JP4688369B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4688369B2 JP4688369B2 JP2001261605A JP2001261605A JP4688369B2 JP 4688369 B2 JP4688369 B2 JP 4688369B2 JP 2001261605 A JP2001261605 A JP 2001261605A JP 2001261605 A JP2001261605 A JP 2001261605A JP 4688369 B2 JP4688369 B2 JP 4688369B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refrigerant
- vehicle
- heat exchanger
- pressure
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B9/00—Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
- F25B9/002—Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the refrigerant
- F25B9/008—Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the refrigerant the refrigerant being carbon dioxide
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2309/00—Gas cycle refrigeration machines
- F25B2309/06—Compression machines, plants or systems characterised by the refrigerant being carbon dioxide
- F25B2309/061—Compression machines, plants or systems characterised by the refrigerant being carbon dioxide with cycle highest pressure above the supercritical pressure
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2600/00—Control issues
- F25B2600/02—Compressor control
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2600/00—Control issues
- F25B2600/17—Control issues by controlling the pressure of the condenser
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2700/00—Sensing or detecting of parameters; Sensors therefor
- F25B2700/19—Pressures
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2700/00—Sensing or detecting of parameters; Sensors therefor
- F25B2700/21—Temperatures
- F25B2700/2102—Temperatures at the outlet of the gas cooler
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2700/00—Sensing or detecting of parameters; Sensors therefor
- F25B2700/21—Temperatures
- F25B2700/2115—Temperatures of a compressor or the drive means therefor
- F25B2700/21151—Temperatures of a compressor or the drive means therefor at the suction side of the compressor
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B40/00—Subcoolers, desuperheaters or superheaters
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、冷媒にCO2を使用した冷凍サイクルを備えた車両用空調装置として、車外側熱交換器の出口側の冷媒温度に基づいて最も高いエネルギー効率(COP)で運転できるようにしたものがある(特開平7−294033号公報)。また、車内側熱交換器での入口側と出口側のエンタルピ差を増大させるために、車外側熱交換器から流出した冷媒と、車内側熱交換器から流出した冷媒とを熱交換させる内部熱交換器を適用した車両用空調装置もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記車両用空調装置では、コンプレッサから吐出される冷媒の循環量の変化により、前記車外側熱交換器および内部熱交換器での圧力損失も変化する。そのため、車外側熱交換器での出口側の冷媒温度に基づいて冷媒圧力を正確に制御することは非常に困難であり、高効率の冷凍サイクルを実現できないという問題がある。この問題は、図8に示すように、冷媒圧力が8MPaから15MPaの範囲の場合、超臨界域での等温線の勾配が著しく小さくなるため生じている。
【0004】
そこで、本発明では、温度検出手段や圧力検出手段を増設することなく、車外側熱交換器での出口側の温度に基づいて正確に圧力制御が可能な車両用熱交換器を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の第1の車両用空調装置は、コンプレッサから吐出させた超臨界流体からなる冷媒を、車外側熱交換器で放熱させ、減圧弁で減圧し、車内側熱交換器で気化させた後、前記コンプレッサに戻すように循環させる冷凍サイクルを備え、前記各構成部品を制御手段で制御する車両用空調装置において、前記車外側熱交換器と減圧弁との間の冷媒と前記車内側熱交換器とコンプレッサとの間の冷媒とを熱交換する内部熱交換器と、前記車外側熱交換器の出口側の冷媒圧力を検出する冷媒圧力検出手段と、前記車外側熱交換器の出口側の冷媒温度を検出する冷媒温度検出手段とを設け、前記制御手段は、前記内部熱交換器による熱交換能力および前記車外側熱交換器の出口側の冷媒温度を含む諸条件に基づいて前記減圧弁の入り口側の冷媒温度を演算するとともに、この冷媒温度に基づいて前記車外側熱交換器の出口側での冷媒の目標圧力を設定し、前記目標圧力と前記冷媒圧力検出手段により検出した実際の冷媒圧力に応じて前記減圧弁の開度を調整するように構成している。
