JP4692183B2 - ディスポーザおよびディスポーザを備えた流し台 - Google Patents

ディスポーザおよびディスポーザを備えた流し台 Download PDF

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Description

本発明は、生ごみを水と共に粉砕処理するディスポーザ、およびディスポーザを備えた流し台に関するものである。
近年、生ごみを処理するために用いられるディスポーザの普及が急速に拡大しており、低振動、低騒音の要望が高まっている。
このような要望に応えるために、モータ部の出力を制御する制御部に緩起動装置を設け、起動時はモータ部を低速度で回転させ、所定時間を経過した後に高速度に昇速させる技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、モータ部の起動時に短時間の低速運転を数回繰り返して行い、この低速運転で過負荷電流が生じない場合に、モータ部を通常の高速度に昇速させる技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2001−347181号公報 特開2003−320267号公報
しかしながら、上記従来技術では、被粉砕物の量に関係なく、起動時に低速運転を行うため、被粉砕物の量によっては、振動、騒音に悪影響を及ぼしていた。また被粉砕物の量が少ない場合には、粉砕時間が必要以上に長くなり消費電力も高くなっていた。また、過負荷電流を検出する場合、電流センサを備える必要があるため、モータが回転することによるノイズや配線抵抗による影響を受けやすく、精度の高い運転制御が困難という課題もあった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、簡単な機器構成でモータ部の出力を確実に制御することができると共に、低振動かつ低騒音のディスポーザを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、投入された生ごみを粉砕する粉砕部と、該粉砕部を駆動するモータ部と、該モータ部の回転数を検出する回転数検出手段と、前記モータ部の出力を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記モータ部が起動されてから第1の所定時間後に、前記回転数検出手段により検出されたモータ部の回転数が第1の所定値以下の場合は、第2の所定時間だけモータ部の回転数を前記第1の所定値以下の所定の低い回転数に保持してから回転数を昇速し、前記回転数検出手段により検出されたモータ部の回転数が前記第1の所定値を超える場合は、モータ部の回転数をそのまま昇速することを特徴としている。
この構成により、回転数検出手段によりモータ部の回転数を精度良く検出して、検出された回転数によりモータの出力を適切に制御することができるという作用が達成できる。
本発明は、簡単な機器構成でモータ部の出力を確実に高精度に制御することができると共に、低振動かつ低騒音で処理効率の高いディスポーザを提供できるという効果を奏する。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施の形態は、投入された生ごみを粉砕する粉砕部と、粉砕部を駆動するモータ部と、モータ部の回転数を検出する回転数検出手段と、モータ部の出力を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、モータ部が起動されてから第1の所定時間後に、回転数検出手段により検出されたモータ部の回転数が第1の所定値以下の場合は、第2の所定時間だけモータ部の回転数を前記第1の所定値以下の所定の低い回転数に保持してから回転数を昇速し、回転数検出手段により検出されたモータ部の回転数が第1の所定値を超える場合は、モータ部の回転数をそのまま昇速するものである。
これにより、回転数検出手段によりモータ部の回転数を精度良く検出して、検出された回転数によりモータの出力を適切に制御することで、低振動かつ低騒音のディスポーザを提供できる。
