JP4703256B2 - 水蒸気発生体 - Google Patents

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Description

本発明は水蒸気発生体に関する。
本出願人は先に、化学エネルギーを利用した水蒸気発生部を有し、目及び目の周囲を覆うアイマスク様形状の水蒸気発生体を提案した(特許文献1参照)。この水蒸気発生体は、顔に対向する側が透湿性となっており、それと反対側が非透湿性となっている。従って、水蒸気は、顔に対向する側のみから放出される。
この水蒸気発生体とは別に、顔面に装着した状態で顔面に水蒸気を与え、顔面を保湿することを目的とした顔面装着用の加湿体も知られている(特許文献2参照)。この加湿体も、顔面に向けられる肌側が透湿性となっており、それと反対側が非透湿性となっている。従って、水蒸気は、やはり肌に対向する側のみから放出される。
特開2000−5209号公報 特開2004−358110号公報
これら水蒸気発生体や加湿体では、顔に対向する面である内面が空気の流入面になっており、空気はこれら水蒸気発生体や加湿体の周縁部から供給される。従って内面と顔面との密着状態が強い場合には、空気の流入が阻害され発熱しないか、あるいは温度の立ち上がりに非常に時間がかかってしまう。また発熱したとしても周縁部と中央部とで発熱の程度に差が生じ最適な温度の設定が困難となる。そしてその差に起因して水蒸気の発生の程度にも差が生じ、安定した水蒸気の発生が持続されないことがある。
従って本発明の目的は、前述した従来技術よりも発熱性能及び水蒸気発生性能が更に向上した水蒸気発生体を提供することにある。
本発明は、第1の通気面及びそれと反対側に位置する第2の通気面を有する収容体内に発熱体が収容されており、該発熱体の酸化反応によって生じる熱を利用して発生する水蒸気を、第1の通気面を通じて対象物へ付与するようになされている水蒸気発生体であって、
第2の通気面の通気度(JIS P8117、以下、通気度というときにはこの方法の測定値をいう)を5〜10000秒/100ml・6.42cm2とすると共に、第2の通気面の通気度を、第1の通気面の通気度よりも大きくした水蒸気発生体を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明によれば、外側の通気面を通じて空気の流入を行うことで、発熱体の全体にわたって発熱が均一に行われ、且つ内側の通気面を通じて水蒸気の放出を優先的に行うことで、対象物へ水蒸気が均一に付与される。また、未反応の発熱体が残存しにくく、発熱効率が高い。本発明は特に、比較的広い対象面への水蒸気の付与に効果的である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1及び図2には、本発明の水蒸気発生体の一実施形態が示されている。図1及び図2に示す水蒸気発生体10は扁平な形状であり、発熱部11及び該発熱部11を収容する収容体12を備えている。収容体12は扁平なものであり、複数のシート材を貼り合わせて、発熱部11が収容される密閉空間が形成されたものである。扁平な形状を有する収容体12は、第1の通気面13及びそれと反対側に位置する第2の通気面14を有している。各通気面13,14は何れも空気及び水蒸気の透過が可能になっている。発熱部11には、被酸化性金属のほかに水が含まれており、発熱部11が酸素と接触して発熱することを利用して、水蒸気を発生させている。
水蒸気発生体10は、人の顔面の少なくとも一部を覆うマスク形状をしている。具体的には、水蒸気発生体10は、その上下方向が顔の額から鼻尖にかけての部位を被覆し、その左右方向が、両頬間の部位を被覆するような大きさ及び形状をしている。目に対応する部位はくり抜かれている。
水蒸気発生体10は、その左右両側部に一対の耳掛け部15,15を有している。耳掛け部15は伸縮性を有する不織布等から構成されており、発熱部は有していない。耳掛け部15は、その中央部に穴16が形成されており、該穴16の中に耳を通して耳掛け部15を耳に固定している。
