JP4682183B2 - クリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4682183B2
JP4682183B2 JP2007312531A JP2007312531A JP4682183B2 JP 4682183 B2 JP4682183 B2 JP 4682183B2 JP 2007312531 A JP2007312531 A JP 2007312531A JP 2007312531 A JP2007312531 A JP 2007312531A JP 4682183 B2 JP4682183 B2 JP 4682183B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
cleaning
ink
cleaning device
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007312531A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008179129A (ja
Inventor
雅美 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2007312531A priority Critical patent/JP4682183B2/ja
Publication of JP2008179129A publication Critical patent/JP2008179129A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4682183B2 publication Critical patent/JP4682183B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、クリーニング装置、特に、画像形成装置のインク吐出部をクリーニングするためのクリーニング装置に関する。
また、本発明はクリーニング装置を有する画像形成装置に関する。
画像形成装置には、インクジェットカラープリンタのようにインクを用紙に吐出することで用紙に画像を形成する方式の装置が存在する。このような画像形成装置は、画像を形成可能な画像形成部と、画像が表面に形成される用紙を収納する用紙収納部と、画像形成部に用紙を搬送する用紙搬送部と、表面に画像が形成された用紙を排出可能な用紙排出部とを備えている。この画像形成装置では、用紙収納部に収納された用紙が用紙搬送部によって画像形成部に搬送され、画像情報に基づいた画像が用紙上に形成される。そして、画像形成部で用紙上に画像が形成された用紙は用紙排出部に排出される。
ここで、画像形成部は、用紙にインクを吐出可能なインク吐出部と、インク吐出部をクリーニングするクリーニング装置とを有している。画像形成動作時にはインク吐出部から用紙にインクが吐出され、クリーニング装置によってインクの吐出部がクリーニングされる。このクリーニング装置は、弾性部材によって形成されたブレードを備えており、このブレードによってインク吐出部の表面をワイピングする。
しかし、このブレードに多量のインクが付着すると、インク吐出部をクリーニングするのが困難になる。このために、このワイピング動作後にブレードに付着したインクをインク吸収体によって吸収するようにしたクリーニング機構を有するものがある(特許文献1参照)。
特開平9−57992号公報
特許文献1に記載のクリーニング装置では、ブレードを回動させてインク吸収体に接触させ、ブレードに付着したインクをインク吸収体に吸収させるようにしているが、インク吸収体の一カ所にのみ集中してブレードが接触する。このためにインク吸収体のブレードとの接触部分が、ブレードのインクを吸収しきれなくなる可能性がある。このように、特にインク吐出部と接触する先端部分にインクが付着した状態のままのブレードでは、インク吐出部のインクを効率的に掻き取ることができない。
本発明の課題は、ブレードに付着したインクを効率的にクリーニングすることにある。
請求項1に係るクリーニング装置は、画像形成装置のインク吐出部をクリーニングするためのクリーニング装置であって、ブレードと、クリーニングブレードと、移動機構とを備えている。ブレードは、インク吐出部に対して相対移動が可能であり、インク吐出部に端縁部を摺接させることでインク吐出部をクリーニングする。クリーニングブレードは、ブレードのエッジを含む面に対して清掃作用面が角度を持つように配置され、ブレード端縁部エッジと接触した状態でブレード端縁部の一端から他端まで移動して、ブレード端縁部を清掃作用面でクリーニングする。移動機構は、ブレードとクリーニングブレードとを相対移動させる機構である。
このクリーニング装置では、画像形成動作終了後にインク吐出部に付着したインクを除去するためにブレードがインク吐出部に摺接させられる。ブレードの摺接によってインク吐出部がクリーニングされる。そして、ブレードが待機位置に戻ると、クリーニングブレードが移動機構によってブレード端縁部のインク拭き取り方向下流側エッジに接触した状態でブレード端縁部の一端から他端まで移動させられる。この移動にともなってブレードの端縁部がクリーニングされる。
ここでは、ブレードの摺接によってインク吐出部をクリーニングすることができる。また、ブレードに付着したインクをクリーニングブレードの移動によってクリーニングすることができる。このとき、少なくともインク拭き取り方向下流側エッジにクリーニングブレードが摺接させられるために、インクが最も付着しやすいインク拭き取り方向下流側エッジをクリーニングすることができる。このために、ブレードに付着したインクを効率的にクリーニングすることができる。
請求項2に係るクリーニング装置は、請求項1に記載のクリーニング装置であって、クリーニングブレードは、ブレード端縁部のエッジと接触した際に、エッジを含む周辺領域にも接触可能なように少なくともブレード端縁部のエッジと接触する部分が弾性変形可能である。
ここでは、クリーニングブレードをブレード端縁部のエッジに食い込ませることができ、エッジを含む周辺領域をクリーニングすることができる。
請求項3に係るクリーニング装置は、請求項1または2に記載のクリーニング装置であって、クリーニングブレードは、ブレードの幅方向と交差する方向に延びるとともに、先端側がブレード端縁部のエッジから離れるにしたがって下方に位置するように傾斜している。
