JP4683929B2 - 直線移動体のロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばピストンロッドの移動をロックする流体圧シリンダのロック装置、或いはシャフト上を直線移動する移動体をシャフトに対しロックするブレーキ装置などに適用される直線移動体のロック装置に関する。
従来、例えば流体圧シリンダのピストンロッドをロックする装置として、下記特許文献1に記載されるような流体圧を用いて作動するロック装置が知られている。このロック装置は、流体圧シリンダの末端部に、ロック用シリンダを設け、そのロック用シリンダ内に嵌挿されたロック用ピストンにロック用挿入部を突設し、流体圧シリンダのピストンロッドの末端に鋼球付きスリーブを取り付け、流体圧シリンダのピストンロッドが末端に移動したとき、ロック用ピストンのロック用挿入部に、ピストンロッドの鋼球付きスリーブを嵌入して、ピストンロッドをロックし、ロックを解除する際は、流体圧によりロック用ピストンをアンロック方向に移動させて、ロックを解除する構造である。
特開2002−213410号公報
しかし、従来のこの種のロック装置は、流体圧を使用してロック用ピストンを駆動しロックする構造のために、構造複雑化し、部品点数が増すと共に、部品の加工工数も増大し、製造コストの増加を招くという問題があった。さらに、流体圧を使用してロックまたはアンロックの動作を行うため、作動のための流体用配管を接続する必要があるなど、設置のための付帯的な設備を必要とし、容易にロック装置を設置することが難しいという課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、簡単な構造で安価に製作することができ、流体圧などを使用せずに比較的小さい操作駆動力で容易に動作させることが可能なロック装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る直線移動体のロック装置は、
ケース内に揺動部材が主軸を介して揺動可能に軸支され、揺動部材には被ロックロッドを挿通させる開口部が設けられ、1対のブレーキシューが該被ロックロッドの外周部を挟むように揺動部材内に配設され、
該1対のブレーキシューはケースに対し被ロックロッドの挟持と解除を行う方向に揺動可能に枢支され、
揺動部材内の主軸には静止ローラが一方のブレーキシューに当接して軸支され、他方のブレーキシューに当接する揺動ローラが揺動軸を介して揺動部材内に軸支され、
両ブレーキシューの一端を開く方向に付勢するばね部材が該両ブレーキシュー間に装着されると共に、該両ブレーキシューの他端を相互に当接させる当接部が該ブレーキシューの端部に設けられ、
ケース内には揺動部材を揺動させるための揺動駆動機構が配設され、
揺動駆動機構により揺動部材をアンロック方向の該当接部側に揺動させると、該ばね部材の付勢力が該両ブレーキシューを開く方向に作用して該被ロックロッドをアンロックし、
該揺動部材をロック方向の該ばね部材側に揺動させると、該両ブレーキシューが該当接部を離す方向に揺動し、該静止ローラと一方の該ブレーキシューとの接点及び該揺動ローラと他方の該ブレーキシューの接点を支点とし、該両ブレーキシューと該被ロックロッドとの接点を作用点とする、てこの作用により、該両ブレーキシューが該被ロックロッドを挟む方向に押圧力を発生させてロックすることを特徴とする。
ここで、上記1対のブレーキシューの両側には円弧状支持部が突設され、円弧状支持部を、ケースの一部に形成した円形凹部に回動可能に嵌挿して、1対のブレーキシューをケースに対し揺動可能に支持させる構造とすることができる。
また、上記揺動駆動機構は、操作ノブを取り付けたノブ軸をケースに装着し、ノブ軸に対し偏心軸を介して偏心ローラを前記揺動部材に当接させて取り付け、操作ノブを持ってノブ軸を回動させ、偏心ローラを偏心回動させて揺動部材を揺動させる構造とすることができる。また、上記静止ローラと揺動ローラにはボールベアリングを使用することが好ましい。
