JP4683088B2 - 位相同期回路並びに記録再生装置および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえばテレビジョン装置や携帯電話などの受信用や送信用の通信装置や光ディスク装置などの記録再生装置を始めとする各種の電子機器に使用される位相同期(PLL:Phase Locked Loop) 回路と、この位相同期回路を具備した記録再生装置を始めとする各種の電子機器に関する。
たとえば、各種の通信装置や送受信機、あるいは、光ディスク装置などの電子機器においては、スペクトラム精度の高い発振信号を生成したり、データ信号に周波数・位相ロックしたクロック信号を発生したりするために、位相同期(PLL:Phase Locked Loop) 回路が組み込まれることがある。携帯電話をはじめとする無線通信、様々なケーブルを通したシリアル通信、あるいはディスク媒体からのデジタル記録データ再生系(リードチャネル)などがその例である。
図9は、位相同期回路を一般的に表わした回路ブロック図である。図示のように、位相同期回路100は、発振制御信号CN(ここでは発振制御電流Icnt )に基づき発振周波数fosciの出力発振信号Vout を生成する発振部101と、発振部101から出力された出力発振信号Vout の発振周波数fosciを1/αに分周して分周発振信号Vout1を取得する分周部102とを備える。この例では、発振部101を、電流制御発振回路(CCO:Current Controlled Oscillator )で構成する例で示しているが、電圧制御発振回路(VCO:Voltage Controlled Oscillator )を採用することもできる。
位相同期回路100はさらに、位相比較部103と、チャージポンプ回路を利用した電流出力型のループフィルタ駆動部104と、ループフィルタ部106とを備えている。位相比較部103は、入力信号Vinと発振部101からの出力発振信号Vout もしくは分周部102からの分周発振信号Vout1の位相を比較し、比較結果である位相差を示す比較結果信号Compを出力する。チャージポンプ回路を利用したループフィルタ駆動部104を使用する位相同期回路をチャージポンプPLLと呼ぶことにする。
ループフィルタ駆動部104は、位相比較部103から出力された比較結果信号Compに応じたパルス状のチャージポンプ電流Icpを入出力する。ループフィルタ部106は、少なくとも容量値Cの容量素子164(ループフィルタ容量)を備え、ループフィルタ駆動部104からのチャージポンプ電流Icpに基づく容量素子164の充電電圧Vcpを利用して発振部101の発振周波数fosciを制御するための発振制御信号CNを生成する。なお、本構成例では、ループフィルタ部106は、容量素子164の他に、抵抗値Rの抵抗素子162(ループフィルタ抵抗)も備えている。
このような構成の位相同期回路100においては、入力信号Vinと発振部101からの出力発振信号Vout (もしくは分周部102による分周発振信号Vout1)が位相比較部103に入力され、その位相誤差を示す比較結果信号Compを元にして、チャージポンプPLLの手法によって発振部101を発振させ、入力信号Vinに位相ロックした出力発振信号Vout を得る。
位相同期回路に求められる性能はジッタ性能およびロック時間が挙げられ、これらは位相同期回路の自然角周波数ωnおよびダンピングファクタζを適切な値に設定することで最適化される。チャージポンプPLLの解析には、線形化した閉ループ伝達関数が一般的に用いられ、ループフィルタ駆動部104の回路ゲイン(以下CP回路ゲインKcpと記す)、発振部101の入力信号−発振周波数変換ゲインKosc (本例ではVCO回路ゲインKvco )、抵抗素子162の抵抗値R、抵抗値容量素子164の容量値C、自然角周波数ωnおよびダンピングファクタζは、式(1−1)および式(1−2)のように表すことができる。
Figure 0004683088
一方、このような構成の位相同期回路100を使用する場合において、入力信号周波数やデータレートが変わる場合、ダンピングファクタζを一定に保ちながら自然角周波数ωnを入力周波数に応じて変えることが望ましい。たとえば、ディスク媒体からのデータ再生系ではディスクの内周から外周でデータレートが約2倍変化するため、自然角周波数ωnをそれに追従させることが望ましい。自然角周波数ωnを変えるためには、式(1−1)に従うと、CP回路ゲインKcp 、VCO回路ゲインKvco 、容量値Cを制御することになる。その一方で、同時にダンピングファクタζを一定に保つために、式(1−2)に従うと、容量値Cと抵抗値Rを変えなければならない。
しかしながら、実際に位相同期回路100がIC(Integrated Circui;半導体集積回路)で製造されることを考えた場合、抵抗素子162に比べて容量素子164は一般に大きなチップ面積を要する。したがって、ICにおけるPLL回路を考えた場合、容量値Cの可変性のために多くの容量素子を設けることは非経済的である。
こうした事情を踏まえると、容量値Cは一定としながら、複数の抵抗素子162を設けてそれらをスイッチで切り替えることにより、抵抗値Rを様々な値に変えられるような構成を用いることが考えられる。しかしながら、複数の抵抗素子162を設けてそれらをスイッチで切り替える構成では、ループフィルタ部106の時定数C・Rを多段階に変化させる必要がある場合には、抵抗素子162とスイッチを多数配列し、これらを適宜スイッチング制御することになるため、用途によってやはりIC化が困難になることが予想される。
したがって、用途に左右されることなく、IC化に適したPLL回路の開発要望がある。このような要望に応え得る仕組みとして、たとえば特許文献1に記載の仕組みがある。
特開平10−84279号公報
図9Aは、特許文献1に開示されている位相同期回路100である。特許文献1に記載の仕組みでは、ループフィルタを積分回路(特許文献1の図1では容量素子(コンデンサ15)のみ)にし、積分回路に発生する電圧を電流に変換する電圧電流変換回路(gm アンプ16)を設けている。さらに、積分回路を駆動するチャージポンプ(チャージポンプ回路13)とは別に2つ目のチャージポンプ(チャージポンプ回路14)と、この2つ目のチャージポンプからの電流と電圧電流変換回路からの電流を加算する加算部(加算器17)を設けている。このような構成にすることで、等価的には、CRのループフィルタと同じ回路を構成でき、IC化に適した位相同期回路が得られる。
また、この特許文献1のような位相同期回路における自然角周波数ωnおよびダンピングファクタζは、積分回路を駆動する1つ目のチャージポンプの回路ゲイン(以下CPC回路ゲインKcpc と記す)、2つ目のチャージポンプの回路ゲイン(以下CPR回路ゲインKcpr と記す)、電圧電流変換回路のゲインGmを使って、式(2−1)および式(2−2)のように表すことができる。
Figure 0004683088
式(2)から分かるように、容量値Cや抵抗値Rを変更しなくても、2つのチャージポンプの回路ゲイン(CPC回路ゲインKcpc とCPR回路ゲインKcpr )および電圧電流変換回路のゲインGmを変化させることにより、自然角周波数ωnとダンピングファクタζをそれぞれ自由に変えることができるようになる。その結果、たとえば前述のダンピングファクタζを一定にしたまま自然角周波数ωnを変えることもできる。
式(1)と式(2)の対比から分かるように、式(1)の抵抗値Rに相当するものがCPR回路ゲインKcpr /(Gm・CPC回路ゲインKcpc )であり、これらのゲインが容易に変えることができる。
しかしながら、特許文献1の仕組みでは、抵抗素子162と容量素子164をスイッチ切替えすることなく、位相同期回路の自然角周波数ωnとダンピングファクタζをそれぞれ自由に変更可能になる反面で、次のような課題が残ることが分かった。
1つ目は、電圧電流変換回路による雑音である。位相同期回路においてその出力信号の精度は最も重要な性能であり、この性能は位相同期回路内の雑音量に依存する。したがって、電圧電流変換回路の追加は位相同期回路の性能をしばしば著しく悪化させてしまう。
