JP4693740B2 - 足浴用蒸気温熱具 - Google Patents

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Description

本発明は、所定温度の水蒸気の発生が可能な足浴用蒸気温熱具に関する。
足浴は足だけを温水に浸ける水浴法である。足浴では体温や心拍数はほとんど上がらないが、通常の全身浴と同程度に身体を温めると言われている。この理由は、温熱によって足の血管が拡張し末梢循環がよくなるからであると考えられている。心拍数がほとんど上がらないことに起因して、心臓に負担をかけずに手軽に行うことが出来るという利点が、足浴にはある。
足浴では足を温水に浸ける必要があるので、例えば寝た状態の使用者に足浴を行わせることは容易でない。そのような場合には、簡易な足浴法として、蒸しタオルを足に巻き、その上からビニール袋を被せて密閉し足を温めることが行われている。しかし蒸しタオルによる温熱感の持続時間は長くないので、温水に足を浸けた場合のような効果はなかなか得られない。
ところで出願人は先に、発熱体と、該発熱体を収容する通気性の収容体とからなる発熱性本体を主体として構成され、体の一部を挿入するための挿入部を有している加温具を提案した(特許文献1参照)。この加温具によれば、例えば、身体の各部位に各種機能剤を塗布した後、任意の部位を該加温具に挿入することにより、挿入部内の加温に加えて加湿も行えるため、機能剤の皮膚への高い浸透性を得ることができる。また、パック剤と組み合わせた温熱パックとして、保湿、しわとり等のスキンケア用途、巴布剤と組み合わせたホットパップとして、手の痛みの緩和等のヘルスケア用途にも適用することができる。
前記の加温具は、身体の様々な部位に適用可能であるものの、前記の特許文献1に記載されている具体例は手及び頭に適用した場合のものであり、足に適用する場合の具体例は記載されていない。
特開2005−21673号公報
本発明の目的は、温水を利用した従来の足浴に代わる新たな足浴法を提供することにある。
本発明は、開口部を通じて足を挿入し収容するための足収容部を有し、該足収容部が、被酸化性金属、水、電解質及び反応促進剤を含有する水蒸気発生部と、該水蒸気発生部を収容する収容体を備えた足浴用蒸気温熱具であって、
該足収容部は、該足収容部に挿入された状態の足におけるつま先に対応する位置及び/又は足首に対応する位置に低剛性域を有すると共に、つま先と足首との間に対応する位置に高剛性域を有し、
該高剛性域の曲げ剛性値が0.01〜10N/6cmであると共に該低剛性域の曲げ剛性値が該高剛性域の曲げ剛性値の1〜60%である足浴用蒸気温熱具を提供するものである。
本発明によれば、使用者の姿勢や使用場面にかかわらず簡便に、安全な温度の水蒸気を十分な時間にわたって使用者の足に適用することができる。それによって温水を用いた足浴と同様の効果を得ることができる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の足浴用蒸気温熱具(以下、単に蒸気温熱具ともいう)の第1の実施形態の斜視図が示されている。図2には、図1に示す蒸気温熱具の平面図及び断面図が示されている。図3には、図1及び2に示す蒸気温熱具を組み立てる前の展開図が示されている。
図1及び図2に示す蒸気温熱具10は、開口部20を通じて足を挿入し収容するための袋状の足収容部21を有している。本明細書で言う足とは足首から先の部位を指し、解剖学的には足根、中足及び指(足指)を包含する。収容部21を含む蒸気温熱具10は、図3に示す縦長の前駆体10aを加工して製造される。そこで先ず、この前駆体10aの説明を先に行うこととする。前駆体10aは略扁平であり、縦長の略T字形をしている。前駆体10aは、水蒸気発生部11及び該水蒸気発生部11を収容する収容体12を備えている。収容体12は扁平なものであり、複数のシート材を貼り合わせて、水蒸気発生部11が収容される密閉空間が形成されたものである。扁平な形状を有する収容体12は、第1の通気面13及びそれと反対側に位置する第2の通気面14を有している。各通気面13,14は何れも空気及び水蒸気の透過が可能になっている。水蒸気発生部11には、被酸化性金属のほかに水等が含まれており、水蒸気発生部11が酸素と接触して発熱することを利用して、水蒸気を発生させている。
前駆体10aから製造される蒸気温熱具10は、第1の通気面13の側が使用者の肌面に対向し、第2の通気面14の側が外方を向くように使用される。水蒸気発生部11の発熱によって発生した水蒸気は、第1の通気面13を通じて対象物である肌面に付与されるようになっている。先に述べた通り、収容体12の各面は通気面となっているが、水蒸気は、第2の通気面14に比較して、第1の通気面13を通じて優先的に放出されるようになっている。この理由については後述する。
