JP4682708B2 - 自動調心ころ軸受の組立方法及び組立装置 - Google Patents

自動調心ころ軸受の組立方法及び組立装置 Download PDF

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Description

この発明は、各種機械装置に組み込まれ、例えばハウジングの内側に回転軸を支承する、自動調心ころ軸受の組立方法及び組立装置の改良に関する。
例えば重量の嵩む軸をハウジングの内側に回転自在に支承する為に従来から、特許文献1に記載された様な自動調心ころ軸受が使用されている。図3〜4は、この特許文献1に記載される等により、従来から広く知られている自動調心ころ軸受1を示している。この自動調心ころ軸受1は、互いに同心に組み合わされた外輪2と内輪3との間に、複数の球面ころ4、4を転動自在に配列して成る。そして、1対の保持器5、5により、これら複数の球面ころ4、4の分離防止を図っている。
上記外輪2の内周面には、単一の中心を有する球状凹面である外輪軌道6を形成している。又、内輪3の外周面の幅方向(図3の左右方向)両側には、それぞれが上記外輪軌道6と対向する、1対の内輪軌道7、7を形成している。又、上記複数の球面ころ4、4は、その最大径部が各球面ころ4、4の軸方向長さの中央部にある対称形で、上記外輪軌道6と上記1対の内輪軌道7、7との間に、2列に亙って転動自在に配列されている。
上記両保持器5、5は、円すい筒状の主部8に、これら各球面ころ4、4をそれぞれ転動自在に保持する複数のポケット9を、円周方向に亙って等間隔に形成している。上記主部8は、上記各球面ころ4、4のピッチ円直径よりも径方向内側に配置しており、この主部8の円周方向に関する上記各ポケット9の幅は、上記各球面ころ4、4の外径よりも小さくしている。従って、これら各ポケット9内に保持されたこれら各球面ころ4、4が、上記両保持器5、5の内径側に抜け出る事はない。又、上記主部8の大径側端縁部に外向フランジ部10を、上記金属板を径方向外方に折り曲げる事により形成している。そして、この外向フランジ部10の内周縁部で上記各ポケット9の円周方向中間部に相当する位置に、それぞれ径方向内方に突出する状態で形成した弾性舌片11を、上記各球面ころ4、4の軸方向両端面の中央部にそれぞれ形成した円形の凹部12に係合させている。これら弾性舌片11と凹部12との係合により、上記各ポケット9内に上記各球面ころ4、4を、上記主部8の径方向外側から組み込めるが、一度組み込んだ後の状態では、これら各球面ころ4、4が、上記両保持器5、5の外径側に抜け出ない様にしている。
上述の様に構成される自動調心ころ軸受1により、例えばハウジングの内側に回転軸を支承する場合、外輪2をハウジングに内嵌固定し、内輪3を回転軸に外嵌固定する。回転軸と共にこの内輪3が回転する場合には、複数の球面ころ4、4が転動して、この回転を許容する。ハウジングの軸心と回転軸の軸心とが不一致の場合、上記外輪2の内側で上記内輪3が調心する(外輪2の中心軸に対し内輪3の中心軸を傾斜させる)事で、この不一致を補償する。この場合に於いて、外輪軌道6は単一球面状に形成されている為、上記複数の球面ころ4、4の転動は、不一致補償後に於いても、円滑に行なわれる。
上述の様に構成され作用する自動調心ころ軸受1を組み立てる工程に就いては、例えば特許文献2に記載されている。この自動調心ころ軸受1を組み立てる場合には、先ず、図5に示す様な内輪組立体13を、外輪2の外で組み立てる。この内輪組立体13は、内輪3の周囲に複数の球面ころ4、4を、1対の保持器5、5と共に組み付けて成る。この様な内輪組立体13の外径D13は、上記外輪2の開口部の内径R2 よりも大きい(D13>R2 )為、そのままではこの外輪2の内側に挿入できない。そこで、上記特許文献2に記載されている様に、図6に示す如く、上記外輪2を直径方向反対側から径方向内方に押圧して、この外輪2を楕円形に弾性変形させ、この楕円形の長径を上記内輪組立体13の外径よりも大きくする。そして、この状態で、図5〜6に示す様に、この内輪組立体13を上記外輪2の内側に、この内輪組立体13の中心軸O13とこの外輪2の中心軸O2 とを実質的に直交させた状態で、外輪軌道の曲率中心がこの内輪組立体13の中心軸O13上に位置する状態にまで挿入する。挿入後、この外輪2を径方向反対側から押圧している力を解除し、この外輪2を円形に復元させる。
