JP7405367B2 - 冷却用足装着具 - Google Patents

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Description

本発明は、抗癌剤等の薬剤の有害反応を抑制するために使用される冷却用足装着具に関する。
従来から、捻挫や外傷による痛痒の軽減を目的として、足を冷却する器具が知られている。例えば、足の甲の情報に設けられたポケット部に冷却剤を保持する靴下(特許文献1参照)、底部ポケット、後部ポケット、及び上部ポケットが設けられ、各ポケットに予備冷却したゲルパックにより理学療法する靴下(特許文献2参照)、固定ベルトにより冷却剤を収容した配置パケットを有する捻挫用の靴下(特許文献3参照)、内被と外被からなり、内部に冷媒が投入される冷却用靴下(特許文献4参照)等が知られている。
また、抗癌剤による有害反応を抑制するために局部の冷却が有効であることが知られている。当該目的のために冷却機能を有する器具としては、抗癌剤の投与中に患者の手首ないしは足首に装着される保冷器具(特許文献5参照)や、本発明者らが開発し、保冷時間が長いことを特徴の一つとする冷却手袋(特許文献6参照)、脱毛防止用の頭部保冷ゲル(特許文献7参照)等が知られている。
実用新案登録第3148210号公報 中国特許出願公開第108968170号明細書 中国特許出願公開第108158709号明細書 韓国登録実用新案第110000636号公報 特許第5784255号公報 特許特許5630806号公報 特開昭59-115378号公報
上記で例示した従来の冷却用足装着具は、捻挫の治癒や痛痒の軽減を目的としている。一方で、抗癌剤等の薬剤の有害反応を抑制する目的で冷却する上では、末梢組織に向かう血流の流量を長時間下げ続ける必要があり、従来の冷却用足装着を用いた冷却では不十分であった。そこで、本発明は、足における抗癌剤等の薬剤の有害反応を抑制し得る冷却用足装着具の提供を目的とした。また、使い易く、メンテンナンスがし易く、且つ安価に提供可能な冷却用足装着具が求められた。
本発明は、抗癌剤による足爪の剥離を防止するためには、使用者の足のうち、足首及び/又は爪先を重点的に冷却することが有効であるとの発明者らが得た知見に基づいてなされたものである。
すなわち、本発明は冷却用足装着具であり、第1冷却体と、第1冷却体を収容する第1収容空間と、足を挿入可能な挿入空間と、第1収容空間と前記挿入空間とを隔てる内面部と、第1収容空間と外部雰囲気とを隔てる第1外面部と、を有し、第1冷却体は一列に配列された複数の冷媒収容部からなり、一の冷媒収容部と隣接する冷媒収容部とは間隙部によって隔てられ、第1収容空間は、挿入空間に足を挿入した際の甲側と底側とを覆う一体の空間であり、第1冷却体は、挿入空間に足を挿入した際の爪先位置の近傍で、間隙部で折り曲げられて第1収容空間内に収容される。
さらに、本発明は、第2冷却体と、第2冷却体を収容する第2収容空間と、第2収容空間と外部雰囲気とを隔てる第2外面部と、を有し、第1外面部と第2外面部とは、挿入空間に足を挿入した際の踵の外側で連結され、第2冷却体は一列に配列された複数の冷媒収容部からなり、一の冷媒収容部と隣接する冷媒収容部とは間隙部によって隔てられ、第2収容空間は、前記挿入空間に足を挿入した際の足首の全部又は一部を覆う空間であり、第2冷却体は、挿入空間に足を挿入した際の足首背面位置の近傍で、間隙部で折り曲げられて第2収容空間内に収容される、冷却用足装着具である。
また、本発明は、第1収容空間の開閉を自在にする第1入口部を有し、第1入口部は、前記挿入空間に足を挿入した際の爪先方向に開口し、第1冷却体は、前記第1入口部を介して前記収容空間に出し入れが可能である、冷却用足装着具であり得る。
また、本発明の内面部は、挿入空間側を向く面の全部又は一部が、連続する無数の網目状構造を有する布地であり得る。また、本発明の第1外面部及び/又は内面部の全部又は一部が、多層構造を有する布地であり得る。
本発明の冷却用足装着具は、第1外面部及び第2外面部が平面状に展開され得る。
