JPH1098376A - 位相同期ループ - Google Patents

位相同期ループ

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JPH1098376A
JPH1098376A JP8249584A JP24958496A JPH1098376A JP H1098376 A JPH1098376 A JP H1098376A JP 8249584 A JP8249584 A JP 8249584A JP 24958496 A JP24958496 A JP 24958496A JP H1098376 A JPH1098376 A JP H1098376A
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charge pump
phase
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JP8249584A
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Kazuyuki Hori
一行 堀
Masaru Kokubo
優 小久保
Daizo Yamawaki
大造 山脇
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION, OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/085Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal
    • H03L7/089Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal the phase or frequency detector generating up-down pulses
    • H03L7/0891Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal the phase or frequency detector generating up-down pulses the up-down pulses controlling source and sink current generators, e.g. a charge pump
    • H03L7/0893Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal the phase or frequency detector generating up-down pulses the up-down pulses controlling source and sink current generators, e.g. a charge pump the up-down pulses controlling at least two source current generators or at least two sink current generators connected to different points in the loop

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高速モードと低雑音モードのモード切り替え
型の位相同期ループを簡単な構成にて提供することにあ
る。 【解決手段】 複数個のチャージポンプCP1およびC
P2を、電流出力端子と前記容量c1との間に少なくと
も1つの抵抗r2を挟むようにループフィルタと接続す
る。また、位相周波数比較器1の出力PUおよびPDの
nandとnorをとり、nor信号をD−FF64の
クロックとし、nand信号を遅延素子63によって微
小時間dtだけ遅延させた信号をD−FF64のデータ
とすることによってロック検出を行い、これに基づきチ
ャージポンプCP2の導通を制御する。チャージポンプ
CP2の電流値を変化させるだけで、開ループ伝達関数
のループ帯域と零点の両方が変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯無線端末等に
用いられる高速周波数切り替えが可能で低雑音なPLL
回路に関し、特にPLLの特性を変化させるモード切り
替え方式と、PLLのロック/アンロック状態を検出す
るロック検出方式に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯無線端末用のPLLでは、しばしば
周波数の高速切り替えと低雑音特性の両立が必要とな
る。PLLの設計上、前者の要求に対してはループ時定
数を小さく(ループ帯域を大きく)し、後者の要求に対
してはループ時定数を大きく(ループ帯域を小さく)す
る必要があるため、これらの要求は相反するという点が
問題となる。この問題を解決するためには、周波数切り
替え時と切り替え後に対してPLLのループ時定数を変
化させ、高速モードと低雑音モードを切り替える方式が
有効である。
