JP4683542B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
本実施形態に係るスロットマシン10の筐体の前面部には、フロントパネル20が設けられ、このフロントパネル20には、透明な表示窓21が設けられている。一方、筐体内部であって表示窓21の後方には、3つのリール(回胴)31L、31C及び31Rが配置されている。遊技者から見て左側から、左リール31L、中リール31C、右リール31Rが配置されている。リール31L、31C及び31Rはリング状体であり、その外周面には複数の入賞図柄(入賞役を構成する図柄)を印刷したリールテープが貼られている。1つのリールには、例えば21個の複数種類の図柄が等間隔で配列されている。但し、図柄の配列はリールごとに異なっている。そして、表示窓21内から、リール31L、31C及び31Rの上下方向で連続する3つの図柄が見えるようになっている。
メイン制御基板50には、メインCPU51、ROM52、RAM53及びインタフェース回路(I/F回路)54が設けられており、これらはバス55を介して互いに接続されている。
サブ制御基板60には、サブCPU61、ROM62、RAM63、画像制御プロセッサ64、画像データROM65、ビデオRAM66、音源回路67、アンプ68及びインタフェース回路(I/F回路)69が設けられている。サブCPU61、ROM62、制御用RAM63、画像制御プロセッサ64、音源回路67及びI/F回路69はバス70を介して互いに接続されている。また、画像データROM65及びビデオRAM66は画像制御プロセッサ64に接続され、アンプ68は音源回路67に接続されている。
リール基板11には、左リール31L、中リール31C及び右リール31Rを駆動するためのステッピングモータ(図示せず)が接続されている。これらのリール31L、31C及び31Rの動作の制御は、リール基板11を介してメインCPU51によって行われる。
中央表示基板12は、例えばフロントパネル20の裏側の中央部に取り付けられる。中央表示基板12には、セレクタ81、1ベット・2ベットスイッチ43a、MAXベットスイッチ(3ベットスイッチ)43b、スタートスイッチ(レバー)41、左ストップスイッチ(ボタン)42L、中ストップスイッチ(ボタン)42C、右ストップスイッチ(ボタン)42R、設定表示部82及び設定変更スイッチ83が接続されている。
電源装置基板13には、設定変更有効化スイッチ91、電源スイッチ92、ホッパ装置93及び電源装置94が接続されている。設定変更有効化スイッチ91は、設定変更スイッチ83を用いた設定の変更を可能な状態にする際に操作するスイッチである。即ち、設定変更有効化スイッチ91がオンの状態になっているときに限り、設定変更スイッチ83を用いた設定の変更が可能になる。電源スイッチ92は、電源装置94のオン/オフを切り替えるためのスイッチである。ホッパ装置93は、メダルの貯蔵及び払い出しを行う装置であり、電源装置基板13を介したメインCPU51からの指示に基づいて、予め貯蔵しておいたメダルから所定枚数のメダルを遊技者に払い出す。
役抽選部101は、後述のタイミング制御部102によるタイミング制御に応じて、更に、後述の状態決定部114により決定された状態に応じて、役(特別役、小役、リプレイ等)の抽選を行う。ここで、特別役とは、通常遊技とは異なる遊技であって遊技者に有利な特別遊技に移行させるための役である。通常遊技における役の抽選において特別役に当選し、特別役の図柄の組合せが有効ラインに停止したとき、即ち特別役に入賞したことを条件として、通常遊技から特別遊技に移行させる。特別遊技は、通常遊技以上にメダル獲得枚数期待値が大きく、遊技者にとって有利となる遊技である。ここで、特別遊技には、例えばBB(ビッグボーナス)ゲーム及びRB(レギュラーボーナス)ゲームが含まれる。また、状態決定部114により決定される状態には、少なくとも、ストック無状態、特別遊技状態、ストック解除不可能状態、ストック解除可能状態が含まれ、ストック解除不可能状態及びストック解除可能状態は、夫々ストック状態の一種である。これらの状態については、後述の状態決定部114についての説明において詳述する。
タイミング制御部102は、役抽選部101や、後述のリール制御部106及び入賞判定部107等の動作タイミングを制御すると共に、遊技が終了する度に後述のカウンタにその旨を通知する。例えば、タイミング制御部102は、スタートスイッチ41が操作されたことを条件として、役抽選部101に役の抽選を行わせると共に、リール制御部106にリール群31の回転を開始させ、また、ストップスイッチ群42が操作されたことを条件として、リール制御部106にリール群31の停止制御を行わせ、更に、リール群31が停止したことを条件として、入賞判定部107に入賞判定を行わせる。なお、タイミング制御部102の動作はこれらに限定されるものではない。
