JP4687761B2 - 清掃部材、清掃器、像保持体ユニットおよび画像形成装置 - Google Patents
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Description
像保持体表面に接触して前記像保持体表面を清掃する一端部と、
前記一端部を前記像保持体表面に押し当てる力を付与する金属製の押し当て支持部材の接着面に対向した状態で接着される被接着面を有し、前記押し当て支持部材に支持される被支持部と、
を有する樹脂製の清掃部材であって、
前記一端部の端である一端から、前記押し当て支持部材が変形可能な範囲の前記一端の反対側の端である他端までの長さとしての自由長が設けられ、
前記自由長の他端が、前記被支持部の他端に対して、前記一端部側に設けられ、
前記被接着面の前記一端部側に配置された第1の接着層と、前記被接着面の前記第1の接着層より他端部側に配置され且つ前記第1の接着層に比べてデュロメータタイプAで硬度が小さな第2の接着層と、前記第1の接着層と前記第2の接着層との間に配置された隙間と、を有する接着層により、前記接着面と前記被接着面とが面接着された
ことを特徴とする。
像保持体表面に接触して前記像保持体表面を清掃する一端部と、
前記一端部を前記像保持体表面に押し当てる力を付与する金属製の押し当て支持部材の接着面に対向した状態で接着される被接着面を有し、前記押し当て支持部材に支持される被支持部と、
を有する樹脂製の清掃部材であって、
前記一端部の端である一端から、前記押し当て支持部材が変形可能な範囲の前記一端の反対側の端である他端までの長さとしての自由長が設けられ、
前記自由長の他端が、前記被支持部の他端に対して、前記一端部側に設けられ、
前記被接着面の前記一端部側に配置された第1の接着層と、前記被接着面の前記第1の接着層より他端部側に配置され且つ前記清掃部材と前記押し当て部材との熱膨張率の差に基づく剪断方向の変位の差に応じて変形する第2の接着層と、前記第1の接着層と前記第2の接着層との間に配置された隙間と、を有する接着層により、前記接着面と前記被接着面とが面接着された
ことを特徴とする。
像保持体の表面に接触して前記像保持体表面を清掃する一端部と、被支持部と、前記被支持部に設けられた被接着面とを有する樹脂製の清掃部材と、
前記清掃部材で除去された現像剤が収容される清掃容器と、
前記清掃容器の一部または別部材として設けられた取付部と、
前記取付部に支持される被取付部と、前記清掃部材の前記被支持部を支持する清掃支持部と、前記清掃支持部に設けられ且つ前記被接着面に対向した状態で前記被接着面を接着する接着面とを有し、前記清掃部材を前記像保持体表面に押し当てる力を付与する金属製の押し当て支持部材と、
を備え、
前記一端部の端である一端から、前記押し当て支持部材が変形可能な範囲の前記一端の反対側の端である他端までの長さとしての自由長が設けられ、
前記自由長の他端が、前記被支持部の他端に対して、前記一端部側に設けられ、
前記被支持部の他端側と前記取付部の一端側とが押し当て支持部材を挟んで対向して配置され、
前記被接着面の前記一端部側に配置された第1の接着層と、前記被接着面の前記第1の接着層より他端部側に配置され且つ前記第1の接着層に比べてデュロメータタイプAで硬度が小さな第2の接着層と、前記第1の接着層と前記第2の接着層との間に配置された隙間と、を有する接着層により、前記接着面と前記被接着面とが面接着された
ことを特徴とする。
像保持体の表面に接触して前記像保持体表面を清掃する一端部と、被接着面を有する被支持部とを有する樹脂製の清掃部材と、
前記清掃部材で除去された現像剤が収容される清掃容器と、
前記清掃容器の一部または別部材として設けられた取付部と、
前記取付部に支持される被取付部と、前記清掃部材の前記被支持部を支持する清掃支持部であって、前記被接着面に対向した状態で前記被接着面を接着する接着面を有する前記清掃支持部とを有し、前記清掃部材を前記像保持体表面に押し当てる力を付与する金属製の押し当て支持部材と、
を備え、
前記一端部の端である一端から、前記押し当て支持部材が変形可能な範囲の前記一端の反対側の端である他端までの長さとしての自由長が設けられ、
前記自由長の他端が、前記被支持部の他端に対して、前記一端部側に設けられ、
前記被支持部の他端側と前記取付部の一端側とが押し当て支持部材を挟んで対向して配置され、