【0003】このようにループ時定数を変化させるため
には、2種類の方法が考えられる。第1の方法はループ
フィルタにスイッチを設け、素子値を切り替える方式で
ある。しかし、切り替え時にスイッチが発生する微小な
雑音がVCOの駆動電圧に影響して、発振周波数がジャ
ンプするという問題があるので、高速化の上で著しい改
善効果はない。
【0004】これに対し、周波数ジャンプの問題を軽減
する方式として、チャージポンプの電流値を変化させる
ことによりPLLのループ時定数を変化させる方法があ
る。しかし、本手法では開ループ特性のゲインファクタ
を変化させるのみであり、極や零点はそのままの配置を
保つ。そのため、ゲインファクタの変化幅を大きく選ぶ
と、位相余裕が減少してループが不安定になり、周波数
切り替えの時間応答が振動的になるという問題を有して
いる。
【0005】この問題を解決するための従来の技術とし
て、米国雑誌 RF Design の1993年2月号39頁〜
43頁の掲載記事 "A Flexible Fractional-N Frequenc
ySynthesizer for Digital RF Communications" の Fig
ure 9 において開ループ特性の零点を移動させることが
可能なループフィルタを備えたデュアルチャージポンプ
型PLLの一例が開示されている。
【0006】図4に従来技術のループフィルタ部分の構
成図を示す。本ループフィルタは、2系統の電流入力端
子PHPおよびPHIを有しており、PLL収束時の高
速モードでは両電流入力端子が通電している。
【0007】まず、高速モードでの開ループ伝達関数に
は、図5の(a)に概形を示すように、原点に配置される
2重の極p1およびp2と、r1とc1の作用による零
点z1と、r1とc2の作用による極p3と、r0とc
0の作用による極p4が存在するため、総合的な伝達関
数は4次となる。このときの位相余裕は、位相特性の図
における点Aから求められる。なお、振幅特性では、零
点を黒丸、極を白丸で表わしている。
【0008】次に、PLLが十分に収束した後は低雑音
モードにするため、ループを狭帯域化する必要がある。
そこで、PHPおよびPHIに流れ込む電流値の比を保
ったまま減少させると、図5の(b)に示すように下方へ
全体の振幅特性がシフトする。このとき、点Bに示すよ
うに位相が−180°に近づくので、位相余裕が減少し
てループが不安定になるので、周波数切り替え応答が振
動的になる。この対策として、PHIの電流値を単独に
減少させることによって、伝達特性は図5の(c)に示す
ように変化し、零点z1が低周波側へシフトしてz1'
となるから、点Cに示すように位相余裕が改善される。
【0009】以上説明したように、従来のループフィル
タでモード切り替えを行なうためには、電流PHIとP
HPの両方の安定性を保ちながら同時に独立に変化させ
る必要があるため、制御方式、回路構成の複雑化を招く
という問題を有している。
【0010】これと類似の別の従来例として、特開平6
−276090に開示されるPLLが挙げられる。この
実施例を図6に示す。本従来例のチャージポンプCP2
とループフィルタとの接続関係は、図4で説明した従来
例と同じであるが、CP2単独では単に零点を移動させ
るだけで、ループ帯域を変化させることができない。そ
こで、帯域可変用にチャージポンプCP3を追加する必
要があり、チャージポンプCP1と併せて合計3種類の
チャージポンプを用いるので、回路の簡単化、小型化に
適さないという問題を有している。
【0011】これらループフィルタの問題とは別に、上
記のようなモード切り替え制御を行うためには、十分に
位相がロックしたことを検出するロック検出器が必要と
なる。このようなロック検出器の従来例として、特開昭
64−24630にD−FFと遅延回路を用いたロック
検出器が開示されている。図7に構成図、図8(a)(b)に
動作の一例を表わすタイミング図を示す。この構成で
は、PFCの2種類の出力パルスPUとPDを入力とす
る反転型排他的論理和(Ex−nor)回路71の出力パ
ルス幅と遅延回路72の遅延時間の大小をD−FF回路
73で判定している。したがって、(a)より前記パルス
幅が十分に大きいときはD−FF73の出力はローレベ
ルであり、(b)よりパルス幅が遅延時間を下回るとD−
FF73の出力がハイレベルに変化する。
【0012】このような従来の構成では、Ex−nor
回路71の出力パルス幅は位相ロック後には極めて小さ
くなる。しかしながら、Ex−nor回路71の立ち上
がり、立ち下がり時間が零ではないことから、極めて小
さいパルス幅を出力するとき、十分な振幅が取れなくな
る恐れがある。例えば現実の回路では図8(c)のような
波形になると考えられるが、この場合にはD−ff73
のトリガがかからなくなり、ロック検出エラーを引き起
こすという点が問題となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題の1つは、複数のチャージポンプ回路を用いた
モード切り替え型PLLを設計する場合の、従来のルー
プフィルタを用いることによって生じる、回路構成の複
雑化である。
【0014】また、本発明が解決しようとする第2の課