上記構成のロック装置では、揺動部材を揺動駆動機構により揺動させて、被ロックロッドのロックと解除を行う。揺動部材をアンロック側に揺動させ、ロックを解除した状態では、両ブレーキシューの一端部を開く方向に付勢するばね部材の付勢力は、両ブレーキシューの先端部が当接部に当接するため、その当接部の当接点を支点とし、静止ローラと一方のブレーキシューに接する接点を作用点とし、同様に、揺動ローラを他方のブレーキシューに接する接点を作用点として作用し、その作用点は、被ロックロッドの中心位置より反ばね部材側に位置しているため、ブレーキシューには被ロックロッドを押圧するブレーキ力は作用しない。
一方、揺動部材をロック方向に揺動させると、揺動部材は主軸を軸に揺動し、このとき、両ブレーキシューの先端部が当接部から離れ、主軸の静止ローラが一方のブレーキシューと接する接点及び揺動ローラが他方のブレーキシューと接する接点の位置が、被ロックロッドの中心位置よりばね部材側に移動する。このため、支点が、両ブレーキシューの先端部の当接部から、静止ローラが一方のブレーキシューと接する接点位置及び揺動ローラが他方のブレーキシューと接する接点位置に変わる。そして、両ブレーキシューの一端部を開く方向に付勢するばね部材の付勢力は、上記接点を支点に、両ブレーキシューが被ロックロッドと接する接点を作用点として、被ロックロッドを挟む方向に押圧力を作用させる。この作用点に作用するブレーキシューの押圧力は、「てこ」の作用によってばね力が増倍されて作用し、被ロックロッドは両ブレーキシューに挟持されて強力にロックされる。
このような一対のブレーキシューによるロックは、ばね部材のばね力が「てこ」により倍増されて被ロックロッドに押圧力として印加され、加えて、非常に摩擦抵抗の少ない静止ローラと揺動ローラを介して、支点を僅かに移動させて行われるため、小さい操作力で強力に被ロックロッドをロックすることができる。このため、流体圧などを使用せずに比較的小さい駆動力、例えば操作ノブを回して揺動部材を揺動させるような簡単な揺動駆動機構を用いて動作させることができ、ロック装置を簡単な構造として、部品点数や加工工数を低減し、安価に製造することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は直線移動体のロック装置の正面図を示し、図2はその断面図を示している。1は矩形形状の箱型に形成されたケースで、ケース1の上面と下面は開口しており、ケース1の正面と背面には、ロックされる被ロックロッドRを挿通させるための挿通孔2が穿設されている。
さらに、図2に示すように、ケース1内の下部寄りに、主軸3がベアリング31を介して回転可能に水平に支持され、この主軸3を支軸として揺動部材4が揺動可能にケース1内に軸支されている。揺動部材4は、縦長で長方形の2枚の揺動板41を、上下に連結部42を介して平行に組み付け、内部に空間を形成して形成され、揺動部材4内には、1対のブレーキシュー8,9がロックのために配設されている。
1対のブレーキシュー8,9は、図3に示すように、金属で板状に形成されたシュー本体の両側に円弧状支持部81,91を突設し、シュー本体の内側つまり上のブレーキシュー8の下面と下のブレーキシュー9の上面に、円弧状凹部82,92を設けて形成される。また、ブレーキシュー8,9の円弧状支持部81,91は、図2に示すように、揺動部材4の揺動板41の略中央に設けた開口部41a(図3)を通り、ケース1の側壁内面に設けた円形凹部1aに回動可能に挿入されて支持される構造である。
ブレーキシュー8、9の円弧状凹部82,92は、被ロックロッドRの外周面より少し大きい曲率を持った凹状の曲面を有して形成され、被ロックロッドRの外周面を上下から挟むように配置される。そして、この1対のブレーキシュー8,9は、その両側の円弧状支持部81,91が嵌挿されるケース1の円形凹部1aを介して、ケース1に対し僅かな揺動範囲で、揺動(回動)可能に支持されている。
一方、揺動部材4の下部には主軸3が水平方向に嵌挿されているが、この主軸3の中央部(揺動部材4の内側)に静止ローラとしての静止ベアリング5が取り付けられ、この静止ベアリング5の外周面は下側のブレーキシュー9の下面に当接し、ブレーキシュー9を下側から支持している。さらに、揺動部材4内の中央部から少し上寄りに揺動軸6を介して、揺動ローラとしての揺動ベアリング7が回転可能に軸支されている。この揺動軸6は、主軸3と平行に、両側の揺動板41の間に支持され、揺動軸6上には揺動ベアリング7が上側のブレーキシュー8の上面に当接して回転可能に装着されている。
