JP4683530B2 - プラズマディスプレイパネル装置 - Google Patents

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この発明は、プラズマディスプレイパネル装置の構成に関する。
図1は、平面ディスプレイパネルの一つである面放電方式交流型プラズマディスプレイパネル(以下、PDPという)の構成を示す斜視図である。
この図1のPDP10は、表示面となる前面ガラス基板1の背面に、行方向に延びるとともに列方向に並設された複数の行電極対(X,Y)が形成されている。
この行電極対(X,Y)を構成する各行電極XとYは、それぞれ、行方向に帯状に延びるバス電極Xa,Yaと、このバス電極Xa,Yaの等間隔位置から対になっている他方の行電極側に突出して放電ギャップを介して互いに対向される透明電極Xb,Ybとから構成されている。
この行電極対(X,Y)は、誘電体層2によって被覆されており、さらに、誘電体層2の背面はMgOからなる保護層3によって被覆されている。
前面ガラス基板1と放電空間を介して対向する背面ガラス基板4の表示側の面上には、それぞれ、前面ガラス基板1側の行電極X,Yの透明電極Xb,Ybに対向する位置において列方向に延びるとともに行方向に並設された複数の列電極Dと、この列電極Dを被覆する列電極保護層5と、略格子形状に形成された隔壁6が形成され、この隔壁6によって、前面ガラス基板1と背面ガラス基板4の間の放電空間が放電ギャップを介して対になっている透明電極Xb,Ybに対向する部分毎に区画されて、それぞれ放電セルCが形成されている。
そして、隔壁6の間の各放電セルC内に、それぞれ赤,緑,青に色分けされた蛍光体層7が、行方向に順に並ぶように形成されている。
上記のような構成のPDP10は、以下のようにして製造される。
すなわち、行電極対(X,Y)等の構造物が形成された前面ガラス基板1と列電極D等の構造物が形成された背面ガラス基板4が、互いに所定の位置合わせが行われた状態で放電空間を介して重ね合わされ、この前面ガラス基板1と背面ガラス基板4の間の周縁部に形成された図示しない封着層によって放電空間が封止され、この後、放電空間内に放電ガスが封入される。
この放電空間を封止する封着層は、背面ガラス基板4の周縁部に低融点フリットガラスからなる封着材が塗布されて仮焼成されることにより形成され、背面ガラス基板4と前面ガラス基板1が重ね合わされた後、熱処理によって軟化されて前面ガラス基板1に融着される。
以上のようして製造されたPDP10は、図2に示されるように、両面粘着シートなどの固定具11を介してPDP装置のシャーシ12に固定されて支持される。
ここで、このPDP10を支持するシャーシ12は、凹凸のない平板状に設計されている場合であっても、製造時に反り等が発生して、湾曲している場合がある。
このような湾曲が生じているシャーシ12にPDP10が固定されて支持される場合には、PDP10も、固定具11によって固定されてシャーシ12に拘束されることにより、シャーシ12に沿って湾曲する方向に付勢されてしまう。
例えば、図3に示されるように、中央部が凹状になるように湾曲したシャーシ12にPDP10が固定されて支持される場合には、PDP10も、凹状に湾曲したシャーシ12に沿って、中央部が凹状に湾曲する方向に付勢される。
このとき、PDP10においては、放電空間を介して重ね合わされた前面ガラス基板1と背面ガラス基板4のうち、前面ガラス基板1が圧縮側になるために、この前面ガラス基板1には、元の状態(平板状態)に復帰しようとする復元力(板面に沿って圧縮された前面ガラス基板1を伸張させようとする力)が発生する。
一方、前面ガラス基板1には、密閉された放電空間内部の圧力が大気圧よりも低いことによって、この大気圧が前面ガラス基板1を放電空間の内側方向に押圧する方向に作用する。
このため、図4に示されるように、前面ガラス基板1には、この前面ガラス基板1の板面を隔壁6に押圧しようとする力と隔壁6から離間させようとする力が同時に作用して、この前面ガラス基板1に、その板面を波打たせるような歪みが発生する場合がある。
