JP4694455B2 - 収差検出装置およびそれを有する光ピックアップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ディスクの球面収差を検出する収差検出装置およびそれを有する光ピックアップ装置に関するものである。
近年、光ディスクの高密度化が求められており、これを実現するために光ディスクの情報記録層における線記録密度の向上や、トラックの狭ピッチ化が進められてきた。また光ディスクの高密度化には光ディスクの情報記録層上に集光される光ビームのビーム径を小さくする必要がある。光ビームのビーム径を小さくするには、光ピックアップ装置の集光光学系としての対物レンズから照射される光ビームの開口数を大きくすることと、光ビームの短波長化が考えられる。
光ビームが光ディスクのカバーガラスを通過すると、球面収差が発生する。球面収差の大きさは、一般的に開口数の4乗に比例するため、高開口数の対物レンズを用いる場合は球面収差の誤差の影響が無視できず、情報の読み取りに影響が出る。このため、高開口数の対物レンズを用いる場合は球面収差を補正する必要がある。以下、球面収差を検出するための従来技術について述べる。
例えば、特許文献1および特許文献2には、集光光学系に生じる球面収差を検出するためにホログラムの回折光を用いることが開示されている。また、特許文献3にはホログラムにより光ビームを適切に分離することで、各光ビームのスポット径が最も小さくなる位置の相違を大きくして、それぞれの光ビームの焦点位置ずれ量を大きくし、感度よく球面収差を検出することが開示されている。また、特許文献4には、回折格子上での光ビーム径を大きくし、回折素子から受光素子までの光路長を長くした光集積ユニットを用いた光ピックアップ装置において、ホログラムを用いた球面収差検出を行うことが開示されている。
図11は、従来の技術の光ピックアップ装置101における光学系部品の配置を示す図である。この光ピックアップ装置101には、半導体レーザー1、ビームスプリッタ2、偏光ホログラム3、透過型グレーティング4、コリメートレンズ5、対物レンズ6および受光素子8が設けられている。図10に偏光ホログラム3のパターンを示す。また、図12に受光素子8の構成を示す。光源である半導体レーザー1からの出射光はビームスプリッタ2を透過し、偏光ホログラム3に入射する。入射光は偏光ホログラム3を透過し、透過型グレーティング4によってタンジェンシャル方向に3ビームに分割され、コリメートレンズ5、対物レンズ6によって光ディスク7の表面に集光される。光ディスク7からの反射光は、対物レンズ6、コリメートレンズ5を通って、再び偏光ホログラム3に入射する。
ここで、偏光ホログラム3に入射する光の偏光方向は、図示しない波長板により光源からの出射光と光ディスク7からの反射光で90°回転している。このため、半導体レーザー1からの光ビームは偏光ホログラム3を透過し、光ディスク7からの反射光は偏光ホログラム3の特性により回折され、図10に示す偏光ホログラム3の3つの領域3a〜3cで、図12に示すそれぞれ異なる場所に配置された受光部PD1〜PD5上に集光される。図12に受光素子8及び集光される光を示す。
図10に示すように、偏光ホログラム3は円形をなしており、領域3a〜3cを有する。そのうち、領域3cはラジアル方向に沿った中心線によって2分割された一方の半円の部分である。また、領域3a、3bは、偏光ホログラム3の2分割された他方の半円の部分に含まれており、領域3bは領域3cよりも小さい半円形状をなし、領域3aは領域3bの円弧部分を囲むように設けられている。特に、領域3aは、光ビームの光軸に直交するラジアル方向の直線と、第1半円(上記他方の半円)と、当該第1半円よりも半径が小さく当該第1半円と同じ中心の第2半円(上記円弧部分)とで囲まれる領域である。
また、偏光ホログラム3による回折の様子を図13に示す。図13に示すように、受光素子8において、受光部PD1〜PD3は、受光部PD1が中央に位置し、かつそれぞれがタンジェンシャル方向に沿って所定間隔をおいて並ぶように配置されている。また、受光部PD1、PD4、PD5は、受光部PD1が中央に位置し、かつそれぞれがラジアル方向沿って所定間隔をおいて並ぶように配置されている。
分割された3つの光ビームのうち、中央のメインビームMBは、偏光ホログラム3を透過した0次回折光として受光部PD1に導かれて、図12に示すように光スポットSP1として収束する。また、分割された3つの光ビームのうち、メインビームMBの両側に進む2つのサブビームSB1、SB2は、それぞれ受光部PD2、PD3に導かれて光スポットSP2、SP3として収束する。また、上記のメインビームMBは、偏光ホログラム3の領域3cで回折された−1次回折光として受光部PD4に導かれて光スポットSP4として収束する。また、上記のメインビームMBは、偏光ホログラム3の領域3aで回折された+1次回折光として受光部PD5上に導かれて光スポットSP5として収束する。
