JP4692237B2 - 多段鍛造装置におけるワーク搬送用フィンガの位置調整装置および位置調整方法 - Google Patents

多段鍛造装置におけるワーク搬送用フィンガの位置調整装置および位置調整方法 Download PDF

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本発明は、ワークを成形工程間で搬送しつつ同一のプレス機械により複数の異なる成形を行う多段鍛造装置におけるワーク搬送用フィンガの位置調整装置および位置調整方法に関するものである。
従来からワークを成形工程間で搬送しつつ同一のプレス機械により複数の異なる成形を行う多段鍛造装置が知られ、各成形工程に対応して、ワークを両側から把持する一対のフィンガをフィンガホルダを介して両側に配置したトランスファ本体に固定して備え、鍛造成形動作の都度、成形されたワークをトランスファ本体を互いに接近させてワークフィンガにより把持し、次工程の成形工程へ搬送・移載するワーク搬送装置が付設されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−295096号公報
前記したワーク搬送装置のフィンガホルダは、フィンガのワーク把持時における位置を調整可能とする調整機構を介してトランスファ本体に固定され、鍛造成形作業前の段取り作業として、前記調整機構の例えばシム調整等により、フィンガによるワークの把持、搬送および次工程への移載が、正確に実行されるよう調整作業が実施される。この調整作業においては、セッティングプラグと呼ばれるワーク形状をした治具がフィンガの位置決め基準(証)として使用されている。
前記調整作業は、先ず、ノックアウト機構で搬送把持位置まで上昇させた状態でセッティングプラグを対応する成形工程の成形型にセットし、このセッティングプラグに対してフィンガの把持位置および姿勢を調整し、次いで、調整の良否確認のため、当該フィンガによりセッティングプラグを把持して次の成形工程に搬送して次工程の成形型に載置し、セッティングプラグが当該成形型の中心に正確に置かれているか否かで確認するようにしている。
しかしながら、前者の調整作業では、基準となるセッティングプラグの傾きや回転まで拘束しているものではないため、セッティングプラグの左右方向(フィンガでは前後方向位置)および回転方向の位置精度を高めることができず、また、後者の確認作業では、セッティングプラグより通常は外径が大きい次工程金型に対して、金型の中心にセッティングプラグが置かれているか否かを、目視で確認し、感覚的に判断するという定性的なものとならざるを得ないものであり、結果として正確なフィンガ調整ができないという問題点があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、高精度な調整に好適な多段鍛造装置におけるワーク搬送用フィンガの位置調整装置および位置調整方法を提供することを目的とする。
本発明は、供給されたブランク材若しくは先行加工ステージで加工した成形ワークを順次夫々のステージにおいてプレス機械のプレス動作に対応して同時に加工する複数の加工ステージを順次配列して備える多段鍛造装置に付設され、前記ブランク材若しくは各加工ステージで成形された成形ワークをフィンガで挟持して次工程の加工ステージに順次搬送するワーク搬送装置のワーク搬送用フィンガの位置調整装置であり、前記自工程の加工ステージの成形金型の成形面内壁面に係合可能であり且つその上端面に自工程の成形金型の成形面内壁の底部近傍の形状に形成した位置決め嵌合部を形成した第1セッティングプラグと、前記自工程の成形金型により成形される成形ワークを模して形成され且つ外周部に搬送用フィンガの係合面を備える第2セッティングプラグと、を備え、前記自工程の成形金型の成形面に係合させてセットした第1セッティングプラグの上端面の位置決め嵌合部に底部を嵌合させてセットした第2セッティングプラグの外周部の搬送用フィンガの係合面に対してワーク搬送用フィンガを位置決めするようにした。
したがって、本発明では、自工程の加工ステージの成形金型の成形面内壁面に係合可能であり且つその上端面に自工程の成形金型の成形面内壁の底部近傍の形状に形成した位置決め嵌合部を形成した第1セッティングプラグと、前記自工程の成形金型により成形される成形ワークを模して形成され且つ外周部に搬送用フィンガの係合面を備える第2セッティングプラグと、を備え、前記自工程の成形金型の成形面に係合させてセットした第1セッティングプラグの上端面の位置決め嵌合部に底部を嵌合させてセットした第2セッティングプラグの外周部の搬送用フィンガの係合面に対してワーク搬送用フィンガを位置決めするようにした。このため、第2セッティングプラグは第1セッティングプラグに位置決め嵌合部で嵌合されているため、基準となる第2セッティングプラグの左右方向位置および回転方向位置が高精度に位置決めされ、フィンガの位置決め位置も高精度に設定することができる。
