JP4683882B2 - ピラン誘導体とその製造方法、並びにピラン誘導体を用いた発光素子及び発光装置。 - Google Patents

ピラン誘導体とその製造方法、並びにピラン誘導体を用いた発光素子及び発光装置。 Download PDF

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本発明はピラン誘導体に関し、特に長波長の発光を呈するピラン誘導体に関する。またそのピラン誘導体の製造方法、並びにそのピラン誘導体を用いた発光素子に関する。
エレクトロルミネッセンス素子(発光素子)からの発光を利用した発光装置は、表示用や照明用として注目されている装置である。
近年、発光装置の開発分野では、テレビ受像機やカーナビゲーションを初めとする各種情報処理機器の表示用装置等としての市場を得るべく、高品質なフルカラー表示画像を提供できる発光装置の研究開発が盛んに行われている。
ところで発光装置において、フルカラーの表示画像を得るためには、少なくとも赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色の発光を呈する領域を独立に設け、適切かつ妥当なタイミングで各々の領域を発光させることが必要である。
これまでに前記領域を形成するための様々な方法が開発されている。その一つに、発光色の異なる発光性化合物からなる層を各々異なる部位に形成し、各々の層を含む発光素子を独立して設け、前記領域を形成する方法がある。
このような方法を用いる場合、発光色ごとに適した発光性化合物を選択する必要がある。そのため、これ迄に様々な発光波長を呈する発光性化合物が開発されてきた。
例えば、赤色系発光を呈する材料としては特許文献1に示されているようなピラン誘導体が開発されている。この他、特許文献2に記載されているようなBis構造の4H−ピラン誘導体等も開発されている。一般に、発光性化合物の分子構造に立体的に大きなアルキル基を導入することにより、長波長の発光を得ることが知られており、特許文献1や特許文献2に示されているピラン誘導体も立体的に大きなアルキル基を導入することで、長波長の発光を達成している。
しかし、長波長の発光を呈する発光性化合物(主に赤色発光の発光性化合物)はキャリア輸送性が低く、そのため該発光性化合物を含む発光素子の駆動電圧が増加してしまう傾向があった(非特許文献1)。また、該発光性化合物の真空蒸着による成膜が困難になる場合もあった。
特許第2814435号公報(7頁) 特開2001−19946 佐藤佳晴、応用物理学会 有機分子・バイオエレクトロニクス分科会 会誌、Vol.11、No.1(2000)、86−99
本発明では、キャリア輸送性が高く、また長波長の発光を呈することのできる発光性化合物を提供することを課題とする。また、前記発光性化合物を収率良く製造する方法についても提供することを課題とする。また、前記発光性化合物を用いることにより、発光に係る駆動電圧を低電圧化した発光素子を提供することを課題とする。
本発明のピラン誘導体は、下記一般式(1)、(2)、(6)、(10)、構造式(18)〜(23)のいずれか一で表されるものである。
下記一般式(1)で表されるピラン誘導体。
Figure 0004683882
(式中、A1およびA2は、それぞれ共役している炭素数が6〜16のπ共役系置換基を表す。またX1は、ジアルキルアミノ基を表す。またY1は、ジアリールアミノ基、またはアルキルアリールアミノ基を表す。)
下記一般式(2)で表されるピラン誘導体。
Figure 0004683882
(式中、X2は下記一般式(3)で表され、Y2は下記一般式(4)または(5)で表される。)
Figure 0004683882
(式中、Ar1は、炭素数6〜14のアリール基を表す。R1とR2とは、それぞれ同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜4のアルキル基を表す。)
Figure 0004683882
(式中、Ar2は、炭素数6〜14のアリール基を表す。Ar3とAr4とは、それぞれ同一でも異なっていてもよく、置換基を有するまたは無置換のアリール基または複素環残基を表す。また、Ar2とAr3、Ar3とAr4とは直接結合していてもよいし、若しくは−O−または−S−を介して結合していてもよい。)
Figure 0004683882
(式中、Ar5は、炭素数6〜14のアリール基を表す。Ar6は、置換基を有するまたは無置換のアリール基を表す。また、Ar5とAr6とは直接結合していてもよいし、若しくは−O−または−S−を介して結合していてもよい。R3は、炭素数1〜4のアルキル基、または水素原子を表す。)
下記一般式(6)で表されるピラン誘導体。
Figure 0004683882
(式中、X3は下記一般式(7)で表され、Y3は下記一般式(8)または(9)で表される。)
Figure 0004683882
(式中、R4とR5とは、それぞれ同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜4のアルキル基を表す。また、R6とR7とは、それぞれ同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜4のアルキル基、または水素原子を表す。さらにR8は、アルコキシ基、または水素原子を表す。なお、R4とR7、R5とR6とは、それぞれ互いに結合し、ジュロリジン骨格を形成してもよい。)
Figure 0004683882
(式中、Ar7とAr8とは、それぞれ同一でも異なっていてもよく、置換基を有するまたは無置換のアリール基または複素環残基を表す。また、フェニル基の3位の炭素はAr7と直接結合していてもよい。さらに、Ar7とAr8とは直接結合していてもよいし、若しくは−O−または−S−を介して結合していてもよい。なお、フェニル基に付したアラビア数字は炭素原子の位置番号を表す。)
Figure 0004683882
(式中、Ar9は、置換基を有するまたは無置換のアリール基を表す。また、フェニル基の3位の炭素はAr9と直接結合していてもよい。R9は、炭素数1〜4のアルキル基、または水素原子を表す。なお、フェニル基に付したアラビア数字は炭素原子の位置番号を表す。)
下記一般式(10)で表されるピラン誘導体。
Figure 0004683882
(式中、X4は下記一般式(11)または(12)で表され、Y4は下記一般式(13)〜(17)のいずれか一で表される。)
Figure 0004683882
(式中、R10とR11とは、それぞれ同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜4のアルキル基を表す。またR12は、炭素数1〜6のアルコキシ基、または水素原子を表す。)
Figure 0004683882
