JP4687502B2 - 電子写真用トナー及び電子写真用現像剤、並びに画像形成方法 - Google Patents
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(上記式(1)中、Mはエステル濃度を、Kはポリマー中のエステル基数を、Aはポリマーの高分子鎖を構成する原子数を、それぞれ表す。)
<1>結着樹脂と着色剤とを含む電子写真用トナーであって、前記結着樹脂が、結晶性ポリエステル樹脂を含み、前記結晶性ポリエステル樹脂が、ナフタレン骨格およびビフェニル骨格の少なくともいずれかを有する低分子化合物を含み、且つ芳香族ジカルボン酸由来構成成分を0.5〜30構成モル%含有することを特徴とする電子写真用トナーである。
潜像保持体表面に静電潜像を形成する潜像形成工程と、該静電潜像を現像剤により現像してトナー画像を形成する現像工程と、潜像保持体表面に形成されたトナー画像を被記録体に転写して転写画像を形成する転写工程と、被記録体に転写された転写画像を定着する定着工程とを含む画像形成方法であって、前記現像剤が、上記本発明の電子写真用トナーを含むことを特徴とする画像形成方法である。
(2)前記クリーニング処理におけるクリーニング手段が、支持部材に保持されており、線圧20g/cm以上40g/cm以下の当接圧をもって前記感光体表面に当接された弾性ブレードを有している。
(3)前記弾性ブレードの当接角が9°以上17°以下である。
本発明の電子写真用トナーは、結着樹脂と着色剤とを含む。そして、結着樹脂が結晶性ポリエステル樹脂を含み、且つ結晶性ポリエステル樹脂が所定の低分子化合物を含む。以下、本発明の電子写真用トナーの各構成成分について説明する。
本発明の電子写真用トナーにおける結着樹脂は、結晶性ポリエステル樹脂を主成分とする。ここで「主成分」とは、結着樹脂を構成する成分のうち、主たる成分のことを指し、具体的には、結着樹脂の50質量%以上を構成する成分を指す。ただし、本発明において、前記結着樹脂のうち、結晶性ポリエステル樹脂は、結着樹脂中に70質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましい。
結晶性ポリエステル樹脂は、酸(ジカルボン酸)成分とアルコール(ジオール)成分とから合成される特定のポリエステル樹脂である。以降の説明においては、ポリエステル樹脂において、ポリエステル樹脂の合成前には酸成分であった構成部位を「酸由来構成成分」と、ポリエステル樹脂の合成前にはアルコール成分であった構成部位を「アルコール由来構成成分」と、それぞれ示す。
前記酸由来構成成分となるための酸としては、種々のジカルボン酸が挙げられるが、特定のポリエステル樹脂における主たる酸由来構成成分としては、脂肪族ジカルボン酸及び芳香族ジカルボン酸が望ましく、特に脂肪族ジカルボン酸は直鎖型のカルボン酸が望ましい。
アルコール由来構成成分となるためのアルコールとしては、脂肪族ジオールが好ましく、鎖炭素数が7〜20の範囲である直鎖型脂肪族ジオールがより好ましい。
本発明のもう一つの重要な構成要素は、ナフタレン骨格またはビフェニル骨格を有する低分子化合物である。当該低分子化合物を含有させることで、電子写真用トナーの硬さが向上し変形しにくくなるとともに、帯電性を良好なものとすることができる。これは、当該低分子化合物が、結晶性ポリエステル樹脂の非晶質部分に入っていき、当該部分の分子の動きを抑制することに起因すると考えられる。その結果、電子写真用トナー全体の硬さは向上し、分子が動かないことにより帯電性が向上すると考えられる。
本発明の電子写真用トナーにおける着色剤としては、特に制限はなく、公知の着色剤が挙げられ、目的に応じて適宜選択することができる。顔料を1種単独で用いてもよいし、同系統の顔料を2種以上混合して用いてもよい。また異系統の顔料を2種以上混合して用いてもよい。前記着色剤としては、具体的には、例えば、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック等のカーボンブラック;ベンガラ、アニリンブラック、紺青、酸化チタン、磁性粉等の無機顔料;ファストイエロー、モノアゾイエロー、ジスアゾイエロー、ピラゾロンレッド、キレートレッド、ブリリアントカーミン(3B、6B等)、パラブラウン等のアゾ顔料;銅フタロシアニン、無金属フタロシアニン等のフタロシアニン顔料;フラバントロンイエロー、ジブロモアントロンオレンジ、ペリレンレッド、キナクリドンレッド、ジオキサジンバイオレット等の縮合多環系顔料;等が挙げられる。