また、投入された生ごみを粉砕する粉砕部と、粉砕部を駆動するモータ部と、モータ部の回転数を検出する回転数検出手段と、モータ部の出力を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、モータ部が起動されてから第1の所定時間までの積算回転数を、前記回転数検出手段により検出された前記モータ部の回転数より算出し、算出された積算回転数が第1の所定値以下の場合は、第2の所定時間だけモータ部の回転数を前記第1の所定値以下の所定の低い回転数に保持してから回転数を昇速し、算出された積算回転数が前記第1の所定値を超える場合は、モータ部の回転数をそのまま昇速するようにしてもよい。
この場合は、被粉砕物の量が少ないにもかかわらず、一時的に被粉砕物が粉砕部に噛みこまれて回転数が低下したような場合でも、回転数を積算することにより、粉砕物の量の推定が精度よく行われるという作用が達成でき、その後のモータ出力を適切に制御できる。
また、前記制御部は、モータ部の回転数を昇速後に、回転数検出手段により検出された回転数が第1の所定値よりも高く且つ粉砕完了と判断する回転数となる所定の閾値より高くなった場合に、即座にモータ部を停止させるようにしてもよい。
この場合は、被粉砕物の粉砕処理が終わったら直ちにモータ部の運転を停止することで、粉砕時間を短縮できるため、さらなる低振動、低騒音のディスポーザを提供できるとともに、消費電力を低減できる。さらに、ディスポーザ内に供給する水の量を節約できる。
また、前記制御部は、モータ部の回転数を昇速後に、回転数検出手段により検出された回転数が第1の所定値よりも高く且つ粉砕完了と判断する回転数となる所定の閾値より高くなった場合に、第3の所定時間だけモータ部の運転を継続してからモータ部を停止させるようにしてもよい。
この場合は、被粉砕物の粉砕処理が終わった後、所定時間モータ部の運転を継続するため、粉砕処理後ディスポーザの粉砕刃や粉砕部や排出口、排出管等に万一被粉砕後の被粉砕物が残っていた場合でも、内部を所定時間通水することで、被粉砕後の被粉砕物を確実に除去することができる。
また、前記制御部は、モータ部の回転数を昇速後に、回転数検出手段により検出された回転数の変動幅が所定の幅より小さくなった場合に、即座にモータ部を停止させるようにしてもよい。
この場合は、モータ部性能の個々のバラツキにより、個々のディスポーザにおいて昇速後のモータ部の回転数差が大きい場合でも、粉砕処理後のモータ部回転数は水負荷のみで安定し、回転数の変動幅が小さくなるため、モータ部の停止を確実に行うことができる。
さらに被粉砕物の粉砕処理が終わったら直ちにモータ部の運転を停止することで、粉砕時間を短縮できるため、さらなる低振動、低騒音のディスポーザを提供することができると共に、消費電力を低減できる。また、ディスポーザ内に供給する水の量も節約できる。
また、前記制御部は、モータ部の回転数を昇速後に、回転数検出手段により検出された回転数の変動幅が所定の幅より小さくなった場合に、第3の所定時間だけモータ部の運転を継続してからモータ部を停止させるようにしてもよい。
この場合は、モータ部の性能のバラツキにより個々のディスポーザにおいて昇速後のモータ部回転数のバラツキが大きい場合でも、粉砕処理後のモータ回転数は水負荷のみで安定するため、回転数の変動幅が小さくなり、モータ部の停止を確実に行うことができる。
さらに被粉砕物の粉砕処理が終わった後、所定時間モータ部の運転を継続するため、粉砕処理後ディスポーザの粉砕刃や粉砕部や排出口、排出管等に万一被粉砕後の被粉砕物が残っていた場合でも、内部を所定時間通水することで、被粉砕後の被粉砕物を確実に除去することができる。
そして上記ディスポーザを流し台に組込むことで厨房での使い勝手を大いに高めることが出来る。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
[実施例1]
図1に示すように、ステンレスや人工大理石等からなる流し台1があり、その水槽の排水口2には、ディスポーザ3が吊り下げて取り付けられており、ディスポーザ3に給水する給水路4は、流し台1の上面を貫通して取り付けられている。
その給水路4には、使用者が手動で開閉して水量を調節する水栓5が設置されていて、さらに給水路4の吐水口は、排水口2の上方の位置に下向きに設けられている。
前記ディスポーザ3は、その本体6の上部に粉砕刃7を配置した粉砕部8を、下部にその粉砕刃7の駆動源となるモータ(モータ部)9をそれぞれ有している。
モータ9には、回転数検出手段として、永久磁石ローター(図示せず)の磁極の切り換わり位置を検出することで回転数を検出できるホールIC10が備わっている。