本発明の冷却用足装着具は、第1冷却体が足甲から足底にかけて、特に爪先を重点的に冷却し、第2冷却体が足首を冷却することができる。その結果、抗癌剤等の薬剤の足の組織への移行が制限され、有害反応の抑制に十分な冷却効果が発揮される。
本発明の冷却用足装着具は、特殊な形状の冷却体を使用しなくとも、ピロー包装等で製造される画一的な形状の冷却体を使用しながら、使用者の足全体、特に爪先と足首とにフィットし、しっかりと冷却可能な構造を有する。したがって、本発明では特殊な形状の冷却体の製造は不要であることから、特殊な形状の冷却体を製造する場合と比べて安価に製造可能であり、壊れにくく、冷却体の交換等のメンテナンスも容易である。
本発明の冷却用足装着具は、収容空間の開閉を自在にする入口部を有し、入口部を介して冷却体が出し入れされる。第1収容空間の入口部は爪先方向に、第2収容空間の入口部は上方向に開口するため、大きな開口領域を確保することができ、冷却体の交換は容易である。冷却体が収容空間から取り出された状態の冷却用足装着具は平面状に展開されるため、不使用時にはコンパクトに保管することができる。
本発明の冷却用足装着具は、足を挿入する挿入空間を向く内面部及び/又は外面部の全部又は一部が、多層構造を有する布地であり、冷却体の冷気により挿入した足が急激に冷却されるのを防止すると同時に、冷却体の保冷能力が短期間のうちに低下することが防止される。また、本発明の冷却用足装着具は、着脱が容易であり、さらに、第2収容空間に収容された冷却体が足首を周方向に囲むことで強固に固定されるため、装着した使用者にとって歩行等の動作がしやすいという利点も有する。
本発明の一実施形態にかかる冷却用足装着具の非装着状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる冷却用足装着具の第1収容空間及び挿入空間の断面図である。 本発明の一実施形態にかかる冷却用足装着具の第2収容空間の断面図である。 本発明の一実施形態にかかる冷却用足装着具の装着状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる冷却用足装着具の挿入空間及び第1収容空間を示す側面側の断面図である。 本発明の一実施形態にかかる冷却用足装着具の挿入空間を背面側から示した図である。 本発明の一実施形態にかかる冷却用足装着具の第1収容空間及び第1冷却体を示す図である。 第1冷却体を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる冷却用足装着具の第2収容空間及び第2冷却体を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる冷却用足装着具の装着状態で第2収容空間を上面から示した図である。 第2冷却体を示す図である。 本発明の実施例の冷却用足装着具の正面図(a)及び背面図(b)である。 本発明の実施例の冷却用足装着具の右側面図(a)及び左側面図(b)である。 本発明の実施例の冷却用足装着具の平面図(a)及び底面図(b)である。 本発明の実施例の冷却用足装着具の温度測定結果を示す図面である。 従来技術の冷却用足装着具の温度測定結果を示す図面である。
本発明の一実施形態にかかる冷却用足装着具について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において「足の甲側」「足の底側」「爪先側」「踵側」「足首背側」等の文言は、特に断りのない限り、図4のように冷却用足装着具10を右足に装着した状態を基準としたものである。
図1に示すように、冷却用足装着具10は、足装着具本体11を有し、これに第1冷却体13及び第2冷却体15を入れて使用することができる。冷却用足装着具10は、足を挿入可能な挿入空間17、第1冷却体を収容する第1収容空間19、及び第2冷却体を収容する第2収容空間21を有する点に特徴がある。