【0006】
ここで、前記内部熱交換器による熱交換能力は、該内部熱交換器の製造時にその諸条件で理論的に既定されるものである。また、この内部熱交換器での実際の熱交換能力は、該内部熱交換器を設計する際の諸条件と実際に通過する冷媒の温度差により演算できる。そして、前記通過する冷媒の温度差とは、車外側熱交換器から流出した冷媒温度と、減圧弁の入り口側の冷媒温度との差である。そのため、本発明では、理論上の内部熱交換器の熱交換能力を適用することにより、減圧弁の出口側の冷媒温度を演算することができる。
【0007】
そして、前記構成の車両用空調装置によれば、冷媒温度検出手段によって検出した車外側熱交換器の出口側の冷媒温度に基づき、直接、冷媒圧力を調整制御するのではなく、検出した冷媒温度と内部熱交換器による熱交換能力に基づいて減圧弁の入り口側の冷媒温度を演算し、その演算した減圧弁の入り口側での冷媒温度に基づいて冷媒の目標圧力を設定する。また、前記減圧弁の入り口側での冷媒温度は、超臨界域での等温線の勾配が小さくなる部分であるため、車外側熱交換器の出口側における目標圧力を正確に設定できる。そして、その目標圧力と実際の冷媒圧力と比較して減圧弁の開度を調整するため、安定した制御を行うことができ、高効率な冷凍サイクルを実現できる。
【0008】
また、本発明の第2の車両用空調装置は、コンプレッサから吐出させた超臨界流体からなる冷媒を、車外側熱交換器で放熱させ、減圧弁で減圧し、車内側熱交換器で気化させた後、前記コンプレッサに戻すように循環させる冷凍サイクルを備え、前記各構成部品を制御手段で制御する車両用空調装置において、前記車外側熱交換器と減圧弁との間の冷媒と前記車内側熱交換器とコンプレッサとの間の冷媒とを熱交換する内部熱交換器と、前記車外側熱交換器の出口側の冷媒圧力を検出する冷媒圧力検出手段と、前記車外側熱交換器の出口側の冷媒温度を検出する冷媒温度検出手段と、車内の温度を検出する車内温度検出手段とを設け、前記制御手段は、前記内部熱交換器による熱交換能力および前記車外側熱交換器の出口側の冷媒温度を含む諸条件に基づいて前記減圧弁の入り口側の冷媒温度を演算し、この冷媒温度に基づいて前記車外側熱交換器の出口側での冷媒圧力の第1目標値を設定するとともに、前記車外側熱交換器の出口側の冷媒温度に基づいて前記車外側熱交換器の出口側での冷媒圧力の第2目標値を設定し、かつ、実際の車内温度と設定温度とから車内の冷房能力を演算し、前記冷房能力が十分であると判断した場合に前記第1目標値を目標圧力として設定する一方、冷房能力が不足していると判断した場合に前記第2目標値を目標圧力として設定し、前記目標圧力と前記冷媒圧力検出手段により検出した実際の冷媒圧力に応じて前記減圧弁の開度を調整するように構成している。
【0009】
この第2の車両用空調装置によれば、前記と同様に、車外側熱交換器の出口側における目標圧力を正確に設定でき、その目標圧力と実際の冷媒圧力と比較して減圧弁の開度を調整するため、安定した制御を行うことができ、高効率な冷凍サイクルを実現できる。しかも、車内の実際の冷房能力に基づいて冷房能力が十分である場合と不足している場合とで目標圧力の値を変更するため、冷房能力とエネルギー効率(COP)との両方の機能を兼ね揃えたバランスのよい空調を実行できる。
【0010】
この場合、前記制御手段は、前記目標圧力を、前記車内温度と設定温度の差に基づいて前記第1目標値から第2目標値の間で可変的に設定することが好ましい。このようにすれば、より細かい調整が可能になるため、冷房能力とエネルギー効率(COP)とのバランスを更に良好な状態に調整できる。
【0011】
また、前記第1および第2の車両用空調装置では、前記制御手段は、前記減圧弁の入り口側の冷媒温度を演算する際に、コンプレッサによる冷媒循環量を諸条件として含むように構成することが好ましい。ここで、減圧弁の入り口側の冷媒温度は、その上流側での冷媒圧力によって変動し、この冷媒圧力は冷媒循環量の変化によって変動する。そして、前記構成では、冷媒循環量に基づいて減圧弁の入り口側の冷媒温度を演算するため、その演算精度を向上できる。
【0012】
また、前記コンプレッサの吸入側の冷媒温度を検出する第2冷媒温度検出手段を設け、前記制御手段は、前記第2冷媒温度検出手段による検出温度に基づいて前記熱交換能力を補正することが好ましい。このようにすれば、内部熱交換器での実際の熱交換能力を演算できる。そして、この実際の熱交換能力に基づいて減圧弁の入り口側の冷媒温度を演算することにより、その精度を向上できる。
【0013】
また、前記車外側熱交換器は冷却用の車外用ブロアを備え、前記車外の温度を検出する車外温度検出手段を設け、前記制御手段は、前記冷媒温度検出手段により検出した車外側熱交換器の出口側の冷媒温度と、前記車外温度検出手段により検出した車外温度に基づいて前記車外用ブロアによる送風量を調整することが好ましい。ここで、この車外用ブロアの調整とは、車外用ブロアの動作を停止する状態を含む。このようにすれば、車外温度と車外側熱交換器の出口側の冷媒温度との差により、車外側熱交換器での冷媒の放熱量(熱交換効率)を微細に調整できる。そのため、車外側熱交換器の機能を十分に発揮させることができ、該車外側熱交換器として小型のものを適用できる。また、車外側熱交換器の出口側に設けた冷媒温度検出手段は、車外用ブロアの制御と、減圧弁の入り口側の冷媒温度を検出するための2つの役割をなすため、冷媒温度を検出するための手段を増設する必要はなく、コストダウンを図ることができる。
【0014】
また、前記制御手段は、車外側熱交換器の出口側の冷媒圧力が所定の圧力値以上である場合、前記車外用ブロアによる送風量を増大させるように調整することが好ましい。
また、前記制御手段は、車外側熱交換器の出口側の冷媒圧力が所定の圧力値以上で、かつ、車外用ブロアによる送風量が最大である場合、前記減圧弁の開度を増大させるように調整することが好ましい。
これらのようにすれば、冷媒圧力が上昇し過ぎることにより、安全機能が動作して冷凍サイクルが停止することを抑制できる。その結果、コンプレッサが一時的に停止するという断続運転の回数を低減でき、エアコンをより長期にわたって動作させることができるため、快適な空調状態を長時間維持できるとともに、信頼性の向上を図ることができる。
【0015】
また、前記制御手段は、車外側熱交換器の出口側の冷媒圧力が所定の圧力値以上で、車外用ブロアによる送風量が最大で、かつ、前記減圧弁の開度が所定値以上である場合、前記コンプレッサの動作を停止することが好ましい。このようにすれば、冷凍サイクルの冷媒温度が各構成部品の耐熱温度を越えることを防止できるため、耐熱温度が高い構成部品を適用することによるコストアップを防止できる。
【0016】