本発明の電子写真用トナーに用いられ得るその他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、無機微粒子、有機微粒子、帯電制御剤、離型剤等の公知の各種添加剤等が挙げられる。
本発明の電子写真用トナーは、その表面が表面層によって覆われていてもよい。表面層は、トナー全体の力学特性、溶融粘弾性特性に大きな影響を与えないことが望ましい。例えば、非溶融、或いは高融点の表面層がトナーを厚く覆っていると、結晶性ポリエステル樹脂を用いたことによる低温定着性を十分に発揮し得なくなる。従って、表面層の膜厚はできるだけ薄いことが望ましく、具体的には、0.001〜1μmの範囲内であることが好ましい。
本発明に使用されるトナーは、常温下で十分な硬さを有することが望まれる。具体的には、その動的粘弾性が、角周波数1rad/sec、歪0.1%、30℃において、貯蔵弾性率GL(30)が1×106Pa以上であり、損失弾性率GN(30)が1×106Pa以上であることが望ましい。なお、貯蔵弾性率GLおよび損失弾性率GNは、JIS K−6900にその詳細が規定されている。
以上説明した本発明の電子写真用トナーを製造する方法としては、特に制限はないが、湿式造粒法によること特に好ましい。湿式造粒法としては、公知の溶融懸濁法、乳化凝集法、溶解懸濁法等の方法が好適に挙げられるが、本発明は乳化凝集法を用いる際に有用であるので、乳化凝集法を例に説明する。
乳化工程において、結晶性ポリエステル樹脂の乳化粒子(液滴)は、水系媒体と、ポリエステル樹脂、既述のナフタレン骨格またはビフェニル骨格を有する低分子化合物及び必要に応じて着色剤を含む混合液(ポリマー液)とを混合した溶液に、剪断力を与えることにより形成される。ナフタレン骨格またはビフェニル骨格を有する低分子化合物は、結晶性樹脂に予め溶融混練しておくか、または、有機溶剤を用いて結晶性樹脂とともに溶解して混合する。
凝集工程では、得られた乳化粒子を、結晶性ポリエステル樹脂の融点付近の温度で、かつ融点以下の温度にて加熱して凝集し凝集体を形成する。乳化粒子の凝集体の形成は、攪拌下、乳化液のpHを酸性にすることによってなされる。当該pHとしては、2〜6の範囲が好ましく、2.5〜5の範囲がより好ましく、2.5〜4の範囲がさらに好ましい。この際、凝集剤を使用するのも有効である。
融合工程においては、凝集工程と同様の攪拌下で、凝集体の懸濁液のpHを3〜10の範囲にすることにより、凝集の進行を止め、結晶性ポリエステル樹脂の融点以上の温度で加熱を行うことにより凝集体を融合させる。
ーオキシ)オクタン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バリレート、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、
本発明の電子写真用現像剤は、電子写真用トナーとキャリアとを含み、当該電子写真用トナーが、本発明の電子写真用トナーである。
次に、本発明の電子写真用トナーを用いた本発明の画像形成方法について説明する。前記画像形成方法は、潜像保持体表面に静電潜像を形成する潜像形成工程と、該静電潜像を現像剤により現像してトナー画像を形成する現像工程と、潜像保持体表面に形成されたトナー画像を被記録体に転写して転写画像を形成する転写工程と、被記録体に転写された転写画像を定着する定着工程とを含む画像形成方法であって、前記現像剤が、本発明の電子写真用トナーを含むものである。
(2)前記クリーニング処理におけるクリーニング手段が、支持部材に保持されており、線圧20g/cm以上40g/cm以下の当接圧をもって前記感光体表面に当接された弾性ブレードを有している。
(3)前記弾性ブレードの当接角が9°以上17°以下である。
の接線5とが、感光体3の回転方向側においてなす弾性ブレード1の当接角θを9〜17°に設定するとともに、有機感光体への弾性ブレードの当接力(線圧)fを20〜40g/cmに設定することが好ましい。
(トナーの製造)
−結晶性ポリエステル樹脂(1)の合成−
5Lのフラスコに、セバシン酸400g(1.98モル)と、1,6−へキサンジオール277.5g(2.47モル)と、テレフタル酸ジメチル96.1g(0.49モル)と、ジブチルスズオキシド0.3gとを入れ、窒素雰囲気下、機械攪拌にて180℃で5時間反応させ、続いて減圧下、220℃で縮合反応を行なった。