粉砕部8の上方には、排水口2に連なる生ごみ投入口11が設けられていて、その生ごみ投入口11には、ディスポーザ3の運転スイッチと生ごみ投入口11の蓋を兼ねる蓋スイッチ12が着脱可能に取り付けられている。
生ごみ投入口11から投入された生ごみは、水と共に粉砕部8に導入され、粉砕刃7で粉砕処理されてから、本体6の側面に設けられた排水口13より排出される。
そして、その排出口13に接続された排出管14を通った後、床下に埋設され、かつ排水方向に下り勾配が付された排水管15より流し台1の外に排水される。
また本体6の下部側面には、中央演算処理装置(CPU)を内蔵した制御部16が取り付けられていて、その制御部16の下部には電源コード17が取り付けられている。
図2、図3は蓋スイッチ12の構成を示している。図2に示すように、蓋スイッチ12を単に生ごみ投入口11に取り付けた状態では、スイッチはオフになる。この状態では、かつ蓋スイッチ12のツメ18が排水口2の切欠部19の位置にあるため、蓋スイッチ12は着脱可能となる。
この状態から図3に示すように、蓋スイッチ12のツマミ20をオンの位置まで回転させると、蓋スイッチ12がオンになる。この状態では、ツメ18が排水口2の上板21の下側に位置することになるので、蓋スイッチ12は取り外すことはできなくなる。
このように蓋スイッチ12は、オフのときのみ着脱が可能になっており、着脱時にディスポーザ3が誤って駆動されないようになっている。
以上の構成において、本実施例1におけるディスポーザの動作(粉砕モード)を図4を用いて説明する。なお、各閾値N1〜N4は、N2<N1<N4<N3なる関係にあるものとする。
まず、蓋スイッチ12を生ごみ投入口11より取り外し、生ごみを生ごみ投入口11より粉砕部8内へ投入して、蓋スイッチ12を生ごみ投入口11へ取り付ける。その状態で、スイッチOFFを検出した後、水栓5を開き、給水を開始してから、蓋スイッチ12をオン状態にすると、モータ9が起動する。
その後、所定時間t1(第1の所定時間)経過後のモータ9の回転数をホールIC10により検出し、回転数が閾値N1(第1の所定値)以下であれば、被粉砕物の量が多いと判断し、制御部16にてその後、回転数を閾値N1以下の所定の低い回転数N2に所定時間t2(第2の所定時間)だけ保持することにより、振動、騒音を小さく抑えた後、回転数を昇速させる。その後、回転数が閾値N3を超えた場合、粉砕完了したと判断し、制御部16にて所定時間t3(第3の所定時間)だけ運転を継続させた後に運転を停止させる。
一方、所定時間t1経過後のモータ9の回転数をホールIC10により検出し、回転数が閾値N1を超えていれば、被粉砕物の量が少ないと判断し、制御部16にて所定の低い回転数N2を設けることなく、回転数をそのまま昇速させる。その後、回転数が閾値N4を超えた場合、粉砕完了したと判断し、制御部16にて所定時間t4(第3の所定時間)だけ運転を継続させた後に運転を停止させる。
以上のように本実施例1によれば、起動時の所定時間t1(第1の所定時間)経過後のモータ9の回転数をホールIC10により精度よく検出し、その回転数に応じてその後のモータ9の制御モード(いったん低い回転数N2に維持した後に昇速させるか、そのまま昇速させるか)を切り替えることにより、振動、騒音を低く抑えることができるばかりでなく、被粉砕物の量が少ない場合には粉砕時間の短縮や消費電力の低減も可能となるディスポーザを提供することができる。
さらに、被粉砕物の粉砕処理が終わった後、所定時間t3、t4(第3の所定時間)だけモータ9の運転を継続するため、粉砕処理後にディスポーザ3の粉砕刃7や粉砕部8や排出口13、排出管14、排出管15等に万一被粉砕後の被粉砕物が残っていた場合でも、内部を所定時間通水することで、ディスポーザ3の粉砕刃7や粉砕部8や排出口13、排出管14,排出管15等に残った被粉砕後の被粉砕物を確実に除去するディスポーザを提供することができる。
[実施例2]
本実施例2において、実施例1と同じ構成および作用効果を有するものについては実施例1と同一の符号を付し、その詳細な説明については実施例1の説明を援用する。
本実施例2が実施例1と異なる点は、図5で示すように、モータ9の回転数を制御部16にて昇速させた後に、回転数が閾値N3もしくは閾値N4を超えた場合、粉砕完了したと判断し、直ちに運転を停止させるところにある。