また、前記制御手段は、前記制御手段は、車両走行速度に応じて前記車外用ブロアによる送風量を調整することが好ましい。例えば、車速が所定速度(40km/h)以上である場合には、車外用ブロアの動作を停止することが好ましい。このように、車速が所定速度以上の場合には、その走行による風により車外側熱交換器を冷却することができる。即ち、この状態では、車外用ブロアを動作させても冷房能力は向上しないため、車外用ブロアの動作を停止することにより、無駄な電力消費を防止するとともに、高効率な冷凍サイクルを実行できる。
【0017】
さらにまた、前記冷媒はCO2であることが好ましい。ここで、CO2は、地球温暖化係数が小さいため、地球の温暖化を防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の冷凍サイクルを示す。この冷凍サイクルでは、コンプレッサ1から吐出された冷媒(ここでは、CO2を使用)が、オイルセパレータ2、車外側熱交換器4、減圧弁9、および、車内側熱交換器10からアキュムレータ16を介してコンプレッサ1に戻って循環する。本実施形態では、前記車外側熱交換器4と減圧弁9との間の冷媒と前記車内側熱交換器10とコンプレッサ1との間の冷媒とを熱交換する内部熱交換器18が更に設けられた構成としている。これらコンプレッサ1、減圧弁9、および、後述する車外用ブロア5は、制御装置19によって駆動制御される。
【0019】
前記コンプレッサ1は、図示しないエンジンの動力によって駆動可能である。
【0020】
前記オイルセパレータ2は、コンプレッサ1から吐出された冷媒中に含まれるオイルを分離し、オイルリターン管3を介してコンプレッサ1に還流させるものである。
【0021】
前記車外側熱交換器4は、車両前方部に配設され、冷媒を放熱させるのに適した従来周知の構造である。この車外側熱交換器4は、車外用ブロア5を備えている。この車外用ブロア5は、送風量が変更自在に構成され、その送風量の変更により車外側熱交換器4における冷媒からの放熱量(熱交換効率)を調整することが可能である。また、車外側熱交換器4の近傍には車外温度検出手段である車外温度センサ6が設けられている。さらに、この車外側熱交換器4の出口側には、流出した冷媒温度を検出する第1の冷媒温度検出手段である第1冷媒温度センサ7が設けられている。さらにまた、この車外側熱交換器4の出口側には、流出した冷媒圧力を検出する冷媒圧力検出手段である冷媒圧力センサ8が設けられている。
【0022】
前記減圧弁9は、開度を変更することにより、その上流側の冷媒圧力を調整するとともに、通過する冷媒を減圧するものである。なお、この減圧弁9により上流側の冷媒圧力を調整することにより、その冷媒温度も調節することが可能である。
【0023】
前記車内側熱交換器10は、車内前方部の空調ユニット11内に配設され、この空調ユニット11内を通過する空気を冷却するとともに除湿する従来周知の構造である。空調ユニット11における車内側熱交換器10の上流側には、ブロアモータ12の駆動により回転するブロア13が配設され、内気または外気を所定の送風量で車内に送風する。また、空調ユニット11の車内側熱交換器10の下流側には、エアミックスドア14が回動自在に設けられ、冷風を分流し、その一方をヒータコア15に向かわせる。前記エアミックスドア14は、その回動位置(開度)によってヒータコア15で加熱される空気量、即ち、混合される冷風と温風の比率を変更し、車内に所望温度で送風する。
【0024】
前記アキュムレータ16は、冷媒を気液に分離し、その気相のみをコンプレッサ1に循環供給するものである。このアキュムレータ16とコンプレッサ1との間においてコンプレッサ1の吸入側には、コンプレッサ1が吸入する冷媒の温度を検出する第2冷媒温度検出手段である第2冷媒温度センサ17が設けられている。
【0025】
前記内部熱交換器18は、前記車外側熱交換器4と減圧弁9との間の高圧冷媒と、前記車内側熱交換器10の下流側であるアキュムレータ16とコンプレッサ1との間の低圧冷媒とを熱交換させ、車内側熱交換器10の入口側と出口側のエンタルピ差を増大させるものである。
【0026】
前記制御装置19は、予め設定されたプログラムに基づいてコンプレッサ1の駆動回転数、減圧弁9の開度、車外用ブロア5による送風量、および、エアミックスドア14の回動位置を調整するものである。
【0027】
また、本実施形態の制御手段は、前記内部熱交換器18による熱交換能力、および、前記第1冷媒温度センサ7によって検出した車外側熱交換器4の出口側の冷媒温度を含む諸条件に基づいて前記減圧弁9の入り口側の冷媒温度を演算する。また、この演算した減圧弁9の入り口側での冷媒温度に基づいて前記車外側熱交換器4の出口側での冷媒の目標圧力を設定する。
【0028】
そして、この目標圧力と前記冷媒圧力センサ8により検出した実際の冷媒圧力に応じて前記減圧弁9の開度を調整する。また、前記第1冷媒温度センサ7によって検出した冷媒温度に基づいて車外用ブロア5による送風量を調整する。このように、設定した目標圧力と実際の圧力に応じ、減圧弁9の開度を調整するとともに車外用ブロア5による送風量を調整し、高効率な冷凍サイクルを実施できるように構成している。
【0029】
ここで、前記内部熱交換器18による熱交換能力QIhexは、該内部熱交換器18の製造時にその設計条件で理論的に既定されるものである。また、内部熱交換器18での実際の熱交換能力QIhexは、前記設計条件と、熱交換する冷媒温度とを用いて演算できる。例えば、この熱交換能力QIhexは、以下の3通りの演算式により算出できる。
【0030】
【数1】
QIhex=Gr×CP×(Tgco−Tvi) …(1)
【0031】
前記数(1)において、Grは冷媒の循環量、CPは内部熱交換器18の比熱、Tgcoは車外側熱交換器4の出口側の冷媒温度、Tviは減圧弁9の入り口側の冷媒温度である。ここで、前記循環量Grは、コンプレッサ1の既知である吐出容積と吸込冷媒の比容積を乗算することにより算出できる。また、前記比容積は、冷媒の温度や圧力から算出でき、また、概略の既定値を用いてもよい。さらに、前記比熱CPは、内部熱交換器18の製造時に既定された数値である。
【0032】
【数2】
QIhex=K×A×(Tgco−Tvi) …(2)
【0033】
前記数(2)において、Kは内部熱交換器18における熱通過率、Aは内部交換器の伝熱面積である。ここで、前記熱通過率Kは既定された代表値を用いることができ、伝熱面積Aは内部熱交換器18の製造時に既定された数値である。
【0034】
【数3】
QIhex=ΔhIhex×Gr …(3)
【0035】
前記数(3)において、ΔhIhexは、車外側熱交換器4の出口側とのエンタルピhgcoと、減圧弁9の入り口側のエンタルピhviとの差である。
【0036】