前記被接着面の前記一端部側に配置された第1の接着層と、前記被接着面の前記第1の接着層より他端部側に配置され且つ前記清掃部材と前記押し当て部材との熱膨張率の差に基づく剪断方向の変位の差に応じて変形する第2の接着層と、前記第1の接着層と前記第2の接着層との間に配置された隙間と、を有する接着層により、前記接着面と前記被接着面とが面接着された
ことを特徴とする。
ホットメルト接着剤により構成された前記第1の接着層と、
両面テープにより構成された前記第2の接着層と、
を備えたことを特徴とする。
なお、本願発明におけるホットメルト接着剤とは、 熱可塑性樹脂成分の固形接着剤を加熱し融解した状態にして流動性を付与(ホットメルト)した上で塗布し、冷却されることにより硬化・接着するものを意味する。
表面に現像剤で形成された像を保持する像保持体と、
前記像保持体表面に付着した現像剤を除去して清掃する請求項3ないし5のいずれかに記載の清掃器と、
を備えたことを特徴とする。
回転する像保持体と、
前記像保持体表面を帯電させる帯電器と、
前記像保持体に潜像を書き込む潜像書込装置と、
前記像保持体表面の潜像を可視像に現像する現像器と、
前記像保持体表面の可視像を被転写体に転写する転写器と、
転写後の前記像保持体表面に付着した現像剤を除去して清掃する請求項3ないし5のいずれかに記載の清掃器と、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、両面テープで清掃部材と押し当て支持部材とを容易に接着することができる。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
図1において、画像形成装置Uは、上面に透明な原稿台PG、いわゆる、プラテンガラスPGを有する画像形成装置本体の一例としてのデジタル式の複写機本体U1と、前記プラテンガラスPG上に着脱自在に装着される自動原稿搬送装置U2とを備えている。
前記自動原稿搬送装置U2は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて収容される原稿給紙部TG1を有している。前記原稿給紙部TG1に載置された複数の各原稿Giは順次プラテンガラスPG上の複写位置、すなわち、原稿搬送部材の一例としてのプラテンロールGR1の圧接位置を通過して、原稿排出部材GR2により原稿排紙部TG2に排出されるように構成されている。
前記スキャナ部U1aは、読取り基準位置に配置された露光系位置検出部材、いわゆる露光系レジセンサSp、および露光光学系Aを有している。
前記露光光学系Aは、その移動および停止が露光系レジセンサSpの検出信号により制御され、常時は読取り基準位置に停止している。
原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置いて複写を行う手動原稿配置動作の場合、露光光学系Aは移動しながらプラテンガラスPG上の原稿Giを露光走査する。
露光された前記原稿Giからの反射光は、前記露光光学系Aを通って固体撮像素子CCD上に収束される。前記固体撮像素子CCDは、その撮像面上に収束された原稿反射光を電気信号に変換する。
プリンタ部U1bの制御部Cにより動作タイミングを制御される前記書込駆動信号出力装置DLは、入力された画像データに応じた書込駆動信号を潜像書込装置ROSに出力する。
前記潜像書込装置ROSの下方には、回転する像保持体PRが配置されている。前記像保持体PR表面は、帯電領域Q0において帯電器の一例としての帯電ロールCRにより帯電された後、潜像書込位置Q1において前記潜像書込装置ROSの潜像書込光の一例としてのレーザビームLにより露光走査されて静電潜像が形成される。前記静電潜像が形成された像保持体PR表面は回転移動して現像領域Q2、転写領域Q4を順次通過する。
前記転写領域Q4において前記像保持体PRに対向する転写器の一例としての転写ロールTRは、像保持体PR表面のトナー像Tnを媒体の一例としてのシートSに転写する部材であり、現像器Dで使用される現像用のトナーの帯電極性と逆極性の転写電圧が電源回路Eから供給される。前記帯電ロールCRに印加する帯電電圧、現像ロールR0に印加する現像電圧、転写ロールTRに印加する転写電圧等の印加電圧、後述の定着装置Fの加熱ロールのヒータを加熱するヒータ電源等を有する電源回路Eは前記制御部Cにより制御される。
