JP4689151B2 - 電子機器の取扱いガイダンス装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器の取扱いガイダンス装置に関し、特に、携帯型電子機器や家庭電化製品を含む各種電子機器の取扱い操作をユーザに対して案内するための電子機器の取扱いガイダンス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機などの携帯型電子機器では、印刷された取扱説明書が付属されたり、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)に記録された取扱説明書が提供されて、ユーザへの取扱説明のために利用されている。めざましく普及してきた携帯電話機などは、電話をかけて話しをするという基本機能だけでなく、電話番号やメールアドレスなどの住所録データの保存および管理、メールの送受信および管理、ネットワーク環境への接続利用(最新ニュースなどの情報検索および閲覧、画像データなどの入手、音楽データのダウンロードおよび再生など)、ゲーム機能、デジタルカメラでの画像撮影など多種多様の機能が付いており、これら機能をユーザへ説明するために取扱説明書は分厚くなり、かつ複数冊に分冊されている場合が多い。
【0003】
パソコン(パーソナルコンピュータ)関連機器では基礎知識は既にユーザへ浸透しているという前提で取説説明書ができているケースも多く、全く基礎知識のないユーザは取説説明書を読んでも電源を入れることもできない場合があった。
【0004】
このような冊子による取扱説明の情報提供に代替して、通信による情報提供が提案されてきた。例えば、煩雑な機能に対応してユーザ所望の情報を登録するために携帯情報通信端末とパソコンを接続してユーザ所望の情報を携帯情報通信端末に登録するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、印刷物の説明書判読の煩わしさ解消のためにガイダンス端末を利用しそのガイダンス端末と実際に使用する電子機器とを通信接続してキーワード検索による取り扱い説明方法の提供が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
また携帯電話機に記憶された電子データの取扱い説明書からキーワード(項目)を抽出してサーバに送信すると、サーバは予め記憶した取扱い説明書のデータから対応の操作ガイダンスデータを読出し、携帯電話機に送信するものがある(例えば、特許文献3参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002-44246公報
【0008】
【特許文献2】
特開2001-236155公報
【0009】
【特許文献3】
特開2002−358312公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
携帯型電子機器にはユーザへ取扱方法を説明するために取扱説明書が付属しているが、機能が多いために取扱説明書は分厚くなっている。このため、ユーザは取扱方法を理解するために分厚い取扱説明書を読む必要があるが、内容が多すぎてユーザの多くは内容を理解し難い。また、携帯型電子機器を使い慣れるまでは取扱説明書を持ち運びして取扱方法を確認すべきであるが、分厚く持ち運び難かった。
【0011】
また、例えば特許文献1で提供される方法では、あくまでも限定された情報が一方方向で携帯電話に流されるだけでありしかも端末販売業者のみがそれら情報を契約サイトにアクセスして入手可能するものでありユーザによる自由な情報入手などは何もできない。
【0012】
また、例えば特許文献2または3で提供される方法では、直接使用する機器を操作することなくキーワードに対応した説明が表示されるだけであり実際に機器を使った対話型の取り扱い説明方法では無いため結局使ってみて初めて操作に問題が出た場合は対応できなかった。
【0013】
それゆえに、本発明の目的は、電子機器の取扱いのための操作手順をガイダンスを受けながらより確実な取得を可能とする電子機器の取扱いガイダンス装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明のある局面に従う電子機器の取扱いガイダンス装置は、操作内容を受付ける操作内容受付部を有する電子機器と通信する通信手段と、電子機器の各種機能の取扱い説明情報を記憶する記憶手段と、電子機器の所望機能に対応する記憶手段中の取扱い説明情報を用いて所望機能を実行するための操作ガイダンス情報を出力するガイダンス出力手段と、ガイダンス出力手段により操作ガイダンス情報が出力されたとき、通信手段を介して操作内容受付部により受付けられた実際の操作内容を受信して、受信した操作内容を取扱い説明情報に基づきモニタし、モニタ結果を出力するモニタ出力手段とを備える。
【0015】