そして、本発明では、前記いずれかの演算方法を適用することにより、減圧弁9の出口側の冷媒温度Tviを演算することができる。即ち、第1および第2の演算方法では、理論上の熱交換能力QIhexを代入することにより、減圧弁9の入り口側の冷媒温度Tviを演算できる。また、第3の演算方法では、車外側熱交換器4の出口側でのエンタルピhgcoから、前記内部交換器でのエンタルピ差ΔhIhexを減算することにより、減圧弁9の入り口側でのエンタルピhviを演算でき、この減圧弁9の入り口側でのエンタルピhviにより周知の方法で冷媒温度を演算できる。
【0037】
次に、前記構成の車両用空調装置の動作について具体的に説明する。
まず、冷媒は、コンプレッサ1の駆動により高温かつ超臨界域を越える高圧状態で吐出され、オイルセパレータ2を通過し、車外側熱交換器4で放熱されて圧力を維持したまま液化する。その後、内部熱交換器18でアキュムレータ16から流出した冷媒と熱交換することにより冷却され、減圧弁9で減圧される。ついで、車内側熱交換器10内を通過する際に気化し、アキュムレータ16で気液分離され、気相のみがコンプレッサ側に流出し、内部熱交換器18で車外側熱交換器4から流出した冷媒と熱交換することにより昇温され、コンプレッサ1に戻って循環する。なお、前記オイルセパレータ2では、コンプレッサ1から冷媒とともに漏出したオイルを分離し、そのオイルのみをオイルリターン管3を介してコンプレッサ1に還流する。
【0038】
この車両用空調装置は、冷媒に、HFC−134a等の他の冷媒に比べて理論上のエネルギー効率(COP)が低いCO2を使用する場合でも所望の効果を発揮させることができる。そして、CO2は、地球温暖化係数が小さいため、地球の温暖化を防止できる。
【0039】
次に、前記制御装置19による冷凍サイクルの高効率化について説明する。
制御装置19は、図2に示すように、まず、ステップS1で、冷媒圧力センサ8により車外側熱交換器4における出口側の冷媒圧力Phgoを検出した後、ステップS2で、第1冷媒温度センサ7により車外側熱交換器4における出口側の冷媒温度Tgcoを検出する。
【0040】
ついで、ステップS3で、内部熱交換器18における理論上の熱交換能力QIhexを読み込んだ後、ステップS4で、減圧弁9における入り口側の冷媒温度Tviを演算する。ここで、この冷媒温度Tviは、予め記憶された前記数(1)から(3)のいずれかの方法で演算される。なお、この減圧弁9の入り口側の冷媒温度Tviは、その上流側での冷媒圧力によって変動し、この冷媒圧力は冷媒循環量の変化によって変動する。そのため、前記演算方法としては、(1)または(3)の方式を適用することが好ましい。このようにすれば、冷媒循環量に基づいて演算するため、その演算精度を向上できる。
【0041】
前記減圧弁9の入り口側の冷媒温度Tviを演算すると、ステップS5で、その冷媒温度Tviに基づいて車外側熱交換器4における出口側の目標圧力Phthを設定する。ここで、この目標圧力Phthは、下記の数(4)に前記冷媒温度Tviを代入することにより演算される。
【0042】
【数4】
Phth=0.0036Tvi2−0.0271Tvi+5.5143 …(4)
【0043】
目標圧力Phthを設定すると、ステップS6で、車外側熱交換器4において、演算した目標圧力Phthと実際の冷媒圧力Phgoが一致するか否かを検出する。そして、これらが一致しない場合にはステップS7に進み、一致する場合にはステップS7からステップS9をスキップして図3に示すステップS10に進む。
【0044】
ステップS7では、車外側熱交換器4において演算した目標圧力Phthが実際の冷媒圧力Phgoより大きいか否かを検出する。そして、目標圧力Phthが実際の冷媒圧力Phgoより大きい場合にはステップS8に進み、減圧弁9の開度が増大するように調整する。一方、目標圧力Phthが実際の冷媒圧力Phgoより小さい場合にはステップS9に進み、減圧弁9の開度が減少するように調整する。
【0045】
このように、減圧弁9の入り口側の冷媒温度Tviに基づいて設定した目標圧力Phthと実際の冷媒圧力Phgoとを比較し、一致している場合には減圧弁9の開度はその状態を維持する。また、目標圧力Phthが実際の冷媒圧力Phgoより高い場合には、減圧弁9が増大するように調整することにより、減圧弁9の上流側の圧力を低くし、実際の冷媒圧力Phgoが目標圧力Phthに近づくように補正する。逆に、目標圧力Phthが実際の冷媒圧力Phgoより低い場合には、減圧弁9が減少するように調整することにより、減圧弁9の上流側の圧力を高め、実際の冷媒圧力Phgoが目標圧力Phthに近づくように補正する。そのため、高効率の冷凍サイクルを実現できる。
【0046】
減圧弁9を調整すると、図3に示すように、ステップS10で、内部熱交換器18における熱交換能力QIhexの補正処理を実行する。ここで、この熱交換能力QIhex補正処理では、第2冷媒温度センサ17によりコンプレッサ1の吸入側の冷媒温度Tsucを検出する。そして、この冷媒温度Tsucを下記の数(5)に入力することにより、内部熱交換器18における実際の熱交換能力QIhexを演算し、その演算した熱交換能力QIhexをフィードバックした際のステップS3で代入する。なお、下記の数(5)において、Tsは、目標とする蒸発温度(例えば3℃)である。
【0047】
【数5】
QIhex=Gr×CP×(Ts−Tsuc) …(5)
【0048】
熱交換能力QIhexを補正すると、ステップS11で、車外用ブロア5による送風量の制御処理を実行してステップS12に進む。なお、この車外用ブロア送風量調整処理は後で説明する。
【0049】
ステップS12では、車外用ブロア5による送風量が最大風量(強風量)になっているか否かを検出する。そして、最大風量である場合にはステップS13に進み、最大風量でない場合にはステップS1に戻る(フィードバックする)。
【0050】
ステップS13では、冷媒圧力センサ8によって検出した車外側熱交換器4における出口側の冷媒圧力Thgoが、各構成部品の限界温度近傍となる15MPa以上であるか否かを検出する。そして、15MPa以上である場合にはステップS14に進み、15MPaより低い場合にはステップS1に戻る。
【0051】
ステップS14では、減圧弁9の開度が90%以上であるか否かを検出する。そして、90%以上である場合にはステップS15に進み、コンプレッサ1の動作を停止させ、安全機能を動作させる。一方、減圧弁9の開度が90%より小さい場合にはステップS16に進み、減圧弁9が増大するように調整することにより、減圧弁9の上流側の圧力を低くし、冷媒温度が低下するように補正する。
【0052】
次に、前記車外用ブロア5の送風量制御処理について説明する。
この車外用ブロア送風量制御処理では、図4に示すように、まず、ステップS11−1で、現状の車両速度を読み込む。
【0053】
ついで、ステップS11−2で、車両速度が規定速度(40km/h)以上であるか否かを検出する。そして、規定速度以上である場合にはステップS11−3に進み、車外用ブロア5の動作を停止させてリターンする。一方、規定速度より遅い場合にはステップS11−4に進む。
【0054】