先に述べた通り前駆体10aは略T字形をしている。略T字形をした前駆体10aのうち、脚部10bは、その下端部10dを除き、第1の通気面13、第2の通気面14及びこれらの間に介在配置された水蒸気発生部11から構成されている。脚部10bの下端部10dは、第1の通気面13及び第2の通気面14のみから構成されている。脚部10bにおいては、水蒸気発生部11の左右両側縁から第1の通気面13及び第2の通気面14がそれぞれ側方に延出しており、それらの延出部が互いに接合されている。更に、水蒸気発生部11の下端縁から第1の通気面13及び第2の通気面14がそれぞれ下方に延出しており、その延出部が前述した下端部10dを構成している。つまり下端部10dは、第1の通気面13及び第2の通気面14のみからなる。下端部10dは、接合部位16とそれに取り囲まれた密閉空間からなる非接合部位17から構成されている。非接合部位17には水蒸気発生部11は存在していない。水蒸気発生部11が存在していないことに起因して、下端部10dは、脚部10bのうち水蒸気発生部11を備えている部位に比較すると、剛性が低くなっている。従って、以下の説明においては、この下端部のことを低剛性域10dと呼ぶこととする。
前駆体10aにおける脚部10bの上部には該脚部の左右両側部からそれぞれ側方に張り出した一対の張り出し部10c,10cが形成されている。そして、これら一対の張り出し部10c,10cと、先に述べた脚部10bとで、略T字形の前駆体10aが構成されている。張り出し部10cは、水蒸気発生部11の左右両側縁から第1の通気面13及び第2の通気面14がそれぞれ側方に延出して形成されている。張り出し部10cは、第1の通気面13及び第2の通気面14のみから構成されており、両通気面間には水蒸気発生部11は存在していない。水蒸気発生部11が存在していないことに起因して、張り出し部10cは、脚部10bのうち水蒸気発生部11を備えている部位に比較すると、剛性が低くなっている。従って、以下の説明においては、この張り出し部のことを低剛性域10cと呼ぶこととする。
前駆体10aは、その幅方向にわたって折曲線B(図3参照)が形成されるように二つ折りされる。そして前駆体10bは、二つ折りされた状態で相対向する側縁どうしが接合されることで、図1及び図2に示すように足収容部21を備えた蒸気温熱具10が形成される。このようにして形成された足収容部21は、一端に開口部20を有する袋状の形状をしている。開口部20には、前述した低剛性域10dが形成されている。
図1及び図2に示すように、蒸気温熱具10は、開口部20の近傍の部位、具体的には、蒸気温熱具10の長手方向における第2の低剛性域10d側の端部に、該長手方向と直交する方向に延びる細幅帯状の固定具22が取り付けられている。固定具22は、蒸気温熱具10の足収容部21に使用者の足を挿入した状態で、該蒸気温熱具10を足に固定するために用いられる。
図4(a)ないし(c)には、図1及び図2に示す蒸気温熱具10を使用者の足に装着する手順が示されている。先ず図4(a)に示すように、蒸気温熱具10における足収容部21内に、開口部20を通じて一方の足を素足の状態で挿入する。このとき、第1の低剛性域10dが形成されている側が、足甲側に位置するように足を挿入する。次に、図4(b)に示すように、開口部20の近傍に位置する第2の低剛性域10cを、踝に向けて起立させる。最後に、図4(c)に示すように、帯状の固定具22を足首に結びつけて蒸気温熱具10を足に固定する。
蒸気温熱具10を図4(c)に示す装着状態にして、第1の通気面13を使用者の肌に向けた状態下に、第1の通気面13を通じて水蒸気発生部11から生じた水蒸気を使用者の肌に直接適用してこれを湿潤させる。それによって温水に足を浸した場合と同様の効果が奏される。しかも温水と異なり、本実施形態の蒸気温熱具10では、適度な温度の水蒸気の発生が持続するので、肌を湿潤させるのみならず、適用部位及びその周辺の皮膚温度を上昇させ、また全身の皮膚平均温度も上昇させる。それによって、発汗が促進されてサウナ浴的な代謝促進の効果が生じる。つまり、身体に負担をかけずに心地よく汗をかき、また血行が促進されるという有利な効果が生じる。また、この効果は、体力が低下している者、例えば高齢者等の介護を要する者向けの代替足浴法として有効である。高齢者等の入浴には、血圧の上昇や心拍数の増大などが懸念されるが、本実施形態の蒸気温熱具10を用いた代替足浴法にはそのようなおそれがない。更に、本実施形態の蒸気温熱具10によれば、身体が温まることで自律神経が副交感優位となり、脳波(アルファ波)が上昇し、リラクゼーション効果も期待できる。従って、本実施形態の蒸気温熱具10は、看護用の代替足浴用として特に有用である。看護とは、病気や怪我をしている者を病院内外で手当てしたり世話したりすることのみならず、寝たきり或いはそれに近い者を病院内外で世話すること、つまり介護することを含む概念である。温水に足を浸す足浴の代替法としての観点から、本実施形態の蒸気温熱具10の適用時間は0.5〜30分程度とすることが適切である。