前記第1給紙トレイTR1および第2給紙トレイTR2の右端部の上端部には用紙取出部材の一例としてのピックアップロールRpが配置されており、前記ピックアップロールRpにより取り出されたシートSは、さばき部材Rsに搬送される。
前記さばき部材Rsは、互いに圧接する給紙部材の一例としてのフィードローラRs1および分離部材の一例としてのリタードロールRs2を有している。前記ニップ部に搬送されたシートは給紙部材Rsにより1枚づつ分離されて、媒体搬送路の一例としてのシート搬送路SH1に搬送される。
転写前シート搬送路SH2に搬送されたシートSは、搬送ロールRaにより転写領域搬送時期調整部材の一例としてのレジロールRrに搬送される。
また、手差し給紙部の一例としての手差し給紙トレイTR0から給紙されたシートSもレジロールRrに搬送される。
前記レジロールRrに搬送されたシートSは、前記像保持体PR上のトナー像Tnが転写領域Q4に移動するのにタイミングを合わせて、転写前媒体案内部材の一例としての転写前シートガイドSG1から転写領域Q4に搬送される。
前記像保持体PR、帯電ロールCR、潜像書込装置ROS、現像器D等により、可視像形成装置の一例としてのトナー像形成装置Gが構成されている。また、実施例1では、前記像保持体PRとクリーナCL1は、画像形成装置Uに対して、一体的に着脱、交換可能な像保持体ユニットPR+CL1、いわゆるプロセスカートリッジとして構成されている。
定着装置Fは、内部に熱源としてのヒータを有する加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有する。定着装置Fに搬送されたシートSは、前記加熱ロールFhと加圧ロールFpとの圧接領域により構成される定着領域Q5を通過する際に、トナー像が加熱定着されてから、シート排出路SH4を通って媒体排出部の一例としての排紙トレイTRhに搬送される。
前記符号SH1〜SH6により示された要素により媒体搬送路の一例としてのシート搬送路SHが構成されている。
前記シート搬送路SHおよびそこに配置されたシート搬送機能を有するローラRa,Rb,Rr等により媒体搬送装置の一例としてのシート搬送装置USが構成されている。
図2は本発明の実施例1の清掃器部分の要部拡大図である。
図3は実施例1の清掃部材の要部拡大図である。
なお、説明をわかりやすくするために、図面において、部材の図示が適宜省略されている。
図1、図2において、本発明の実施例1の清掃器としてのクリーナCL1は、清掃容器の一例としてのハウジング1を有する。前記ハウジング1は、像保持体PR側が開放された開口1aを有し、前記ハウジング1の上端部には、清掃部材支持部1bが形成されている。前記ハウジング1の下部の像保持体PR側には、漏出防止部材取付け部1cが形成されている。
図2、図3において、前記ホルダ6の像保持体PR側表面には、押し当て支持部材の一例として、薄板状の板バネ7が支持されている。実施例1の板バネ7は、左表面上端部に被取付部の一例としての被取付面7aが形成され、右表面に清掃支持部の一例としてのブレード支持面7bが形成されている。前記被取付面7aは、ホルダ6に接着剤7cで固定支持されている。したがって、前記被取付面7aの部分が板バネ7の基端部となっており、一端部の一例としての下端部が自由端部となっている。
前記板バネ7の像保持体PR側表面には、清掃部材の一例としてのクリーニングブレード8が支持されている。前記クリーニングブレード8は、下端部8aが一端部の一例としての自由端部となっており、反対側の上端部8bが他端部の一例としての基端部となっている。そして、クリーニングブレード8の下端部8aが像保持体PR表面に接触して像保持体PR表面に残留した残留トナーを擦り取る。実施例1のクリーニングブレード8は、板バネ7側の面により、被支持部の一例としての板バネ被支持面8cが構成されている。
前記第2の接着剤としては、クリーニングブレード8と板バネ7の熱膨張率の差に基づく剪断方向に沿った変形の差分、すなわち、変位の差に応じて変形可能な弾性、伸縮性を有する接着剤や、両面テープを使用可能である。前記両面テープは、不織布や樹脂薄膜等の基布の両面に接着剤の一例としての糊が塗布された従来公知のものが使用可能であり、厚み方向の接着力が強く、糊や基布の伸縮性、弾性によりクリーニングブレード8と板バネ7との間の剪断方向に沿った変位の差に応じて変形可能、すなわち、剪断方向の変位の差を吸収するように変形可能である。したがって、第2の接着層9bの部分において、クリーニングブレード8と板バネ7との間の相対的なずれや移動、変形が、第2の接着層9bで吸収可能に構成されている。