水蒸気発生体10は、その第1の通気面13の側が顔面に対向し、第2の通気面14の側が外方を向くように使用される。発熱部2の発熱によって発生した水蒸気は、第1の通気面13を通じて対象物である顔面に付与されるようになっている。先に述べた通り、収容体12の各面は通気面となっているが、水蒸気は、第2の通気面14に比較して、第1の通気面13を通じて優先的に放出されるようになっている。この理由は次の通りである。
本実施形態においては、第1の通気面13及び第2の通気面14の通気度を適切に調整することで、第1の通気面13を通じて水蒸気が優先的に放出されるようになっている。具体的には、第2の通気面の通気度を、第1の通気面の通気度よりも大きくしている。JIS P8117によって測定される通気度は、一定の圧力のもとで100mlの空気が通過する時間で定義されるものだから、通気度が大きいことは、空気の通過に時間がかかることを意味している。即ち通気性が低いことを意味している。逆に、通気度が小さいことは、通気性が高いことを意味している。このように、通気度の大小と通気性の高低とは逆の関係になっている。通気性に関して第1の通気面13及び第2の通気面14を比較すると、第1通気面13の方が、第2の通気面14よりも通気性が高くなっている。
通気性の高低が前述の関係になっている条件下で、第2の通気面の通気度を5〜10000秒/100ml・6.42cm2、好ましくは100〜5000秒/100ml・6.42cm2、更に好ましくは200〜1000秒/100ml・6.42cm2とすることで、空気は第2の通気面14を通じて優先的に流入すると共に、水蒸気は第1の通気面13を通じて優先的に放出されることが本発明者らの検討の結果判明した。その結果、発熱体11の全体にわたる空気の供給が安定的に行われ、発熱体11が均一に発熱する。そして発熱によって発生した水蒸気は、第1の通気面13を通じて対象物である顔面に均一に付与される。
シート材料の気体の透過させやすさを表す物性値としては、前述の通気度の他に透湿度(JIS Z0208、40℃、90%RH、以下、透湿度というときにはこの方法の測定値をいう)が知られている。そして、使い捨てカイロのような発熱具における通気性シート材料の気体の透過のさせやすさは、専ら透湿度によって表されている。これに対して本実施形態においては、透湿度ではなく、通気度によって気体の透過のさせやすさを評価している。そして、通気度の値を調整することで、両面が通気性を有する水蒸気発生体において、優先的に一方の面から水蒸気を放出させることが可能となったものである。この理由は、通気度と透湿度とで、その測定条件が相違することに起因していると本発明者らは考えている。透湿度は静水圧下で測定されるのに対し、通気度は加圧下に測定される。本実施形態の水蒸気発生体においては、発熱体11の発熱によって水蒸気が発生し、収容体12内は正圧状態になっている。このような状態下での気体の透過のさせやすさを評価するには、静水圧下で測定される透湿度を用いるよりも、加圧下で測定される通気度を用いた方が、実際の状態に合っていると考えられる。
先に述べた通り、外方を向く面である第2の通気面14は、外部から空気を流入させるものの、外部への水蒸気の放出量は、第1の通気面13よりも低いものとなっている。即ち、第2の通気面14を通じての空気の流入量が多いからと言って、水蒸気の放出量も多いとは言えないのである。この理由の一つは、収容体12の各面が通気性を有していることにある。つまり、第1の通気面13と第2の通気面14の通気度のバランスが、第2の通気面14における空気の流入量及び水蒸気の放出量に影響している。そこで、第2の通気面14を通じての空気の流入を確保しつつ、水蒸気の放出を抑制させる観点から、第2の通気面14の通気度を、第1の通気面13の通気度の1.5〜100000倍、特に2〜10000倍とすることが好ましい。これによって、第2の通気面14を通じての水蒸気の放出を一層減じさせることができ、且つ第1の通気面13を通じての水蒸気の放出を一層増加させることができる。
第1の通気面13の通気度そのものは、第2の通気面14の通気度、及び第2の通気面14と第1の通気面13との通気度の比率が先に述べた範囲となることを条件として、0.01〜1000秒/100ml・6.42cm2、特に0.1〜700秒/100ml・6.42cm2であることが好ましい。これによって、第2の通気面14を通じての水蒸気の放出を更に一層減じさせることができ、且つ第1の通気面13を通じての水蒸気の放出を更に一層増加させることができる。