ステップS11−4では、車外温度センサ6により車外の車外温度Tgを検出した後、ステップS11−5で、車外側熱交換器4の出口側の冷媒温度Tgcoと車外温度Tgとの温度差が3℃以下であるか否かを検出する。そして、3℃以下である場合にはステップS11−6に進み、3℃より大きい場合にはステップS11−7に進む。
【0055】
ステップS11−6では、車外側熱交換器4の出口側の冷媒圧力Phgoが予め設定した限界温度近傍となる14MPaより小さいか否かを検出する。そして、冷媒圧力Phgoが14MPaより小さい場合には前記と同様のステップS11−3に進み、冷媒圧力Phgoが14MPa以上である場合には後述するステップS11−9に進む。
【0056】
また、ステップS11−7では、車外側熱交換器4の出口側の冷媒温度Tgcoと車外温度Tgとの温度差が5℃以下であるか否か、即ち、温度差が5℃より大きく、5℃以下であるか否かを検出する。そして、5℃以下である場合にはステップS11−8に進み、5℃より大きい場合にはステップS11−10に進む。
【0057】
ステップS11−8では、前記と同様に冷媒圧力Phgoが予め設定した14MPaより小さいか否かを検出する。そして、冷媒圧力Phgoが14MPaより小さい場合にはテップS11−9に進み、車外用ブロア5による送風量を弱風量で動作させてリターンする。一方、冷媒圧力Phgoが14MPa以上である場合には後述するステップS11−10に進み、車外用ブロア5による送風量を強(最大)風量で動作させてリターンする。
【0058】
このように、本実施形態の車両用空調装置では、第1冷媒温度センサ7によって検出した車外側熱交換器4の出口側の冷媒温度Tgcoに基づいて、直接、冷媒圧力Phgoを調整制御するのではなく、検出した冷媒温度Tgcoと内部熱交換器18による熱交換能力QIhexに基づいて減圧弁9の入り口側の冷媒温度Tviを演算する。そして、その演算した冷媒温度Tviに基づいて冷媒の目標圧力Phthを設定し、実際の冷媒圧力Phgoと比較して減圧弁9の開度を調整することにより、冷媒圧力を調整する。
【0059】
そして、前記減圧弁9の入り口側の冷媒温度Tviは、図8に示すように、超臨界域での等温線の勾配が小さくなる部分であるため、車外側熱交換器4の出口側における目標圧力Phthを正確に演算して設定できる。そのため、安定した制御を行うことができ、高効率な冷凍サイクルを実現できる。
【0060】
また、本実施形態では、前記コンプレッサ1の吸入側の冷媒温度Tsucを検出し、その検出温度に基づいて内部熱交換器18での実際の熱交換能力QIhexを演算し、その熱交換能力QIhexに補正(ステップS10)して減圧弁9の入り口側の冷媒温度Tviを演算するため、その演算精度を向上できる。
【0061】
また、本実施形態では、車外温度Tgに基づいて車外用ブロア5による送風量を調整するため、車外側熱交換器4での冷媒の放熱量(熱交換効率)を微細に調整できる。そのため、車外側熱交換器4の機能を十分に発揮させることができ、該車外側熱交換器4として小型のものを適用できる。また、車外側熱交換器4の出口側に設けた冷媒温度検出手段は、車外用ブロア5の制御と、減圧弁9の入り口側の冷媒温度を検出するための2つの役割をなすため、冷媒温度を検出するための手段を増設する必要はなく、コストダウンを図ることができる。
【0062】
また、車外側熱交換器4の出口側の冷媒圧力が各構成部品の限界温度となる圧力値以上である場合、前記車外用ブロア5による送風量を増大するように調整する。しかも、この圧力の条件に加えて車外用ブロア5による送風量が最大である場合、前記減圧弁9が増大するように調整する。そのため、冷媒圧力を効率的に低下させることができ、冷媒圧力が上昇し過ぎることにより、安全機能が動作して冷凍サイクルが停止することを抑制できる。その結果、コンプレッサ1が一時的に停止するという断続運転の回数を低減でき、エアコンをより長期にわたって動作させることができるため、快適な空調状態を長時間維持できるとともに、信頼性の向上を図ることができる。
【0063】
また、前記冷媒圧力および車外ブロアによる送風量の条件に加え、前記減圧弁9の開度が所定値以上である場合には、前記コンプレッサ1の動作を停止させ、安全機能を動作させるため、冷凍サイクルの冷媒温度が各構成部品の耐熱温度を越えることを防止できる。その結果、耐熱温度が高い構成部品を適用することによるコストアップを防止できる。
【0064】
また、本実施形態では、車両走行速度に応じて前記車外用ブロア5をの動作を調整し、車外用ブロア5を動作させても冷房能力は向上しない速度では、車外用ブロア5の動作を停止させるため、無駄な電力消費を防止するとともに、高効率な冷凍サイクルを実行できる。
【0065】
図5および図6は第2実施形態の車両用空調装置に搭載した制御手段による制御を示す。この第2実施形態では、車内温度を検出する車内温度センサ(図示せず)が設けられている。
【0066】
第2実施形態の制御装置19は、第1実施形態と同様に、演算した減圧弁9の入り口側の冷媒温度Tvi基づいて、前記車外側熱交換器4の出口側での冷媒圧力Phgoの第1目標値Phth1を設定する。また、前記車外側熱交換器4の出口側の冷媒温度Tgcoに基づいて、前記車外側熱交換器4の出口側での冷媒圧力Phgoの第2目標値Phth2を設定する。さらに、実際の車内温度とユーザが設定した空調の設定温度とから車内の冷房能力を演算する。そして、その冷房能力が十分であると判断した場合に前記第1目標値Phth1を目標圧力Phthとして設定する一方、冷房能力が不足していると判断した場合に前記第2目標値Phth2を目標圧力Phthとして設定し、減圧弁9の開度を調整するようにした点で大きく相違している。なお、前記第2目標値は、第1目標値より圧力MPaが高い。
【0067】
次に、第2実施形態の制御装置19による制御について具体的に説明する。
この第2実施形態では、まず、第1実施形態と同様に、ステップS101で、車外側熱交換器4における出口側の冷媒圧力Phgoを検出した後、ステップS102で、冷媒温度Tgcoを検出する。
【0068】
ついで、ステップS103で、前記冷媒温度Tgcoに基づいて第2目標値Phth2を設定する。ここで、この第2目標値Phth2は、下記の数(6)に前記冷媒温度Tgcoを代入することにより演算される。
【0069】
【数6】
Phth2=6×10-5Tgco3−0.0072Tgco2+0.2989Tgco+6.5536 …(6)
【0070】
第2目標値Phth2を演算して設定すると、第1実施形態と同様に、ステップS104で、内部熱交換器18における理論上の熱交換能力QIhexを読み込んだ後、ステップS105で、減圧弁9における入り口側の冷媒温度Tviを演算する。
【0071】
その後、ステップS106で、第1実施形態と同様に冷媒温度Tviに基づいて車外側熱交換器4における出口側の第1目標値Phth1を演算して設定する。
【0072】
ついで、ステップS107で、設定した目標値Phth1,Phth2のうち、いずれを目標圧力Phthとして設定するかの判定処理を行う。