尚、この外輪2内への上記内輪組立体13の挿入作業は、上記両保持器5、5の一部(図5の左右両端部)のポケット9、9内に球面ころ4、4を保持せず、上記内輪組立体13の直径を上記外輪2の開口部の内径以下に抑えた状態で行なう場合もある。上記一部のポケット9、9内への上記各球面ころ4、4の組み込み作業は、上記挿入作業の後、上記内輪組立体13を自身の中心軸O13を中心に回転させて、上記一部のポケット9、9を上記外輪2の外側に露出させた状態で行なう。
この外輪2内への上記内輪組立体13の挿入作業を、上記何れの方法により行なった場合でも、これら外輪2と内輪組立体13との中心軸O2 、O13同士が外輪軌道6の曲率中心上で、実質的に直交する状態にまで挿入した後、これら両中心軸O2 、O13同士を一致させる、所謂返し作業と呼ばれる組み込み作業を行なう。即ち、上記内輪組立体13を、この内輪組立体13及び上記外輪2の直径方向を中心に実質的に90度揺動させて、前述の図3〜4に示した如く、上記内輪組立体13を上記外輪2の内側に組み込む。この様な返し作業の手順に就いては、例えば特許文献3に記載されている。
図7は、この特許文献3に記載された、上記内輪組立体13を上記外輪2の内側に組み込む為に行なう、返し作業の手順を示している。この返し作業は、この外輪2の中心軸をほぼ水平方向に配置した状態で行なう。そして、内輪組立体13を構成する複数個の球面ころ4、4のうち、下側に存在する球面ころ4、4を人手14により上方に軽く押し上げつつ、上記内輪組立体13の中心軸と上記外輪2の中心軸とを一致させる方向に、この内輪組立体13をこの外輪2に対し揺動変位させる。この揺動変位を、上記下側に存在する球面ころ4、4を上方に押し上げつつ行なう理由は、これら各球面ころ4、4の端面外径寄り部分と上記外輪2の端面内径寄り部分とが、図8のイ部の様に干渉する事を防止する為である。
即ち、それぞれが保持器5、5のポケット9、9内に保持された上記各球面ころ4、4は、前述した様な構造により、これら両保持器5の外径側に抜け出ない様にされてはいるが、周囲に外輪2を組み付ける以前に於いては、或る程度径方向外方に変位する事は避けられない。この為、上記返し作業を、上記図7に示す様に、下側に存在する球面ころ4、4を上方に押し上げつつ行なわないと、上記図8に示す様に、これら各球面ころ4、4の端面外径寄り部分と上記外輪2の端面内径寄り部分とが干渉してしまう。この状態では、この外輪2の内側に上記内輪組立体13を組み込めなくなる。上記返し作業を行なう際には、この様な問題がある為、この返し作業を含んで、自動調心ころ軸受の全組立工程を自動化する事ができなかった。
特許第3529191号公報 特開昭54−27644号公報 特開平11−42521号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑み、人手で球面ころを支えなくてもこの球面ころの一部と外輪の開口端縁部とが干渉する事を防止できる自動調心ころ軸受の組立方法及び組立装置を実現すべく発明したものである。
本発明の対象となる自動調心ころ軸受は、前述の従来から知られている自動調心ころ軸受と同様に、球状凹面である外輪軌道を内周面に形成した外輪と、この外輪軌道と対向する1対の内輪軌道を外周面に形成した内輪と、これら外輪軌道と内輪軌道との間に、2列に亙って転動自在に設けられた複数の球面ころと、これら各球面ころを転動自在に保持する複数のポケットを備えた保持器とから成る。
そして、請求項1に記載した自動調心ころ軸受の組立方法の発明は、上述の様な自動調心ころ軸受を組み立てるべく、上記内輪と上記各球面ころと上記保持器とを予め組み合わせて成る内輪組立体を上記外輪の内側に、この内輪組立体の中心軸とこの外輪の中心軸とが、上記外輪軌道の曲率中心部分で実質的に直交する状態にまで挿入してから、この内輪組立体を、これら内輪組立体及び外輪の直径方向を中心に実質的に90度揺動させ、この内輪組立体をこの外輪の内側に組み込む。