このように、本実施形態の蒸気温熱具10によれば、使用者の姿勢や使用場面にかかわらず簡便に、安全な温度の水蒸気を十分な時間にわたって使用者の足に適用することができる。従って、例えば寝た状態の使用者に対して容易に蒸気温熱具10を適用することができる。そして本実施形態の蒸気温熱具によれば、温水を用いた足浴と同様の効果を得ることができる。
本実施形態の蒸気温熱具10は、所定温度に加熱された水蒸気を着用者の足に施すものであるから、蒸気温熱具10と足との間にはある程度の空間が存在していることが望ましい。この観点から、蒸気温熱具10は、当該空間を形成保持し得るに足る程度の剛性を有していることが望ましい。しかし、蒸気温熱具10の全体の剛性が高い場合には、装着感が低下することがある。これらの観点から、蒸気温熱具10における足収容部21は、高剛性域及び低剛性域を有していることが望ましい。そこで本実施形態においては、蒸気温熱具10は、足収容部21に挿入された状態の足におけるつま先に対応する位置に低剛性域を有する。これと共に蒸気温熱具10は、足収容部21に挿入された状態の足におけるつま先と足首との間に対応する位置に高剛性域を有している。具体的には、図4に示すように、蒸気温熱具10は、足収容部21に挿入された状態の足における足首に対応する位置に第1の低剛性域10cを有している。第1の低剛性域10cは、アキレス腱を含む足首周りに対向する部位に位置している。第1の低剛性域10cによって足首周りのフィット性を向上できると共に、水蒸気の漏れを低減し効率的に水蒸気を着用者の足に施すことができる。更に蒸気温熱具10は、足収容部21に挿入された状態の足における足首に対応する位置に第2の低剛性域10dを有している。第2の低剛性域10dは、足収容部21の開口部における足甲、つまり足背に対向する部位に位置している。
本実施形態においては蒸気温熱具10の高剛性域の剛性値を0.01〜10N/幅6cmに設定し、好ましくは0.05〜5.0N/幅6cm、更に好ましくは0.05〜3N/幅6cmに設定している。この範囲の剛性値とすることで、蒸気温熱具10と足との間に空間を形成保持することができる。一方、低剛性域の剛性値を、高剛性域の剛性値の1〜60%、好ましくは3〜50%に設定している。この範囲の剛性値とすることで、固定具22によって蒸気温熱具10を着用者の足に固定する場合に、足収容部21内を容易に密閉空間とすることができる。足収容部21内を密閉空間にし得ることは、足収容部21内の保温、ひいては熱の効率的な伝達の点から重要である。
高剛性域の剛性値は、水蒸気発生部11や収容体12の材質を適切に選択することで調整することができる。低剛性域の剛性値は、収容体12の材質を適切に選択することで調整することができる。剛性値は、曲げ強度試験機「RTA−500」(株式会社オリエンテック)にて測定する。測定方法は、蒸気温熱具10の足収容部21から長さ10cm、幅6cmの矩形の試験体を切り出す。この試験体を、スパン間距離50mmで両端を支える。この状態下に試験体中央部を、幅50mm、先端半径5mmの押圧部材にて、クロスヘッドスピード20mm/minで負荷を与える。そのときの最大荷重を剛性値とする。
また、本実施形態の蒸気温熱具10は、足に挿入して用いられるものであるから、その目的に適った大きさを有していることが好ましい。具体的には、足収容部21の内面の面積が100〜1000cm2、特に200〜700cm2であることが好ましい。このこと、及び前述の剛性値に関連して、蒸気温熱具10の高剛性域は、足収容部21の内面の面積(cm2)に対する厚み(mm)の比率(面積/厚み)が、0.2〜20000cm2/mm、特に10〜1000cm2/mmであることが、十分に広い面積を有しつつ、風合い、肌触りに優れたものとすることができる点から好ましい。
