JP4692203B2 - 電気部品の取り付け構造および電気部品の取り付け方法 - Google Patents

電気部品の取り付け構造および電気部品の取り付け方法 Download PDF

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Description

この発明は、一般的には、電気部品の取り付け構造および電気部品の取り付け方法に関し、より特定的には、ノイズや振動(NV: Noise and Vibration)の対策のため弾性部材を介して車両本体側に取り付けられた電気部品の取り付け構造および電気部品の取り付け方法に関する。
従来の電気部品の取り付け構造に関して、たとえば、特開2000−100481号公報には、スペース効率と冷却効率との両立を図ることを目的とした電動車両用バッテリボックスが開示されている(特許文献1)。特許文献1では、ファンカバーに収められた冷却ファンが、バッテリ収容室の上面に設けられている。
また、特開2002−8614号公報には、バッテリ収納室の内部に発生した水素ガスを良好に排出することを目的としたガス充満防止装置が開示されている(特許文献2)。特許文献2では、バッテリフードの下面に送風ファンが設置されている。また、特開2004−327142号公報には、冷却性能の低下や故障・破損のおそれを招くことなく、騒音を効果的に抑制することを目的とした組電池の冷却装置が開示されている(特許文献3)。特許文献3では、2次電池を収容する上部ケース上に、クロスフロー型のファンが配設されている。
また、特開2005−190957号公報には、複数の冷却ファンを運転する時に発生する不快なうなり音を効果的に解消することを目的とした車両用のバッテリパックが開示されている(特許文献4)。特許文献4に開示されたバッテリパックは、電池に冷却空気を供給する複数の冷却ファンと、複数の冷却ファン間を連結するバッテリフレームとを備える。バッテリフレームは、防振ゴムを介してフロアパンにねじ止めされている。
特開2000−100481号公報 特開2002−8614号公報 特開2004−327142号公報 特開2005−190957号公報
上述の特許文献1から4では、電気自動車やフォークリフト等の車両に、各種ファンを備えたバッテリが搭載されている。しかしながら、車両上に許容されるバッテリの搭載スペースは非常に狭い。このため、ファンがたとえばねじ止めされる場合などには、ファンの取り付け作業が困難となるおそれが生じる。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、取り付け時の作業性に優れた電気部品の取り付け構造および電気部品の取り付け方法を提供することである。
この発明に従った電気部品の取り付け構造は、差し込み部を有する電気部品と、受け部を有し、車両上に設けられた被取り付け部とを備える。被取り付け部には、受け部と差し込み部とが嵌合することによって電気部品が固定される。電気部品を被取り付け部の表面上でスライド移動させることにより、受け部と差し込み部とが嵌合する。
このように構成された電気部品の取り付け構造によれば、電気部品を被取り付け部の表面上でスライド移動させることにより、電気部品が被取り付け部に固定されるため、電気部品の取り付け時の作業性を向上させることができる。
また好ましくは、受け部は、弾性部材より形成され、差し込み部が圧入される溝部を含む。このように構成された電気部品の取り付け構造によれば、溝部に差し込み部が圧入されることによって、電気部品を被取り付け部に固定することができる。
また好ましくは、差し込み部は、隆起部を含む。電気部品をスライド移動させる間、隆起部によって溝部が弾性圧縮され、受け部と差し込み部とが嵌合する位置で、隆起部による溝部の変形が復元する。このように構成された電気部品の取り付け構造によれば、溝部に差し込み部が圧入された状態で、隆起部により差し込み部が溝部から抜けることを防止できる。これにより、電気部品を被取り付け部により強固に固定することができる。
また好ましくは、隆起部は、電気部品をスライド移動させる間、溝部の底部に対向する方向と、電気部品をスライド移動させる間、溝部の側部に対向する方向とに隆起している。このように構成された電気部品の取り付け構造によれば、溝部の底部および側部に対向する方向に隆起する隆起部によって、差し込み部が溝部から抜けることを防止できる。これにより、電気部品を被取り付け部にさらに強固に固定することができる。
