JP5121174B2 - 膝痛改善器具 - Google Patents
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Description
前記蒸気温熱具は、JIS S4100に従い測定された到達温度が38℃〜54℃の温度範囲であり、当該温度範囲の水蒸気発生を伴う発熱が2時間〜12時間持続するようになされており、
前記サポーターは、通気性を有し且つ坪量が50〜400g/m2である膝痛緩和器具を提供するものである。
図1及び図2に示す実施形態の蒸気温熱シートを、以下の手順で作製した。
原料組成物配合
・繊維状物:パルプ繊維(NBKP、製造者:フレッチャー チャレンジ カナダ、商品名「Mackenzie」、CSF140ml)8重量%
・被酸化性金属:鉄粉(同和鉄粉鉱業(株)製、商品名「RKH」)84重量%
・反応促進剤:活性炭(日本エンバイロケミカル(株)製、商品名「カルボラフィン」)8重量%
前記原料組成物の固形分(繊維状物、被酸化性金属及び反応促進剤の合計)100重量部に対し、カチオン系凝集剤であるポリアミドエピクロロヒドリン樹脂(星光PMC(株)製、商品名「WS4020」)0.7重量部およびアニオン系凝集剤であるカルボキシメチルセルロースナトリウム(第一工業製薬(株)製、商品名「HE1500F」0.18重量部を添加した。更に、水(工業用水)を、固形分濃度が12重量%となるまで添加し、スラリーを得た。
前記スラリーを用い、これを抄紙ヘッドの直前で0.3重量%に水希釈し、傾斜型短網抄紙機によって、ライン速度15m/分にて抄紙して湿潤状態の成形シートを作製した。
成形シートをフェルトで挟持して加圧脱水し、そのまま140℃の加熱ロール間に通し、含水率が5重量%以下になるまで乾燥した。乾燥後の坪量は450g/m2、厚さは0.45mmであった。このようにして得られた成形シートの組成を熱重量測定装置(セイコーインスツルメンツ社製、TG/DTA6200)を用いて測定した結果、鉄84重量%、活性炭8重量%、パルプ8重量%であった。
得られた成形シートを100mm×55mmに切り取り、3枚を重ね合わせ、成形シート100重量部に対し電解液量が50重量部となるように、下記電解液を注入した。毛管現象を利用して成形シート全体に電解液を浸透させて発熱シート(シート状の発熱部)を得た。
電解質:精製塩(NaCl)
水:工業用水
電解液濃度:5重量%
図1及び図2に示す透湿性シート3a,3bとして、ポリエチレン製の多孔質透湿性フィルムを用いた。透湿性シート3aの透湿度は150g/(m2・24hr)であった。透湿性シート3bの透湿度は340g/(m2・24hr)であった。透湿性シート3aの外面には、坪量40g/m2のナイロン系不織布3dをラミネートした。透湿性シート3bの外面にも、坪量40g/m2のナイロン系不織布3cを配した。この収容体の中に発熱シートを収容した。このようにして蒸気温熱シートを得た。
蒸気温熱シートの作製とは別に、図3(a)に示すサポータを丸編みで作製した。繊維は、ポリウレタン及びポリアミドの複合繊維を用いた。サポータの坪量は240g/m2であった。サポータを周方向に200%伸長させたときの伸長応力と同じ伸長応力で、サポータを長手方向に伸長させたときの伸びは30%であった。サポータはその周方向に300%伸長させたときの引張強さが3N/50mmであった。
実施例1で得られた蒸気温熱シートと同様の発熱温度を有する化学カイロ(水蒸気の発生を伴わない熱を生じるカイロ)を以下の手順で作製した。
<化学カイロの作製>
装着時の膝の皮膚表面温度が実施例1の蒸気温熱シートを装着時の膝の皮膚表面温度と同じ温度になるように設計された化学カイロを作製した。人体適用面である非透湿性シートには、スパンボンド不織布(坪量30g/m2)と非透湿性である低密度ポリエチレンフィルム(坪量34g/m2)とのラミネート品を用いた。人体に適用しない面には、透湿度260g/(m2・24hr)のポリエチレン製の多孔質フィルムを用いた。発熱シートには前記蒸気温熱シートに用いられたものと同様の発熱シートを使用し、この発熱シートを収容して化学カイロを得た。
