JP4691965B2 - ドット位置検出装置及びドット位置検出方法をコンピュータに実行させるためのプログラム - Google Patents

ドット位置検出装置及びドット位置検出方法をコンピュータに実行させるためのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、インクジェットプリンタで印刷された画像を構成するドットの位置を検出するドット位置検出装置及びドット位置検出方法及をコンピュータに実行させるためのプログラムにかかり、特に印刷された画像からドットの位置を検出するドット位置検出装置及びドット位置検出方法及をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
インクジェット式のプリンタは、ヘッドに多数の微細なノズルを設け、ノズルによって噴出されたインクの液滴を用紙に付着させ、用紙上に画像を形成する(用紙上への画像の形成を本明細書では印刷とも記す。)。噴出された液滴は、用紙に到達し、到達点を中心にして略円形に広がってドットを形成する。インクジェットプリンタで印刷される画像の品質は、ドットの形状や大きさが均一であるほど高くなる。
ところで、近年、インクジェットプリンタには益々印刷の高速化が求められている。高速化の要請に応えるため、ノズルが設けられているヘッドを複数並べたラインヘッドプリントが普及してきている。ラインヘッドプリンタは、特にノズル特性の影響がスジやシェーディングといった不具合として画像に表れやすい。このため、ラインヘッドプリンタに使用されるヘッドには、特に形成されるドットの均一性が求められる。
ドット形状や大きさを均一化する方法としては、ノズルのインク噴出孔の位置や角度、大きさ(ノズル特性)をそろえることによってより均一化する方法と、プリンタ等、画像制御装置の画像形成条件を制御してドットの大きさ等を変化させる方法とがある。なお、画像形成条件の制御を、本明細書では、以降画像処理と記す。
ノズル特性の均一化は、加工精度やノズルの生産性との関係により制限される。このため、特にノズル特性に高い均一性が求められる場合、実際のノズル特性のばらつきを測定し、測定の結果得られたばらつきを画像処理によって補正することが考えられる。このような技術においては、ノズル特性のばらつきを正確に測定することが重要である。
ノズル特性を測定する従来技術としては、例えば、特許文献1、特許文献2が挙げられる。特許文献1に記載された発明は、ノズルからインクの液滴を噴出させ、この液滴が用紙等の記録媒体に付着する様子をカメラで記録する。そして、記録された映像を画像処理し、液滴が記録媒体に到達した位置とノズルの噴出口との位置関係を計測によって得ている。
また、特許文献2に記載された発明は、評価される画像のドットの重心位置を算出する。また、重心位置を中心にドットの配列周期よりも小さいマスク領域を設定し、マスク領域として設定された範囲の物理量の分布からドットごとの特徴量を算出している。
特開2000−62158号公報 特開2001−291107号公報
しかしながら、特許文献1の発明は、液滴の撮影をするために特殊な撮影装置が必要になる。このため、ドットの位置検出にかかるコストが増加し、ひいてはプリンタヘッドの製造コストを高めることになる。
また、特許文献2の発明は、重心位置の算出にかかる計算量が多いという課題がある。すなわち、重心位置は、一般的に円形のテンプレートとのマッチングによって行われる。テンプレートマッチングは、ドットの大きさが分からないとき、さまざまな径及び大きさの円形テンプレートとドットとをマッチングする。このため、1つのドットの重心の算出に比較的時間がかかることになる。
さらに、近年ではヘッドが長大化する傾向があり、1インチ幅のヘッドに360個のノズルが設けられているものもある。このようなヘッドのノズル特性を測定する場合、各ノズルによって形成されたドットを100個程度測定するとしても、36000個のドットを測定することになる。
このように多くのドットを測定する必要があるノズル特性の測定にあっては、ヘッド全体のノズル特性を測定するためには、1つのドットについての位置や位置ずれの検出にかかる時間は短いほど望ましい。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、特殊な計測装置を使うことがなく、ドットの位置及び位置ずれを短時間で、しかも高精度に測定できるドット位置検出装置及びドット位置検出方法をコンピュータに実行させるためのプログラム提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明のドット位置検出装置は、インクジェットプリンタのドット位置を検出するドット位置検出装置であって、インクジェットプリンタで形成された画像におけるドット位置を予測するドット位置予測手段と、前記ドット位置予測手段によって予測されたドット位置に基づいて、前記画像におけるドットの位置を算出するドット位置算出手段と、前記ドット位置算出手段によって算出されたドットの位置に基づいて、ドットが形成されるべき理想位置を算出する理想位置算出手段と、前記ドット位置算出手段によって算出されたドットの位置と、前記理想位置算出手段によって算出されたドットの理想位置とのずれ量を算出するドット位置ずれ量算出手段と、を備えることを特徴とする。
このような発明によれば、演算処理を実行するプログラムのみでドットの位置及び位置ずれを検出することができる。また、この処理においてドットのパターンマッチング等の処理を用いることなくドットの位置及び位置ずれを検出することができる。したがって、本発明は、特殊な計測装置を使うことがなく、ドットの位置及び位置ずれを短時間で、しかも高精度に測定することができるドット位置検出装置を提供することができる。
また、本発明のドット位置検出装置は、前記ドット位置予測手段が画像中のドットとドットが無い領域とを輝度にかかる情報に基づいて判断すると共に、ドットとドットが無い領域とを判断するための輝度にかかるしきい値を設定するしきい値設定手段を備えることを特徴とする。
このような発明によれば、画像の濃度や特性に対応したしきい値を設定することができ、ドットの位置を正確に判断することができる。
また、本発明のドット位置検出装置は、前記ドット位置予測手段が、前記画像における第1の方向について輝度の値のヒストグラムを作成すると共に該ヒストグラムの極小点を通る第1の直線を求め、前記第1の方向と直交する第2の方向について輝度の値のヒストグラムを作成すると共に該ヒストグラムの極小点を通る第2の直線を求め、前記第1の直線と前記第2の直線との交点をドットの位置であると予測することを特徴とする。