詳述すると、所定時間t1(第1の所定時間)経過後のモータ9の回転数をホールIC10により検出し、回転数が閾値N1(第1の所定値)以下であれば、被粉砕物の量が多いと判断し、制御部16にてその後の回転数を閾値N1以下の所定の低い回転数N2(第2の所定値)に所定時間t2(第2の所定時間)保持することにより、振動、騒音を小さく抑えた後、回転数を昇速させる。その後、回転数が閾値N3を超えた場合、粉砕完了したと判断し、直ちに運転を停止させる。
また、所定時間t1(第1の所定時間)の経過後のモータ9の回転数をホールIC10により検出し、回転数が閾値N1(第1の所定値)を超えていれば、被粉砕物の量が少ないと判断し、制御部16にて所定の低い回転数N2を設けることなく、回転数を昇速させる。その後、回転数が閾値N4(第2の所定値)を超えた場合、粉砕完了したと判断し、制御部16にて直ちに運転を停止させる。
以上のように本実施例2によれば、被粉砕物の粉砕処理が終わったら直ちにモータ9の運転を停止することで、粉砕時間を短縮できるため、さらなる低振動、低騒音のディスポーザを提供することができる。さらに消費電力を低減したディスポーザを提供することができる。さらに、ディスポーザ内に供給する水の量を節約できるディスポーザを提供することができる。
[実施例3]
本実施例3において、実施例1と同じ構成および作用効果を有するものについては実施例1と同一の符号を付し、その詳細な説明については実施例1の説明を援用する。
本実施例3が実施例1と異なる点は、図6で示すように、モータ9の回転数を制御部16にて昇速させた後に、回転数が変動幅Aまたは変動幅B以下となった場合(回転数が変動幅Aまたは変動幅Bの幅内における回転数に安定した場合)に、粉砕完了したと判断し、所定時間t5またはt6(第3の所定時間)運転させた後に運転を停止させるところである。
詳述すると、所定時間t1(第1の所定時間)経過後のモータ9の回転数をホールIC10により検出し、回転数が閾値N1(第1の所定値)以下であれば、被粉砕物の量が多いと判断し、制御部16にてその後の回転数を閾値N1以下の所定の低い回転数N2(第2の所定値)に所定時間t2(第2の所定時間)保持することにより、振動、騒音を小さく抑えた後、回転数を昇速させる。その後、回転数の変動幅が所定の幅A以下となった場合、粉砕完了したと判断し、所定時間t5(第3の所定時間)運転させた後に、運転を停止させる。
また、所定時間t1(第1の所定時間)の経過後のモータ9の回転数をホールIC10により検出し、回転数が閾値N1(第1の所定値)を超えていれば、被粉砕物の量が少ないと判断し、制御部16にて所定の低い回転数N2を設けることなく、回転数を昇速させる。その後、回転数の変動幅が所定の幅B以下となった場合、粉砕完了したと判断し、所定時間t6(第3の所定時間)だけ運転させた後に、運転を停止させる。
以上のように本実施例3によれば、モータ9の性能の個々のバラツキにより、個々のディスポーザ3において昇速後のモータ9の回転数の差が大きい場合でも、粉砕処理後のモータ9の回転数は水負荷のみで安定するため、回転数の変動幅は所定の幅AまたはB以下に安定する。このため、モータ9の停止を確実に行うことができるディスポーザを提供することができる。
さらに、被粉砕物の粉砕処理が終わった後、所定時間t5、t6(第3の所定時間)だけモータ9の運転を継続するため、粉砕処理後にディスポーザ3の粉砕刃7や粉砕部8や排出口13、排出管14、排出管15等に万一被粉砕後の被粉砕物が残っていた場合でも、内部を所定時間通水することで、ディスポーザ3の粉砕刃7や粉砕部8や排出口13、排出管14、排出管15等に残った被粉砕後の被粉砕物を確実に除去するディスポーザを提供することができる。
[実施例4]
本実施例4において、実施例1と同じ構成および作用効果を有するものについては実施例1と同一の符号を付し、その詳細な説明については実施例1の説明を援用する。
本実施例4が実施例1と異なる点は、図7で示すように、モータ9の回転数を制御部16にて昇速させた後、回転数が変動幅Aまたは変動幅B以下となった場合(回転数が変動幅Aまたは変動幅Bの幅内における回転数に安定した場合)に、粉砕完了したと判断し、直ちに運転を停止させるところである。