図12に示すように、受光部PD1は4分割された受光領域A〜Dを有しており、偏光ホログラム3を透過したメインビームの0次回折光を検出する。受光部PD2は2分割された受光領域E、Fを有しており、サブビームの一方を検出し、受光部PD3は2分割された受光領域G、Hを有しており、サブビームの他方を検出する。受光部PD2、PD3はトラッキングサーボ信号生成に用いる。受光部PD4は2分割された受光領域I、Jを有しており、上記の−1次回折光を検出し、FES信号検出に用いる。また、受光部PD5は2分割された受光領域K、Lを有しており、上記の+1次回折光を検出し、球面収差信号(SA信号)検出に用いる。
なお、図12には、上記の領域3aによって回折される光は+1次光のみを図示し、上記の領域3cによって回折される光は−1次光のみを図示しており、偏光ホログラム3の領域3bによって回折される光は今回使用しないため図示していない。
光ディスク7の厚み誤差により球面収差が発生した場合、受光部PD5の受光領域K、L上に集光される光は、図14(a)、(b)に示すように、受光領域K、Lのいずれか一方に受光される面積が他方に受光される面積より大きくなる光スポットSP5a、SP5bを形成する。また球面収差が発生していない場合、受光領域K、L上に集光される光は、図14(c)に示すように、受光領域K、Lの境界線上に点上の光スポットSP5cを形成する。ただし、デフォーカスの影響は考えていない。ここで受光領域K、Lのそれぞれで発生する電気信号をSk、Slとし、受光領域K、Lの電気信号の差Sk−Slを演算する。この演算により、球面収差が発生していない場合はSk−Slの信号は0となるが、球面収差が発生している場合はSk−Slの信号は正または負の値を示すので、球面収差を信号として検出することが可能となる。
特開2002−55024号公報(平成14年2月20日公開) 特開2000−171346号公報(平成12年6月23日公開) 特開2002−157771号公報(平成14年5月31日公開) 特開2006−65935号公報(平成18年3月9日公開)
しかしながら、上記従来の光ピックアップ装置101では、光ディスク7上に形成された同心円状または螺旋状のトラックに光スポットを追従させるため対物レンズ6がラジアル方向(トラックに垂直な方向)にシフトする。この対物レンズ6のシフトによって、光ディスク7の反射光からなる偏光ホログラム上3のスポットSPHも、図15(b)に示す状態から図15(a)または(c)に示すように同じくラジアル方向にシフトする。すると、図16(a)または(c)に示すように、受光領域K、L上に回折される光スポットSP5dまたは光スポットSP5eの形状に影響を与える。これにより、対物レンズ6がシフトした状態では光スポット形状の変化によって受光領域K、Lの電気信号が変化してしまう。したがって、対物レンズ6がシフトしている時は、図16(b)に示す光スポットSP5fのように対物レンズ6がシフトしていない時と比べてSk−Slの信号に正または負の信号が発生するという問題点を有している。以下、これをオフセット信号と呼ぶ。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、球面収差を信号として正確に検出するためにオフセット信号の影響を受けないようにすることができる収差検出装置およびそれを有する光ピックアップ装置を提供することにある。
本発明の第1の収差検出装置は、上記課題を解決するために、
光源から出射された光ビームをタンジェンシャル方向にメインビーム、第1サブビームおよび第2サブビームの3ビームに分割させる透過型グレーティングと、3ビームを光ディスクに集光する光学素子と、光ディスクから反射された光ビームを回折する偏光ホログラムと、偏光ホログラムの回折光を受光する受光素子とを備えた収差検出装置において、
受光素子は、メインビーム、第1サブビームおよび第2サブビームの偏光ホログラムによる+1次回折光をそれぞれ受光するために並んで配置された第1ないし第3受光部を有し、
第1受光部は、球面収差を検出するために、ラジアル方向に延びる境界線によって2分割され、メインビームの偏光ホログラムによる+1次回折光を受光する位置にあり、
第2受光部は、ラジアル方向に延びる境界線によって2分割され、第1サブビームの偏光ホログラムによる+1次回折光を受光する位置にあり、
第3受光部は、ラジアル方向に延びる境界線によって2分割され、第2サブビームの偏光ホログラムによる+1次回折光を受光する位置にあり、
第2および第3受光部は、第2受光部のタンジェンシャル方向に沿った一方の端および第3受光部のタンジェンシャル方向に沿った他方の端が、第1受光部を横切って、タンジェンシャル方向に延びる直線上に位置するように配置されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、第2受光部が第1受光部に対してタンジェンシャル方向と垂直な方向(ラジアル方向)にずれて配置され、第3受光部が第1受光部に対して第2受光部とは逆方向にずれて配置されている(図1の受光部PD5〜PD7参照)。これにより、第2受光部は第1受光部が受光する+1次回折光と同じ形状の+1次回折光を半分受光する一方、第3受光部は他の半分受光する。それゆえ、両受光部の光検出信号の差を求めると、対物レンズがシフトするために、その差が0でなくなり、第1受光部の光検出信号(球面収差検出信号)の誤差成分(オフセット信号)となる。したがって、上記の配置の第2および第3受光部を有することによって、第2および第3受光部の光検出信号を差に基づいて球面収差検出信号を補正することができる。この結果、対物レンズのラジアル方向シフトによって生じるオフセット信号の影響を受けずに球面収差信号を検出することができる。