5Lのフラスコに、セバシン酸500g(2.47モル)と、1,6−へキサンジオール365.2g(3.09モル)と、2,6ナフタレンカルボン酸ジメチル151g(0.618モル)ジブチルスズオキシド0.38gとを入れ、窒素雰囲気下、機械攪拌にて180℃で5時間反応させ、続いて減圧下、220℃で縮合反応を行なった。
5Lのフラスコに、セバシン酸1436g(7.1モル)と、1,6−へキサンジオール934.8g(7.91モル)と、ビフェニルカルボン酸ジメチル213.3g(0.79モル)、ジブチルスズオキシド0.98gとを入れ、窒素雰囲気下、機械攪拌にて180℃で5時間反応させ、続いて減圧下、220℃で縮合反応を行なった。
結晶性ポリエステル樹脂(1)80gに、4,4’−ビフェニルジカルボン酸ジメチル2.4gを加え、160℃で、30分攪拌混合した。
得られた結晶性ポリエステル樹脂(1)40gを、イオン交換水360gに加え、90℃に加熱して、10質量%のドデシルベンゼンスルホン酸水溶液8gを加えながら、乳化機(Ultra Turrax T−50、IKA製)を用いて8000rpmで攪拌し、体積平均粒径350nmの結晶性ポリエステル樹脂ラテックス(1)を作製した。
結晶性ポリエステル樹脂(1)80gに、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル2.4gを加え、160℃で、30分攪拌混合した。
得られた結晶性ポリエステル樹脂化合物(2)40gを、イオン交換水360gに加え、90℃に加熱して、10質量%のドデシルベンゼンスルホン酸水溶液8gを加えながら、乳化機(Ultra Turrax T−50、IKA製)を用いて8000rpmで攪拌し、平均粒径300nmの結晶性ポリエステル樹脂ラテックス(2)を作製した。
結晶性ポリエステル樹脂(1)80gに、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル4.8gを加え、160℃で、30分攪拌混合した。
得られた結晶性ポリエステル樹脂化合物(3)40gを、イオン交換水360gに加え、90℃に加熱して、10質量%のドデシルベンゼンスルホン酸水溶液8gを加えながら、乳化機(Ultra Turrax T−50、IKA製)を用いて8000rpmで攪拌し、体積平均粒径400nmの結晶性ポリエステル樹脂ラテックス(3)を作製した。
結晶性ポリエステル樹脂(2)80gに、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル2.4gを加え、160℃で、30分攪拌混合した。
得られた結晶性ポリエステル樹脂化合物(4)40gを、イオン交換水360gに加え、90℃に加熱して、10質量%のドデシルベンゼンスルホン酸水溶液8gを加えながら、乳化機(Ultra Turrax T−50、IKA製)を用いて8000rpmで攪拌し、体積平均粒径450nmの結晶性ポリエステル樹脂ラテックス(4)を作製した。
結晶性ポリエステル樹脂(2)80gに、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル4.8gを加え、160℃で、30分攪拌混合した。
得られた結晶性ポリエステル樹脂化合物(5)40gを、イオン交換水360gに加え、90℃に加熱して、10質量%のドデシルベンゼンスルホン酸水溶液8gを加えながら、乳化機(Ultra Turrax T−50、IKA製)を用いて8000rpmで攪拌し、体積平均粒径280nmの結晶性ポリエステル樹脂ラテックス(5)を作製した。
結晶性ポリエステル樹脂(3)80gに、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル2.4gを加え、160℃で、30分攪拌混合した。
得られた結晶性ポリエステル樹脂化合物(6)40gを、イオン交換水360gに加え、90℃に加熱して、10質量%のドデシルベンゼンスルホン酸水溶液8gを加えながら、乳化機(Ultra Turrax T−50、IKA製)を用いて8000rpmで攪拌し、体積平均粒径300nmの結晶性ポリエステル樹脂ラテックス(6)を作製した。
結晶性ポリエステル樹脂(3)80gに、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル4.8gを加え、160℃で、30分攪拌混合した。
得られた結晶性ポリエステル樹脂化合物(5)40gを、イオン交換水360gに加え、90℃に加熱して、10質量%のドデシルベンゼンスルホン酸水溶液8gを加えながら、乳化機(Ultra Turrax T−50、IKA製)を用いて8000rpmで攪拌し、体積平均粒径360nmの結晶性ポリエステル樹脂ラテックス(7)を作製した。