足装着具本体11は、複数枚の布地を縫い合わせることによって構成されている。本実施形態では、挿入空間17の外郭をなす挿入空間の内面部23、第1収容空間と外部雰囲気と隔てる外面部である第1外面部25、第2収容空間と外部雰囲気とを隔てる外面部である第2外面部55を構成するために用いられる布地Xと、第1収容空間及び第2収容空間の冷却体が収容される側の面を構成するために用いられる布地Yと、によって、足装着具本体11の主要部が構成される。
布地Xは、連続する無数の網目状構造が形成されたメッシュ地であり、布地Yは全面に渡って起伏を有さない平滑な布地である。本発明はこれらの布地が重なった多層構造を持ち、本実施形態では2層構造を有する。
挿入空間17の断面の略図を図2に示す。挿入空間17の足の甲側と足の底側には第1収容空間19が設けられる。第1外面部25と内面部23は布地Xによって構成され、第1収容空間のうち、冷却体を収容する側の面は布地Yによって構成される。
第2収容空間の断面の略図を図3に示す。第2収容空間21と外部雰囲気とを隔てる第2外面部55は布地Xによって構成され、第2外面部55のうち一方は、第2外面部足首接触面55aとなる。第2収容空間のうち、冷却体を収容する側の面は布地Yによって構成される。
冷却用足装着具10を足に装着した状態を図4及び図5に基づいて説明する。足装着具本体11は、挿入空間17がスリッパ状に構成されており、足の前側、すなわち、足の甲の略全面及び足の底の略全面(踵から爪先まで)が挿入空間17に挿入可能である。挿入空間17は、挿入口29を除き、外周が内面部23によって取り囲まれ閉塞されており、挿入空間17は袋状である。内面部23は、第1収容空間と挿入空間とを隔てており、少なくとも2枚以上の布地が重ね合わされて構成されており、足を挿入した際に足が接触する面(以下、「足接触面」とも称す。)の布地はメッシュ地である。
ここで、足接触面31は、メッシュ地である布地Xである。図2から分かるように、穴が開いている部分、すなわち複数の凹状の部分があり、当該部分に空気が存在する。そのため、挿入空間17に挿入した足が、足接触面31に触れた状態において、冷却体接触面33との間に空気層が形成されることになり、当該部位における足への熱伝導は、他の部分に比べて緩やかである。したがって、足接触面31に足が触れても、足と第1冷却体13との間の伝熱は緩やかとなり、足が過冷却されず、第1冷却体13の保冷能力も長期間に渡って維持される。
図6は、背面側から、すなわち踵側から爪先側に向かって見た挿入空間17を示す。挿入口29は、使用者が足を挿入可能に開口する。挿入口29は、挿入空間17に足を挿入した状態において、甲の足首側から踵を囲む位置にある。挿入空間17は、略平面状の底面部材35上に、甲面部材37を縫合することで構成され、挿入口29はアーチ状の開口である。
挿入空間17に足を挿入した状態において、使用者の足の底面は底面部材35の挿入空間側を構成する底側の足接触面31に接触し、足の甲は甲面部材37の挿入空間側を構成する甲側の足接触面31に接触する。底面部材35は、内部に厚みのあるクッション部材の中敷きを有する。これにより、使用者が立ち上がった際に掛かる足の負担が軽減される。
再び図5を参照し、第1収容空間の構造を詳細に説明する。第1収容空間19は、第1冷却体13を収容するための空間である。第1収容空間19は、挿入空間17の上下方向の両外側に形成され、第1外面部25によって外面が形成された空間である。換言すれば、第1収容空間19は、足を挿入した際に足の甲及び足の底を覆うように、足の甲側及び足の底側に形成された第1外面部及び内面部23によって囲まれた一体の空間である。第1外面部25は、第1収容空間19と外部雰囲気とを隔てており、少なくとも2枚以上の布地が重ね合わされて構成され、第1外面部25の布地はメッシュ地である。
図7は、第1入口部が開口した状態の第1収容空間、及び第1収容空間に収容された第1冷却体を、爪先側から踵側方向に向かって見たものである。足の甲側及び足の底側に形成された第1収容空間19は、第1冷却体13を出し入れするために第1収容空間19の開閉を自在にする第1入口部41を有する。