詳述すると、所定時間t1(第1の所定時間)経過後のモータ9の回転数をホールIC10により検出し、回転数が閾値N1(第1の所定値)以下であれば、被粉砕物の量が多いと判断し、その後、制御部16にて回転数を閾値N1以下の所定の低い回転数N2(第2の所定値)に所定時間t2(第2の所定時間)だけ保持することにより、振動、騒音を小さく抑えた後、回転数を昇速させる。その後、回転数の変動幅が所定の幅A以下となった場合、粉砕完了したと判断し、直ちに運転を停止させる。
また、所定時間t1(第1の所定時間)経過後のモータ9の回転数をホールIC10により検出し、回転数が閾値N1(第1の所定値)を超えていれば、被粉砕物の量が少ないと判断し、制御部16にて所定の低い回転数N2を設けることなく、回転数を昇速させる。その後、回転数の変動幅が所定の幅B以下となった場合、粉砕完了したと判断し、直ちに運転を停止させる。
以上のように本実施例4によれば、モータ9の性能の個々のバラツキにより、個々のディスポーザ3において昇速後のモータ9の回転数の差が大きい場合でも、粉砕処理後のモータ9の回転数は水負荷のみで安定するため、回転数の変動幅は変動幅AまたはB以下に安定する。そのため、モータ9の停止を確実に行うことができるディスポーザを提供することができる。
さらに被粉砕物の粉砕処理が終わったら直ちにモータ9の運転を停止することで、粉砕時間を短縮できるため、さらなる低振動、低騒音のディスポーザを提供することができる。さらに消費電力を低減したディスポーザを提供することができる。さらに、ディスポーザ内に供給する水の量を節約できるディスポーザを提供することができる。
[実施例5]
本実施例5において、実施例1と同じ構成および作用効果を有するものについては実施例1と同一の符号を付し、その詳細な説明については実施例1の説明を援用する。
本実施例5が実施例1と異なる点は、図8および図9で示すように、起動後の所定時間t1(第1の所定時間)までの積算回転数N5を算出することにより、その後の粉砕モードの切り替えを行うところである。なお、各閾値N6〜N10は、N8<N6<N7<N10<N9なる関係にあるものとする。
詳述すると、モータ9が起動されてから所定時間t1(第1の所定時間)までのモータ9の積算回転数を、ホールIC10により検出されたモータ9の回転数より制御部16にて算出し、積算回転数がN5(第1の所定値)以下の場合、被粉砕物の量が多いと判断し、その後、制御部16にて回転数を、所定時間t1経過後の回転数N6ではなく、制御部16にて算出した積算回転数をもとに推定する所定時間t1経過後の回転数N7以下の、所定の低い回転数N8(第2の所定値)に所定時間t7(第2の所定時間)保持することにより、振動、騒音を小さく抑えた後、回転数を昇速させる。その後、回転数が閾値N9を超えた場合、粉砕完了したと判断し、所定時間t8(第3の所定時間)だけ運転させた後に、運転を停止させる。
また、起動後、所定時間t1(第1の所定時間)までのモータ9の積算回転数を、ホールIC10により検出されたモータ9の回転数より制御部16にて算出し、積算回転数が閾値N5(第1の所定値)を超えている場合、被粉砕物の量が少ないと判断し、制御部16にて回転数をそのまま昇速させる。その後、回転数が閾値N10を超えた場合、粉砕完了したと判断し、所定時間t9(第3の所定時間)だけ運転させた後に、運転を停止させる。
以上のように本実施例5によれば、被粉砕物の量が少ないにもかかわらず一時的に被粉砕物が粉砕部に噛みこまれて一時的に回転数が低下したような場合でも、回転数を積算することにより、粉砕物の量の推定が精度よく行われるので、その後の騒音、振動も効果的に低減することができるディスポーザを提供することができる。
さらに、被粉砕物の粉砕処理が終わった後、所定時間t8、t9だけモータ9の運転を継続するため、粉砕処理後ディスポーザ3の粉砕刃7や粉砕部8や排出口13、排出管14、排出管15等に万一被粉砕後の被粉砕物が残っていた場合でも、内部を所定時間通水することで、ディスポーザ3の粉砕刃7や粉砕部8や排出口13、排出管14、排出管15等に残った被粉砕後の被粉砕物を確実に除去するディスポーザを提供することができる。
[実施例6]
本実施例6において、実施例5と同じ構成及び作用効果を有するものについては実施例5と同一の符号を付し、その詳細な説明については実施例5の説明を援用する。
本実施例6が実施例5と異なる点は、図10で示すように、モータ9の回転数を制御部16にて昇速させた後、回転数が閾値N9もしくは閾値N10を超えた場合、粉砕完了したと判断し、直ちに運転を停止させるところである。