下記組成のものを混合溶解し、ホモジナイザー(IKA製、ウルトラタラックスT50)と超音波照射とにより分散し、体積平均粒径150nmの青顔料分散液B−1を得た。
・アニオン性界面活性剤ネオゲンSC 5g
・イオン交換水 200g
下記組成のものを混合し、97℃に加熱した後、ホモジナイザー(IKA製、ウルトラタラックスT50)にて分散した。その後、ゴーリンホモジナイザー(盟和商事製)で分散処理し、105℃、550kg/cm2の条件で20回処理することで、体積平均粒径190nmの離型剤分散液C−1を得た。
・アニオン性界面活性剤ネオゲンSC 5g
・イオン交換水 200g
下記の組成のものを、丸型ステンレス製フラスコ中でホモジマイザー(IKA製、ウルトラタラックスT50)で混合分散した後、加熱用オイルバスでフラスコ内の内容物を攪拌しながら48℃まで加熱し、48℃で30分間保持した。
・顔料分散液B−1 25g
・離型剤分散液C−1 100g
・10質量%ポリ塩化アルミニウム水溶液(浅田化学社製)1.5g
−トナー帯電量−
電子写真用トナー(1)1.5g、キャリア(富士ゼロックス社製:DC400用キャリア)30gを、低温低湿環境下(温度:10℃、湿度:15%RH)、高温高湿環境下(温度:28℃、湿度:85%RHの環境室)に各々1昼夜放置した。その後、それぞれをTurbula攪拌装置にて60分混合攪拌し、ブローオフトライボ測定装置(東芝社製)にて、帯電量を測定した。
得られた電子写真用トナー(1)を用い、定着機を改造したA colorフルカラー複写機(富士ゼロックス(株)製)により、記録紙表面に画像形成を行い、電子写真用トナー(1)の低温定着性の評価を行った。評価においては、温度を80℃から200℃まで10℃置きに変化させ、それぞれの定着温度において定着画像を作製した後、得られた各定着画像の画像面を谷折りにし、折れ目部の画像のはがれ度合いを観察し、画像が殆んどはがれない最低の定着温度をMFT(℃)として測定し、低温定着性の評価とした。結果を表1に示す。尚、前記定着温度が130℃以下であれば、低温定着性に優れるといえる。
[試験条件]
・トナー画像:ソリッド像(40mm×50mm)
・トナー量:0.9mg/cm2
・記録紙:富士ゼロックス社製カラーコピー用ペーパー(J紙)
・搬送速度:160mm/sec
・シリコーンオイル塗布量:1.6×10-3mg/cm2
最低の定着温度(MFT(℃))で定着画像が形成された記録紙2枚を、画像面を重ね合わせ、温度60℃、湿度85%の環境下に荷重100g/cm2をかけた状態で、7日間放置した。重ね合わせた画像をはがし、記録紙間における画像同士の融着、非画像部に転写があるか否かを目視にて観察し、下記評価基準により評価した。
・○:現像器内でつぶれたトナー、や30ミクロン以上に凝集したトナーは若干しかなく、実用上はまったく問題ない。
・△:多少の変形が観察されたが実用上の問題なし
・×:大きな変形が観察され、実用上使用不可である
結果を表1に示す。
−電子写真用トナー(2)の作製−
結晶性ポリエステル樹脂ラテックス(2)を用いた以外は、実施例1の電子写真用トナー(1)と同様にして電子写真用トナー(2)を作製した。この電子写真用トナー粒子(2)の粒径をコールターカウンターで測定すると、体積平均粒径は6.6μmであった。また、体積粒度分布の指標である体積GSDは1.25であった。
実施例1のトナーの評価において、電子写真トナー(1)の代わりに電子写真トナー(2)を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
−電子写真用トナー(3)の作製−
結晶性ポリエステル樹脂ラテックス(3)を用いた以外は、実施例1の電子写真用トナー(1)と同様にして電子写真用トナー(3)を作製した。この電子写真用トナー粒子(3)の粒径をコールターカウンターで測定すると、体積平均粒径は6.2μmであった。また、体積粒度分布の指標である体積GSDは1.30であった。
実施例1のトナーの評価において、電子写真トナー(1)の代わりに電子写真トナー(3)を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
−電子写真用トナー(4)の作製−
結晶性ポリエステル樹脂ラテックス(4)を用いた以外は、実施例1の電子写真用トナー(1)と同様にして電子写真用トナー(4)を作製した。この電子写真用トナー粒子(4)の粒径をコールターカウンターで測定すると、体積平均粒径は6.6μmであった。また、体積粒度分布の指標である体積GSDは1.25であった。