このような発明によれば、比較的簡単にドットの位置を予測することができる。
また、本発明のドット位置検出装置は、前記ドット位置算出手段が、前記ドット位置予測手段によって予測されたドット位置に基づいて、前記画像におけるドットの半径をさらに算出することを特徴とする。
このような発明によれば、ドットにかかるより詳細なデータを取得することができ、ドットの位置をより正確に検出することができる。
また、本発明のドット位置検出装置は、前記ドット位置算出手段が、前記ドット位置予測手段によって予測されたドット位置を含む領域の輝度にかかるデータを互いに直交する二方向について取得することによってドットの範囲を計測し、計測された範囲からドットの重心点を算出することを特徴とする。
このような発明によれば、二方向からドットの位置を計測し、この結果を合わせてドットの重心を比較的簡易に算出することができる。
また、本発明のドット位置検出装置は、前記ドット位置算出手段が、予測されたドット位置を含む領域の輝度にかかるデータを画像に対する水平方向と垂直方向、水平方向と垂直方向とに対して傾きを持った二方向の少なくとも一方について取得することを特徴とする。
このような発明によれば、ドットの粗密等の状態や形状に応じてドットの位置をより正確に算出可能な方向を選択することができる。
また、本発明のドット位置検出装置は、前記ドット位置算出手段が、前記ドット位置予測手段によって予測されたドット位置に基づいて算出されたドットの位置に基づいて、さらに前記画像におけるドット位置を算出することを特徴とする。
このような発明によれば、算出されたドット位置の精度をより高め、ドット位置をより正確に算出することができる。
また、本発明のドット位置検出装置は、前記理想位置算出手段が、前記ドット位置算出手段によって算出されたドットの位置に基づいてドットを通る直線を近似して算出し、算出された直線の傾きの平均を傾きとする理想直線を算出し、算出された理想直線上をドットの理想位置とすることを特徴とする。
このような発明によれば、ドットの理想位置を比較的簡単、かつ短時間で算出することができる。
また、本発明のドット位置検出装置は、前記理想位置算出手段が、前記理想直線とドットの形成領域上で設定された軸との交点から理想直線の設定開始位置を求めることを特徴とする。
このような発明によれば、理想直線を自動的、かつ簡易に設定することができる。
また、本発明のドット位置検出方法をコンピュータに実行させるためのプログラムは、インクジェットプリンタのドット位置を検出するドット位置検出方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、インクジェットプリンタで形成された画像におけるドット位置を予測するドット位置予測ステップと、前記ドット位置予測ステップにおいて予測されたドット位置に基づいて、前記画像におけるドットの位置を算出するドット位置算出ステップと、前記ドット位置算出ステップにおいて算出されたドットの位置に基づいて、ドットが形成されるべき理想位置を算出する理想位置算出ステップと、
前記ドット位置算出ステップにおいて算出されたドットの位置と、前記理想位置算出ステップにおいて算出されたドットの理想位置とのずれ量を算出するドット位置ずれ量算出ステップと、を含むことを特徴とする。
このような発明によれば、演算処理を実行するプログラムのみでドットの位置及び位置ずれを検出することができる。また、この処理においてドットのパターンマッチング等の処理を用いることなくドットの位置及び位置ずれを検出することができる。したがって、本発明は、特殊な計測装置を使うことがなく、ドットの位置及び位置ずれを短時間で、しかも高精度に測定することができるドット位置検出方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することができる。
また、本発明のドット位置検出方法をコンピュータに実行させるためのプログラムは、前記ドット位置予測ステップは、前記画像における第1の方向について輝度の値のヒストグラムを作成すると共に該ヒストグラムの極小点を通る第1の直線を求めるステップと、前記第1の方向と直交する第2の方向について輝度の値のヒストグラムを作成すると共に該ヒストグラムの極小点を通る第2の直線を求めるステップと、を含み、前記第1の直線と前記第2の直線との交点をドットの位置であると予測することを特徴とする。
このような発明によれば、比較的簡単にドットの位置を予測することができる。
また、本発明のドット位置検出方法をコンピュータに実行させるためのプログラムは、前記理想位置算出ステップが、前記ドット位置算出ステップにおいて算出されたドットの位置に基づいてドットを通る直線を近似して算出するステップと、算出された直線の傾きの平均を傾きとする理想直線を算出するステップと、を含み、算出された理想直線上をドットの理想位置とすることを特徴とする。
このような発明によれば、ドットの理想位置を比較的簡単、かつ短時間で算出することができる。
以下、図を参照して本発明に係るドット位置検出装置及びドット位置検出方法及をコンピュータに実行させるためのプログラムの実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態のドット位置検出装置及びドット位置検出方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを説明するための図である。ドット位置検出方法をコンピュータに実行させるためのプログラムは、画像の解析アプリケーション200として構成される。このため、本実施形態では、汎用的なPC(Personal Computer)に解析アプリケーション200を格納し、ドット位置検出装置として機能させるものとする。
解析アプリケーション200は、解析すべき画像をスキャナ101で取り込む解析画像入力部201、ドット領域と背景領域とを判定するための輝度のしきい値を設定するしきい値設定部203、ドットの位置を検出するドット解析部205、ドット解析部205で解析された結果を出力する結果出力部207を備えている。本実施形態のドット位置検出方法は、以上の機能のうち、特にドット解析部205におけるドットの解析方法に特徴を有するものである。