第1の通気面13及び第2の通気面14は、それらの通気度をコントロールすることに加えて、それらの透湿度もコントロールすることで、発熱体11の発熱特性が良好なものとなる。通気度が水蒸気の放出の程度に関連しているのに対して、透湿度は空気の流入の程度に関連している。この理由は、先に述べた透湿度の測定条件から明らかなように、透湿度は静水圧下で測定されるものなので、大気圧下での空気の通過のしやすさを評価するのに適しているからである。第1の通気面13の透湿度は1000〜6000g/m2・24h、特に2000〜6000g/m2・24hであることが好ましい。一方、第2の通気面14の透湿度は800〜6000g/m2・24h、特に1000〜5000g/m2・24hであることが好ましい。なおJISで定められた透湿度は、所定量の塩化カルシウムを用いて測定されるために、吸湿重量に上限があり6000g/m2・24h以上の透湿度を測定することが困難である。本発明はJISの測定方法に従うので透湿度の上限を6000g/m2・24hとしたが、実際には6000g/m2・24h以上の透湿度のものも用いることができる。
先に述べた通り、シート材料の気体の透過させやすさを表す物性値としては、通気度と透湿度が代表的なものである。両者の相関関係は、シート材料によってまちまちである。つまり、シート材料によっては両者間に或る程度の相関関係がある場合もあれば、相関関係がない場合もある。従って、本実施形態において、各通気面の通気度に加えて透湿度の好ましい範囲を設定することは、技術的な意義を有するものである。
以上の通り、本実施形態の水蒸気発生体10によれば、該発生体10と、対象物である顔面との密着の程度によらず、発熱が均一に行われる。しかも、第2の通気面14に比較して、第1の通気面13を通じて優先的に、水蒸気を顔面に安定して付与することが出来る。なお、水蒸気発生体が小面積であってピンポイント的に水蒸気を付与する場合には、該発生体の周縁部から流入する空気によって該発生体全体を均一に発熱させることができるので、第2の通気面を通じての空気の流入は均一発熱に大きくは寄与しない。第2の通気面を通じての空気の流入が均一発熱に大きく寄与するのは、周縁部から流入する空気が中央部まで届きにくい、比較的大面積の水蒸気発生体の場合である。この観点から、本実施形態の水蒸気発生体10は、比較的広い対象面、例えば25cm2以上の面積への水蒸気の付与に特に効果的である。
図2に示すように、本実施形態の水蒸気発生体10における第1の通気面13は、3層構造の積層シートから構成されている。第1の通気面13は、第2の通気面14に比較して通気性が高いから、積層シートの各層は、通気性の高い材料である不織布からそれぞれ構成されている。種々の通気度及び透湿度を有する不織布を組み合わせて積層シートを構成することで、通気面13の通気度及び透湿度を所望の値に設定する自由度が増す。また、発熱体11からの粉体の漏れ出しを防止することもできる。
どのような不織布の組み合わせを用いるかは、水蒸気発生体10の具体的な用途に応じて適宜決定すればよい。組み合わせの基本的な考え方の一つとして、粉体の漏れ出しを防止し得る目開きの小さな不織布や、通気度を支配する不織布、強度の高い不織布を内側に配し、風合いの良好な不織布を最外面に配することが考えられる。一例として、図2において最内層17としてスパンボンド不織布を用い、中間層18としてメルトブローン不織布を用い、最外層19としてサーマルボンド不織布を用いることができる。スパンボンド不織布は、主として、積層シートに強度を付与する目的で用いられる。メルトブローン不織布は、主として、第1の通気面13の通気度を支配すると共に粉体の漏れ出しを防止する目的で用いられる。サーマルボンド不織布は、第1の通気面13の風合いを良好にする目的で用いられる。
積層シートを構成する各層の坪量や厚み、及び積層シート全体の坪量や厚みは、第1の通気面13の通気度や透湿度が所望の値となるように適宜調整される。