詳述すると、モータ9が起動されてから所定時間t1(第1の所定時間)までのモータ9の積算回転数を、ホールIC10により検出されたモータ9の回転数より制御部16にて算出し、図8に示すように、積算回転数が閾値N5(第1の所定値)以下の場合、被粉砕物の量が多いと判断し、その後、制御部16にて回転数を、所定時間t1経過後の回転数N6ではなく、制御部16にて算出した積算回転数をもとに推定する所定時間t1経過後の回転数N7以下の、所定の低い回転数N8(第2の所定値)に所定時間t7(第2の所定値)保持することにより、振動、騒音を小さく抑えた後、回転数を昇速させる。その後、回転数が閾値N9を超えた場合、粉砕完了したと判断し、直ちに運転を停止させる。
また、起動後、所定時間t1(第1の所定時間)までのモータ9の積算回転数を、ホールIC10により検出されたモータ9の回転数より制御部16にて算出し、積算回転数が閾値N5(第1の所定値)を超えている場合、被粉砕物の量が少ないと判断し、制御部16にて回転数をそのまま昇速させる。その後、回転数が閾値N10を超えた場合、粉砕完了したと判断し、直ちに運転を停止させる。
以上のように本実施例6によれば、被粉砕物の粉砕処理が終わったら直ちにモータ9の運転を停止することで、粉砕時間を短縮できるため、さらなる低振動、低騒音のディスポーザを提供することができる。さらに消費電力を低減したディスポーザを提供することができる。さらに、ディスポーザ内に供給する水の量を節約できるディスポーザを提供することができる。
[実施例7]
本実施例7において、実施例5と同じ構成および作用効果を有するものについては実施例5と同一の符号を付し、その詳細な説明については実施例5の説明を援用する。
本実施例7が実施例5と異なる点は、図11で示すように、モータ9の回転数を制御部16にて昇速させた後、回転数が変動幅Cまたは変動幅D以下となった場合(回転数が変動幅Cまたは変動幅Dの幅内における回転数に安定した場合)、粉砕完了したと判断し、所定時間t10またはt11(第3の所定時間)運転させた後に運転を停止させるところである。
詳述すると、モータ9が起動されてから所定時間t1(第1の所定時間)までのモータ9の積算回転数を、ホールIC10により検出されたモータ9の回転数より制御部16にて算出し、積算回転数が閾値N5(第1の所定値)以下の場合、被粉砕物の量が多いと判断し、その後、制御部16にて回転数を、所定時間t1経過後の回転数N6ではなく、制御部16にて算出した積算回転数をもとに推定する所定時間t1経過後の回転数N7以下の、所定の低い回転数N8(第1の所定値)に所定時間t7(第2の所定時間)保持することにより、振動、騒音を小さく抑えた後、回転数を昇速させる。その後、回転数の変動幅が所定の幅C以下となった場合、粉砕完了したと判断し、所定時間t10運転させた後に停止させる。
また、起動後、所定時間t1(第1の所定時間)までのモータ9の積算回転数を、ホールIC10により検出されたモータ9の回転数より制御部16にて算出し、積算回転数が閾値N5(第1の所定値)を超えている場合、被粉砕物の量が少ないと判断し、制御部16にて回転数をそのまま昇速させる。その後、回転数の変動幅が所定の幅D以下となった場合、粉砕完了したと判断し、所定時間t11運転させた後に停止させる。
以上のように本実施例7によれば、モータ9の性能の個々のバラツキにより、個々のディスポーザ3において昇速後のモータ9の回転数の差が大きい場合でも、粉砕処理後のモータ9の回転数は水負荷のみで安定するため、回転数の変動幅は変動幅CまたはD以下に安定する。そのため、モータ9の停止を確実に行うことができるディスポーザを提供することができる。
さらに、被粉砕物の粉砕処理が終わった後所定時間モータ9の運転を継続するため、粉砕処理後、ディスポーザ3の粉砕刃7や粉砕部8や排出口13、排出管14、排出管15等に万一被粉砕後の被粉砕物が残っていた場合でも、内部を所定時間通水することで、ディスポーザ3の粉砕刃7や粉砕部8や排出口13、排出管14、排出管15等に残った被粉砕後の被粉砕物を確実に除去するディスポーザを提供することができる。
[実施例8]
本実施例8において、実施例5と同じ構成および作用効果を有するものについては実施例5と同一の符号を付し、その詳細な説明については実施例5の説明を援用する。