実施例1のトナーの評価において、電子写真トナー(1)の代わりに電子写真トナー(4)を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
−電子写真用トナー(5)の作製−
結晶性ポリエステル樹脂ラテックス(5)を用いた以外は、実施例1の電子写真用トナー(1)と同様にして電子写真用トナー(5)を作製した。この電子写真用トナー粒子(5)の粒径をコールターカウンターで測定すると、体積平均粒径は6.9μmであった。また、体積粒度分布の指標である体積GSDは1.22であった。
実施例1のトナーの評価において、電子写真トナー(1)の代わりに電子写真トナー(5)を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
−電子写真用トナー(6)の作製−
結晶性ポリエステル樹脂ラテックス(6)を用いた以外は、実施例1の電子写真用トナー(1)と同様にして電子写真用トナー(6)を作製した。この電子写真用トナー粒子(6)の粒径をコールターカウンターで測定すると、体積平均粒径は6.7μmであった。また、体積粒度分布の指標である体積GSDは1.25であった。
実施例1のトナーの評価において、電子写真トナー(1)の代わりに電子写真トナー(6)を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
−電子写真用トナー(7)の作製−
結晶性ポリエステル樹脂ラテックス(7)を用いた以外は、実施例1の電子写真用トナー(1)と同様にして電子写真用トナー(7)を作製した。この電子写真用トナー粒子(7)の粒径をコールターカウンターで測定すると、体積平均粒径は6.4μmであった。また、体積粒度分布の指標である体積GSDは1.28であった。
実施例1のトナーの評価において、電子写真トナー(1)の代わりに電子写真トナー(7)を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
−結晶性ポリエステル樹脂(4)の合成−
5Lのフラスコに、セバシン酸1600g(7.91モル)と、1,6−へキサンジオール934.8g(7.91モル)と、ジブチルスズオキシド0.98gとを入れ、窒素雰囲気下、機械攪拌にて180℃で5時間反応させ、続いて減圧下、220℃で縮合反応を行なった。
結晶性ポリエステル樹脂ラテックス(8)を用いた以外は、実施例1の電子写真用トナー(1)と同様にして電子写真用トナー(8)を作製した。この電子写真用トナー粒子(8)の粒径をコールターカウンターで測定すると、体積平均粒径は6.8μmであった。また、体積粒度分布の指標である体積GSDは1.29であった。
実施例1のトナーの評価において、電子写真トナー(1)の代わりに電子写真トナー(8)を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
−結晶性ポリエステル樹脂化合物(9)の調製−
結晶性ポリエステル樹脂(2)80gに、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル10gを加え、160℃で、30分攪拌混合した。
得られた結晶性ポリエステル樹脂化合物(9)40gを、イオン交換水360gに加え、90℃に加熱して、10質量%のドデシルベンゼンスルホン酸水溶液8gを加えながら、乳化機(Ultra Turrax T−50、IKA製)を用いて8000rpmで攪拌し、体積平均粒径300nmの結晶性ポリエステル樹脂ラテックス(9)を作製した。
結晶性ポリエステル樹脂ラテックス(9)を用いた以外は、実施例1の電子写真用トナー(1)と同様にして電子写真用トナー(9)を作製した。この電子写真用トナー粒子(9)の粒径をコールターカウンターで測定すると、体積平均粒径は6.5μmであった。また、体積粒度分布の指標である体積GSDは1.28であった。
実施例1のトナーの評価において、電子写真トナー(1)の代わりに電子写真トナー(9)を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
−結晶性ポリエステル樹脂化合物(10)の調製−
結晶性ポリエステル樹脂(2)80gに、4,4’−ビフェニルジカルボン酸ジメチル10gを加え、160℃で、30分攪拌混合した。
