JP4684899B2 - アスファルト乳剤用乳化剤 - Google Patents

アスファルト乳剤用乳化剤 Download PDF

Info

Publication number
JP4684899B2
JP4684899B2 JP2006009380A JP2006009380A JP4684899B2 JP 4684899 B2 JP4684899 B2 JP 4684899B2 JP 2006009380 A JP2006009380 A JP 2006009380A JP 2006009380 A JP2006009380 A JP 2006009380A JP 4684899 B2 JP4684899 B2 JP 4684899B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
asphalt
emulsifier
cement
weight
nonionic emulsifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006009380A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007191526A (ja
Inventor
良市 玉置
穂高 山室
建次 小林
剛士 梅田
正浩 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOA ROAD CORPORATION
Kao Corp
Original Assignee
TOA ROAD CORPORATION
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOA ROAD CORPORATION, Kao Corp filed Critical TOA ROAD CORPORATION
Priority to JP2006009380A priority Critical patent/JP4684899B2/ja
Publication of JP2007191526A publication Critical patent/JP2007191526A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4684899B2 publication Critical patent/JP4684899B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

本発明は、セメントアスファルトグラウトモルタル用アスファルト乳剤及びその乳化剤に関する。
セメントアスファルトグラウトモルタル(以下CAGMと表記する)は、セメント、アスファルト乳剤、水や場合によってセメント系混和剤、細骨材、および発泡剤や添加剤等によって構成され、セメントとアスファルトの比率を変化させる事によりセメント系の剛性からアスファルト系の粘性まで任意に性質を引き出す事が出来、さらに、荷重、衝撃、振動等を吸収分散させる緩衝層やアスファルトによる防水機能や接着性および耐薬品性等を有している。
また、CAGMにおいて、速硬性セメントや耐硫酸塩セメント等の特殊なセメントを使用することで、施工時期や環境的に制限される場所への適用も可能となり、道路分野や鉄道分野等で用いられている。
例えば、特許文献1には、特定の収縮補償性混和材と特定の凝結調整剤とを用いた、高温施工時における鉄道用セメント瀝青系注入材料が記載されている。
しかしながら、従来のCAGMは、その施工する温度範囲はセメントの強度発現性から5℃以上、高温側はセメントの反応速度によるゲル化防止から30℃以下と制限されてしまうのが現状である。しかし、夏期時の環境下でCAGMの温度を30℃以下に保持する為には、材料の温度管理方法や施工時間等の制限から、現場での施工作業工程、特に凝結遅延剤として用いる高性能減水剤の使用量設定に困難を要する。
これらの問題を解決する為に、コンクリート版下への隙間てん充材等の比較的粘度の高い用途に適した技術として特許文献2が提案されているが、バラスト間に注入する等の比較的粘度の低い用途に対しては、CAGMの配合材料及び配合組成の相違などにより、充分な可使時間が確保できない課題がある。そこで、高温環境下でもゲル化問題が無く、現場での作業性に優れ且つ短時間で所定の強度発現性を有するCAGMが望まれる。
特開平9−227194号公報 特開2005−179554号公報
本発明の課題は、流動性の保持能に優れ、高温(特に夏場の高温時)でも安定なCAGMを提供できるアスファルト乳剤及び乳化剤を提供することである。
本発明は、下記一般式(1)で表されるノニオン性乳化剤〔以下、ノニオン性乳化剤(1)という〕及び下記一般式(2)で表されるノニオン性乳化剤〔以下、ノニオン性乳化剤(2)という〕を含有するセメントアスファルトグラウトモルタルのアスファルト乳剤用乳化剤〔以下、乳化剤(I)という〕に関する。
R−O−(EO)X−H (1)
〔式中、Rは炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖を有するアルキル基又はアルケニル基であり、EOはオキシエチレン基を示し、Xは平均付加モル数で30以上150未満の数である。〕