2つ目は、電圧電流変換回路の必要性自体である。電圧電流変換回路は、従来より広く用いられて来た回路ではあるが、典型的なアナログ回路であり一般には手間の掛かるアナログ回路設計を要する。また、電圧電流変換回路の追加はその分だけチップ面積も要する。
最後は、電流加算性による非線形性である。この構成では、電圧電流変換回路と(片方の)チャージポンプ回路の出力電流とが加算されて発振回路へと伝えられる。しかしながら、発振回路としてリング発振回路を考えるならば、一般にその入力電圧と出力周波数の関係はほぼ線形であるが、入力電流と出力周波数の関係は非線形でありほぼ√特性である。これは特性上の問題を引起す可能性がある。
この課題は、たとえば特開2003−318729号公報にて指摘され、その対策として、√特性を打消すための電流2乗回路を追加した構成が提案されている。しかしながら、電流2乗回路の追加は、電圧電流変換回路の追加同様に、雑音・設計手間・チップ面積といった問題をより深刻にする。
このように、自然角周波数ωnとダンピングファクタζの変更自在性の観点では特許文献1の仕組みが比較的優れてはいるものの、ノイズ性能、回路規模、設計・検証の手間などの面も考慮すれば、依然として難点があり、全てが解決されているという位相同期回路が存在しないのが実情である。自然角周波数ωnとダンピングファクタζの変更自在性、ノイズ性能、回路規模、設計・検証の手間の何れかの観点でさらなる改善がされた新たな位相同期回路が求められている。新たな位相同期回路があれば、使用用途に合わせた位相同期回路の選択の幅が広がる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、従来技術とは異なる新たな回路構成の位相同期回路を提供し、これによって、使用用途に合わせた位相同期回路の選択の幅を広げることのできる仕組みを提供することを主目的とする。好ましくは、新たな回路構成においても、用途に関係なく、自然角周波数ωnとダンピングファクタζをそれぞれ自由に変更可能な仕組みを提供することを目的とする。また、好ましくは、ノイズ性能、回路規模、設計・検証の手間の面おいても改善が図られた仕組みを提供することを目的とする。また、さらに好ましくは、ノイズ性能、回路規模、設計・検証の手間などの面でバランスのとれた仕組みを提供することを目的とする。
本発明の仕組みにおいては、先ず、ループフィルタ部を、抵抗回路と容量回路の直列回路で構成する。容量回路の抵抗回路とは反対側の端子は基準点に接続されているものとする。そして、それらを、2つのパルス電流出力部で駆動する。このような仕組みを採ることで、抵抗回路や容量回路の各両端に発生する電圧に基づき発振部を制御できる。
抵抗回路と容量回路の直列回路であるので、電圧加算ができ、電圧制御発振回路とのマッチングが良くなる。もちろん、電流制御発振回路とのインタフェースを採っても構わない。
好ましくは、一方はシングルエンド出力にし、他方は差動出力にする。特に、一方はシングルエンド出力にし、他方は差動出力にすると、抵抗回路や容量回路の各両端に発生する電圧を独立にすることができ、自然角周波数やダンピングファクタを独立に調整し易くなる。
本発明の一形態によれば、特許文献1と同様に、抵抗回路や容量回路をスイッチングすることなく、自然角周波数とダンピングファクタをそれぞれ自由に変えることが可能な、新しい位相同期回路が実現される。使用用途に合わせた位相同期回路の選択の幅を広げることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。各機能要素について実施形態別に区別する際には、A,B,C,…などのように大文字の英語の参照子を付して記載し、特に区別しないで説明する際にはこの参照子を割愛して記載する。図面においても同様である。
<記録再生装置の概要>
図1は、位相同期回路を具備した電子機器の一例である記録再生装置(光ディスク装置)の一実施形態を示すブロック図である。
本実施形態の記録再生装置1は、光ディスクPD(Photo Disk)に付加情報を記録するあるいは光ディスクPDに記録されている情報を読み取るためのレーザ光源を具備した光ピックアップ14を備える。また、信号処理系として、サーボ系と、記録・再生系と、コントローラ系とを備えている。ここで、サーボ系として、記録再生装置1は、回転サーボ系とトラッキングサーボ系とフォーカスサーボ系とを有する。トラッキングサーボ系とフォーカスサーボ系とを纏めてピックアップサーボ系とも称する。
光ディスクPDとしては、CD(コンパクトディスク)やCD−ROM(Read Only Memory)などのいわゆる再生専用の光ディスクのほか、たとえばCD−R(Recordable)のような追記型光ディスクや、CD−RW(Rewritable )のような書き換え可能型光ディスクであってもよい。さらには、CD系の光ディスクに限らず、MO(光磁気ディスク)であってもよいし、通常のDVD(Digital Video またはVersatile Disk)や、たとえば波長407nm程度の青色レーザを利用する次世代DVDといったDVD系の光ディスクであってもよい。また、現行のCDフォーマットを踏襲しながら、記録密度を現行フォーマットの約2倍とした、いわゆる2倍密度のCD(DDCD;DD=Double Density)やCD−RあるいはCD−RWであってもよい。
記録再生装置1は、具体的には、回転サーボ系として、音楽などの再生すべき情報が記録された光ディスクPDを回転させるスピンドルモータ10と、スピンドルモータ10を駆動するモータドライバ12と、モータドライバ12を制御する回転制御部(回転サーボ系)の一例であるスピンドルモータ制御部30とを備える。
スピンドルモータ制御部30は、図示を割愛するが、ラフサーボ回路、速度(スピード)サーボ回路、位相(フェーズ)サーボ回路、および各サーボ回路の各出力を切り替えて出力するセレクタを有する。
ラフサーボ回路は、光ディスクPDの回転スピードを大まかに制御する。速度サーボ回路は、同期信号に基づき回転スピードをさらに高精度に合わせる。位相サーボ回路は、再生信号の位相と基準信号の位相を合わせる。セレクタは、ラフサーボ回路、速度サーボ回路、位相サーボ回路の各出力を切り替えてモータドライバ12に出力する。
光ディスクPDは、チャッキング11によりスピンドルモータ10の回転軸10aに固定されるようになっている。スピンドルモータ10は、モータドライバ12とスピンドルモータ制御部30とによって線速度が一定になるように制御される。その線速度はモータドライバ12とスピンドルモータ制御部30によって段階的に変更が可能である。
また、記録再生装置1は、トラッキングサーボ系およびフォーカスサーボ系として、光ピックアップ14の光ディスクPDに対する半径方向位置を制御するピックアップ制御部40を備える。図示を割愛するが、ピックアップ制御部40は、たとえば、光ディスクPDに記録されているサブコーディングを読み取るサブコーディング検出回路と、図示しないトラックエラー検出回路により検出されたトラックエラー信号やサブコーディング検出回路により検出されたアドレス情報に基づいて光ピックアップ14の対光ディスクPDに対する半径方向位置を制御するトラッキングサーボ回路とを備える。
ピックアップ制御部40は、図示しないトラックアクチュエータやシークモータを制御することで、光ピックアップ14から発せられるレーザ光のレーザスポットを光ディスクPD上の目的の場所(データ記録位置やデータ再生位置)に位置するように制御する。
光ピックアップ14は、図示しない公知の半導体レーザ、光学系、フォーカスアクチュエータ、トラックアクチュエータ、受光素子、およびポジションセンサなどを内蔵しており、光ディスクPDの記録面にレーザ光を照射し、また反射光を受光して電気信号に変換するように構成されている。光ピックアップ14の半導体レーザは、図示しないレーザドライバにより駆動されるようになされており、このレーザドライバの駆動によって、データ再生時には所定の再生パワーの光ビームを出射し、情報の記録時には所定の記録パワーの光ビームを出射する。