したがって、電子機器の所望機能を実行するとき対応の取扱い説明情報を用いた操作ガイダンス情報が出力される。操作ガイダンス情報が出力されているときの電子機器の操作内容は受信されて、受信された操作内容は該取扱い説明情報に基づきモニタされて、そのモニタ結果が出力される。
【0016】
それゆえに、電子機器の所望機能を、出力される操作ガイダンス情報に従い操作して実行し、操作手順を取得できる。また、操作内容はモニタされてチェックされて、モニタ結果として出力されるから、操作者は操作内容の適否を簡単に知ることができる。
【0017】
好ましくは、操作内容が取扱い説明情報に基づきモニタし誤っている場合には、モニタ結果は誤操作である旨を報知する情報を含む。したがって、操作者は操作内容の誤りを簡単に知ることができる。
【0018】
好ましくは、操作内容が取扱い説明情報に基づきモニタし誤っている場合には、モニタ結果は正しい操作内容をアドバイスする情報を含む。したがって、操作内容が誤っていたとしても正しい操作内容がアドバイスされるから、操作者は操作内容を簡単に訂正できる。
【0019】
好ましくはモニタ結果は、操作内容受付部により受付けられた実際の操作内容を電子機器の画像を用いてリアルタイムに表示する情報を含む。したがって、操作者は自己が操作内容受付部を介して操作している内容をモニタ表示で確認できる。
【0020】
好ましくは、操作内容受付部は、外部から操作されて操作内容を受付ける外部操作部を含み、操作ガイダンス情報は外部操作部の画像を含み、ガイダンス出力手段は、所望機能を実行するために操作されるべき部分を指示するために、該部分を画像において所定態様で表示する。したがって、操作者は所望機能を実行するために外部操作部の操作すべき部分を速やかに特定できる。
【0021】
好ましくは、操作内容受付部は、音声により操作内容を受付ける部分を含む。したがって、音声にて与えられた操作内容を受け付けることができる。
【0022】
好ましくは、ガイダンス出力手段は、操作ガイダンス情報を音声により出力する。
【0023】
上述のガイダンス装置は入力部をさらに備えて、出力される操作ガイダンス情報に従い入力部を操作して入力した情報を、通信手段による通信により電子機器に登録のために供給できる。
【0024】
上述の記憶手段には取扱い説明情報が、ネットワークを経由し外部装置からダウンロードされてもよいし、取扱い説明情報を予め格納した各種記録媒体から読出されて書込まれてもよい。
【0025】
通信手段は有線通信、無線通信を問わないし有線通信の種類や無線通信の種類(赤外線通信など)も問わない。また電子機器は携帯型電話であってもよく、家庭電化機器であってもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかわる携帯型電子機器の各種機能の取扱いを情報処理機器を用いてガイダンスする実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。説明を簡略にするために図1に示すように携帯型電子機器として携帯電話10を、また情報処理機器としてパソコン(以下、PC)11を例に取って説明する。本実施の形態ではPC11に対して接続手段であるコネクタまたは接続端子を有するケーブル13を介して電子機器の携帯電話10を接続し、PC11にCD−ROM12からインストールされた専用ソフトウェアを利用してPC11と携帯電話10の間でデータ通信を行い、PC11の画面上に表示される内容と携帯電話10の動作(LCD表示,バックライト点滅など)をリンクさせて、これによりユーザに携帯電話10の各種機能の操作方法をガイダンスする。
【0027】
図2を参照して、携帯電話10はCPU(Central Processing Unit)からなる制御部100、画面を含む表示部101、送受話部102、キーからなり外部からの操作を受付ける操作部である入力部103、電話帳データなどを記憶するための記憶部104、PC11を含む外部装置と携帯電話10とを通信可能に接続するための外部I/F(インターフェィスの略)105、およびアンテナ107を介して無線通信するための通信部106を有する。また、PC11はCPU200、画面などからなり情報を出力するための出力部201、外部から着脱自在にFD(Flexible Disc)208が挿入されて、挿入されたFD208について情報をアクセスするためのFD駆動部202、キーボードなどからなり情報を入力するために操作される入力部203、各種情報を格納するためのメモリ204、携帯電話10などの外部装置とPC11とを通信可能に接続するためのI/F205、インターネットなどの外部ネットワークを介して通信するための通信I/F206、外部から着脱自在にCD−ROM12が挿入されて、挿入されたCD−ROM12について情報をアクセスするためのCD−ROM駆動部207、および操作方法のガイダンスに係るメッセージなどを音声にて出力するためのスピーカなどからなる音声出力部209を有する。
【0028】
先ず、ユーザは携帯電話10を利用するに当り携帯電話事業者(以下、キャリア)に加入申し込みをし登録が済むと携帯電話10および付属品一式を手渡される。付属品一式にはCD−ROM12、携帯電話10とPC11とを通信可能に接続するためのケーブル13、およびCD−ROM取扱説明書(以下、取説)14が含まれる。