R−O−(EO)Y−H (2)
〔式中、Rは炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖を有するアルキル基又はアルケニル基であり、EOはオキシエチレン基を示し、Yは平均付加モル数で150以上500以下の数であって、式(1)のXとの差が30以上である。〕
また、本発明は、上記一般式(1)で表されるノニオン性乳化剤及び下記一般式(3)で表されるノニオン性乳化剤〔以下、ノニオン性乳化剤(3)という〕を含有するセメントアスファルトグラウトモルタルのアスファルト乳剤用乳化剤〔以下、乳化剤(II)という〕に関する。
HO−[(EO)a/(PO)b]−H (3)
〔式中、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を示し、a、bは平均付加モル数であり、(EOの総分子量)/(EOの総分子量+POの総分子量)×100=75%以上、且つ一般式(3)で表されるノニオン性乳化剤の重量平均分子量が12000〜30000となる数である。〕
また、本発明は、上記本発明のセメントアスファルトグラウトモルタルのアスファルト乳剤用乳化剤と、アスファルトと、水とを含有するセメントアスファルトグラウトモルタル用アスファルト乳剤に関する。
本発明によれば、流動性の保持能に優れ、高温(特に夏場の高温時)でも安定なCAGMを提供できるアスファルト乳剤の乳化剤が得られる。本発明の乳化剤は、特に夏場の高温時での環境変化にも対応できる。
本発明の乳化剤は、CAGM用アスファルト乳剤に用いられる乳化剤である。以下に本発明の乳化剤の成分について説明する。
ノニオン性乳化剤(1)は、平均で30モル以上150モル未満のエチレンオキサイドが付加したポリエチレン付加型化合物であり、アスファルト乳化性の観点から、エチレンオキサイドの平均付加モル数Xは50〜100が好ましい。
ノニオン性乳化剤(2)は、平均で150モル以上500モル以下のエチレンオキサイドが付加したポリエチレン付加型化合物であり、CAGMの流動性保持性の観点からは、エチレンオキサイドの平均付加モル数Yは180以上が好ましい。また、Yは、ノニオン性乳化剤(1)のXとの差が30以上であり、更にこの差が50以上、特に100以上であることが好ましい。
ノニオン性乳化剤(1)、(2)には本発明の効果を損なわない範囲でプロピレンオキサイドを付加させても良い。例えば、一般式(1)のX及び一般式(2)のYのそれぞれ20モル%以下の数でプロピレンオキサイドを付加できる。
ノニオン性乳化剤(1)、(2)の製造は、従来一般に行われているアルキレンオキサイドの重合付加反応方法で行うことができる。例えば、オートクレーブ釜を用い窒素雰囲気下、高級アルコールに触媒量のアルカリ性物質を加え、エチレンオキサイドを所定量付加反応させることで製造できる。
乳化剤(I)において、ノニオン性乳化剤(1)の含有量は0.5〜3重量%、更に1〜2重量%が好ましく、ノニオン性乳化剤(2)の含有量は0.05〜1重量%、更に0.1〜0.5重量%が好ましい。
乳化剤(I)において、ノニオン性乳化剤(1)とノニオン性乳化剤(2)との重量比は、(1)/(2)=80/20〜95/5が、CAGMの混合性と圧縮強度発現性の観点から好ましい。
ノニオン性乳化剤(3)においては、EOとPOの付加形態は、ブロック、ランダムいずれでも良く、またその配列順序も問わないが、ブロック付加形態の方が好ましく、両方の末端にEOブロックを有するものが好ましい。また、a、bは平均付加モル数であり、全EOとPOの分子量に対する全EOの分子量の割合、すなわち、〔(EOの総分子量)/(EOの総分子量+POの総分子量)〕×100(以下、EO率という)が75%以上となる数であり、75〜90%となる数が好ましい。また、a、bは、この条件を満たし且つ一般式(3)で表されるノニオン性乳化剤の重量平均分子量が12000〜30000、好ましくは18000〜25000となる数である。ここで、EO、POの総分子量はNMRにより、また、全体の重量平均分子量はゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)(標準物質:ポリエチレングリコール)により測定されるものである。
ノニオン性乳化剤(3)は、ノニオン性乳化剤(1)、(2)の製造に用いる高級アルコールの代わりに、ポリプロピレングリコールを用い、所定量のエチレンオキサイドやプロピレンオキサイドを付加させることで製造できる。
乳化剤(II)において、ノニオン性乳化剤(1)の含有量は0.5〜3重量%、更に1〜2重量%が好ましく、ノニオン性乳化剤(3)の含有量は0.05〜1重量%、更に0.1〜0.5重量%が好ましい。
乳化剤(II)において、ノニオン性乳化剤(1)とノニオン性乳化剤(3)との重量比は、(1)/(3)=80/20〜95/5が、CAGMの流動保持性の観点から好ましい。
また、本発明の乳化剤(I)、(II)には、一般的な他のアスファルト乳化剤を併用できる。例えば、ノニオン性、カチオン性、アニオン性、両性乳化剤を併用することができる。
ノニオン性乳化剤としては、ソルビタンエステル、ソルビタンエステルのアルキレンオキシド付加物、アルキルフェノールノエチレンオキサイド付加物、アルキルグルコシドが挙げられる。