また、この光ピックアップ14は、図示しないシークモータ(スライドモータ)によってスレッジ(半径)方向に移動可能に構成されている。これらのフォーカスアクチュエータ、トラックアクチュエータ、シークモータは、受光素子やポジションセンサから得られた信号に基づいてモータドライバ12とスピンドルモータ制御部30およびピックアップ制御部40によってレーザ光のレーザスポットを光ディスクPD上の目的の場所(データ記録位置やデータ再生位置)に位置するように制御される。
また記録再生装置1は、記録・再生系として、光ピックアップ14を介して情報を記録する情報記録部および光ディスクPDに記録されている情報を再生する情報再生部の一例である記録・再生信号処理部50を備える。記録・再生信号処理部50の構成例については後述するが、少なくとも、位相同期回路の一例である位相同期部100を備えている。
また、記録再生装置1は、コントローラ系として、コントローラ62と、インタフェース(IF(Interface ):接続)機能をなすインタフェース部64とを備える。コントローラ62は、マイクロプロセッサ(MPU:Micro Processing Unit )で構成されており、スピンドルモータ制御部30およびピックアップ制御部40を有するサーボ系や記録・再生信号処理部50の動作を制御する。インタフェース部64は、当該記録再生装置1を利用した各種の情報処理を行なう情報処理装置(ホスト装置)の一例であるパーソナルコンピュータ(以下パソコンと称する)3との間のインタフェース(接続)機能をなす。インタフェース部64には、ホストIFコントローラが設けられる。記録再生装置1とパソコン3により情報記録再生システム(光ディスクシステム)が構成される。
このような構成の記録再生装置1においては、再生処理時には、光ディスクPDから光ピックアップ14で読み出された光信号は光ピックアップ14に内蔵の受光素子で電気信号に変換され、その電気信号が、スピンドルモータ10や光ピックアップ14の制御を行なうスピンドルモータ制御部30およびピックアップ制御部40を具備したサーボ系(制御系)と、データの記録・再生を行なう記録・再生信号処理部50とに送られる。
スピンドルモータ制御部30およびピックアップ制御部40は、コントローラ62の制御の元で、この電気信号を元にしてスピンドルモータ10の回転数や、光ピックアップ14のフォーカシングおよびトラッキングを調整する。
これとともに、記録・再生信号処理部50では、取得したアナログの電気信号をデジタルデータに変換し復号化を行ない、パソコン3などの記録再生装置1を利用する装置本体に渡す。パソコン3などでは、復号化されたデータに基づき、画像・音声データとして再生する。
また、光ディスクPDへデータを記録する記録処理時には、スピンドルモータ制御部30およびピックアップ制御部40は、コントローラ62の制御の元で、一定速度で光ディスクPDを回転させる。これとともに、記録・再生信号処理部50では、再生とは逆に、データを符号化して光ピックアップ14に内蔵のレーザダイオードなどに供給することで、電気信号を光信号へ変換して、光ディスクPDに情報を記録する。
<記録・信号処理部の概要>
図1Aは、記録・再生信号処理部50の一構成例を示す機能ブロック図である。図示のように、記録・再生信号処理部50は、RF増幅部52と、波形整形部53(波形等化器;Equalizer )と、AD変換部54(ADC;Analog to Digital Converter )を備える。RF増幅部52は、光ピックアップ14により読み取られた微小なRF(高周波)信号(以下再生RF信号ともいう)を所定レベルに増幅する。波形整形部53は、RF増幅部52から出力された再生RF信号を整形する。光ピックアップ14で読みだされる信号は様々な周波数を持ち、高域で振幅が減少するため、そのままでは符号間干渉を起こしデータを正確に再生することができない。これを補償するために、波形整形部53でRF増幅部52の出力信号の波形等化を行なう。AD変換部54は、波形整形部53から出力されたアナログの再生RF信号をデジタルデータに変換する。
また、記録・再生信号処理部50は、クロック再生部55と、DSP(Digital Signal Processor)で構成されたデジタル信号処理部56と、記録電流制御部57と、書込みクロック生成部60を備える。
クロック再生部55や書込みクロック生成部60は、位相同期回路から出力される信号に基づき信号処理を行なう信号処理部の一例である。
クロック再生部55は、AD変換部54から出力されたデジタルデータ列に基づきクロック信号を再生する。クロック再生部55は、AD変換部54からのデジタルデータ(デジタルデータ列Din)にロックしてクロック信号を生成するデータリカバリ型の位相同期回路(PLL回路)を有する。この位相同期回路として、後述する位相同期部100が使用される。クロック再生部55は、再生したクロック信号をAD変換部54へADクロック(サンプリングクロック)CKadとして供給したり、その他の機能部に供給したりする。AD変換部54は、このADクロックCKadに基づいてアナログ信号をデジタルデータに変換する。
デジタル信号処理部56は、AD変換部54から出力されたデジタルデータ列(再生RF信号に対応するもの)を復調し、デジタルオーディオデータやデジタル画像データなどを復号化するなどのデジタル信号処理をする。
記録電流制御部57は、情報を光ディスクPDに記録するためのレーザ光の記録電流を制御(オンオフ)する。記録電流制御部57は、ライトストラテジ部58(Write Strategy)と駆動部59(Laser Diode Driver)を有する。ライトストラテジ部58は、光ディスクPDの材質と記録速度に応じて光出力パワーをマルチパルス変調する。駆動部59は、レーザ光源(光ピックアップ14内にある)から発せられるレーザ光の光出力(光強度、光出力パワー)を一定値に保持するためのAPC(Auto Power Control)制御回路を具備する。
書込みクロック生成部60は、クリスタル発振器などから供給される基準クロックに基づいて光ディスクPDへの記録の際にデータを変調するための書込みクロックを生成する。この書込みクロック生成部60も、位相同期回路(PLL回路)を有し、この位相同期回路として、後述する位相同期部100が使用される。
レーザ光源から出射された記録用光ビームは、光ピックアップ14内の図示しないコリメータレンズにより平行光に変換された後、図示しないビームスプリッタを透過して図示しない対物レンズにより集束され、スピンドルモータ10により回転駆動される光ディスクPDに照射される。このとき、記録用光ビームは、記録用の情報に応じて変調されているので、光ディスクPDの所定位置(情報記録エリア)には、情報に対応したピット列が形成され、これにより、光ディスクPDに情報が記録されることになる。このとき、本実施形態では、ライトストラテジ部58にて、ピット(記録マーク)の形状歪によるデータ誤りを抑えるようにしている。
たとえば、光源として用いるレーザとしては、近年、半導体素子を利用した半導体レーザが、極めて小型で、かつ駆動電流に高速に応答するため、各種装置の光源として広く使用されるようになっている。また、記録や再生の媒体として用いる書換可能な光ディスクPDとしては、相変化光ディスクや光磁気ディスクなどが広く知られており、記録、再生、消去する際に照射されるレーザ光の出力が異なる。
一般的には、記録時は光ディスクPDにピットと呼ばれる記録マークを作るために、レーザビームの出力を高くする(たとえば30mW以上)が、再生時は記録ピットを破壊することなく情報の読み出しを行なうことができるように、記録時よりも弱い出力(たとえば3mW)のレーザビームを光ディスクPDに照射するようにしている。近年の高密度、高転送レートの光ディスクPDにおいて、記録再生が可能なエラーレートを得るためには、これらのレーザビームの強度を十分に制御することが必要とされている。
しかし、半導体レーザは駆動電流・光出力特性の温度特性変化が著しく、その光出力を所望の強度に設定するために、半導体レーザの光出力を一定に制御する回路、いわゆるAPC制御回路が必要となる。APC制御では、情報書込み時の光信号をモニタリングして得た帰還電流が所定のパワー基準電流となるような負帰還制御ループを構成することで、レーザ発光パワーが一定になるように制御する。