【0029】
ユーザはCD−ROM取説14を開けるとそこには“初めての方への対話型操作方法”といった題があり設定方法が明記されている。それに従いユーザはCD−ROM12を自宅のPC11のCD−ROM駆動部207に読取り可能にセットしてPC11を立ち上げ、PC11のメモリ204に対してCD−ROM12のデータまたはプログラムをインストールする。この12CD−ROMには対話型取説方法のためのデータが記録されており携帯電話10に関する各種機能を実行するための操作のガイダンス情報が全て収録されている。CD−ROM12のインストールが完了するとPC11の出力部201の画面には操作説明可能であることを意味する情報が表示がされる。次に、ユーザは携帯電話10とPC11を外部I/F105とI/F205を介してケーブル13で接続し、携帯電話10の電源をONするとPC11間で初期設定に係わる通信が開始され携帯電話10側でも対話型取説が可能となる。このとき携帯電話10の表示部101の画面には受信内容に従い“対話による操作説明です”の旨を知らせるメッセージが図3の画面S1として出力部201に表示される。これにより初期設定が完了する。その後は、CPU200によりCD−ROM12から読込んでメモリ204に格納された内容に従い処理が実行される。
【0030】
ユーザが入手した携帯電話10に電話番号を登録する機能を、取扱い説明情報情報に従い実行する手順を図7のフローチャートに従い図3、図4、図5および図6を参照して説明する。
【0031】
図7のステップST1では、画面S1のメッセージに従いユーザが入力部203を操作して矢印A1の項目“開始”を選択すると、CPU200は画面S2に切換え表示する。ステップST2で画面S2には、通常の冊子による取説の目次と同じ内容の情報が表示される。ステップST3では、例えばその中で矢印A2の項目“電話番号登録”すなわちメモリダイアル登録と一般に呼ばれている機能を入力部203を操作し選択して実行する。
【0032】
このとき、ユーザは画面上で希望する操作項目“電話番号登録”が見当たらない場合、入力部203を操作して矢印A3の項目を選択して検索のためのキーワードとして“電話番号登録”と入力し、実行するとその操作説明画面が出力部201に表示される。もちろんキーワードとして“電話番号”とだけ入力し実行しても“電話番号表示”とか“電話番号呼び出し”とか“電話番号登録”といった電話番号に関する操作一覧画面(図示せず)が表示されるのでユーザは希望する操作項目を選択実行すればその操作説明画面に切換え表示される。
【0033】
表示された画面がユーザが選択した項目に該当するもので正しければ“はい”を選択し間違っていれば“いいえ”を入力部203を操作し選択し、それぞれを実行すれば次画面に進む。
【0034】
画面S2で矢印A2の項目“電話番号登録”について“はい”を選択実行する。CPU200はメモリ204から“電話番号登録”についての取扱い説明情報を読出し、読出した取扱い説明情報に従い“電話番号登録”の機能を実行するためのCPU200による以下の処理が進行する。
【0035】
ステップST4では、まず、画面S2から画面S3に切換え表示される。画面S3は携帯電話10と同じ表示部101の画面を表示する。具体的には、図6に示すようにPC11の画面S3に携帯電話10と同じ電話の画像が表示され、ケーブル13を介して携帯電話10から操作内容を受信することにより、携帯電話10での操作にリンクしてPC11の画面の表示される電話の画像でも同じ動作が行なわれるようにリアルタイムに変化する。
【0036】
またステップST4では、次に、CPU200より操作すべき次のボタンが何であるかが画面S3の携帯電話10の入力部103のボタンを示す表示および音声出力部209を介した音声による指示が出力される。例えば“登録したい相手の電話番号を市外局番から順に入力下さい”と画面S3上への表示および音声により案内される。
【0037】
ユーザは例えば03-1234-5678を入力希望している場合、ステップST15とST16では携帯電話10の入力部103のキーボタンで0を入力すると携帯電話10の表示部101の画面上に0が表示されるとともに、ステップST17、ST5およびST6ではリアルタイムの通信によりPC11の画面S3の携帯電話画面上にも0が表示される。同様にステップST15〜ST18を繰返し3、1、2と入力する度に携帯電話10およびPC11それぞれの画面上に入力内容が表示される。このように、CPU200は携帯電話10における実際の操作内容をモニタ表示する。
【0038】
その後のステップST9では、間違いなく入力完了するとユーザはPC11の画面S3上の終了アイコン301を選択実行する。するとPC11画面で“確認しました”“次の操作に進みます”と表示される。このようにユーザはPC11の指示通りに入力すれば次の操作に進むことができる。
【0039】