フラグ情報記憶部103は、役抽選部101によって何らかの役に対するフラグがオンになった場合に、当選した役の種類及びそのフラグがオンになったことを記憶する。なお、フラグ情報記憶部103は、ストック機におけるストック数、即ち特別役が既に当選した回数に基づいて定められる回数であって、特別役の入賞が可能な特別役入賞可能回数(この後の遊技で入賞し得る回数)も記憶する。上述のように、特別役にはBB及びRBの2種類の役が含まれているため、フラグ情報記憶部103は、BBの特別役入賞可能回数及びRBの特別役入賞可能回数を個別に記憶する。また、後述のように、フラグ情報記憶部103に記憶されている情報が消去されるタイミング(当選フラグがオフとなるタイミング)は、特別役とそれ以外の役とで異なっている。即ち、特別役の場合、フラグ情報記憶部103に記憶されている情報は、特別遊技が終了したことを条件として消去され、特別遊技が終了していなければ次遊技以降まで持ち越されるのに対し、それ以外の役の場合には、その役の入賞の有無に拘わらず、当該遊技の終了の際に消去され、次遊技まで持ち越されることはない。
リール制御部106は、タイミング制御部102によるタイミング制御に応じて、リール群31(リール31L、31C及び31R)の回転の開始及び停止の制御を行う。より具体的には、リール制御部106は、遊技状態(例えば、通常遊技状態、特別遊技状態等)、役抽選部101による抽選の結果、並びにストップスイッチ群42(ストップスイッチ42L、42C及び42R)が操作されたタイミング等に基づいて、リール31L、31C及び31Rの停止位置を決定すると共に、ステッピングモータの駆動を制御して、その決定した位置でリール31L、31C及び31Rの回転を停止させる。
入賞判定部107は、タイミング制御部102によるタイミング制御に応じて、図柄組合せライン群22のうち、1本〜複数本の有効ラインのいずれかに役の図柄の組合せが並んでいるか否かを判定し、並んでいるものがあれば当該遊技でその役に入賞したと判定する。このとき、入賞判定部107は、例えばステッピングモータの停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ラインに位置する図柄を判定し、これに基づいて、役の入賞の有無を判定すると共に、判定結果の情報等をサブ制御基板60に送信する。
特別遊技制御部108は、入賞判定部107による判定の結果、BBに入賞していた場合に、次遊技から役に入賞した場合に払い出されるメダルの総数が所定の終了枚数に達するまでの間、特別遊技(BBゲーム)の制御を行う。例えば、リール制御部106に特別遊技(BBゲーム)用のリール制御を行わせる。また、特別遊技(BBゲーム)においては、上述のように、役抽選テーブル121とは異なる抽選テーブル(図示せず)が用いられ、この抽選テーブルの変更も特別遊技制御部108の指示に基づいて行われる。
払出制御部110は、入賞判定部107による判定の結果、入賞している役に応じたメダルの払い出しをホッパ装置93に行わせる。払出制御部110には払出枚数カウンタ(払出数カウンタ)111が含まれている。入賞役がBBである場合、払出枚数カウンタ111は、BBゲーム中のメダルの払出枚数をカウントし、その総数を求める。そして、払出制御部110は、総払出枚数が所定の範囲の終了枚数、例えば466枚〜480枚に達すると、その旨を特別遊技制御部108に知らせ、特別遊技を終了させる。なお、払出枚数カウンタ111により求められたメダルの総払出枚数の情報は、総払出枚数が所定の終了枚数に達し、一連の特別遊技(BBゲーム)が終了した時点で消去され、総払出枚数はリセットされる。
カウンタ113は、タイミング制御部102からの通知に基づいて、ストックされている特別役のいずれかについての特別遊技が完了してから実行された遊技数をカウントする。
カウンタ変化部112は、最後の遊技が終了してからの経過時間を計測し、その経過時間に応じてカウンタ113を強制的に操作する。この操作の内容は特に限定されないが、例えば、「経過時間が15分間又は30分間に達すると、1分経過毎にカウンタ113の値を1又は2だけ上げる」という操作が一例として挙げられる。従って、「経過時間が15分間に達すると、1分経過毎にカウンタ113の値を1だけ上げる」という操作がなされる場合には、経過時間が1時間30分になると、カウンタ113の値は75上がっていることとなる。但し、カウンタ変化部112は、カウンタ113の値が、ストック解除不可能状態からストック解除可能状態への状態変化の基準となる所定遊技数の手前所定数(例えば30遊技数)に達した場合は、それ以上カウンタ113の操作を行わないことが好ましい。これは、カウンタ113の値を上げすぎると、長時間の遊技不実行による放置の後に、数遊技だけ実行しただけでストックが解除される状況が想定され、払い出し数があまりにも増大しすぎる虞があるからである。
状態決定部114は、状態変化確率テーブル114a−1〜114a−n、状態変化抽選部114b及びカウンタ値変更部114cを備えており、ストック状態となっている場合に、遊技機の状態を、ストック解除不可能状態又はストック解除可能状態のいずれかに決定する。即ち、状態決定部114は、ストック無状態で特別役に当選するか、又は一連の特別遊技が完了した時点で特別役入賞可能回数が1以上となっていれば、そこで抽選を行い、次にストック解除可能状態に状態変化させるまでの遊技の所定数を決定する。そして、原則として、状態決定部114は、カウンタ113の値が当該所定数に達するまではストック解除不可能状態とし、所定数に達するとストック解除状態に状態変化させるものとする。