ここで、近年の書込可能な光ディスクPDでは、その高密度化の優位性より記録マークの両端の変化を記録するマークエッジ記録が主流となっている。また、マークエッジ記録でのマークの形状歪によるデータ誤りを抑える技術として、ライトストラテジ部58においては、ディスクの材質と記録速度に応じてレーザ出力パワーをマルチパルス変調するライトストラテジ技術を採用する(たとえば特開2000−244054号公報参照)。
<<位相同期部;第1実施形態:基本構成>>
図3は、位相同期部100(位相同期回路)の第1実施形態の基本構成を説明する図である。
第1実施形態の位相同期部100Aは、発振部101、位相比較部103、チャージポンプ回路を利用したループフィルタ駆動部104、およびループフィルタ部106を備える点で、一般的な位相同期回路と基本構成を同じにする。
ループフィルタ部106は、第1ループフィルタ回路部106_1と第2ループフィルタ回路部106_2の直列回路で構成されている。「ループフィルタ回路部」は、回路構成として抵抗素子や容量素子の単独のものやそれらの各素子の直列回路や並列回路で構成されたものを纏めて総称したものである。
第1ループフィルタ回路部106_1は、抵抗要素と容量要素の内の抵抗要素の方が主体的となる抵抗回路にする。たとえば、第1実施形態においては、第1ループフィルタ回路部106_1に抵抗素子162を使用する。一方、第2ループフィルタ回路部106_2は、抵抗要素と容量要素の内の容量要素の方が主体的となる積分回路(容量回路)にする。たとえば、第1実施形態においては、第2ループフィルタ回路部106_2に容量素子164を使用する。第1実施形態の場合、抵抗素子162は、一端がループフィルタ駆動部104と発振部101との接続点(ノードND101)に接続され、他端が容量素子164の一端と接続されている。抵抗素子162と容量素子164の接続点をノードND102とも称する。容量素子164の他端は基準点(接地もしくは負電源:以下同様)に接続されている。容量素子164と抵抗素子162の接続態様を逆にしたときには、RDパスの電流を引き込めないという回路都合上の難点があるけれども、このような接続態様であればその問題はない。位相同期部100をIC(半導体集積回路)で構成する場合、抵抗素子162はIC内に作り込み、容量素子164は、そのICの外部で接続する構成を採るのがよい。
第1実施形態の位相同期部100Aのループフィルタ駆動部104は、第1ループフィルタ回路部106_1を駆動する第1ループフィルタ駆動部104_1と、第2ループフィルタ部106_2を駆動する第2ループフィルタ駆動部104_2を有する。第1ループフィルタ駆動部104_1と第2ループフィルタ駆動部104_2には、位相比較部103から比較出力として、アップ信号UPとダウン信号DOWN(纏めてアップ/ダウン信号UP/DOWN とも称する)が共通に供給される。アップ/ダウン信号UP/DOWN は、デジタルデータ列Dinおよび出力発振信号Vout の位相を比較し、比較結果である位相差を示す誤差信号(位相誤差情報)である。第1ループフィルタ駆動部104_1と第2ループフィルタ駆動部104_2は位相比較部103からのアップ/ダウン信号UP/DOWN を共通に使用するが、それらの動作は独立である。
第1実施形態の基本構成では、第1ループフィルタ駆動部104_1は第1ループフィルタ回路部106_1へ差動的に位相誤差情報に応じたパルス幅のパルス電流を出力する差動出力(Differential Output )構成のものであり、第2ループフィルタ駆動部104_2は第2ループフィルタ回路部106_2へ通常のように位相誤差情報に応じたパルス幅のパルス電流を出力するシングルエンド出力(Single End Output )構成のものである。すなわち、第1ループフィルタ駆動部104_1は差動パルス出力部の一例であり、第2ループフィルタ駆動部104_2はシングルエンドパルス出力部の一例である。これらパルス出力部の出力電流をそれぞれ可変とすることで、発振部101の発振周波数を可変にできる。
第1ループフィルタ駆動部104_1は、位相比較部103からのアップ/ダウン信号UP/DOWN に基づき、位相誤差情報に応じた差動出力のパルス電流を出力する。一例として、第1ループフィルタ駆動部104_1は、その正相出力端(OUT+)が抵抗素子162と発振部101との接続点(ノードND101)に接続され、その逆相出力端(OUT-)が抵抗素子162と容量素子164の接続点に接続される。
第2ループフィルタ駆動部104_2は、位相比較部103からのアップ/ダウン信号UP/DOWN に基づき、位相誤差情報に応じたシングルエンド出力のパルス電流を出力する。第2ループフィルタ駆動部104_2は、そのシングルエンド出力端(OUT )が抵抗素子162と容量素子164の接続点に接続される。
つまり、この例では、第1ループフィルタ駆動部104_1の逆相出力端(OUT-)と第2ループフィルタ駆動部104_2の出力端が、抵抗素子162と容量素子164の接続点に共通に接続される。全体としては、第1ループフィルタ駆動部104_1の正相出力端(OUT+)であるノードND101の電圧に応じて発振部101の発振周波数が可変な構成となる。
第1実施形態では、第1ループフィルタ駆動部104A_1は、位相誤差情報に応じた差動出力のパルス電流を出力する差動出力チャージポンプ回路DOCPを有し、第2ループフィルタ駆動部104A_2は、位相誤差情報に応じたシングルエンド出力のパルス電流を出力するシングルエンドチャージポンプ回路SECPを有する。位相情報に応じたパルス電流を生成するパルス電流出力部の構成としてはチャージポンプ回路が簡易で好ましい。
差動出力チャージポンプ回路DOCPは、抵抗素子162へ差動的にパルス電流を出力し、シングルエンドチャージポンプ回路SECPは容量素子164に通常のようにパルス電流を出力することになる。換言すると、抵抗素子162は、その両端に、差動出力チャージポンプ回路DOCPからの差動パルス電流が流れる。容量素子164には、シングルエンドチャージポンプ回路SECPからのシングルエンドパルス電流が流れる。
ここで、差動出力チャージポンプ回路DOCPにおける正相出力端(OUT+)および逆相出力端(OUT-)におけるソース電流とシンク電流に差があると、その差分は容量素子164をチャージする電流にも使われる。本実施形態では、この差分がゼロとなるようにすることで、抵抗素子162による電圧生成と容量素子164による電圧生成を独立で行なうことができるようにする。この性質を利用することで、2つのパルス電流出力回路(ここではチャージポンプ回路)のゲインを変化させることにより、自然角周波数ωnとダンピングファクタζをそれぞれ自由に変えることを可能とし、かつ、その制御式を簡易にする。
ループフィルタ駆動部104の後段に設けられた発振部101としては、電圧制御発振回路101Aを使用することもできるし、電流制御発振回路101Bを使用することもできる。電圧制御発振回路101Aの場合は、ノードND101の電圧(Vr+Vc)を周波数制御入力端子101Ainに供給して発振動作する構成にすればよい。ここで、電圧Vrは抵抗素子162の両端電圧であり、Vcは容量素子164の両端電圧である。
電流制御発振回路101Bの場合は、2つの電圧電流変換部166_1,166_2と電流加算部168を設ける。電圧電流変換ゲインGm1の電圧電流変換部166_1は、ノードND101の電圧(Vr+Vc)を発振制御電流Icnt_1 に変換する。電圧電流変換ゲインGm2の電圧電流変換部166_2は、ノードND102の電圧Vcを発振制御電流Icnt_2 に変換する。電流加算部168は、発振制御電流Icnt_1 ,Icnt_2 を合成して発振制御電流Icnt を生成して電流制御発振回路101Bの周波数制御入力端子101Binに供給する。
電圧制御発振回路101Aや電流制御発振回路101Bの後段には、必要に応じて、出力された出力発振信号Vout の発振周波数fcco を1/αに分周して分周発振信号Vout1を取得する分周部102を設けてもよい。αは、分周比であって、正の整数、好ましくは2のべき乗で、かつ可変にする。
本実施形態では、ループフィルタ駆動部104およびループフィルタ部106との接続関係を考慮すれば、電圧制御発振回路101Aにした方が回路構成がコンパクトになるし電圧電流変換ゲインGmの電圧電流変換部166(トランスコンダクタンス)が不要でその変換特性の影響を受けない点や耐ノイズ性が増すなどで有利である。このことについては後で詳しく説明する。