以下、本発明の多段鍛造装置におけるワーク搬送用フィンガの位置調整装置および位置調整方法の一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1は本発明を適用した多段鍛造装置におけるワーク搬送装置の平面図、図2は図1における各工程におけるワーク把持状態を説明する正面図、図3は図1における第2工程と第3工程の成形金型に対するセッティングプラグによるワーク搬送フィンガの位置調整装置を示す断面図、図4は図1における第2工程の成形金型に対するセッティングプラグによるワーク搬送フィンガの位置調整装置による第1段階の位置調整方法を示す断面図、図5は第2工程の成形金型に対するセッティングプラグによるワーク搬送フィンガの位置調整装置による第2段階の位置調整方法を示す断面図、図6は第2工程の成形金型に対するセッティングプラグによるワーク搬送フィンガの位置調整装置による第3段階の位置調整方法を示す断面図である。
図1および図2により、先ず、多段鍛造装置におけるワーク搬送装置1について説明する。多段鍛造装置におけるワーク搬送装置1は、複数の成形工程(図示例では5工程までが示されている)に対応して等間隔に配列された対向配置のフィンガ2と、両側に配置されて前記フィンガ2をフィンガホルダ4を介して固定配置するトランスファ本体3とを備える。
各フィンガ2は、図2に示すように、その把持部5が、自工程に位置するワーク形状に対応した形状に夫々形成され、トランスファ本体3の下記に示す動作により、自工程と次工程との間を往復動して、自工程の金型で成形されたワークWを次工程の金型に搬送可能としている。図示例では、0工程のフィンガ2は0工程に投入されるブランク素材W0の外形に沿う形状の把持部5を備え、投入されたブランク素材W0を第1工程の金型に搬送するものであり、第1工程のフィンガ2は第1工程の成形型により成形されたワークW1の外形にそう形状の把持部5を備え、第1工程の成形金型により成形されたワークW1を第2工程の金型に搬送するものである。以下、第2工程から第4工程までのフィンガ2の把持部5の形状も同様に形成され、同様に作動する。
前記トランスファ本体3は、各工程の金型をプレス機械により型閉じしてワークWを成形する段階では、互いの位置を離間させて各金型からフィンガ2を退避させ、プレス機械による各金型の型開きに対応して各金型からノックアウトピンにより搬送位置に上昇される成形ワークWに対して、互いの位置を接近させることにより、各対向したフィンガ2の把持部5同士接近により成形ワークWの外周を把持する。次いで、両トランスファ本体3を上昇させて、成形ワークWを各金型から離脱させる。次いで、両トランスファ本体3は横移動して各フィンガ2で把持している成形ワークWを次工程の成形金型上に移動させ、次いで、トランスファ本体3を下降させて成形ワークWを次工程の金型のノックアウトピン上に載置させて投入し、ノックアウトピンが下降される間に互いの位置を離間させてフィンガ2による成形ワークWの把持を解除させて退避させ、この退避状態において横移動して各フィンガ2を自工程の退避位置に復帰させる。このトランスファ動作はプレス機械による各金型の成形後の型開きの度に実行され、自工程で成形した成形ワークWを次工程の成形金型に搬送する。
次に、図3に示すセッティングプラグによるワーク搬送フィンガの位置調整装置およびセッティングプラグによる位置調整方法について、説明する。
図3に示すセッティングプラグは、図1における第2工程と第3工程の成形金型62、63に対するセッティングプラグを示しており、成形金型62に係合する第1セッティングプラグ72と第1セッティングプラグ72に対して係合する、成形ワークと同等の形状を備えた第2セッティングプラグ82とにより構成している。
前記第1セッティングプラグ72は、円柱状の本体10と、本体10の上部から張出したフランジ部12と、本体10の上面に形成した位置決め嵌合部14とを備える。前記第1セッティングプラグ72の本体10の底部16と上部の位置決め嵌合部14の底面との間隔は、ノックアウトピン92の金型62での成形中の位置と成形後の型開きに対応して成形ワークW2を搬送基準位置まで押出した位置との間の距離、即ち、ノックアウトピン92の成形ワーク押出しストローク分の寸法に形成している。