(式中、R13〜R16は、炭素数1〜4のアルキル基、または水素原子を表す。またR17は、炭素数1〜6のアルコキシ基、または水素原子を表す。)
Figure 0004683882
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Figure 0004683882
(式中、Zは、酸素原子(O)または硫黄原子(S)を表す。)
Figure 0004683882
(式中、R18は、炭素数1〜4のアルキル基または水素原子を表す。)
Figure 0004683882
(式中、Ar10は、炭素数2〜14のアリール基または複素環残基を表す。)
上記に示した本発明のピラン誘導体は、キャリア輸送性を有し、また560〜700nmの長波長の発光を呈するものである。これは、本発明のピラン誘導体が、アリールアミン骨格に由来するホール輸送性と、アルキルアミン骨格の強い電子供与性に由来する発光の長波長化という性質とを併せ持つためと考えられる。さらに、本発明のピラン誘導体は、該アルキルアミン骨格におけるアルキル基としてジュロリジン骨格を有するような立体的に大きなものを導入した場合においても、蒸着による成膜が容易にできるものである。これは、4H−ピランの2位(または6位)に結合している置換基にアリールアミン骨格を導入したことにより、耐熱性が向上したためと考えられる。なお、立体的に大きなアルキル基を導入することにより、より長波長の発光を得ることができる。また、発光波長が長波長になることにより、色純度のよい赤色系発光を得ることもできる。
以下に、本発明のピラン誘導体について具体的な構造式(18)〜(58)を示す。ただし、本発明は、必ずしもこれらに限定されるものではない。
Figure 0004683882
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別の発明は、本発明のピラン誘導体の製造方法である。
本発明のピラン誘導体の製造方法は、例えば下記合成スキーム(a)で表されるように、アルキルアミン骨格を有する4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−4H−ピランの誘導体とアリールアミン骨格を有するアリールアルデヒド体とを縮合反応させて製造することを特徴としている。
Figure 0004683882
(式中、Y2は、一般式(2)で記されているY2と同一であり、一般式(4)または(5)で表される。また、Ar1、R1、R2も一般式(2)で記されているAr1、R1、R2と同一である。)
上記のような合成方法を適用することにより、収率よく本発明のピラン誘導体を得ることができる。
さらに別の発明は、上記一般式(1)、(2)、(6)、(10)構造式(18)〜(58)のいずれかひとつで表される本発明のピラン誘導体を用いた発光素子である。
また、発光素子としては、一対の電極間に発光物質を含む層を有する構成のものが代表例としてあげられる。しかし、これ以外の構成を有する発光素子であっても構わない。
本発明のピラン誘導体は、キャリア輸送性を有し、また560〜700nmの長波長の発光を呈するものであるため、発光体として用いることができる。なかでも、600〜660nmの発光を示すものは、色純度のよい赤色系発光を呈する発光体として適している。
本発明のピラン誘導体がキャリア輸送性を有することから、本発明のピラン誘導体を発光体として用いた発光素子においては、駆動電圧を低くすることができる。本発明のピラン誘導体は単体で発光体として用いることもできるが、本発明のピラン誘導体をゲスト材料とし、ホスト材料と組み合わせて用いるのが好ましい。これにより、長波長の発光を呈する発光素子を得ることもできる。とくに、600〜660nmの発光を示すピラン誘導体を用いた場合には、色純度のよい赤色系発光を呈する発光素子として用いることができる。
本発明により、キャリア輸送性が高く、長波長の発光を呈するピラン誘導体を得ることができる。また色純度のよい赤色発光を呈するピラン誘導体を得ることができる。さらに、立体的に大きなアルキル基を導入した場合においても、蒸着によって容易に成膜できるピラン誘導体を得ることができる。
本発明のピラン誘導体を用いることにより、駆動電圧が低く、長波長の発光を呈する発光素子を得ることができる。また、色純度のよい赤色系発光を呈する発光素子を得ることもできる。
さらに、本発明のピラン誘導体の製造方法を用いることにより、収率よく本発明のピラン誘導体を得ることができる。従って、本発明のピラン誘導体の製造方法により製造されたピラン誘導体を用いた発光素子、発光装置、並びに該発光装置を搭載した電子機器などにおいては、これらの製造に係る原材料費を低く抑えることができ低コスト化できる。また、色純度のよい赤色系の表示画像を得ることができる。
(実施の形態1)
本形態では、本発明のピラン誘導体を用いた発光素子の態様について図1を用いて説明する。
図1では、基板100上に第1の電極101が形成され、第1の電極101上に発光物質を含む層102が作製され、その上に第2の電極103が形成された構造を有する。
ここで基板100に用いる材料としては、従来の発光素子に用いられているものであればよく、例えば、ガラス、石英、透明プラスチックなどからなるものを用いることができる。
また、本実施の形態において、第1の電極101は陽極として機能し、第2の電極103は陰極として機能する。
すなわち第1の電極101は陽極材料で形成され、ここで用いることのできる陽極材料としては、仕事関数の大きい(仕事関数4.0eV以上)金属、合金、電気伝導性化合物、およびこれらの混合物などを用いることが好ましい。なお、陽極材料の具体例としては、インジウム錫酸化物(ITO:Indium Tin Oxide)、酸化インジウムに2〜20%の酸化亜鉛(ZnO)を混合したIZO(Indium Zinc Oxide)の他、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、または金属材料の窒化物(TiN)等を用いることができる。
一方、第2の電極103の形成に用いられる陰極材料としては、仕事関数の小さい(仕事関数3.8eV以下)金属、合金、電気伝導性化合物、およびこれらの混合物などを用いることが好ましい。このような陰極材料の具体例としては、元素周期表の1族または2族に属する元素、すなわちリチウム(Li)やセシウム(Cs)等のアルカリ金属、およびマグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)等のアルカリ土類金属、およびこれらを含む合金(Mg:Ag、Al:Li)が挙げられる。しかしながら、第2の電極103と発光層との間に、電子注入を促す機能を有する層を当該第2の電極と積層して設けることにより、仕事関数の大小に関わらず、Al、Ag、ITO等様々な導電性材料を第2の電極103として用いることができる。