題は、従来のロック検出器を用いた場合に微小パルス幅
の信号を用いなければならないことに起因する、ロック
検出エラーである。
【0015】本発明の目的は、これら従来技術の問題点
を解決し、簡単なチャージポンプ回路構成によってモー
ド切り替えを可能とするループフィルタと、微小パルス
幅を扱うことなくロック検出が可能なロック検出器と、
これらを用いた高速に周波数の切り替えが可能で低雑音
なPLLを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の特徴として、図1に示すようにチャ
ージポンプ回路2が、PLLの低雑音モードと高速モー
ドを受け持つ複数個のチャージポンプ回路CP1および
CP2から構成されるとともに、ループフィルタ3が一
端が接地である容量c1と複数個の抵抗r1およびr2
との直列接続構造を有し、チャージポンプCP2の電流
出力端子と容量C1の間に少なくとも1つの抵抗r2が
存在するように接続する。
【0017】また、本発明の第2の特徴として、ロック
検出器6がPFC1の2種類の出力パルス信号PUおよ
びPDの反転論理積を得るnand回路61と、前記P
FC1の出力パルス信号の反転論理和を得るnor回路
62と、前記nand回路出力を微小時間遅延させる少
なくとも1つ以上のdelay回路63と、前記nor
回路出力をクロック信号とし、前記nand回路出力を
データ信号とする少なくとも1つ以上のD−FF回路6
4から構成される。
【0018】本発明によるループフィルタ3では、図1
に示すように高速動作用チャージポンプCP2の電流出
力端子と容量c1との間に抵抗r2を設けることによっ
て、抵抗r2とc1から定まる時定数を有する零点を伝
達関数に持たせることができるので、CP2を動作させ
ると零点が移動する。また、チャージポンプCP2の出
力電流が抵抗r2を流れるので、これらの積から定まる
電圧降下に依存したゲインファクタの変化が存在する。
したがって、チャージポンプCP2の電流値ICP2と
抵抗r2を調整することによって、チャージポンプCP
2の電流変化のみによって、開ループ特性におけるルー
プ帯域と零点の両方を変化させることができる。このと
きチャージポンプCP1は一定電流でよいので、回路の
簡単化を行うことができる。
【0019】また、本発明によるロック検出回路では、
nand回路61とnor回路62の出力はPFC1に
よって定まる一定パルス幅のオーバラップ成分を有して
いるため、Ex−nor回路を用いる場合と異なり微小
パルス幅の信号を用いる必要がなく、ロック検出を行う
ことができる。
【0020】
【発明実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用い
て説明する。図1は本発明の一実施例を表わす構成図で
ある。
【0021】本発明のPLLは、基準信号frと入力信
号fvとの位相差を比較するPFC1と、PFC1の2
種類の出力パルス信号PUおよびPDによって駆動され
る2個のチャージポンプCP1とCP2からなるチャー
ジポンプ回路2と、ループフィルタ3と、ループフィル
タ3の出力電圧に対応した周波数にて発振するVCO4
と、VCO4の出力信号を外部より指定される分周数N
にて分周する分周器5と、ロック検出回路6と、ロック
検出回路6の出力信号によって前記CP2の導通を制御
するスイッチ7から構成される。
【0022】ループフィルタ3は、一端が接地である容
量c1と2個の抵抗r1およびr2との直列接続構造と
並列容量c2を有し、前記CP2がr1とr2の間の接
点に接続され、前記CP1がr1のもう一端に接続され
ている。したがって、CP2の出力端子と容量c1の間
には抵抗r2が存在する。
【0023】また、ロック検出器6は、前記PFC1の
出力信号PUおよびPDの反転論理積信号を得るnan
d回路61と、前記PUおよびPDの反転論理和信号を
得るnor回路62と、前記反転論理積信号を微小時間
遅延させるdelay回路63と、前記nor回路出力
をクロック信号とし、前記nand回路出力をデータ信
号とするD−FF回路64から構成される。
【0024】まず、ループフィルタ3について説明す
る。ループフィルタ3を用いた場合の開ループ伝達関数
は、チャージポンプCP1とCP2の電流値をそれぞれ
ICP1およびICP2として、(数1)で表わされ
る。
【0025】
【数1】
【0026】また、スイッチ7が導通、非導通時のそれ
ぞれの極零配置とゲインファクタを(表1)に示す。
【0027】
【表1】
【0028】いま、一数値例として、9 r2=r1、
Icp2=99 Icp1と選んだ場合を考える。高速
モードではICP1とICP2の両方が通電し、低雑音
モードではICP1のみが通電するものとする。高速モ
ードの開ループ伝達関数の一例を図2(a)に示す。低雑
音モードでは、(b)に示すようにゲインファクタは高速
モードの約40dB減(1/100倍)、零点は高速モ
ードの0.109倍(約−1decade)に移動する
ので、ループ帯域が約1/10に減少し、位相余裕の劣
化も緩和されている。
【0029】ここで注意すべきことは、r2=0とする