<チャージポンプ部>
図4は、差動出力チャージポンプ回路DOCPとシングルエンドチャージポンプ回路SECPの構成例を説明する図である。シングルエンド出力がノードND102に接続されたシングルエンドチャージポンプ回路SECPは、図4(1)に示すように、一定のソース電流を発生する正電源側に設けられたソース電流源120と、一定のシンク電流を発生する基準点側に設けられたシンク電流源122と、2つの制御スイッチ124,125を有する。シングルエンドチャージポンプ回路SECPは、アップ/ダウン信号UP/DOWN に応じたパルス幅のパルス電流Iout+を出力端(OUT )に入出力する。ソース電流源120のソース電流量I_120とシンク電流源122のシンク電流量I_122は同量にする。
制御スイッチ124はソース電流源120とシングルエンド出力端(OUT )との間に接続され、制御スイッチ125はシンク電流源122とシングルエンド出力端(OUT )との間に接続されている。制御スイッチ124には、位相比較部103からのアップ信号UPが供給され、制御スイッチ125には、位相比較部103からのダウン信号DOWNが供給される。
アップ信号UPとダウン信号DOWNは、位相比較部103が検知した位相誤差情報を表わすものであり、通常はアップ信号UPとダウン信号DOWNの双方がアクティブとなることはない。アップ信号UPがアクティブなときには制御スイッチ124がオンし、ソース電流源120からのソース電流が負荷である容量素子164に供給される。一組の各電流源120,122はソース動作を行なう。一方、ダウン信号DOWNがアクティブなときには制御スイッチ125がオンし、負荷である容量素子164からシンク電流がシンク電流源122に流れ込む。一組の各電流源120,122はシンク動作を行なう。つまり、シングルエンドチャージポンプ回路SECPは、位相比較部103が検知した位相誤差情報に応じたパルス状の駆動電流(チャージポンプ電流と称する)を容量素子164に入出力する。容量素子164(ノードND102)には、シングルエンドチャージポンプ回路SECPによる制御により、容量素子164の両端に電圧Vcが発生する。この電圧Vcは、アップ信号UPやダウン信号DOWNのアクティブ期間幅Δtを制御することで調整される。
一方、差動出力が抵抗素子162の両端(ノードND101とノードND102)に接続された差動出力チャージポンプ回路DOCPの動作は、差動出力である点を除いては、シングルエンドチャージポンプ回路SECPと同一であり、アップ/ダウン信号UP/DOWN に応じて各制御スイッチ134〜137をオン/オフし、それに応じた差動電流を出力するというものである。したがって、このような差動型のチャージポンプ回路は、シングルエンドチャージポンプ回路SECPに対して、スイッチング素子の追加のみにより容易に構成することが可能である。
具体的には、差動出力チャージポンプ回路DOCPは、図4(2)に示すように、一定のソース電流を発生する正電源側に設けられたソース電流源130と、一定のシンク電流を発生する基準点側に設けられたシンク電流源132と、4つの制御スイッチ134,135,136,137を有する。差動出力チャージポンプ回路DOCPは、アップ/ダウン信号UP/DOWN に応じたパルス幅のパルス電流Iout+を正相出力端(OUT+)に入出力し、パルス電流Iout-を逆相出力端(OUT-)に入出力する。ソース電流源130のソース電流量I_130とシンク電流源122のシンク電流量I_132は同量にする。
制御スイッチ134はソース電流源120と正相出力端(OUT+)との間に接続され、制御スイッチ135はシンク電流源132と正相出力端(OUT+)との間に接続されている。制御スイッチ136はソース電流源120と逆相出力端(OUT-)との間に接続され、制御スイッチ137はシンク電流源132と逆相出力端(OUT-)との間に接続されている。制御スイッチ134,137には、位相比較部103からのアップ信号UPが供給され、制御スイッチ135,136には、位相比較部103からのダウン信号DOWNが供給される。
前述のように、アップ信号UPとダウン信号DOWNは、位相比較部103が検知した位相誤差情報を表わすものであり、通常はアップ信号UPとダウン信号DOWNの双方がアクティブとなることはない。アップ信号UPがアクティブなときには、制御スイッチ134がオンしソース電流源130からのソース電流が負荷である抵抗素子162に供給されるとともに、制御スイッチ137がオンし、負荷である抵抗素子162からシンク電流がシンク電流源132に流れ込む。このときに抵抗素子162に流れる電流の向きはノードND101からノードND102の方向である。一方、ダウン信号DOWNがアクティブなときには、制御スイッチ136がオンしソース電流源130からのソース電流が負荷である抵抗素子162に供給されるとともに、制御スイッチ135がオンし、負荷である抵抗素子162からシンク電流がシンク電流源132に流れ込む。このときに抵抗素子162に流れる電流の向きはノードND102からノードND101の方向である。
つまり、差動出力チャージポンプ回路DOCPは、位相比較部103が検知した位相誤差情報に応じたパルス状の駆動電流(チャージポンプ電流)を抵抗素子162に入出力する。このとき、ソース電流源130のソース電流量I_130とシンク電流源132のシンク電流量I_132が同量であれば、アップ信号UPがアクティブなときやダウン信号DOWNがアクティブなときの何れも、そのパルス幅に関わらず、電流が全て抵抗素子162のみで消費され、容量素子164をチャージする電流に使われることはない。ソース電流量I_130=シンク電流量I_132=I_R、アップ信号UPやダウン信号DOWNのアクティブ期間幅Δt、抵抗素子162の抵抗値R_162とすると、抵抗素子162の両端電圧VrはI_R×Δt×R_162となる。アップ信号UPやダウン信号DOWNのアクティブ期間幅Δtを制御することで、抵抗素子162の両端電圧Vrが調整される。アップ信号UPとダウン信号DOWNの何れかアクティブかで抵抗素子162に流れる電流の向きが逆になるので、差動出力チャージポンプ回路DOCPのみで位相が一定になるように発振部101を制御し得る電圧Vrが抵抗素子162に発生する。
抵抗素子162の両端の電圧Vrは、ノードND102の電圧Vcと加算されてループフィルタ電圧Vloopとして発振部101に供給される。電圧Vrおよび電圧Vcはともに位相誤差情報を示すアップ/ダウン信号UP/DOWN に基づき制御されるものであるから、最終的には、位相誤差情報がゼロとなるように発振部101の出力周波数が制御されることになる。位相同期回路としての基本的動作は一般的なものと変りがない。
<位相同期部のループ特性;第1実施形態>
ここで、第1実施形態の位相同期部100Aのループ特性についてさらに詳しく解析する。位相同期部100の動作の解析には、いわゆるチャージポンプPLLの解析として一般的な、線形化した閉ループ伝達関数を用いることができる。
第1実施形態の位相同期部100Aの場合、発振部101の入力−発振周波数変換ゲインKosc 、抵抗値R(=抵抗素子162の抵抗値R_162)、容量値C(=容量素子164の容量値C_164)、CPR回路ゲインKcpr 、CPC回路ゲインKcpc とすると、その自然角周波数ωnおよびダンピングファクタζは、式(3−1)および式(3−2)のように表すことができる。因みに、CPR回路ゲインKcpr は、差動出力チャージポンプ回路DOCPで構成された第1ループフィルタ駆動部104_1の回路ゲインであり、CPC回路ゲインKcpc は、シングルエンドチャージポンプ回路SECPで構成された第2ループフィルタ駆動部104_2の回路ゲインである。
Figure 0004683088
ここで、たとえば、位相同期部100Aを記録再生装置1に適用する場合において、式(3−1)に基づき自然角周波数ωnを、次世代DVD、通常のDVD、CDの3種類の光ディスクPDの規格で決められている値に設定するには、位相同期部100AをICとしたときには、抵抗値Rや容量値Cは固定値であるため、チャージポンプ電流Icpや分周部102での分周比αあるいは入力−発振周波数変換ゲインKosc を調整しなければならない。