本実施例8が実施例5と異なる点は、図12で示すように、モータ9の回転数を制御部16にて昇速させた後、回転数が変動幅Cまたは変動幅D以下となった場合(回転数が変動幅Cまたは変動幅Dの幅内における回転数に安定した場合)、粉砕完了したと判断し、直ちに運転を停止させるところである。
詳述すると、モータ9が起動されてから所定時間t1(第1の所定時間)までのモータ9の積算回転数を、ホールIC10により検出されたモータ9の回転数より制御部16にて算出し、積算回転数が閾値N5(第1の所定値)以下の場合、被粉砕物の量が多いと判断し、その後、制御部16にて回転数を、所定時間t1経過後の回転数N6ではなく、制御部16にて算出した積算回転数をもとに算出する所定時間t1経過後の回転数N7以下の、所定の低い回転数N8(第2の所定値)に所定時間t7(第2の所定時間)保持することにより、振動、騒音を小さく抑えた後、回転数を昇速させる。その後、回転数の変動幅が所定の幅C以下となった場合、粉砕完了したと判断し、直ちに運転を停止させる。
また、起動後、所定時間t1(第1の所定時間)までのモータ9の積算回転数を、ホールIC10により検出されたモータ9の回転数より制御部16にて算出し、積算回転数が閾値N5(第1の所定値)を超えている場合、被粉砕物の量が少ないと判断し、制御部16にて回転数をそのまま昇速させる。その後、回転数の変動幅が所定の幅D以下となった場合、粉砕完了したと判断し、直ちに運転を停止させる。
以上のように本実施例8によれば、モータ9の性能の個々のバラツキにより、個々のディスポーザ3において昇速後のモータ9の回転数の差が大きい場合でも、粉砕処理後のモータ9の回転数は水負荷のみで安定するため、回転数の変動幅は変動幅CまたはD以下に安定する。そのため、モータ9の停止を確実に行うことができるディスポーザを提供することができる。
さらに被粉砕物の粉砕処理が終わったら直ちにモータ9の運転を停止することで、粉砕時間を短縮できるため、さらなる低振動、低騒音のディスポーザを提供することができる。さらに消費電力を低減したディスポーザを提供することができる。さらに、ディスポーザ内に供給する水の量を節約できるディスポーザを提供することができる。
なお、以上の実施例においては、モータ9の回転数検出手段としてホールIC10を用いているが、ホール素子やエンコーダやレゾルバやMRセンサや光センサ等を使用してもよい。
実施例1から実施例4においては、所定時間t1経過後のモータの回転数制御を、1つの閾値N1に基づいて切り換えるようにしているが、2つ以上の回転数の閾値を設け、それら閾値に基づいてその後のモータの回転数の制御を切り換えるようにしてもよい。
実施例5から実施例8においては、所定時間t1経過後のモータの回転数制御を、1つの積算回転数の閾値に基づいて切り換えるようにしているが、2つ以上の積算回転数の閾値を設け、それら閾値に基づいてその後のモータの回転数の制御を切り換えるようにしてもよい。
実施例5から8においては、積算回転数から推定した所定時間t1経過後の回転数から、その後、所定の低い回転数に保持することとしたが、所定時間t1経過後の回転数から、その後、所定の低い回転数に保持することとしてもよい。
実施例1から8においては、所定の低い回転数を1つ設定しているが、2つ以上設けてもよい。さらに、所定の低い回転数を次第に速くするようにしてもよい。
実施例1から8においては、所定の低い回転数の保持時間を1つ設定しているが、保持時間を2つ以上設定してもよい。
実施例1、2、5および6においては、昇速後の回転数閾値を2つ設定しているが、回転数閾値を1つまたは3つ以上設けてもよい。
実施例3、4、7および8においては、昇速後の回転数変動幅を2つ設定しているが、回転数変動幅を1つまたは3つ以上設けてもよい。
実施例1、3、5および7においては、粉砕完了後の所定時間を2つ設定しているが、所定時間を1つまたは3つ以上設けてもよい。
本発明は、ミキサー、シュレッダー、掃除機、脱水機等様々な機器に利用することができる。
