JP2016161037A - 自動調心ころ軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動調心ころ軸受の外輪の内径が保持器の外径よりも小さい場合でも、外輪や保持器を周方向に分割することなく、高温での使用性に優れた保持器を採用する。
【解決手段】外輪2は、保持器5の外径よりも小径な内径部6を有する。保持器5は、鉄系材料製のかご形のプレス保持器とする。保持器5の柱13は、ポケット12に収められた凸面ころ4の落下を止める落ち止め部17を有する。保持器5の両リング10,11の外径は、保持器5の外径及び外輪2の内径部6よりも小径にする。両リング10,11及び柱13間に外径差を設けることにより、外輪2に対して垂直な姿勢のリング10と内径部6を半周側でのみ接触させた状態から保持器5の外径を球面軌道1の内方に収めるまで保持器5を転がせるようにする。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動調心ころ軸受に関する。
標準的な自動調心ころ軸受は、球面軌道を有する外輪と、二つの単列軌道を有する複列内輪と、球面軌道及び単列軌道間に介在する凸面ころと、凸面ころを収めるポケットが形成された保持器とを備えている。その自動調心ころ軸受において許容調心角を0.5度よりも大きくする手段として、日本工業規格(JIS)で規定されている標準寸法に対して幅広な外輪を採用することがある。外輪の内径は、球面軌道の縁に内接する円径に相当する。このため、標準寸法に対して幅広な外輪を採用すると、その外輪の内径は、標準的な値よりも小さくなり、保持器の外径の方が大きくなる場合がある。
この場合、鋼等の金属製の保持器は可変形性に乏しく、外輪及び保持器の中心軸が直交する態勢で保持器の外径を球面軌道の内方へ収めることはできない。それ故、外輪や保持器を周方向に分割して球面軌道の内方に組み込むことが行われている(特許文献1)。また、一体の樹脂保持器を採用し、樹脂保持器を変形させて球面軌道の内方へ配置することも一般的である。
特開2009−180307号公報
しかしながら、外輪や保持器を周方向に分割した構造にする場合、製造コストがかかる問題がある。また、樹脂保持器を採用する場合、高温で使用できない問題がある。
そこで、この発明が解決しようとする課題は、自動調心ころ軸受の外輪の内径が保持器の外径よりも小さい場合でも、外輪や保持器を周方向に分割することなく、高温での使用性に優れた保持器を採用することにある。
上記の課題を達成するため、この発明は、球面軌道を有する外輪と、複数の凸面ころと、これら凸面ころの周方向間隔を保つ保持器とを備える自動調心ころ軸受において、前記外輪が、周方向全周に亘って前記保持器の外径よりも小径な内径部を有する一体の環状部品からなり、前記保持器が、周方向全周に亘るリングと、このリングと共にポケットを形成する各柱とを有する一体の金属製部品からなり、前記保持器の外径が、前記柱によって規定され、前記リングの外径が、前記保持器の外径及び前記外輪の内径部よりも小径に定められており、前記外輪に対して垂直な姿勢の前記保持器の前記リングと当該外輪の前記内径部を半周側でのみ接触させた状態から当該保持器の外径を前記球面軌道の内方に収めるまで当該保持器を転がせるように前記リング及び前記柱間に外径差が設けられている構成を採用した。
上記構成によれば、外輪及び保持器は、それぞれ周方向に分割構造でなく、周方向全周に亘る一体の部品からなり、分割製造のものよりも製造コストの点で有利である。その外輪の内径部は、保持器の外径よりも小径であり、0.5°以上の許容調心角に設定することが可能になる。金属製の保持器は、樹脂保持器よりも高温での使用性に優れる。