そして、前記第1セッティングプラグ72は、下降した状態のノックアウトピン92の先端に本体10の底部16を当接させて成形金型62に対して上下方向に位置決めされ、その本体10の底部16側の外周をノックアウトピン92先端に隣接している金型62の成形面に嵌合することにより下部が水平方向に位置決めされ、本体10の上部から張出したフランジ部12の外周を周縁の金型62の成形面に当接することにより上部が水平方向に位置決めされるよう設置される。この第1セッティングプラグ72は、各成形工程の成形型に対応して個々に形成される。即ち、図3(A)は第2工程の成形型62に対応した第1セッティングプラグ72を示し、図3(B)は第3工程の成形型63に対応した第1セッティングプラグ73を示している。
前記第2セッティングプラグ82は、第1セッティングプラグ72と略同様の形状をなし、成形金型62で成形した成形ワークW2を模して構成されている。即ち、第1セッティングプラグ72の位置決め嵌合部14に底部26を嵌合させる本体20と、成形ワークW2のフィンガ保持部分と同等の外周形状に形成されて成形ワークW2と同等の高さ位置において本体20より張出したフランジ部22とを備える。勿論、成形ワークW2と同一形状であっても差し支えない。
この第2セッティングプラグ82は、第1セッティングプラグ72の位置決め嵌合部14に本体10の底部26を嵌合させて第1セッティングプラグ72上にセットし、本体20から張出したフランジ部22の外周面に対して、位置調整すべきフィンガ2を係合させてトランスファ本体3に対して位置調整を行いフィンガホルダ4により固定する際に利用される。
また、この第2セッティングプラグ82は、該当するフィンガ2の調整の良否確認のために、位置調整したフィンガ2により把持させて次工程に搬送して次工程の第1セッティングプラグ73の位置決め嵌合部34に嵌合させることにより、第2セッティングプラグ82が次工程の成形金型63の中心に正確に置かれるか否かにより確認作業にも利用される。
前記第1セッティングプラグ72と第2セッティングプラグ82とを同一形状に形成することもでき、この場合には、各フランジ部12、22の周縁形状を同一とすると共に本体10、20の外周形状も同一とし、第2セッティングプラグ82の本体20の外周形状に対応して、それに嵌合する位置決め嵌合部14の窪み部の周縁形状を同一形状に形成する必要がある。
また、第1セッティングプラグ72および第2セッティングプラグ82の本体10、20の特に底部16、26近傍の外周形状が非円形である場合には、第1セッティングプラグ72の位置決め嵌合部14に嵌合させた第2セッティングプラグ82の回転方向位置がセット時から変化することが防止できる。しかしながら、第1セッティングプラグ72および第2セッティングプラグ82の本体10、20の特に底部16、26近傍の外周形状が円形である場合には、第1セッティングプラグ72の位置決め嵌合部14の周縁形状も円形に形成するため、第1セッティングプラグ72の位置決め嵌合部14に嵌合させた第2セッティングプラグ82の回転方向位置がセット時から拘束されていないことにより変化することが予測される。このような場合には、第1セッティングプラグ72に対して第2セッティングプラグ82を回転止めする必要があり、例えば、第2セッティングプラグ82の底部26からピン28を突出させて形成し、第1セッティングプラグ72の位置決め嵌合部14に前記ピン28に嵌合するピン穴18を形成し、第1および第2セッティングプラグ72、82の嵌合時にピン28とピン穴18とを係合させて、第2セッティングプラグ82の回転止めを行う。
以上の構成の多段鍛造装置におけるワーク搬送用フィンガの位置調整装置によるフィンガの位置調整方法について、図4〜図6に基づいて以下に説明する。以下の説明では、第2セッティングプラグ82の本体20底部26近傍の外周形状が円形であり、底部26からピン28が突出されており、第1セッティングプラグ72の位置決め嵌合部14にピン穴18が形成されている位置調整装置による位置調整方法、ここでは、第2成形工程のフィンガ2の位置調整方法について説明する。