特に、請求項1に記載した自動調心ころ軸受の組立方法に於いては、上記内輪組立体を上記外輪の内側に、これら内輪組立体と外輪との中心軸同士が、上記外輪軌道の曲率中心部分で実質的に直交する状態に迄挿入すると共に、この外輪を、球状凹部を有する台座に載置する。次いで、この状態で、上記内輪組立体を構成する上記各球面ころをこの球状凹部の内面である案内用球状凹面で案内しつつ、この内輪組立体を上記直径方向を中心に揺動させる。そして、この内輪組立体の中心軸と上記外輪の中心軸とを実質的に一致させる。
尚、上記外輪軌道の曲率中心部分で実質的に直交する状態とは、厳密に直交する必要はないが、上記内輪組立体を上記外輪の内側に挿入でき、しかも、挿入後に、この外輪の内側でこの内輪組立体を揺動可能な状態を言う。又、これら外輪と内輪組立体との中心軸同士を実質的に一致させるとは、厳密に一致させる必要はないが、完成した自動調心ころ軸受として機能できる状態を言う。本明細書及び特許請求の範囲全体で同じである。
又、請求項4に記載した自動調心ころ軸受の組立装置に於いては、台座と揺動腕とを備える。このうちの台座は、上記外輪を載置自在であり、且つ、内面を案内用球状凹面とした球状凹部を有する。この球状凹部は、上記内輪組立体を上記外輪の内側に、互いの中心軸同士が上記外輪軌道の曲率中心部分で実質的に直交する状態にまで挿入した状態で、上記内輪組立体の一部を進入させる。そして、この内輪組立体の上記直径方向を中心とする揺動に伴って、この内輪組立体を構成する上記各球面ころを、前記外輪軌道の内側に案内する。又、上記揺動腕は、上記台座の近傍で上記球状凹部の開口部に対向する部分に設けられたもので、上記内輪組立体及び外輪の直径方向を中心に変位してこの内輪組立体を揺動させる。
上述の様に構成される本発明の自動調心ころ軸受の組立方法及び組立装置によれば、球状凹部の内面である案内用球状凹面が、内輪組立体を構成する各球面ころが両保持器の径方向外方に変位する事を阻止する。従って、この内輪組立体の中心軸と外輪の中心軸とが、外輪軌道の曲率中心部分で実質的に直交する状態から、この内輪組立体を実質的に90度揺動させる返し作業を行なえば、特に人手により上記各球面ころを支えていなくても、上記内輪組立体を上記外輪の内側に組み込める。
この為、上記返し作業を含んで、自動調心ころ軸受の全組立工程を自動化する事が可能になる。
請求項1に記載した発明を実施する為に好ましくは、請求項2に記載した様に、台座に設けた案内用球状凹面を、外輪軌道と実質的に同一の曲率半径を有する形状とする。そして、外輪を上記台座に載置した状態で、上記外輪軌道の曲率中心と上記案内用球状凹面の曲率中心とを実質的に一致させる。この場合に於ける実質的に一致させるとは、厳密に一致させる必要はないが、保持器のポケット内に保持された各球面ころの軸方向端面外周縁部に形成した面取りの寸法等との関係で、これら各球面ころを上記外輪軌道の内側に案内できる程度に一致させる状態を言う。
この様な構成を採用すれば、上記各球面ころを上記外輪軌道の内側に送り込む為の返し作業を、より円滑に行なえる。
又、請求項1〜2に記載した発明を実施する場合に好ましくは、請求項3に記載した様に、内輪組立体をこの内輪組立体及び外輪の直径方向を中心に実質的に90度揺動させる際に、台座を、この台座に載置した外輪の中心軸を中心として揺動又は回転させる。
この様に構成すれば、上記内輪組立体の中心軸と上記外輪の中心軸とが、上記外輪軌道の曲率中心部分で実質的に直交する状態から、この内輪組立体を実質的に90度揺動させる返し作業を、より円滑に行なえる。