一方、上側のブレーキシュー8の末端には、当接部10が下側のブレーキシュー9に当接可能に固定され、上下のブレーキシュー8,9の先端部間には、両ブレーキシュー8,9の間を開く方向に付勢するためのコイルばね11が介装されている。つまり、上下一対のブレーキシュー8,9は、図2,4に示すように、被ロックロッドRを上下から挟むように配設されるが、その一端部に介装されたコイルばね11は、両ブレーキシュー8,9の一端を開く方向に付勢している。
なお、ここで、本ロック装置のロック動作の基本原理を、図6を参照して説明する。図6(a)はロックを解除したブレーキオフの状態を示し、図6(b)はロックをしたブレーキオンの状態を示している。ブレーキオフの状態では、図6(a)のように、コイルばね11のばね力Fは、両ブレーキシュー8,9の一端部を開く方向に付勢し、ブレーキシュー8,9の先端部は当接部10に当接して、その当接点が「てこ」の支点Bとされ、静止ベアリング5とブレーキシュー9に接する接点を作用点Mとして作用している。
同様に、コイルばね11のばね力Fは、他方のブレーキシュー8に対し、その先端の当接部10との当接点を「てこ」支点Bとし、揺動ベアリング7とブレーキシュー8の接点を作用点Mとして作用している。つまり、ブレーキシュー8,9の先端部が当接部10に当接しその当接点を支点Bとし、その作用点Mが被ロックロッドRの中心Oより反コイルばね11側に位置しているため、コイルばね11により末端を開くように付勢されるブレーキシュー8,9は、被ロックロッドRを押圧するブレーキ力を作用させない状態となる。
一方、図6(b)に示すように、揺動部材4をロック方向に揺動させると、揺動部材4は主軸3を軸に揺動し、このとき、主軸3の静止ベアリング5がブレーキシュー9と接する接点及び揺動ベアリング7がブレーキシュー8と接する接点の位置が、被ロックロッドRの中心Oよりコイルばね11側に移動する。このため、ブレーキシュー8,9の先端部が当接部10から離れ、上記「てこ」の支点Bの位置がブレーキシュー8,9をベアリング5,6との接点である支点Mの位置に移動し、ブレーキシュー8,9と被ロックロッドRとの当接点が作用点として作用する。このため、両ブレーキシュー8,9の一端部を開く方向に付勢するコイルばね11のばね力Fは、両ブレーキシュー8,9を、ベアリング5,6との上記接点を支点Mとし、両ブレーキシュー8,9と被ロックロッドRとの接点を作用点とする「てこ」として動作させ、その作用点において被ロックロッドを強力に押圧する押圧力P(ブレーキ力)を作用させる。
この作用点の押圧力Pは、図6(b)に示すように、ばね力Fが作用する力点から支点Mまでの距離をL1とし、支点Mから押圧力Pが作用する力点までの距離をL2とすると、F×L1=P×L2、P=F・L1/L2となり、このロック装置においては図6(b)のように距離L2が距離L1に比べて非常に小さくなる。したがって、ブレーキ力となる押圧力Pは、ばね力Fが「てこ」によって大きく増幅されて作用し、被ロックロッドRは両ブレーキシュー8,9に強力に挟持されてロックされる。
図4、図5に示すように、上記主軸3はケース1内の中心軸S1を通る位置に設けられている。また、揺動部材4の中心を縦に通る軸を中心軸S2とすると、図4に示すように、揺動部材4をブレーキオフ側に揺動させたとき、揺動部材4の中心軸S2は主軸3の中心軸S1の右側に角度θだけ回動し、このとき、ブレーキシュー8,9の先端部が当接部10に当接し、主軸3の静止ベアリング5がブレーキシュー8と接する接点M及び揺動ベアリング7がブレーキシュー9と接する接点Mの位置は、被ロックロッドRの中心Oより右側につまり反コイルばね11側に移動する。
一方、図5に示すように、揺動部材4をブレーキオン側に揺動させたとき、揺動部材4の中心軸S2は主軸3の中心軸S1の左側に角度θだけ回動し、このとき、ブレーキシュー8,9の先端部が当接部10から離れ、主軸3の静止ベアリング5がブレーキシュー8と接する接点(支点M)及び揺動ベアリング7がブレーキシュー9と接する接点(支点M)の位置は、被ロックロッドRの中心Oより左側につまりコイルばね11側に移動する。