アニオン性乳化剤としては、脂肪酸、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェート、アルキルベンゼンスルホン酸アルキルリン酸、ナフタリンスルホン酸あるいはそれらの塩が挙げられる。
カチオン性乳化剤としては、アルキルアミン、アルキルポリアミン、アミドアミン、アルキルイミダゾリンの鉱酸または低級カルボン酸塩、4級アンモニウム塩が挙げられる。
両性乳化剤としては、酢酸ベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン、イミダゾリウムベタイン、アミンオキサイドが挙げられる。
また、本発明の乳化剤の一部をアスファルト乳剤とセメントとを混合するCAGM製造時に添加することも可能である。
なお、本発明では、乳化剤(III)として、ノニオン性乳化剤(1)とノニオン性乳化
剤(2)とノニオン性乳化剤(3)とを含有するものも使用できる。この場合、3者の比率は、(1)/(2)/(3)=1/0.03〜0.25/0.03〜0.25が好ましい。
<CAGM用アスファルト乳剤>
本発明のアスファルト乳剤は、上記本発明の乳化剤によりアスファルトを水中に乳化させた乳化物である。該乳剤中、アスファルトの含有量は、20〜80重量%、更に30〜70重量%、特に50〜65重量%が好ましい。また、水の含有量は20〜80重量%、更に30〜70重量%、特に35〜50重量%が好ましい。
本発明のアスファルト乳剤中の乳化剤(I)又は乳化剤(II)の含有量は、0.01〜5.0重量%が好ましく、0.1〜3.0重量%が特に好ましい。また、アスファルト乳剤中、乳化剤(I)についてはノニオン性乳化剤(1)とノニオン性乳化剤(2)の合計の含有量が0.5〜5重量%、更に1〜3重量%であることが好ましく、乳化剤(II)についてはノニオン性乳化剤(1)とノニオン性乳化剤(3)の含有量が0.5〜5重量%、更に1〜3重量%であることが好ましい。
また、本発明のアスファルト乳剤において、無機塩をアスファルト乳剤100重量部に対して0.05〜3重量部、特に0.1〜0.5重量部併用してもよい。無機塩としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化鉄、塩化アルミニウムなどが挙げられる。
また、本発明のアスファルト乳剤では、アスファルト乳剤の粘度を調整する目的で水溶性高分子を併用することもでき、水溶性高分子としては、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、リグニンスルホン酸塩、ポリアクリル酸塩、ガム類が挙げられる。水溶性高分子は、アスファルト乳剤100重量部に対して0.005〜1重量部、特に0.05〜0.5重量部で用いることが好ましい。
本発明のアスファルト乳剤のpHは、酸性、中性、アルカリ性のいずれでも良く、使用目的、併用する化合物により選択できる。
本発明のアスファルト乳剤に用いられるアスファルトとしては、天然アスファルト、ストレートアスファルト、ブローンアスファルト、セミブローンアスファルト、溶剤脱歴アスファルト、樹脂およびゴムなど添加配合した改質アスファルトなどが挙げられる。これらのアスファルトは、2種以上併用しても良い。
本発明のアスファルト乳剤は、通常の方法で製造したものでよい。一般的には、前記の加熱溶融したアスファルトと、本発明の乳化剤と水とを含む水溶液とをコロイドミル、ホモジナイザー等の乳化機により混合し、アスファルトを水中に分散させて製造する。本発明の乳化剤は前記した好ましい範囲となるように用いられる。
<CAGM>
本発明に係るCAGMは、セメント、本発明のアスファルト乳剤、ゴムラテックス、細骨材、消泡剤、および水等を混合する事により得られる。例えば、ミキサにセメント、各種添加剤、細骨材、本発明のアスファルト乳剤、水等の所要量を投入し攪拌混合し、必要に応じて減水剤と発泡剤の所要量を添加攪拌混合してセメントアスファルト系モルタルの混合物(A液)として得られる。このA液は、別のミキサに所要量の凝結調整剤、急硬性混和材、消泡剤、水等を投入し混合攪拌して調製された急硬材系スラリーの混合液(B液)と混合され、攪拌して練り上げて急硬性CAGMとして用いられる。A液とB液の混合
比率は、A液100重量部に対してB液が5〜15重量部が好ましい。
CAGMに用いるセメントとしては、普通セメントが好ましい。また、セメントと細骨材と本発明のアスファルト乳剤の重量比は、セメント/細骨材/アスファルト乳剤=1/0.8〜1.5/0.8〜1.5(0.5〜0.7)が好ましい〔( )内部は、アスファルト乳剤中のアスファルトの重量比である〕。
ゴムラテックスの配合量は、セメントと細骨材とアスファルト乳剤の合計量に対して5〜7重量%が好ましい。ゴムラテックスはSBR系ラテックスが好ましい。
本発明に係るCAGMにおいて、セメントは、CAGM配合1m3あたり、50〜12
00kg、更に100〜1000kg、特に200〜600kg配合されることが好ましい。また、アスファルト乳剤は、CAGM配合1m3あたり、100〜900kg、更に
200〜800kg、特に400〜700kg配合されることが好ましい。また水は、アスファルト乳剤中のものとは別に、CAGM配合1m3あたり、0〜400kg、更に5