外輪に対して垂直な姿勢の保持器のリングと外輪の内径部を半周側のみで接触させた場合、保持器及び外輪の中心軸同士が直交する場合に比して、その接触箇所と反対側では保持器及び外輪の内径部間の距離が拡がり、その分、保持器をより球面軌道の内方へ入り込ませることが可能となる。リングの外径を小径にすると、その距離を大きくすることができる。このことを利用し、保持器の外径を球面軌道の内方に収めるまで保持器を転がせるようにリング及び柱間に外径差を設けておけば、外輪や保持器を分割構造にすることが不要となる。
例えば、前記保持器が、前記外輪の幅の中央側に配置される第1の前記リングと、前記外輪の幅の端側に配置される第2の前記リングとを有するかご形のプレス保持器になっているとよい。
このようにすると、落ち止め部を配する柱の中程で保持器の外径を規定すると共に、柱に傾斜を与えて両リング及び柱間に所要の外径差を設けることができる。
また、前記保持器の前記柱が、前記ポケットに収められた前記凸面ころの落下を止める落ち止め部を有しているとよい。
自動調心ころ軸受の組立てに際しては、内輪及び保持器の外径を球面軌道の内方に収めた状態で各ポケットに凸面ころを入れた後、内輪及び保持器を外輪と同心な姿勢にする返し工程が行われる。このため、ポケットに収められた凸面ころの落下を保持器で防ぐことが求められる。そのための落ち止め部を柱に配置すると、リングに落ち止め部を作るためのリング径確保が不要となる。
より好ましくは、前記柱が、前記落ち止め部よりも前記第1のリング寄りの位置で前記凸面ころを周方向に受ける第1の突出部と、前記落ち止め部よりも前記第2のリング寄りの位置で前記凸面ころを周方向に受ける第2の突出部とを有するとよい。
このようにすると、両突出部によって凸面ころの両端側で柱との間の周方向すきまを適切に設定し、凸面ころの動きを安定させることができる。
例えば、前記保持器が鉄系金属より形成されているとよい。鉄系金属製の保持器は、温度変化に強く、樹脂保持器よりも高温での使用性に優れる。
上述のように、この発明は、上記構成の採用により、自動調心ころ軸受の外輪の内径が保持器の外径よりも小さい場合でも、保持器を転がして保持器の外径を球面軌道の内方へ挿入可能なので、外輪や保持器を周方向に分割することなく、高温での使用性に優れた金属製の保持器を採用することができる。
この発明の実施形態に係る自動調心ころ軸受を示す断面図 図1に示す保持器のポケットを図3中のA方向から示す部分拡大平面図 図1に示す保持器の柱の周方向端面を示す部分拡大断面図 図1に示す保持器と外輪の干渉関係を示す断面図 図4の右側の保持器の柱付近の部分拡大図 図1に示す保持器を外輪の内方に挿入する工程の初期段階を示す図 図6から続く次段階を示す図 図7から続く次段階を示す図 図8の図中上側の内径部付近の拡大図
以下、この発明の一実施形態の自動調心ころ軸受を添付図面に基づいて説明する。この自動調心ころ軸受は、図1に示すように、球面軌道1を有する外輪2と、内輪3と、複数の凸面ころ4と、これら凸面ころ4の周方向間隔を保つ保持器5とを備える。ここで、「周方向」とは、特に言及しない限り、軸受中心軸周りの円周方向のことをいう。以下、軸受中心軸に沿った方向のことを単に「軸方向」といい、その中心軸に直角な方向のことを単に「径方向」という。また、「大径」、「小径」の概念は、その径方向での大小関係に関する。
外輪2は、一体の環状部品からなる。外輪2は、周方向全周に亘って保持器5の外径よりも小径な内径部6を有する。内径部6は、球面軌道1の縁になっており、外輪2の内径を規定する。外輪2の幅を規定する端7は、径方向に沿った平坦面になっている。内径部6と端7との間は、面取り部になっている。
内輪3は、二つの軌道8を有する複列軌道輪になっている。内輪3の幅を規定する端9と、これに近い軌道8との間の外周部分は、軌道8以下の外径になっており、つばをもたない。
この自動調心ころ軸受の許容調心角は、0.5°以上に設定されている。許容調心角は、外輪2の中心軸に対して内輪3の中心軸が成す角度であって、軸受運転中に許される限界の値として規定される。外輪2の幅は、JISに規定された標準寸法のものよりも幅広になっている。内輪3は、標準寸法のものを例示しているので、外輪2よりも幅狭になっているが、外輪2に対して同幅又は幅広のものでもよい。