また好ましくは、差し込み部は、電気部品のスライド移動に伴い、溝部に対する圧入代が徐々に大きくなるようにテーパ形状に形成されている。このように構成された電気部品の取り付け構造によれば、差し込み部を溝部に容易に圧入することができる。これにより、電気部品の取り付け時の作業性をさらに向上させることができる。
また、電気部品は、ファンである。このように構成された電気部品の取り付け構造によれば、車両上に設けられた被取り付け部にファンを取り付ける際の作業性を向上させることができる。
また、被取り付け部は、ラゲージルームに搭載される蓄電装置である。電気部品は、蓄電装置に冷却風を供給するファンである。好ましくは、ファンは、車両前後方向に開口するラゲージルームの開口部から搬入され、車両前後方向にスライド移動させられることによって、蓄電装置に固定される。このように構成された電気部品の取り付け構造によれば、ラゲージルーム内の限られたスペースでファンが蓄電装置に取り付けられる場合であっても、ファンの取り付け時の作業性を向上させることができる。
この発明に従った電気部品の取り付け方法は、受け部を有し、車両上に設けられた被取り付け部に、差し込み部を有する電気部品を取り付ける電気部品の取り付け方法である。電気部品の取り付け方法は、電気部品を被取り付け部の表面上に載置するステップと、電気部品を被取り付け部の表面上でスライド移動させながら、受け部と差し込み部とを嵌合させることにより、電気部品を被取り付け部に固定するステップとを備える。
このように構成された電気部品の取り付け方法によれば、電気部品の取り付け時の作業性を向上させることができる。
以上説明したように、この発明に従えば、取り付け時の作業性に優れた電気部品の取り付け構造および電気部品の取り付け方法を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1におけるファンの取り付け構造が用いられた車両の断面図である。図中には、車両後部に設けられたラゲージルーム周りの断面が表わされている。図中に示す車両は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関と、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等の充放電可能な2次電池とを動力源とするハイブリッド自動車である。
図1を参照して、ハイブリッド自動車は、可倒式のリヤシート202が設置された車両室内200と、車両後部に設けられ、電池パック20が配置されたラゲージルーム201とを備える。ハイブリッド自動車の後端には、ラゲージルーム201に荷物を積み込む際に使用されるラゲージルームドア208が開閉自在に設けられている。
ハイブリッド自動車には、車両室内200とラゲージルーム201との間を区画するパーティションパネル203が設けられている。パーティションパネル203には、車両室内200とラゲージルーム201との間を連通させる連通孔203hが形成されている。連通孔203hは、リヤシート202を倒した状態で、スキー板等の長尺の荷物をラゲージルーム201から車両室内200にかけて横倒しにして積み込む際に使用される。
図2は、図1中の矢印IIに示す方向から見た電池パックの平面図である。図1および図2を参照して、電池パック20は、2次電池を収容する電池ケース21と、吸気ダクト25を通じて電池ケース21内に冷却風を供給する電池冷却ファン31とを備える。電池ケース21は、ラゲージルーム201の床面206上に設置されている。電池ケース21は、車両を平面的に見た場合に長手方向と短手方向とを有する略直方体形状に形成されている。電池ケース21は、車両前後方向と短手方向とがほぼ一致し、車両幅方向と長手方向とがほぼ一致するように設置されている。
電池ケース21は、鉛直上方向に面する頂面21aを有する。電池冷却ファン31は、頂面21a上に配置されている。本実施の形態では、電池冷却ファン31としてシロッコファンが用いられている。電池冷却ファン31は、冷却風を供給する開口部31pを有し、吸気ダクト25は、電池冷却ファン31から供給された冷却風が流入する開口部25pを有する。電池冷却ファン31は、開口部31pが開口部25pに連通するように設けられている。電池冷却ファン31の外形をなすケース体は、たとえば樹脂から形成されている。