0〜300kg、特に60〜200kg配合されることが好ましい。また細骨材は、CAGM配合1m3あたり、0〜1100kg、更に200〜900kg、特に400〜80
0kg配合されることが好ましい。
その他、本発明では必要に応じて発泡剤、凝結遅延剤、あるいは、その他の混和材を使用することが出来る。
発泡剤としては、例えば、アルミニウム、亜鉛、マグネシウム、珪素合金等の粉末が例示される。発泡剤は、CAGMを膨張させて、てん充空間一杯にCAGMを充填させる助剤として用いられる。本発明では、アルミニウム粉末が好ましい。発泡剤の量はセメント100重量部に対して、0.001〜0.01重量部の範囲が好ましい。
また、凝結遅延剤としては、例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウム、C5オレフィン・マレイン酸ナトリウム共重合体などがある。これらは、単独で使用する。凝結遅延剤はCAGMの可使時間の調整に有用である。凝結遅延剤の使用量は、セメント100重量部に対して、0.1〜3重量部の範囲が好ましい。
更に脆性、緩衝性、水密性、感温性、対ひび割れ性等を改良する為に水溶性高分子重合体、合成高分子重合体エマルジョンおよび合成樹脂エマルジョン等を使用できる。
本発明に係るCAGMは、粘性が低く、特に鉄道バラスト用CAMG材に適している。
CAGMの主組成混合物であるA液は、夏場ような高温時に、ミキサ、配管、ホース内でゲル化を起こし、固結を生じない観点から、60分以上の流動性保持が施工作業性(可使時間)があることが好ましい。CAGMのA液の流動性は、一般的にJ10ロートを用いたCAGMのA液フロー測定で6〜9秒が好ましい。さらに、A液フローが上昇しないで問題無く施工(可使時間)する為には、6〜9秒のフロー値を60分間以上保持できることが好ましい。
一方、B液は、施工直前に調製され、使用量が少なく、可使時間はさほど問題とならないが、A液と混合して得た急硬性CAGMの所定強度の発現が必要であり、具体的には、圧縮強度として0.1N/mm2以上が好ましい。
(アスファルト乳剤の調製)
針入度80〜100のストレートアスファルトを加熱溶融した。また、表1〜3に示す配合組成の乳化剤を所定の重量比で併用し50℃の温水に溶解して、これらを合計で3.75重量%含有する乳化剤水溶液を調製した。なお、表1〜3中、( )の次の数字は平均付加モル数であり、Mwは重量平均分子量である。
前記アスファルト60重量部と前記乳化剤水溶液40重量部とを同時に乳化機ハレルホモジナイザー(8000rpm)に通してアスファルト乳剤を調製し、室温まで冷却した。なお、アスファルト乳剤中の乳化剤の合計は1.5重量%である。
(CAGMの調製)
厳しい高温領域(夏場)環境を想定して、43℃恒温室内でCAGM(CAGM温度40℃)を調製して試験した。混合攪拌機(EYELA/MAZELA−Z)にアスファルト乳剤905重量部、SBR系ラテックス197重量部、水118重量部、シリコン系消泡剤0.8重量部、普通セメント590重量部、乾燥硅砂787重量部、アルミ粉0.018重量部を順に投入し、高速1200rpmで3分間混合し所定の流動性を確保したCAGMのA液を調製した。CAGMのA液の流動性の経時変化をJロートを用いた方法により評価を行った。
また、A液を硬化促進させるため、別途に、急硬性混和材(デンカQT−1、電気化学工業(株))197重量部、凝結調整剤(QTセッター、電気化学工業(株))2.7重量部、水138重量部を混合ミキサーで均一になる任意の回転数で攪拌しA液の硬化促進調整材のスラリー(B液)を調製した。
このB液10重量部とCAGMのA液100重量部とを混合して急硬性CAGMを調製し、圧縮強度と材料分離の評価に用いた。
〔CAGMのA液のフロー経時変化試験〕
「スラブ軌道の施工要領(案)(改訂)」のJロート法に基づいて、使用するJロート(容量640cc)に水を通して濡らした後、JロートにCAGMのA液を満たし、それが全部排出するまでの時間を1/10秒まで測定しCAGMフローとする。先ず、混合攪拌機に全材料を投入し3分間1200rpmの高速で攪拌後、水の添加量で調節した所定の流動性(CAGMのA液フロー6〜9秒)を確保したCAGMのA液を得た。その後も1200rpmの高速で混合を続け10分毎に60分後までCAGMフローを測定した。CAGMのA液フロー6〜9秒で60分間以上の保持が好適である。CAGMが異常な発泡や、塊状物等が発生し流動性が無くなりフローの測定が困難になったり、あるいはフローが9秒を上回った時点を限界可使時間とした。
〔急硬性CAGMの圧縮強度試験及び材料分離〕
CAGMのA液と硬化促進調整材のB液とを所要の比率で混合した急硬性CAGMを、高さ50mm×内径50mmの円筒塩ビ製型枠に採取し、圧縮強度試験用円柱供試体とした。1時間後に脱型し供試体を1mm/1minの圧縮スピードで試験した。圧縮強度が0.1N/mm2より大きければ満足できる値であり、高いほど強度発現性が良いと言え
る。
更に、250mlの紙コップに急硬性CAGMを流し込み、24時間後に紙コップから取り出し、縦割りして砂の沈降分離状態を肉眼で観察して、材料分離の有無を調べた。
Figure 0004684899
Figure 0004684899
Figure 0004684899
(注)表中、使用量(重量%)は何れもアスファルト乳剤中の濃度である。