しきい値設定部203におけるしきい値は、解析アプリケーション200が平均分析2値化値法などの一般的なアルゴリズムを用いて設定するものであってもよい。また、オペレータが2値化しきい値を設定することも可能である。このとき、しきい値の設定は、PCが一般的に備えているキーボードなどの入力装置209によって行われる。また、ドット解析の結果出力部207は、ディスプレイ等の出力装置211へ結果を表示データやファイルとして出力する。
図2は、図1に示した解析アプリケーション200を動作させるハードウェア構成を説明するための図である。図2(a)は、汎用PCのハードウェア構成を説明するための図である。図示した汎用PCは、スキャナ101で読み取られた画像データ等を外部から入力するUSB103、入力された画像データを処理するためのプログラムやデータを記憶するメモリ107、メモリ107に記憶されているプログラムやデータを使って動作するハードディスクと読取装置とが一体化して構成されるハードディスク・ドライバ(HDD)109、以上の構成を統括的に制御するCPU105を備えている。
また、図2(a)に示したPCは、オペレータの操作画面や処理結果を表示する表示画面として機能するディスプレイ115、キーボードやタッチパネル等の入力装置209を備えている。さらに、ソフトドライバをインストールするためのCDを駆動するCDドライバやDVDを駆動するためのDVDドライバ113を備える場合もある。
なお、本実施形態のドット位置検出装置は、汎用PCとして構成されるものに限定されるものではない。例えば、図2(b)のように、プリンタとして構成してもよい。図2(b)に示したプリンタは、ハードウェア構成として、PCと同様に、USB103、CPU105、メモリ107を備えている。また、プリンタは、インクジェット方式であればインクを噴出するノズルが多数設けられたノズルヘッド119、用紙を搬送する機械的構成である搬送メカ部121、プリンタ動作に必要なプログラム等を記憶するためのROM123を備えている。
解析アプリケーション200は、図2(a)に示したPCにあってはHDD109のハードディスクにソフトウェアとして格納されるようにしてもよい。また、図2(b)に示したプリンタにあっては、ROM123にソフトウェアとして格納されるようにしてもよい。いずれの場合にあっても、解析アプリケーション200は、CPU105にロードされて実行される。また、ドット位置検出装置をPCとして構成した場合、解析される画像データは、スキャナ101によって読み込まれるものの他、HDD109、CD111、DVD113などの記録メディアに保存されたものを使うことも可能である。
図3は、図2に示したドット解析部205の機能ブロック図である。また、図4は、図3に示したドット解析部205でなされる処理の概略を示すフローチャートである。図3に示すように、ドット解析部205は、ドット位置予測部305、ドット重心位置計算部307、計測したドット位置から理想着弾位置を推測する理想位置計算部309を備えている。なお、本実施形態では、ドットが円形であり、ドットの重心は円の中心に一致するが、文言を重心に統一するものとする。また、本明細書では、ノズルから噴出されたインクの液滴が用紙等の媒体に達することを着弾という。また、液滴が用紙に最初に着弾した位置を着弾位置というものとする。理想着弾位置とは、画像品質の観点から最も適切であると考えられる着弾位置をいう。
さらに、ドット解析部205は、位置ズレ計算部311を備える。位置ズレ計算部311の計算の結果得られた位置ずれのデータは、出力部313を介して結果出力部207に出力される。
ドット解析部205には、解析画像入力部201から解析画像を取り込むと共に、しきい値設定部203が設定したしきい値が取り込まれる。そして、図4に示すように、ドット位置予測部305が画像データからドットのおおよその位置を予測する(S401)。また、ドット重心位置計算部307は、しきい値を使ってドットの重心位置とドットの径を計測する(S402)。理想位置計算部309は、ドット重心位置計算部307によって計測されたドット位置から理想着弾位置を推測する(S403)。
さらに、位置ズレ計算部311は、実際のドットの位置と理想着弾位置とのずれを計算する(S404)。なお、本実施形態では、ノズルから噴出されたインクの液滴が用紙等の媒体に達することを着弾という。また、液滴が用紙に最初に着弾した位置を着弾位置というものとする。理想着弾位置とは、画像品質の観点から最も適切であると考えられる着弾位置をいう。
位置ズレ計算部311の計算の結果得られた位置ずれのデータは、出力部313を介して結果出力部207に出力される。
次に、以上述べたドット解析部205によってなされる処理を、ドット中心位置予測、ドット重心位置計算、理想位置計算、位置ずれ計算の順により詳細に説明する。
(1)ドット中心位置予測
図5は、本実施形態のドット中心予測の処理を説明するための図である。図5に示すように、ドット位置予測部305は、入力された画像データの輝度を、列方向(図中にxで示す)に積算する。また、同様に、輝度を行方向(図中にy方向で示す)に積算する。積算された輝度を、図中に積算輝度として示す。
本実施形態では、画像データが、ドットの輝度が背景の輝度より低い値を持つものとする。このため、積算輝度は、x方向、y方向共にドットの粗密の程度によって極大点、極小点を持つ二次曲線を示す。二次曲線の極大点は輝度が高い、つまりドットのない背景の領域を示し、極小点はドットが密集していることを示す。
ドット位置予測部305は、x方向及びy方向の積算輝度から極小点の位置を検出する。そして、この位置を通る直線(図中にlx、lyとして示す)を列方向、行方向の各々について仮想的に設定し、直線lxとlyとの交点をドット位置であると予測する。本実施形態では、以降、予測されたドット位置の座標を(x1,y1)、(x2,y2)、…(xn,ym)と記す。
なお、しきい値設定部203で設定されたしきい値は、極小値の検出に使用することもできる。つまり、本実施形態では、二次曲線上で下に凸の値を有し、かつ、図中に示すしきい値thよりも小さい値を持つ点を極小点とする。
しきい値thを設定したことにより、本実施形態のドット位置検出装置は、極小点の値の検出に対する外乱等の影響を抑え、極小点の位置、つまりドット位置をより正確に検出することができる。