本実施形態の場合、式(3)から分かるように、CPC回路ゲインKcpc とCPR回路ゲインKcpr を変えることにより、容量値Cと抵抗値Rは一定のままでも自然角周波数ωnとダンピングファクタζをそれぞれ自由に変えることができる。自然角周波数ωnとダンピングファクタζをそれぞれ自由に変えることが可能な高性能なPLL回路が実現できるようになる。第1実施形態の基本構成では、抵抗素子162の駆動を差動出力チャージポンプ回路DOCPにより行なうことで、2つのチャージポンプ回路のゲインKcpc ,Kcpr を変化させて、自然角周波数ωnとダンピングファクタζを自由に調整可能とする際に、その制御式が簡易になっている。
シングルエンドパルス出力回路(シングルエンドチャージポンプ回路SECP)と差動パルス出力回路(差動出力チャージポンプ回路DOCP)を併用することにより、抵抗回路や積分回路(容量回路)をスイッチングすることなく、自然角周波数ωnとダンピングファクタζをそれぞれ自由に変えることが可能な、高性能PLL回路を実現できる。
また、第1実施形態の位相同期部100Aの構成においては、特開平10−084279号公報に記載の構成とは異なり、2つのチャージポンプ回路DOCP,SECPの出力の加算は、電流ではなく電圧で行なわれループフィルタ電圧Vloopが得られる。したがって、発振部101の入力は必ず電圧であり、先にも述べたが、発振部101としては、電流制御発振回路101Bではなく、電圧制御発振回路101Aにすることが好ましい。その結果、電圧制御発振回路101Aとしては、回路構成がコンパクトになるし電圧電流変換ゲインGmの電圧電流変換部(トランスコンダクタンス)が不要でその変換特性の影響を受けない。たとえば、リング発振器を使用すれば、電圧−発振周波数がほぼ線形であることが利用でき、Gm回路や電流2乗回路のような電流電圧変換のためのアナログ回路の追加を必要としない。これらの回路を必要としないため、その雑音は位相同期部100Aに加わらず、精度の高い位相同期回路出力が得られる。雑音だけでなく、それらの追加アナログ回路の設計手間やチップ面積も不要である。ノイズ性能、回路規模、設計・検証の手間などの面でバランスのとれた構成を実現できた。
<<位相同期部;第2実施形態:基本構成>>
図5は、第2実施形態の基本構成の位相同期部100Cを示す機能ブロック図である。第2実施形態の位相同期部100Cは、第1実施形態の位相同期部100Aに対して、第1ループフィルタ駆動部104_1も、第2ループフィルタ駆動部104_2と同様に、位相比較部103からのアップ/ダウン信号UP/DOWN に基づき、位相誤差情報に応じたシングルエンド出力のパルス電流を出力するシングルエンドチャージポンプ回路SECPを使用するように変更している。その他の点は第1実施形態の位相同期部100Aと同様である。
このような第2実施形態の位相同期部100Cの場合も、第1実施形態の位相同期部100Aと同様に、特開平10−084279号公報に記載の構成とは異なり、2つのチャージポンプ回路DOCP,SECPの出力の加算は、電流ではなく電圧で行なわれループフィルタ電圧Vloopが得られる。したがって、第1実施形態と同様に、発振部101としては電圧制御発振回路101Aにすることが好ましい。その結果、Gm回路や電流2乗回路のような電流電圧変換のためのアナログ回路の追加を必要とせず、精度の高い位相同期回路出力が得られ、追加アナログ回路の設計手間やチップ面積も不要である。
ただし、このような第2実施形態の位相同期部100Cの場合、第1ループフィルタ駆動部104_1のシングルエンドチャージポンプ回路SECPからのソース電流やシンク電流が容量素子164にも影響を与える。そのため、自然角周波数ωnとダンピングファクタζは式(4−1)および式(4−2)(纏めて式(4))のように表される。因みに、CPR回路ゲインKcpr は、シングルエンドチャージポンプ回路SECPで構成された第1ループフィルタ駆動部104_1の回路ゲインであり、CPC回路ゲインKcpc は、シングルエンドチャージポンプ回路SECPで構成された第2ループフィルタ駆動部104_2の回路ゲインである。
Figure 0004683088
式(4)から分かるように、自然角周波数ωnとダンピングファクタζとCPC回路ゲインKcpc とCPR回路ゲインKcpr との関係が、式(3)に比べて少々複雑である。したがって、CPC回路ゲインKcpc とCPR回路ゲインKcpr の制御が複雑になるというデメリットがある。特に、自然角周波数ωnとダンピングファクタζとを細かく変化させたいときには、この差は重要となる。
<<位相同期部;第3実施形態:基本構成>>
図6は、第3実施形態の基本構成の位相同期部100Eを示す機能ブロック図である。第3実施形態の位相同期部100Eは、第1実施形態の位相同期部100Aに対して、位相比較部103をデジタル位相検出部143に置き換え、第1ループフィルタ駆動部104_1は差動出力チャージポンプ回路DOCPに代えて差動出力型の電流出力のDA変換部(DAC;Digital to Analog Converter )を使用し、第2ループフィルタ駆動部104_2はシングルエンドチャージポンプ回路SECPに代えてシングルエンド出力型の電流出力のDA変換回路を使用するように変形している。その他の点は、第1実施形態の位相同期部100Aと同様である。このような構成の第3実施形態の位相同期部100Eは、たとえば、光ディスク駆動装置などの記録再生装置1において、信号処理系におけるクロックリカバリ回路に使用するのに好適である。
デジタル位相検出部143は、入力されるデジタルデータ(デジタルデータ列Din)から位相情報(アップ・ダウン信号UpDown)をデジタル的に取り出し、第1ループフィルタ駆動部104_1および第2ループフィルタ駆動部104_2に供給する。その結果、位相同期部100Eでは、デジタル位相検出部143から与えられるデジタルデータの位相情報に基づいてクロックを生成することになる。このクロックをAD変換部54にそのサンプリングクロック(再生クロック)として与えることができる。
電流出力のDA変換回路は、デジタル位相検出部143で検知されたNビットの位相誤差情報をアナログ信号に変換するものである。差動出力型の電流出力のDA変換回路を差動出力DA変換回路DODAC と称し、シングルエンド出力型の電流出力のDA変換回路をシングルエンド出力DA変換回路SEDAC と称する。
ここで、デジタル位相検出部143は、デジタルデータ列Dinの位相情報をデジタル的に取り出し、その位相情報(アップ/ダウン信号UP/DOWN )を、差動出力DA変換回路DODAC を具備する第1ループフィルタ駆動部104_1およびシングルエンド出力DA変換回路SEDAC を具備する第2ループフィルタ駆動部104_2に供給する。
差動出力DA変換回路DODAC は、デジタル位相検出部143からの位相情報(アップ/ダウン信号UP/DOWN )に応じて波高値(パルス高)が変化するパルス電流Iout+を正相出力端(OUT+)に入出力し、パルス電流Iout-を逆相出力端(OUT-)に入出力する。差動出力DA変換回路DODAC の正相出力端(OUT+)と逆相出力端(OUT-)の間には抵抗素子162が接続されており、差動出力チャージポンプ回路DOCPの場合と同様に、ソース電流量I_130=シンク電流量I_132=I_R、アップ信号UPやダウン信号DOWNのアクティブ期間幅Δt、抵抗素子162の抵抗値R_162とすると、抵抗素子162の両端電圧VrはI_R×Δt×R_162となる。アップ信号UPやダウン信号DOWNのアクティブ期間幅Δtを制御することで、抵抗素子162の両端電圧Vrが調整される。
シングルエンド出力DA変換回路SEDAC は、デジタル位相検出部143からの位相情報(アップ/ダウン信号UP/DOWN )に応じて波高値(パルス高)が変化するパルス電流Iout を出力端(OUT )に入出力する。シングルエンド出力DA変換回路SEDAC の出力端(OUT )と基準点の間には容量素子164が接続されており、シングルエンドチャージポンプ回路SECPの場合と同様に、容量素子164(ノードND102)には、シングルエンド出力DA変換回路SEDAC による制御により、電圧Vcが発生する。この電圧Vcは、アップ信号UPやダウン信号DOWNのアクティブ期間幅Δtを制御することで調整される。