また、第1の収差検出装置において、偏光ホログラムは、光ビームの光軸に直交するラジアル方向の直線と、第1半円と、第1半円よりも半径が小さく第1半円と同じ中心の第2半円とで囲まれる回折領域とを有し、回折領域が、メインビーム、第1サブビームおよび第2サブビームの+1次回折光を出射することを特徴とする。これにより、対物レンズシフトの影響を受けずに、より高精度に球面収差を検出することができる。
また、第1の収差検出装置は、第1受光部を形成する2つの受光領域から出力される光検出信号の差を算出する第1減算回路と、
第2受光部を形成する2つの受光領域から出力される光検出信号の差を算出する第2減算回路と、
第3受光部を形成する2つの受光領域から出力される光検出信号の差を算出する第3減算回路と、
第2減算回路の出力と第3減算回路の出力との差を算出する第4減算回路と、
第1減算回路の出力と第4減算回路の出力との和を算出する加算回路とを備えていることを特徴とする。これにより、オフセット信号をキャンセルした球面収差信号を算出することができる。
本発明の参考に係る第2の収差検出装置は、光ディスクから反射される光ビームを回折する偏光ホログラムと、偏光ホログラムの回折光を受光する受光素子とを備えた収差検出装置において、
受光素子は、ラジアル方向に延びる境界線によって2分割され、かつタンジェンシャル方向に延びる境界線によって2分割されることにより4分割された受光部を有していることを特徴とする。
上記の構成によれば、受光素子が4分割された受光部を有しているので、受光部が第1の収差検出装置における第1ないし第3受光部が共通して形成された構成となる。これにより、第1の収差検出装置と同様に球面収差検出信号を補正することができる。この結果、対物レンズのラジアル方向シフトによって生じるオフセット信号の影響を受けずに球面収差信号を検出することができる。また、受光素子は、球面収差を検出するために1つの受光部を有しておればよいので構成が簡素化される。それゆえ、球面収差検出信号のオフセット信号を補償してもなお収差検出装置のコストアップを抑制することができる。
また、参考に係る上記第2の収差検出装置において、偏光ホログラムは、光ビームの光軸に直交するラジアル方向の直線と、第1半円と、第1半円よりも半径が小さく第1半円と同じ中心の第2半円とで囲まれる回折領域を有し、回折領域が、受光部に向けて回折光を出射することを特徴とする。これにより、より感度の高い球面収差を検出することができる。
また、参考に係る上記第2の収差検出装置は、第1受光領域から出力される光検出信号と第3受光領域から出力される光検出信号との和を算出する第1加算回路と、
第2受光領域から出力される光検出信号と第4受光領域から出力される光検出信号との和を算出する第2加算回路と、
第3受光領域から出力される光検出信号と第4受光領域から出力される光検出信号との差を算出する第1減算回路と、
第1受光領域から出力される光検出信号と第2受光領域から出力される光検出信号との差を算出する第2減算回路と、
第1および第2加算回路の出力の差を算出する第3減算回路と、
第1および第2減算回路の出力の差を算出する第4減算回路と、
第3および第4減算回路の出力の和を算出する第3加算回路とを備えていることを特徴とする。これにより、オフセット信号をキャンセルした球面収差信号を算出することができる。
本発明の参考に係る第3の収差検出装置は、光ディスクから反射される光ビームを回折する偏光ホログラムと、偏光ホログラムの回折光を受光する受光素子とを備えた収差検出装置において、
受光素子は、メインビームおよびサブビームをそれぞれ受光するためにタンジェンシャル方向に並んで配置された第1および第2受光部を有し、
第1受光部は、ラジアル方向に延びる境界線によって2分割され、メインビームの偏光ホログラムによる+1次回折光を受光する位置にあり、
第2受光部はラジアル方向に延びる境界線によって2分割され、かつタンジェンシャル方向に延びる境界線によって2分割されることにより4分割されており、サブビームの偏光ホログラムによる+1次回折光を受光する位置にあることを特徴とする。
上記の構成によれば、受光素子が4分割された第2受光部を有しているので、第2受光部は第1の収差検出装置における第2および第3受光部が共通して形成された構成となる。これにより、第1の収差検出装置と同様に球面収差検出信号を補正することができる。この結果、対物レンズのラジアル方向シフトによって生じるオフセット信号の影響を受けずに球面収差信号を検出することができる。また、受光素子は、球面収差を検出するために2つの受光部を有しておればよいので構成が簡素化される。それゆえ、球面収差検出信号のオフセット信号を補償してもなお収差検出装置のコストアップを抑制することができる。
また、参考に係る上記第3の収差検出装置において、偏光ホログラムは、光ビームの光軸に直交するラジアル方向の直線と、第1半円と、第1半円よりも半径が小さく第1半円と同じ中心の第2半円とで囲まれる回折領域を有し、回折領域が、メインビームおよびサブビームの+1次回折光を出射することを特徴とする。これにより、より感度の高い球面収差を検出することができる。