先に述べた通り、本実施形態の蒸気温熱具10においては、第1の通気面13及び第2の通気面14の通気度を適切に調整することで、第1の通気面13を通じて水蒸気が優先的に放出されるようになっている。具体的には、第2の通気面の通気度を、第1の通気面の通気度よりも大きくしている。JIS P8117によって測定される通気度は、一定の圧力のもとで100mlの空気が通過する時間で定義されるものだから、通気度が大きいことは、空気の通過に時間がかかることを意味している。即ち通気性が低いことを意味している。逆に、通気度が小さいことは、通気性が高いことを意味している。このように、通気度の大小と通気性の高低とは逆の関係になっている。通気性に関して第1の通気面13及び第2の通気面14を比較すると、第1通気面13の方が、第2の通気面14よりも通気性が高くなっている。
通気性の高低が前述の関係になっている条件下で、第2の通気面14の通気度を好ましくは100〜30000秒/(100ml・6.42cm2)、更に好ましくは300〜25000秒/(100ml・6.42cm2)、一層好ましくは500〜20000秒/(100ml・6.42cm2)とすることで、空気は第2の通気面14を通じて優先的に流入すると共に、水蒸気は第1の通気面13を通じて優先的に放出されることが本発明者らの検討の結果判明した。その結果、蒸気温熱具10の寸法が大きい場合であっても、水蒸気発生部11の全体にわたる空気の供給が安定的に行われ、水蒸気発生部11が均一に発熱する。そして発熱によって発生した水蒸気は、第1の通気面13を通じて使用者の肌面に均一に付与される。
シート材料の気体の透過させやすさを表す物性値としては、前述の通気度の他に透湿度(JIS Z0208、40℃、90%RH、以下、透湿度というときにはこの方法の測定値をいう)が知られている。そして、使い捨てカイロのような発熱具における通気性シート材料の気体の透過のさせやすさは、専ら透湿度によって表されている。これに対して本実施形態においては、透湿度ではなく、通気度によって気体の透過のさせやすさを評価している。そして、通気度の値を調整することで、両面が通気性を有する蒸気温熱10において、優先的に一方の面から水蒸気を放出させることが可能となったものである。この理由は、通気度と透湿度とで、その測定条件が相違することに起因していると本発明者らは考えている。透湿度は静水圧下で測定されるのに対し、通気度は加圧下に測定される。本実施形態の蒸気温熱具10においては、水蒸気発生部11の発熱によって水蒸気が発生し、収容体12内は正圧状態になっている。このような状態下での気体の透過のさせやすさを評価するには、静水圧下で測定される透湿度を用いるよりも、加圧下で測定される通気度を用いた方が、実際の状態に合っていると考えられる。
先に述べた通り、外方を向く面である第2の通気面14は、外部から空気を流入させるものの、外部への水蒸気の放出量は、第1の通気面13よりも低いものとなっている。即ち、第2の通気面14を通じての空気の流入量が多いからと言って、水蒸気の放出量も多いとは言えないのである。この理由の一つは、収容体12の各面が通気性を有していることにある。つまり、第1の通気面13と第2の通気面14の通気度のバランスが、第2の通気面14における空気の流入量及び水蒸気の放出量に影響している。そこで、第2の通気面14を通じての空気の流入を確保しつつ、水蒸気の放出を抑制させる観点から、第2の通気面14の通気度を、第1の通気面13の通気度の5倍以上、特に10倍以上とすることが好ましい。或いは、第1の通気面13の通気度と第2の通気面14の通気度との比を0〜0.5、特に0〜0.2とすることも好ましい。これによって、第2の通気面14を通じての水蒸気の放出を一層減じさせることができ、且つ第1の通気面13を通じての水蒸気の放出を一層増加させることができる。
第1の通気面13の通気度そのものは、第2の通気面14の通気度、及び第2の通気面14と第1の通気面13との通気度の比率が先に述べた範囲となることを条件として、0.01〜15000秒/(100ml・6.42cm2)、特に0.01〜10000秒/(100ml・6.42cm2)であることが好ましい。これによって、第2の通気面14を通じての水蒸気の放出を更に一層減じさせることができ、且つ第1の通気面13を通じての水蒸気の放出を更に一層増加させることができる。
第1の通気面13及び第2の通気面14は、それらの通気度をコントロールすることに加えて、それらの透湿度もコントロールすることで、水蒸気発生部11の発熱特性が良好なものとなる。通気度が水蒸気の放出の程度に関連しているのに対して、透湿度は空気の流入の程度に関連している。この理由は、先に述べた透湿度の測定条件から明らかなように、透湿度は静水圧下で測定されるものなので、大気圧下での空気の通過のしやすさを評価するのに適しているからである。第1の通気面13の透湿度は1000〜6000g/(m2・24h)、特に2000〜6000g/(m2・24h)であることが好ましい。一方、第2の通気面14の透湿度は800〜6000g/(m2・24h)、特に1000〜5000g/(m2・24h)であることが好ましい。なおJISで定められた透湿度は、所定量の塩化カルシウムを用いて測定されるために、吸湿重量に上限があり6000g/(m2・24h)以上の透湿度を測定することが困難である。本発明はJISの測定方法に従うので透湿度の上限を6000g/(m2・24h)としたが、実際には6000g/(m2・24h)以上の透湿度のものも用いることができる。