このようなブレーキシュー8,9と静止ベアリング5、揺動ベアリング7の接点(支点M)位置を、ブレーキのオンオフ状態に応じて、被ロックロッドRの中心Oを挟んで移動させるために、揺動駆動機構として、ケース1の右上部に操作ノブ12が回動可能に配設されている。操作ノブ12はノブ軸13の先端に固定され、ノブ軸13はケース1の正面に穿設した孔に挿通され、ケース1内に差し込まれている。そして、このケース1内に位置するノブ軸13には、偏心軸14を介して偏心ベアリング15が取り付けられており、偏心ベアリング15の外周部が図4,5に示すように揺動部材4の側部に当接している。
次に、上記構成のロック装置の動作を説明する。上記ロック装置は、そのケース1が例えば図示しない流体圧シリンダのシリンダ先端部に固定され、そのピストンロッドが被ロックロッドRとなって、ケース1の挿通孔2に挿通される。
ブレーキをオフした状態つまりアンロック状態では、図4に示すように、揺動部材4が図の右側に揺動した状態となっている。
このブレーキオフ状態では、ブレーキシュー8,9の先端部が当接部10に当接しているため、コイルばね11のばね力Fは、その先端の当接部10との当接点を「てこ」の支点とし、静止ベアリング5及び揺動ベアリング7とブレーキシュー8、9との接点を作用点Mとして作用する。つまり、ブレーキシュー8,9の先端部が当接部10に当接しその当接点を支点とし、その作用点Mが被ロックロッドRの中心Oより反コイルばね11側に位置しているため、ブレーキシュー8,9は被ロックロッドRを押圧するブレーキ力を作用させない状態である。またこのとき、コイルばね11の付勢力によりブレーキシュー8,9の先端側(図4の左端)が開く方向に付勢されることにより、揺動部材4は自動的に図の右側に付勢力を受けて揺動し、ブレーキオフ状態に置かれる。
ブレーキをオンする場合つまり被ロックロッドRをロックする場合、ケース正面の操作ノブ12を捻って約180度回動させる。この操作により、偏心軸13と偏心ベアリング15が回動して、揺動部材4の側部を図5のようにその左側に押して僅かな角度(約2θ)揺動部材4を回動させる。
この揺動部材4の図5の左側への回動により、ブレーキシュー8,9の先端部が当接部10から離れ、これにより、「てこ」の支点位置が変わり、主軸3の静止ベアリング5がブレーキシュー9と接する接点、及び揺動ベアリング7がブレーキシュー8と接する接点が「てこ」の支点Mとなる。そして、その接点位置が被ロックロッドRの中心Oよりコイルばね11側に移動する。このため、両ブレーキシュー8,9の左端部を開く方向に付勢するコイルばね11のばね力は、その支点Mを支点に、両ブレーキシュー8,9と被ロックロッドRが当接する当接点を作用点として、被ロックロッドRを挟む方向に押圧力を作用させる。この作用点に作用する押圧力は、「てこ」の作用によってばね力が大きく増幅されて作用し、被ロックロッドRは両ブレーキシュー8,9に強力に挟持されてロックされる。
そして、このブレーキオン状態は、揺動部材4がコイルばね11の付勢力によりブレーキオフ側に付勢されているものの、揺動部材4の側部が偏心ベアリング15に当接しているため、ブレーキ位置が保持されることとなる。
ブレーキをオフする場合、図5の状態から操作ノブ12を捻って約180度回動させる。このとき、コイルばね11の付勢力により、ブレーキシュー8,9の先端側が開くように作用しているため、操作ノブ12を回すと、偏心軸13と偏心ベアリング15が図4のように回動し、揺動部材4が右側への回動力を受けて、図4に示す状態まで回動する。これにより、揺動部材4は主軸3を支軸に図4の位置まで回動し、両ブレーキシュー8,9の先端部が当接部10に当接し、静止ベアリング5とブレーキシュー9が接する接点、及び揺動ベアリング7とブレーキシュー8が接する接点が、被ロックロッドRの中心Oより反コイルばね11側に移動する。これにより、「てこ」の支点が上記接点からブレーキシュー先端の当接部10との当接点に変わり、作用点としてブレーキシュー8,9が被ロックロッドRを押圧していた押圧力が消失し、被ロックロッドRのブレーキが解除され、アンロック状態となる。
このような揺動部材4の揺動によるブレーキシュー8,9のブレーキ動作は、静止ベアリング5と揺動ベアリング7の各ブレーキシュー8,9に対する接点(支点M)の僅かな移動により行われ、且つ非常に摩擦抵抗が少ない状態で動作するため、操作ノブ12の回動は、非常に軽く行うことができる。したがって、操作ノブなどの非常に小さい回動力により、ブレーキのオンオフを行うことができるため、例えば組み付け製造ラインなどで使用される汎用ロボットのハンドリングアクチュエータによって、容易に操作ノブ12を回して、ブレーキのオンオフを行うことができる。