また、参考に係る上記第3の収差検出装置は、第1受光部を形成する2つの受光領域から出力される光検出信号の差を算出する第1減算回路と、
第1および第2受光領域から出力される光検出信号の差を算出する第2減算回路と、
第3および第4受光領域から出力される光検出信号の差を算出する第3減算回路と、
第2減算回路の出力と第3減算回路の出力との差を算出する第4減算回路と、
第1減算回路の出力と第4減算回路の出力との和を算出する加算回路とを備えていることを特徴とする。これにより、オフセット信号を加算した球面収差信号を算出することができる。
本発明の光ピックアップ装置は、上記第1の収差検出装置を備えているので、対物レンズのシフトによるオフセット信号が補償された球面収差検出信号を得ることができる。それゆえ、球面収差検出信号により、光ディスクから読み取った情報信号を正確に補正することができる。
また、本発明の参考に係る光ピックアップ装置は、上記のいずれかの収差検出装置を備えているので、対物レンズのシフトによるオフセット信号が補償された球面収差検出信号を得ることができる。それゆえ、球面収差検出信号により、光ディスクから読み取った情報信号を正確に補正することができる。
本発明の収差検出装置は、以上のように、球面収差のオフセットを検出するための受光部を備えているので、検出したオフセットによって球面収差を補正することにより、光ピックアップ装置の集光光学系の球面収差を対物レンズのシフトによるオフセットの影響を受けることなく検出することができ、さらに偏光ホログラム、受光素子等の光学部品を効率よく調整することができる。それゆえ、球面収差を信号として正確に検出するためにオフセット信号の影響を受けないようにすることができる収差検出装置およびそれを有する光ピックアップ装置を提供することができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。図2は、本実施の形態の光ピックアップ装置11の構成を示している。図1は、光ピックアップ装置11における受光素子21の構成を示している。
図2に示すように、光ピックアップ装置11は、図11の従来の技術の光ピックアップ装置101と同様に、半導体レーザー1、ビームスプリッタ2、偏光ホログラム3、透過型グレーティング4、コリメートレンズ5、対物レンズ6を備えているが、受光素子8の代わりに受光素子21を備え、さらに前述のSA信号(球面収差信号)を算出するための演算回路9を備えている。受光素子21は、図12に示す従来の光ピックアップ装置101の受光素子8が有する受光部PD1〜PD5に加えて、図1に示すように受光部PD6、PD7を有している。
受光部PD6は、受光部PD2のラジアル方向の側方に受光部PD2と所定の間隔をおいて配置されている。PD7は、受光部PD3のラジアル方向の側方に受光部PD3と所定の間隔をおいて配置されている。受光部PD6は、その右側端(タンジェンシャル方向に沿った一方の端)が、受光部PD5を横切るタンジェンシャル方向に延びた直線CL(図1中破線にて示す)と一致するように配置されている。また、受光部PD7は、その左側端(タンジェンシャル方向に沿った他方の端)が、上記の直線CLと一致するように配置されている。受光部PD6は2分割された同じ大きさの方形をなす受光領域O、Pを有する2つのフォトダイオードからなり、受光部PD7は2分割された同じ大きさの方形をなす受光領域Q、Rを有する2つのフォトダイオードからなる。また、受光部PD5〜PD7は、受光領域K、Lの境界線、受光領域O、Pの境界線、および受光領域Q、Rの境界線がラジアル方向に延びて、互いに平行となるように配置される。
なお、タンジェンシャル方向は、光ディスク7のトラックの接線に沿ったラジアル方向に垂直な方向である。
これにより、Sk−Slのオフセット信号の影響を受けずに球面収差信号を検出することを可能とする。以降の説明では、主に受光素子21の受光部O〜Rの配置パターンによる球面収差検出方法について説明する。
光源である半導体レーザー1からの出射光は、ビームスプリッタ2を透過し、偏光ホログラム3に入射する。入射光は偏光ホログラム3を透過し、透過型グレーティング4によってタンジェンシャル方向に3ビームに分割され、コリメートレンズ5、対物レンズ6によって光ディスク7の表面に集光される。光ディスク7からの反射光は、対物レンズ6、コリメートレンズ5を通って、再び偏光ホログラム3に入射する。
ここで、偏光ホログラム3に入射する光の偏光方向は、図示しない波長板により光源からの出射光と光ディスク7からの反射光で90°回転しているため、光ディスク7からの反射光は、図10に示す偏光ホログラムの3つの領域3a〜3cで回折され、図1に示すそれぞれ異なる場所の受光部PD1〜PD7上に集光される。
図1に受光素子21の各受光部PD1〜PD7およびそれらで集光される光の形状を示す。図13に示すように、受光部PD1は偏光ホログラム3を透過したメインビームMBの0次回折光を検出する。受光部PD2、PD3はサブビームSB1、SB2を検出し、トラッキングサーボ信号生成に用いる。受光部PD4はメインビームMBの偏光ホログラム3の領域3cによって回折された−1次回折光DB1を検出し、FES信号検出に用いる。また、受光部PD5はメインビームMBの偏光ホログラム3の領域3aによって回折された+1次回折光DB2を検出し、SA信号検出に用いる。また、受光部PD6、PD7は、それぞれ透過型グレーティング4によって生成するタンジェンシャル方向の2つのサブビーム(第1および第2サブビーム)が偏光ホログラム3の領域3aによる+1次回折光を検出し、SA信号のオフセット(オフセット信号)検出に用いる。