図6は、以上述べた処理の手順をより具体的に説明するためのフローチャートである。図示するように、ドット位置予測部305は、積算輝度値をx方向、y方向の各々について求める。具体的には、画像データの列方向(x方向)、行方向(y方向)の各々について、輝度のヒストグラムを作成する(S601)。続いて、列方向のヒストグラムから検出された最小点の座標(x方向のみの座標)を全てファイルPx[W]に保存する。また、同様に、行方向のヒストグラムから検出された最小点の座標(y方向のみの座標)を全てファイルPy[H]に保存する(S603)。
また、ドット位置予測部305は、予測された中心位置からドット数をも予測することができる。列方向、行方向それぞれの極小点の数を求め、列方向の極小点の個数をn個、行方向の極小点の個数をm個として保存する(S604)。そして、列方向、行方向の各々について、極小点間の距離の平均値p(平均距離p)を計算し、保存する。このとき、列方向の平均距離と行方向の平均距離が異なる場合、より小さい方の距離を平均距離pとして採用する。
平均距離pの算出は、後のドット重心位置計算で取得する輝度データ数を求めるために行うものである。すなわち、ドット重心位置計算では、行、列方向に配置されている複数のドットの個々の輝度を検出して各ドットの重心を計算している。このため、隣接する2つのドットに渡って検出された輝度データを1つのドットのものとした場合、重心の正確な位置を検出することができなくなる。このため、本実施形態では、隣接するドット間の平均距離を予め算出しておき、あるドットの輝度データの取得にあたって隣接するドットの輝度データを取得することを防いでいる。
なお、ドットの大きさや間隔がある程度分かっている場合、重心位置判定での処理量を考慮しない場合に、平均距離pを固定値とすることも可能である。また、平均距離に基づいて決定される輝度データの取得数は、奇数であることが後の重心計算処理の計算上望ましい。そこで、本実施形態では、データ取得数が偶数の場合、1を加算する等の処理を行っている。
以上の処理により、入力された画像データによって形成される画像のドット位置を予測する予測座標(x1,y1)、(x2,y2)、…(xn,ym)の予測が完了する。
(2)ドット重心位置計算
次に、本実施形態のドット位置検出装置のドット重心位置計算部307で行われる処理を説明する。ドット重心位置計算部307は、予想された座標を通り、かつ直交する2直線に沿ってドットの濃度を検出することによってドットの外縁を判定する。この際、ドット重心位置計算部307は、画像の特性等によって直交する2直線の傾きを任意に設定することができる。
図7(a)、(b)は、いずれもドットの重心の位置を計算する処理を説明するための図である。図7(a)は、直交する2直線が各々垂直、水平方向に延びる例を示し、(b)は、直交する2直線が、(a)に示した2直線に対して45度の傾きを持つ例を示している。図7(a)、(b)に示した例は、いずれの場合にも同様にして重心を算出することが可能であるが、本実施形態では(b)に示した例について重心の位置を計算する処理を説明するものとする。
図7(b)は、ドットd上に予測された予測座標(Xi,Yi)があり、予測座標(Xi,Yi)とずれた位置にドットdの重心(Xo,Yo)があることを示している。ドット重心位置計算部307は、直線lyに沿ってデータを取得する。データの取得は、画素単位で行われる。図中にデータの取得点をq、データ取得点qに対応する測定点q’を示す。
ドット重心位置計算部307は、直線lyに沿って画像の輝度データをr個取得する。そして、取得されたr個のデータのうち、輝度のしきい値th以下の輝度を示す輝度データを抽出し、抽出された輝度データがドット上で取得されたものとみなす。つまり、直線lyに沿う輝度データの取得において、しきい値th以下の輝度データの取得が開始される点(x0,y0)の測定後、しきい値th以下の輝度データが取得されなくなる点(x1,y1)までの測定距離がドットの外縁から外縁に相当する。
本実施形態では、ドット重心位置計算部307が、以下の式を使ってドットd上の直線lyに沿う弦の距離を測定し、この弦の中心座標(dx1,dy1)と弦の半分の長さR1とを求める。
dx1=(x1−x0)/2 …(式1)
dy1=(y1−y0)/2 …(式2)
R1=√2((x1−x0)+(y1−y0))/4 …(式3)
また、ドット重心位置計算部307は、直線lxに沿って画像の輝度データをr個取得する。そして、取得されたr個のデータのうち、輝度のしきい値th以下の輝度を示す輝度データを抽出し、抽出された輝度データがドット上で取得されたものとみなす。つまり、直線lyに沿う輝度データの取得において、しきい値th以下の輝度データの取得が開始される点(x0,y0)の測定後、しきい値th以下の輝度データが取得されなくなる点(x1,y1)までの測定距離がドットの外縁から外縁に相当する。
本実施形態では、ドット重心位置計算部307が、以下の式を使ってドットd上の直線lyに沿う弦の距離を測定し、この弦の中心座標(dx2,dy2)と弦の半分の長さR2とを求める。
dx2=(x1−x0)/2 …(式4)
dy2=(y0−y1)/2 …(式5)
R2=√2((x1−x0)+(y0−y1))/4 …(式6)
以上の計算によって得られた値を用い、ドットdの重心(Xo,Yo)及びドットdの半径(Ro)は、以下の式により求められる。
Xo=Xi+dx1+dx2
Yo=Yi+dy1+dy2
Ro=(R1+R2)/2
以上述べた演算は、複数回行うことによってさらにドットの重心の精度を高めることができる。すなわち、ドット重心位置計算部307は、ドット位置予測部305によって予測されたドット位置に基づいてドットの位置を算出する。そして、算出されたドットの位置を予測されたドットの位置に置き換えてドット位置を算出してもよい。また、以上の処理においては、ドット間のデータを線形補完などの手法で補完すると重心の計算精度を高めることができる。
なお、上記したdx1,dy1及びdx2,dy2と図7(a)、(b)中に示したXo,Yo及びXi,Yiの関係を図7(c)として示す。
ドット重心位置計算部307は、以上述べた処理で得られた得られるdx、dy、ドットdの重心座標、ドット半径Rをn×m個のドットの全てについて算出し、結果を保存する。結果の保存のため、ドット重心位置計算部307は、情報バッファPt[n][m]を作成する。情報バッファPt[n][m]とは、各ドットについて、少なくとも以下の情報を格納するバッファである。
重心の座標(x,y) Pt[I][j].x、Pt[I][j].y
ドット半径 R Pt[I][j].R
位置ズレ量(dx、dy) Pt[I][j].dx、Pt[I][j].dy