第2の通気面14は、2枚のシートから構成されている。2枚のシートのうち、内側に位置するシート20は、第2の通気面14の通気度を支配すると共に粉体の漏れ出しを防止する目的で用いられ、透湿性フィルムからなる。透湿性フィルムは、熱可塑性樹脂及び該樹脂と相溶性のない有機又は無機のフィラーの溶融混練物をフィルム状に成形し、一軸又は二軸延伸して得られたものであり、微細な多孔質構造になっている。一方、外側に位置するシート21は、第2の通気面14の風合いを良好にする目的で用いられるものであり、例えばエアスルー不織布から構成される。
収容体12に収容される発熱体11は、被酸化性金属、反応促進剤、電解質及び水を含む発熱シート又は発熱粉体からなる。発熱体11が発熱シートからなる場合には、発熱シートは被酸化性金属、反応促進剤、繊維状物、電解質及び水を含む繊維シートから構成されていることが好ましい。つまり、発熱シートは、被酸化性金属、反応促進剤、繊維状物及び電解質を含む繊維シートが含水状態となっているものであることが好ましい。特に、発熱シートは、被酸化性金属、反応促進剤及び繊維状物を含有する成形シートに、電解質水溶液を含有させて構成されていることが好ましい。発熱シートとしては、湿式抄造により得られたシート状物や、発熱粉体を紙等で挟持してなる積層体等が挙げられる。そのような発熱シートは、例えば本出願人の先の出願に係る特開2003−102761号公報に記載の湿式抄造法や、ダイコーターを用いたエクストルージョン法を用いて製造することができる。一方、発熱体11が発熱粉体からなる場合には、発熱粉体は被酸化性金属、反応促進剤、保水剤、電解質及び水を含んで構成されていることが好ましい。発熱シート及び発熱粉体のうち、温度分布を均一化する事が容易であり、また、被酸化性金属の担持能力が優れている点から、発熱シートを用いることが好ましい。
本実施形態の水蒸気発生体10は、その使用前は、その全体が酸素バリア性を有する包装材(図示せず)によって包装されて、発熱体11が空気中の酸素と接触しないようになされている。酸素バリア性の材料としては、例えばその酸素透過係数(ASTM D3985)が10cm3・mm/(m2・d・MPa)以下、特に2cm3・mm/(m2・d・MPa)以下であるようなものが好ましい。具体的にはエチレン−ビニルアルコール共重合体やポリアクリロニトリル等のフィルム、又はそのようなフィルムにセラミック若しくはアルミニウム等を蒸着したフィルムが挙げられる。
水蒸気発生体10の装着に際しては、包装材を開封して水蒸気発生体10を取り出し、顔に装着する。包装材から水蒸気発生体10を取り出すことで、発熱体11が空気中の酸素と接触して発熱が生じ、生じた熱によって水蒸気が発生する。発生した水蒸気は収容部12における第1の通気面13の側から優先的に外部に放出され肌に施される。水蒸気によって肌の温度が上昇し、毛穴が開く。また、毛穴内に存する皮脂が熱によって流動しやすい状態になる。更に、毛穴内に存する角栓やコメド皮脂等の固形化している皮脂が浮き上がってくる。水蒸気を所定時間施して皮脂等を除去しやすい状態にしたら、水蒸気発生体10を顔から取り外し、スクラブやクレンジング剤を用いて皮脂等を洗い流す。その後、必要に応じて、冷水で洗顔して毛穴を閉じるようにしてもよい。或いは、水蒸気発生体10を顔に適用する前に、前もってクレンジング剤やメークアップリムーバを用いてメイク落としをした後に、水蒸気発生体10を顔に適用し、その後更にスクラブやクレンジング剤を用いて皮脂等を洗い流してもよい。このようにして、毛穴内に存する皮脂等の汚れが効率的に除去される。更に、血行が良好になり健康的な顔色になり、また気分がリラックスするという付加的効果もある。本実施形態の水蒸気発生体10は顔の洗浄やメイク落としに特に有用である。
毛穴内に存する皮脂等の汚れを効率的に除去するために、本実施形態の水蒸気発生体10はこれを面状となし、水蒸気発生体10が顔を密着被覆するようにして、水蒸気が至近距離で肌に施されるようにしている。更に、本実施形態の水蒸気発生体10においては、水蒸気発生体10を包装材から取り出して空気と接触してから肌表面温度が所定の温度に上昇するまでの時間、つまり肌表面温度の立ち上がり時間が重要である。立ち上がり時間が長すぎると、水蒸気発生体10を装着している時間が長くなり使い勝手が悪くなる。また、立ち上がり時間に加えて、水蒸気発生の持続時間も、毛穴内に存する皮脂等の汚れを効率的に除去する観点から重要である。持続時間が短すぎると、毛穴を十分に広げることができず、皮脂等の汚れを十分に除去できない場合があるからである。