即ち、上記台座を揺動又は回転させる事に伴って、上記内輪組立体及び上記外輪が振動し、上記返し作業の過程で互いに接触する、各球面ころと外輪との位置関係が不安定になる(各瞬間の位置関係を保持しにくい状態になる)。この為、上記返し作業の途中で、何れかの球面ころの軸方向端縁と上記外輪の開口周縁部とが引っ掛かっても、引っ掛かった状態が安定せずに直ちに解消されて、当該球面ころを外輪軌道の内側に入り込ませる事ができる。又、各球面ころがこの外輪軌道の内側に入り込んだ後の状態でも、これら各球面ころの転動面と外輪軌道との間に作用する摩擦を小さく抑えられる。この為、これら転動面や外輪軌道に擦り傷等の損傷を生じさせる事なく、上記内輪組立体を上記外輪の内側に組み込める。
図1〜2は、本発明の実施例を示している。本実施例に使用する自動調心ころ軸受の組立装置は、台座15と、揺動腕16と、抑え治具17、17とを備える。このうちの台座15は、ステンレス鋼等の金属、或いはポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂等の合成樹脂により造られたもので、図示しない旋回台の上面に支持固定されている。この旋回台は、鉛直方向に配設された回転中心軸を中心に回転するもので、上記台座15は、この回転中心軸と同心に配置されている。又、この台座15は、自動調心ころ軸受1を構成する外輪2をその上面に載置自在であり、且つ、この上面に開口した球状凹部18を有する。この球状凹部18は、上記回転中心軸上の点を曲率中心とする案内用球状凹面19と、底部に、この案内用球状凹面19よりも径方向外方(下方)に凹んだ状態で設けられた、油抜き用の凹部20とから成る。又、この案内用球状凹面19は、外輪2の内周面に形成した外輪軌道6と実質的に同一の曲率半径を有する。そして、この外輪2を上記台座15に載置した状態で、上記外輪軌道6の曲率中心と上記案内用球状凹面19の曲率中心とが実質的に一致する。
又、上記揺動腕16の基端部(図1の上端部)は、ロータリアクチュエータ21の出力盤22の前面で、回転中心から外れた位置に結合固定している。この出力盤22は、水平方向に配置された回転中心軸を中心として揺動変位するもので、この回転中心軸の高さ位置は、上記台座15の上面に載置された状態での、上記外輪軌道6の曲率中心の位置と実質的に(誤差を除き可及的に)一致している。又、上記揺動腕16の先端部は、上記台座15の上面に載置された上記外輪2の上方で、この外輪2の内側に挿入された内輪組立体13を構成する何れかの球面ころ4の軸方向端面に係合(突き当て)自在な位置に存在する。
更に、上記両抑え治具17、17はそれぞれ、互いに対向する状態で互いに同心に設けられた、エアシリンダ等の直動式のアクチュエータ23の出力ロッド24の先端部に、互いに同心に支持固定されている。この様な両抑え治具17、17は、上記両アクチュエータ23の伸長に伴って互いに近付きあった状態で上記外輪2を直径方向反対側から抑え付ける。そして、この外輪2を上記台座15の上方に、上記案内用球状凹面19と同心に支持する。
尚、本実施例の場合には、上記外輪2の内側に上記内輪組立体13を、図2の(A)に示した状態にまで挿入する挿入作業工程と、この内輪組立体13をこの図2の(C)に示した状態にまで揺動させる返し作業工程とを、別々のステージで行なう事を前提としている。但し、これら両工程を同一のステージで行なわせる事も可能である。この場合には、上記両アクチュエータ23として、油圧シリンダ、送りねじ機構等の大きな押圧力を得られるものを使用し、これら両アクチュエータ23により上記外輪2を、前述の図6に示した様に、楕円形に変形可能にする。そして、この外輪2を楕円形に変形させた状態で上記挿入作業工程を行なった後、上記両アクチュエータ23が上記外輪2を押圧している力を(この外輪2を変形させないが、位置決め可能な程度にまで)弱めてから、上記返し作業工程を行なう。
何れにしても、上記内輪組立体13を、上記台座15の上面に載置した外輪2の内側に挿入した状態では、この内輪組立体13を構成する各球面ころ4、4のうち、下半部に存在する球面ころ4、4の転動面が、上記案内用球状凹面19に当接する。そして、上記返し作業の開始状態では、上記内輪組立体13の中心軸O13と上記外輪2の中心軸O2 とが、この外輪2の内周面の外輪軌道6の曲率中心O6 部分で実質的に直交する。又、上記開始状態では、前記揺動腕16の先端部が、図2の(A)に示す様に、上記内輪組立体13の上端部の側方に存在する。