そして、このような歪みがPDPに発生すると、前面ガラス基板1側と隔壁6との間に部分的な隙間が発生して、この隙間がPDP10の駆動時における前面ガラス基板1の振動の原因になり、従来のPDP装置において、これが、可聴域における異音の発生の原因になるという問題が生じている。
この発明は、上述したようなPDP装置における従来の問題点を解消することを解決課題の一つとしている。
第1の発明(請求項1に記載の発明)は、上記目的を達成するために、互いに対向される前面基板と背面基板の間の放電空間が密閉されているとともに隔壁によって区画されているプラズマディスプレイパネルと、このプラズマディスプレイパネルを支持するためのシャーシと、このシャーシにプラズマディスプレイパネルを固定するための固定部材と、を備えたプラズマディスプレイパネル装置において、前記固定部材は、少なくとも、前記プラズマディスプレイパネルと前記シャーシとの間隔を所定の大きさに支持するのに必要な硬さを有する第1部材と、前記第1部材よりも柔軟性を有する第2部材と、を備え、前記プラズマディスプレイパネルと前記シャーシとの何れかが湾曲し、前記湾曲による前記プラズマディスプレイパネルと前記シャーシとの間隔が広い個所に前記間隔が狭い個所よりも前記固定部材が厚くなるように、前記第1部材および前記第2部材を配置し、前記第2部材を、前記プラズマディスプレイパネルと前記シャーシ間において、前記第1部材上の領域の一部に重なって配置したことを特徴としている。
第2の発明は、前記目的を達成するために、互いに対向される前面基板と背面基板の間の放電空間が密閉されているとともに隔壁によって区画されているプラズマディスプレイパネルと、このプラズマディスプレイパネルを支持するためのシャーシと、このシャーシにプラズマディスプレイパネルを固定するための固定部材と、前記プラズマディスプレイパネルと前記シャーシとの間に設けられる放熱部材と、を備えたプラズマディスプレイパネル装置において、前記固定部材は、前記プラズマディスプレイパネルと前記シャーシ間の一部領域に配置し、前記放熱部材は、前記プラズマディスプレイパネルと前記シャーシ間方向における厚さが前記固定部材よりも薄く、前記一部領域以外の前記プラズマディスプレイパネルと前記シャーシ間の領域に、前記プラズマディスプレイパネル側にのみ固定して配置したことを特徴としている。
第3の発明は、前記目的を達成するために、互いに対向される前面基板と背面基板の間の放電空間が密閉されているとともに隔壁によって区画されているプラズマディスプレイパネルと、このプラズマディスプレイパネルを支持するためのシャーシと、このシャーシにプラズマディスプレイパネルを固定するための固定部材を備えたプラズマディスプレイパネル装置において、湾曲した前記プラズマディスプレイパネルが、このプラズマディスプレイパネルと同一方向に湾曲したシャーシに重ね合わされて、このシャーシとプラズマディスプレイパネルとの間に介装された固定部材によってシャーシに固定されていることを特徴としている。
この発明は、密閉されるとともに隔壁によって放電セル毎に区画された放電空間を挟んで前面基板と背面基板が対向されたPDPと、このPDPを支持するシャーシの何れかが湾曲していて、PDPが固定部材によってシャーシ上に支持される際に、固定部材の互いに柔軟性が異なる複数の部材が、PDPまたはシャーシの湾曲によって両者の間の間隔が異なっている部分にそれぞれの間隔に応じて配置されるか、PDPとシャーシ間の一部の領域部分にのみ固定部材が配置され、他の領域部分にPDP側にのみ固定される放熱部材が配置されるか、湾曲したPDPに対して同一方向に湾曲したシャーシが重ね合わされて両者の間に固定部材が介装されることによって、PDPがシャーシに対して固定されるPDP装置を、その最良の実施形態としている。