これらの観点から、水蒸気発生体10は、空気と接触してから比較的短時間で、皮脂に流動性を与え得る温度となるような量及び/又は温度の水蒸気が発生するように構成されている。且つ水蒸気発生体10は、皮脂に流動性を与え得る温度状態が数分ないし数十分維持されるように構成されている。具体的には、水蒸気発生体10は、その水蒸気発生量が、1〜100mg/cm2・10min、特に2〜50mg/cm2・10minであることが好ましい。水蒸気発生量は、以下の方法で測定される。例えば、490×360×285mm密閉容器の一つの面に、水蒸気発生体と同形状の穴を開け、そこに水蒸気発生体を水蒸気発生面と密閉容器の穴が一致するように配置する。密閉容器から空気が漏れ出ないように水蒸気発生体と密閉容器の接触部をテープ等で密封する。密閉容器内にファンを設置し、容器内の空気を攪拌しておく。この状態下に容器内部の湿度を湿度センサーにて計測する。そして以下の式より水蒸気発生面から発生した蒸気量を算出する。ここで、eは水蒸気圧(Pa)、esは飽和水蒸気圧(Pa:JIS Z8806より引用)、Tは温度(℃:乾球温度)である。
相対湿度U(%RH)=(e/es)×100
絶対湿度D(g/m3)=(0.794×10-2×e)/(1+0.00366T)
=(0.794×10-2×U×es)/〔100×(1+0.00366T)〕
密閉容器容積P(m3)=0.49×0.36×0.285
発生水蒸気量 M=(D―D0)×P
0はテスト開始時密閉容器内絶対湿度である。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態においては、第1の通気面13が3層構造の積層シートから構成されていたが、これに代えて該積層シートを2枚以上重ねて用い、第1の通気面13の通気度及び透湿度を適宜調整してもよい。或いは、積層シートに代えて、単層のシートを用いてもよい。第2の通気面14に関しても同様であり、前記実施形態においては1枚の透湿性フィルムを用いたが、これに代えて透湿性フィルムを2枚以上重ねて用い、第2の通気面14の通気度及び透湿度を適宜調整してもよい。
また前記実施形態の水蒸気発生体10は、顔面の約上半分の部位を被覆する形状及び大きさを有していたが、これに代えて、額及び鼻筋(いわゆるTゾーン)を被覆するような形状となしてもよい。或いは顔面の全域を被覆するような形状でもよい。
また前記実施形態の水蒸気発生体10は、これを顔面に適用したものであったが、本発明の水蒸気発生体の適用部位はこれに限られず、顔面以外の身体の部位、例えば腰、肩、腹、関節等に適用することもできる。或いは水蒸気発生体を口に当てて、喉に水蒸気を付与して粘膜を潤したり、アレルゲンを失活させたり、リラックス感を付与させてもよい。又、保湿剤や美白剤等と組み合わせることにより、これらの剤の浸透効果を高め、剤の有する効果を高めることもできる。更に、本発明の水蒸気発生体の適用部位は人体に限られず、例えば該発生体を衣服に適用して、衣服に水蒸気を付与することで、衣服の皺伸ばしをしてもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲はかかる実施例に制限されるものではない。
〔実施例1〕
(1)シート状発熱体の製造
<原料組成物配合>
・被酸化性金属:鉄粉、同和鉱業株式会社製、商品名「RKH」:7.5g
・繊維状物:パルプ繊維(フレッチャー チャレンジ カナダ社製、商品名 NBKP「Mackenzi(CSF200mlに調整)」):1.5g
・活性炭:平均粒径10μm、BET比表面積1300m2/g、(二村化学工業株式会社製、商品名「太閤SA1000」)、1.0g
・凝集剤:ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂(星光PMC株式会社製、商品名「WS552」)0.14g
・カルボキシメチルセルロースナトリウム(第一工業薬品株式会社製、商品名「セロゲン WS―C」、0.017g
・水:工業用水1500g
<電解液>
・電解質:精製塩(NaCl)