と零点が−2decade(1/100倍)移動するの
で、振幅特性の折れ点は単に(a)の20dB/decの
直線上を移動するだけで、結果としてループ帯域は変化
しないということである。これは従来技術に対応してお
り、別途ループ帯域を下げる手段を設けなければならな
いことを意味している。
【0030】次に、ロック検出器6の動作について説明
する。図3は、ロック検出器6の動作の一例を表わすタ
イミング図である。図6(a)はPFCの入力信号frと
fvの位相差が大きい場合に相当し、図6(b)は位相差
が小さい場合に相当する。
【0031】一般に、PLLに用いられるPFCは、出
力PUとPDの両方が遷移したことを検出してリセット
がかかるようになっている。そのため、出力PUとPD
には位相差に比例した幅のパルスに付随して、上記リセ
ットに要する遅延時間に相当する幅のオーバラップ分が
存在する。したがって、位相が完全にロックするとPF
C出力PUとPDは上記オーバラップ分のみとなる。こ
のオーバラップパルス幅が極めて小さいときにチャージ
ポンプ回路の追従性が不十分であると、いわゆる不感帯
が発生してPLLの雑音性能を劣化させる。このため、
オーバラップパルス幅はある程度の幅を持つことが望ま
しいが、極端に大きくすると逆にスプリアス特性が劣化
するので、通常10ns前後の値が用いられる。
【0032】このような条件の下でPUとPDの反転論
理積をとると、PUとPDのうち幅が広い方のパルス
(位相差成分+オーバラップ成分)に相当した出力が得
られ、反転論理和をとるとPUとPDのうち幅が狭い方
のパルス(オーバラップ成分)に相当した出力が得られ
る。これらのパルスは、上記の理由から十分なレベルが
得られる程度のパルス幅を有している。そこで、nor
回路62出力をD−FFのクロックパルスとして用い、
上記nand回路61出力を遅延器63により微小時間
dtだけ遅延させた信号をD−FF64のデータ信号と
して用いる。
【0033】これより、位相差パルス幅が微小遅延時間
dt以上では、クロックパルスの立ち上がりエッジにお
けるnand出力dtのレベルがハイレベルなので、D
−FF出力がハイレベルとなり、位相差パルス幅が微小
遅延時間dt以下では、クロックパルスの立ち上がりエ
ッジにおけるnand出力dtのレベルがローレベルな
ので、D−FF出力がローレベルとなる。
【0034】このようにして、オーバラップパルス幅に
依存せず、dtに等しいnand出力パルス幅に相当す
る位相差を閾値とするロック検出を行うことができる。
【0035】次に、本発明の第2の実施例を図9を用い
て説明する。本実施例によるループフィルタは、m個の
抵抗r1〜rmが直列に接続される構造を有しており、
抵抗rkと抵抗r(k−1)の間にチャージポンプCPk
が接続されている(kは2以上m以下の整数)。
【0036】したがって、各チャージポンプ出力と容量
c1との間には、少なくとも1種類の抵抗(例えばCP
Mに対してはrm)が存在するため、この値を調整する
ことによって零点とループ帯域の両方を調整することが
できる。
【0037】また、ロック検出器はnand回路61
と、nor回路62と、m−1個の遅延素子63-1〜
63-(m−1)と、m−1個のD−FF回路64-1〜6
4-(m−1)を有している。
【0038】本実施例のロック検出器は、遅延の段数に
応じたm−1種類の位相の閾値を有しており、閾値は遅
延の段数が多いものほど大きくなる。したがって、位相
がロックする過程を考えると、D−FF回路64-(m−
1)からD−FF回路64−1への順番に従って出力パ
ルスがローレベルへ遷移する。よって、D−FF64-
(k−1)の出力をチャージポンプCPkに接続すること
により、PLLの伝達関数は、図10(1)〜(m)に示すよ
うに(m)から(1)への順番に段階的に変化することにな
る。
【0039】高速モードと低雑音モードとで特性を大幅
に変化させなければならない場合においては、図1の構
成ではモード切り替え時にループ内に残る微小位相差が
原因で、周波数が目的周波数から離れる方向へ遷移する
場合がある。このような場合には、ループ特性を徐々に
最終的な特性へと近付けることで問題が緩和されるの
で、本実施例におけるPLL回路が適している。
【0040】なお、本発明は図1および図9の実施例に
限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々に変更することが可能である。例えば、図1ではチャ
ージポンプCP2の電流制御はスイッチ7によって行っ
ているが、これを取り外して論理ゲートをチャージポン
プCP2の入力に挿入し、入力信号の印加を制御する方
法に代えることもできる。
【0041】また、図1の実施例ではループの次数は3
であるが、図5に極p4が存在するのと同様に高周波領
域に4次極、5次極等々を追加して、ループの高域減衰
量を大きくすることもできる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のループフ
ィルタを用いることにより、高速動作用チャージポンプ
CP2の電流値ICP2を切り替え制御するだけで、開