先に述べた通り、シート材料の気体の透過させやすさを表す物性値としては、通気度と透湿度が代表的なものである。両者の相関関係は、シート材料によってまちまちである。つまり、シート材料によっては両者間に或る程度の相関関係がある場合もあれば、相関関係がない場合もある。従って、本実施形態において、各通気面の通気度に加えて透湿度の好ましい範囲を設定することは、技術的な意義を有するものである。
第1の通気面13及び第2の通気面14は何れもシート材から構成されている。どのようなシート材を用いるかは、シート材の通気度、透湿度、風合い、肌触り、強度、粉体の漏れ出し防止等を考慮して適宜決定すればよい。通気度を支配し且つ粉体の漏れ出しを防止するシート材としては、メルトブローン不織布や透湿性フィルムが好適に用いられる。透湿性フィルムは、熱可塑性樹脂及び該樹脂と相溶性のない有機又は無機のフィラーの溶融混練物をフィルム状に成形し、一軸又は二軸延伸して得られたものであり、微細な多孔質構造になっている。強度を付与する目的で用いられるシート材としては、スパンボンド不織布が好適に用いられる。また風合いを良好にする目的で用いられるシート材としては、サーマルボンド不織布が好適に用いられる。種々の通気度及び透湿度を有するシート材を組み合わせて積層シートを構成することで、各通気面の通気度及び透湿度を所望の値に設定する自由度が増す。一例として、三層構造の積層シートにおいて、最内層としてスパンボンド不織布を用い、中間層としてメルトブローン不織布を用い、最外層としてサーマルボンド不織布を用いることができる。
収容体12に収容される水蒸気発生部11は、被酸化性金属、反応促進剤、電解質及び水を含む発熱シート又は発熱粉体からなる。水蒸気発生部11が発熱シートからなる場合には、発熱シートは被酸化性金属、反応促進剤、繊維状物、電解質及び水を含む繊維シートから構成されていることが好ましい。つまり、発熱シートは、被酸化性金属、反応促進剤、繊維状物及び電解質を含む繊維シートが含水状態となっているものであることが好ましい。特に、発熱シートは、被酸化性金属、反応促進剤及び繊維状物を含有する成形シートに、電解質水溶液を含有させて構成されていることが好ましい。発熱シートとしては、湿式抄造により得られたシート状物や、発熱粉体を紙等で挟持してなる積層体等が挙げられる。そのような発熱シートは、例えば本出願人の先の出願に係る特開2003−102761号公報に記載の湿式抄造法や、ダイコーターを用いたエクストルージョン法を用いて製造することができる。一方、水蒸気発生部11が発熱粉体からなる場合には、発熱粉体は被酸化性金属、反応促進剤、保水剤、電解質及び水を含んで構成されていることが好ましい。発熱シート及び発熱粉体のうち、温度分布を均一化する事が容易であり、また、被酸化性金属の担持能力が優れている点から、発熱シートを用いることが好ましい。
本実施形態の蒸気温熱具10は、その使用前は、その全体が酸素バリア性を有する包装材(図示せず)によって包装されて、水蒸気発生部11が空気中の酸素と接触しないようになされている。酸素バリア性の材料としては、例えばその酸素透過係数(ASTM D3985)が10cm3・mm/(m2・d・MPa)以下、特に2cm3・mm/(m2・d・MPa)以下であるようなものが好ましい。具体的にはエチレン−ビニルアルコール共重合体やポリアクリロニトリル等のフィルム、又はそのようなフィルムにセラミック若しくはアルミニウム等を蒸着したフィルムが挙げられる。
本実施形態の蒸気温熱具10においては、該蒸気温熱具10を包装材から取り出して空気(酸素)と接触してから発熱温度がピークに達するまでの時間、つまり発熱温度の立ち上がり時間が重要である。立ち上がり時間が長すぎると、蒸気温熱具10が温まるまでの間に、使用者に冷感を与えてしまうことがある。また、立ち上がり時間に加えて、水蒸気発生の持続時間も重要である。持続時間が短すぎると、肌を十分に湿潤させにくいことがある。