なお、電子注入を促す機能を有する層としては、フッ化リチウム(LiF)、フッ化セシウム(CsF)、フッ化カルシウム(CaF2)等のようなアルカリ金属又はアルカリ土類金属の化合物を用いることができる。また、この他、電子輸送性を有する材料中にアルカリ金属又はアルカリ土類金属を含有させたもの、例えばAlq3中にマグネシウム(Mg)を含有させたもの等を用いることができる。
なお、上述した陽極材料及び陰極材料は、蒸着法、スパッタリング法等により薄膜を形成することにより、それぞれ第1の電極101及び第2の電極103を形成する。
また、本発明の発光素子において、発光物質を含む層102におけるキャリアの再結合により生じる光は、第1の電極101または第2の電極103の一方、または両方から外部に出射される構成となる。すなわち、第1の電極101から光を出射させる場合には、第1の電極101を透光性の材料で形成することとし、第2の電極103側から光を出射させる場合には、第2の電極103を透光性の材料で形成することとする。
また、発光物質を含む層102は複数の層を積層することにより形成されるが、本実施の形態では、ホール注入層111、ホール輸送層112、発光層113、および電子輸送層114を積層することにより形成される。
ホール注入層111を形成するホール注入材料としては、フタロシアニン系の化合物が有効である。例えば、フタロシアニン(略称:H2Pc)、銅フタロシアニン(略称:CuPc)等を用いることができる。
ホール輸送層112を形成するホール輸送材料としては、芳香族アミン系(すなわち、ベンゼン環−窒素の結合を有するもの)の化合物が好適である。広く用いられている材料として、例えば、4,4’−ビス[N−(3−メチルフェニル)−N
−フェニル−アミノ]−ビフェニル(略称:TPD)の他、その誘導体である4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニル−アミノ]−ビフェニル(略称
:α−NPD)、あるいは4,4’,4’’−トリス(N,N−ジフェニル−アミ
ノ)−トリフェニルアミン(略称:TDATA)、4,4’,4’’−トリス[N
−(3−メチルフェニル)−N−フェニル−アミノ]−トリフェニルアミン(略称:MTDATA)などのスターバースト型芳香族アミン化合物が挙げられる。
発光層113は、上記一般式(1)、(2)、(6)、(10)構造式(18)〜(58)のいずれかひとつで表される本発明のピラン誘導体を含む層である。発光層113は、本発明のピラン誘導体をゲスト材料としホスト材料と共蒸着することにより形成してもよいし、若しくは本発明のピラン誘導体を単独で蒸着して形成してもよい。
なお、上記ホスト材料としては、上記ホール輸送材料や下記電子輸送材料の他、4,4’−ビス(N−カルバゾリル)−ビフェニル(略称:CBP)や、2,2’
,2”−(1,3,5−ベンゼントリ−イル)−トリス[1−フェニル−1H−ベンズイミダゾール](略称:TPBI)、9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセン(略称:DNA)などの公知の化合物を用いることができる。
電子輸送層114を形成する場合の電子輸送材料としては、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Alq3)、トリス(5−メチル−8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Almq3)、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]−キノリナト)ベリリウム(略称:BeBq2)、先に述べたBAlqなど、キノリン骨格またはベンゾキノリン骨格を有する金属錯体が好適である。また、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−ベンゾオキサゾラト]亜鉛(略称:Zn(BOX)2)、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−ベンゾチアゾラト]亜鉛(略称:Zn(BTZ)2)などのオキサゾール系、チアゾール系配位子を有する金属錯体もある。さらに、金属錯体以外にも、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(略称:PBD)や、1,3−ビス[5−(p−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]ベンゼン(略称:OXD−7)、3−(4−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール(略称:TAZ)、3−(4−tert−ブチルフェニル)−4−(4−エチルフェニル)−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール(略称:p−EtTAZ)、バソフェナントロリン(略称:BPhen)、バソキュプロイン(略称:BCP)なども電子輸送材料として用いることができる。
以上により、本発明のピラン誘導体からなる発光層113と、低分子系材料からなるホール注入層111、ホール輸送層112、および電子輸送層114を有する発光素子を作製することができる。なお、ホール注入層111、ホール輸送層112、および電子輸送層114としては、低分子系材料に限らず、高分子系材料を用いても構わない。
上記に示した発光素子は、第1の電極101と第2の電極103の間に生じた電位差により電流が流れ、発光する。
本実施の形態においては、ガラス、石英、透明プラスチックなどからなる基板100上に発光素子を作製している。一基板上にこのような発光素子を複数作製することで、パッシブ型の発光装置を作製することができる。また、ガラス、石英、透明プラスチックなどからなる基板以外に、例えば図2に示すように、薄膜トランジスタ(TFT)アレイと接する発光素子を作製してもよい。なお、図2中、10は基板、点線で囲まれた11,12はTFT、14は第1の電極、15は発光物質を含む層、16は第2の電極、17は配線を表し、第1の電極と発光物質を含む層15と第2の電極16とが積層した部分は発光素子13として機能する。これにより、TFTによって発光素子の駆動を制御するアクティブマトリクス型の発光装置を作製できる。なお、TFTの構造は、特に限定されない。
さらに、本発明の発光素子によって複数の色からなる表示画像を得たい場合には、マスクや隔壁層(またはバンクともいう。)などを利用し、本発明の有機化合物を発光物質として含む層を、発光色の異なるものごとにそれぞれ分離して形成すればよい。この場合、各発光色を呈する発光物質を含む層ごとに、異なる積層構造を有しても構わない。