実施例1で得られた蒸気温熱シート及び比較例1で得られた化学カイロについて(1)WOMAC(Western Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index)による評価及び(2)JOA score(日本整形外科学会 膝OA治療成績判定基準)による評価を行った。(1)及び(2)の何れの評価においても、変形性膝関節症を有する45−69際の女性を被験者とした。被験者は全員、試験前にレントゲン撮影及び臨床によって変形性膝関節症であると診断された者である。被験者を、実施例1で得られた蒸気温熱シートを装着する群(実施例群)と比較例1で得られた化学カイロを装着する群(比較例群)に無作為に分けた。被験者には、自分がどちらの群に属しているかを知らせなかった。実施例群は20人、比較例群は17であった。実施例群においては、実施例1で得られた蒸気温熱シートを図4に示すように痛みの気になる左右何れか片側の膝に2枚装着させた。比較例群においては、比較例1で得られた化学カイロを同様に2枚装着させた。何れの群とも、1日の装着時間は6時間を限度とし、4週間にわたって継続使用させた。
WOMACは、近年欧米において変形性関節症の機能評価や介入効果を検討する場合に非常によく用いられている自己記載式の評価法である。質問内容は、以下の表1に示すように(イ)疼痛、(ロ)こわばり、(ハ)機能に関してのものであり、5段階評価で点数化する(最高点96点)。結果を図5及び図6に示す。図5は、(イ)疼痛、(ロ)こわばり、(ハ)機能の総合評価の結果であり、図6は(ロ)こわばりのみの評価結果である。
以下の表2に示す評価項目について、医師による診察・問診で評価する。同表に示すスコアで点数化し、試験の前後の点数を比較する。点数は最高100点であり、点数が低いほど重症であることを意味する。試験終了時には、治療に対する被験者の満足度を同表に示す基準で評価させた。結果を図7及び図8に示す。図7はJOA scoreによる評価結果であり、図8は治療後の被験者の満足度の評価結果である。
1a 第1の面
1b 第2の面
2 水蒸気発生部
3 収容体
10 サポータ
Claims (8)
- 被酸化性金属の酸化反応による発熱を利用した水蒸気発生部を有し、皮膚に水蒸気を付与する蒸気温熱具と、該蒸気温熱具を保持固定するために用いられる、両端が開口した筒状に構成されたサポータとを備えた膝痛緩和器具であって、
前記蒸気温熱具は、水蒸気発生部及び該水蒸気発生部を収容する収容体を備えており、
前記蒸気温熱具における使用者の肌に近い側の面上に、該蒸気温熱具を使用者の身体に固定するための固定部が、粘着剤を施すことによって設けられており、
前記粘着剤は、前記収容体における使用者の肌に近い側の面上であって、かつ前記水蒸気発生部の収容部よりも面方向の外方の位置に施されて前記固定部が設けられており、
前記蒸気温熱具は、JIS S4100に従い測定された到達温度が38℃〜54℃の温度範囲であり、当該温度範囲の水蒸気発生を伴う発熱が2時間〜12時間持続するようになされており、
前記サポータは、通気性を有し且つ坪量が50〜400g/m2であり、
前記サポータは、その長手方向の中央域に対して上側及び/又は下側の位置に、該サポータの周方向に延び且つ互いに隣接する第1の領域と第2の領域を有し、
第1の領域は凹凸編みによって形成されており、前記サポータの長手方向の伸長性は、第1の領域に比べて第2の領域の方が低く、
第1の領域及び第2の領域はそれぞれ前記サポータの半周面を構成している膝痛緩和器具。 - 前記水蒸気発生部が、被酸化性金属、反応促進剤及び繊維状物を含有する成形シートに、電解質水溶液を含浸させてなる発熱シートからなる請求項1記載の膝痛緩和器具。
- 前記蒸気温熱具が、第1の通気面及びそれと対向する第2の通気面とを有する扁平な収容体内に前記水蒸気発生部を収容してなる請求項1又は2記載の膝痛緩和器具。
- 前記蒸気温熱具を膝に当接させた状態下に該蒸気温熱具から発生する水蒸気を膝に所定時間適用することで、膝痛が緩和される旨の表示が該蒸気温熱具又は前記サポータに記載されている請求項1ないし3の何れかに記載の膝痛緩和器具。
- 前記サポータが、伸縮性で且つ疎水性の繊維を編成して形成されている請求項1ないし4の何れかに記載の膝痛緩和器具。
- 前記サポータはその通気度(JIS P8117)の値が、前記蒸気温熱具の収容体の通気度よりも小さくなっている請求項3に記載の膝痛緩和器具。
- 前記サポータは、これを周方向に300%伸長させたときの引張強さが2〜25N/50mmである請求項1ないし6の何れかに記載の膝痛緩和器具。
- 前記サポータは、これを膝に装着した場合、第1の領域が前側に位置し、且つ第2の領域が後ろ側に位置するように装着されるものである請求項1ないし7の何れかに記載の膝痛緩和器具。
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