このように、上記ロック装置では、操作ノブ12を回わすだけの非常に小さい駆動力で、揺動部材4を揺動させてブレーキシューの押圧動作を行うため、従来使用していた流体圧などを使用せずに、被ロックロッドのロックとアンロックを行うことができる。よって、従来使用していた作動用の流体圧シリンダやピストンが不要となり、流体圧シリンダを使用した場合に比べ、構造が簡単となり、部品点数を削減することができ、また小型化することもできる。
なお、上記のように、操作ノブ12の回動力は小さくてよいため、ロボットにより操作ノブ12を回してブレーキのオンオフを行うほか、小型モータによりノブ軸13を回してブレーキのオンオフを行うこともできる。また、このロック装置は、流体圧シリンダのピストンロッドのロック用に使用するほか、ロッド上を走行する移動体に本ロック装置を取り付け、移動体のブレーキ(ロック)装置として使用することもできる。
また、上記静止ベアリング、揺動ベアリング及び偏心ベアリングは、ベアリングのない通常のローラとすることもできる。さらに、上記ではケースに設けた挿通孔に被ロックロッドを挿通させたが、挿通孔を設けずに被ロックロッドを配設することもできる。また、被ロックロッドとしては、丸棒の他、断面を異形としたレール状、ビーム状のロッドを使用することもできる。
図7〜図11は他の実施形態を示し、この例では、上記の揺動部材に代えて、被ロックロッドRの軸方向に平行移動する移動部材61が使用され、移動部材61に軸支された1対の押圧ローラ57,58の平行移動により1対のブレーキシュー52,53をロック動作させるようにしている。
図7、図8に示すように、ベース板51には、2個の長孔51a,51bが平行に形成され、その上に板状の移動部材56が移動可能に配設される。被ロックロッドRは、ベース板51上の略中央を横方向に通過するように配設され、移動部材56はその被ロックロッドRの軸方向に移動可能である。この被ロックロッドRは横断面を矩形とした角柱状、ビーム状の金属ロッドとして形成されている。また、移動部材56上の両側には、押圧ローラ57,58が各々軸57a,58aを中心に回動自在に軸支され、その軸57a,58aの末端は、大径部としてベース板51の長孔51a,51bに移動可能に嵌挿され、移動部材56と共に被ロックロッドRの軸方向に移動可能である。押圧ローラ57,58としてボールベアリングが使用される。
1対のブレーキシュー52,53は、金属材料により平面形状を略クランク状として形成され、各々の中間部に長孔52c、53cが穿設されている。長孔52c、53cの方向は被ロックロッドRの軸方向と直角である。ブレーキシュー52,53の元部には、ばね保持部52b、53bが形成され、ばね保持部52b、53b間に、ばね部材(圧縮コイルばね)59が拡開方向に付勢するように装着されている。また、シューの先端部近傍の内側には、押圧部52a,53aが少し凸状に形成され、押圧部52a,53aからシューの先端までは拡開方向に傾斜している。1対のブレーキシュー52,53は、その内側の押圧部52a,53aにより、被ロックロッドRをその両側から挟むように配置される。
一方、ベース板51上には、支軸54,55が立設され、その支軸54,55にはスリーブが外嵌され、1対のブレーキシュー52,53の長孔52c、53cが、そのスリーブ付きの支軸54,55に回動可能に嵌挿される。これにより、1対のブレーキシュー52,53は長孔52c、53cを介して被ロックロッドRの軸方向と直角方向に、僅かな幅で移動可能とされる。
そして、1対のブレーキシュー52,53の先端部が押圧ローラ57,58と被ロックロッドRの間に挿入されるように配置される。つまり、1対の押圧ローラ57,58が、1対のブレーキシュー52,53の外側を内側方向に押し、被ロックロッドRの外側面にブレーキシュー52,53の押圧部52a,53aを押し付けて挟み込む構造となっている。また、移動部材56は、ベース板51上とブレーキシュー52,53の間に摺動可能に介挿されて、被ロックロッドRの軸方向に移動可能である。したがって、移動部材56上に各々軸57a,58aを介して軸支される1対の押圧ローラ57,58は、移動部材56と共に被ロックロッドRの軸方向に移動可能である。