図8は、以上述べたドット重心位置計算部307でなされる処理を示したフローチャートである。図8のフローチャートによれば、以上の処理は、具体的には以下のように行われる。すなわち、ドット重心位置計算部307は、先ず、情報バッファPt[n][m]を作成する(S801)。そして、座標(x,y)を設定し、カウントx及びカウントyの値を0に初期化する(S802)。
そして、ドット重心位置計算部307は、この座標(x,y)にm×n個のドットの予測位置(Xi,Yi)を順次代入し、代入された予測位置で各ドットの重心位置(Xo,Yo)及び半径Roを算出する(S803)。本実施形態では、ステップS803の処理をサブルーチンとして図8に示し、サブルーチンの内容を、図9を使って説明する。
次に、ドット重心位置計算部307は、情報バッファPt[n][m]に得られた重心の座標と半径とを保存する(S804)。さらに、ステップ802で0に設定されたカウントxをカウントアップし(S805)、カウントxがnに達したか否か判断する(S806)。この判断の結果、カウントxがnに達していない場合(S806:No)、ドット重心位置計算部307は、カウントアップされたxの位置にあるドットの重心の計算をする。
また、ドット重心位置計算部307は、カウントxのカウント値がxに達した場合(S806:Yes)、カウントxを0にすると共にカウントyの値をカウントアップする(S807)。そして、カウントアップされたカウントyの値がmに達したか否か判断し(S808)、カウントyがmに達していない場合には引き続きドットの重心の計算をする。また、カウントyがmに達した場合(S808:Yes)、処理を終了する。
図9は、図8に示したステップS803の処理を説明するためのフローチャートである。図9に示した処理は、予測座標(Xi,Yi)を入力し、ドットの重心座標(Xo,Yo)とドット半径Roとを出力する。なお、図9に示したフローチャートは、ドット1つにつき行われる処理であって、1つのドットの重心座標(Xo,Yo)及びドット半径Roが算出されるたびに終了し、次のドットの予測座標(Xi,Yi)が入力されるたびに開始される。
ステップS803では、ドット重心位置計算部307が、先ず、カウンタ(Cnt)を0にリセットする(S901)。次に、カウンタの値が0、1、2のいずれであるか判断し(S902)、この値が0である場合には、推測されたドットの位置を示す2直線のうちの一方に沿ってr個の輝度のデータを取得する(S903)。
次に、ドット重心位置計算部307は、取得されたデータのうち、輝度がしきい値th以下のデータをドット上で取得されたデータとみなし、しきい値th以下の値が取得される距離を測定する。そして、測定された距離を持つ弦の中心位置(X1,Y1)及び弦の半分の長さR1を算出する(S904)。そして、後にドットの重心位置の算出に使用されるdx1、dy1の値を算出する(S905)。
以上の処理の後、ドット重心位置計算部307は、カウンタをカウントアップし(S906)、ステップS902に戻ってカウンタのカウント値を判断する。そして、カウンタ値が1であった場合、ステップS903でデータを取得した直線と異なる他の直線に沿ってr個の輝度のデータを取得する(S907)。
次に、ドット重心位置計算部307は、取得されたデータのうち、輝度がしきい値th以下のデータをドット上で取得されたデータとみなし、しきい値th以下の値が取得される距離を測定する。そして、測定された距離を持つ弦の中心位置(X2,Y2)及び弦の半分の長さR2を算出する(S908)。そして、後にドットの重心位置の算出に使用されるdx2、dy2の値を算出する(S909)。
以上の処理の後、ドット重心位置計算部307は、カウンタをカウントアップし(S906)、ステップS902に戻ってカウンタのカウント値を判断する。そして、カウンタ値が2であった場合、ステップS906で算出されたdx1、dy1、ステップS909で算出されたdx2、dy2を使ってドットの重心座標(Xo,Yo)とドット半径Roとを算出する(S910)。
以上の処理により、本実施形態のドット位置検出装置は、ドット重心位置計算部307によって実際のドットの重心の位置を示す座標(Xo,Yo)と、半径Roとを算出することができる。
(3)理想位置計算
次に、本実施形態のドット位置検出装置の理想位置計算部309で行われる処理を説明する。図10は、本実施形態の理想ドット位置の表し方を説明するための図である。本実施形態では、図示するように、ドットの配置を、ドットを通って、かつ直交する2方向の直線群で示す。本実施形態では、この直線群を各々理想直線と記す。図10に示した理想直線同士の交点は、噴出されたインクの理想的な着弾位置を示す。ドットの理想的な配置とは、ドットが極力等間隔で、かつ理想直線上に配列された状態をいう。また、理想直線は、各々一次式の傾きや切片を使って以下のように表される。
k行目の理想直線
Yi=Ax・X+Bx(k)
ただし、Bx(k)=Y0+Px・k
k列目の理想直線
Xi=Ay・Y+By(k)
ただし、By(k)=X0+Py・k
図11は、ドットを通る理想直線の傾きと切片との求め方を説明するための図である。本実施形態では、実際に配置されたドットの各行、各列に基づき、各ドット中心を通る直線を最少二乗法等を使った近似式によって求める。求められた直線を、図中に直線X、直線Yとして示す。なお、直線Xは行方向に延びる直線を示し、直線Yは、列方向に延びる直線を示す。理想位置計算部309は、得られた直線X、直線Yの各々について、傾きと切片とを算出する。そして、算出された複数の直線の傾きの平均値(Ax、Ay)と、切片間の距離についての平均値(Px、Py)を算出する。
理想直線は、算出された傾きの平均値を傾きとし、理想直線の番号kと切片間の距離の平均値の積と切片初期位置Y0の和(Bx(k)、By(k))を切片とする直線であって、直線X、直線Yの各々について定められる。直線Xの理想直線を理想直線Xi、直線Yの理想直線を理想直線Yiと以降記すものとする。理想直線Xi、理想直線Yiは、ドットの各行、各列に設定され、後でドットとのずれ量の算出に使用される。また、x方向に配置された直線間の距離の平均を水平方向ドットピッチとし、y方向に配置された直線間の距離の平均を水直方向ドットピッチとする。