なお、電池冷却ファン31は、シロッコファン以外のファンであっても良く、たとえばクロスフロー型のファンであっても良いし、プロペラファンであっても良い。電池冷却ファン31の外形をなすケース体は、金属から形成されていても良い。電池冷却ファン31は、頂面21a以外の電池ケース21の表面上に設けられていても良い。電池冷却ファン31は、たとえば略水平方向に面する表面上に設けられていても良く、鉛直下方向に面する表面上に設けられていても良い。
電池ケース21の頂面21a上には、ゴムマウント23および26が固定されている。ゴムマウント23および26は、頂面21a上の車両後方側で、車両幅方向に互いに距離を隔てて並ぶように配置されている。電池冷却ファン31は、ファン取り付けステー32および34を有する。ファン取り付けステー32および34は、電池冷却ファン31の外形をなすケース体に一体に成形されていても良いし、ケース体とは別部材として設けられていても良い。ファン取り付けステー32および34は、それぞれ、ゴムマウント23および26に固定されている。
電池ケース21の頂面21a上には、さらに、ファン取り付けブラケット22が固定されている。ファン取り付けブラケット22は、頂面21a上の車両前方側に設けられている。電池冷却ファン31は、頂面21aに向かって延びるファン取り付けステー33を有する。ファン取り付けステー33には、ゴムマウント24が取り付けられている。ゴムマウント24は、ファン取り付けブラケット22に固定されている。
このような構成により、電池冷却ファン31は、頂面21aから鉛直上方向に距離を隔てた位置で、ゴムマウント23、24および26を介して電池ケース21に取り付けられている。電池冷却ファン31は、電池ケース21と非接触の状態で設けられている。電池冷却ファン31は、ゴムマウント23、24および26により、一直線上に並ばない3点で支持されている。本実施の形態では、振動源としての電池冷却ファン31で発生する振動が車両本体側に伝わることを抑制するため、ゴムマウント23、24および26が設けられている。
図3は、図2中の2点鎖線IIIで囲まれた位置を拡大して示す電池パックの平面図である。図4は、図3中のIV−IV線上に沿った断面図である。図5は、図3中のV−V線上に沿った断面図である。
図3から図5を参照して、ファン取り付けステー34は、頂面21aから鉛直上方向に距離を隔てた位置で、頂面21aに略平行に板状に延在している。ファン取り付けステー34は、ゴムマウント26に固定された状態で車両後方に位置する端部34cを有する。
ファン取り付けステー34には、直径Rを有するゴムマウント設置孔35が形成されている。ゴムマウント26は、ゴムマウント設置孔35に位置決めされることによって、ファン取り付けステー34に固定される。ファン取り付けステー34には、端部34cから車両前方に向けて延び、ゴムマウント設置孔35に繋がるゴムマウント挿入溝36が形成されている。ゴムマウント挿入溝36は、ゴムマウント26を端部34c側からゴムマウント設置孔35に通すために設けられている。
ゴムマウント26は、頂面21aに直交する軸100を中心に筒状に延びて形成されている。ゴムマウント26は、合成ゴム等の弾性部材から形成されている。ゴムマウント26には、溝部27が成形されている。溝部27は、ゴムマウント26が有する外周面26aから凹んで形成されている。溝部27は、軸100を中心に環状に延びている。
ゴムマウント設置孔35にゴムマウント26が位置決めされた状態で、溝部27の側部27nは、ゴムマウント取り付けステー34に押圧されて弾性圧縮する。このような構成により、ゴムマウント取り付けステー34は、ゴムマウント26の弾性力によってゴムマウント設置孔35に保持される。なお、ゴムマウント設置孔35にゴムマウント26が位置決めされた状態で、溝部27の底部27mがゴムマウント取り付けステー34に押圧されて弾性圧縮していても良い。
底部27mは、溝部27が外周面26aから最も大きく凹む部分であり、側部27nは、外周面26aと底部27mとの間で溝部27を構成する部分である。