なお、図1には図8に示す領域3aによって回折される光は+1次回折光のみ、領域3cによって回折される光は−1次回折光のみを図示しており、領域3bによって回折される光は今回使用しないため図示していない。
光ディスク7の厚み誤差により球面収差が発生した場合、受光部PD5〜PD7上には、それぞれ図3(a)に示すように光スポットSP5a〜SP7aが形成されるか、またはそれぞれ図3(b)に示すように光スポットSP5b〜SP7bが形成される。球面収差が発生していない場合、受光部PD5〜PD7には、それぞれ図3(c)に示すように光スポットSP5c〜SP7cが形成される。受光領域K、Lで発生する電気信号の差Sk−Slを演算すると、球面収差が発生していない場合はSk−Slの信号は0となる。しかし、球面収差が発生している場合はSk−Slの信号は正または負の値を示すので、球面収差を信号として検出することが可能となる。また、受光領域O、P、Q、Rで発生する電気信号をそれぞれSo、Sp、Sq、Srとすると、球面収差が発生していない場合はSo−Sp、Sq−Srの演算信号はそれぞれ0となるが、球面収差が発生している場合はSo−Sp、Sq−Srの信号は正または負の値を示す。
従来技術において問題となっているのは、トラック追従のため対物レンズ6がラジアル方向にシフトした場合、光ディスク7からの反射光で偏光ホログラム3上に集光される光のスポットも同じくラジアル方向にシフトすることで受光素子8上のスポット形状が変化し、球面収差が発生していないにもかかわらずSk−Slの信号にオフセット信号が発生することである。受光部K、L上の光スポット形状は、対物レンズ6がシフトすることでラジアル方向に形状が変化する。また同様に受光部O、Pと受光部Q、R上の光スポット形状も同様にラジアル方向に形状が変化する。そこで、So−Sp、Sq−Srの信号を用いてSk−Slの信号に対物レンズ6のシフトによって生じるオフセット信号の影響を受けずに球面収差信号を検出する。以下にその詳細を説明する。
対物レンズ6のシフトによって受光素子21上の光スポット形状は変化するが、この光スポット形状の変化によって発生するSk−Slのオフセット信号をSoff={(So−Sp)−(Sq−Sr)}の演算によって信号から概算する。例えば、図3(a)は対物レンズ6のシフトがない状態で球面収差が発生している場合であるが、この時Soffは0となる。同様に、図3(b)の状態でもSoffは0となる。
ここで、対物レンズ6がラジアル方向にシフトすると、受光部PD6と受光部PD7上のスポット形状がラジアル方向に変化することにより、Soffが正または負の値を示す。Soffは対物レンズ6のシフトによるオフセット信号成分であるが、対物レンズ6が光ディスク7の内周側、外周側どちらにシフトするかによってSoffの符号が変わってしまう。例えば図3(a)に示すように、受光部PD6と受光部PD7は、受光部PD5上でほとんど受光領域K側に形成される光スポットSP5aと同じ形状の光スポットSP6a、SP7aの半分ずつを受光する位置にある。また、図3(b)に示すように、受光部PD6と受光部PD7は、受光部PD5上でほとんど受光領域L側に形成される光スポットSP5bと同じ形状の光スポットSP6b、SP7bの半分ずつを受光する位置にある。このため、対物レンズ6のシフト方向で(So−Sp)と(Sq−Sr)の信号の大小が変わり、減算回路9gで両者の差をとると対物レンズ6のシフト方向でSoffの符号が変わってしまう。
しかし、Sk−Slの対物レンズ6のシフトによるオフセット信号は、対物レンズ6のシフト方向によらず同じ符号の値となるので、Soffの絶対値を球面収差信号Sk−Slに加える必要がある。また、図3(a)、(b)のように正の球面収差と負の球面収差で受光部K、L上の光スポットSP5a、SP5bの形状が変わり、Sk−Slの符号も変わってしまうので、Sk−Slの信号も絶対値を取り、以下のような演算式で球面収差信号SAを求める。
SA=|Sk−Sl|+α|Soff| ・・・・・・・・・(1)
=|Sk−Sl|+α|(So−Sp)―(Sq−Sr)| ・・・・・・・・・(2)
ここで、αは係数であるが、受光部PD6および受光部PD7上の光スポットはサブビームの偏光ホログラム3の+1次回折光であるため、光強度が弱い。そのため適当な係数を掛けることで、調整を行う必要がある。
図4は、上記のSA信号の演算のための演算回路9の構成を示している。図4に示すように、演算回路9は、電流/電圧変換回路(図中、I/V)9a〜9f、減算回路9g〜9j、乗算回路9kおよび加算回路9mを有している。