Claims (6)

  1. 下記一般式(1)で表されるノニオン性乳化剤〔以下、ノニオン性乳化剤(1)という〕及び下記一般式(3)で表されるノニオン性乳化剤〔以下、ノニオン性乳化剤(3)という〕を含有するアスファルト乳剤用乳化剤であって、該アスファルト乳剤用乳化剤中、ノニオン性乳化剤(1)の含有量が1〜2重量%及びノニオン性乳化剤(3)の含有量が0.1〜0.5重量%であり、ノニオン性乳化剤(1)とノニオン性乳化剤(3)の重量比がノニオン性乳化剤(1)/ノニオン性乳化剤(3)=80/20〜95/5である、セメントアスファルトグラウトモルタルのアスファルト乳剤用乳化剤。
    R−O−(EO)X−H (1)
    〔式中、Rは炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖を有するアルキル基又はアルケニル基であり、EOはオキシエチレン基を示し、Xは平均付加モル数で30以上150未満の数である。〕
    HO−[(EO)a/(PO)b]−H (3)
    〔式中、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を示し、a、bは平均付加モル数であり、(EOの総分子量)/(EOの総分子量+POの総分子量)×100=75%以上、且つ一般式(3)で表されるノニオン性乳化剤の重量平均分子量が12000〜30000となる数である。〕
  2. ノニオン性乳化剤(3)の重量平均分子量が18000〜25000である請求項1記載のセメントアスファルトグラウトモルタルのアスファルト乳剤用乳化剤。
  3. 請求項1又は2記載のセメントアスファルトグラウトモルタルのアスファルト乳剤用乳化剤と、アスファルトと、水とを含有するセメントアスファルトグラウトモルタル用アスファルト乳剤。
  4. セメント、アスファルト乳剤、ゴムラテックス、細骨材、消泡剤、および水を混合する事により得られるセメントアスファルトグラウトモルタルであって、
    前記アスファルト乳剤が、請求項1又は2記載のセメントアスファルトグラウトモルタルのアスファルト乳剤用乳化剤と、アスファルトと、水とを乳化機により混合して得られるアスファルト乳剤である、
    セメントアスファルトグラウトモルタル。
  5. 下記方法により測定されるフローが6〜9秒である請求項4記載のセメントアスファルトグラウトモルタル。
    <セメントアスファルトグラウトモルタルのフロー>
    Jロート(容量640cc)に水を通して濡らした後、Jロートにセメントアスファルトグラウトモルタルを満たし、それが全部排出するまでの時間を1/10秒まで測定しセメントアスファルトグラウトモルタルのフローとする。
  6. 請求項4又は5記載のセメントアスファルトグラウトモルタル100重量部に対して、急硬性混和材及び水を含有する急硬材系スラリー5〜15重量部とを混合して得られる急硬性セメントアスファルトグラウトモルタル。
JP2006009380A 2006-01-18 2006-01-18 アスファルト乳剤用乳化剤 Active JP4684899B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006009380A JP4684899B2 (ja) 2006-01-18 2006-01-18 アスファルト乳剤用乳化剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006009380A JP4684899B2 (ja) 2006-01-18 2006-01-18 アスファルト乳剤用乳化剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007191526A JP2007191526A (ja) 2007-08-02
JP4684899B2 true JP4684899B2 (ja) 2011-05-18