ゴムマウント26には、外周面26aの内側で軸100に沿って貫通するボルト挿入孔26hが形成されている。ボルト挿入孔26hに挿入されたボルト29により、ゴムマウント26が電池ケース21に固定されている。ボルト29による締結力を確実に得るため、ボルト挿入孔26hには金属製のカラー28が嵌め合わされている。
端部34cからゴムマウント設置孔35に向かう方向の直交方向に沿ったゴムマウント挿入溝36の長さ(本実施の形態では、車両幅方向のゴムマウント挿入溝36の長さ)を幅Bとした場合、幅Bは、端部34cで最も大きい値となり、ゴムマウント設置孔35に向かうに従って徐々に小さくなる。幅Bは、ゴムマウント設置孔35に繋がる手前で最も小さい値Bminとなる。幅Bminは、少なくともゴムマウント設置孔35の直径Rよりも小さい値である。ファン取り付けステー34は、ゴムマウント挿入溝36の幅がBminとなる位置に隆起部37を有する。
なお、隆起部37は、図3中に示すように車両幅方向に隔てたゴムマウント挿入溝36の両側に設けられていても良いし、片側にのみ設けられていても良い。ゴムマウント挿入溝36とゴムマウント設置孔35とが滑らかに接続されるように、隆起部37は湾曲しながら隆起していることが好ましい。
ファン取り付けステー34の厚みTは、端部34cで最も小さい値Tとなり、ゴムマウント設置孔35に向かうに従って徐々に大きくなる。厚みTは、ゴムマウント挿入溝36がゴムマウント設置孔35に繋がる手前で最も大きい値となり、その位置で厚みTmaxとなる。すなわち、ファン取り付けステー34は、端部34cから離れるに従って厚みが徐々に大きくなるテーパ形状に形成されている。ファン取り付けステー34は、厚みがTmaxとなる位置に隆起部38を有する。
厚みTは、Tmaxとなる位置からさらにゴムマウント設置孔35に近づくと、徐々に小さくなり、ゴムマウント設置孔35の周囲では厚みTaとなる。厚みTaは、弾性圧縮前の溝部27の高さtよりも大きい。厚みTは、厚みTaよりも小さい。
なお、隆起部38は、図5中に示すようにファン取り付けステー34の表面/裏面の両方に設けられていても良いし、いずれか一方の面にのみ設けられていても良い。
続いて、電池ケース21に電池冷却ファン31を取り付ける手順について説明を行なう。本実施の形態では、図1中のラゲージルーム201に電池ケース21を設置した後、電池ケース21に電池冷却ファン31を取り付ける。
図6および図7は、図2中の電池冷却ファンを電池ケースに取り付ける工程を示す電池パックの平面図である。図1および図6を参照して、パーティションパネル203に形成された連通孔203hを通じて、車両室内200からラゲージルーム201内に電池冷却ファン31を搬入する。電池冷却ファン31を電池ケース21の頂面21a上に載置する。電池冷却ファン31を矢印151に示すように車両前方から車両後方に向けて、頂面21a上でスライド移動させる。このとき、電池冷却ファン31の重量を電池ケース21に負荷させたまま、電池冷却ファン31を頂面21aに略平行にスライド移動させる。
図7を参照して、ゴムマウント取り付けステー34がゴムマウント取り付けステー32よりも先行するように、電池冷却ファン31をスライド移動させ、まず、ゴムマウント取り付けステー34をゴムマウント26に差し込む。その後、矢印152に示すように、ゴムマウント26を支点に電池冷却ファン31を回動させ、ゴムマウント取り付けステー32をゴムマウント23に差し込む。
図8は、図7中に示す取り付け工程時に弾性変形するゴムマウントを示す平面図である。図9は、図8中の矢印IX−IX線上に沿った断面図である。図8および図9を参照して、図中には、ゴムマウント挿入溝36を通過するゴムマウント26が示されている。
ゴムマウント取り付けステー34の隆起部37は、ゴムマウント26がゴムマウント挿入溝36を進む際に、溝部27の底部27mに向かって突出するように形成されている。このような構成により、溝部27の底部27mは、隆起部37に押圧されて弾性圧縮する。ゴムマウント26が隆起部37を超え、ゴムマウント設置孔35に向けてさらに進むと、隆起部37による溝部27の変形が解消される。