・水:工業用水
・電解液濃度:5.0重量%
<抄紙条件>
前記の原料組成物を300rpmで1分間の撹拌条件で撹拌した。そして、JIS P8209に準じて熊谷理機工業(株)製、標準角型シートマシンならびに80mesh抄紙ネットを用いて抄紙を行った。そして、熊谷理機工業(株)製、KRK回転型乾燥機を用いて、含水率が1重量%以下となるように乾燥を行って坪量200g/m2の成形シートを得た。得られた発熱成形シートの組成を熱重量測定装置(セイコーインスツルメンツ社製、TG/DTA6200)を用いて測定した結果、鉄70重量%、活性炭11重量%、パルプ19重量%であった。
<シート状発熱体の作製>
得られた成形シートを50mm×50mmに切り取り2枚重ね、成形シートの重量に対し電解液の量が37.5%となるように、シリンジを用いて前記電解液を注入し、毛管現象を利用してシート全体に浸透させてシート状発熱体を得た。
<水蒸気発生体の作製>
第1の通気面は、サーマルボンド不織布と、メルトブローン不織布と、スパンボンド不織布との積層シートから構成した。サーマルボンド不織布は、ポリエチレンテレフタレートを芯とし、ポリエチレンを鞘とする芯鞘型複合繊維を原料とするものであった。メルトブローン不織布及びスパンボンド不織布はポリプロピレンを原料とするものであった。積層シートの坪量は70g/m2であった。また、通気度は0.3秒/100ml・6.42cm2、透湿度は測定上限値(6000g/m2・24h)を超えていた。
第2の通気面は、炭酸カルシウムを含む延伸された多孔質のポリエチレン透湿性フィルムを内側に配し、エアスルー不織布を外側に配して構成した。透湿性フィルムの坪量は50g/m2であった。エアスルー不織布は、ポリエチレンテレフタレートを芯とし、ポリエチレンを鞘とする芯鞘型複合繊維を原料とし、坪量が20g/m2であった。第2の通気面の通気度は500秒/100ml・6.42cm2、透湿度は4800g/m2・24hであった。
これらの材料を用いて図1及び図2に示すマスク形状の収容体を製造し、その内部に、前記のシート状発熱体を収容した。これによって水蒸気発生体を得た。
〔比較例1〕
実施例1における第2の通気面に用いた透湿性フィルムに代えて、難透湿性のポリエチレンフィルムを用いる以外は実施例1と同様にして水蒸気発生体を得た。この水蒸気発生体においては、第1の通気面からのみ空気が流入し、また水蒸気が放出される。
〔評価〕
実施例及び比較例で得られた水蒸気発生体について発熱特性及び水蒸気発生特性を以下の方法で評価した。
〔発熱特性〕
水蒸気発生体を、その第1の通気面が下を向くように平らな台の上に載置した。水蒸気発生体の上に、格子を載置した。格子の間隔は縦横ともに25mmで、格子の厚みは20mmであり、格子によって第2の通気面を通じての空気の流入が妨げられないようにした。格子の上におもりを載せ、水蒸気発生体に荷重がかかるようにした。荷重がなしのとき並びに荷重が1.5g/cm2、2.5g/cm2及び4.5g/cm2のときの水蒸気発生体の最高到達温度及びそこに到達するまでの時間(最高温度到達時間)を測定した。測定は、水蒸気発生体の下に温度センサーを配置して行った。測定箇所は、水蒸気発生体の6カ所の位置とした。6カ所の位置のうち、最も温度が高くなった位置での当該温度を最高到達温度とし、またそのときの時間を最高温度到達時間とした。荷重2.5g/cm2は耳掛け部を使用者の耳に掛けて水蒸気発生体を顔面に装着したときの装着圧にほぼ相当し、荷重4.5g/cm2は、多少きつ目に水蒸気発生体を装着したときの装着圧にほぼ相当する。結果を図3に示す。図3中における時間は、最高温度到達時間を表す。
図3に示す結果から明らかなように、実施例1の水蒸気発生体は、荷重の大小にかかわらず、最高到達温度はほぼ一定であり、また最高温度到達時間もほぼ一定であることが判る。このことは、実施例1の水蒸気発生体では、その周縁部からの空気の流入によって発熱体の発熱が起こっているのではなく、第2の通気面を通じての空気の流入によって発熱体の発熱が起こっていることを示している。
これに対して比較例1の水蒸気発生体は、荷重が大きくなるほど最高到達温度が低くなり、また最高温度到達時間が長くなることが判る。このことは、比較例1の水蒸気発生体では、その周縁部からの空気の流入によって発熱体の発熱が起こっているので、荷重が大きいほど空気の流入が妨げられて発熱が起こりにくくなっていることを示している。