前記ハウジング1の内部には、ハウジング1に回収された残留トナーを搬送する搬送部材の一例としての搬送オーガ13が配置されている。
前記構成を備えた本発明の実施例1の画像形成装置Uの清掃器CL1では、クリーニングブレード8と板バネ7との間が、像保持体PRに接触する自由端部側で硬度の高い第1の接着層9aにより接着され、基端部側で高度の低い第2の接着層9bで接着されている。すなわち、硬度が高い第1の接着層9aで接着されたクリーニングブレード8の自由端部は現像剤を像保持体PRから除去する際の摩擦接触時に板バネ7から剥がれにくくなっていると共に、剪断方向のズレ等が吸収するように変形する第2の接着層9bで接着されたクリーニングブレード8の基端部では、板バネ7に対してクリーニングブレード8が剪断方向にずれた場合に、剪断方向の変位が吸収されている。
図4において、従来のクリーナでは、図4に示すように、1種類の接着剤のみで接着されることが一般的であり、強度や耐久性等の観点から、板バネ07とクリーニングブレード08とがホットメルト接着剤09aのみで接着された構成が採用されることがある。
すなわち、図4に示すホットメルト接着剤09aのみで接着された従来の構成では、クリーニングブレード08の環境変動が大きくなっている。
これに対して、実施例1では、第2の接着層9bで剪断方向の変形等が吸収されている。したがって、クリーニングブレード8と板バネ7との伸縮量に差が発生した場合でも、図5に示すように、第2の接着層9bで伸縮量の差が吸収可能であるものと考えられる。したがって、図4に示す従来の構成に比べて、板バネ7およびクリーニングブレード8の湾曲、反りが低減されており、クリーニングブレード8と像保持体PRとの接触圧力の変動が低減される。よって、実施例1のクリーナCL1では、像保持体PRの摩耗が促進されて低寿命化したり、クリーニングブレード8の捲れや騒音が大きくなったり、クリーニング性が低下するといったことが低減されている。
(実験例)
次に、実施例1の効果を確認するための実験を行なった。
(実験例1)
図6Aにおいて、実験例1では、板バネ7として、金属材料の一例としてのSUS:Stainless Used Steelを使用し、厚さが0.08mmで長さが16.0mmの薄板状のものを使用した。また、クリーニングブレード8として、樹脂材料の一例としてウレタンゴムを使用し、厚さが1.2mm、長さが13.0mmの板状のものを使用した。さらに、板バネ7をホルダ6に接着する幅を5.0mm、板バネ7の変形可能な自由長を11.0mmに設定し、厚さ2.0mmのホルダ6の内面からクリーニングブレード8の像保持体PR側外表面までの長さである倒れ量を3.54mmに設定した。また、第1の接着層9aの幅を5mm、第2の接着層9bの幅を5.5mmに設定し、第1の接着層9aと第2の接着層9bの間には、接着剤どうしが混ざり合わないように、微小な隙間を空けた。
また、実験例1では、第1の接着層9aとして、板バネ7とホルダ6との間を接着したものと同じホットメルト接着剤を使用し、厚みが0.13mm、幅が5mmで塗布した。
さらに、第2の接着層9bとして、弾性のある接着剤としてセメダイン株式会社製セメダインスーパーXを使用し、幅が5.5mmで、厚みが第1の接着層9aと同様に0.13mmに設定した。
実験例2では、第2の接着層9bとして、弾性のある接着剤として信越化学工業株式会社製信越シリコーンKE−45を使用し、それ以外は、実験例1と同様に設定した。
(実験例3)
実験例3では、第2の接着層9bとして、弾性のある接着剤として信越化学工業株式会社製信越シリコーンKE−3423を使用し、それ以外は、実験例1と同様に設定した。
(実験例4)
実験例4では、第2の接着層9bとして、弾性のある接着剤として信越化学工業株式会社製信越シリコーンKE−3498を使用し、それ以外は、実験例1と同様に設定した。
(実験例5)
実験例5では、第2の接着層9bとして、弾性のある接着剤として信越化学工業株式会社製信越シリコーンKE−3427を使用し、それ以外は、実験例1と同様に設定した。