ゴムマウント取り付けステー34の隆起部38は、ゴムマウント26がゴムマウント挿入溝36を進む際に、ゴムマウント26の溝部27の側部27nに向かって突出するように形成されている。このような構成により、溝部27の側部27nは、隆起部38に押圧されて弾性圧縮する。ゴムマウント26が隆起部38を超え、ゴムマウント設置孔35に向けてさらに進むと、隆起部38による溝部27の変形が解消される。
本実施の形態では、ゴムマウント設置孔35に位置決めされたゴムマウント26が、隆起部37および38により係止される。これにより、振動や車両衝突時の衝撃に起因して、ゴムマウント26がゴムマウント挿入溝36を通じてゴムマウント設置孔35から抜けることを防止できる。
また、本実施の形態では、ファン取り付けステー34が、ゴムマウント26がゴムマウント挿入溝36を進むに連れて厚みが徐々に小さくなるテーパ形状に形成されている。このため、溝部27に対するファン取り付けステー34の圧入代は、ファン取り付けステー34が溝部27に嵌まる初期において小さく、その後、徐々に大きくなる。このため、過大な力をかけることなく、ゴムマウント26にファン取り付けステー34を差し込むことができる。
したがって、本実施の形態によれば、ゴムマウント26にファン取り付けステー34を差し込んだ際のクリック感を維持しつつ、電池冷却ファン31の取り付け作業性を向上させることができる。
なお、ここではゴムマウント26とファン取り付けステー34との固定の形態についてのみ説明したが、ゴムマウント23とファン取り付けステー32との固定の形態も同様の構成を備える。
この発明の実施の形態1におけるファンの取り付け構造は、差し込み部としてのファン取り付けステー32および34を有する電気部品としての電池冷却ファン31と、受け部としてのゴムマウント23および26を有し、車両上に設けられた被取り付け部としての電池ケース21とを備える。電池ケース21には、ゴムマウント23および26とファン取り付けステー32および34とがそれぞれ嵌合することによって電池冷却ファン31が固定される。電池冷却ファン31を電池ケース21の表面としての頂面21a上でスライド移動させることにより、ゴムマウント23および26とファン取り付けステー32および34とが、それぞれ嵌合する。
このように構成された、この発明の実施の形態1におけるファンの取り付け構造によれば、電池ケース21の頂面21a上でスライド移動させることにより、電池冷却ファン31を電池ケース21に固定することができる。このため、電池冷却ファン31の取り付け作業を容易に行なうことができる。特に本実施の形態のように、ラゲージルーム201内に設置された電池ケース21に電池冷却ファン31を取り付けようとすると、狭いスペースでの取り付け作業が強いられる。また、作業は、連通孔203hを通じて車両室内200から行なわれるため、作業者と電池冷却ファン31の取り付け位置との距離が大きく離れる。このような場合であっても、本実施の形態におけるファンの取り付け構造によれば、電池冷却ファン31の取り付け作業を容易に行なうことができる。
なお、本実施の形態では、電池パック20がラゲージルーム201に配置されている場合について説明したが、これに限定されず、電池パック20は、たとえばフロントシートやリヤシートの下、フロントシートの運転席と助手席との間に設置されたセンターコンソールの下等に配置されていても良い。また、車両が3列シートの場合には、電池パック20が、セカンドシートやサードシートの下に配置されていても良い。
また、ゴムマウント23および26が、電池冷却ファン31側に設けられ、取り付けステー32および34と同様の形状を有したステーが、電池ケース21側に設けられていても良い。この場合、ファンの取り付け構造は、差し込み部としてのゴムマウントを有する電気部品としての電池冷却ファン31と、受け部としてのステーを有し、車両上に設けられた被取り付け部としての電池ケース21とを備える。差し込み部としてのゴムマウントは、弾性部材より形成され、受け部としてのステーが圧入される溝部を含む。
また、電気部品は、ファンに限定されず、たとえば、インバータや、2次電池の高電圧回路を制御するリレー等を搭載するジャンクションボックスであっても良い。また、電気部品は、2次電池を収容する電池ケースであっても良い。