凸面ころ4は、凸面ころ4の中心軸を含む平面において球面軌道1と点接触する母線形状の転動面を有する。
保持器5は、周方向全周に亘る第1のリング10及び第2のリング11と、これらリング10,11と共にポケット12を形成する各柱13とを有する一体の金属製部品からなる。
第1のリング10は、外輪2の幅の中央側に配置される。第1のリング10は、軸方向に沿った円筒状になっている。一対の保持器5は、互いの第1のリング10の端面同士で突き合い、凸面ころ4のスキューに抵抗する。
第2のリング11は、外輪2の幅の端7側に配置される。第2のリング11は、保持器5の内径を規定し、概ね軸方向に沿った内径面を有するフランジ状になっている。第2のリング11の内径面と内輪3の外周との滑り接触によって、保持器5が径方向に案内される。
図2、図3に示すように、柱13は、第1のリング10及び第2のリング11間で周方向に隣り合うポケット12間を分離する。ポケット12の内周は、凸面ころ4を囲むかご形になっている。
保持器5は、鉄系金属より形成されている。ここで、「鉄系金属」とは、鉄、及び鉄を主成分とした合金の双方のことをいう。第1のリング10、第2のリング11及び各柱13は、鋼板に対するプレス加工によって形成されている。すなわち、保持器5は、かご形のプレス保持器になっている。
柱13は、柱13の長さ方向の中央部に形成された外径部14と、外径部14及び第1のリング10間に形成された第1の繋ぎ部15と、外径部14及び第2のリング11間に形成された第2の繋ぎ部16とで構成されている。外径部14は、柱13の最も大径な部分を含み、概ね凸面ころ4の中心軸に沿ったテーパ状になっている。第1の繋ぎ部15は、第1のリング10の方に向かって次第に小径になる傾斜を与えたテーパ状になっている。第2の繋ぎ部16は、第2のリング11の方に向かって次第に小径になる傾斜を与えたテーパ状になっている。すなわち、保持器5の外径D1は、柱13の外径部14によって規定されている。第1のリング10の外径D2は、保持器5の外径D1及び外輪2の内径部6よりも小径に定められている。第2のリング11の外径D3は、保持器5の外径D1,第1のリング10の外径D2及び外輪2の内径部6よりも小径に定められている。外径D2,D3は、凸面ころ4のピッチ円径よりも小径になっている。
一方、凸面ころ4のピッチ円径よりも大径な外径部14の周方向両端面には、ポケット12に収められた凸面ころ4の落下を止める落ち止め部17が形成されている。ポケット12を挟んで周方向に対向する一対の落ち止め部17間の周方向間隔は、凸面ころ4のころ径よりも狭くなっている。このため、落ち止め部17は、ポケット12に収められた凸面ころ4のころ長さ方向の中央部(ころ径を規定する転動面部分)ないしその付近を受けて、ポケット12からの凸面ころ4の脱落を防止することができる。
また、柱13は、落ち止め部17よりも第1のリング10寄りの位置で凸面ころ4を周方向に受ける第1の突出部18と、落ち止め部17よりも第2のリング11寄りの位置で凸面ころ4を周方向に受ける第2の突出部19とを有する。第1の突出部18は、第1の繋ぎ部15の周方向両端面に形成されている。第2の突出部19は、第2の繋ぎ部16の周方向両端面に形成されている。第1の突出部18は、第1の繋ぎ部15及び凸面ころ4間の周方向すきまを規定する。第2の突出部19は、第2の繋ぎ部16及び凸面ころ4間の周方向すきまを規定する。これら両突出部18,19は、凸面ころ4の両端側と柱13との間で周方向すきまの拡大を抑え、外径部14及び凸面ころ4間の周方向すきまと同程度の周方向すきまを規定している。このため、軸受運転中、スキューする凸面ころ4の両端側が速やかに両突出部18,19によって周方向に受けられ、凸面ころ4の動きが安定する。