【0073】
目標圧力Phthを判定して設定すると、ステップS108で、目標圧力Phthと実際の冷媒圧力Phgoが一致するか否かを検出し、これらが一致しない場合にはステップS109に進み、図3に示すステップS10に進む。
【0074】
ステップS109では、目標圧力Phthが実際の冷媒圧力Phgoより大きいか否かを検出し、目標圧力Phthが実際の冷媒圧力Phgoより大きい場合にはステップS110に進み、減圧弁9の開度が増大するように調整してステップS10に進む。一方、目標圧力Phthが実際の冷媒圧力Phgoより小さい場合にはステップS111に進み、減圧弁9の開度が減少するように調整してステップS10に進む。
【0075】
次に、前記ステップS107の目標圧力判定処理について説明する。
この判定処理では、図6に示すように、まず、ステップS107−1で、車内温度センサによって車内温度を検出した後、ステップS107−2で、ユーザが設定した空調の設定温度を読み込んだ後、ステップS107−3に進む。
【0076】
ステップS107−3では、前記車内温度と設定温度の温度差によって冷房能力を演算した後、ステップS107−4で、その温度差が5℃以下であるか否かを検出する。そして、5℃以下である場合、即ち、冷房能力が十分であると判断した場合にはステップS107−5に進み、第1目標値Phth1を目標圧力Phthとして設定してリターンする。一方、5℃以下でない場合、即ち、冷房能力が不足していると判断した場合にはステップS107−6に進み、第2目標値Phth2を目標圧力Phthとして設定してリターンする。
【0077】
このように、第2実施形態の車両用空調装置では、第1実施形態と同様に、車外側熱交換器4の出口側における目標圧力を正確に設定でき、その目標圧力と実際の冷媒圧力と比較して減圧弁9の開度を調整するため、安定した制御を行うことができ、高効率な冷凍サイクルを実現できる。しかも、車内の実際の冷房能力に基づいて冷房能力が十分である場合と不足している場合とで目標圧力の値を変更するため、冷房能力とエネルギー効率(COP)との両方の機能を兼ね揃えたバランスのよい空調を実現できる。
【0078】
なお、この第2実施形態では、図7に示すように、車内温度と設定温度との温度差が0℃以下の場合には第1目標値Phth1を目標圧力Phthとして設定し、温度差が10℃以上の場合には第2目標値Phth2を目標圧力Phthとして設定する。そして、温度差がその間である場合には、前記第1目標値Phth1から第2目標値Phth2の間で可変的に設定してもよい。このようにすれば、より細かい圧力調整が可能になるため、冷房能力とエネルギー効率(COP)のバランスを更に良好な状態に調整できる。
【0079】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の車両用空調装置は、冷媒温度検出手段によって検出した車外側熱交換器の出口側の冷媒温度に基づき、直接、冷媒圧力を調整制御するのではなく、検出した冷媒温度と内部熱交換器による熱交換能力に基づいて減圧弁の入り口側の冷媒温度を演算する。そして、その演算した減圧弁の入り口側での冷媒温度に基づいて冷媒の目標圧力を設定し、実際の冷媒圧力と比較して減圧弁の開度を調整することにより、冷媒圧力を補正する。
【0080】
そして、前記減圧弁の入り口側の冷媒温度は、超臨界域での等温線の勾配が小さくなる部分であるため、車外側熱交換器の出口側における目標圧力も正確に設定できる。そのため、安定した制御を行うことができ、高効率な冷凍サイクルを実現できる。
【0081】
また、前記車外の温度を検出する車外温度検出手段を設け、車外側熱交換器の出口側の冷媒温度と、車外温度に基づいて前記車外用ブロアによる送風量を調整するように構成しているため、車外側熱交換器での冷媒の放熱量(熱交換効率)を微細に調整できる。そのため、車外側熱交換器の機能を十分に発揮させることができ、該車外側熱交換器として小型のものを適用できる。また、車外側熱交換器の出口側の冷媒温度を検出する冷媒温度検出手段は、車外用ブロアの制御と、減圧弁の入り口側の冷媒温度を検出するための2つの役割をなすため、冷媒温度を検出するための手段を増設する必要はなく、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る車両用空調装置の概略図である。
【図2】 第1実施形態の制御装置による制御を示すフローチャートである。
【図3】 図2の続きのフローチャートである。
【図4】 図3の車外用ブロアによる送風量の制御処理を示すフローチャートである。
【図5】 第2実施形態の制御装置による制御を示すフローチャートである。
【図6】 図5の目標圧力判定処理を示すフローチャートである。
【図7】 第2実施形態の変形例を示すグラフである。
【図8】 各構成部品に於ける冷媒のエンタルピと圧力の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…コンプレッサ、2…オイルセパレータ、4…車外側熱交換器、5…車外用ブロア、6…車外温度センサ、7…第1冷媒温度センサ、8…冷媒圧力センサ、9…減圧弁、10…車内側熱交換器、11…空調ユニット、16…アキュムレータ、17…第2冷媒温度センサ、18…内部熱交換器、19…制御装置。
Claims (11)
- コンプレッサから吐出させた超臨界流体からなる冷媒を、車外側熱交換器で放熱させ、減圧弁で減圧し、車内側熱交換器で気化させた後、前記コンプレッサに戻すように循環させる冷凍サイクルを備え、前記各構成部品を制御手段で制御する車両用空調装置において、
前記車外側熱交換器と減圧弁との間の冷媒と前記車内側熱交換器とコンプレッサとの間の冷媒とを熱交換する内部熱交換器と、前記車外側熱交換器の出口側の冷媒圧力を検出する冷媒圧力検出手段と、前記車外側熱交換器の出口側の冷媒温度を検出する冷媒温度検出手段とを設け、
前記制御手段は、前記内部熱交換器による熱交換能力および前記車外側熱交換器の出口側の冷媒温度を含む諸条件に基づいて前記減圧弁の入り口側の冷媒温度を演算するとともに、この冷媒温度に基づいて前記車外側熱交換器の出口側での冷媒の目標圧力を設定し、
前記目標圧力と前記冷媒圧力検出手段により検出した実際の冷媒圧力に応じて前記減圧弁の開度を調整するようにしたことを特徴とする車両用空調装置。 - コンプレッサから吐出させた超臨界流体からなる冷媒を、車外側熱交換器で放熱させ、減圧弁で減圧し、車内側熱交換器で気化させた後、前記コンプレッサに戻すように循環させる冷凍サイクルを備え、前記各構成部品を制御手段で制御する車両用空調装置において、
前記車外側熱交換器と減圧弁との間の冷媒と前記車内側熱交換器とコンプレッサとの間の冷媒とを熱交換する内部熱交換器と、前記車外側熱交換器の出口側の冷媒圧力を検出する冷媒圧力検出手段と、前記車外側熱交換器の出口側の冷媒温度を検出する冷媒温度検出手段と、車内の温度を検出する車内温度検出手段とを設け、