図4はワーク搬送用フィンガの第1段階の調整方法を示すものであり、第2成形工程の成形金型62に対して、先ず、第1セッティングプラグ72をセットする。第1セッティングプラグ72は本体10底部16近傍の外周部分を成形金型62の成形面の内周に嵌合させて本体10底部16の水平方向の位置決めがなされ、そのフランジ部12の周縁が同様に成形金型62の成形面の内周に嵌合されることにより本体10上部の水平方向の位置決めがなされる。また、本体10の底部16がノックアウトピン92の上端に着座することにより上下方向の位置決めがなされる。この状態においては、第1セッティングプラグ72の位置決め嵌合部14の底部は、ノックアウトピン92の上昇位置と上下方向に同一位置に位置される。
次いで、第1セッティングプラグ72の位置決め嵌合部14に本体20底部26を嵌合させて第2セッティングプラグ82をセットする。このセット時には、第2セッティングプラグ82の底部26から突出されているピン28が第1セッティングプラグ72の位置決め嵌合部14の底に設けたピン穴18に嵌合されることにより、第2セッティングプラグ82の回転方向の位置決めも行われて、その回転方向移動を拘束している。
この状態において、ワーク搬送装置1のフィンガホルダ4のボルトを緩めてフィンガ2を無拘束状態として、トランスファ本体3を荷取り位置に移動させる。フィンガ2の把持部5は無拘束状態において第2セッティングプラグ82のフランジ部22の外周に臨むよう位置される。フィンガホルダ4を調整してフィンガ2の把持部5を第2セッティングプラグ82のフランジ部22の外周に当接させて固定する。
以上の第1段階の調整方法においては、第2セッティングプラグ82は第1セッティングプラグ72に位置決め嵌合部14で嵌合され、且つ、底部26から突出させたピン28を位置決め嵌合部14に設けたピン穴18に係合させて回転止めされているため、基準となる第2セッティングプラグ82の左右方向位置および回転方向位置が高精度に位置決めされているため、フィンガ2の位置決め位置も高精度に設定することができる。
図5でのワーク搬送用フィンガの第2段階の調整方法においては、第2工程においてワーク搬送装置1に対して設定したフィンガ2により第2セッティングプラグ82を把持させ、次工程である第3工程の成形金型63に同様にセットした第1セッティングプラグ73(第3工程の成形金型に専用の第1セッティングプラグ)の上方に搬送し、把持した第2工程の第2セッティングプラグ82の本体20底部26をセットされている第1セッティングプラグ73の位置決め嵌合部34に嵌合させて載置する。このときには、第2セッティングプラグ82の本体20底部26から突出しているピン28が、セットされている第1セッティングプラグ73のピン穴38に係合されることも確認する。
前記ピン28とピン穴38とが係合しない場合には、第2セッティングプラグ82の角度位置が第3工程の第1セッティングプラグ73と相違していることを意味し、第2工程でのフィンガ2の位置調整角度に誤差があることから、再度、第2工程でのフィンガ2の位置調整をやり直す必要がある。
前記ピン28とピン穴38とが係合する場合には、第2セッティングプラグ82の角度位置が第3工程の第1セッティングプラグ73と一致していることを意味する。また、このピン28とピン穴38とが嵌合することは、両者の角度位置のみならず、水平方向位置も一致していることを意味するため、第2セッティングプラグ82の本体20底部26は第1セッティングプラグ73の位置決め嵌合部34に円滑に嵌合させることができる。
また、両セッティングプラグ73、82にピン28およびピン穴38が設けることなく、両者の本体20、30底部26、36近傍の外周形状が非円形である場合には、第2セッティングプラグ82の本体20底部26が第1セッティングプラグ73の位置決め嵌合部34に嵌合する場合には水平方向位置および角度位置が合致していることを意味し、嵌合しない場合には、水平方向位置若しくは角度位置のいずれか一方若しくは両方が合致しないことを意味する。合致しない場合には、上記と同様に第2工程でのフィンガ2の位置調整作業をやり直す必要がある。
以上のように、第2段階の調整方法においては、次工程の金型63は、通常、自工程の第2セティングプラグ82より大きく、そのまま金型63に載置した場合には、正確に(金型の中心)置かれているかを、目視で確認し、感覚で判断するという定性的なものとなるのに対して、予め次工程の成形金型63に合致させて形成した第1セッティングプラグ73をセットしているため、セットされた第1セッティングプラグ73の位置決め嵌合部34と搬送してきた第2セッティングプラグ82の本体20底部26とが嵌合するかどうかにより、また、底部26に設けたピン28がセットされた第1セッティングプラグ73の位置決め嵌合部34に設けたピン穴38に嵌合するかどうかにより、正確に判定することができる。