上記図2の(A)に示す様に、上記台座15の上面に載置した外輪2の内側に上記内輪組立体13を挿入したならば、それまで停止していた上記揺動腕16を、図2の(A)に示した状態から反時計方向に揺動変位させる。そして、上記内輪組立体13を、図2の(A)→(B)→(C)に示す順番で、この内輪組立体13及び上記外輪2の直径方向を中心に揺動変位させる。この揺動変位に伴って、この内輪組立体13が、この外輪2の内側に組み込まれる。
上記図2の(A)→(B)→(C)に示す様に、上記内輪組立体13が上記外輪2の内側に組み込まれる過程で、この内輪組立体13を構成する上記各球面ころ4、4が、上記案内用球状凹面19に案内されつつ、上記外輪軌道6の内側に入り込む。これら案内用球状凹面19の上端開口縁部と外輪軌道6の下端開口縁部との間には、不可避な誤差に基づく微小な段差が存在するが、上記各球面ころ4、4の端面外周縁部に存在する面取りの存在に基づき、これら各球面ころ4、4が上記外輪軌道6の内側に、無理なく入り込まれる。しかも、本実施例の場合には、上記台座15を回転させる事に伴って、上記内輪組立体13及び上記外輪2が振動している。従って、上記返し作業の過程で互いに接触する、各球面ころ4、4と外輪2との位置関係が不安定になり、この返し作業の途中で、何れかの球面ころ4の軸方向端縁と上記外輪2の開口周縁部とが引っ掛かっても、引っ掛かった状態が安定せずに直ちに解消される。この為、当該球面ころ4を上記外輪軌道6の内側に入り込ませる事ができる。又、上記各球面ころ4、4がこの外輪軌道6の内側に入り込んだ後の状態でも、これら各球面ころ4、4の転動面とこの外輪軌道6との間に作用する摩擦を小さく抑えられる。この為、これら転動面や外輪軌道6に擦り傷等の損傷を生じさせる事なく、上記内輪組立体13を上記外輪2の内側に組み込める。尚、上記台座15を回転させる理由は、上記各球面ころ4、4と上記外輪2との位置関係を不安定にする為であるから、上記台座15を回転させずに、振動子等により振動させても良い。
又、図示の実施例の場合には、前記球状凹部18の底部に、上記案内用球状凹面19よりも径方向外方に凹んだ、油抜き用の凹部20を設けている為、上記球状凹部18内に存在する油が上記案内用球状凹面19に留る事を防止できる。但し、この凹部20を設ける事に伴って、上記返し作業の初期段階で、この凹部20に対向している一部の球面ころ4の軸方向端面外周縁部とこの凹部20の開口周縁部とが引っ掛かる可能性を生じる。この為、本実施例の場合には、前記台座15を、前記外輪2の中心軸を中心として回転させる事により、上記一部の球面ころ4を上記案内用球状凹面19に、無理なく乗り上げさせる様にしている。尚、上記凹部20の開口周縁部に面取りを施せば、上記一部の球面ころ4の上記案内用球状凹面19への乗り上げを、より円滑に行なわせる事ができる。
尚、上記返し作業を行なう際の、前記揺動腕16による前記内輪組立体13の揺動速度、並びに上記台座15の回転速度は、揺動及び回転に伴って、上記返し作業にとって有害な遠心力が発生しない程度の適正な値に収める。この様な適正値に就いては、計算乃至は実験により求める。例えば、上記揺動速度に関しては、圧延機等の産業機械用の自動調心ころ軸受の場合で、90度/3〜4秒程度が適切である。又、上記回転速度に就いては、上記各球面ころ4、4と上記外輪2との位置関係を不安定にする為の振動を得られる限り、低く抑える事が、これら各球面ころ4、4の転動面と上記案内用球状凹面19との摩擦を抑えて、これら各面の損傷を防止する面からは好ましい。
本発明の実施例を示す要部略平面図。 内輪組立体を外輪の内側に組み込むべく、この内輪組立体を旋回させる状態を示す、図1のA−A断面に相当する図。 自動調心ころ軸受の1例を示す部分断面図。 図3の側方から見た図。 外輪を弾性変形させずに、この外輪に内輪組立体を近づけた状態を示す断面図。 外輪を弾性変形させた状態で、この外輪の内側に内輪組立体を挿入した状態を示す側面図。 従来方法により内輪組立体を外輪の内側に組み込む状態を示す斜視図。 内輪組立体を外輪の内側に組み込む際に、この内輪組立体を構成する球面ころの一部と外輪の開口縁部とが干渉する状態を示す断面図。