さらに、1対のブレーキシュー52,53の一方の先端に、棒状のストッパ60が固定される。このストッパー60の先端は、他方のシューの先端に対向した位置にあり、図7のように、ブレーキオフの状態、つまり1対の押圧ローラ57,58がブレーキシュー52,53の先端側に位置するとき、ストッパ60の先端は他方のブレーキシュー52の先端に当接する。そして、ブレーキオンの状態では、図11のように、ストッパ60の先端と他方のブレーキシュー52の先端は離れて位置する。
さらに、ベース板1上には、移動部材56を図7の右側に移動させてブレーキをかけるために、移動機構61が設けられている。この移動機構61はレバーを軸61aにより軸支して形成され、そのレバー状の移動機構61の内側に押圧凸部61bが、移動部材56を押して図7の右方向(被ロックロッドRの軸方向)に移動させるように突設されている。
上記構成のロック装置は、そのベース板51が例えば図示しない直線移動体に固定され、被ロックロッドRが移動体の走行するガイドレールとなって、直線移動体が被ロックロッドRに沿って移動する機構のブレーキ・ロック装置に適用される。
ブレーキをオフした状態つまりアンロック状態では、図7に示すように、移動機構61が図の左側に位置して移動部材56を押していない状態で、移動部材56は1対のブレーキシュー52,53の先端側に位置している。この状態で、ブレーキシュー52,53は、その元部をばね部材59により拡開方向に付勢され、これにより、1対のブレーキシュー52,53の先端はストッパ60に当接し、このストッパ60の当接点を「てこ」の支点とし、押圧ローラ57,58との接点を作用点として、1対のブレーキシュー52,53を被ロックロッドRから離すように作用する。したがって、1対のブレーキシュー52,53の内側の押圧部52a,53aは被ロックロッドRから離れ、非ロック状態となる。
ブレーキをかけて被ロックロッドRをロックする場合は、図11のように、移動機構61のレバーを右側に倒しその押圧凸部61bにより移動部材56を右方向に押して、1対の押圧ローラ57,58を1対のブレーキシュー52,53の中央より内側つまり押圧部52a,53aの押圧力Pが作用する作用点より内側に移動させる。このとき、1対のブレーキシュー52,53の先端がストッパ60から離れ、このストッパ60の当接点であった「てこ」の支点が、1対の押圧ローラ57,58の接点である支点Mに移動し、1対の押圧ローラ57,58がブレーキシュー52,53を押圧する接点が「てこ」の作用点となる。
したがって、図11に示すように、この作用点の押圧力Pは、ばね力Fが作用する力点から支点Mまでの距離をL1とし、支点Mから押圧力Pが作用する力点までの距離をL2とすると、F×L1=P×L2、P=F・L1/L2となり、図11のように、距離L2が距離L1に比べて非常に小さくなる。したがって、ブレーキ力となる押圧力Pは、ばね力Fが「てこ」によって大きく増幅されて作用し、被ロックロッドRは両ブレーキシュー52,53に強力に挟持されてロックされる。
以上説明したように、本発明の直線移動体のロック装置によれば、一対のブレーキシューを揺動可能に配設すると共に、そのブレーキシューの一端に両ブレーキシューを開く方向に付勢するばね部材を配設し、各ブレーキシューに当接する静止ローラと揺動ローラを有した揺動部材を、軸を介して揺動可能に配設し、或は各ブレーキシューに当接する2個の押圧ローラを軸支した移動部材を、被ロックロッドの軸方向に移動可能に配設して構成したから、従来の流体圧シリンダを使用するロック装置に比べ、簡単な構造で、且つ少ない部品点数で装置を構成することができ、装置を安価に製作することができる。また、ブレーキ操作は、揺動部材を揺動させる或は移動部材を移動させるだけの非常に軽い操作により行うことができ、流体圧などを使用せずに操作ノブや小型モータなどの小駆動力で容易に動作させることができる。
本発明の一実施形態を示すロック装置の正面図である。 図1のII−II断面図である。 ロック装置の部分分解斜視図である。 ブレーキオフ時の縦断面図である。 ブレーキオン時の縦断面図である。 本ロック装置の基本原理を示す説明図である。 他の実施形態を示すロック装置の正面図である。 同ロック装置の左側面図である。 同ロック装置の右側面図である。 同ロック装置の背面図である。 同ロック装置のブレーキオン時の正面図である。