実験例6では、第2の接着層9bとして、両面テープである大日本インキ株式会社製DIC#8003Dを使用し、それ以外は、実験例1と同様に設定した。
(実験例7)
実験例7では、第2の接着層9bとして、両面テープである日東電工株式会社製No.500を使用し、それ以外は、実験例1と同様に設定した。
(実験例8)
実験例8では、第2の接着層9bとして、両面テープである日東電工株式会社製No.5000を使用し、それ以外は、実験例1と同様に設定した。
(比較例1)
比較例1では、従来の構成と同様に、クリーニングブレード8と板バネ7との境界の13mmを全てホットメルト接着剤で接着した。
前記各実験例1〜8および比較例1において、22℃55%RHの常温常湿に対する10℃15%RHの低温低湿環境における倒れ量の変化を測定した。図6Bに実験結果を示す。
図6Bにおいて、実験例1では、硬度がデュロメータタイプAで40°であり、倒れ量の変化が0.0149mm/℃であった。
実験例2では、硬度がデュロメータタイプAで30°であり、倒れ量の変化が0.0123mm/℃であった。
実験例3では、硬度がデュロメータタイプAで20°であり、倒れ量の変化が0.0125mm/℃であった。
実験例4では、硬度がデュロメータタイプAで45°であり、倒れ量の変化が0.0149mm/℃であった。
実験例5では、硬度がデュロメータタイプAで24°であり、倒れ量の変化が0.0123mm/℃であった。
実験例7では、倒れ量の変化が0.008mm/℃であった。
実験例8では、倒れ量の変化が0.006mm/℃であった。
なお、実験例6〜8の両面テープについては、実験例1〜5の接着剤の場合と異なり、硬度のデータは無いが、ホットメルト接着剤に比べて、十分に軟らかく、硬度は低かった。
比較例1では、硬度がデュロメータタイプAで90°であり、倒れ量の変化が0.023mm/℃程度であった。
また、実験例6〜8の結果から、両面テープを使用した場合も、倒れ量の変化が小さくなり、接触圧力の変化が低減されることが確認された。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H04)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としての複写機に限定されず、プリンタ、FAX等の画像形成装置にも適用可能である。また、単色、いわゆる、モノクロの画像形成装置に限定されず、多色、いわゆる、カラーの画像形成装置にも適用可能である。
(H03)前記実施例において、第1の接着層9aと第2の接着層9bとの間に隙間を形成したが、製造上、接着剤どうしが混ざることが回避可能である場合、隙間を無くすことも可能である。
(H04)前記実施例において、例示した数値や具体的な材料名等は、設計や仕様に応じて、任意に変更可能である。
6…取付部、
7…押し当て支持部材、
8…清掃部材、
9a…第1の接着層、
9b…第2の接着層、
CL1…清掃器、
CR…帯電器、
D…現像器、
PR…像保持体、
PR+CL1…像保持体ユニット、
ROS…潜像書込装置、
TR…転写器、
U…画像形成装置。
Claims (7)
- 像保持体表面に接触して前記像保持体表面を清掃する一端部と、
前記一端部を前記像保持体表面に押し当てる力を付与する金属製の押し当て支持部材の接着面に対向した状態で接着される被接着面を有し、前記押し当て支持部材に支持される被支持部と、
を有する樹脂製の清掃部材であって、
前記一端部の端である一端から、前記押し当て支持部材が変形可能な範囲の前記一端の反対側の端である他端までの長さとしての自由長が設けられ、
前記自由長の他端が、前記被支持部の他端に対して、前記一端部側に設けられ、
前記被接着面の前記一端部側に配置された第1の接着層と、前記被接着面の前記第1の接着層より他端部側に配置され且つ前記第1の接着層に比べてデュロメータタイプAで硬度が小さな第2の接着層と、前記第1の接着層と前記第2の接着層との間に配置された隙間と、を有する接着層により、前記接着面と前記被接着面とが面接着された
ことを特徴とする清掃部材。 - 像保持体表面に接触して前記像保持体表面を清掃する一端部と、
前記一端部を前記像保持体表面に押し当てる力を付与する金属製の押し当て支持部材の接着面に対向した状態で接着される被接着面を有し、前記押し当て支持部材に支持される被支持部と、
を有する樹脂製の清掃部材であって、