ステップST7とST8では、CPU200はケーブル13を介して受信した携帯電話10における実際の操作内容を、読出した取扱い説明情報に基づき適正か否かなどをモニタし、そのモニタ結果を出力(表示、音声)する。
【0040】
ここで間違った操作をしたと想定する。例えば図5の画面S10で0,3と入力した後に間違って#ボタンが入力されると、CPU200のモニタ結果に基づき、画面S11に切換え表示される。画面S11では“そのボタンは電話番号には使えません。”と誤操作であることを報知するメッセージ302が表示されるとともに、“0〜9までのボタンを入力下さい”と正しい操作(または訂正方法)を案内するガイダンスメッセージ303が表示される。その後、画面S12が表示されてユーザは改めて正しいキー、例えば数字“1”のキー入力操作をすることが可能となる。
【0041】
このようにPC11の表示画面上には実際に操作している自分の携帯電話10の表示部101と同じ操作画面がリアルタイムに表示され、しかも携帯電話10に実際にその電話番号が登録されるため取説操作終了後、その携帯電話10はすぐに使用可能となる。
【0042】
以上は電話番号登録を例に取って説明したが、例えば名前を登録する場合も同様に対応の取扱い説明情報がメモリ204から読出されて、該情報に従う処理がCPU200により実行される。ここでは、上述のように電話番号登録に続いて、対応する名前を登録する場合を想定する。
【0043】
上述のようにして電話番号の指定操作が完了すると図4の画面S4が出力部201に表示されて、指定された電話番号を入力するための操作を促すメッツセージ304が表示される。この画面S4では、CPU200により電話番号入力のために操作すべき携帯電話10の入力部103におけるボタンが点滅表示されて指示される。ユーザがメッセージ304に従い画面S4で点滅している入力部103の対応ボタンを押すと、応じてCPU200は画面S4から画面S5に切換え表示する。
【0044】
画面S5が表示されているとき、PC11の画面S5上で先ず、操作例が示されその後、携帯電話10を使ってユーザが実際に操作した通りにPC11の画面S5の携帯電話の画面にリアルタイムに表示される。また一度操作を理解するとPC11のキー操作により携帯電話10に入力することも可能となる。
【0045】
例えば“田中”を登録する場合、携帯電話10では入力部103の“た”に当たる数字キー4を一回押し、次に“な”に当たる数字キー5を一回押し、次に“か”に当たる数字キー2を一回押すと画面上に”たなか“と表示される。切換えられた次の画面S6では漢字の”田中“に変換するための操作ガイダンス情報が表示される。ユーザは、画面S6でガイダンス表示されているファンクションキー(点滅により指定されているキー)に対応の携帯電話10の入力部103のキーを押すと変換後の”田中“が表示され、OKであれば“はい”を指定操作する。これにより画面S7に切換え表示される。ユーザが画面S7でガイダンス表示されている点滅ボタンに対応の携帯電話10の入力部103における対応ボタンを押すと変換内容が決定されて、画面S8が切換え表示される。
【0046】
画面S8では、今回入力の電話番号と名前を対応付けて提示して、これを記憶部104の電話帳に登録するか否かを問い合わせるメッセージ305が表示される。これを確認したユーザが入力部203を操作して登録指示をすると、電話帳への登録が完了する。切換えられた画面S9では登録完了した旨を報告するメッセージが表示される。
【0047】
上述したように、携帯電話10における実際の操作に従い順次切換え表示される画面のガイダンスメッセージに基づき操作を進めることで、登録方法を理解することができる。登録方法(手順)を理解した後は、わざわざ携帯電話10の数字キーを使って面倒な操作をする代わりに、PC11のキー操作によりケーブル13で接続された携帯電話10の記憶部104に対する情報の登録操作が可能となる。この手順を図8を参照して説明する。
【0048】
上述のように出力部201において画面S1が表示されるまでの手順が同様に実行されて、画面S2が切換え表示されると、ユーザは画面S2の矢印A4の項目“お任せ設定”を入力部203を操作して指定するので、CPU200は対応の取扱い説明情報をメモリ204から読出し、以降、読出した取扱い説明情報に基づく処理がCPU200により実行される。
【0049】
まず、図8の画面S13を切換え表示する。ユーザは画面S13の矢印A5が示す項目“基本設定”を入力部203を操作して選択し実行するのでCPU200は画面S14に切換え表示する。画面S14では携帯電話10に関する各種の基本設定、例えば“待ち受け画面設定”、“日付/時刻設定”、“電話番号設定登録”、“着信メロディ設定”、“着信音量設定”および“バイブ(バイブレーション)設定”がPC11からの操作により実行できることがガイダンス表示されている。
【0050】