図6でのワーク搬送用フィンガの第3段階の調整方法においては、前記した第2段階の調整方法により調整したフィンガ2により第3工程の第1セッティングプラグ73に嵌合させた第2セッティングプラグ82をフィンガ2の把持部5から解除して第3工程の第1セッティングプラグ73上に置き、再びワーク搬送装置1により載置されている第2セッティングプラグ82を把持させ、ワーク搬送装置1を逆作動させて、自工程である第2工程の成形金型62にセットした第1セッティングプラグ72(第2工程の成形金型62に専用の第1セッティングプラグ)の上方に搬送し、把持した第2工程の第2セッティングプラグ82の本体20底部26をセットされている第1セッティングプラグ72の位置決め嵌合部14に嵌合させて載置して、調整の最終確認をする。このときには、第2セッティングプラグ82の本体20底部26から突出しているピン28が、セットされている第1セッティングプラグ73のピン穴18に係合されることも確認する。
前記ピン28とピン穴18とが係合しない場合には、第2セッティングプラグ82の角度位置が第2工程の第1セッティングプラグ72と相違していることを意味し、フィンガ2の位置調整角度に誤差があることから、再度、第1段階の調整方法により、第2工程でのフィンガ2の位置調整をやり直す必要がある。
前記ピン28とピン穴18とが係合する場合には、第2セッティングプラグ82の角度位置が第2工程の第1セッティングプラグ72と一致していることを意味する。また、このピン28とピン穴18とが嵌合することは、両者の角度位置のみならず、水平方向位置も一致していることを意味するため、第2セッティングプラグ82の本体20底部26は第1セッティングプラグ72の位置決め嵌合部14に円滑に嵌合させることができる。
また、両セッティングプラグ72、82にピン28およびピン穴18が設けることなく、両者の本体10、20の底部16、26近傍の外周形状が非円形である場合には、第2セッティングプラグ82の本体20底部26が第1セッティングプラグ72の位置決め嵌合部14に嵌合する場合には水平方向位置および角度位置が合致していることを意味し、嵌合しない場合には、水平方向位置若しくは角度位置のいずれか一方若しくは両方が合致しないことを意味する。合致しない場合には、上記と同様に第1段階の調整方法を用いて第2工程でのフィンガ2の位置調整作業をやり直す必要がある。
以上のように、第3段階の調整方法においては、従来のように、第2セティングプラグ82をそのまま金型62に載置した場合には、正確に(金型の中心)置かれているかを、目視で確認し、感覚で判断するという定性的なものとなるのに比較して、予め自工程の成形金型62に合致させて形成した第1セッティングプラグ72をセットしているため、セットされたセッティングプラグ72の位置決め嵌合部14と搬送してきたセッティングプラグ82の本体20底部26とが嵌合するかどうかにより、また、底部26に設けたピン28がセットされたセッティングプラグ72の位置決め嵌合部14に設けたピン穴18に嵌合するかどうかにより、正確に判定することができる。
なお、上記実施形態において、位置決めしようとするフィンガ2として、第2工程の成形ワークW2を把持して第3工程に搬送するフィンガ2の固定位置を調整するものについて説明したが、図示はしないが、第0工程〜第1工程のフィンガ2、第3工程〜第5工程のフィンガ2においても、即ち、全てのフィンガ2について同様に調整することができる。また、全てのフィンガ2について、必ずしも同じ調整方法を用いる必要はなく、例えば、一部のフィンガ2の調整にのみ、上記調整方法を用いるものであってもよい。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)供給されたブランク材W0若しくは先行加工ステージで加工した成形ワークWを順次夫々のステージにおいてプレス機械のプレス動作に対応して同時に加工する複数の加工ステージを順次配列して備える多段鍛造装置に付設され、前記ブランク材W0若しくは各加工ステージで成形された成形ワークWをフィンガ2で挟持して次工程の加工ステージに順次搬送するワーク搬送装置1のワーク搬送用フィンガ2の位置調整装置であり、前記自工程の加工ステージの成形金型62の成形面内壁面に係合可能であり且つその上端面に自工程の成形金型62の成形面内壁の底部近傍の形状に形成した位置決め嵌合部14を形成した第1セッティングプラグ72と、前記自工程の成形金型62により成形される成形ワークを模して形成され且つ外周部に搬送用フィンガ2に対する係合面を備える第2セッティングプラグ82と、を備え、前記自工程の成形金型62の成形面に係合させてセットした第1セッティングプラグ72の上端面の位置決め嵌合部14に底部26を嵌合させてセットした第2セッティングプラグ82の外周部の搬送用フィンガに対する係合面に対してワーク搬送用フィンガ2を位置決めするようにした。