この実施形態のPDP装置によれば、PDPとこのPDPを固定して支持するシャーシの何れかが湾曲している場合に、両者が互いに固定されることによってPDPがシャーシに拘束されることによって発生するストレスが固定部材によって吸収されるか、または、このストレスの発生が防止されることによって、PDPに歪みが発生するのが抑制されるので、PDP装置の駆動時に、PDPに発生する歪みを原因とする異音の発生を防止することが出来るようになる。
そして、このPDP装置によれば、PDPに歪みが発生するのを抑制する際に、PDPからの放熱効果が低下するのを防止することが出来る。
図5は、この発明によるPDP装置の実施形態における第1の実施例を示す断面図であり、図6は同実施例の平面図である。
なお、図5は、図6のV−V線における断面図である。
この図5および6には、シャーシ12の中央部がPDP10から離間する方向に略弓状に湾曲している場合の例が示されている。
この実施例において、PDP10とシャーシ12の間に介装される固定シート21は、第1固定シート21Aと、この第1固定シート21Aよりも硬度が小さく柔軟性を有する第2固定シート21Bとによって構成されている。
図5および6の例においては、PDP10とシャーシ12の間の両側部分に一対の第1固定シート21Aが配置され、中央部分に第2固定シート21Bが配置されている。
この固定シート21の第1固定シート21Aは、例えば、硬度が20〜50度のアクリル系粘着テープ等によって構成されている。
そして、第2固定シート21Bは、柔軟性を有し第1固定シート21Aよりも硬度が小さい、例えば、硬度が10〜20度の発泡シリコン・シートや硬度が5〜20度の放熱シリコン・シート等によって構成されている。
この第2固定シート21Bには、第1固定シート21Aと同じ厚さか、第1固定シート21Aよりも厚さが厚い両面粘着シートが使用される。
なお、図5には、厚さが第1固定シート21Aの厚さよりも厚い第2固定シート21Bが使用されている例が示されている。
この第1固定シート21Aと第2固定シート21Bの硬度差は、5度以上あるのが望ましい。
この固定シート21は、互いに対向するPDP10とシャーシ12の間の隙間内において、一対の第1固定シート21Aが、それぞれ、PDP10およびシャーシ12の縦幅方向(図6において上下方向)に帯状に延びるように介装されて、PDP10とシャーシ12の双方に貼着されている。
そして、第2固定シート21Bが、PDP10とシャーシ12の間の隙間内において、一対の第1固定シート21Aに挟まれた中央位置に介装されて、PDP10とシャーシ12の双方に貼着されている。
このPDP10とシャーシ12との間に介装された固定シート21は、第1固定シート21Aによって、PDP10とシャーシ12の間の間隔を所定の間隔に維持するとともに、シャーシ12の湾曲によってPDP10とシャーシ12の間の間隔が第1固定シート21Aによって設定される間隔よりも大きくなっている中央部に、両側に配置された第1固定シート21Aよりも硬度が小さく柔軟性を有している第2固定シート21Bが配置されることにより、この第2固定シート21Bによって、湾曲したシャーシ12にPDP10が固定されることによってPDP10に作用しようとする曲げ応力が吸収される。
これによって、シャーシ12の湾曲によりPDP10に図3および4において説明したような波状の歪が発生するのが抑制され、PDP10の前面ガラス基板と隔壁との間に部分的な隙間(図4参照)が発生するのが防止される。
そして、上記において、第2固定シート21Bの厚さが、図5に示されるように、シャーシ12の湾曲に応じて第1固定シート21Aよりも厚くなるように設定されている場合には、シャーシ12の湾曲によるPDP10への曲げ応力の影響がさらに抑制される。
図7ないし9は、固定シート21の第1固定シート21Aと第2固定シート21Bの他の配置例を示している。