ユーザは画面S14の表示を確認してこれら項目のPC11側からの設定を希望した場合には“はい”を選択指定するので、画面S15が切換え表示される。画面S15ではまず、待ちうけ画面の設定のために、設定画面のための4つの候補(待受画面A、B、CおよびD)がメモリ204から読出されて表示される。画面S15を確認したユーザが入力部203を操作して待受画面Aを選択し実行(決定)すると、決定された待受画面Aのデータはメモリ204から読出されてI/F205、ケーブル13および外部I/F105を経由して記憶部104に格納されるとともに表示部101に表示される。
【0051】
画面S13の他の項目を選択した場合にも、PC11の表示画面のガイダンスメッセージに従い入力部203を介して設定などの操作することにより、携帯電話10に対して設定した内容を登録することができる。
【0052】
ここでは、携帯電話10とPC11を専用のケーブル13で接続した例を示したが、ワイヤレス例えば無線や赤外線による通信接続でも同様に実施可能である。またPC11に代替して、これと同等の機能を有すればPDA(Personal Digital Assistants)などの情報処理機器であっても実施可能である。
【0053】
また取説情報のソフトはCD−ROM12を介して供給されるとしたがこれに限定されない。例えば、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)と言ったイントラネット経由、インターネットあるいはホットスポットといった無線LANなどを経由してキャリアやキャリア管理のサービス店のサーバに直接アクセスし、サーバに格納されたCD−ROMと同じ対話型ガイダンスソフトをPC11にダウンロードすることでも実施可能である。
【0054】
またキャリアのサービス店に赴きCD−ROM12の代わりにSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)、メモリースティック、FD208といったリムーバブルメディアにその対話型ガイダンスソフトをダウンロードし、PC11のような情報処理機器と接続することで該ソフトを立ち上げて同様の操作をすることも可能である。
【0055】
また、携帯電話10の全ての機能を使いこなす必要がない、すなわち基本的な操作およびそれに付随した便利機能さえ操作できれば十分であるというユーザについては、PC11におけるガイダンス表示画面でユーザはそのような希望を選択できて、非常に短い時間で携帯電話10に対して情報登録などが完了できるようにしてもよい。
【0056】
また、PC11を用いて取説のガイダンス表示がなされて情報などが登録される電子機器は、上述の携帯電話10に限定されず、家庭内に設置された電化製品であってもよい。近年はインターネットに接続できる家電製品が出現したことで家庭内LANを利用してPC11と接続可能となり対話型のガイダンス表示に従う取説習得が可能となる。
【0057】
図9には一般家庭の家庭内LAN20を用いた応用例が示される。公衆の電話回線17はジャック、スプリッタを介して家庭内に引き込まれて、家庭内では電話回線17に一般加入の電話18が接続されるとともに、モデム16が接続される。モデム16を介して電話回線17にPC11が接続されて、家庭内LAN20およびモデム16を介して電話回線17とPC11に電子レンジ15が接続される。家庭内の冷蔵庫23はその無線モデム22を介してモデム16に接続の無線モデム24と通信する。これにより冷蔵庫23は電話回線17とPC11と通信でき、さらには電子レンジ15とも通信可能である。これにより家庭内LAN20を利用してPC11と接続可能となった電子レンジ16では、対話型のガイダンス表示に従う取説習得が可能となる。同様に冷蔵庫23についても無線通信およびモデム16を介してPC11と通信接続可能となる。
【0058】
以上、本実施の形態によれば複雑化する電子機器の各種機能の取扱操作をあたかも熟知した人間と対話しながら覚えるような環境を手持ちのPC11などで簡単に実現できる。そのため従来のような膨大な説明書をめくって複雑な操作を一つ一つ習得することが無くなり、お年寄りなどの初心者であっても電子機器の各種機能の操作手順を簡単に取得できる。
【0059】
なお、ここでは操作内容を受付ける部位として、外部から実際に操作されるキー入力部などの操作部を例示しているが、これに限定されず、例えば操作内容を音声入力して、入力した音声を認識して指示された操作内容を受付けるようにしてもよい。
【0060】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0061】
【発明の効果】
この発明によれば、電子機器の所望機能を、出力される操作ガイダンス情報に従い操作して実行できる。また、操作内容はモニタされてチェックされて、モニタ結果として出力されるから、操作者は操作のモニタ結果を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の各部の接続態様を表す図である。