前記制御手段は、前記内部熱交換器による熱交換能力および前記車外側熱交換器の出口側の冷媒温度を含む諸条件に基づいて前記減圧弁の入り口側の冷媒温度を演算し、この冷媒温度に基づいて前記車外側熱交換器の出口側での冷媒圧力の第1目標値を設定するとともに、前記車外側熱交換器の出口側の冷媒温度に基づいて前記車外側熱交換器の出口側での冷媒圧力の第2目標値を設定し、かつ、実際の車内温度と設定温度とから車内の冷房能力を演算し、
前記冷房能力が十分であると判断した場合に前記第1目標値を目標圧力として設定する一方、冷房能力が不足していると判断した場合に前記第2目標値を目標圧力として設定し、
前記目標圧力と前記冷媒圧力検出手段により検出した実際の冷媒圧力に応じて前記減圧弁の開度を調整するようにしたことを特徴とする車両用空調装置。 - 前記制御手段は、前記目標圧力を、前記車内温度と設定温度の差に基づいて前記第1目標値から第2目標値の間で可変的に設定するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
- 前記制御手段は、前記減圧弁の入り口側の冷媒温度を演算する際に、コンプレッサによる冷媒循環量を諸条件として含むようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
- 前記コンプレッサの吸入側の冷媒温度を検出する第2冷媒温度検出手段を設け、
前記制御手段は、前記第2冷媒温度検出手段による検出温度に基づいて前記熱交換能力を補正するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の車両用空調装置。 - 前記車外側熱交換器は冷却用の車外用ブロアを備え、前記車外の温度を検出する車外温度検出手段を設け、
前記制御手段は、前記冷媒温度検出手段により検出した車外側熱交換器の出口側の冷媒温度と、前記車外温度検出手段により検出した車外温度に基づいて前記車外用ブロアによる送風量を調整するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の車両用空調装置。 - 前記制御手段は、車外側熱交換器の出口側の冷媒圧力が所定の圧力値以上である場合、前記車外用ブロアによる送風量を増大させるように調整するようにしたことを特徴とする請求項6に記載の車両用空調装置。
- 前記制御手段は、車外側熱交換器の出口側の冷媒圧力が所定の圧力値以上で、かつ、車外用ブロアによる送風量が最大である場合、前記減圧弁の開度を増大させるように調整するようにしたことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の車両用空調装置。
- 前記制御手段は、車外側熱交換器の出口側の冷媒圧力が所定の圧力値以上で、車外用ブロアによる送風量が最大で、かつ、前記減圧弁の開度が所定値以上である場合、前記コンプレッサの動作を停止するようにしたことを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
- 前記制御手段は、車両走行速度に応じて前記車外用ブロアによる送風量を調整するようにしたことを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
- 前記冷媒はCO2であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001261605A JP4688369B2 (ja) | 2001-08-30 | 2001-08-30 | 車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001261605A JP4688369B2 (ja) | 2001-08-30 | 2001-08-30 | 車両用空調装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003074996A JP2003074996A (ja) | 2003-03-12 |
JP4688369B2 true JP4688369B2 (ja) | 2011-05-25 |
Family
ID=19088622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001261605A Expired - Fee Related JP4688369B2 (ja) | 2001-08-30 | 2001-08-30 | 車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4688369B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107110564A (zh) * | 2014-12-24 | 2017-08-29 | 株式会社电装 | 制冷循环装置 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005337700A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-12-08 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 冷媒冷却回路 |
JP4774238B2 (ja) * | 2004-05-20 | 2011-09-14 | 昭和電工株式会社 | 冷凍サイクルの冷媒流通部接続構造 |
JP4661696B2 (ja) | 2005-12-08 | 2011-03-30 | 株式会社デンソー | 超臨界冷凍サイクル |
JP5055884B2 (ja) * | 2006-08-03 | 2012-10-24 | ダイキン工業株式会社 | 空気調和装置 |
JP5195378B2 (ja) * | 2008-12-10 | 2013-05-08 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用空調制御装置 |
FR2951669B1 (fr) * | 2009-10-26 | 2011-10-28 | Valeo Systemes Thermiques | Procede de controle du fonctionnement d'une boucle de climatisation d'un vehicule |
CN113352838A (zh) * | 2020-03-02 | 2021-09-07 | 北京新能源汽车股份有限公司 | 一种温度控制系统、方法、装置及汽车 |
CN114459138B (zh) * | 2022-02-25 | 2023-12-12 | 智己汽车科技有限公司 | 带自主发热鼓风机的空调控制方法及设备 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0452465A (ja) * | 1990-06-18 | 1992-02-20 | Daikin Ind Ltd | 冷凍装置の運転制御装置 |