符号の説明
1 自動調心ころ軸受
2 外輪
3 内輪
4 球面ころ
5、5a 保持器
6 外輪軌道
7 内輪軌道
8 主部
9、9a ポケット
10 外向フランジ部
11 弾性舌片
12 凹部
13 内輪組立体
14 人手
15 台座
16 揺動腕
17 抑え治具
18 球状凹部
19 案内用球状凹面
20 凹部
21 ロータリアクチュエータ
22 出力盤
23 アクチュエータ
24 出力ロッド

Claims (4)

  1. 球状凹面である外輪軌道を内周面に形成した外輪と、この外輪軌道と対向する1対の内輪軌道を外周面に形成した内輪と、これら外輪軌道と内輪軌道との間に、2列に亙って転動自在に設けられた複数の球面ころと、これら各球面ころを転動自在に保持する複数のポケットを備えた保持器とから成る自動調心ころ軸受を組み立てるべく、上記内輪と上記各球面ころと上記保持器とを予め組み合わせて成る内輪組立体を上記外輪の内側に、この内輪組立体の中心軸とこの外輪の中心軸とが、上記外輪軌道の曲率中心部分で実質的に直交する状態にまで挿入してから、この内輪組立体を、これら内輪組立体及び外輪の直径方向を中心に実質的に90度揺動させ、この内輪組立体をこの外輪の内側に組み込む自動調心ころ軸受の組立方法に於いて、この内輪組立体をこの外輪の内側に、これら内輪組立体と外輪との中心軸同士が、上記外輪軌道の曲率中心部分で実質的に直交する状態に迄挿入すると共に、この外輪を、球状凹部を有する台座に載置した状態で、上記内輪組立体を構成する上記各球面ころをこの球状凹部の内面である案内用球状凹面で案内しつつ、この内輪組立体を上記直径方向を中心に揺動させて、この内輪組立体の中心軸と上記外輪の中心軸とを実質的に一致させる事を特徴とする自動調心ころ軸受の組立方法。
  2. 案内用球状凹面は、外輪軌道と実質的に同一の曲率半径を有し、外輪を台座に載置した状態で、この外輪軌道の曲率中心と上記案内用球状凹面の曲率中心とが実質的に一致するものである、請求項1に記載した自動調心ころ軸受の組立方法。
  3. 内輪組立体をこの内輪組立体及び外輪の直径方向を中心に実質的に90度揺動させる際に、台座を、この台座に載置した外輪の中心軸を中心として揺動又は回転させる、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した自動調心ころ軸受の組立方法。
  4. 球状凹面である外輪軌道を内周面に形成した外輪と、この外輪軌道と対向する1対の内輪軌道を外周面に形成した内輪と、これら外輪軌道と内輪軌道との間に、2列に亙って転動自在に設けられた複数の球面ころと、これら各球面ころを転動自在に保持する複数のポケットを備えた保持器とから成る自動調心ころ軸受を組み立てるべく、上記内輪と上記各球面ころと上記保持器とを予め組み合わせて成る内輪組立体を上記外輪の内側に、この内輪組立体の中心軸とこの外輪の中心軸とが、上記外輪軌道の曲率中心部分で実質的に直交する状態にまで挿入してから、この内輪組立体を、これら内輪組立体及び外輪の直径方向を中心に実質的に90度揺動させ、この内輪組立体をこの外輪の内側に組み込む為に使用する自動調心ころ軸受の組立装置に於いて、この内輪組立体をこの外輪の内側に、互いの中心軸同士が、上記外輪軌道の曲率中心部分で実質的に直交する状態にまで挿入した状態で上記内輪組立体の一部を進入させ、この内輪組立体の上記直径方向を中心とする揺動に伴って、この内輪組立体を構成する上記各球面ころを上記外輪軌道の内側に案内する、内面を案内用球状凹面とした球状凹部を有すると共に、上記外輪を載置自在な台座と、この台座の近傍でこの球状凹部の開口部に対向する部分に設けられ、上記内輪組立体及び外輪の直径方向を中心に変位してこの内輪組立体を揺動させる揺動腕とを備えた事を特徴とする自動調心ころ軸受の組立装置。
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