状態変化抽選部114bは、ストック解除不可能状態となっている場合に所定の条件が満たされると、n種類の状態変化確率テーブル114a−1〜114a−nのうちから一つのテーブルを選択して、ストック解除不可能状態からストック解除可能状態へと変化させるか否かの抽選を行う。そして、この変化に当選した場合には、状態決定部114は、状態変化の例外として、カウンタ113の値が所定数に達する前であっても状態変化を実行する。なお、状態変化抽選部114bにより選択される状態変化確率テーブル114a−1〜114a−nは、カウンタ113の値に応じて予め設定されている。例えば、カウンタ113の値が0〜192であれば、高確率で状態変化に当選するテーブルが選択されることとなっており、カウンタ113の値が193から330であれば、中確率で当選するテーブルが選択されることとなっており、カウンタ113の値が330以降であれば、低確率で当選するテーブルが選択されることとなっている。所定の条件としては、例えば役抽選の結果がハズレになったこと等が挙げられる。
カウンタ値変化部114cは、ストック解除不可能状態となっている場合に所定の条件が満たされると、カウンタ113の値を、その時点で当該値に基づいて選択すべき状態変化確率テーブルよりも高確率で状態変化に当選する他の状態変化確率テーブルに対応する値のものに強制的に変化させる。例えば、カウンタ113の値が0〜192であれば、高確率で状態変化に当選するテーブルが選択されることとなっており、カウンタ113の値が193から330であれば、中確率で当選するテーブルが選択されることとなっており、且つカウンタ113の値が200になっている場合に、所定の条件が満たされると、カウンタ113の値を強制的に192に変化させる。所定の条件としては、例えば役抽選の結果がハズレになったこと等が挙げられる。
演出パターン選択部201は、スタートスイッチ41が操作されてから3個目のストップスイッチが操作されて全てのリール31L、31C及び31Rが停止するまでの間に行う演出のパターンや、3個目のストップスイッチが操作されて全てのリール31L、31C及び31Rが停止した時に、何らかの役に入賞していた場合に行う演出のパターンを当該入賞役の種類等に応じて選択する。なお、演出のパターンは、例えばROM62に記憶されている。
演出制御部202は、演出パターン選択部201によって選択されたパターンに基づく演出の制御を行う。そして、演出制御部202による制御に基づいて、画像制御プロセッサ64が演出表示装置40に表示する画像データを作成し、また、音源回路67で生成された音信号がアンプ68によって増幅された後、スピーカ71から出力される。
11:リール基板
12:中央表示基板
13:電源装置基板
20:フロントパネル
21:表示窓
22a、22b、22c:図柄組合せライン
23:メダル投入口
24:有効ラインランプ
25:クレジット投入枚数表示部
26:ゲーム数表示部
27:払い出し数表示部
28:投入枚数表示部
31L、31C、31R:リール
40:演出表示装置
41:スタートスイッチ
42L、42C、42R:ストップスイッチ
43a、43b:ベットスイッチ
50:メイン制御基板
51:メインCPU
52、62:ROM
53、63:RAM
54、69:I/F回路
60:サブ制御基板
71:スピーカ
101:役抽選部
102:タイミング制御部
103:フラグ情報記憶部
106:リール制御部
107:入賞判定部
108:特別遊技制御部
110:払出制御部
111:払出枚数カウンタ
112:カウンタ変化部
113:カウンタ
114:状態決定部
114a−1〜114a−n:状態変化確率テーブル
114b:状態変化抽選部
114c:カウンタ値変化部
121:役抽選テーブル
201:演出パターン選択部
202:演出制御部
Claims (5)
- 役の抽選を行う役抽選手段と、
前記役の1種である特別役が既に当選した回数に基づいて定められる回数であって、前記特別役の入賞が可能な特別役入賞可能回数を記憶する特別役入賞可能回数記憶手段と、
最後に前記特別役に入賞し、当該特別役に対応する一連の特別遊技が完了してからの遊技数をカウントするカウンタと、
最後の遊技が終了してからの経過時間に応じて前記カウンタの値を変化させるカウンタ変化手段と、
前記カウンタの値に応じて、前記特別役の入賞が可能な入賞可能状態とするか否かを決定する状態決定手段と、
を有することを特徴とする遊技機。 - 前記状態決定手段は、
前記カウンタの値に応じて設定され、前記入賞可能状態への変化の確率が互いに異なる複数種類の状態変化確率テーブルと、
前記状態変化確率テーブルを用いた抽選を行う状態変化抽選手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記状態変化抽選手段は、前記カウンタの値を、その時点で用いるべき状態変化確率テーブルにおける前記入賞可能状態への変化の確率よりも高い確率が設定されている状態変化確率テーブルに対応する値に変化させるカウンタ値変更手段を有することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
- 前記カウンタの値の変化に伴って前記状態変化確率テーブルにおける前記入賞可能状態への変化の確率が低くなる場合には、前記カウンタは動作を停止することを特徴とする請求項2又は3に記載の遊技機。
- 前記状態決定手段は、前記カウンタの値が所定値に達した時点で、前記入賞可能状態へと変化させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機。
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