第1入口部41は、足の甲側及び足の底側の境目、すなわち足を挿入した際の爪先の近傍に位置する。第1入口部41は、足を挿入した際の爪先方向に開口する。換言すれば、第1入口部41は、足装着具本体11の外側、すなわち挿入空間17の反対側に向けて開口する。第1入口部41に相当する部分には、ファスナ43が取り付けられており、好ましい態様としては、ファスナ43は線ファスナである。
図8に示すように、第1冷却体13は、連続して一列に配列された複数の冷媒収容部45からなる帯状の構造であり、一の冷媒収容部と、当該冷媒収容部に隣接する冷媒収容部とは、間隙部47によって隔てられる。間隙部47は、折り曲げ自在な構造を有している。第1冷却体13は、ピロー包装等の公知の方法で製造される。
具体的には、第1冷却体は樹脂製のフィルムで構成され、間隙部47は樹脂製フィルムが圧着された部位であり、冷媒収容部45には、ゲル状で、蓄冷効果のある冷媒49が封入される。すなわち、間隙部47には、冷媒は存在しない。図5及び図7から理解できるように、第1冷却体13は、第1収容空間19内の第1入口部41の近傍で、第1冷却体上のいずれかの間隙部47において折り曲げられ、第1冷却体13の一方は足の甲方向に、その他方は足の底方向に収容される。
第1冷却体を構成する複数の冷媒収容部45は、ほぼ同じ大きさをした角型、又は略直方体である。第1冷却体は、爪先が当たる位置に配置された間隙部47において折り畳まれて第1収容空間19に収容される。図8に示した第1冷却体の実施態様では、第1冷却体13は5個の冷媒収容部45と4個の間隙部47から構成される。
図5に示すように、本実施態様の第1冷却体13は、第1収容空間19内で片端から2個目の間隙部において折り畳まれ、2個の冷媒収容部45は足の甲方向に、残り3個の冷媒収容部47は足の底方向に収容される。別の実施態様では、第1冷却体を構成する冷媒収容部の数は3個、4個、6個、7個、8個、又は9個である。冷媒収容部の数が多くなり過ぎると、冷媒を含まない間隙部の数も増えることから、冷却効果を十分に確保するためには、第1冷却体の冷媒収容部の数は4個~6個であることが望ましい。
図5から理解されるように、第1収容空間19は、足の甲方向よりも足の底方向の方が長く形成されており、第1冷却体を収容する際は、足の方向に収容する冷媒収容部の数が、足の方向に収容する冷媒収容部の数よりも多いことが好ましい。したがって、第1冷却体の冷媒収容部の数は5個であることが最も望ましい。
図1に示すように、第1外面部の長手方向(足の踵から爪先方向)中央部の短手方向(足の踵から爪先に対して垂直方向)片端には、接着部位53を有する第1ベルト51が設けられている。図4に示すように、第1ベルト51は、足の挿入時に、足の踵から爪先に対して周方向外側から締め付けることによって、第1外面部25の内側にある第1収容空間19と足との位置関係を固定する。第1ベルト51の接着部位53は、第1ベルト51上の任意の部位と接着可能である。接着部位53は、好ましくは面ファスナであり、使用者の足のサイズに応じて、接着位置を調整可能である。
次に、図9~11を参照して、第2冷却体及び第2収容空間を中心とした、足首を固定する構造について詳細に説明する。図9は、開口した第2収容空間21を、開口側から見た図面である。第2収容空間21は、第2冷却体15を収容するための空間である。
第2収容空間21は、第2外面部によって外面が形成された空間である。第2外面部55は、少なくとも2枚以上の布地が重ね合わされて構成されており、第2外面部55の布地はメッシュ地である。第2外面部55は、第2収容空間21の両外側に配置されることで、第2収容空間21が形成される。
図1に示したように、足装着具本体11の、第2外面部55及びその内部に形成された第2収容空間21は、挿入時の足先から踵方向に対する垂直方向が長い横長の長方形であり、第1外面部25と、足挿入時の踵の外側に設けられた連結部57で折り曲げ可能に連結される。
図4に示したように、装着時には、第2外面部55及び第2収容空間21は、足首背側から足首を周方向に取り巻くように、長手方向両端部が互いに近接することで、輪状構造、又は足首背側を頂点としたV字構造を取る。