電流/電圧変換回路9a〜9fは、受光領域K、L、O、P、Q、Rのそれぞれの出力電流(受光電流)を電圧の信号Sk、Sl、So、Sp、Sq、Srに変換する回路である。減算回路9gは信号Skから信号Slを減算する回路であり、減算回路9hは信号Soから信号Sqを減算する回路であり、減算回路9iは信号Sqから信号Srを減算する回路である。減算回路9jは、減算回路9hから出力されるSo−Spより、減算回路9iから出力されるSq−Srを減算してSoffを出力する回路である。乗算回路9kは、減算回路9jの出力に上記の係数αを乗算する回路である。加算回路9mは、減算回路9gから出力されるSk−Slと乗算回路9kから出力されるαSoffとを加算する回路である。電流/電圧変換回路9a〜9f、減算回路9g〜9j、乗算回路9kおよび加算回路9mは、オペアンプを中心に構成される一般的なアナログ回路であるので、その詳細については説明を省略する。
以上のように、光ピックアップ装置11は、受光部PD5に対してラジアル方向にオフセットして配置される受光部PD6、PD7を有する受光素子21と、オフセット演算回路9とを備えることにより、受光部PD6、PD7の出力から算出したSoffを加算したSA信号を算出することができる。これにより、対物レンズ6がシフトしても、Sk−Slの減少をSoffで補正するので、対物レンズ6のシフトによってSA信号が受ける影響を大幅に抑えることができる。
〔実施の形態2〕
本発明の参考に係る他の実施形態について図5ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5は、本発明の参考に係る実施の形態の光ピックアップ装置12の構成を示している。図6は、光ピックアップ装置12における受光素子22の構成を示している。
図5に示すように、光ピックアップ装置12は、図1に示す実施の形態1の光ピックアップ装置11と同様に、半導体レーザー1、ビームスプリッタ2、偏光ホログラム3、透過型グレーティング4、コリメートレンズ5、対物レンズ6を備えているが、受光素子21の代わりに受光素子22を備えるとともに、演算回路9の代わりに演算回路10を備えている。図6に示すように、受光素子22は、図12に示す従来の光ピックアップ装置101の受光素子8と同様に受光部PD1〜PD4を有しているが、受光部PD5の代わりに受光部PD8を有している。
受光部PD8は、4分割された受光領域O、P、Q、Rを有している。この受光部PD8は、前述の実施の形態1における受光部PD6の受光領域O、Pと受光部PD7の受光領域Q、Rとが一体に形成されてなる。受光領域O、Qはラジアル方向に並び、受光領域部P、Rもラジアル方向に並んでいる。また、受光領域O、Pはタンジェンシャル方向に並び、受光部Q、Rもタンジェンシャル方向に並んでいる。
4つの受光領域O、P、Q、Rで発生する電気信号を、So、Sp、Sq、Srとすると、前述のSkおよびSlは、
Sk = So + Sq ・・・・・・・・・(3)
Sl = Sp + Sr ・・・・・・・・・(4)
に対応することになる。このような演算により、従来技術に加え、メインビームの偏光ホログラム3の領域3aによる+1次回折光が、受光部PD8に光スポットSP8として収束し、受光部PD8の受光領域O、P、Q、Rで検出される。これにより、対物レンズ6のシフトによって起こるオフセット信号の影響を受けずに球面収差信号を検出できる。
本実施の形態の受光素子22の配置パターンによる球面収差検出方法が、実施の形態1の受光素子21の配置パターンによる球面収差検出方法と異なる点は、球面収差信号検出の受光素子22の配置とパターン、および演算方法であるのでその部分のみ以下に説明する。
実施の形態1の受光素子21の配置パターンによる球面収差検出方法における受光信号Soと、本実施の形態の受光素子22の配置パターンでの受光信号Soは、サブビームとメインビームとの違いによる出力の差はあるが、受光量を検出する光スポットの形状は同じである。また、信号Sp、Sq、Srに関してもそれぞれ同様である。よって、本実施の形態での球面収差検出の演算式は、実施の形態1に関する受光素子21の配置パターンによる球面収差検出方法の球面収差検出演算式に式(3)、式(4)を代入した形になり、
SA=|Sk−Sl|+|Soff| ・・・・(5)
=|(So + Sq)−(Sp + Sr)|+|(So−Sp)―(Sq−Sr)| ・・・・(6)
となる。ここで、Soffにはメインビームの信号を用いるので補正係数αは必要ない。
図7は、上記のSA信号の演算のための演算回路10の構成を示している。図7に示すように、演算回路10は、電流/電圧変換回路(図中、I/V)10a〜10d、加算回路10e〜10gおよび減算回路10h〜10kを有している。
電流/電圧変換回路10a〜10dは、受光領域O、P、Q、Rのそれぞれの出力電流(受光電流)を電圧の信号So、Sp、Sq、Srに変換する回路である。加算回路10eは信号So、Sqを加算する回路であり、加算回路10fは信号Sp、Srを加算する回路である。減算回路10hは信号Sqから信号Srを減算する回路であり、減算回路10iは信号Soから信号Spを減算する回路である。減算回路10jは、加算回路10eから出力されるSo+Sqより、加算回路10fから出力されるSp+Srを減算する回路である。減算回路10kは、減算回路10hから出力されるSq−Srより、減算回路10iから出力されるSo−Spを減算する回路である。加算回路10mは、減算回路10j、10kの出力を加算してSA信号を出力する回路である。
電流/電圧変換回路10a〜10d、加算回路10h〜10gおよび減算回路10h〜10kは、オペアンプを中心に構成される一般的なアナログ回路であるので、その詳細については説明を省略する。