これらの観点から、蒸気温熱具10は、空気(酸素)と接触してから比較的短時間で、その発熱温度がピークに到達するように構成されていることが好ましい。具体的には、蒸気温熱具10は、空気(酸素)との接触開始から好ましくは30分以内に、更に好ましくは20分以内にピークに到達することが好ましい。図5には、後述する実施例1で得られた蒸気温熱具10の発熱温度プロファイルの一例が示されている。同図においては、蒸気温熱具10を足に装着した状態で、足甲(足背)、足裏(足底)及び指先の表面皮膚温度を測定した結果が示されている。この図から明らかなように、蒸気温熱具10は発熱開始から所定時間経過するまでは温度が素早く上昇する。そしてピーク温度に到達した後、温度が徐々に低下し、その後はほぼ一定の発熱温度で推移する。
発熱開始から所定時間経過するまで温度が素早く上昇することで、使用者に”ハッとした温感”を与えることができる。その後、温度が徐々に低下し、ほぼ一定の発熱温度で推移することにより”心地よい温感”を使用者に実感させることができる。これによって自律神経系は、交感神経優位から副交感神経優位となり、使用者にリラックス感を与える。図5は皮膚の表面温度を測定した結果であるが、実際の蒸気温熱具10のピーク温度到達時間は次のようにして測定される。酸素バリア性を有する包材を開封し、蒸気温熱具10を取り出し、直ちに肌に近い側に位置する第1の通気面中央部表面に温度センサー(LT−ST08−12;グラム社製)を取り付け、温度ユニット(LT−HM4;グラム社製)にて記録する。測定は、大気下(開放系)で行う。
蒸気温熱具10は、空気(酸素)と接触してから比較的短時間で、肌を十分に湿潤させ得るような量及び/又は温度の水蒸気が発生するように構成されていることが好ましい。且つ蒸気温熱具10は、肌を十分に湿潤させ得る温度状態が数分ないし数十分維持されるように構成されていることが好ましい。具体的には、蒸気温熱具10は、その水蒸気発生量が、空気(酸素)との接触開始から30分間の積算発生量が0.1〜30g、特に0.5〜20g、とりわけ1.0〜10gであることが好ましい。水蒸気発生量は以下の方法で測定される。蒸気温熱具10を非酸化性雰囲気下に、図3に示す展開状態とする。これとは別に、例えば直方体の密閉容器を用意する。この密閉容器にはその一つの面に、展開状態の蒸気温熱具10と同形状の穴が開いている。展開状態の蒸気温熱具10を、その水蒸気発生面と密閉容器の穴とが一致するように、密閉容器に配置する。密閉容器から空気が漏れ出ないように蒸気温熱具10と密閉容器の接触部をテープ等で密封する。密閉容器内にファンを設置し、容器内の空気を攪拌しておく。この状態下に容器内部の湿度を湿度センサーにて計測する。そして以下の式より水蒸気発生面から発生した蒸気量を算出する。ここで、eは水蒸気圧(Pa)、esは飽和水蒸気圧(Pa:JIS Z8806より引用)、Tは温度(℃:乾球温度)である。
相対湿度U(%RH)=(e/es)×100
絶対湿度D(g/m3)=(0.794×10-2×e)/(1+0.00366T)
=(0.794×10-2×U×es)/〔100×(1+0.00366T)〕
密閉容器容積P(m3)=0.49×0.36×0.285
発生水蒸気量 M=(D―D0)×P
0はテスト開始時密閉容器内絶対湿度である。
また、水蒸気発生量は以下の手法により測定することもできる。
蒸気温熱具10を2つ準備し、一方を使用する前に窒素下で絶乾し、乾燥前後の重量の差から使用前の蒸気温熱具10の水分含有量を測定する。そして、他方を使用した後に同じく窒素下で絶乾し、乾燥前後の重量の差から使用後の蒸気温熱具10の水分含有量を測定する。蒸気温熱具10の使用前後における水分含有量の差から蒸気発生量を算出する。
上述したピーク温度到達時間及び水蒸気の積算発生量を達成するためには、水蒸気発生部11における被酸化性金属と水との比率が重量である。具体的には、被酸化性金属/水が重量比で好ましくは0.1〜10、更に好ましくは0.5〜8にすることがピーク温度到達時間及び水蒸気の積算発生量を達成する観点で重要であることが本発明者の検討の結果判明した。
水蒸気発生部11が発熱シートからなる場合、該発熱シートは60〜90重量%の被酸化性金属、5〜25重量%の反応促進剤及び5〜35重量%の繊維状物を含む成形シートに、該成形シート100重量部に対して、1〜15重量%の電解質を含む電解質水溶液が30〜80重量部含有されて構成されていることが好ましい。一方、水蒸気発生部11が発熱粉体からなる場合、該発熱粉体は、30〜80重量%の被酸化性金属、1〜25重量%の反応促進剤、3〜25重量%の保水剤、0.3〜12重量%の電解質、20〜60重量%の水から構成されていることが好ましい。発熱シートや発熱粉体を構成する各種材料としては、当該技術分野において通常用いられているものと同様のものを用いることができる。また、前記の特開2003−102761号公報に記載の材料を用いることもできる。