このため、第2セッティングプラグ82は第1セッティングプラグ72に位置決め嵌合部14で嵌合されているため、基準となる第2セッティングプラグ82の左右方向位置および回転方向位置が高精度に位置決めされ、フィンガ2の位置決め位置も高精度に設定することができる。
(イ)また、第1、第2セッティングプラグ72、82を、プラグ中心からオフセットした位置の前記底部26と上端面14との間において、いずれか一方から突出され他方に設けたピン穴18に嵌合するピン28を備えるようにすると、第1セッティングプラグ72および第2セッティングプラグ82の本体10、20の特に底部16、26近傍の外周形状が円形である場合に、第1セッティングプラグ72の位置決め嵌合部14の周縁形状も円形に形成するため、第1セッティングプラグ72の位置決め嵌合部14に嵌合させた第2セッティングプラグ82の回転方向位置がセット時から拘束されていないことにより変化することが予測されるが、第1、2セッティングプラグ72、82の嵌合時にピン28とピン穴18とを係合させて、第2セッティングプラグ82の回転止めを行うことにより、回転方向のフインガ調整も高精度に行うことができる。
(ウ)多段鍛造装置におけるワーク搬送用フィンガの位置調整装置は、自工程の成形金型62にセットした第1セッティングプラグ72に係合させた第2セッティングプラグ82を、位置調整したフィンガ2に係合させて次工程に搬送し、次工程の成形金型63にセットした次工程の第1セッティングプラグ73の位置決め嵌合部34に嵌合させることにより、ワーク搬送用フィンガ2の位置調整の精度を確認するようにすると、水平方向および回転方向のフインガ調整が、定量的に良否であるか判断でき、フィンガ調整時間の短縮および調整不良にてプレスを実施した際に起こる成形ワークの品質不具合を防止することができる。
(エ)多段鍛造装置におけるワーク搬送用フィンガの位置調整装置は、次工程の成形金型63の第1セッティングプラグ73に嵌合させた自工程の第2セッティングプラグ82を、位置調整したフィンガ2に係合させて自工程に搬送し、自工程の成形金型62にセットした自工程の第1セッティングプラグ72の位置決め嵌合部14に嵌合させることにより、ワーク搬送用フィンガ2の位置調整の精度を再確認するようにすると、定量的に、自工程と次工程との間でフィンガ調整の良否を判定でき、トランスファ本体3の設備劣化等による、トランスファ動作の異常も確認することができる。
本発明の一実施形態を示す多段鍛造装置におけるワーク搬送装置の平面図。 同じく図1に示すワーク搬送装置におけるA〜F矢視の矢視図。 第2工程(A)と第3工程(B)の成形金型に対するセッティングプラグによるワーク搬送フィンガの位置調整装置の平面図および断面図。 第2工程の成形金型に対するセッティングプラグによるワーク搬送フィンガの位置調整装置による第1段階の位置調整方法を示す平面図および断面図。 第2工程の成形金型に対するセッティングプラグによるワーク搬送フィンガの位置調整装置による第2段階の位置調整方法を示す平面図および断面図。 第2工程の成形金型に対するセッティングプラグによるワーク搬送フィンガの位置調整装置による第3段階の位置調整方法を示す平面図および断面図。
符号の説明
1 ワーク搬送装置
2 フィンガ
3 トランスファ本体
4 フィンガホルダ
5 把持部
10、20、30 本体
12、22、32 フランジ部
14、24、34 位置決め嵌合部
16、26、36 底部
18、38 ピン穴
28 ピン
62、63 成形金型
72、73 第1セッティングプラグ
82 第2セッティングプラグ
92、93 ノックアウトピン

Claims (7)

  1. 供給されたブランク材若しくは先行加工ステージで加工した成形ワークを順次夫々のステージにおいてプレス機械のプレス動作に対応して同時に加工する複数の加工ステージを順次配列して備える多段鍛造装置に付設され、前記ブランク材若しくは各加工ステージで成形された成形ワークをフィンガで挟持して次工程の加工ステージに順次搬送するワーク搬送装置のワーク搬送用フィンガの位置調整装置であり、