また、発光物質を含む層102の構造は、上記のものに限定されるものではなく、上記とは異なる積層構造を有する発光物質を含む層としてもよい。例えば、発光層以外に、電子注入層、電子輸送層、正孔阻止層、正孔輸送層、正孔注入層等の層を自由に組み合わせて設け、正孔注入層/発光層/電子輸送層、正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層、正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層、正孔注入層/正孔輸送層/発光層/正孔阻止層/電子輸送層、正孔注入層/正孔輸送層/発光層/正孔阻止層/電子輸送層/電子注入層等の積層構造を有する発光物質を含む層としてもよい。
本発明のピラン誘導体がキャリア輸送性を有するものであることから、本発明の発光素子においては、駆動電圧を低く抑えることができる。また、本発明のピラン誘導体が560〜700nmの長波長の発光を呈するものであるため、本発明の発光素子は560〜700nmの長波長の発光を呈する発光素子として用いることができる。また、特に600〜660nmの長波長の発光をするピラン誘導体を用いた場合には、色純度のよい赤色系発光を呈する発光素子として用いることもできる。
(実施の形態2)
本形態では、上記一般式(6)で表される本発明のピラン誘導体の製造方法の態様について説明する。
先ず、下記合成スキーム(b−1)で表すように4−(ジシアノメチレン)−2,6−ジメチル−4H−ピランとアルキルアミン骨格を有するp‐(ジアルキルアミノ)ベンズアルデヒドとを縮合反応させ、アルキルアミン骨格を有する4−(ジシアノメチレン)−2−{p−(ジアルキルアミノ)スチリル}−6−メチル−4H−ピランを合成する。次に、下記合成スキーム(b−2)で表すように4−(ジシアノメチレン)−2−{p−(ジアルキルアミノ)スチリル}−6−メチル−4H−ピランと、アリールアミン骨格を有するp−(ジアリールアミノ)ベンズアルデヒドとを縮合させ、4−(ジシアノメチレン)−2−{p−(ジアルキルアミノ)スチリル}−6−{p−(ジアリールアミノ)スチリル}−4H−ピランを合成する。
Figure 0004683882
式中、R21とR22とは、それぞれ同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜4のアルキル基を表す。Ar21とAr22とは、それぞれ同一でも異なっていてもよく、置換基を有するまたは無置換のアリール基を表す。また、Ar21とAr22とは直接結合していてもよいし、若しくは−O−または−S−を介して結合していてもよい。
上記合成スキーム(b−1)、(b−2)で表されるように、アルキルアミン骨格を有する4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−4H−ピランの誘導体とアリールアミン骨格を有するアリールアルデヒド体とを縮合反応させて製造することにより、収率よく本発明のピラン誘導体を製造できる。
なお、アルキルアミン骨格を有するベンズアルデヒド体としては、p−(ジメチルアミノ)ベンズアルデヒドや、p−(ジエチルアミノ)ベンズアルデヒド、ジュロリジン−9−カルバルデヒド、8−メトキシ−1,1,7,7−テトラメチルジュロリジン−9−カルバルデヒド等を用いることができる。また、アリールアミン骨格を有するアリールアルデヒド体としては、p−(ジフェニルアミノ)ベンズアルデヒドや、p−(N−カルバゾリル)ベンズアルデヒド、p−{(1‐ナフチル)メチルアミノ}ベンズアルデヒド等を用いることができる。
また、アルキルアミン骨格を有するジシアノメチレン−4H−ピランの誘導体は、上記合成スキーム(b−1)で表されるような方法で合成したものを用いてもよいし、または下記構造式(59)、(60)、(61)、(62)で表されるような公知の4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−4H−ピランの誘導体を用いてもよい。
Figure 0004683882
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Figure 0004683882
Figure 0004683882
また、アリールアミン骨格を有するベンズアルデヒド体としては、合成スキーム(b−1)に示すようなジアリールアミノ基を有するものでもよいし、若しくは下記一般式(63)で表されるようなアルキルアリールアミノ基を有するp−(アルキルアリールアミノ)ベンズアルデヒドでもよい。この場合、4−(ジシアノメチレン)−2−{p−(ジアルキルアミノ)スチリル}−6−{p−(アルキルアリールアミノ)スチリル}−4H−ピランが合成される。
Figure 0004683882
(式中、Ar23は、置換基を有するまたは無置換のアリール基を表す。R23は、炭素数1〜4のアルキル基、または水素原子を表す。)
なお、本発明のピラン誘導体は、下記合成スキーム(c−1)および(c−2)で表されるように、アリールアミン骨格を有する4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−4H−ピランの誘導体を合成した後、アルキルアミン骨格を有するベンズアルデヒド体と縮合反応させる方法により製造することも可能である。しかし、合成スキーム(c−1)で表されるアリールアミン骨格を有する4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−4H−ピランの誘導体の合成収率は、合成スキーム(b−1)で表されるアルキルアミン骨格を有する4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−4H−ピランの誘導体の合成収率よりも低い。このため、上記合成スキーム(b−2)で表されるような過程を経て製造することが好ましい。
Figure 0004683882
なお、合成スキーム(c−1)及び(c−2)で表される記号は、合成スキーム(b−1)および(b−2)で記したものと同一である。
(合成例1)
構造式(18)で表される4−(ジシアノメチレン)−2−{p−(ジメチルアミノ)スチリル}−6−{p−(ジフェニルアミノ)スチリル}−4H−ピランの合成方法について説明する。
50ml三口フラスコに、4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−6−{p−(ジメチルアミノ)スチリル}−4H−ピラン305mg(1.0mmol)と、p−(ジフェニルアミノ)ベンズアルデヒド208mg(1.0mmol)とを入れ、系内を窒素気流下にした後、脱水アセトニトリル10mlとピペリジン数滴を加えた。反応終了まで9時間加熱還流した後に、反応溶液を室温まで冷まし、生じた固体を回収した。回収した固体を、酢酸エチル、ヘキサンにより再結晶し、赤色粉末状固体354mgを得た(収率60%)。核磁気共鳴法(1H−NMR)によって、この赤色粉末状固体が4−(ジシアノメチレン)−2−{p−(ジメチルアミノ)スチリル}−6−{p−(ジフェニルアミノ)スチリル}−4H−ピランであることを確認した。
この化合物の1H−NMRは次のようであった。
1H−NMR(300MHz, CDCl3) d ppm: 7.47−7.40(m, 6H), 7.31(t, 4H, J=7.8Hz), 7.17−7.03(m, 8H), 6.72(d, 2H, J=8.7Hz), 6.61−6.55(m, 3H), 6.51(d, 1H, J=15.9Hz), 3.06(s, 6H)
また、4−(ジシアノメチレン)−2−{p−(ジメチルアミノ)スチリル}−6−{p−(ジフェニルアミノ)スチリル}−4H−ピランのジクロロメタン溶液中における吸収・発光スペクトルを図3に示す。ジクロロメタン溶液中では636nmにピークを有する赤色系発光であった。
(合成例2)
構造式(19)で表される4−(ジシアノメチレン)−2−(9−ジュロリジン−イル)エチニル−6−{p−(ジフェニルアミノ)スチリル}−4H−ピランの合成方法について説明する。
50ml三口フラスコに、4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−6−(9−ジュロリジン−イル)エチニル−4H−ピラン514mg(1.4mmol)と、p−(ジフェニルアミノ)ベンズアルデヒド389mg(1.4mmol)とを入れ、系内を窒素気流下にした後、脱水アセトニトリル10mlとピペリジン数滴を加えた。反応終了まで9時間加熱還流した後に、反応溶液を室温まで冷まし、生じた固体を回収した。回収した固体を、酢酸エチル、ヘキサンにより再結晶し、黒色粉末状固体724mgを得た(収率82%)。核磁気共鳴法(1H−NMR)によって、この黒色粉末状固体が4−(ジシアノメチレン)−2−(9−ジュロリジン−イル)エチニル−6−{p−(ジフェニルアミノ)スチリル}−4H−ピランであることを確認した。
この化合物の1H−NMRは次のようであった。
1H−NMR(300MHz, CDCl3) d ppm: 7.43−7.26(m, 8H), 7.15−7.00(m, 10H), 6.58−6.38(m, 4H), 3.27−3.23(m, 4H), 2.77−2.73(m, 4H), 2.00−1.94(m, 4H)
また、4−(ジシアノメチレン)−2−(9−ジュロリジン−イル)エチニル−6−{p−(ジフェニルアミノ)スチリル}−4H−ピランのジクロロメタン溶液中における吸収・発光スペクトルを図4に示す。ジクロロメタン溶液中では629nmにピークを有する赤色系発光であった。
(合成例3)
構造式(20)で表される4−(ジシアノメチレン)−2−(8−メトキシ−1,1,7,7−テトラメチルジュロリジン−イル)エチニル−6−{p−(ジフェニルアミノ)スチリル}−4H−ピランの合成方法について説明する。
50ml三口フラスコに、4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−6−(8−メトキシー1,1,7,7−テトラメチルジュロリジン−イル)エチニル−4H−ピラン194mg(0.44mmol)と、ジフェニルアミノベンズアルデヒド120mg(0.44mmol)とを入れ、系内を窒素気流下にした後、脱水アセトニトリル10mlとピペリジン数滴を加えた。反応終了まで9時間加熱還流した後に、反応溶液を室温まで冷まし、生じた固体を回収した。回収した固体を、酢酸エチル、ヘキサンにより再結晶し、黒色粉末状固体100mgを得た(収率33%)。核磁気共鳴法(1H−NMR)によって、この黒色粉末状固体が4−(ジシアノメチレン)−2−(8−メトキシ−1,1,7,7−テトラメチルジュロリジン−イル)エチニル−6−{p−(ジフェニルアミノ)スチリル}−4H−ピランであることを確認した。
この化合物の1H−NMRは次のようであった。
1H−NMR(300MHz, CDCl3) d ppm:7.73(d, 1H, J=16.2Hz), 7.45(d, 1H, J=15.9Hz), 7.38(d, 2H, J=8.7Hz), 7.32−7.27(m, 5H), 7.14−7.07(m, 6H), 7.03(d, 2H, J=9.0Hz), 6.61−6.55(m, 3H), 6.48(d, 1H, J=15.6Hz),3.83(s, 3H), 3.28−3.24(m,2H), 3.20−3.17(m, 2H), 1.74−1.70(m, 4H), 1.41(s, 6H), 1.30(s, 6H)
また、4−(ジシアノメチレン)−2−(8−メトキシ−1,1,7,7−テトラメチルジュロリジン−イル)エチニル−6−{p−(ジフェニルアミノ)スチリル}−4H−ピランのジクロロメタン溶液中における吸収・発光スペクトルを図5に示す。ジクロロメタン溶液中では654nmにピークを有する赤色系発光であった。
(合成例4)
構造式(21)で表される4−(ジシアノメチレン)−2−{p−(ジメチルアミノ)スチリル}−6−{p−(N−カルバゾリル)スチリル}−4H−ピランの合成方法について説明する。
50ml三口フラスコに、4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−6−{p−(ジメチルアミノ)スチリル}−4H−ピラン311mg(1.0mmol)と、p−(ジフェニルアミノ)ベンズアルデヒド281mg(1.0mmol)とを入れ、系内を窒素気流下にした後、脱水アセトニトリル10mlとピペリジン数滴を加えた。反応終了まで9時間加熱還流した後に、反応溶液を室温まで冷まし、生じた固体を回収した。回収した固体を、酢酸エチル、ヘキサンにより再結晶化し、赤色粉末状固体360mgを得た(収率62%)。核磁気共鳴法(1H−NMR)によって、この赤色粉末状固体が4−(ジシアノメチレン)−2−{p−(ジメチルアミノ)スチリル}−6−{p−(N−カルバゾリル)スチリル}−4H−ピランであることを確認した。
この化合物の1H−NMRは次のようであった。
1H−NMR(300MHz, CDCl3) d ppm:8.14(d, 2H, J=7.2Hz), 7.80(d, 2H, J=8.7Hz), 7.67(d, 2H, J=8.7Hz), 7.61−7.28(m, 12H), 6.85−6.52(m, 4H), 3.06(s, 6H)
また、4−(ジシアノメチレン)−2−{p−(ジメチルアミノ)スチリル}−6−{p−(N−カルバゾリル)スチリル}−4H−ピランのジクロロメタン溶液中における吸収・発光スペクトルを図6に示す。ジクロロメタン溶液中では632nmにピークを有する赤色系発光であった。
(合成例5)
構造式(22)で表される4−(ジシアノメチレン)−2−(9−ジュロリジン−イル)エチニル−6−{p−(N−カルバゾリル)スチリル}−4H−ピランの合成方法について説明する。
50ml三口フラスコに、4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−6−(9−ジュロリジン−イル)エチニル−4H−ピラン504mg(1.4mmol)と、p−(ジフェニルアミノ)ベンズアルデヒド382mg(1.4mmol)とを入れ、系内を窒素気流下にした後、脱水アセトニトリル10mlとピペリジン数滴を加えた。反応終了まで9時間加熱還流した後に、反応溶液を室温まで冷まし、生じた固体を回収した。回収した固体を、酢酸エチル、ヘキサンにより再結晶し、赤色粉末状固体254mgを得た(収率30%)。核磁気共鳴法(1H−NMR)によって、この赤色粉末状固体が4−(ジシアノメチレン)−2−(9−ジュロリジン−イル)エチニル−6−{p−(N−カルバゾリル)スチリル}−4H−ピランであsることを確認した。
この化合物の1H−NMRは次のようであった。
1H−NMR(300MHz, CDCl3) d ppm:8.14(d, 2H, J=7.2Hz), 7.80(d, 2H, J=8.1Hz), 7.66(d, 2H, J=8.7Hz), 7.57(d, 1H, J=16.2Hz), 7.49−7.28(m, 7H), 7.05(s, 2H), 6.81(d, 1H, J=16.2Hz), 6.84−6.39(m, 3H), 3.27−3.23(m, 4H), 2.77−2.73(m, 4H), 2.00−1.94(m, 4H)
また、4−(ジシアノメチレン)−2−(9−ジュロリジン−イル)エチニル−6−{p−(N−カルバゾリル)スチリル}−4H−ピランのジクロロメタン溶液中における吸収・発光スペクトルを図7に示す。ジクロロメタン溶液中では623nmにピークを有する赤色系発光であった。
本実施例では、構造式(18)で表される本発明のピラン誘導体、4−(ジシアノメチレン)−2−{p−(ジメチルアミノ)スチリル}−6−{p−(ジフェニルアミノ)スチリル}−4H−ピランを含む本発明の発光素子およびその素子特性について説明する。
ガラス基板上にスパッタ法によりITOを成膜した後、ITOの上に銅フタロシアニンとα−NPBとを順に真空蒸着法によって成膜した。膜厚は、それぞれ20nm、40nmである。さらにα−NPBの上に、構造式(18)で表される本発明のピラン誘導体を1.0wt%含むAlq3を共蒸着によって30nmの膜厚で成膜した。このAlq3の上に、さらにAlq3を20nmで成膜した後、CaF2と、アルミニウムとを順に成膜し、本発明の発光素子を作製した。
上記のようにして作製した本発明の発光素子の電流−電圧特性(I−V)を図8(A)に、輝度−電圧(L−V)特性を図8(B)に示す。また、約100cd/m2時のCIE色度座標は(x,y)=(0.614,0.373)であり、赤色系の発光であった。なお、この素子の発光スペクトルを図9に示す。
本実施例では、構造式(20)で表される本発明のピラン誘導体、4−(ジシアノメチレン)−2−(8−メトキシ−1,1,7,7−テトラメチルジュロリジン−イル)エチニル−6−{p−(ジフェニルアミノ)スチリル}−4H−ピランを含む本発明の発光素子およびその素子特性について説明する。
ガラス基板上にスパッタ法によりITOを成膜した後、ITOの上に銅フタロシアニンとα−NPBとを順に真空蒸着法によって成膜した。膜厚は、それぞれ20nm、40nmである。さらにα−NPBの上に、構造式(20)で表される本発明のピラン誘導体を1.0wt%含むAlq3を共蒸着によって30nmの膜厚で成膜した。このAlq3の上に、さらにAlq3を20nmで成膜した後、CaF2と、アルミニウムとを順に成膜し、本発明の発光素子を作製した。
上記のようにして作製した本発明の発光素子の電流−電圧特性(I−V)を図8(A)に、輝度−電圧(L−V)特性を図8(B)に示す。また、約100cd/m2時のCIE色度座標は(x,y)=(0.608,0.380)であり、赤色系の発光であった。なお、この素子の発光スペクトルを図9に示す。
(比較例1)
本発明の発光素子との比較例として、Bis構造のピラン誘導体のひとつである4−(ジシアノメチレン)−2,6−ビス{p−(ジメチルアミノ)スチリル}−4H−ピラン(BisDCM)を含む発光素子およびその素子特性について説明する。なお、素子構造は実施例2および実施例3と同様である。
なお本比較例における発光素子は次のようにして作製した。先ず、ガラス基板上にスパッタ法によりITOを成膜した後、ITOの上に銅フタロシアニンとα−NPBとを順に真空蒸着法によって成膜した。膜厚は、それぞれ20nm、40nmである。さらにα−NPBの上に、BisDCMを1.0wt%含むAlq3を共蒸着によって30nmの膜厚で成膜した。このAlq3の上に、さらにAlq3を20nmで成膜した後、CaF2と、アルミニウムとを順に成膜し、本発明の発光素子を作製した。
上記のようにして作製した発光素子の電流−電圧特性(I−V)を図8(A)に、輝度−電圧(L−V)特性を図8(B)に示す。また、約100cd/m2時のCIE色度座標は(x,y)=(0.637,0.352)であり、赤色系の発光であった。なお、この素子の発光スペクトルを図9に示す。
図8(A)より、実施例2および実施例3の発光素子の方が比較例1の発光素子よりも同一電圧印加時における電流値が高いことが分かる。つまり、本発明のピラン誘導体がキャリア輸送性の高いものであることを示している。また、図8(B)より、実施例2および実施例3の発光素子の方が比較例1の発光素子よりも同一輝度の発光を得るのに必要な電圧が低く、低駆動電圧化していることがわかる。さらに、図9より、実施例2および実施例3のいずれにおいても、比較例1の発光素子と同程度の長波長の発光が得られていることがわかる。
本実施例では、画素部に本発明の発光素子を有する発光装置について図10を用いて説明する。なお、図10(A)は、発光装置を示す上面図、図10(B)は図10(A)をA−A’で切断した断面図である。点線で示された401は駆動回路部(ソース側駆動回路)、402は画素部、403は駆動回路部(ゲート側駆動回路)である。また、404は封止基板、405はシール材であり、シール材405で囲まれた内側は、空間407になっている。
なお、引き回し配線408はソース側駆動回路部401及びゲート側駆動回路部403に入力される信号を伝送するための配線であり、外部入力端子となるFPC(フレキシブルプリントサーキット)409からビデオ信号、クロック信号、スタート信号、リセット信号等を受け取る。なお、このFPCにはプリント配線基盤(PWB)が取り付けられていてもよい。本実施例における発光装置には、発光装置本体だけでなく、それにFPCもしくはPWBが取り付けられた状態をも含むものとする。
次に、断面構造について図10(B)を用いて説明する。素子基板410上には駆動回路部及び画素部が形成されているが、ここでは、駆動回路部であるソース側駆動回路部401と、画素部402が示されている。
なお、ソース側駆動回路部401はnチャネル型TFT423とpチャネル型TFT424とを組み合わせたCMOS回路が形成される。また、駆動回路を形成するTFTは、公知のCMOS回路、PMOS回路もしくはNMOS回路で形成しても良い。また、本実施の形態では、基板上に駆動回路を形成したドライバー一体型を示すが、必ずしもその必要はなく、基板上ではなく外部に形成することもできる。
また、画素部402はスイッチング用TFT411と、電流制御用TFT412とそのドレインに電気的に接続された第1の電極413とを含む複数の画素により形成される。なお、第1の電極413の端部を覆って絶縁物414が形成されている。ここでは、ポジ型の感光性アクリル樹脂膜を用いることにより形成する。
また、カバレッジを良好なものとするため、絶縁物414の上端部または下端部に曲率を有する曲面が形成されるようにする。例えば、絶縁物414の材料としてポジ型の感光性アクリルを用いた場合、絶縁物414の上端部のみに曲率半径(0.2μm〜3μm)を有する曲面を持たせることが好ましい。また、絶縁物414として、感光性の光によってエッチャントに不溶解性となるネガ型、或いは光によってエッチャントに溶解性となるポジ型のいずれも使用することができる。
第1の電極413上には、発光物質を含む層416、および第2の電極417がそれぞれ形成されている。ここで、陽極として機能する第1の電極413に用いる材料としては、仕事関数の大きい材料を用いることが望ましい。例えば、ITO(インジウムスズ酸化物)膜、インジウム亜鉛酸化物(IZO)膜、窒化チタン膜、クロム膜、タングステン膜、Zn膜、Pt膜などの単層膜の他、窒化チタンとアルミニウムを主成分とする膜との積層、窒化チタン膜とアルミニウムを主成分とする膜と窒化チタン膜との3層構造等を用いることができる。なお、積層構造とすると、配線としての抵抗も低く、良好なオーミックコンタクトがとれ、さらに陽極として機能させることができる。
また、発光物質を含む層416は、蒸着マスクを用いた蒸着法、またはインクジェット法によって形成される。発光物質を含む層416には、本発明のピラン誘導体をその一部に用いることとする。その他、発光物質を含む層416に、用いることのできる材料としては、低分子系材料であっても高分子系材料であってもよい。また、発光物質を含む層416に用いる材料としては、通常、有機化合物を単層もしくは積層で用いる場合が多いが、本実施例においては、有機化合物からなる膜の一部に無機化合物を用いる構成も含めることとする。
なお、複数の色からなる表示画像を得たい場合には、マスクや隔壁層などを利用し、本発明のピラン誘導体を発光物質として含む層を、発光色の異なるものごとにそれぞれ分離して形成すればよい。この場合、各発光色を呈する発光物質を含む層ごとに、異なる積層構造を有しても構わない。
さらに、発光物質を含む層416上に形成される第2の電極(陰極)417に用いる材料としては、仕事関数の小さい材料Al、Ag、Li、Ca、またはこれらの合金MgAg、MgIn、Al−Li、CaF2、またはCaN)を用いればよい。なお、発光物質を含む層416で生じた光が第2の電極417を透過させる場合には、第2の電極(陰極)417として、膜厚を薄くした金属薄膜と、透明導電膜(ITO(インジウム錫酸化物)、酸化インジウム酸化亜鉛合金(In23―ZnO)、酸化亜鉛(ZnO)等)との積層を用いるのがよい。
さらにシール材405で封止基板404を素子基板410と貼り合わせることにより、素子基板410、封止基板404、およびシール材405で囲まれた空間407に発光素子418が備えられた構造になっている。なお、空間407には、不活性気体(窒素やアルゴン等)が充填される場合の他、シール材405で充填される構成も含むものとする。
なお、シール材405にはエポキシ系樹脂を用いるのが好ましい。また、これらの材料はできるだけ水分や酸素を透過しない材料であることが望ましい。また、封止基板404に用いる材料としてガラス基板や石英基板の他、FRP(Fiberglass−Reinforced Plastics)、PVF(ポリビニルフロライド)、マイラー、ポリエステルまたはアクリル等からなるプラスチック基板を用いることができる。
以上のようにして、本発明の発光素子を有する発光装置を得ることができる。
本実施例では、本発明を適用した電子機器について、図11を用いて説明する。
図11(A)は表示装置であり、筐体5501、支持台5502、表示部5503を含む。実施例4に示した発光装置を表示部5503に組み込むことで表示装置を完成できる。
図11(B)はビデオカメラであり、本体5511、表示部5512、音声入力5513、操作スイッチ5514、バッテリー5515、受像部5516などによって構成されている。実施例4に示した発光装置を表示部5512に組み込むことでビデオカメラを完成できる。本発明の発光装置を組み込むことにより駆動電圧を低くすることができ、低消費電力化を図ることができる。
図11(C)は、本発明を適用して作製したノート型のパーソナルコンピュータであり、本体5521、筐体5522、表示部5523、キーボード5524などによって構成されている。実施例4に示した発光装置を表示部5523に組み込むことでパーソナルコンピュータを完成できる。本発明の発光装置を組み込むことにより駆動電圧を低くすることができ、低消費電力化を図ることができる。
図11(D)は、本発明を適用して作製した携帯情報端末(PDA)であり、本体5531には表示部5533と、外部インターフェイス5535と、操作ボタン5534等が設けられている。また操作用の付属品としてスタイラス5532がある。実施例4に示した発光装置を表示部5533に組み込むことで携帯情報端末(PDA)を完成できる。本発明の発光装置を組み込むことにより駆動電圧を低くすることができ、低消費電力化を図ることができる。
図11(E)はデジタルカメラであり、本体5551、表示部(A)5552、接眼部5553、操作スイッチ5554、表示部(B)5555、バッテリー5556などによって構成されている。実施例4に示した発光装置を表示部(A)5552または表示部(B)5555に組み込むことでデジタルビデオカメラを完成できる。本発明の発光装置を組み込むことにより駆動電圧を低くすることができ、低消費電力化を図ることができる。
図11(F)は、本発明を適用して作製した携帯電話である。本体5561には表示部5564と、音声出力部5562、音声入力部5563、操作スイッチ5565、アンテナ5566が設けられている。実施例4に示した発光装置を表示部5564に組み込むことで携帯電話を完成できる。本発明の発光装置を組み込むことにより駆動電圧を低くすることができ、低消費電力化を図ることができる。
本発明の発光素子を有する発光装置は上記に述べた電子機器に限らず、他の電子機器、情報処理機器、家庭用電化製品、照明機器等のあらゆる分野に適用することができる。
本発明の発光素子の態様について説明する図。 本発明の発光素子有する発光装置の態様について説明する図。 本発明のピラン誘導体の発光・吸収スペクトル図。 本発明のピラン誘導体の発光・吸収スペクトル図。 本発明のピラン誘導体の発光・吸収スペクトル図。 本発明のピラン誘導体の発光・吸収スペクトル図。 本発明のピラン誘導体の発光・吸収スペクトル図。 本発明および比較例のピラン誘導体を含む発光素子の電流−電圧特性図と輝度−電圧特性図。 本発明および比較例のピラン誘導体を含む発光素子の発光スペクトル図。 本発明を適用した発光装置について説明する図。 本発明を適用した電子機器について説明する図。
符号の説明
10 基板
11 TFT
12 TFT
13 発光素子
14 第1の電極
15 発光物質を含む層
16 第2の電極
17 配線
100 基板
101 第1の電極
102 発光物質を含む層
103 第2の電極
111 ホール注入層
112 ホール輸送層
113 発光層
114 電子輸送層
401 駆動回路部
402 画素部
403 駆動回路部
404 封止基板
405 シール材
407 空間
408 引き回し配線
409 FPC(フレキシブルプリントサーキット)
410 素子基板
411 スイッチング用TFT
412 電流制御用TFT
413 第1の電極
414 絶縁物
416 発光物質を含む層
417 第2の電極
418 発光素子
423 nチャネル型TFT
424 pチャネル型TFT
5501 筐体
5502 支持台
5503 表示部
5511 本体
5512 表示部
5513 音声入力
5514 操作スイッチ
5515 バッテリー
5516 受像部
5521 本体
5522 筐体
5523 表示部
5524 キーボード
5531 本体
5532 スタイラス
5533 表示部
5534 操作ボタン
5535 外部インターフェイス
5551 本体
5552 表示部(A)
5553 接眼部
5554 操作スイッチ
5555 表示部(B)
5556 バッテリー
5561 本体
5562 音声出力部
5563 音声入力部
5564 表示部
5565 操作スイッチ
5566 アンテナ

Claims (15)

  1. 一般式(6)で表されるピラン誘導体。
    Figure 0004683882
    (式中、X3は一般式(7)で表され、Y3一般式(8)で表される。)
    Figure 0004683882
    (式中、R4とR5とは、それぞれ同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜4のアルキル基を表す。また、 6 、R 7 及びR 8 水素原子を表す。なお、R4とR7、R5とR6とは、それぞれ互いに結合し、ジュロリジン骨格を形成してもよい。)
    Figure 0004683882
    (式中、Ar7とAr8とは、それぞれ同一でも異なっていてもよく、置換基を有するまたは無置換のアリール基を表す。お、フェニル基に付したアラビア数字は炭素原子の位置番号を表す。)
  2. 一般式(10)で表されるピラン誘導体。
    Figure 0004683882
    (式中、X4は一般式(11)または(12)で表され、Y4は一般式(13)で表される。)
    Figure 0004683882
    (式中、R10とR11とは、それぞれ同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜4のアルキル基を表す。またR12 は水素原子を表す。)
    Figure 0004683882
    (式中、R13〜R16は、炭素数1〜4のアルキル基を表す。またR17 は水素原子を表す。)
    Figure 0004683882
  3. 式(18)で表わされる化合物。
    Figure 0004683882
  4. 式(20)で表わされる化合物。
    Figure 0004683882
  5. 下記一般式
    Figure 0004683882
    式中、R 21 とR 22 とは、それぞれ同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜4のアルキル基を表し、Ar 21 とAr 22 とは、それぞれ同一でも異なっていてもよく、置換基を有するまたは無置換のアリール基を表す)で表わされる化合物の製造方法であって、
    下記式で表わされる、4−(ジシアノメチレン)−2−{p−(ジアルキルアミノ)スチリル}−6−メチル−4H-ピランと、アリールアミン骨格を有するp−(ジアリールアミノ)ベンズアルデヒドとを縮合させることを特徴とする製造方法。
    Figure 0004683882
    式中、R 21 とR 22 とは、それぞれ同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜4のアルキル基を表す。
    Figure 0004683882
    式中、Ar 21 とAr 22 とは、それぞれ同一でも異なっていてもよく、置換基を有するまたは無置換のアリール基を表す。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載のピラン誘導体を用いた発光素子。
  7. 一対の電極間に、請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載のピラン誘導体を含む層を有することを特徴とする発光素子。
  8. 請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載のピラン誘導体を発光体として用いていることを特徴とする発光素子。
  9. 請求項6乃至のいずれか一に記載の発光素子を有することを特徴とする発光装置。
  10. 請求項6乃至のいずれか一に記載の発光素子を同一基板上に複数有することを特徴とするアクティブマトリクス型発光装置。
  11. 請求項9または10に記載の発光装置を表示部に備えたビデオカメラ。
  12. 請求項9または10に記載の発光装置を表示部に備えたパーソナルコンピュータ。
  13. 請求項9または10に記載の発光装置を表示部に備えた携帯情報端末。
  14. 請求項9または10に記載の発光装置を表示部に備えたデジタルビデオカメラ。
  15. 請求項9または10に記載の発光装置を表示部に備えた携帯電話。
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