ループ伝達関数のループ帯域および零点の両方を変化さ
せることができるので、従来技術よりも簡単な構成でP
LLのモード切り替えを行なうことができる。
【0043】また、本発明のロック検出器を用いること
により、幅の極めて小さいパルスをD−FFのトリガ信
号として用いる必要がないため、エラーを起こすことな
くロック検出が可能となる。
【0044】これらのループフィルタとロック検出器を
用いることによって、高速周波数切り替えが可能で、周
波数切り替え後は低雑音となるモード切り替え型PLL
を簡単な構成にて提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるPLL回路の第1の実施例であ
る。
【図2】第1の実施例のPLL回路の開ループ特性であ
る。
【図3】本発明によるPLL回路に用いるロック検出器
の動作タイミング図である。
【図4】従来のループフィルタ回路である。
【図5】従来のループフィルタを用いたPLL回路の開
ループ特性である。
【図6】従来のPLL回路である。
【図7】従来のロック検出器である。
【図8】従来のロック検出器の動作タイミング図であ
る。
【図9】本発明によるPLL回路の第2の実施例であ
る。
【図10】第2の実施例のPLL回路の開ループ特性で
ある。
【符号の説明】
1…位相周波数比較器(PFC)、2…チャージポンプ、
3…ループフィルタ、4…電圧制御発振器(VCO)、5
…分周器、6…ロック検出器、61…反転型論理積回路
(nand)、62…反転型論理和回路(nor)、63,6
3-1〜63-(m−1),72…遅延素子、7,7-1〜7
-(m−1)…スイッチ、64,64-1〜64-(m−
1),73…D−フリップフロップ(D−FF)、71…
反転型排他的論理和回路(Ex-nor)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準信号と入力信号との位相差を比較する
    デジタル型位相周波数比較器と、該デジタル型位相周波
    数比較器の2種類の出力パルス信号によって駆動される
    チャージポンプ回路と、該チャージポンプ回路の出力電
    流を積分するループフィルタと、該ループフィルタの出
    力電圧に対応した周波数にて発振する電圧制御発振器
    と、該電圧制御発振器の出力信号を外部より指定される
    分周数にて分周する分周器とを備え、該分周器の出力信
    号を上記デジタル型位相周波数比較器の入力信号へ帰還
    することで構成される位相同期ループにおいて、上記チ
    ャージポンプ回路が複数のチャージポンプ部から構成さ
    れるとともに、上記ループフィルタが一端が接地である
    容量と複数の抵抗との直列接続構造を有し、上記チャー
    ジポンプ回路の出力端子と前記容量との間に少なくとも
    1種類の抵抗が存在するように接続されることを特徴と
    する位相同期ル−プ。
  2. 【請求項2】デジタル型位相周波数比較器と、該デジタ
    ル型位相周波数比較器の出力によって駆動されるチャー
    ジポンプ回路と、該チャージポンプ回路の出力を積分す
    るループフィルタと、該ループフィルタの出力電圧に基
    づき発振する電圧制御発振器と、該電圧制御発振器の出
    力信号を分周する分周器とを備え、該分周器の出力信号
    をデジタル型位相周波数比較器の入力へ帰還することで
    構成される位相同期ル−プにおいて、上記デジタル型位
    相周波数比較器の2種類の出力パルス信号の反転論理積
    信号を得るnand回路と、上記デジタル型位相周波数
    比較器の2種類の出力パルス信号の反転論理和信号を得
    るnor回路と、上記反転論理積信号を微小時間遅延さ
    せる少なくとも1つ以上のdelay回路と、上記no
    r回路の出力をクロック信号とし、上記nand回路の
    出力をデータ信号とする少なくとも1つ以上のD−フリ
    ップフロップ回路とから構成されるロック検出回路を具
    備することを特徴とする位相同期ル−プ。
  3. 【請求項3】請求項1記載の位相同期ル−プにおいて、
    前記デジタル型位相周波数比較器の2種類の出力パルス
    信号の反転論理積信号を得るnand回路と、前記デジ
    タル型位相周波数比較器の2種類の出力パルス信号の反
    転論理和信号を得るnor回路と、上記反転論理積信号
    を微小時間遅延させる少なくとも1つ以上のdelay
    回路と、上記nor回路の出力をクロック信号とし、上
    記nand回路の出力をデータ信号とする少なくとも1
    つ以上のD−フリップフロップ回路とから構成されるロ
    ック検出回路を具備するとともに、該ロック検出回路の
    出力信号に基づき、前記チャージポンプ回路の切り替え
    制御を行うことを特徴とする位相同期ル−プ。
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Cited By (9)

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