次に、理想位置計算部309は、理想直線のうち、垂直方向に配列される直線Y、垂平方向に配列される直線Xの基準点を決定する。すなわち、理想位置計算部309は、ドットが配置される配置領域1200を規定する。そして、配置領域1200における左端の縦軸と直線Yとが交差する点である初期切片Y0を算出する。また、理想位置計算部309は、配置領域1200における左端の縦軸と直線Xとが交差する点である初期切片X0を算出する。
図12は、初期切片Y0の算出方法を示す図であって、図13は初期切片X0の算出方法を示す図である。初期切片Y0は、理想直線Yi交差するドットの重心の座標と理想直線Yiとの線形最少二乗誤差が最少の値をとるように算出される。また、初期切片X0は、理想直線Xiと交差するドットの重心の座標と理想直線Xiとの線形最少二乗誤差が最少の値をとるように算出される。
理想直線Yiとの線形最少二乗誤差は、以下の式によって算出できる。
L行目の理想直線Yi
Y=Ax_ave・X+Bx(L)
(但し、Bx(L)=Y0+Bx_ave・L)
この直線と、ドット中心座標(x,y)の誤差:Errは、
Err=Ax_ave・x+Bx(L)−y
また、理想直線Xiとの線形最少二乗誤差は、以下の式によって算出できる。
L列目の理想直線Yi
X=Ay_ave・Y+By(L)
(但し、By(L)=X0+By_ave・L)
この直線と、ドット中心座標(x,y)の誤差:Errは、
Err=Ay_ave・y+By(L)−x
本実施形態では、以上の式によってn×m個の全ドットの2乗誤差の総和(Sum)を最小にする初期切片X0、Y0を求めている。
図14は、以上述べた理想位置計算部309でなされる処理全般を説明するためのフローチャートである。図14に示したように、理想位置計算部309は、先ず、情報バッファPt[n][m]に保存されているドットの重心位置や半径等の座標からドットの配置を検出し、このドットの配置に基づいて、n×m個のドットを通る複数の直線の傾き及び切片を算出する(S1401)。
次に、理想位置計算部309は、複数の直線の傾き及び切片から、行方向に配置される直線Y、列方向に配置される直線Xについて平均値を算出する。つまり、直線Yの傾きの平均値(Ax_ave)と、各切片間の距離の平均値(Bx_ave)を求める。また、直線Xの傾きの平均値(Ay_ave)と、各切片間の距離の平均値(By_ave)を求める。(S1402)。
次に、理想位置計算部309は、ドットが配置される領域基準となる縦軸と理想直線Xiとが交差する点を示す初期切片を算出する(S1403)。また、理想位置計算部309は、ドットが配置される領域基準となる縦軸と理想直線Yiとが交差する点を示す初期切片を算出する(S1404)。本実施形態のドット位置検出装置は、初期切片を算出することによってドットの形成開始位置を定めることができる。なお、初期切片の算出は、線形最少誤差を算出し、この値が最小値をとるように定められる。
図15は、図14に示したステップS1401の処理を説明するためのフローチャートである。先ず、理想位置計算部309は、列をカウントするカウンタxを0にセットする(S1505)。そして、情報バッファPt[n][m]から1列分のm個のドットのデータを取得する(S1506)。さらに、各ドットの重心の座標から線形最少二乗法を使って各ドットの重心を通るものと近似される直線の傾き及び切片を算出する(S1507)。
次に、理想位置計算部309は、カウンタxを1つカウントアップし(S1508)、カウンタxがnに達したか否か判断する(S1509)。この判断の結果、カウンタxがnに達していない場合には(S1509:No)、次の列のドットをm個取得する。
また、理想位置計算部309は、カウンタxがnに達している場合(S1509:Yes)、行方向に配置されたドットの処理に移行する。そして、行をカウントするカウンタyを0にセットする(S1510)。さらに、情報バッファPt[n][m]から1行分のn個のドットのデータを取得する(S1511)。そして、各ドットの重心の座標から線形最少二乗法を使って各ドットの重心を通るものと近似される直線の傾き及び切片を算出する(S1512)。
次に、理想位置計算部309は、カウンタyを1つカウントアップし(S1513)、カウンタyがmに達したか否か判断する(S1514)。この判断の結果、カウンタxがnに達していない場合には(S1514:No)、次の列のドットをn個取得する。また、カウンタyがmに達している場合(S1514:Yes)、処理を終了する。
図16及び17は、図14に示したステップS1403の処理を説明するためのフローチャートであって、ドットの水平方向について行われる処理を示している。本実施形態では、図示を省くが、ドットの垂直方向について行われるS1404の処理のフローチャートは、図16及び17のフローチャート中に記したY0→X0、dy→dxに変更することによって得ることができる。
理想位置計算部309は、先ず、座標Y0、線形二乗誤差の総和Sum、前回算出された線形二乗誤差の総和PreSumの値をいずれも0にセットする(S1601)。なお、Y0は、理想直線Yiの初期切片である。
次に、理想位置計算部309は、線形二乗誤差の総和Sumを算出する(S1602)。この算出については、図17を用いて後に説明する。総和Sumの算出後、理想位置計算部309は、座標Y0を所定の増分値dyだけ増加させる(S1603)。また、算出された総和Sumを総和PreSumとする(S1606)。そして、増加された新たなY0を使って線形二乗誤差の総和Sumを算出する(S1605)。さらに、ステップS1605で算出された総和Sumと先に算出された総和Sumとの差分dsを求め(S1606)、差分dsの絶対値を予め設定されたしきい値THと比較する(S1607)。
なお、差分dsの絶対値と比較されるしきい値THは、二回の計算で算出された総和Sumの違いとして許容できる値として設定されたしきい値である。しきい値THとしては、例えば、0.01が設定される。また、増分値dyは、100程度に設定される。
差分dsがしきい値THよりも小さい場合(S1607:Yes)、理想直線Yiの初期切片が適正な値であるとして処理を終了する。また、差分dsがしきい値THよりも大きい場合(S1607:No)、差分dsが負であるか否か判断する(S1608)。差分dsが負である場合(S1608:Yes)、再度初期切片Y0を増加させて総和Sumを算出する。また、差分dsが正である場合(S1608:No)、増加分dyに−0.8程度を乗じることによってdyの増加方向を変更し(S1609)、再度初期切片Y0を増加させて総和Sumを算出する。