図10は、装着時の冷却用足装着具10の足首背側を上から見たものであるが、挿入空間17に足を挿入した際、第2外面部及び第2収容空間が輪状構造、又は足首背側を頂点としたV字構造となり、第2収容空間は足首の全部又は一部を周方向に覆う。連結部57の上方に位置する足首背面は少なくとも第2収容空間21に接する。
第2収容空間21は、第2冷却体15を出し入れするための第2入口部61を有する。第2入口部61は、足を挿入した際の足首の上方向、すなわち、踵とは反対側の長辺に設けられ、同方向に向けて開口する。第2入口部61に相当する部分には、ファスナが取り付けられており、好ましい態様としては、ファスナは線ファスナである。
図3に示した通り、第2外面部55は、少なくとも2枚以上の布地が重ね合わされて構成されており、第2外面部55のうち、足を挿入した際に足首が接触する面(以下、「第2外面部足首接触面55a」とも称す。)の布地はメッシュ地である。
第2外面部足首接触面55aは、メッシュ地であり、穴が開いている部分、すなわち複数の凹状の部分があり、当該部分に空気が存在する。そのため、足首が、足首接触面55aに触れた状態において、第2外面部の冷却体接触層との間に空気層が形成されることになり、当該部位における足首への熱伝導は、他の部分に比べて緩やかである。したがって、足首接触面55aに足首が触れても、足首と第2冷却体15との間の伝熱は緩やかとなり、足首が過冷却されず、第2冷却体15の保冷能力も長期間に渡って維持される。
図11に示すように、第2冷却体15は、連続して一列に配列された複数の冷媒収容部45からなる帯状の構造を有し、一の冷媒収容部45と、当該冷媒収容部に隣接する冷媒収容部45とは、間隙部47によって隔てられる。間隙部47は、折り曲げ自在な構造を有している。
具体的には、第2冷却体は樹脂製のフィルムで構成され、間隙部47は樹脂製フィルムが圧着された部位であり、冷媒収容部には、ゲル状で、蓄冷効果のある冷媒49が封入される。すなわち、間隙部47には、冷媒は含まれていない。第2冷却体15は、足の挿入時、第2収容空間21内で、足首の背側近辺に位置する間隙部47において折り曲げられる。第2冷却体13は、ピロー包装等の公知の方法で製造される。
複数の冷媒収容部45は、ほぼ同じ大きさをした角型、又は略直方体である。第2冷却体15は、第2収容空間21に収容されたのち、足の挿入時に足首の背側が当たる位置に配置された間隙部において折り畳まれる。具体的には、第2冷却体15は2個の冷媒収容部45と1個の間隙部47から構成されるが、別の実施態様では、第2冷却体を構成する冷媒収容部の数は3個、4個、5個、又は6個である。
好ましくは、冷媒収容部45は偶数であり、第2収容空間の足首背側から長手方向両端が略均等の長さになるよう、間隙部47において折り畳まれる。冷媒収容部の数が多くなり過ぎると、冷媒を含まない間隙部の数も増えることから、冷却効果を十分に確保するためには、第2冷却体の冷媒収容部の数は2個であることが最も望ましい。
図1に示した通り、第2外面部55の長手方向片端には、接着部位65を有する第2ベルト63が設けられており、装着時には、図4に示した通り、第2外面部55を、第2収容空間21が足首を周方向に覆った状態で固定する。すなわち、第2ベルト63は、輪状構造又はV字構造を取った第2外面部55及び第2収容空間21、並びにそれらに覆われた足首を周方向外側から固定する。第2ベルト63の接着部位65は、第2ベルト63上の任意の部位と接着可能である。接着部位65は、好ましくは面ファスナであり、使用者の足首の太さに応じて、接着位置の変更が可能である。
足の非挿入時には、第2ベルト63の接着部位65の接着が外れることで展開され、第1外面部と第2外面部とが略同一平面状になることから、収納に便利である。第1冷却体を第1収容空間から、第2冷却体を第2収容空間からそれぞれ取り出せば、収納にさらに便利である。
続いて、上述した冷却用足装着具10を使用した際における挿入空間内の温度変化を、従来技術の冷却用足装着具と比較した結果について説明する。冷却用足装着具の六面図を図12~図14に示した。