第1実施形態と同様に、抵抗素子162の両端の電圧Vrは、ノードND102の電圧Vcと加算されてループフィルタ電圧Vloopとして発振部101に供給される。第3実施形態の位相同期部100Eは、ループフィルタ駆動部104(第1ループフィルタ駆動部104_1および第2ループフィルタ駆動部104_2)として、デジタル位相検出部143からの位相情報(アップ/ダウン信号UP/DOWN )に応じた波高値の差動パルス電流(パルス電流Iout+,パルス電流Iout-)やシングルエンドのパルス電流Iout を出力するDA変換回路DODAC ,SEDAC を用いた点において第1実施形態と相違するが、基本的な動作については第1実施形態と同じである。したがって、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
すなわち、各DA変換回路DODAC ,SEDAC の回路ゲインを制御することにより、容量値Cと抵抗値Rは一定のままでも自然角周波数ωnとダンピングファクタζをそれぞれ自由に変えることができる。第3実施形態の基本構成では、抵抗素子162の駆動を差動出力DA変換回路DODAC により行なうことで、2つのDA変換回路DODAC ,SEDAC のゲインKcpc ,Kcpr を変化させて、自然角周波数ωnとダンピングファクタζを自由に調整可能とする際に、その制御式が簡易になる。
シングルエンドパルス出力回路(シングルエンド出力DA変換回路SEDAC )と差動パルス出力回路(差動出力DA変換回路DODAC )を併用することにより、抵抗回路や積分回路をスイッチングすることなく、自然角周波数ωnとダンピングファクタζをそれぞれ自由に変えることが可能な、高性能PLL回路を実現できる。
2つのDA変換回路DODAC ,SEDAC の出力の加算は、電流ではなく電圧で行なわれループフィルタ電圧Vloopが得られる点も第1実施形態と同様である。発振部101として電圧制御発振回路101Aを使用することで、電流電圧変換のためのアナログ回路の追加を必要とせず、精度の高い位相同期回路出力が得られ、追加アナログ回路の設計手間やチップ面積も不要である。
<電流出力のDA変換回路>
図7はシングルエンド出力DA変換回路SEDAC の構成例を説明する図である。図8は差動出力DA変換回路DODAC の構成例を説明する図である。
図7に示すように、シシングルエンド出力DA変換回路SEDAC は、ビット別に対応するN本のソース電流源502とN本のシンク電流源504と、各電流源502,504の出力を選択的に合成するための制御スイッチ506,508と、切替部510を備えている。図では最上位ビットMSBについてのみ参照子を付す。切替部510は、同じ電流量のソース電流源502およびシンク電流源504を一組として、制御信号 Controlとアップ・ダウン信号UpDownに基づいて制御スイッチ506,508を制御することで、制御信号 Controlが有効(Hレベル)であるときのみ、一組の電流源502,504(1ビット電流源501とも称する)がデジタル位相検出部143から出力されるアップ・ダウン信号UpDownに基づいてソース電流またはシンク電流のどちらかの電流入出力動作を行なう。
各ソース電流源502は、一方が電源側に接続され他方のソース側が制御スイッチ506に接続されている。各シンク電流源504は、一方が基準電位(接地電位GND )に接続され他方のシンク側が制御スイッチ508に接続されている。ビットごとに、ソース電流量とシンク電流量は同量にする。
ビット別の各制御スイッチ506のソース電流源502とは反対側と、対応するビット別の各制御スイッチ508のシンク電流源504とは反対側とが接続されるとともに、その接続点が、全てのビットで共通に出力端(OUT )に接続されている。各ビットの電流加算結果がDA出力信号としてノードND102と接続される出力端(OUT )から出力されるようになっている。
ビット別の各切替部510は、デジタル位相検出部143からの位相検出結果を示す各ビットのデータに応じて制御スイッチ506,508のオン/オフ動作を制御することで、1ビット電流源501がソース電流およびシンク電流の何れを発生するのかを切り替える。
このための構成として、切替部510は、デジタル位相検出部143から出力される対応するビットのアップ・ダウン信号UpDown[N−#](#は1,2,3…:1がMSB側)を論理反転するインバータ512と、2つの2入力型のANDゲート514,516を有している。
ANDゲート514は、一方の入力端子にアップ・ダウン信号UpDown[N−#]をインバータ512で論理反転した信号が入力され、他方の入力端子にデジタル位相検出部143の対応するビットの制御信号 Control[N−#](#は1,2,3…:1がMSB側)が入力され、その出力がソース電流源502側の制御スイッチ506の制御端子に供給される。ANDゲート516は、一方の入力端子にアップ・ダウン信号UpDown[N−#]が入力され、他方の入力端子に制御信号 Control[N−#]が入力され、その出力がシンク電流源504側の制御スイッチ508の制御端子に供給される。
ビット別に、ソース電流源502とシンク電流源504とは、ビットの重みに対応した同じ電流量をソースもしくはシンクするようになっている。たとえば、最上位ビットについては最大電流量Iとし、下位側に行くに連れて、1ビットごとに、その電流量を、1/2(または1/2以上)に減少させるようにする。好ましくは、MSBをIとして、以下順に、I/{2^&}(&は、1,2,…,N−2,N−1)とする。本例では、スケーリングxを1/2とし、そのべき乗でビットの重みを付けている。
また、同じ電流量のソース電流源502およびシンク電流源504を一組として、制御信号 Controlとアップ・ダウン信号UpDownに基づいて制御スイッチ506,508を制御することで、制御信号 Controlが有効(Hレベル)であるときのみ、一組の電流源502,504(1ビット電流源501とも称する)は、デジタル位相検出部143_1,172_2から出力されるアップ・ダウン信号UpDownに基づいてソース電流またはシンク電流のどちらかの電流入出力動作を行なう。
具体的には、アップ・ダウン信号UpDownがHレベルのときは、ANDゲート514の出力はLレベルとなりANDゲート516の出力はHレベルとなる。これにより、制御スイッチ506は、制御端子がLレベルとなることでオフし、制御スイッチ508は、制御端子がHレベルとなることでオンするので、一組の各電流源502,504は、シンク動作を行なう。
これに対して、アップ・ダウン信号UpDownがLレベルのときは、ANDゲート514の出力はHレベルとなりANDゲート516の出力はLレベルとなる。これにより、制御スイッチ506は、制御端子がHレベルとなることでオンし、制御スイッチ508は、制御端子がLレベルとなることでオフするので、一組の各電流源502,504は、ソース動作を行なう。
図8に示すように、差動出力DA変換回路DODAC は、シングルエンドチャージポンプ回路SECPに対しての差動出力チャージポンプ回路DOCPの変形と同様の手法を用いて、シングルエンド出力DA変換回路SEDAC に対して、さらに2つの制御スイッチ507,509を追加し、ノードND102と接続される逆相出力端(OUT-)用のDA出力信号が得られるようにする。シングルエンド出力DA変換回路SEDAC の出力端(OUT )をノードND101と接続される正相出力端(OUT+)として扱う。制御スイッチ507は、制御スイッチ506と共通にANDゲート514により制御される。
制御スイッチ509は、制御スイッチ508と共通にANDゲート516により制御される。ビット別の各制御スイッチ507のソース電流源502とは反対側と、対応するビット別の各制御スイッチ509のシンク電流源504とは反対側が接続されるとともに、その接続点が、全てのビットで共通に逆相出力端(OUT-)に接続されている。各ビットの電流加算結果がDA出力信号として逆相出力端(OUT-)から出力される。