得られた結晶性ポリエステル樹脂化合物(10)40gを、イオン交換水360gに加え、90℃に加熱して、10質量%のドデシルベンゼンスルホン酸水溶液8gを加えながら、乳化機(Ultra Turrax T−50、IKA製)を用いて8000rpmで攪拌し、平均粒径300nmの結晶性ポリエステル樹脂ラテックス(10)を作製した。
結晶性ポリエステル樹脂ラテックス(10)を用いた以外は、実施例1の電子写真用トナー(1)と同様にして電子写真用トナー(10)を作製した。この電子写真用トナー粒子(10)の粒径をコールターカウンターで測定すると、体積平均粒径は6.7μmであった。また、体積粒度分布の指標である体積GSDは1.27であった。
実施例1のトナーの評価において、電子写真トナー(1)の代わりに電子写真トナー(10)を用いた以外は実施例1と同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
ビフェニルジカルボン酸ジメチル(低分子化合物)を添加しなかった以外は、実施例1の電子写真用トナー(1)と同様にして電子写真用トナー(11)を作製した。この電子写真用トナー粒子(11)の粒径をコールターカウンターで測定すると、体積平均粒径は6.5μmであった。また、体積粒度分布の指標である体積GSDは1.26であった。
ビフェニルジカルボン酸ジメチル(低分子化合物)の代わりに、12ヒドロキシステアリン酸を2.4g添加した以外は、実施例1の電子写真用トナー(1)と同様にして電子写真用トナー(12)を作製した。この電子写真用トナー粒子(12)の粒径をコールターカウンターで測定すると、体積平均粒径は6.4μmであった。また、体積粒度分布の指標である体積GSDは1.25であった。
実施例1の電子写真用トナー(1)1.5質量部と、キャリア(富士ゼロックス社製:DC400用キャリア)30部とを混合し電子写真用現像剤を作製した。
10°C/15%RHの環境下にて全面ベタ画像のプリント1枚をA3縦送りで印字後に全面白紙のプリント1枚を採取し目視にてクリーニング不良の有無を判断した。
28°C/85%RHの環境下にて画像密度1%のプリントを1枚送りモードで500枚印字しブレード鳴きを測定者が官能評価した。
2…支持体部材
3…感光体
4…接触点
5…接線
10…感光体
11…帯電器
12…高圧電源
13…露光装置
14…現像装置
15…転写ロール
17…除電装置
19…クリーニングブレード
20…トナー回収オーガー
21…フィルムシール
22…中間転写体
Claims (3)
- 結着樹脂と着色剤とを含む電子写真用トナーであって、
前記結着樹脂が、結晶性ポリエステル樹脂を含み、
前記結晶性ポリエステル樹脂が、ナフタレン骨格およびビフェニル骨格の少なくともいずれかを有する低分子化合物を含み、且つ芳香族ジカルボン酸由来構成成分を0.5〜30構成モル%含有することを特徴とする電子写真用トナー。 - 電子写真用トナーとキャリアとを含む電子写真用現像剤であって、
前記電子写真用トナーが、請求項1に記載の電子写真用トナーであることを特徴とする電子写真用現像剤。 - 潜像保持体表面に静電潜像を形成する潜像形成工程と、該静電潜像を現像剤により現像してトナー画像を形成する現像工程と、潜像保持体表面に形成されたトナー画像を被記録体に転写して転写画像を形成する転写工程と、被記録体に転写された転写画像を定着する定着工程とを含む画像形成方法であって、
前記現像剤が、請求項1に記載の電子写真用トナーを含むことを特徴とする画像形成方法。
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JP2006053861A JP4687502B2 (ja) | 2005-02-28 | 2006-02-28 | 電子写真用トナー及び電子写真用現像剤、並びに画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (3)
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JP2005054469 | 2005-02-28 | ||
JP2005054469 | 2005-02-28 | ||
JP2006053861A JP4687502B2 (ja) | 2005-02-28 | 2006-02-28 | 電子写真用トナー及び電子写真用現像剤、並びに画像形成方法 |
Publications (3)
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