本発明の実施例1のディスポーザの全体構成を示す概略図である。 実施例1のディスポーザにおける蓋スイッチのオフ状態を示す説明図である。 実施例1のディスポーザにおける蓋スイッチのオン状態を示す説明図である。 実施例1のディスポーザの粉砕モードを示す図である。 実施例2のディスポーザの粉砕モードを示す図である。 実施例3のディスポーザの粉砕モードの説明図である。 実施例4のディスポーザの粉砕モードを示す図である。 実施例5のディスポーザの積算回転数と時間の関係を示す図である。 実施例5のディスポーザの粉砕モードを示す図である。 実施例6のディスポーザの粉砕モードを示す図である。 実施例7のディスポーザの粉砕モードを示す図である。 実施例8のディスポーザの粉砕モードを示す図である。
符号の説明
3 ディスポーザ
8 粉砕部
9 モータ
10 ホールIC(回転数検出手段)
12 蓋スイッチ
16 制御部
N1 閾値(第1の所定値)
N2 低い回転数(第2の所定値)
N3 閾値
N4 閾値
N5 閾値(第1の所定値)
N8 低い回転数(第2の所定値)
N9 閾値
N10 閾値
t1 所定時間(第1の所定時間)
t2 所定時間(第2の所定時間)
t3 所定時間(第3の所定時間)
t4 所定時間(第3の所定時間)
t5 所定時間(第3の所定時間)
t6 所定時間(第3の所定時間)
t7 所定時間(第2の所定時間)
t8 所定時間(第3の所定時間)
t9 所定時間(第3の所定時間)
t10 所定時間(第3の所定時間)
t11 所定時間(第3の所定時間)

Claims (7)

  1. 投入された生ごみを粉砕する粉砕部と、該粉砕部を駆動するモータ部と、該モータ部の回転数を検出する回転数検出手段と、前記モータ部の出力を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記モータ部が起動されてから第1の所定時間後に、前記回転数検出手段により検出されたモータ部の回転数が第1の所定値以下の場合は、第2の所定時間だけモータ部の回転数を前記第1の所定値以下の所定の低い回転数に保持してから回転数を昇速し、前記回転数検出手段により検出されたモータ部の回転数が前記第1の所定値を超える場合は、モータ部の回転数をそのまま昇速する
    ことを特徴とするディスポーザ。
  2. 投入された生ごみを粉砕する粉砕部と、該粉砕部を駆動するモータ部と、該モータ部の回転数を検出する回転数検出手段と、前記モータ部の出力を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記モータ部が起動されてから第1の所定時間までの積算回転数を、前記回転数検出手段により検出された前記モータ部の回転数より算出し、算出された積算回転数が第1の所定値以下の場合は、第2の所定時間だけモータ部の回転数を前記第1の所定値以下の所定の低い回転数に保持してから回転数を昇速し、算出された積算回転数が前記第1の所定値を超える場合は、モータ部の回転数をそのまま昇速する
    ことを特徴とするディスポーザ。
  3. 請求項1または2に記載のディスポーザであって、
    前記制御部は、前記モータ部の回転数を昇速後に、前記回転数検出手段により検出された回転数が前記第1の所定値よりも高く且つ粉砕完了と判断する回転数となる所定の閾値より高くなった場合に、即座にモータ部を停止させる
    ことを特徴とするディスポーザ。
  4. 請求項1または2に記載のディスポーザであって、
    前記制御部は、前記モータ部の回転数を昇速後に、前記回転数検出手段により検出された回転数が前記第1の所定値よりも高く且つ粉砕完了と判断する回転数となる所定の閾値より高くなった場合に、第3の所定時間だけモータ部の運転を継続してからモータ部を停止させる
    ことを特徴とするディスポーザ。
  5. 請求項1または2に記載のディスポーザであって、
    前記制御部は、前記モータ部の回転数を昇速後に、前記回転数検出手段により検出された回転数の変動幅が所定の幅より小さくなった場合に、即座にモータ部を停止させる
    ことを特徴とするディスポーザ。
  6. 請求項1または2に記載のディスポーザであって、
    前記制御部は、前記モータ部の回転数を昇速後に、前記回転数検出手段により検出された回転数の変動幅が所定の幅より小さくなった場合に、第3の所定時間だけモータ部の運転を継続してからモータ部を停止させる
    ことを特徴とするディスポーザ。
  7. 請求項1から6の何れか一つに記載のディスポーザを備えた
    ことを特徴とする流し台。
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