図7は、シャーシ12が図6の場合に対して直交する方向に湾曲している場合、すなわち、図6が、シャーシ12の縦幅方向に沿った中央部がPDP10から離間する方向に湾曲している場合の固定シート21の配置例を示しているのに対し、シャーシ12の横幅方向(図7の左右方向)に沿った中央部がPDP10から離間する方向に湾曲している場合の固定シート21の配置例が示されている。
この図7の場合には、固定シート21は、第1固定シート21Aが、PDP10とシャーシ12の間の上側と下側の側縁部に沿って横幅方向に帯状に延びるように配置され、第2固定シート21Bが、PDP10およびシャーシ12の間の中央部において横幅方向に帯状に延びるように配置される。
図8は、シャーシ12の中心部分が凹んだ状態に湾曲している場合の固定シート21の配置例が示されている。
この図8の場合には、固定シート21は、第1固定シート21Aが、PDP10とシャーシ12の間の上下と左右にシャーシ12の中央部を囲むように一対ずつ配置され、一枚の第2固定シート21Bが、この二対の第1固定シート21Aに囲まれた中央部分に配置されている。
図9は、シャーシ12の四隅の部分以外の部分が凹んだ状態に湾曲している場合の固定シート21の配置例が示されている。
この図9の場合には、固定シート21は、四枚の第1固定シート21Aが、それぞれ、PDP10とシャーシ12の間の四隅部分に配置され、一対の短冊状の第2固定シート21Bが、それぞれ、PDP10とシャーシ12の間の上縁部分と下縁部分において、四隅に配置された第1固定シート21Aの間に配置されるとともに、一枚の帯状の第2固定シート21Bが、図7の例の場合と同様に、PDP10とシャーシ12の間の中央部において横幅方向に延びるように配置される。
なお、上記においては、シャーシ12が湾曲している場合について説明を行ったが、図10に示されるように、PDP10が同様に湾曲している場合にも、固定シート21の第1固定シート21Aと第2固定シート21Bを同様に配置して、PDP10をシャーシ12に固定することが出来る。
また、上記においては、シャーシ12の中央部分がPDP10から離間する方向に湾曲している場合を例に挙げて説明を行ったが、図11に示されるように、PDP10またはシャーシ12の外縁部分が相手側から離間する方向に湾曲している場合(図11には、シャーシ12が凸状に湾曲している場合が示されている)には、固定シート21の第1固定シート21Aと第2固定シート21Bの配置を、図6ないし9の場合と逆の配置にすることによって、PDP10をシャーシ12に固定することが出来る。
上記PDP装置によれば、固定シート21を柔軟性の異なる第1固定シート21Aと第2固定シート21Bによって構成し、PDP10またはシャーシ12の湾曲によって、重ね合わされたPDP10とシャーシ12の間の間隔が設定された大きさと異なっている部分に、第1固定シート21Aよりも柔軟性を有する第2固定シート21Bが配置されることにより、この第2固定シート21Bによって、互いに固定されたPDP10またはシャーシ12が湾曲していることによって発生するストレスが吸収されて、PDP10に歪みが発生するのが抑制されるので、PDP装置の駆動時に、PDP10に発生する歪みを原因とする異音の発生を防止することが出来るようになる。
そして、上記PDP装置によれば、PDP10をシャーシ12に固定する固定シートの全体を柔らかくした場合に生じる強度不足を回避することが出来るとともに、重ね合わされたPDP10とシャーシ12の間隔が設定された大きさと異なる部分の固定シートを除去した場合に生じる固定シートによる放熱機能の低下を回避して、良好な放熱効果を発揮することが出来るようになる。
なお、PDP10の前面ガラス基板(図1参照)の表示面には、図5に示されているように、パネルから放出される電磁波を遮断する電磁波遮断層とパネルから放出される赤外線を吸収または遮断する赤外線吸収層,色調補正層,外光反射防止層などが積層されて構成される光学フィルム13が、透明粘着材などの接着剤によって直接貼り付けられており、この光学フィルム13と固定シート21の構成との組み合わせによって、さらに、異音発生の防止効果が高められる。