マイナス20℃に設定した業務用冷凍庫において、冷却用足装着具10の第1冷却体、及び第2冷却体を12時間以上凍結させたのち、第1冷却体及び第2冷却体を、第1収容空間及び第2収容空間にそれぞれ収容し、環境温度約25℃で挿入空間内の温度の測定を行った。従来技術の冷却用足装着具も、冷却体を同様に凍結させ、専用の靴下状足装着具に収容した。温度測定は、データロガー温度計CT-1307 、センサLK-300W(株式会社カスタム製) を用いて行った。センサは、挿入空間内のうち、足の挿入時、爪先、土踏まず、及び踵に相当する部位にそれぞれ設置し、6時間測定した。
冷却用足装着具10の温度測定の結果を図15に、従来技術の冷却用足装着具の温度測定の結果を図16に示す。冷却用足装着具10では、従来技術に比べて温度上昇が緩やかであり、冷却効果の持続性が高いことが明らかとなった。特に、冷却用足装着具10は、爪先が十分に冷却していることが示された。患者にとっては、温度変化が緩やかとなり、また交換の手間も省けるため、負担が少ないことが示唆された。
10 冷却用足装着具
13 第1冷却体
15 第2冷却体
17 挿入空間
19 第1収容空間
21 第2収容空間
23 内面部
25 第1外面部
41 第1入口部
45 冷媒収容部
47 間隙部
55 第2外面部

Claims (8)

  1. 第1冷却体と、
    第1冷却体を収容する第1収容空間と、
    足を挿入可能な挿入空間と、
    前記第1収容空間と前記挿入空間とを隔てる内面部と、
    前記第1収容空間と外部雰囲気とを隔てる第1外面部と、を有し、
    前記第1冷却体は帯状に配列された3個以上の冷媒収容部からなり、一の冷媒収容部と隣接する冷媒収容部とは間隙部によって隔てられ、
    前記第1収容空間は、前記挿入空間に足を挿入した際の甲側と底側とを覆う一体の空間であり、
    前記第1冷却体は、前記挿入空間に足を挿入した際の爪先位置の近傍で、前記間隙部で折り曲げられて前記第1収容空間内に収容され
    足の底方向に収容される前記冷媒収容部の数が、足の甲方向に収容される前記冷媒収容部の数よりも多い、
    冷却用足装着具
  2. 前記3個以上の冷媒収容部が同じ大きさである、請求項1に記載の冷却用足装着具
  3. 前記第1冷却体が3個、4個、5個、6個、7個、8個又は9個の冷媒収容部からなる、請求項1又は2に記載の冷却用足装着具
  4. 第2冷却体と、
    第2冷却体を収容する第2収容空間と、
    前記第2収容空間と外部雰囲気とを隔てる第2外面部と、を有し、
    第1外面部と第2外面部とは、前記挿入空間に足を挿入した際の踵の外側で連結され、
    前記第2冷却体は一列に配列された複数の冷媒収容部からなり、一の冷媒収容部と隣接する冷媒収容部とは間隙部によって隔てられ、
    前記第2収容空間は、前記挿入空間に足を挿入した際の足首の全部又は一部を覆う空間であり、
    前記第2冷却体は、前記挿入空間に足を挿入した際の足首背面位置の近傍で、前記間隙部で折り曲げられて前記第2収容空間内に収容される、
    請求項1~3いずれか一項に記載の冷却用足装着具
  5. 前記第1収容空間の開閉を自在にする第1入口部を有し、
    前記第1入口部は、前記挿入空間に足を挿入した際の爪先方向に開口し、
    前記第1冷却体は、前記第1入口部を介して前記第1収容空間に出し入れが可能である、
    請求項1~4いずれか一項に記載の冷却用足装着具
  6. 前記内面部のうち、前記挿入空間側を向く面の全部又は一部が、連続する無数の網目状構造を有する布地である、
    請求項1~いずれか一項に記載の冷却用足装着具
  7. 前記第1外面部及び/又は内面部の全部又は一部が、多層構造を有する布地である、
    請求項1~いずれか一項に記載の冷却用足装着具
  8. 第1外面部及び第2外面部が平面状に展開され得る、
    請求項いずれか一項に記載の冷却用足装着具
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