また、本実施の形態では、電池冷却ファン31で発生する振動が車両本体側に伝わることを抑制するため、ゴムマウント23、24および26を設けたが、車両側の振動が電気部品に伝わることを抑制するためにゴムマウントが設けられていても良い。
また、本発明を、燃料電池と2次電池とを動力源とする燃料電池ハイブリッド車(FCHV:Fuel Cell Hybrid Vehicle)または電気自動車(EV:Electric Vehicle)に適用することもできる。本実施の形態におけるハイブリッド自動車では、燃費最適動作点で内燃機関を駆動するのに対して、燃料電池ハイブリッド自動車では、発電効率最適動作点で燃料電池を駆動する。また、2次電池の使用に関しては、両方のハイブリッド自動車で基本的に変わらない。
(実施の形態2)
図10は、この発明の実施の形態2におけるファンの取り付け構造が用いられた車両の断面図である。図10は、実施の形態1における図1に対応する図である。本実施の形態におけるファンの取り付け構造は、実施の形態1におけるファンの取り付け構造と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図10を参照して、図中に示すハイブリッド車両は、FR(front engine rear wheel drive)車であり、車両室内200とラゲージルーム201とを隔てるパーティションパネル203に、図1中の連通孔203hが形成されていない。本実施の形態では、電池冷却ファン31を電池ケース21に取り付ける工程時、ラゲージルームドア208を開くことによりラゲージルーム201が車両後方に開口する開口部201hを通じて、ラゲージルーム201内に電池冷却ファン31を搬入する。
図11は、図10中の矢印XIに示す方向から見た電池パックの平面図である。図10および図11を参照して、電池ケース21の頂面21a上には、図1中のゴムマウント23および26に替えてゴムマウント52が固定されている。ゴムマウント52は、頂面21a上の車両前方側に配置されている。電池冷却ファン31は、図1中のファン取り付けステー32および34に替えてファン取り付けステー51を有する。ファン取り付けステー51は、ゴムマウント52に固定されている。電池冷却ファン31は、さらに、頂面21a上の車両後方側の複数箇所で、ゴムマウントを介して電池ケース21に固定されている。
図12は、図11中の電池冷却ファンを電池ケースに取り付ける工程を示す電池パックの平面図である。図12は、実施の形態1における図6に対応する図である。図12を参照して、本実施の形態では、電池冷却ファン31を矢印161に示すように車両後方から車両前方に向けて、頂面21a上でスライド移動させ、ゴムマウント取り付けステー51をゴムマウント52に差し込む。
このように構成された、この発明の実施の形態2におけるファンの取り付け構造によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が適用される車両は、FR車に限定されず、FF(front engine front wheel drive)車であっても良いし、4WD(wheel drive)車であっても良い。また、実施の形態1で説明した各変形例を適宜、実施の形態2におけるファンの取り付け構造に適用しても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1におけるファンの取り付け構造が用いられた車両の断面図である。 図1中の矢印IIに示す方向から見た電池パックの平面図である。 図2中の2点鎖線IIIで囲まれた位置を拡大して示す電池パックの平面図である。 図3中のIV−IV線上に沿った断面図である。 図3中のV−V線上に沿った断面図である。 図2中の電池冷却ファンを電池ケースに取り付ける第1工程を示す電池パックの平面図である。 図2中の電池冷却ファンを電池ケースに取り付ける第2工程を示す電池パックの平面図である。 図7中に示す取り付け工程時に弾性変形するゴムマウントを示す平面図である。 図8中の矢印IX−IX線上に沿った断面図である。 この発明の実施の形態2におけるファンの取り付け構造が用いられた車両の断面図である。 図10中の矢印XIに示す方向から見た電池パックの平面図である。 図11中の電池冷却ファンを電池ケースに取り付ける工程を示す電池パックの平面図である。