図17は、図16に示したステップS1602の処理を説明するためのフローチャートである。図16に示したフローチャートの処理では、理想位置計算部309が、線形二乗誤差の総和Sum、カウンタx、カウンタyを各々0に設定する(S1701)。そして、情報バッファPt[n][m]に保存されているドットの重心の座標(Xo,Yo)と、x列目の理想直線(x列目のドットによって形成され得る直線の平均の傾きと切片とを持つ直線)との誤差Errを算出する(S1702)。
なお、x列目の理想直線Yxは、
y=Ax_ave・x+Bx
ただし、Bx=Yo+Bx_ave・x
x列目の理想直線とドットの重心の座標(Xo,Yo)との誤差Errは、以下のように表される。
Err=Ax_ave・Xo+Bx−Yo
次に、理想位置計算部309は、カウンタxを1つカウントアップする(S1704)。そして、カウントアップ後のカウンタxがnに達したか否か判断し(S1705)、達していない場合には次のドットについての処理を実行する(S1705:No)。また、カウンタxがnに達した場合には(S1705:Yes)、カウンタyをカウントアップする(S1706)。そして、カウンタyがmに達したか否か判断する(S1707)。
(4)位置ずれ計算
次に、本実施形態のドット位置検出装置の位置ずれ計算部311で行われる処理を説明する。図18(a)、(b)、(c)は、位置ずれ計算の手法を説明するための図であって、(a)は実際のドットの配置を示す。また、図18(b)は、(a)に示したドット上に破線で示す理想直線を重ねて示した図であって、理想直線の交点が理想的な着弾位置を示す。また、図18(c)は、本実施形態でいうドットの位置ずれの定義を説明するための図である。
図示したように、ドットは、X方向に6個、Y方向に5個配置された6×5のマトリックスを構成して配置されている。また、ドットの配置領域は、縦に長さYを有し、横に長さHを有するものとする。図18(a)のように配置されたドットに対し、理想直線Xi、理想直線Yiを重ねると、図18に示すドットの位置ずれ量が算出できる。
図18(c)に示したように、ドットdは、重心点Prを中心にした半径Rの円として形成される。理想直線Xi、理想直線Yiは、ドットd上の点Piで交差しており、重心点Prと点Piとの相違のx成分をdx、y成分をdyと記す。位置ずれ計算部311は、理想直線Xi、理想直線Yiの交点と重心点とのズレ量を全ドットについて計算する。この計算は、以下のようにして行われる。
i列j行目の理想着弾位置(理想直線Xii、理想直線Yijの交点(x,y))
y=Ax_ave・x+Bx(i)
(Bx(i)=Y0+Bx_ave・i)
x=Ay_ave・y+Byj
(By(j)=X0+By_ave・j)より、
x=(Ay_ave・Bx(i)+By(j))/(1−Ay_ave・Ax_ave)
したがって、位置ズレ量dx,dyは、以下のように求まる。
Pt[i][j].dx=x−Pt[i][j].x
Pt[i][j].dy=y−Pt[i][j].y
以上の計算式によって算出されたずれ量は、例えば、以下の形式の出力データとして出力される。
ドット位置(m,n):(ずれ量(dx,dy),ドット径
(0,0):(0,1),12
(0,1):(0,2),12
(0,2):(0,1),12
(0,3):(0,1),12



(n,m):(−1,0),12
図19は、位置ずれ計算部311で行われる処理を説明するためのフローチャートである。位置ずれ計算部311は、行をカウントするカウンタx、列をカウントするカウンタyをそれぞれ0に設定する(S1901)。そして、情報バッファPt[n][m]に保存されている重心の座標を使って理想直線の交点との相違、すなわち位置ずれ量を算出する(S1902)。そして、カウンタxをカウントアップし(S1903)、カウンタxがnに達したか否か判断する(S1904)。
ステップS1904の判断の結果、カウンタxがnに達していない場合(S1904:No)、次の行について位置ずれ量の算出を実行する。一方、カウンタxがnに達している場合(S1904:Yes)、カウンタxを0にリセットすると共にカウンタyをカウントアップする(S1905)。そして、カウンタyの値がmに達したか否か判断し(S1906)、カウンタyがmに達していない場合(S1906:No)、次の列について位置ずれ量の算出を実行する。また、カウンタyがmに達している場合(S1906:Yes)、処理を終了する。
なお、以上述べた本実施形態のドット位置検出方法をコンピュータに実行させるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。また、本実施形態のドット位置検出方法をコンピュータに実行させるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。
また、本発明は、以上述べた構成に限定されるものではない。すなわち、以上述べた実施形態で想定される画像よりも大きな画像に本発明を適用した場合、ヒストグラムによるドット位置予測ができなくなる。このような場合、本発明のドット位置検出装置及びドット位置検出方法をコンピュータに実行させるプログラムでは、画像の一部を用いて理想着弾位置を計算し、その理想着弾位置を全画像への推測ドット位置として適用する。次いで、全画像に対して重心位置から位置ズレまでを計算してもよい。このような実施形態を図20に模式的に示す。
本発明の一実施形態のドット位置検出装置を説明するための図である。 図1に示した解析アプリケーションを動作させるハードウェア構成を説明するための図である。 図2に示したドット解析部の機能ブロック図である。 図3に示したドット解析部でなされる処理の概略を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のドット中心予測の処理を説明するための図である。 本発明の一実施形態のドット中心予測の処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態のドットの重心の位置を計算する処理を説明するための図である。 本発明の一実施形態のドットの重心の位置を計算する処理のフローチャートである。 図8に示したステップS803の処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態の理想ドット位置の表し方を説明するための図である。 本発明の一実施形態のドットを通る理想直線の傾きと切片との求め方を説明するための図である。 本発明の一実施形態の初期切片Y0を示す図である。 本発明の一実施形態の初期切片X0を示す図である。 本発明の一実施形態の理想位置計算部でなされる処理全般を説明するためのフローチャートである。 図14に示したステップS1401の処理を説明するためのフローチャートである。 図14に示したステップS1403の処理を説明するためのフローチャートである。 図16に示したステップS1602の処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態の位置ずれ計算の手法を説明するための図である。 本発明の一実施の位置ずれ計算部で行われる処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態の応用例を示した図である。