図4は、内輪3及び保持器5の中心軸が同軸かつ外輪2の中心軸と球面軌道1の幅中央を通る平面上で直交している態勢のときの当該平面による切断面を示す。図4の態勢においては、外輪2の外部に位置するポケット12に対して凸面ころ4を収めることができる。この際、凸面ころ4を打って一対の落ち止め部17間を強制的に通過させる。保持器5を回転させて外部に位置するポケット12を順次に送り、全てのポケット12に凸面ころ4を収めることができる。その後、保持器5及び内輪3を返して外輪2と同心にすることにより、図1に示す自動調心ころ軸受に組み立てられる。
図5は、図4の図中右側の保持器5の柱13付近を拡大したものである。これら両図から明らかなように、保持器5の外径D1を規定する柱13の外径部14は、球面軌道1の縁になっている外輪2の内径部6よりも大径である。このため、外輪2の一側方で保持器5の中心軸が外輪2の中心軸に直交する配置とし、この態勢のまま保持器5を軸方向に移動させたとしても、外径部14と内径部6の干渉により、保持器5の外径D1を球面軌道1の内方へ収めることはできない。その干渉量は、図4において保持器5を外輪2に向かって軸方向(外輪2の中心軸方向)に投影したとき、保持器5及び外輪2の重なる領域を保持器5の中心軸に直角な方向に測った線分の長さに相当し、一例として内径部6と外周縁14a間(図中のB−B線上)の干渉量Δを図5中に示す。ここで、外輪2の内径部6と最も干渉する箇所は、外径部14の第2のリング11側の外周縁14aになる(図中のB−B線上となる)。外径部14の第1のリング10側の外周縁14bは、外径D1を規定する箇所となるが、球面軌道1の曲率との関係から、最も干渉する部分になっていない。
そこで、外輪2に対して垂直な姿勢の保持器5の第1のリング10と外輪2の内径部6を半周側でのみ接触させた状態から保持器5の外径D1を球面軌道1の内方に収めるまで保持器5を転がせるように、柱13及び第1のリング10間、並びに柱13及び第2のリング11間に外径差が設けられている。ここで、「外輪2に対して垂直な姿勢の保持器5」とは、保持器5の中心軸を含む平面と、外輪2の中心軸を含む平面とが直角になる姿勢のことをいう。
図4中の右側の保持器5を球面軌道1の内方に挿入する場合を例に説明すると、先ず、図6に示すように、保持器5を外輪2に対して垂直な姿勢とし、その第1のリング10の図中下側一箇所(図中にa点で示す)のみを外輪2に対して軸方向の一側方から外輪2の内径部6の図中下側に接触させる。この接触状態のとき、第1のリング10の外径D2よりも小径な外径D3の第2のリング11は、内径部6に接触していない。また、いずれの柱13も球面軌道1と接触していない。この接触状態では、保持器5の中心軸が外輪2の中心軸に対して図中下側に位置しており、内径部6の図中上側及び保持器5間の距離は、前述の仮定の保持器移動態勢のときに比べて図中上下方向に拡がる。なお、図6では、保持器5に対して第1のリング10側から保持器5を保持器5の中心軸Caに沿った方向に視た外観で描いている。図6中に二点鎖線で描いた球面軌道1は、図5中のB−B線の切断面における球面軌道1の形状を示す。また、図6中に二点鎖線で描いた円Cは、図5中の各柱13の外径部14の外周縁14aに外接するピッチ円を示す。
図6の接触状態から保持器5の姿勢を維持したまま、a点を中心として保持器5を球面軌道1の方へ転がすと、a点に対して外輪2の幅の中央側に最も近い柱13が、図7に示すように球面軌道1の一箇所(図中にb点で示す)と接触する。このとき、b点では、球面軌道1の二点鎖線上と、柱13の円C上の周方向端とが接触し、保持器5は、a点及びb点でのみ外輪2と接触している。