    前記自工程の加工ステージの成形金型の成形面内壁面に係合可能であり且つその上端面に自工程の成形金型の成形面内壁の底部近傍の形状に形成した位置決め嵌合部を形成した第1セッティングプラグと、
    前記自工程の成形金型により成形される成形ワークを模して形成され且つ外周部に搬送用フィンガの係合面を備える第2セッティングプラグと、を備え、
    前記自工程の成形金型の成形面に係合させてセットした第1セッティングプラグの上端面の位置決め嵌合部に底部を嵌合させてセットした第2セッティングプラグの外周部の搬送用フィンガの係合面に対してワーク搬送用フィンガを位置決めすることを特徴とする多段鍛造装置におけるワーク搬送用フィンガの位置調整装置。
  2. 前記第1、第2セッティングプラグは、プラグ中心からオフセットした位置の前記底部と上端面との間において、いずれか一方から突出され他方に設けたピン穴に嵌合するピンを備えることを特徴とする請求項1に記載の多段鍛造装置におけるワーク搬送用フィンガの位置調整装置。
  3. 前記多段鍛造装置におけるワーク搬送用フィンガの位置調整装置は、自工程の成形金型にセットした第1セッティングプラグに係合させた第2セッティングプラグを、位置調整したフィンガに係合させて次工程に搬送し、次工程の成形金型にセットした次工程の第1セッティングプラグの位置決め嵌合部に嵌合させることにより、ワーク搬送用フィンガの位置調整の精度を確認することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の多段鍛造装置におけるワーク搬送用フィンガの位置調整装置。
  4. 前記多段鍛造装置におけるワーク搬送用フィンガの位置調整装置は、次工程の成形金型の第1セッティングプラグに嵌合させた自工程の第2セッティングプラグを、位置調整したフィンガに係合させて自工程に搬送し、自工程の成形金型にセットした自工程の第1セッティングプラグの位置決め嵌合部に嵌合させることにより、ワーク搬送用フィンガの位置調整の精度を再確認することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の多段鍛造装置におけるワーク搬送用フィンガの位置調整装置。
  5. 供給されたブランク材若しくは先行加工ステージで加工した成形ワークを順次夫々のステージにおいてプレス機械のプレス動作に対応して同時に加工する複数の加工ステージを順次配列して備える多段鍛造装置に付設され、前記ブランク材若しくは各加工ステージで成形された成形ワークをフィンガで挟持して次工程の加工ステージに順次搬送するワーク搬送装置のワーク搬送用フィンガの位置調整方法であり、
    前記自工程の加工ステージの成形金型の成形面内壁面に係合可能であり且つその上端面に自工程の成形金型の成形面内壁の底部近傍の形状に形成した位置決め嵌合部を形成した第1セッティングプラグと、前記自工程の成形金型により成形される成形ワークを模して形成され且つ外周部に搬送用フィンガの係合面を備える第2セッティングプラグとを用意し、
    前記自工程の成形金型の成形面に係合させてセットした第1セッティングプラグの上端面の位置決め嵌合部に底部を嵌合させてセットした第2セッティングプラグの外周部の搬送用フィンガの係合面に対してワーク搬送用フィンガを位置決めすることを特徴とする多段鍛造装置におけるワーク搬送用フィンガの位置調整方法。
  6. 前記多段鍛造装置におけるワーク搬送用フィンガの位置調整方法は、自工程の成形金型にセットした第1セッティングプラグに係合させた第2セッティングプラグを、位置調整したフィンガに係合させて次工程に搬送し、次工程の成形金型にセットした次工程の第1セッティングプラグの位置決め嵌合部に嵌合させることにより、ワーク搬送用フィンガの位置調整の精度を確認することを特徴とする請求項5に記載の多段鍛造装置におけるワーク搬送用フィンガの位置調整方法。
  7. 前記多段鍛造装置におけるワーク搬送用フィンガの位置調整方法は、次工程の成形金型の第1セッティングプラグに嵌合させた自工程の第2セッティングプラグを、位置調整したフィンガに係合させて自工程に搬送し、自工程の成形金型にセットした自工程の第1セッティングプラグの位置決め嵌合部に嵌合させることにより、ワーク搬送用フィンガの位置調整の精度を再確認することを特徴とする請求項6に記載の多段鍛造装置におけるワーク搬送用フィンガの位置調整方法。
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