JP3113156U - 室内履き - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の室内履きは、詰められている保温材が良くない上、室内履き本体の高さが足の甲を覆う程度の高さまでしかなかったので、足首部分まで保温することは出来ず、身体が冷え易かった。本考案は、これらの問題を解決した。
【解決手段】室内履き本体2を、足を受容し且つ足首までを覆う高さとすると共に前部の中程より上に前部隙間2Aを開け、且つ中に保温材として羽毛を詰めて構成した。そして、前部隙間2Aを覆うような前当て部4を設け、その中にも保温材として羽毛を詰めた。この前当て部4を押さえるように、バンド5を設ける。バンド5の一端は室内履き本体2の一方の側面に固着され、他端は面ファスナー6により他方の側面に着脱自在に固着される。足首部分までを充分に保温することが出来、身体が冷えにくくなる。
【選択図】図3

Description

本考案は、病人や高齢者が室内で履くのに適した室内履きに関するものである。
病院や高齢者の保健施設等では、従来より殆どが洋室であるが、一般の家でも和室より洋室が多くなって来ている。そして、洋室内および廊下等を動き回る場合には、室内履きが使用される。室内履きとして最もポピュラーなのはスリッパであるが、靴に似た形状で、足を包むような形の室内履きも使用されている。
図4は、そのような従来の室内履きを示す図である。図4において、1は室内履き、2は室内履き本体、3は足挿入口である。室内履き本体2は、全体として靴の形に作られ、上部には足挿入口3が設けられている。室内履き本体2の内部には、足の保温を良くするため、保温材(例、天然綿あるいは合成繊維綿)が詰められている。
このような室内履き1は、足挿入口3から足を入れると、あたかも短靴を履くように履けるから、そのように履いて使用する。
前記した従来の室内履きは、詰められている保温材がそれほど良好な保温材とは言えない天然綿あるいは合成繊維綿であった上、室内履き本体の高さが足の甲を覆う程度の高さまでしかなかったので、足首部分まで保温することは出来なかったという問題点があった。一般に、足の保温状態が悪いと身体も冷えると言われているように、従来の室内履きでは身体が冷え、それを着用している病人や高齢者の小便の回数は多く、トイレに行くための本人や介護者の負担も少なくなかった。
本考案は、上記のような問題点を解決することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本考案の室内履きでは、足を受容し且つ足首までを覆う高さとされると共に前部の中程より上に前部隙間が開けられ、且つ中に保温材として羽毛が詰められている室内履き本体と、下端が前記前部隙間の下部に固着されて該前部隙間を覆うように設けられ、且つ中に保温材として羽毛が詰められている前当て部と、前記室内履き本体の一方の側面に一端が固着され、他端の内側に第1の面ファスナーが設けられ、前記室内履き本体の前部を周回するように掛けられるバンドと、前記第1の面ファスナーと着脱自在に係合させるため、前記室内履き本体の他方の側面に設けられた第2の面ファスナーとを具える構造とした。
本考案の室内履きでは、天然綿あるいは合成繊維綿より遙かに保温性が良い羽毛を保温材として詰め、室内履き本体の高さを足首の上方まで覆う高さとした。そのため、従来の室内履きに比べ、足首部分までを充分に保温することが可能となった。これにより身体が冷えることが防止され、例えばこれを着用している病人や高齢者の小便の回数が少なくなり、トイレに行くための本人および介護者の負担を軽減することが出来る。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本考案の室内履きを示す図であり、図2は本考案の室内履きのバンドが固定されている側から見た図である。符号は図4のものに対応し、2Aは前部隙間、4は前当て部、5はバンド、6は面ファスナーである。
本考案の室内履き本体2の高さは、足首付近を覆うことが出来る程に高くされている。そして、室内履き本体2の前部のほぼ中位の高さ位置から上には、室内履き本体2を左右に分ける前部隙間2Aが設けられている。この構造により、足挿入口3を左右に広く開くことが可能となり、足を入れたり出したりすることが容易となる。
また、室内履き本体2の前部隙間2Aを任意に覆うことが出来るように、前当て部4が設けられる。つまり、前当て部4の下方の端部は前部隙間2Aの下端に固着されるが、他の部分は室内履き本体2のどこにも固着されない。従って、前当て部4を前部隙間2Aを覆うように当てがったり前部隙間2Aを露出するよう離したりすることが、任意に出来る。
そして、これら室内履き本体2および前当て部4の中には、保温材として羽毛が詰められる。羽毛は、天然綿や合成繊維綿に比べて保温性が極めて優れている。
室内履き本体2には、一端が室内履き本体2の一方の側面に固着され、室内履き本体2の前部を周回して他方の側面に至り、他端が他方の側面に着脱自在とされるバンド5が設けられる。バンド5の先端の内側に設けられている面ファスナー6(図2)は、前記他方の側面に設けてある別の面ファスナー(図2では図示せず。図3参照)と、着脱自在に固着させるために設けられているものである。
バンド5の使用要領は次の通りである。室内履き1を履いた際、前部隙間2Aに前当て部4を当てがい、その上から前当て部4を押さえるように掛ける。これにより、室内履き本体2を、足にしっかりと固定することが出来、歩き易くなる。室内履き1を脱ぐ時は、まずバンド5を外し、前当て部4を離し、前部隙間2Aを左右に広げると、容易に脱ぐことが出来る。
図3は、本考案の室内履きのバンドが固定されている側とは反対側から見た図である。符号は図2のものに対応し、7は面ファスナーである。面ファスナー7は、バンド5の先端の内側に設けられている面ファスナー6と、着脱自在に固着させるための面ファスナーである。従って、面ファスナー7は、バンド5の一端が固着されている室内履き本体2の側面とは反対側の側面に設けられる。
室内履きを以上のような構造にすると、保温材として羽毛を使っている上、室内履き本体の高さが足首の上方まで覆う高さとされているので、従来の室内履きに比べて足首部分までを充分に保温することが出来、従来より身体が冷えなくすることが可能となる。
本考案の室内履きを示す図 本考案の室内履きのバンドが固定されている側から見た図 本考案の室内履きのバンドが固定されている側とは反対側から見た図 従来の室内履きを示す図
符号の説明
1…室内履き、2…室内履き本体、2A…前部隙間、3…足挿入口、4…前当て部、5…バンド、6,7…面ファスナー

Claims (1)

  1. 足を受容し且つ足首までを覆う高さとされると共に前部の中程より上に前部隙間が開けられ、且つ中に保温材として羽毛が詰められている室内履き本体と、
    下端が前記前部隙間の下部に固着されて該前部隙間を覆うように設けられ、且つ中に保温材として羽毛が詰められている前当て部と、
    前記室内履き本体の一方の側面に一端が固着され、他端の内側に第1の面ファスナーが設けられ、前記室内履き本体の前部を周回するように掛けられるバンドと、
    前記第1の面ファスナーと着脱自在に係合させるため、前記室内履き本体の他方の側面に設けられた第2の面ファスナーと
    を具えたことを特徴とする室内履き。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019097963A (ja) * 2017-12-05 2019-06-24 グンゼ株式会社 室内履き具

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