図12および13は、それぞれ、この発明によるPDP装置の実施形態における第2の実施例を示す断面図であり、図12には、図5の場合と同様に、シャーシ12の中央部がPDP10から離間する方向に凹状に湾曲している場合の例が示されており、図13には、PDP10の中央部がシャーシ12から離間する方向に凸状に湾曲している場合の例が示されている。
この図12および13において、固定シート31は、前述した第1実施例の固定シート21の第1固定シート21Aと同様の特性を有する材料で形成された第1固定シート31Aと、第2固定シート21Bと同様の特性を有する材料で形成されて第1固定シート31Aよりも硬度が小さく柔軟性を有する第2固定シート31Bとによって構成されている。
そして、固定シート31の第1固定シート31Aが、シャーシ12の全面に貼着され、第2固定シート31Bが、この第1固定シート31A上の中央位置に重ねられた状態で配置されて互いに貼着されており、この第2固定シート31Bと、第2固定シート31Bが重なっている部分以外の部分の第1固定シート31Aが、ともにPDP10に貼着されて、PDP10をシャーシ12に対して固定している。
この固定シート31の第2固定シート31Bに関する配置については、図6ないし9に示されている第2固定シート21Bの場合とほぼ同様である。
なお、上記においては、シャーシ12またはPDP10の湾曲によって中央部分が互いに設定寸法よりも離間している場合を例に挙げて説明を行ったが、これとは逆に、PDP10またはシャーシ12の外縁部分が相手側から離間する方向に湾曲している場合には、固定シート31の第2固定シート31Bを例えば図6ないし9に示される第1固定シート21Aが配置されている位置と同様の位置に配置するようにすれば良い。
この実施例におけるPDP装置も、第1実施例の場合と同様に、固定シート31を柔軟性の異なる第1固定シート31Aと第2固定シート31Bによって構成し、PDP10またはシャーシ12の湾曲によって、重ね合わされたPDP10とシャーシ12の間隔が設定された大きさと異なる部分に、第1固定シート31Aよりも柔らかい第2固定シート31Bが重ねて配置されることにより、この第2固定シート31Bによって、互いに固定されたPDP10またはシャーシ12が湾曲していることによって発生するストレスが吸収されて、PDP10に歪みが発生するのが抑制されるので、PDP装置の駆動時に、PDP10に発生する歪みを原因とする異音の発生を防止することが出来るようになる。
そして、PDP10の前面ガラス基板(図1参照)の表示面に、第1実施例の場合と同様の光学フィルムが貼り付けられることによって、固定シート31の構成との組み合わせにより、さらに、異音発生の防止効果を高めることが出来る。
図14は、この発明によるPDP装置の実施形態における第3の実施例を示す断面図である。
なお、この実施例の適用は、PDP10とシャーシ12のどちらが湾曲している場合でも適用が可能であり、また、このPDP10とシャーシ12が、凹状に湾曲しているか凸状に湾曲しているかに拘わらず適用が可能であるが、以下においては、PDP10が、その外縁部がシャーシ12から離間する方向(すなわち、凹状)に湾曲している場合を例に挙げて、説明を行う。
図14において、PDP10とシャーシ12の間の中央部には、固定シート41が配置されて、その両面がPDP10とシャーシ12に貼着されることにより、PDP10がシャーシ12に固定されている。
この固定シート41の両側位置に、放熱シート42が配置されている。
そして、この放熱シート42は、その表面がPDP10の背面側(すなわち、背面ガラス基板)に貼着されてPDP10に固定されているが、裏面はシャーシ12に固定されていない。
固定シート41は、例えば、アクリル系粘着テープやシリコン系粘着テープ,粘着付きシリコン含有ウレタンフォーム等の柔軟性を有する材料によって構成されている。