さらに、図7の接触状態から保持器5の姿勢を維持したまま、b点を中心として保持器5を球面軌道1の内方へ転がす。このとき、b点と対角に位置する柱13の円C上の周方向端c点は、図8、図9に示すように、b点回りの円弧状の軌跡Lを描くことになる。その軌跡Lと内径部6との間に隙間gが生じるように、保持器5の外径D1、第1のリング10の外径D2等の保持器寸法が設定され、柱13及び第1のリング10、柱13及び第2のリング11間に外径差が設けられている。このため、図8に示すように、保持器5の外径D1を球面軌道1の内方に収めるまで保持器5を転がすことが可能である。なお、図6〜図8では、内輪3の表示を省略した。内輪3を一体の環状部品にする場合、保持器5と共に球面軌道1の内方に収めることになる。
この自動調心ころ軸受は、上述のようなものであり、第1のリング10,第2のリング11の外径D2,D3を保持器5の外径D1(柱13の外径)よりも小径にする外径差を設けたことにより、外輪2の内径が保持器5の外径D1よりも小さい場合でも、保持器5を転がして球面軌道1の内方へ挿入可能にしているので、外輪2や保持器5を周方向に分割することなく、高温での使用性に優れた鉄系金属製の保持器5を採用することができる。
また、この自動調心ころ軸受は、第1のリング10及び第2のリング11を有するかご形のプレス保持器(保持器5)を採用しているので、リングに落ち止め部を作るためのリング径確保が不要となり、落ち止め部17を配する柱13の中程で保持器5の外径D1を規定すると共に、柱13に傾斜を与えて両リング10,11及び柱13間に所要の外径差を設けることが容易である。
また、この自動調心ころ軸受は、柱13の第1の突出部18,第2の突出部19によって凸面ころ4の両端側で柱13との間の周方向すきまを適切に設定し、スキューする凸面ころ4を速やかに両突出部18,19で受けて凸面ころ4の動きを安定させることができる。なお、この発明の技術的範囲は、上述の実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載に基づく技術的思想の範囲内での全ての変更を含むものである。
1 球面軌道
2 外輪
3 内輪
4 凸面ころ
5 保持器
6 内径部
10 第1のリング
11 第2のリング
12 ポケット
13 柱
14 外径部
14a,14b 外周縁
15 第1の繋ぎ部
16 第2の繋ぎ部
17 落ち止め部
18 第1の突出部
19 第2の突出部

Claims (5)

  1. 球面軌道を有する外輪と、複数の凸面ころと、これら凸面ころの周方向間隔を保つ保持器とを備える自動調心ころ軸受において、
    前記外輪が、周方向全周に亘って前記保持器の外径よりも小径な内径部を有する一体の環状部品からなり、
    前記保持器が、周方向全周に亘るリングと、このリングと共にポケットを形成する各柱とを有する一体の金属製部品からなり、
    前記保持器の外径が、前記柱によって規定され、前記リングの外径が、前記保持器の外径及び前記外輪の内径部よりも小径に定められており、
    前記外輪に対して垂直な姿勢の前記保持器の前記リングと当該外輪の前記内径部を半周側でのみ接触させた状態から当該保持器の外径を前記球面軌道の内方に収めるまで当該保持器を転がせるように前記リング及び前記柱間に外径差が設けられていることを特徴とする自動調心ころ軸受。
  2. 前記保持器が、前記外輪の幅の中央側に配置される第1の前記リングと、前記外輪の幅の端側に配置される第2の前記リングとを有するかご形のプレス保持器になっている請求項1に記載の自動調心ころ軸受。
  3. 前記保持器の前記柱が、前記ポケットに収められた前記凸面ころの落下を止める落ち止め部を有している請求項1又は2に記載の自動調心ころ軸受。
  4. 前記柱が、前記落ち止め部よりも前記第1のリング寄りの位置で前記凸面ころを周方向に受ける第1の突出部と、前記落ち止め部よりも前記第2のリング寄りの位置で前記凸面ころを周方向に受ける第2の突出部とを有する請求項3に記載の自動調心ころ軸受。
  5. 前記保持器が、鉄系金属より形成されている請求項1から4のいずれか1項に記載の自動調心ころ軸受。
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