次に、本発明の第2の実施形態を図6を参照しながら説明する。第2の実施形態に関し特に説明しない点については、先に説明した第1の実施形態に関する説明が適宜適用される。また、図6において、図1ないし図4と同じ部材には同じ符号を付してある。
図6は、第1の実施形態における図2(b)に相当する図である。図6と図2(b)との対比から明らかなように、本実施形態の蒸気温熱具10は、足甲(足背)に対向する部位に位置する第1の水蒸気発生部11aと、足裏(足底)に対向する部位に位置する第2の水蒸気発生部11bを備えている。そして蒸気温熱具10は、足収容部21に挿入された状態の足における足指に対応する位置に水蒸気発生部を有していない。これによって当該位置は、足収容部21に挿入された状態の足におけるつま先と足首との間に対応する位置に存する高剛性域に比較して、剛性の低い低剛性域10eとなっている。足収容部21に挿入された状態の足におけるつま先に対応する位置が低剛性域10eとなっていることで、足収容部21に挿入された状態の足における足首に対応する位置が低剛性域10c,10dになっていることと相俟って、足を足収容部21に挿入した状態での装着感が一層良好になる。
また蒸気温熱具10が、足収容部21に挿入された状態の足における足指に対応する位置に水蒸気発生部を有していないことによって、指先が過度に熱くなることを防止できるという利点もある。この理由は次の通りである。指先の部分は、足の他の部分に比較して熱容量が小さい。また指先の部分は、足収容部21における最も奥まった部分であり熱がこもりやすい。これらに起因して、足収容部21に挿入された状態の足における足指に対応する位置に水蒸気発生部が存在していると、指先が過度に熱くなることがある。足収容部21に挿入された状態の足における足指に対応する位置に水蒸気発生部が存在していないことによって、そのような不都合を回避することが可能となる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記の実施形態に制限されない。例えば、第1の実施形態の蒸気温熱具10は、足収容部21に挿入された状態の足における足首に対応する位置に低剛性域10c,10dを有し、第2の実施形態の蒸気温熱具10は、足収容部21に挿入された状態の足におけるつま先及び足首それぞれに対応する位置の双方に低剛性域10c,10d,10eを有していたが、これらに代えて、蒸気温熱具は、足収容部21に挿入された状態の足におけるつま先に対応する位置にのみ低剛性域を有していてもよい。
また前記の各実施形態における固定具22は、細幅の帯状のものであったが、これに代えてベルト、粘着剤、面ファスナなどを固定具として用いることもできる。
また前記の各実施形態においては、水蒸気発生部11を収容する収容体11の各面が通気性を有していたが、これに代えて、使用者の肌に向く面のみを通気面とし、外方を向く面は非通気面としてもよい。
更に、本発明の蒸気温熱具をスリッパ形状のものにしてもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲はかかる実施例に制限されるものではない。
〔実施例1〕
<原料組成物配合>
・被酸化性金属:鉄粉(粒径45μm、同和鉱業社製、商品名「RKH」)34重量%
・繊維状物:パルプ繊維(フレッチャー・チャレンジ・カナダ社製、商品名「Mackenzie」)、8重量%
・保水剤:活性炭(粒径45μm、(日本エンバイロケミカルズ社製、商品名「カルボラフィン」))、9重量%
・水:工業用水、固形分濃度0.3重量%となるまで添加
前記原料組成物100重量部に対し、凝集剤としてカルボキシメチルセルロースナトリウム(第一工業薬品(株)製、商品名「セロゲン HE−1500F」)0.22重量部、及びポリアミドエピクロロヒドリン樹脂(日本PMC(株)製、商品名「WS4020」)0.8重量部を添加した。
<抄紙条件>
前記原料組成物を用い、傾斜型短網抄紙機によって抄紙して、湿潤状態の成形シートを作製した。
<乾燥条件>
湿潤状態の前記の成形シートをフェルトで挟持して加圧脱水し、そのまま140℃の加熱ロール間に通し、含水率が5重量%以下になるまで乾燥した。そして、坪量450g/m2の中間抄造体を得た。
<発熱シートの作製>
得られた中間抄造体を390mm×60mm、150mm×60mmに切り取り、中間抄造体100重量部に対し、5重量%の塩化ナトリウム水溶液を60重量部となるようにシリンジを用いて注入した。毛管現象を利用してシート全体に塩化ナトリウム水溶液を浸透させて発熱シートを得た。