以上のように、光ピックアップ装置12は、4つの受光領域O、P、Q、Rを有する受光部PD8を有する受光素子22と、演算回路10とを備えることにより、Soffを含むSA信号を算出することができる。これにより、対物レンズ6がシフトしても、Sk−Slの減少をSoffで補正するので、対物レンズ6のシフトによってSA信号が受ける影響を大幅に抑えることができる。また、受光素子22は、SA信号を検出するために1つの受光部PD8を有しておればよいので、実施の形態1における受光素子21よりも構成を簡素化することができる。これにより、SA信号のオフセットを補償してもなお光ピックアップ装置12のコストアップを抑制することができる。
〔実施の形態3〕
本発明の参考に係る他の実施形態について図8および図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記実施の形態1および2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8は、本発明の参考に係る実施の形態の光ピックアップ装置13の構成を示している。図9は、光ピックアップ装置13における受光素子23の構成を示している。
図8に示すように、光ピックアップ装置13は、図1に示す実施の形態1の光ピックアップ装置11と同様に、半導体レーザー1、ビームスプリッタ2、偏光ホログラム3、透過型グレーティング4、コリメートレンズ5、対物レンズ6を備えているが、受光素子21の代わりに受光素子22を備え、演算回路9の代わりに、演算回路11を備えている。
図9に示すように、受光素子23は、図12に示す従来の光ピックアップ101における受光素子8と同様に受光部PD1〜PD5を有しているが、さらに受光部PD8を有している。受光部PD8は、受光部PD5とタンジェンシャル方向に並ぶように受光部PD5と所定間隔をおいて配置されている。また、受光部PD8は、受光部PD2とラジアル方向に並ぶように受光部PD2と所定間隔をおいて配置されている。具体的には、受光部PD8は、受光部PD8のタンジェンシャル方向の中心が受光部PD5のタンジェンシャル方向の中心と同一直線(図9にて示す破線)上に並ぶように配置されている。
上記のように構成される光ピックアップ装置13において、球面収差を検出するには、図13に示すように、透過型グレーティング4によるタンジェンシャル方向のサブビームSB1、およびメインビームMBを用いる。サブビームSB1の偏光ホログラム3による+1次回折光は図7に示すような4分割された受光領域O、P、Q、Rを、またメインビームMBは2分割された受光領域K、Lを使用することで球面収差信号を検出する。
本実施の形態の球面収差検出方法が、実施の形態1の受光素子21の配置パターンによる球面収差検出方法と異なる点は、球面収差信号検出の受光素子の配置とパターン、および演算方法であるのでその部分のみ以下に説明する。
実施の形態1の受光素子21の配置パターンによる球面収差検出方法における受光信号Soと、本実施の形態の受光素子23の配置パターンで受光する信号Soについては、検出する光スポットの形状は同じである。また、信号Spについても同様である。信号Sq、Srに関しては、サブビームSB1とサブビームSB2の違いはあるものの、検出する光スポットの形状は同じである。よって演算式は、実施の形態1の受光素子21の配置パターンによる球面収差検出方法の球面収差検出演算式と同じになり、
SA=|Sk−Sl|+α|Soff| ・・・・・・・・・(7)
=|Sk−Sl|+α|(So−Sp)―(Sq−Sr)| ・・・・・・・・・(8)
となる。したがって、演算回路11として、演算回路9と同じ構成の回路を用いてSA信号を算出することができる。このため、演算回路11については図示を省略している。ここで、αは係数であるが、受光部O、P、Q、R上のスポットはサブビームSB1の偏光ホログラムの+1次回折光であるため、光強度が弱い。そのため適当な係数を掛けることで、調整を行う必要がある。
以上のように、光ピックアップ装置13は、受光部PD5および4つの受光領域O、P、Q、Rを有する受光部PD8を有する受光素子23と、演算回路11とを備えることにより、受光部PD8の出力から算出したSoffを加算したSA信号を算出することができる。これにより、対物レンズ6がシフトしても、Sk−Slの減少をSoffで補正するので、対物レンズ6のシフトによってSA信号が受ける影響を大幅に抑えることができる。また、受光素子23は、SA信号を検出するために2つの受光部PD5、PD8を有しておればよいので、実施の形態1における受光素子21よりも構成を簡素化することができる。これにより、SA信号のオフセットを補償してもなお光ピックアップ装置13のコストアップを抑制することができる。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の収差検出装置は、光ディスクの球面収差の検出信号に対物レンズのシフトによって生じる誤差をキャンセルするので、収差検出装置を内蔵する光ピックアップ装置を光情報記録再生装置に好適に利用することができる。