〔実施例2〕
成形シートの形状を150×35mmとした以外は、実施例1と同様にして水蒸気発生体を得た。
〔実施例3〕
第2の通気面として、炭酸カルシウムを含む延伸された多孔質のポリエチレン透湿性フィルムを内側に配し、エアスルー不織布を外側に配したものを用いた。透湿性フィルムの坪量は50g/m2であった。エアスルー不織布は、ポリエチレンテレフタレートを芯とし、ポリエチレンを鞘とする芯鞘型複合繊維を原料とし、坪量が20g/m2であった。第2の通気面の通気度は10000秒/100ml・6.42cm2、透湿度は1000g/m2・24hであった。これ以外は実施例2と同様にして水蒸気発生体を得た。この水蒸気発生体においては、第2の通気面からも空気が流入し、第1の通気面からより多くの水蒸気が放出される。
〔比較例2〕
実施例2における第2の通気面を、同実施例における第1の通気面と同様の構成にした以外は実施例2と同様にして水蒸気発生体を得た。この水蒸気発生体においては、第1及び第2の通気面両面から空気が流入し、また水蒸気が放出される。
〔比較例3〕
成形シートの形状を150×35mmとした以外は、比較例1と同様にして水蒸気発生体を得た。
〔水蒸気発生量〕
実施例2及び3並びに比較例2及び3で得られた水蒸気発生体について、先に述べた方法で水蒸気発生量を測定した。その結果を図4に示す。
図4より明らかなように、実施例2及び3は比較例2と比較して、より多くの蒸気が第1の通気面から放出されていることが分かる。これに対して、比較例2では第1の通気面と第2の通気面から均等に水蒸気が発生するために、第1の通気面から放出される水蒸気の量が少なくなる。一方、比較例3は発生する水蒸気こそ多いが、図3で示した比較例1と同様に温度の設定が困難であった。
本発明の水蒸気発生体の一実施形態を示す平面図である。 図1におけるII−II線断面図である。 実施例1及び比較例1で得られた水蒸気発生体の発熱特性を示すグラフである。 実施例2及び3並びに比較例2及び3で得られた水蒸気発生体の水蒸気発生量の測定結果を示すグラフである。
符号の説明
10 水蒸気発生体
11 発熱体
12 収容体
13 第1の通気面
14 第2の通気面
15 耳掛け部
16 穴

Claims (6)

  1. 第1の通気面及びそれと反対側に位置する第2の通気面を有する収容体内に発熱体が収容されており、該発熱体の酸化反応によって生じる熱を利用して発生する水蒸気を、第1の通気面を通じて対象物へ付与するようになされている水蒸気発生体であって、
    第1の通気面は、最内層がスパンボンド不織布であり、中間層がメルトブローン不織布であり、最外層がサーマルボンド不織布である3層構造の積層シートから構成され、
    第2の通気面は、内側に位置する透湿性フィルム及び外側に位置するエアースルー不織布の2枚のシートから構成され、
    第2の通気面の通気度(JIS P8117、以下、通気度というときにはこの方法の測定値をいう)を5〜10000秒/100ml・6.42cm2とすると共に、第2の通気面の通気度を、第1の通気面の通気度よりも大きくした水蒸気発生体。
  2. 第2の通気面の通気度を、第1の通気面の通気度の1.5〜100000倍とした請求項1記載の水蒸気発生体。
  3. 第1の通気面の通気度を0.01〜1000秒/100ml・6.42cm2とした請求項1又は2記載の水蒸気発生体。
  4. 第1の通気面の透湿度(JIS Z0208、40℃、90%RH、以下、透湿度というときにはこの方法の測定値をいう)を1000〜6000g/m2・24hとし、第2の通気面の透湿度を800〜6000g/m2・24hとした請求項1ないし3の何れかに記載の水蒸気発生体。
  5. 顔の少なくとも一部を覆うマスク形状をしている請求項1ないし4の何れかに記載の水蒸気発生体。
  6. 前記発熱体が、湿式抄造により製造されたシート状物からなる請求項1ないし5の何れかに記載の水蒸気発生体。
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