符号の説明
200 解析アプリケーション、201 解析画像入力部、203 しきい値設定部
205 ドット解析部
207 結果出力部、209 入力装置、211 出力装置、
305 ドット位置予測部、307 ドット重心位置計算部、309 理想位置計算部
311 位置ズレ計算部、313 出力部

Claims (9)

  1. インクジェットプリンタのドット位置を検出するドット位置検出装置であって、
    インクジェットプリンタで形成された画像におけるドット位置を予測するドット位置予
    測手段と、
    前記ドット位置予測手段によって予測されたドット位置に基づいて、前記画像における
    ドットの位置を算出するドット位置算出手段と、
    前記ドット位置算出手段によって算出されたドットの位置に基づいて、ドットが形成さ
    れるべき理想位置を算出する理想位置算出手段と、
    前記ドット位置算出手段によって算出されたドットの位置と、前記理想位置算出手段に
    よって算出されたドットの理想位置とのずれ量を算出するドット位置ずれ量算出手段と、
    を備え
    前記ドット位置予測手段は、前記画像における第1の方向について輝度の値のヒストグ
    ラムを作成すると共に該ヒストグラムの極小点を通る第1の直線を求め、
    前記第1の方向と直交する第2の方向について輝度の値のヒストグラムを作成すると共
    に該ヒストグラムの極小点を通る第2の直線を求め、
    前記第1の直線と前記第2の直線との交点をドットの位置であると予測することを特徴
    とするドット位置検出装置。
  2. 前記ドット位置予測手段が画像中のドットとドットが無い領域とを輝度にかかる情報に
    基づいて判断すると共に、ドットとドットが無い領域とを判断するための輝度にかかるし
    きい値を設定するしきい値設定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のドット位
    置検出装置。
  3. 前記ドット位置算出手段は、前記ドット位置予測手段によって予測されたドット位置に
    基づいて、前記画像におけるドットの半径をさらに算出することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のドット位置検出装置。
  4. 前記ドット位置算出手段は、前記ドット位置予測手段によって予測されたドット位置
    含む領域の輝度にかかるデータを互いに直交する二方向について取得することによってド
    ットの範囲を計測し、計測された範囲からドットの重心点を算出することを特徴とする請
    求項1から3のいずれか1項に記載のドット位置検出装置。
  5. 前記ドット位置算出手段は、予測されたドット位置を含む領域の輝度にかかるデータを
    画像に対する水平方向と垂直方向、水平方向と垂直方向とに対して傾きを持った二方向の
    少なくとも一方について取得することを特徴とする請求項4に記載のドット位置検出装置
  6. 前記ドット位置算出手段は、算出されたドットの位置を、前記ドット位置予測手段によ
    って予測されたドット位置に置き換えて、さらに前記画像におけるドット位置を算出する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のドット位置検出装置。
  7. 前記理想位置算出手段は、前記ドット位置算出手段によって算出されたドットの位置に
    基づいてドットを通る直線を近似して算出し、
    算出された直線の傾きの平均を傾きとする理想直線を算出し、算出された理想直線上を
    ドットの理想位置とすることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のドット
    位置検出装置。
  8. 前記理想位置算出手段は、前記理想直線とドットの形成領域上で設定された軸との交点
    から理想直線の設定開始位置を求めることを特徴とする請求項7に記載のドット位置検出
    装置。
  9. インクジェットプリンタのドット位置を検出するドット位置検出方法をコンピュータに
    実行させるためのプログラムであって、
    インクジェットプリンタで形成された画像におけるドット位置を予測するドット位置予
    測ステップと、
    前記ドット位置予測ステップにおいて予測されたドット位置に基づいて、前記画像にお
    けるドットの位置を算出するドット位置算出ステップと、
    前記ドット位置算出ステップによって算出されたドットの位置に基づいて、ドットが形
    成されるべき理想位置を算出する理想位置算出ステップと、
    前記ドット位置算出ステップによって算出されたドットの位置と、前記理想位置算出ス
    テップによって算出されたドットの理想位置とのずれ量を算出するドット位置ずれ量算出
    ステップと、を含み、
    前記ドット位置予測ステップは、
    前記画像における第1の方向について輝度の値のヒストグラムを作成すると共に該ヒス
    トグラムの極小点を通る第1の直線を求め、
    前記第1の方向と直交する第2の方向について輝度の値のヒストグラムを作成すると共
    に該ヒストグラムの極小点を通る第2の直線を求め、
    前記第1の直線と前記第2の直線との交点をドットの位置であると予測することを特徴
    とするドット位置検出方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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