本発明の実施の形態1の光ピックアップ装置における受光素子の構成を示す平面図である。 上記光ピックアップ装置の構成を示す斜視図である。 図3(a)は負の球面収差が発生している場合、図3(b)は正の球面収差が発生している場合、図3(c)は球面収差が発生していない場合の受光部PD5〜PD7上の光スポット形状を示す平面図である。 上記光ピックアップにおける球面収差信号の演算のための演算回路の構成を示すブロック図である。 本発明の参考に係る実施の形態2の光ピックアップ装置の構成を示す斜視図である。 図5の光ピックアップ装置における受光素子の構成を示す平面図である。 図5の光ピックアップ装置における球面収差信号の演算のための演算回路の構成を示すブロック図である。 本発明の参考に係る実施の形態の光ピックアップ装置の構成を示す斜視図である。 図8の光ピックアップ装置における受光素子の構成を示す平面図である。 本発明の各実施の形態の光ピックアップ装置および従来の光ピックアップ装置に共通して設けられる偏光ホログラムの構造を示す平面図である。 従来の光ピックアップ装置の構成を示す斜視図である。 図11の光ピックアップ装置における受光素子の構成を示す平面図である。 上記偏光ホログラムによる回折の様子を示す斜視図である。 図11の光ピックアップ装置において、図14(a)は負の球面収差が発生している場合、図14(b)は正の球面収差が発生している場合、図14(c)は球面収差が発生していない場合の球面収差検出用の受光部上の光スポット形状を示す。 図11の光ピックアップ装置において、(a)および(c)は対物レンズがラジアル方向にレンズシフトした時の、偏光ホログラム3上の光ビームスポットの様子を示す平面図であり、(b)は対物レンズがラジアル方向にレンズシフトしない時の、偏光ホログラム3上の光ビームスポットの様子を示す平面図である。 図11の光ピックアップ装置において、(a)および(c)は対物レンズがラジアル方向にレンズシフトした時の、球面収差検出用の受光部上の回折光の形状を示す平面図であり、(b)は対物レンズがラジアル方向にレンズシフトしない時の、球面収差検出用の受光部上の回折光の形状を示す平面図である。
1:半導体レーザー(光源)
2:ビームスプリッタ
3:偏光ホログラム
3a:第1領域
3b:第2領域
3c:第3領域
4:透過型グレーティング
5:コリメートレンズ(光学素子)
6:対物レンズ(光学素子)
7:光ディスク
21〜23:受光素子
9〜11:演算回路
9a〜9f、10a〜10d:電流/電圧変換回路
9g〜9j、10h〜10k:減算回路
9k:乗算回路
9m、10e〜10g:加算回路
MB:メインビーム
A〜L,O〜R:受光領域
PD1〜PD8:受光部
SB1:第1サブビーム
SB2:第2サブビーム

Claims (4)

  1. 光源から出射された光ビームをタンジェンシャル方向にメインビーム、第1サブビームおよび第2サブビームの3ビームに分割させる透過型グレーティングと、当該3ビームを光ディスクに集光する光学素子と、光ディスクから反射された光ビームを回折する偏光ホログラムと、当該偏光ホログラムの回折光を受光する受光素子とを備えた収差検出装置において、
    上記受光素子は、上記メインビーム、上記第1サブビームおよび上記第2サブビームの偏光ホログラムによる+1次回折光をそれぞれ受光するために並んで配置された第1ないし第3受光部を有し、
    上記第1受光部は、球面収差を検出するために、ラジアル方向に延びる境界線によって2分割され、上記メインビームの偏光ホログラムによる+1次回折光を受光する位置にあり、
    上記第2受光部は、ラジアル方向に延びる境界線によって2分割され、上記第1サブビームの偏光ホログラムによる+1次回折光を受光する位置にあり、
    上記第3受光部は、ラジアル方向に延びる境界線によって2分割され、上記第2サブビームの偏光ホログラムによる+1次回折光を受光する位置にあり、
    上記第2および第3受光部は、上記第2受光部のタンジェンシャル方向に沿った一方の端および上記第3受光部のタンジェンシャル方向に沿った他方の端が、上記第1受光部を横切って、タンジェンシャル方向に延びる直線上に位置するように配置されていることを特徴とする収差検出装置。
  2. 上記偏光ホログラムは、光ビームの光軸に直交するラジアル方向の直線と、第1半円と、当該第1半円よりも半径が小さく当該第1半円と同じ中心の第2半円とで囲まれる回折領域とを有し、上記回折領域が、上記メインビーム、上記第1サブビームおよび上記第2サブビームの上記+1次回折光を出射することを特徴とする請求項1に記載の収差検出装置。
  3. 上記第1受光部を形成する2つの受光領域から出力される光検出信号の差を算出する第1減算回路と、
    上記第2受光部を形成する2つの受光領域から出力される光検出信号の差を算出する第2減算回路と、
    上記第3受光部を形成する2つの受光領域から出力される光検出信号の差を算出する第3減算回路と、
    上記第2減算回路の出力と上記第3減算回路の出力との差を算出する第4減算回路と、 上記第1減算回路の出力と上記第4減算回路の出力との和を算出する加算回路とを有していることを特徴とする請求項1に記載の収差検出装置。
  4. 請求項1に記載の収差検出装置を搭載した光ピックアップ装置。
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