放熱シート42は、シリコンゴムやアルミテープ,カーボンシート等の熱伝導性が高い素材によって構成されている。
そして、固定シート41は、その厚さが、放熱シート42の厚さと等しいかそれよりも大きくなるように設定されている。
この固定シート41は、例えば、図6ないし9における第2固定シート21Bの配置と同様の位置に配置され、放熱シート42の配置は、図6ないし9における第1固定シート21Aの配置と同様の位置に配置される。
上記PDP装置は、PDP10とシャーシ12の間の中央部分にこのPDP10とシャーシ12の双方に貼着される固定シート41が配置されることによって、PDP10がシャーシ12に対して固定されるとともに、PDP10とシャーシ12の間が所定の間隔に維持される。
そして、PDP10の固定シート41が配置されている部分以外の部分(外縁部分)がシャーシ12に対して固定されておらず、シャーシ12による拘束が解除されていることによって、シャーシ12に対して湾曲したPDP10が固定されることによるストレスの発生が抑制されるので、PDP10に歪みが発生するのが防止され、これによって、PDP装置の駆動時に、PDP10にその歪みを原因とする異音が発生する虞が無くなる。
さらに、上記PDP装置によれば、PDP10のシャーシ12による拘束状態が解除されている部分に放熱シート42が取り付けられているので、この放熱シート42により、PDP10とシャーシ12の間の拘束状態が一部解除されることによってPDP10からの放熱機能が低下するのが防止され、これによって、良好な放熱効果を発揮することが出来るようになる。
図15は、この発明によるPDP装置の実施形態における第4の実施例を示す側断面図である。
なお、この実施例の適用は、前述した第3実施例の場合と同様に、PDP10とシャーシ12のどちらが湾曲している場合でも適用が可能であり、また、このPDP10とシャーシ12が、凹状に湾曲しているか凸状に湾曲しているかに拘わらず適用が可能であるが、以下においては、PDP10が、その外縁部がシャーシ12から離間する方向(すなわち、凹状)に湾曲している場合を例に挙げて、説明を行う。
この実施例におけるPDP装置は、前述した第3実施例の固定シート41がPDP10とシャーシ12の間の中央部分に配置されていたのに対し、固定シート51が、PDP10とシャーシ12の間の外縁部分に配置されて、その両面がPDP10とシャーシ12に貼着されることにより、PDP10がシャーシ12に固定されている。
そして、放熱シート52が、PDP10とシャーシ12の間の中央部分に配置されており、この放熱シート52の表面がPDP10の背面側(すなわち、背面ガラス基板)に貼着されてPDP10に固定されている一方、裏面はシャーシ12に固定されていない。
固定シート51と放熱シート52の材質および厚さの設定等は、第3実施例の場合と同様である。
この固定シート51は、例えば、図6ないし9における第1固定シート21Aの配置と同様の位置に配置され、放熱シート52は、図6ないし9における第2固定シート21Bの配置と同様の位置に配置される。
上記PDP装置は、PDP10とシャーシ12の間の外縁部分にこのPDP10とシャーシ12の双方に貼着される固定シート51が配置されることによって、PDP10がシャーシ12に対して固定されるとともに、PDP10とシャーシ12の間が所定の間隔に維持される。
そして、PDP10の固定シート51が配置されている部分以外の部分(中央部分)がシャーシ12に対して固定されておらず、シャーシ12による拘束が解除されていることによって、シャーシ12に対して湾曲したPDP10が固定されることによるストレスの発生が抑制されるので、PDP10に歪みが発生するのが防止され、これによって、PDP装置の駆動時に、PDP10にその歪みを原因とする異音が発生する虞が無くなる。
さらに、上記PDP装置によれば、PDP10のシャーシ12との拘束状態が解除されている部分に放熱シート52が取り付けられているので、この放熱シート52により、PDP10とシャーシ12の間の拘束状態が一部解除されることによってPDP10からの放熱機能が低下するのが防止され、良好な放熱効果を発揮することが出来るようになる。