この発熱シートを用い、図6に示す蒸気温熱具10を製造した。前記の発熱シートを、同図における第1の水蒸気発生部11a及び第2の水蒸気発生部11bとして使用した。蒸気温熱具10の収容体12における第1の通気面13は、ポリプロピレン製のメルトブローン不織布とポリエチレンテレフタレートのスパンボンド不織布の積層体から構成した。この積層体は、透湿度が5000g/(m2・24h)以上で且つ通気度が1秒以下のものであった。収容体12における第2の通気面14は、ポリエチレン微多孔質シート(透湿度5000g/(m2・24h)以上で且つ通気度500秒)とポリエチレンテレフタレートのスパンボンド不織布を積層したものから構成されていた。得られた蒸気温熱具10は、酸素バリア性を有する袋に密封収容された。
酸素と接触しない状態下に、得られた蒸気温熱具10における高剛性部及び低剛性部をそれぞれ100mm×60mmの大きさに切り取り、前述の方法で剛性値を測定したところ、高剛性部は0.126N/6cm、低剛性部は0.044N/6cm(高剛性部の34%)であった。
3名の被験者を対象にして得られた蒸気温熱具10の効果を確認した。8時間労働終了後の3名の被験者の右足に蒸気温熱具10を装着させ、これを30分間適用させた。適用前後での気持ちよさ、リラックス感を調査した。3名ともに蒸気温熱具10にて包まれた足全体が蒸気で濡れており、入浴後と類似した状態であり、足全体が温まっている状態であった。気持ちよさ及びリラックス感を被験者に聞き取り調査したところ、3名ともに「気持ちよい。リラックスした。」と感じたことを確認した。また、適用中に蒸気温熱具10が足から外れることは無かった。図5に、被験者1名の蒸気温熱具10を適用した時の足甲、足裏、足指先の温度プロファイルを示した。また、使用後の蒸気温熱具10を窒素下で乾燥させた後、その重量を測定することで足に施された水蒸気の量を見積もった結果、4.0gであった。
図1は本発明の足浴用蒸気温熱具の第1の実施形態を示す斜視図である。 図2(a)は図1に示す足浴用蒸気温熱具の平面図であり、図2(b)は図2(a)におけるb−b線断面図である。 図3(a)は図1に示す足浴用蒸気温熱具を組み立てる前の展開図であり、図3(b)及び(c)はそれぞれ図3(a)におけるb−b線断面図及びc−c線断面図である。 図4(a)ないし(c)は、図1に示す足浴用蒸気温熱具の装着手順を表す説明図である。 図5は、実施例における足浴用蒸気温熱具の温度プロファイルを表すグラフである。 図6は、本発明の足浴用蒸気温熱具の第2の実施形態を示す断面図(図2(b)相当図)である。
符号の説明
10 足浴用蒸気温熱具
10a 前駆体
11 水蒸気発生部
12 収容体
13 第1の通気面
14 第2の通気面
16 接合部位
17 非接合部位
20 開口部
21 足収容部
22 固定具

Claims (7)

  1. 開口部を通じて足を挿入し収容するための足収容部を有し、該足収容部が、被酸化性金属、水、電解質及び反応促進剤を含有する水蒸気発生部と、該水蒸気発生部を収容する収容体を備えた足浴用蒸気温熱具であって、
    該蒸気温熱具は、該足収容部に挿入された状態の足におけるつま先に対応する位置及び/又は足首に対応する位置に低剛性域を有すると共に、つま先と足首との間に対応する位置に高剛性域を有し、
    該高剛性域の曲げ剛性値が0.01〜10N/6cmであると共に該低剛性域の曲げ剛性値が該高剛性域の曲げ剛性値の1〜60%である足浴用蒸気温熱具。
  2. 前記足収容部に挿入された状態の足における足指に対応する位置に前記低剛性域を有している請求項1記載の足浴用蒸気温熱具。
  3. 前記足収容部の開口部の近傍に、蒸気温熱具の固定具が備えられている請求項1又は2記載の足浴用蒸気温熱具。
  4. 前記足収容部の開口部における足甲に対向する部位に前記低剛性域を有している請求項1ないし3の何れかに記載の足浴用蒸気温熱具。
  5. 前記収容体が、肌に近い側に位置する第1の通気面と、肌から遠い側に位置する第2の通気面とを有し、第1の通気面の側を使用者の肌に向けた状態下に第1の通気面を通じて前記水蒸気発生部から生じた水蒸気を使用者の肌に適用して湿潤させる請求項1ないし4の何れかに記載の足浴用蒸気温熱具。
  6. 第1の通気面と第2の通気面との間に前記水蒸気発生部が収容された縦長の前駆体を、その幅方向にわたって折曲線が形成されるように二つ折りすると共に二つ折り状態で相対向する側縁どうしを接合することで、前記足収容部が形成されている請求項1ないし5の何れかに記載の足浴用蒸気温熱具。
  7. 前記水蒸気発生部が、湿式抄造により製造されたシート状物からなる請求項1ないし6の何れかに記載の足浴用蒸気温熱具。
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