符号の説明
21 電池ケース、21a 頂面、23,26,52 ゴムマウント、27 溝部、27m 底部、27n 側部、31 電池冷却ファン、32,34,51 ファン取り付けステー、37,38 隆起部、201 ラゲージルーム、201h 開口部、203h 連通孔。

Claims (7)

  1. 差し込み部を有する電気部品と、
    受け部を有し、前記受け部と前記差し込み部とが嵌合することによって前記電気部品が固定され、車両上に設けられた被取り付け部とを備え、
    前記電気部品を前記被取り付け部の表面上でスライド移動させることにより前記受け部と前記差し込み部とが嵌合し、
    前記受け部は、弾性部材より形成され、前記差し込み部が圧入される溝部を含み、
    前記差し込み部は、隆起部を含み、
    前記電気部品をスライド移動させる間、前記隆起部によって前記溝部が弾性圧縮され、前記受け部と前記差し込み部とが嵌合する位置で、前記隆起部による前記溝部の変形が復元し、
    前記隆起部は、前記電気部品をスライド移動させる間、前記溝部の底部に対向する方向と、前記電気部品をスライド移動させる間、前記溝部の側部に対向する方向とに隆起している、電気部品の取り付け構造。
  2. 前記差し込み部は、前記電気部品のスライド移動に伴い、前記溝部に対する圧入代が徐々に大きくなるようにテーパ形状に形成されている、請求項に記載の電気部品の取り付け構造。
  3. 前記電気部品は、ファンである、請求項1または2に記載の電気部品の取り付け構造。
  4. 前記被取り付け部は、ラゲージルームに搭載される蓄電装置であり、
    前記電気部品は、前記蓄電装置に冷却風を供給するファンであり、
    前記ファンは、車両前後方向に開口する前記ラゲージルームの開口部から搬入され、車両前後方向にスライド移動させられることによって、前記蓄電装置に固定される、請求項1からのいずれか1項に記載の電気部品の取り付け構造。
  5. 差し込み部を有する電気部品と、
    受け部を有し、前記受け部と前記差し込み部とが嵌合することによって前記電気部品が固定され、車両上に設けられた被取り付け部とを備え、
    前記電気部品を前記被取り付け部の表面上でスライド移動させることにより前記受け部と前記差し込み部とが嵌合し、
    前記受け部は、弾性部材より形成され、前記差し込み部が圧入される溝部を含み、
    前記差し込み部は、前記電気部品のスライド移動に伴い、前記溝部に対する圧入代が徐々に大きくなるようにテーパ形状に形成されている、電気部品の取り付け構造。
  6. 差し込み部を有する電気部品と、
    受け部を有し、前記受け部と前記差し込み部とが嵌合することによって前記電気部品が固定され、車両上に設けられた被取り付け部とを備え、
    前記電気部品を前記被取り付け部の表面上でスライド移動させることにより前記受け部と前記差し込み部とが嵌合し、
    前記被取り付け部は、ラゲージルームに搭載される蓄電装置であり、
    前記電気部品は、前記蓄電装置に冷却風を供給するファンであり、
    前記ファンは、車両前後方向に開口する前記ラゲージルームの開口部から搬入され、車両前後方向にスライド移動させられることによって、前記蓄電装置に固定される、電気部品の取り付け構造。
  7. 受け部を有し、車両上に設けられた被取り付け部に、差し込み部を有する電気部品を取り付ける電気部品の取り付け方法であって、
    前記電気部品を前記被取り付け部の表面上に載置するステップと、
    前記電気部品を前記表面上でスライド移動させながら、前記受け部と前記差し込み部とを嵌合させることにより、前記電気部品を前記被取り付け部に固定するステップとを備え
    前記被取り付け部は、ラゲージルームに搭載される蓄電装置であり、
    前記電気部品は、前記蓄電装置に冷却風を供給するファンであり、
    前記電気部品を被取り付け部に固定するステップは、前記ファンを、車両前後方向に開口する前記ラゲージルームの開口部から搬入し、車両前後方向にスライド移動することによって、前記蓄電装置に固定するステップを含む、電気部品の取り付け方法。
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