【図2】 本発明の実施の形態の携帯電話とPCのブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態の対話型の基本操作ガイダンス時の表示画面例を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態の対話型の基本操作ガイダンス時の表示画面例を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態の対話型の基本操作ガイダンス時の表示画面例を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態の携帯電話とPCの接続状態を表示画面とともに説明する図である。
【図7】 本発明の実施の形態の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の実施の形態のPC側から携帯電話へ情報設定する状態を説明する図である。
【図9】 本発明の実施の形態の家庭内LANによる応用例を示す図である。
【符号の説明】
10 携帯型電子機器、11 PC、12 CD−ROM、13 ケーブル、14 CD−ROMの取扱説明書、101 表示部、103,203 入力部、201 出力部、207 CD−ROM駆動部、209 音声出力部。

Claims (10)

  1. 電子機器を接続可能なコネクタを有するケーブルを介した通信によって、前記電子機器の取扱いをガイダンスする取扱いガイダンス装置であって、
    前記電子機器は、
    第1表示部と、操作内容を受付ける操作内容受付部とを有し、前記操作内容受付部が受付た操作内容を前記第1表示部に表示し、
    前記操作内容受付部は、外部から操作されて操作内容を受付ける外部操作部を含み、
    前記取扱いガイダンス装置は、
    外部から前記ケーブルが接続されると、前記コネクタに接続されている前記電子機器と通信を開始する通信手段と、
    第2表示部と、
    前記電子機器の各種機能の取扱い説明情報を記憶する記憶手段と、
    前記電子機器の所定機能に対応する前記記憶手段中の取扱い説明情報を用いて前記所定機能を実行するための操作ガイダンス情報を前記第2表示部に出力するガイダンス出力手段と、
    前記ガイダンス出力手段により前記操作ガイダンス情報が出力されたとき、前記通信手段を介して、前記操作内容受付部により受付けられた実際の操作内容を受信し、受信した操作内容を前記取扱い説明情報に基づきモニタし、モニタ結果を前記第2表示部に出力するモニタ出力手段とを備え、
    前記ガイダンス出力手段は、前記操作ガイダンス情報とともに、前記第2表示部に、前記外部操作部と前記第1表示部との画像を含む前記電子機器の画像を出力し、
    前記第2表示部に出力された前記電子機器の画像の前記第1表示部においては、前記通信手段を介して、前記操作内容受付部により受付けられた実際の操作内容を示す画像が出力されて、
    前記ガイダンス出力手段は、
    前記所定機能を実行するために操作されるべき部分を指示するために、該部分を前記第2表示部の前記電子機器の画像において所定態様で表示する、電子機器の取扱いガイダンス装置。
  2. 前記操作内容が前記取扱い説明情報に基づきモニタし誤っている場合には、前記モニタ結果は誤操作である旨を報知する情報を含む、請求項1に記載の電子機器の取扱いガイダンス装置。
  3. 前記操作内容が前記取扱い説明情報に基づきモニタし誤っている場合には、前記モニタ結果は正しい操作内容をアドバイスする情報を含む、請求項1または2に記載の電子機器の取扱いガイダンス装置。
  4. 前記モニタ結果と前記操作ガイダンス情報と前記電子機器の画像とは、前記第2表示部の同一画面において出力される、請求項1から3のいずれか1項に記載の電子機器の取扱いガイダンス装置。
  5. 前記操作内容受付部は、音声により操作内容を受付ける部分を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器の取扱いガイダンス装置。
  6. 前記ガイダンス出力手段は、前記操作ガイダンス情報を音声により出力する手段を含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の電子機器の取扱いガイダンス装置。
  7. 前記記憶手段には前記取扱い説明情報が、ネットワークを経由し外部装置からダウンロードされる、請求項1から6のいずれか1項に記載の電子機器の取扱いガイダンス装置。
  8. 前記記憶手段には前記取扱い説明情報が、該取扱い説明情報を予め格納した記録媒体から読出されて書込まれる、請求項1から6のいずれか1項に記載の電子機器の取扱いガイダンス装置。
  9. 前記電子機器は携帯型電話である、請求項1からのいずれか1項に記載の電子機器の取扱いガイダンス装置。
  10. 前記電子機器は家庭電化機器である、請求項1からのいずれか1項に記載の電子機器の取扱いガイダンス装置。
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