符号の説明
1-ケース
2-挿通孔
3-主軸
4-揺動部材
5-静止ベアリング
6-揺動軸
7-揺動ベアリング
8,9-ブレーキシュー
11-コイルばね
12-操作ノブ
R-被ロックロッド

Claims (6)

  1. ケース内に揺動部材が主軸を介して揺動可能に軸支され、該揺動部材には被ロックロッドを挿通させる開口部が設けられ、1対のブレーキシューが該被ロックロッドの外周部を挟むように該揺動部材内に配設され、
    1対のブレーキシューは該ケースに対し被ロックロッドの挟持と解除を行う方向に揺動可能に枢支され、
    該揺動部材内の該主軸には静止ローラが一方のブレーキシューに当接して軸支され、他方のブレーキシューに当接する揺動ローラが揺動軸を介して該揺動部材内に軸支され、
    該両ブレーキシューの一端を開く方向に付勢するばね部材が該ブレーキシュー間に装着されると共に、該両ブレーキシューの他端を相互に当接させる当接部が該ブレーキシューの端部に設けられ、
    該ケース内には該揺動部材を揺動させるための揺動駆動機構が配設され、
    該揺動駆動機構により該揺動部材をアンロック方向の該当接部側に揺動させると、該ばね部材の付勢力が該両ブレーキシューを開く方向に作用して該被ロックロッドをアンロックし、
    該揺動部材をロック方向の該ばね部材側に揺動させると、該両ブレーキシューが該当接部を離す方向に揺動し、該静止ローラと一方の該ブレーキシューとの接点及び該揺動ローラと他方の該ブレーキシューの接点を支点とし、該両ブレーキシューと該被ロックロッドとの接点を作用点とする、てこの作用により、該両ブレーキシューが該被ロックロッドを挟む方向に押圧力を発生させてロックすることを特徴とする直線移動体のロック装置。
  2. 前記1対のブレーキシューの両側には円弧状支持部が突設され、前記ケースの一部に形成した円形凹部に該円弧状支持部が回動可能に嵌挿され、該1対のブレーキシューが該円弧状支持部を介して該ケースに揺動可能に支持されることを特徴とする請求項1記載の直線移動体のロック装置。
  3. 前記揺動駆動機構は、操作ノブを取り付けたノブ軸が前記ケースに装着され、該ノブ軸に対し偏心軸を介して取り付けられた偏心ローラが前記揺動部材に当接して配設され、該操作ノブにより該ノブ軸を回動させて、該偏心ローラを偏心回動させ、該揺動部材を揺動させることを特徴とする請求項1記載の直線移動体のロック装置。
  4. 前記静止ローラ及び揺動ローラとしてボールベアリングが使用されることを特徴とする請求項1記載の直線移動体のロック装置。
  5. ベース板上に1対のブレーキシューが被ロックロッドの外側を挟む方向に移動可能に配設されると共に、移動部材が被ロックロッドの軸方向に移動可能に該ベース板上に配設され、
    該移動部材には1対の押圧ローラが該1対のブレーキシューを外側から内側に押圧可能に軸支され、
    該1対のブレーキシュー間にはブレーキシューの一端を開く方向に付勢するばね部材が装着されると共に、該両ブレーキシューの他端を相互に当接させるストッパが該ブレーキシューの先端部に設けられ、該両ブレーキシューの内側には先端部を拡開方向に傾斜させた形状の押圧部が該被ロックロッドを押圧可能に形成され、
    該ベース板には該移動部材を該被ロックロッドの軸方向に移動させるための移動機構が配設され、
    該移動機構により該移動部材をアンロック方向の該ストッパ側に移動させると、該ばね部材の付勢力が該両ブレーキシューを開く方向に作用して該被ロックロッドをアンロックし、
    該移動部材をロック方向の該ばね部材側に移動させると、該両ブレーキシューが該ストッパを離す方向に揺動し、該各押圧ローラと該各ブレーキシューとの接点を支点とし、該各ブレーキシューと該被ロックロッドとの接点を作用点とする、てこの作用により、該両ブレーキシューが該被ロックロッドを挟む方向に押圧力を発生させてロックすることを特徴とする直線移動体のロック装置。
  6. 前記押圧ローラとしてボールベアリングが使用されていることを特徴とする請求項5記載の直線移動体のロック装置。
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