前記一端部の端である一端から、前記押し当て支持部材が変形可能な範囲の前記一端の反対側の端である他端までの長さとしての自由長が設けられ、
前記自由長の他端が、前記被支持部の他端に対して、前記一端部側に設けられ、
前記被接着面の前記一端部側に配置された第1の接着層と、前記被接着面の前記第1の接着層より他端部側に配置され且つ前記清掃部材と前記押し当て部材との熱膨張率の差に基づく剪断方向の変位の差に応じて変形する第2の接着層と、前記第1の接着層と前記第2の接着層との間に配置された隙間と、を有する接着層により、前記接着面と前記被接着面とが面接着された
ことを特徴とする清掃部材。 - 像保持体の表面に接触して前記像保持体表面を清掃する一端部と、被支持部と、前記被支持部に設けられた被接着面とを有する樹脂製の清掃部材と、
前記清掃部材で除去された現像剤が収容される清掃容器と、
前記清掃容器の一部または別部材として設けられた取付部と、
前記取付部に支持される被取付部と、前記清掃部材の前記被支持部を支持する清掃支持部と、前記清掃支持部に設けられ且つ前記被接着面に対向した状態で前記被接着面を接着する接着面とを有し、前記清掃部材を前記像保持体表面に押し当てる力を付与する金属製の押し当て支持部材と、
を備え、
前記一端部の端である一端から、前記押し当て支持部材が変形可能な範囲の前記一端の反対側の端である他端までの長さとしての自由長が設けられ、
前記自由長の他端が、前記被支持部の他端に対して、前記一端部側に設けられ、
前記被支持部の他端側と前記取付部の一端側とが押し当て支持部材を挟んで対向して配置され、
前記被接着面の前記一端部側に配置された第1の接着層と、前記被接着面の前記第1の接着層より他端部側に配置され且つ前記第1の接着層に比べてデュロメータタイプAで硬度が小さな第2の接着層と、前記第1の接着層と前記第2の接着層との間に配置された隙間と、を有する接着層により、前記接着面と前記被接着面とが面接着された
ことを特徴とする清掃器。 - 像保持体の表面に接触して前記像保持体表面を清掃する一端部と、被接着面を有する被支持部とを有する樹脂製の清掃部材と、
前記清掃部材で除去された現像剤が収容される清掃容器と、
前記清掃容器の一部または別部材として設けられた取付部と、
前記取付部に支持される被取付部と、前記清掃部材の前記被支持部を支持する清掃支持部であって、前記被接着面に対向した状態で前記被接着面を接着する接着面を有する前記清掃支持部とを有し、前記清掃部材を前記像保持体表面に押し当てる力を付与する金属製の押し当て支持部材と、
を備え、
前記一端部の端である一端から、前記押し当て支持部材が変形可能な範囲の前記一端の反対側の端である他端までの長さとしての自由長が設けられ、
前記自由長の他端が、前記被支持部の他端に対して、前記一端部側に設けられ、
前記被支持部の他端側と前記取付部の一端側とが押し当て支持部材を挟んで対向して配置され、
前記被接着面の前記一端部側に配置された第1の接着層と、前記被接着面の前記第1の接着層より他端部側に配置され且つ前記清掃部材と前記押し当て部材との熱膨張率の差に基づく剪断方向の変位の差に応じて変形する第2の接着層と、前記第1の接着層と前記第2の接着層との間に配置された隙間と、を有する接着層により、前記接着面と前記被接着面とが面接着された
ことを特徴とする清掃器。 - ホットメルト接着剤により構成された前記第1の接着層と、
両面テープにより構成された前記第2の接着層と、
を備えたことを特徴とする請求項3または4のいずれかに記載の清掃器。 - 表面に現像剤で形成された像を保持する像保持体と、
前記像保持体表面に付着した現像剤を除去して清掃する請求項3ないし5のいずれかに記載の清掃器と、
を備えたことを特徴とする像保持体ユニット。 - 回転する像保持体と、
前記像保持体表面を帯電させる帯電器と、
前記像保持体に潜像を書き込む潜像書込装置と、
前記像保持体表面の潜像を可視像に現像する現像器と、
前記像保持体表面の可視像を被転写体に転写する転写器と、
転写後の前記像保持体表面に付着した現像剤を除去して清掃する請求項3ないし5のいずれかに記載の清掃器と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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