以上、本発明について実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は前記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で前記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、前記の実施形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組合せにより種々の発明を抽出できる。実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
たとえば、前記実施形態では、光ディスク装置などの記録再生装置への適用例で説明したが、記録再生装置としては光ディスク装置に限らず、たとえば、ハードディスク駆動装置などもあり、ハードディスク駆動装置もクロックリカバリ回路や書込みクロック生成回路を使用することがある。このクロックリカバリ回路や書込みクロック生成回路に前記実施形態の位相同期部100を適用可能である。
光ディスク装置やハードディスク駆動装置に限らず、デジタルVTR、デジタルVCRなどの他の記録再生装置において、記録媒体から読み取られた再生信号の位相情報に基づいて再生クロックを生成するクロックリカバリ回路などにも同様に適用可能である。
さらに、記録再生装置に限らず、たとえば、ツイストペアメタルケーブルやファイバケーブルを媒体とするシリアル通信やチップ間伝送での入出力インタフェースなど、受信信号列のタイミングを再生する技術や、その他の電子機器にも適用可能である。
記録再生装置の一実施形態を示すブロック図である。 記録・再生信号処理部の一構成例を示す機能ブロック図である。 第1実施形態の位相同期部の基本構成を説明する図である。 チャージポンプ回路の構成例を説明する図である。 第2実施形態の基本構成の位相同期部を示す機能ブロック図である。 第3実施形態の基本構成の位相同期部を示す機能ブロック図である。 シングルエンド出力DA変換回路の構成例を説明する図である。 差動出力DA変換回路の構成例を説明する図である。 位相同期回路を一般的に表わした回路ブロック図である。 特許文献1に開示されている位相同期回路である。
符号の説明
1…記録再生装置、100…位相同期部(位相同期回路)、101…発振部、103…位相比較部、104…ループフィルタ駆動部、104_1…第1ループフィルタ駆動部、104_2…第2ループフィルタ駆動部、106…ループフィルタ部、106_1…第1ループフィルタ回路部、106_2…第2ループフィルタ回路部、162…抵抗素子、164…容量素子

Claims (5)

  1. 第1の入力信号と第2の入力信号との位相差に応じたパルス幅を有し、位相差の正負に応じたアップパルスまたはダウンパルスを出力する位相検出部と、
    前記位相検出部の出力部に接続され、チャージボンプ回路を有する、ループフィルタ駆動回路と、
    前記ループフィルタ駆動回路によって駆動され、第1ノードと第2ノードとの間に接続された抵抗素子を有する第1ループフィルタと、一端が前記第2ノードに接続され他端が基準電位に接続された静電容量素子を有する第2ループフィルタとを有するループフィルタ部と、
    入力端子が前記第1ノードに接続され、前記ループフィルタ部の出力電圧または前記ループフィルタ部の出力電流に応じた周波数で発振し、当該発振信号を前記位相検出部の前記第2の入力信号として前記位相検出部に入力する、発振部と、
    を具備する位相同期回路であって、
    前記チャージボンプ回路を有するループフィルタ駆動回路は、
    第1、第2の入力端子、および、前記第1、2ノードに接続された正相出力端子と逆相出力端子を有する差動出力チャージボンプ回路として構成され、前記第1、第2の入力端子に入力された前記位相検出部から出力される前記位相差に応じたパルス幅を有するアップパルスまたはダウンパルスに応じた電流を生成して、前記正相出力端子と逆相出力端子を介して前記第1ループフィルタを構成する前記抵抗素子が接続された前記第1、2ノードに印加する、第1チャージボンプ回路と、
    第1、第2の入力端子、および、前記第2ノードに接続されたシングルエンド出力端子を有するシングルエンドチャージボンプ回路として構成され、当該第1、第2の入力端子に入力された前記位相検出部から出力される前記位相差に応じたパルス幅を有するアップパルスまたはダウンパルスに応じた電流を生成して、前記シングルエンド出力端子および前記第2ノードを介して前記第2ループフィルタを構成する前記静電容量素子に印加する、第2チャージボンプ回路と、
    を有し、
    前記第1ループフィルタを構成する前記抵抗素子の値および前記第2ループフィルタを構成する前記静電容量素子の値は一定であり、当該位相同期回路の用途に応じた自然各周波数およびダンピングファクタにするため、前記第1チャージボンプ回路の第1回路利得および前記第2チャージボンプ回路の第2回路利得を調整する、
    位相同期回路。
  2. 前記第1チャージボンプ回路は、
    入力端子が電源供給線に接続された第1電流源と、
    一端が前記第1電流源の出力端子に接続され、前記位相検出回路から出力される前記アップパルスのオン・オンに応じたオン・オフする第1スイッチと、
    一端が前記第1電流源の出力端子に接続され、前記位相検出回路から出力される前記ダウンパルスのオン・オンに応じたオン・オフする第2スイッチと、
    一端が前記第1スイッチに接続され、前記位相検出回路から出力される前記ダウンパルスのオン・オンに応じたオン・オフする第3スイッチと、
    一端が前記第2スイッチに接続され、前記位相検出回路から出力される前記アップパルスのオン・オンに応じたオン・オフする第4スイッチと、
    入力端子が前記第3スイッチの他端および第4スイッチの他端に接続され、出力端子が基準電位に接続されている第2電流源と、
    を有し、
    前記第1スイッチと前記第3スイッチとの接続部が前記第1ノードに接続され、前記第2スイッチと前記第4スイッチとの接続部が前記第2ノードに接続され、
    前記第2チャージボンプ回路は、
    一端が前記電源供給線に接続された第3電流源と、
    前記第3電流源に接続され、前記位相検出回路から出力される前記アップパルスのオン・オンに応じたオン・オフする第5スイッチと、
    前記第5スイッチに接続され、前記位相検出回路から出力される前記ダウンパルスのオン・オンに応じたオン・オフする第6スイッチと、
    前記第6スイッチと前記基準電位との間に接続された第4電流源と、
    を有し、
    前記第5スイッチと前記第6スイッチとの接続部が前記第2ノードに接続されている、 請求項1に記載の位相同期回路。
  3. 前記発振部は、前記ループフィルタ部の出力電圧に応じた周波数で発振し、当該発振信号を前記位相検出部の前記第2の入力信号として前記位相検出部に入力する、電圧制御型発振回路を有する、
    請求項1または2に記載の位相同期回路。
  4. 記録媒体から読み取られた再生信号の位相情報に基づいて再生クロックを生成するクロック再生部および基準クロックに基づいて前記記録媒体への情報の記録時に記録データを変調するための書込みクロックを生成する書込みクロック生成部の少なくとも一方を備え、
    前記クロック再生部および前記書込みクロック生成部の両方または一方は、請求項1〜3のいずれかに記載の位相同期回路を有し、
    前記位相検出部の前記第1の入力信号が前記再生信号または前記記録データである
    記録再生装置。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の位相同期回路と、
    前記位相同期回路から出力される発振信号に基づき信号処理を行なう信号処理部と
    を備え、
    前記位相検出部の前記第1の入力信号が前記信号処理を行う信号である
    電子機器。
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