Family

ID=38447483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006009380A Active JP4684899B2 (ja) 2006-01-18 2006-01-18 アスファルト乳剤用乳化剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4684899B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2868638A1 (en) * 2013-10-31 2015-05-06 Construction Research & Technology GmbH Self-foaming geopolymer composition containing aluminum dross
SG11201908120RA (en) * 2017-04-26 2019-11-28 Kao Corp Admixture composition for hydraulic composition
CN117304643A (zh) * 2023-10-27 2023-12-29 峰和赢创(山西)低碳科技有限公司 高饱和耐候型非极性明色沥青胶结料及其制备方法和应用

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001323165A (ja) * 2000-05-12 2001-11-20 Asahi Denka Kogyo Kk アスファルト用乳化剤
JP2002138201A (ja) * 2000-08-22 2002-05-14 Kao Corp アスファルト乳剤用安定化剤
JP2005179554A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Kao Corp セメントアスファルトグラウトモルタル用アスファルト乳剤及びその乳化剤
JP2005320449A (ja) * 2004-05-10 2005-11-17 Asahi Denka Kogyo Kk アスファルト用乳化剤組成物及び当該組成物を使用したアスファルト乳剤

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001323165A (ja) * 2000-05-12 2001-11-20 Asahi Denka Kogyo Kk アスファルト用乳化剤
JP2002138201A (ja) * 2000-08-22 2002-05-14 Kao Corp アスファルト乳剤用安定化剤
JP2005179554A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Kao Corp セメントアスファルトグラウトモルタル用アスファルト乳剤及びその乳化剤
JP2005320449A (ja) * 2004-05-10 2005-11-17 Asahi Denka Kogyo Kk アスファルト用乳化剤組成物及び当該組成物を使用したアスファルト乳剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007191526A (ja) 2007-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2009225652B2 (en) Modifier for concrete and cement formulations and methods of preparing the same
JP3704077B2 (ja) アスファルト乳剤組成物
CN103204646B (zh) 水泥乳化沥青砂浆专用稳定剂
JP4684899B2 (ja) アスファルト乳剤用乳化剤
JP4459912B2 (ja) 乾燥収縮低減剤及びそれを用いたセメント硬化体
JP2002020626A (ja) アスファルト乳化分散剤
JP2004067453A (ja) 空隙充填材および空隙充填工法
JP2003286064A (ja) セメント組成物
JP6236899B2 (ja) 下地調整材
JP3929970B2 (ja) セメントアスファルトグラウトモルタル及びその製造方法
JP3957989B2 (ja) アスファルト乳剤用安定化剤
JP2003171155A (ja) セメント類の乾燥収縮低減剤
JPH0545538B2 (ja)
JP2010100457A (ja) 高温用グラウト組成物
KR20190049588A (ko) 수경성 조성물용 증점제 및 이것을 포함하는 수경성 조성물
JP7481898B2 (ja) スラリーレオロジー改質剤
JP6149524B2 (ja) 下地調整材
JP3207047B2 (ja) 水硬性組成物
JP2000169719A (ja) スローセット用アスファルト乳剤
JP2005320449A (ja) アスファルト用乳化剤組成物及び当該組成物を使用したアスファルト乳剤
JP2023145109A (ja) 半たわみ舗装用注入材
JP2019156713A (ja) 水硬性組成物用混和剤組成物
JPH0553739B2 (ja)
JP2015140269A (ja) ポーラスコンクリート用混和材、セメント組成物及びポーラスコンクリートの製造方法。

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110209

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4684899

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250