図16は、この発明によるPDP装置の実施形態における第4の実施例を示す側断面図である。
この実施例におけるPDP装置は、一方に湾曲したPDP10(図16には、PDP10が凸状に湾曲した場合が示されている)に対して、同じ方向(図示の例では凸状)に湾曲したシャーシ12が重ね合わされ、その間に一枚の固定シート61が介装されて、その両面がPDP10とシャーシ12に貼着されることにより、PDP10がシャーシ12に固定されている。
この実施例におけるPDP装置は、PDP10とこのPDP10が固定されるシャーシ12とが同一方向に湾曲していることによって、固定シート61によってシャーシ12に固定されることによる曲げ応力がPDP10に発生せず、これによって、PDP装置の駆動時に、PDP10の歪みに起因する異音の発生が防止される。
従来のPDPの構成を示す斜視図である。 従来のPDP装置の構成を示す断面図である。 従来のPDP装置においてPDPに歪みが発生している状態を示す説明図である。 従来のPDP装置においてPDPの歪みにより前面ガラス基板と隔壁の間に隙間が発生している状態を示す説明図である。 この発明によるPDP装置の実施形態における第1実施例を示す断面図である。 同実施例における第1固定シートと第2固定シートの配置の一例を示す正面図である。 同実施例における第1固定シートと第2固定シートの配置の他の例を示す正面図である。 同実施例における第1固定シートと第2固定シートの配置のさらに他の例を示す正面図である。 同実施例における第1固定シートと第2固定シートの配置のさらに他の例を示す正面図である。 同実施例におけるPDP装置の変形例を示す断面図である。 同実施例におけるPDP装置の他の変形例を示す断面図である。 この発明によるPDP装置の実施形態における第2実施例を示す断面図である。 同実施例におけるPDP装置の変形例を示す断面図である。 この発明によるPDP装置の実施形態における第3実施例を示す断面図である。 この発明によるPDP装置の実施形態における第4実施例を示す断面図である。 この発明によるPDP装置の実施形態における第5実施例を示す断面図である。
符号の説明
1 …前面ガラス基板(前面基板)
4 …背面ガラス基板(背面基板)
6 …隔壁
10 …PDP(プラズマディスプレイパネル)
12 …シャーシ
13 …光学フィルム
21,31 …固定シート(固定部材)
21A,31A …第1固定シート(第1部材)
21B,31B …第2固定シート(第2部材)
41,51 …固定シート(固定部材)
42,52 …放熱シート(放熱部材)
61 …固定シート(固定部材)

Claims (1)

  1. 互いに対向される前面基板と背面基板の間の放電空間が密閉されているとともに隔壁によって区画されているプラズマディスプレイパネルと、このプラズマディスプレイパネルを支持するためのシャーシと、このシャーシにプラズマディスプレイパネルを固定するための固定部材と、を備えたプラズマディスプレイパネル装置において、
    前記固定部材は、少なくとも、前記プラズマディスプレイパネルと前記シャーシとの間隔を所定の大きさに支持するのに必要な硬さを有する第1部材と、前記第1部材よりも柔軟性を有する第2部材と、を備え、
    前記プラズマディスプレイパネルと前記シャーシとの何れかが湾曲し、前記湾曲による前記プラズマディスプレイパネルと前記シャーシとの間隔が広い個所に前記間隔が狭い個所よりも前記固定部材が厚くなるように、前記第1部材および前記第2部材を配置し、
    前記第2部材を、前記プラズマディスプレイパネルと前記シャーシ間において、前記第1部材上の領域の一部に重なって配置したことを特徴とするプラズマディスプレイパネル装置。
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