JPH08216655A (ja) * | 1995-02-16 | 1996-08-27 | Nippondenso Co Ltd | 車両用ヒートポンプ式空調装置 |
JPH10153353A (ja) * | 1996-09-27 | 1998-06-09 | Toshiba Corp | 空気調和機 |
JP2000146329A (ja) * | 1998-08-24 | 2000-05-26 | Nippon Soken Inc | ヒ―トポンプサイクル |
JP2001108314A (ja) * | 1999-10-05 | 2001-04-20 | Zexel Valeo Climate Control Corp | 冷凍サイクル制御装置 |
JP2003004316A (ja) * | 2001-06-21 | 2003-01-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 冷凍装置の制御方法 |
-
2001
- 2001-08-30 JP JP2001261605A patent/JP4688369B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0452465A (ja) * | 1990-06-18 | 1992-02-20 | Daikin Ind Ltd | 冷凍装置の運転制御装置 |
JPH08216655A (ja) * | 1995-02-16 | 1996-08-27 | Nippondenso Co Ltd | 車両用ヒートポンプ式空調装置 |
JPH10153353A (ja) * | 1996-09-27 | 1998-06-09 | Toshiba Corp | 空気調和機 |
JP2000146329A (ja) * | 1998-08-24 | 2000-05-26 | Nippon Soken Inc | ヒ―トポンプサイクル |
JP2001108314A (ja) * | 1999-10-05 | 2001-04-20 | Zexel Valeo Climate Control Corp | 冷凍サイクル制御装置 |
JP2003004316A (ja) * | 2001-06-21 | 2003-01-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 冷凍装置の制御方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107110564A (zh) * | 2014-12-24 | 2017-08-29 | 株式会社电装 | 制冷循环装置 |
CN107110564B (zh) * | 2014-12-24 | 2020-01-07 | 株式会社电装 | 制冷循环装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003074996A (ja) | 2003-03-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6493370B2 (ja) | ヒートポンプシステム | |
JP7230642B2 (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
JP6201434B2 (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
US9829237B2 (en) | Heat pump system for vehicle and method of controlling the same | |
US6523361B2 (en) | Air conditioning systems | |
EP2634021B1 (en) | Heat pump system for vehicle and method of controlling the same | |
JP5984842B2 (ja) | 車両用空気調和装置 | |
US10427497B2 (en) | Air conditioner for vehicle | |
US11046148B2 (en) | Air conditioner for vehicles | |
US20030080714A1 (en) | Battery temperature control device for controlling the temperature of battery installed in vehicle | |
CN112533782A (zh) | 用于运行包括具有热泵功能的制冷剂回路的、用于车辆的制冷设备的方法 | |
WO2011108567A1 (ja) | 車両用空気調和装置及びその運転切替方法 | |
JP4341093B2 (ja) | 空調装置 | |
US11014430B2 (en) | Refrigeration cycle device | |
JP2018091536A (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
JP4688369B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2020015414A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP4771627B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2006313050A (ja) | 超臨界冷凍サイクルおよび車両用空調装置 | |
KR101146477B1 (ko) | 자동차용 히트펌프 시스템 | |
JP2003335129A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2003054249A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP3830242B2 (ja) | ヒートポンプ式自動車用空気調和装置 | |
JP4612968B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP7494139B2 (ja) | 車両用空調装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080827 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110208 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110215 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |