JP2005126399A - ピラン誘導体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、真空蒸着を容易に行うことができ、また長波長の発光を呈することができる発光性化合物を提供することを課題とする。また、蒸着時に生じる発光性化合物の炭化に起因した発光特性の低下の少ない発光素子および当該発光素子によって構成される発光装置について提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明は、下記一般式(1)で表されるピラン誘導体を提供するものである。なお、一般式(1)において、R1は水素原子またはアルコキシ基を表す。
【化1】
Figure 2005126399

Description

本発明はピラン誘導体に関し、特に長波長の発光を呈するピラン誘導体に関する。またそのピラン誘導体を用いた発光素子に関する。
エレクトロルミネッセンス素子(発光素子)からの発光を利用した発光装置は、表示用や照明用として注目されている装置である。
近年、発光装置の開発分野では、テレビ受像機やカーナビゲーションを初めとする各種情報処理機器の表示用装置等としての市場を得るべく、高品質なフルカラー表示画像を提供できる発光装置の研究開発が盛んに行われている。
ところで発光装置において、フルカラーの表示画像を得るためには、少なくとも赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色の発光を呈する領域を独立に設け、適切かつ妥当なタイミングで各々の領域を発光させることが必要である。
これまでに前記領域を形成するための様々な方法が開発されている。その一つに、発光色の異なる発光材料を含む層を各々異なる部位に形成し、各々の層を含む発光素子を独立して設け、前記領域を形成する方法がある。
このような方法を用いる場合、発光色ごとに適した発光材料を選択する必要がある。そのため、これ迄に様々な発光波長を呈する発光材料が開発されてきた。
例えば、赤色系発光を呈する材料としては特許文献1に記載されているようなBis構造の4H−ピラン誘導体が開発されている。
しかし、特許文献1に記載されているようなBis構造の4H−ピラン誘導体の中には、蒸着時に炭化し易い等、真空蒸着による成膜が困難なものが含まれている。
このような炭化し易い発光材料を用いた場合、蒸着源にタール上の物質が付着し易く、蒸着源の交換頻度が高くなる。その結果、成膜に必要な発光材料が増加し材料の利用効率が低下するといった問題が生じる。また、炭化した発光材料などに起因して良好な発光特性が得られなくなる等の問題も生じ得る。
このため、発光特性がよいだけでなく、真空蒸着も容易に行えるような発光材料の開発が必要となっていた。
特開2001−19946号公報
本発明は、真空蒸着を容易に行うことができ、また長波長の発光を呈することができる発光性化合物を提供することを課題とする。また、蒸着時に生じる発光性化合物の炭化に起因した発光特性の低下の少ない発光素子および当該発光素子によって構成される発光装置について提供することを課題とする。
本発明の発光性化合物およびそれを用いた発光素子について説明する。ここで、発光性化合物とは、発光性を有する置換基を骨格にもち、吸収したエネルギーを光として放出できる化合物をいう。
本発明は、下記一般式(1)で表されるピラン誘導体である。
Figure 2005126399
なお、一般式(1)において、R1は水素原子またはアルコキシ基を表す。
以上に示した本発明のピラン誘導体は、560〜780nmの長波長の発光を呈するものである。また、公知のピラン誘導体よりも低い温度で昇華し易い物質である。具体的には、TG−DTA分析よる重量と温度との関係において、常圧下で、重量減少開始時における重量に対し50%以下の重量になる点が450℃以下で観測される物質である。また、重量減少開始時から重量減少開始時における重量の50%以下の重量になる時迄の温度差が100℃以下で観測される物質である。
別の発明は、上記一般式(1)、または構造式(2)または(3)のいずれかひとつで表される本発明のピラン誘導体を用いた発光素子である。
本発明のピラン誘導体は、単独、若しくはキャリア輸送性の高い物質等と組み合わせて、発光素子に用いることができる。
発光素子としては、一対の電極間に複数の層を有する構成のものが代表例として挙げられる。ここで、複数の層とは、本発明のピラン誘導体を含み、且つ発光領域が各々の電極から離れた部位に形成されるように、キャリア(正孔・電子)注入性の高い物質やキャリア(正孔・電子)輸送性の高い物質等から成る層を組み合わせて構成された層である。なお、当該発光素子において、本発明のピラン誘導体は、単独で層を構成した状態で含まれていてもよいし、またはキャリア輸送性の高い物質と組み合わせて混合層を構成した状態で含まれていてもよい。
但し、発光素子の構成は上記のものには限定されず、例えば、本発明のピラン誘導体とキャリア輸送性の高い物質とを組み合わせた混合層のみを一対の電極間に有するような構成の発光素子でも構わない。
本発明のピラン誘導体を用いた発光素子は、560〜780nmの長波長の発光を呈するものであり、赤色系発光を呈する発光素子として、発光装置に適用することができる。
前述のように、本発明のピラン誘導体は、蒸着時に炭化しにくく真空蒸着による成膜が容易なものである。そのため、本発明のピラン誘導体は材料の利用効率が高く、当該ピラン誘導体を用いた発光素子および発光装置は、材料に係るコストが低減されたものとなる。また、蒸着時の炭化等が生じにくいものであるため、発光性化合物の炭化に起因した発光特性の低下が少ない発光素子および当該発光素子によって構成される発光装置を得ることができる。
本発明によって、真空蒸着が容易にでき、また長波長の発光を呈することのできる発光性化合物を得ることができる。
また、本発明によって、発光性化合物の炭化に起因した材料の利用効率の低下が抑制され、低コストで作製可能な発光素子および当該発光素子によって構成される発光装置を得ることができる。
また、本発明によって、発光性化合物の炭化に起因した発光特性の低下が抑制された発光素子を得ることができる。また当該発光素子によって構成されることによって良好な画像を表示できる発光装置を得ることができる。
(実施の形態1)
一般式(1)で表されるピラン誘導体の具体例としては、下記構造式(2)または(3)で表されるものがある。
Figure 2005126399
Figure 2005126399
構造式(2)のピラン誘導体は、一般式(1)において、R1がアルコキシ基で表されたものである。
構造式(3)のピラン誘導体は、一般式(1)において、R1が水素原子で表されたものである。
以上の構造式(2)、(3)で表される本発明のピラン誘導体は、560〜780nmの長波長の発光を呈するものである。また、公知のピラン誘導体よりも低い温度で昇華し易い物質である。具体的には、TG−DTA分析よる重量と温度との関係において、常圧下で、重量減少開始時における重量に対し50%以下の重量になる点が450℃以下で観測される物質である。また、重量減少開始時から重量減少開始時における重量の50%以下の重量になる時迄の温度差が100℃以下で観測される物質である。
(実施の形態2)
本発明のピラン誘導体を用いた発光素子の一態様について説明する。なお、発光素子の構造は、下記に記すものには限定されない。
本発明の発光素子は、図1に示すように第1の電極101と、第1の電極の上に順に形成された複数の層(第1の層102、第2の層103、第3の層104、第4の層105、第5の層106)と、さらに第5の層106の上に形成された第2の電極107とで構成されたものである。なお、本形態において、発光素子は、基板100上に設けられている。また、本形態の発光素子では第1の電極101は陽極として機能し、第2の電極107は陰極として機能するように構成されている。
基板100としては、例えばガラスや石英の他、プラスチック等の可撓性を有するものを用いることができる。なお、発光素子を作製する工程において、発光素子の支持体として機能するものであれば、これら以外のものを基板100として用いてもよい。
第1の電極101は、仕事関数の大きい(仕事関数4.0eV以上)金属、合金、電気伝導性化合物、およびこれらの混合物などで形成されていることが好ましい。具体的には、インジウム錫酸化物(ITO:Indium Tin Oxide)、珪素を含有したインジウム錫酸化物、酸化インジウムに2〜20%の酸化亜鉛(ZnO)を混合したIZO(Indium Zinc Oxide)の他、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、または金属の窒化物(TiN)等を用いることができる。このように、第1の電極101はスパッタリング法により成膜可能な導電性材料を用いて形成される。但し、本形態で記載したものに限らず、この他のものを用いてもよい。
第1の層102は、正孔注入性の高い物質、例えば、モリブデン酸化物(MoOx)やバナジウム酸化物(VOx)、ルテニウム酸化物(RuOx)、タングステン酸化物(WOx)、マンガン酸化物(MnOx)等の金属酸化物からなる層である。また、この他、フタロシアニン(略称:H2Pc)や銅フタロシアニン(CuPC)等のフタロシアニン系の化合物、或いはポリ(エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(スチレンスルホン酸)水溶液(PEDOT/PSS)等の高分子材料等も正孔注入性の高い物質であり、第1の層102として用いることができる。但し、本形態で記載したものに限らず、この他のものを用いてもよい。
第2の層103は、正孔輸送性の高い物質、例えば4,4'−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニル−アミノ]−ビフェニル(略称:α−NPD)や4,4'−ビス[N−(3−メチルフェニル)−N−フェニル−アミノ]−ビフェニル(略称:TPD)や4,4',4''−トリス(N,N−ジフェニル−アミノ)−トリフェニルアミン(略称:TDATA)、4,4',4''−トリス[N−(3−メチルフェニル)−N−フェニル−アミノ]−トリフェニルアミン(略称:MTDATA)などの芳香族アミン系(即ち、ベンゼン環−窒素の結合を有する)の化合物からなる層である。但し、本形態で記載したものに限らず、この他のものを用いてもよい。
第3の層104は、本発明のピラン誘導体を含む層であり、一般式(1)、構造式(2)、(3)の中から選ばれたいずれか一のピラン誘導体とトリス(8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Alq3)や9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセン(略称:DNA)等のキャリア輸送性の高い物質とを組み合わせて構成された混合層である。なお、第3の層104は、本発明のピラン誘導体とキャリア輸送性の高い物質とを共蒸着することによって形成される。
第4の層105は、電子輸送性の高い物質、例えばトリス(8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Alq3)、トリス(5−メチル−8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Almq3)、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]−キノリナト)ベリリウム(略称:BeBq2)、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)−4−フェニルフェノラト−アルミニウム(略称:BAlq)など、キノリン骨格またはベンゾキノリン骨格を有する金属錯体等からなる層である。また、この他ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−ベンゾオキサゾラト]亜鉛(略称:Zn(BOX)2)、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−ベンゾチアゾラト]亜鉛(略称:Zn(BTZ)2)などのオキサゾール系、チアゾール系配位子を有する金属錯体なども用いることができる。さらに、金属錯体以外にも、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(略称:PBD)や、1,3−ビス[5−(p−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]ベンゼン(略称:OXD−7)、3−(4−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール(略称:TAZ)、3−(4−tert−ブチルフェニル)−4−(4−エチルフェニル)−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール(略称:p−EtTAZ)、バソフェナントロリン(略称:BPhen)、バソキュプロイン(略称:BCP)なども用いることができる。但し、本形態で記載したものに限らず、この他のものを用いてもよい。
第5の層106は、電子注入性の高い物質、例えばフッ化リチウム(LiF)、フッ化セシウム(CsF)、フッ化カルシウム(CaF2)等のようなアルカリ金属又はアルカリ土類金属の化合物からなる層である。また、この他、電子輸送性の高い物質とアルカリ金属又はアルカリ土類金属とを含む構成の層であってもよい。例えばAlq3とマグネシウム(Mg)とを含む構成の層であってもよい。また、本形態で記載したものに限らず、この他のものを用いてもよい。
第1の電極107は、仕事関数の小さい(仕事関数3.8eV以下)金属、合金、電気伝導性化合物、およびこれらの混合物などで構成されていることが好ましい。具体的には、元素周期表の1族または2族に属する元素、すなわちリチウム(Li)やセシウム(Cs)等のアルカリ金属、およびマグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)等のアルカリ土類金属、およびこれらを含むアルミニウムや銀等の合金(Mg:Ag、Al:Li)が挙げられる。但し、第1の電極101と第2の電極107との間に、電子注入を促す機能を有する層を当該第1の電極101と接して設けることにより、仕事関数の大小に関わらず、Al、Ag、インジウム錫酸化物(ITO)、または珪素(Si)を含むITO等様々な導電性材料を第2の電極107として用いることができる。但し、本形態で記載したものに限らず、この他のものを用いてもよい。
以上のような構成を有する本発明の発光素子は、第1の電極101と第2の電極107との間に生じた電位差により電流が流れ、本発明のピラン誘導体を含む層である第3の層104において正孔と電子とが再結合し、本発明のピラン誘導体が発光するものである。つまり第3の層104において発光領域が形成されるような構成となっている。
発光は、第1の電極101または第2の電極107のいずれか一方、または両方を通って外部に取り出される。従って、第1の電極101または第2の電極107のいずれか一方、または両方は、透光性のある物質で成る。
第1の電極101および第2の電極107がいずれも透光性を有する物質からなるものである場合、図1(A)に示すように、発光は第1の電極101および第2の電極107を通って、基板側および基板と逆側の両方から取り出される。また、第2の電極107のみが透光性を有する物質からなるものである場合、および第1の電極101および第2の電極107が透光性を有する物質から成り第1の電極101側に反射膜が設けられている場合は、図1(B)に示すように、発光は第2の電極107を通って基板と逆側から取り出される。第1の電極102のみが透光性を有する物質からなるものである場合、図1(C)に示すように、および第1の電極101および第2の電極107が透光性を有する物質から成り第2の電極107側に反射膜が設けられている場合は、発光は第1の電極101を通って基板側から取り出される。
なお第1の電極101と第2の電極107との間に設けられる層の構成は、上記のものには限定されない。発光領域と金属とが近接することによって生じ得る消光が抑制されるように、第1の電極101および第2の電極107から離れた部位に正孔と電子とが再結合する領域を設けた構成であれば、上記以外のものでもよい。つまり、層の積層構造については特に限定されず、本発明のピラン誘導体を含む層と、電子輸送性の高い物質または正孔輸送性の高い物質、電子注入性の高い物質、正孔注入性の高い物質、バイポーラ性(電子及び正孔の輸送性の高い)の物質等から成る一または二以上の層とを適宜組み合わせて構成すればよい。また、各層を構成する物質は同一のものでもよく、例えば、本発明のピラン誘導体を含む層において当該ピラン誘導体と組み合わせて用いる物質と、上記第4の層105として用いる電子輸送性の高い物質とが同一であってもよい。
なお、上記発光素子は、基板100上に第1の電極101を形成した後、その上に第1の層102、第2の層103、第3の層104、第4の層105、第5の層106を順に積層し、さらにその上に第2の電極107を形成することによって作製される。また、各層の形成方法について特に限定はないが、蒸着法、またはインクジェット法、またはスピンコート法のいずれかで形成することが好ましい。但し、本形態において、本発明のピラン誘導体を含む層は、蒸着法を用いて形成されるものとする。
上記と異なる構成を有する本発明の発光素子の態様を図2に示す。図2において、基板200上には、第1の電極が設けられており、第1の電極201の上には、第1の層202、第2の層203、第3の層204、第4の層205、第5の層206が順に積層して設けられている。さらに第5の層206の上には、第2の電極207が設けられている。
ここで、第1の層202は電子注入性の高い物質から成り、第2の層203は電子輸送性の高い物質から成り、第3の層204は本発明のピラン誘導体を含む層であり、第4の層205は正孔輸送性の高い物質から成り、第5の層206は正孔注入性の高い物質から成る層である。このような構成を有する発光素子では、第1の電極201は陰極として、第2の電極207は陽極としてそれぞれ機能する。なお、図2で表される発光素子も本発明の発光素子の一態様であり、本発明の発光素子の構成はこれに限定されるものではない。
以上に示した発光素子は、蒸着時に炭化しにくく容易に蒸着できる本発明のピラン誘導体を用いていることから、発光性化合物の炭化に起因した発光特性の低下、例えば、発光波長のシフトや素子の劣化等を抑制することができる。また、本発明のピラン誘導体は、材料の利用効率の高いものであり、当該ピラン誘導体を用いた発光素子は、材料に係るコストが低減されたものとなる。また、蒸着時の炭化等が生じにくいものであるため、発光性化合物の炭化に起因した発光特性の低下が少ない発光素子を得ることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明を適用した発光素子を用いた発光装置の一態様について説明する。
本実施の形態においては、ガラス、プラスチックなどからなる基板上に発光素子を作製している。一基板上にこのような発光素子を複数作製することで、パッシブ型の表示装置を作製することができる。また、ガラス、プラスチックなどからなる基板以外に、例えば薄膜トランジスタ(TFT)アレイ基板上に、該TFTと電気的に接続している発光素子を作製してもよい。これにより、TFTによって発光素子の駆動を制御するアクティブマトリクス型の表示装置を作製できる。なお、TFTの構造は、特に限定されない。スタガ型のTFTでもよいし逆スタガ型のTFTでもよい。また、TFTアレイ基板に形成される駆動用回路についても、N型およびP型のTFTからなるものでもよいし、若しくはN型またはP型のいずれか一方からのみなるものであってもよい。
このように、本発明を適用した発光素子によって構成される発光装置においては、発光性化合物の炭化に起因した発光特性の低下による画質の低下等が抑制された良好な表示を得ることができる。また、本発明のピラン誘導体が材料の利用効率のよいものであるため、本発明を適用した発光素子によって構成される発光装置においては、材料に係るコストが低くなる。
(合成例1)
構造式(2)で表される本発明のピラン誘導体の合成方法について説明する。但し、合成方法は、本実施例に示すものには限定されず、この他の方法を用いて本発明のピラン誘導体を合成してもよい。
300ml三口フラスコに、公知の方法により合成した、4−(ジシアノメチレン)−2、6−ジメチル−4H−ピラン2.51g(0.015mol)と、公知の方法により合成した1,1,7,7−テトラメチル−8−メトキシジュロリジン−9−カルバルデヒド8.56g(0.030mol)を入れ、系内を窒素気流下にした後、脱水アセトニトリル150mlとピペリジン1mlを加え、反応終了まで24時間加熱還流した。本工程は下記合成スキーム(a)で表される。
Figure 2005126399
反応溶液を室温まで冷まし、生じた固体を吸引ろ過により回収した。回収した固体を、ジクロロメタン、メタノールにより再結晶したところ、赤色粉末状固体7.25gを得た(収率70%)。この赤色粉末状固体を核磁気共鳴法(1H−NMR)によって測定したところ、下記の結果が得られ、本発明のピラン誘導体である4−(ジシアノメチレン)―2、6−ビス(9−[1,1,7,7−テトラメチル−8−メトキシジュロイジル])―4H―ピランであることが確認できた。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) d ppm: 7.79 (d, 2H, J=15.6 Hz), 7.32 (s, 2H), 6.52 (s, 2H), 6.48 (d, 2H, J=15.6 Hz), 3.84 (s, 6H), 3.25 (t, 4H, J=6.0 Hz), 3.18 (t, 4H, J=5.4 Hz), 1.73 (m, 8H), 1.43 (s, 12H), 1.30 (s, 12H)
図3に、4−(ジシアノメチレン)―2、6−ビス(9−[1,1,7,7−テトラメチル−8−メトキシジュロイジル])―4H―ピラン(略称:BisDCJTM)のジクロロメタン溶液中における吸収・発光スペクトルを示す。図3において、左側の縦軸は吸収強度を、右側の縦軸は発光強度を表す。また横軸は、波長(nm)を表す。図3より、ジクロロメタン溶液中において、BisDCJTMは678nmにピークを有する赤色系発光であることが分かる。
また、図4に、BisDCJTMに関する熱重量測定−示唆熱分析(TG−DTA:Thermogravimetry−Differential Thermal Analysis)の結果を示す。図4において、左外側の縦軸は単位時間当たりの熱量変化(%/min)について表し、左内側の縦軸は熱量(μV)について表す。また、右側の縦軸は重量(%;測定開始時の重量を100%ととして表した重量)を表す。さらに、下側の横軸は、温度(℃)を表し、上側の横軸は時間(sec)を表す。なお、測定には示唆熱熱重量同時測定装置(セイコー電子株式会社製,TG/DTA 320型)を用いている。
図4において、重量と温度の関係(熱重量測定)から、常圧下で、重量減少開始時における重量に対し50%以下の重量になる点が450℃以下で観測されることが分かる。また、重量減少開始時から重量減少開始時における重量の50%以下の重量になる時迄の温度差は50℃以下(約47℃)であることが分かる。なお、図4においては、重量は約354.5℃から減少し始めている。
(合成例2)
構造式(3)で表される本発明のピラン誘導体の合成方法について説明する。但し、合成方法は、本実施例に示すものには限定されず、この他の方法を用いて本発明のピラン誘導体を合成してもよい。
50ml三口フラスコに、公知の方法により合成した、4−(ジシアノメチレン)−2、6−ジメチル−4H−ピラン220mg(1.26mmol)と、公知の方法により合成した1,1,7,7−テトラメチルジュロリジン−9−カルバルデヒド730mg(2.84mmol)を入れ、系内を窒素気流下にした後、脱水アセトニトリル10mlとピペリジン0.1mlを加え、反応終了まで24時間加熱還流した。本工程は下記合成スキーム(b)で表される。
Figure 2005126399
反応溶液を室温まで冷まし、生じた固体を吸引ろ過により回収した。回収した固体を、ジクロロメタン、メタノールにより再結晶したところ、黒色粉末状固体284mgを得た(収率34%)。この赤色粉末状固体を核磁気共鳴法(1H−NMR)によって測定したところ、下記の結果が得られ、本発明のピラン誘導体である4−(ジシアノメチレン)―2、6−ビス(9−[1,1,7,7−テトラメチルジュロリジル])―4H―ピラン(略称:BisDCJT)であることが確認できた。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3) d ppm: 7.42 (d, 2H, J=15.6 Hz), 7.26 (s, 4H), 6.56 (s, 2H), 6.46 (d, 2H, J=15.6 Hz), 3.28 (t, 8H, J=6.0Hz), 1.75 (t, 8H, J=6.0 Hz), 1.32 (s, 24H,)
図5に、BisDCJTのジクロロメタン溶液中における吸収・発光スペクトルを示す。図5において、左側の縦軸は吸収強度を、右側の縦軸は発光強度を表す。また横軸は、波長(nm)を表す。図5より、ジクロロメタン溶液中において、BisDCJTは676nmにピークを有する赤色系発光であることが分かる。
また、図6に、BisDCJTに関するTG−DTAの結果を示す。なお、図6において、縦軸および横軸はそれぞれ、図4と同様のものを表す。図6において、重量と温度の関係(熱重量測定)から、常圧下で、重量減少開始時における重量に対し50%以下の重量になる点が450℃以下で観測されることが分かる。また、重量減少開始時から重量減少開始時における重量の50%以下の重量になる時迄の温度差は100℃以下(約98℃)であることが分かる。なお、図6においては、重量は約359.3℃から減少し始めている。なお、測定には示唆熱熱重量同時測定装置(セイコー電子株式会社製,TG/DTA 320型)を用いている。
(比較例)
本発明のピラン誘導体に対する比較例として、下記一般式(4)で表されるピラン誘導体である、4−(ジシアノメチレン)―2、6−ビス(9−ジュロイジル)―4H―ピラン(略称:BisDCJ)のTG−DTAの結果を図7に示す。なお、測定には示唆熱熱重量同時測定装置(セイコー電子株式会社製,TG/DTA 320型)を用いている。
Figure 2005126399
なお、図7において、縦軸および横軸はそれぞれ、図4と同様のものを表す。図7において、重量と温度の関係(熱重量測定)から、常圧下で、重量減少開始時における重量に対し50%以下の重量になる点が500℃以上で観測されることが分かる。また、重量減少開始時から重量減少開始時における重量の50%以下の重量になる時迄の温度差は150℃以上(約186℃)であることが分かる。なお、図7においては、重量は約309.5℃から減少し始めている。
以上に記したように、合成例1および合成例2に示す本発明のピラン誘導体は、重量減少開始時から重量減少開始時における重量の50%以下の重量になる迄の温度差が100℃以下であり、比較例に示す公知のピラン誘導体よりも遥かに昇華し易い物質であることが分かる。つまり本発明のピラン誘導体が熱的特性に優れたものであり、蒸着時に炭化しにくく、材料の利用効率のよいものであるといえる。
本実施例では、構造式(2)で表される本発明のピラン誘導体を用いた発光素子について説明する。なお、発光素子は、本実施例で示す構成のものには限定されず、物質および積層構造の異なるものであってもよい。また、構造式(3)で表される本発明のピラン誘導体を用いた発光素子であってもよい。
ガラス基板上にスパッタ法によりITOを成膜した後、ITOの上に銅フタロシアニンとα−NPBとを順に真空蒸着法によって成膜した。膜厚は、それぞれ20nm、40nmとなるようにした。
さらにα−NPBの上に、構造式(4)で表される本発明のピラン誘導体と、Alq3と、2,3−ビス(4−ジフェニルアミノフェニル)キノキサリン(略称:TPAQn)と、ルブレンとを、0.01:1:0.75:1の重量比となるように共蒸着によって成膜した。なお、膜厚は50nmとなるようにした。
この共蒸着によって形成した本発明のピラン誘導体を含む膜の上に、さらにAlq3を、単独で、20nmの膜厚となるように成膜した。さらに、このAlq3の上にCaF2と、アルミニウムとを順に成膜し、本発明の発光素子を作製した。
上記のようにして作製した本発明の発光素子の電流−電圧特性(I−V)を図8(A)に、輝度−電圧(L−V)特性を図8(B)に示す。図8(B)より、1cd/m2の輝度を得るために必要な電圧は約5Vであり、低駆動電圧のことが分かる。また、約100cd/m2時のCIE色度座標は(x,y)=(0.655,0.340)であり、赤色系の発光であった。なお、この素子の発光スペクトルを図9に示す。図9より、本実施例の発光素子は660nmにピークを有する発光特性を示すものであることが分かる。
以上のように、本発明のピラン誘導体は、正孔輸送性を有する物質であるTPAQnおよび双極子モーメントの大きい(4デバイ以上)物質であるAlq3と組み合わせて用いることによって、色純度よく且つ低駆動電圧で発光することができる。また、本発明のピラン誘導体が炭化しにくい材料であることから、上記発光素子は材料の炭化に起因した不良等が抑制されたものとなっている。
本実施例では、本発明を適用した発光装置の構成について説明する。
図10において、点線で囲まれているのは、発光素子12を駆動するために設けられているトランジスタ11である。発光素子12は第1の電極13と第2の電極14とこれらの電極に挟まれた発光層15で構成されている。トランジスタ11のドレインと第1の電極13とは、第1層間絶縁膜16(16a、16b、16c)を貫通している配線17によって電気的に接続されている。また、発光素子12は、隔壁層18によって、隣接して設けられている別の発光素子と分離されている。このような構成を有する本発明の発光装置は、本実施例において、基板10上に設けられている。
以上のような構成の発光装置において、発光素子12は本発明のピラン誘導体を用いて構成される発光素子である。なお、発光層15は、実施の形態2において述べたように、キャリア輸送性の高い物質やキャリア注入性の高い物質等から成る層を組み合わせて構成されたものであり、一部に本発明のピラン誘導体を含むものである。
なお、トランジスタ11はトップゲート型のものである。但し、トランジスタ11の構造については、特に限定はなく、例えば図11(A)に示すような逆スタガ型のものでもよい。また逆スタガ型の場合には、図11(B)のようにチャネルを形成する半導体層の上に保護膜が形成されたもの(チャネル保護型)でもよいし、或いはチャネルを形成する半導体層の一部が凹状になったもの(チャネルエッチ型)でもよい。なお、21はゲート電極、22はゲート絶縁膜、23は半導体層、24はn型の半導体層、25は電極、26は保護膜である。
また、トランジスタ11を構成する半導体層は、結晶性、非結晶性のいずれのものでもよい。また、セミアモルファス等でもよい。
なお、セミアモルファスな半導体とは、次のようなものである。非晶質と結晶構造(単結晶、多結晶を含む)の中間的な構造を有し、自由エネルギー的に安定な第3の状態を有する半導体であって、短距離秩序を持ち格子歪みを有する結晶質な領域を含んでいるものである。また少なくとも膜中の一部の領域には、0.5〜20nmの結晶粒を含んでいる。ラマンスペクトルが520cm-1よりも低波数側にシフトしている。X線回折ではSi結晶格子に由来するとされる(111)、(220)の回折ピークが観測される。未結合手(ダングリングボンド)の中和剤として水素またはハロゲンを少なくとも1原子%またはそれ以上含ませている。所謂微結晶半導体(マイクロクリスタル半導体)とも言われている。珪化物気体をグロー放電分解(プラズマCVD)して形成する。珪化物気体としては、SiH4、その他にもSi26、SiH2Cl2、SiHCl3、SiCl4、SiF4などを用いることが可。この珪化物気体をH2、又は、H2とHe、Ar、Kr、Neから選ばれた一種または複数種の希ガス元素で希釈しても良い。希釈率は2〜1000倍の範囲。圧力は概略0.1Pa〜133Paの範囲、電源周波数は1MHz〜120MHz、好ましくは13MHz〜60MHz。基板加熱温度は300℃以下でよく、好ましくは100〜250℃。膜中の不純物元素として、酸素、窒素、炭素などの大気成分の不純物は1×1020cm-1以下とすることが望ましく、特に、酸素濃度は5×1019/cm3以下、好ましくは1×1019/cm3以下とする。なお、セミアモルファスなものを有する半導体を用いたTFT(薄膜トランジスタ)の移動度はおよそ1〜10m2/Vsecとなる。
また、半導体層が結晶性のものの具体例としては、単結晶または多結晶性の珪素、或いはシリコンゲルマニウム等から成るものが挙げられる。これらはレーザー結晶化によって形成されたものでもよいし、例えばニッケル等を用いた固相成長法による結晶化によって形成されたものでもよい。
なお、半導体層が非晶質の物質、例えばアモルファスシリコンで形成される場合には、トランジスタ11およびその他のトランジスタ(発光素子を駆動するための回路を構成するトランジスタ)は全てNチャネル型トランジスタで構成された回路を有する発光装置であることが好ましい。それ以外については、Nチャネル型またはPチャネル型のいずれか一のトランジスタで構成された回路を有する発光装置でもよいし、両方のトランジスタで構成された回路を有する発光装置でもよい。
さらに、第1層間絶縁膜16は、図10(A)、(C)に示すように多層でもよいし、または単層でもよい。なお、16aは酸化珪素や窒化珪素のような無機物から成り、16bはアクリルやシロキサン(シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成され、置換基に少なくとも水素を含む物質)、塗布成膜可能な酸化珪素等の自己平坦性を有する物質から成る。さらに、16cはアルゴン(Ar)を含む窒化珪素膜から成る。なお、各層を構成する物質については、特に限定はなく、ここに述べたもの以外のものを用いてもよい。また、これら以外の物質から成る層をさらに組み合わせてもよい。このように、第1層間絶縁膜16は、無機物または有機物の両方を用いて形成されたものでもよいし、または無機膜と有機膜のいずれか一で形成されたものでもよい。
隔壁層18は、エッジ部において、曲率半径が連続的に変化する形状であることが好ましい。また隔壁層18は、アクリルやシロキサン、レジスト、酸化珪素等を用いて形成される。なお隔壁層18は、無機膜と有機膜のいずれか一で形成されたものでもよいし、または両方を用いて形成されたものでもよい。
なお、図10(A)、(C)では、第1層間絶縁膜16のみがトランジスタ11と発光素子12の間に設けられた構成であるが、図10(B)のように、第1絶縁膜16(16a、16b)の他、第2層間絶縁膜19(19a、19b)が設けられた構成のものであってもよい。図10(B)に示す発光装置においては、第1の電極13は第2層間絶縁膜19を貫通し、配線17と接続している。
第2層間絶縁膜19は、第1層間絶縁膜16と同様に、多層でもよいし、または単層でもよい。19aはアクリルやシロキサン(シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成され、置換基に少なくとも水素を含む物質)、塗布成膜可能な酸化珪素等の自己平坦性を有する物質から成る。さらに、19bはアルゴン(Ar)を含む窒化珪素膜から成る。なお、各層を構成する物質については、特に限定はなく、ここに述べたもの以外のものを用いてもよい。また、これら以外の物質から成る層をさらに組み合わせてもよい。このように、第2層間絶縁膜19は、無機物または有機物の両方を用いて形成されたものでもよいし、または無機膜と有機膜のいずれか一で形成されたものでもよい。
発光素子12において、第1の電極13および第2の電極14がいずれも透光性を有する物質で構成されている場合、図10(A)の白抜きの矢印で表されるように、第1の電極13側と第2の電極14側の両方から発光を取り出すことができる。また、第2の電極14のみが透光性を有する物質で構成されている場合、図10(B)の白抜きの矢印で表されるように、第2の電極14側のみから発光を取り出すことができる。この場合、第1の電極13は反射率の高い材料で構成されているか、または反射率の高い材料から成る膜(反射膜)が第1の電極13の下方に設けられていることが好ましい。また、第1の電極13のみが透光性を有する物質で構成されている場合、図10(C)の白抜きの矢印で表されるように、第1の電極13側のみから発光を取り出すことができる。この場合、第2の電極14は反射率の高い材料で構成されているか、または反射膜が第2の電極14の上方に設けられていることが好ましい。
また、発光素子12は、第1の電極13が陽極として機能し、第2の電極14が陰極として機能する構成であってもよいし、或いは第1の電極13が陰極として機能し、第2の電極14が陽極として機能する構成であってもよい。但し、前者の場合、トランジスタ11はPチャネル型トランジスタであり、後者の場合、トランジスタ11はNチャネル型トランジスタである。
なお、本実施例の発光装置において、発光素子は複数個、マトリクス状に配置して設けられている(但し、図示していない)。各発光素子の発光波長が発光素子12の発光波長と同一である場合、発光装置は単色発光のものとなる。また、各発光素子の発光波長が異なる場合、赤(R)、緑(G)、青(B)等複数色の発光が可能な発光装置となる。
上述の発光装置は、各発光素子と電気的に接続されたトランジスタによって、発光・非発光状態を制御するものである。各発光素子の発光・非発光状態を制御することによって、画像表示等が可能である。当該発光装置においては、発光性化合物の炭化に起因した発光特性の低下による画質の低下等が抑制された良好な表示を得ることができる。
本実施例では、本発明を適用した発光装置について、図12、13の上面図および図14の回路図を用いて説明する。
図12は、表示機能を有する発光装置の画素部の上面図である。画素部には、発光素子と、映像信号によって前記発光素子の発光・非発光を決定する駆動用トランジスタ7001と、前記映像信号の入力を制御するスイッチング用トランジスタ7002と、前記映像信号に関わらず、前記発光素子を非発光状態にする消去用トランジスタ7003と、ソース信号線7004と、第1の走査線7005と、第2の走査線7006と、電流供給線7007とが設けられている。なお実施の形態2で述べたような本発明の発光素子は7008において形成される。なお、図14(A)は、図12のような画素部の構成を有する発光装置の画素部の駆動回路図である。
書き込み期間において第1の走査線7005が選択されると、第1の走査線7005にゲートが接続されているスイッチング用トランジスタ7002がオンになる。そして、ソース信号線7004に入力されたビデオ信号が、スイッチング用トランジスタ7002を介して駆動用トランジスタ7001のゲートに入力さることによって電流供給線7007から発光素子へ電流が流れ発光する。保持期間では、第1の走査線7005の電位を制御することでスイッチング用トランジスタ7002をオフにし、書き込み期間において書き込まれたビデオ信号の電位を保持する。消去期間では、第2の走査線7006が選択されて消去用トランジスタ7003がオンになり、駆動用トランジスタ7001がオフになるため、発光素子に電流が供給されない状態を強制的に作り出すことができる。
図13は、表示機能を有する発光装置の画素部の上面図であり、図12とは異なる回路構成を有するものである。画素部には、映像信号によって前記発光素子の発光・ゲート電位を固定された駆動用トランジスタ7101と、前記映像信号の入力を制御するスイッチング用トランジスタ7102と、前記映像信号に関わらず前記発光素子を非発光状態にする消去用トランジスタ7103と、発光素子への電流の供給を制御する電流制御用トランジスタ7104と、ソース信号線7105と、第1の走査線7106と、第2の走査線7107と、電流供給線7108と、電源線7109とが設けられている。なお実施の形態2で述べたような本発明の発光素子は7110において形成される。図14(B)は、図13のような画素部の構成を有する発光装置の画素部の駆動回路図である。
書き込み期間において第1の走査線7106が選択されると、第1の走査線7106にゲートが接続されているスイッチング用トランジスタ7102がオンになる。そして、ソース信号線7105に入力されたビデオ信号が、スイッチング用トランジスタ7102を介して電流制御用トランジスタ7104のゲートに入力さることによって、駆動用トランジスタ7101を介し電流供給線7108から発光素子へ電流が流れ発光する。なお、駆動用トランジスタ7101のゲート電極は電源線7109に接続している。保持期間では、第1の走査線7106の電位を制御することでスイッチング用トランジスタ7102をオフにし、書き込み期間において書き込まれたビデオ信号の電位を保持する。消去期間では、第2の走査線7107が選択されて消去用トランジスタ7103がオンになり、電流制御用トランジスタがオフになるため、発光素子に電流が供給されない状態を強制的に作り出すことができる。
上述した発光装置において、各トランジスタの構造については特に限定はない。シングルゲート構造でもよいし、マルチゲート構造でもよい。またLDD構造でもよいし、LDD部とゲート電極とがオーバーラップしたゲートオーバーラップ型LDD構造であってもよい。
本実施例に示した発光装置は、特に発光性化合物の炭化に起因した発光特性の低下による画質の低下等が抑制された良好な表示を得ることができるものである。また、本発明のピラン誘導体が赤色系の発光を呈するものであることがから、上記に示したような発光装置は、特にフルカラーの表示装置として用いるのに有効である。
実施例3および実施例4で示したような、本発明を適用した発光装置は、外部入力端子の装着および封止後、各種電子機器に実装される。
このような本発明を適用した電子機器は、発光性化合物の炭化に起因した発光特性の低下に起因した画質の低下等が抑制されたものであり、良好な表示画像を得ることができるものである。
本実施例では、本発明を適用した発光装置およびその発光装置を実装した電子機器について図15、16、17を用いて説明する。但し、図15、16、17に示したものは一実施例であり、発光装置の構成はこれに限定されるものではない。
図15は封止後の発光装置の断面図である。トランジスタおよび本発明の発光素子とを間に挟むように基板6500および封止基板6501とがシール剤6502によって貼り合わされている。また基板6500の端部には外部入力端子となるFPC(フレキシブルプリントサーキット)6503が装着されている。なお、基板6500と封止基板6501とに挟まれた領域には、窒素などの不活性ガスまたは樹脂材料で充填された状態となっている。
図16は本発明を適用した発光装置を上面からみた模式図である。図16において、点線で示された6510は駆動回路部(ソース側駆動回路)、6511は画素部、6512は駆動回路部(ゲート側駆動回路)である。画素部6511には本発明の発光素子が設けられている。駆動回路部6510および6512は外部入力端子であるFPC6503と基板6500上に形成された配線群を介して接続している。FPC(フレキシブルプリントサーキット)6503からビデオ信号、クロック信号、スタート信号、リセット信号等を受け取ることによってソース側駆動回路6510及びゲート側駆動回路6512に信号が入力される。またFPC6503にはプリント配線基盤(PWB)6513が取り付けられている。駆動回路部6510には、シフトレジスタ6515、スイッチ6516、メモリ(ラッチ)6517,6518が設けられており、駆動回路部6512にはシフトレジスタ6519、バッファ6520が設けられている。なお、これら以外の機能を備えられていてもよい。 また、駆動回路部は必ずしも画素部6511と同一基板上に設けられている必要はなく、例えば、配線パターンが形成されたFPC状にICチップを実装したもの(TCP)等を利用し、基板外部に設けられていてもよい。
本発明を適用した発光装置を実装した電子機器の一実施例を図17に示す。
図17は、本発明を適用して作製したノート型のパーソナルコンピュータであり、本体5501、筐体5502、表示部5503、キーボード5504などによって構成されている。本発明の発光素子を有する発光装置をパーソナルコンピュータに組み込むことで表示装置を完成できる。
なお、本実施例では、ノート型のパーソナルコンピュータについて述べているが、この他に携帯電話やテレビ受像機、カーナビゲイション、或いは照明機器等に本発明の発光素子を有する発光装置を実装しても構わない。
本発明を適用した発光素子の層構成について説明する図。 本発明を適用した発光素子の層構成について説明する図。 本発明のピラン誘導体の吸収・発光スペクトルを表す図。 本発明のピラン誘導体のTG−DTAによる測定結果を示す図。 本発明のピラン誘導体の吸収・発光スペクトルを表す図。 本発明のピラン誘導体のTG−DTAによる測定結果を示す図。 公知のピラン誘導体のTG−DTAによる測定結果を示す図。 本発明のピラン誘導体を用いた発光素子の電流−電圧特性および輝度−電圧特性を表す図。 本発明のピラン誘導体を用いた発光素子の発光スペクトルを表す図。 本発明を適用した発光装置の断面構造について説明する図。 本発明を適用した発光装置の断面構造について説明する図。 本発明を適用した発光装置の画素部における上面図。 本発明を適用した発光装置の画素部における上面図。 本発明を適用した発光装置の画素部の回路図。 本発明を適用した発光装置の断面構造について説明する図。 本発明を適用した発光装置の模式図。 本発明を適用した発光装置を実装した電子機器の図。

Claims (5)

  1. 一般式(1)で表されるピラン誘導体。
    Figure 2005126399
    (式中、R1は水素原子またはアルコキシ基を表す。)
  2. 熱重量測定したときの重量と温度との関係において、重量減少開始時から重量減少開始時における重量の50%以下の重量になる時迄の温度差が100℃以下であることを特徴とするピラン誘導体。
  3. 一対の電極間に、請求項1または請求項2に記載のピラン誘導体を含む層を有することを特徴とする発光素子。
  4. 一対の電極間に、請求項1または請求項2に記載のピラン誘導体と、双極子モーメントの大きい物質と、正孔輸送性を有する物質とを含む層を有することを特徴とする発光素子。
  5. 請求項3または請求項4に記載の発光素子をマトリクス状に配置し、赤色系発光を得るための発光素子として用いていることを特徴とする発光装置。


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