ここでは、クリーニングブレードがブレードの幅方向と交差しているためにブレードの上端に付着しているインクを掻き取りやすく、クリーニングされたインクがクリーニングブレードの先端側に、すなわち下方側に移動しやすくなっている。
請求項4に係るクリーニング装置は、請求項1から3のいずれかに記載のクリーニング装置であって、移動機構は、クリーニングブレードが取り付けられたラックと、ラックに噛み合い駆動力が伝達されるとラックを移動させるピニオンギアとを有する。
ここでは、ピニオンギアが回転させられると、このピニオンギアに噛み合うラックが移動し、これによりクリーニングブレードが移動させられる。
請求項5に係るクリーニング装置は、請求項1から4のいずれかに記載のクリーニング装置であって、ブレードの長手方向一端側から他端側までを順次ブレードとの未接触部分がブレードに接触するようにクリーニングブレードを移動させる。
ここでは、クリーニングブレードのブレードとの未接触部分が移動に伴ってブレードに接触するために、ブレードに付着したインクを良好にクリーニングすることができる。
請求項6に係るクリーニング装置は、請求項1から5のいずれかに記載のクリーニング装置であって、クリーニングブレードはブレードに付着したインクを吸収可能な部材である。
ここでは、クリーニングブレードがブレードに付着したインクを吸収することでインクを除去できる。
請求項7に係るクリーニング装置は、画像形成部と、クリーニング装置と、クリーニング装置移動機構と、を備えている。画像形成部は、インクを吐出可能なインク吐出面を有するインク吐出部を備え、インク吐出部によって画像形成対象物にインクを吐出することで画像形成対象物上に画像を形成する。クリーニング装置は請求項1から6のいずれかに記載の装置である。クリーニング装置移動機構は、クリーニング装置をインク吐出面に沿って移動させる機構である。
本発明では、ブレードに付着したインクを効率的にクリーニングすることができる。
1.全体構成
図1は本発明の一実施形態が採用された画像形成装置としてのインクジェットプリンタ1である。このインクジェットプリンタ1は不図示の外部のコンピュータなどに接続されており、このコンピュータから送信された画像情報に基づいて画像形成可能な装置であって、画像形成部2と、用紙収納部3と、用紙搬送部4と、昇降装置7と、排出部5とを備えている。なお、このインクジェットプリンタ1に使用されるインクは顔料の表面を樹脂コーティングしたものである。
画像形成部2は、画像情報に基づいて画像を形成する部分であって、4つのインクジェットヘッド21と、クリーニング装置22(図3及び図4参照)とを備えている。
4つのインクジェットヘッド21は、後述する用紙搬送部4の用紙搬送ベルト42の上方に並べて配置されており、用紙に画像情報に基づいてインクを吐出する部分である。また、各インクジェットヘッド21は、それぞれ異なる色のインクを収納しており、収納しているインクを吐出可能なインク吐出部211(図3参照)を有している。さらにインクジェットヘッド21は、一方向(図1の紙面に直交する方向)に延びた部材であって、略直方体状の部材である。インク吐出部211は、用紙と向かい合うように配置されたインク吐出面212(図3参照)を有しており、吐出面212には並べて配置された複数のインク吐出用の孔(不図示)が設けられている。インク吐出面212は、前後方向に長い長方形の形状を有している。なお、ここでいう「前後方向」とは図1において紙面に垂直な方向を意味しており、図1の紙面に垂直な方向において手前側を「前方」、奥側を「後方」とする。
クリーニング装置22は、図3及び図4に示すように、インクジェットヘッド21の表面をクリーニングするための装置であって、インクジェットヘッド21に摺接してインクを掻き取るブレード部材221と、ブレード部材221を移動させるためのクリーニング装置移動機構8(図7参照。以下、単に移動機構と呼ぶ)と、クリーニング機構23と、を備えている。なお、クリーニング装置22については後に詳述する。
用紙収納部3は、図1に示すように、画像を形成する用紙を収納可能な部分であって、インクジェットプリンタ1の下部に配置されている。また、用紙収納部3は、用紙供給側の先端部上方に、用紙搬送部4に用紙を供給するための用紙供給ローラ31を有している。
用紙搬送部4は、用紙収納部3の用紙を画像形成部2に搬送し、画像形成部2で表面に画像が形成された用紙を排出部5に搬送するための部分である。この用紙搬送部4は、用紙を搬送するための複数のローラ41と、搬送ベルト42とを備えている。搬送ベルト42は、インクジェットヘッド21の下側に配置されており、両端に搬送ベルト42を循環させるためのローラ44,45が配置された無端ベルトである。搬送ベルト42は、搬送ベルト42の前方、後方、下方において搬送ベルト42に対向し上方及び両側方が開放された箱形のベルト支持部材43にローラ44,45を介して支持されている。なお、図1では、理解の容易のため、ベルト支持部材43のうち搬送ベルト42の後方及び下方において搬送ベルト42と対向する部分のみを図示している。
昇降装置7は、図1及び図2に示すように、用紙搬送部4の搬送ベルト42の下方に配置されており、搬送ベルト42を上下に昇降させるための装置である。昇降装置7は、一対の偏心カム71,72を有している。一対の偏心カム71,72のうち図1において左側に位置する偏心カム71(以下、「第1偏心カム71」と呼ぶ)は、軸部73を中心に回転可能に設けられており、図示しないモータによって回転駆動される。第1偏心カム71には複数のベアリング74が設けられており、第1偏心カム71は、ベアリング74を介してベルト支持部材43を支持している。なお、図1では、ベアリング74の1つのみに符号を付して他は省略している。図1において右側に位置する偏心カム72(以下、「第2偏心カム72」と呼ぶ)は、第1偏心カム71と同様の構造であり、第1偏心カム71と図1における左右方向に対象な形状を有している。図1は、搬送ベルト42が上昇した状態を示しており、この状態から、一対の偏心カム71,72が内側向きに回転することにより、搬送ベルト42が下降する(図2参照)。昇降装置7は、画像形成部2によって用紙上に画像を形成する際には、搬送ベルト42を図1に示す上昇状態として、インクジェットヘッド21と用紙との間に、印刷に好適な間隙(本実施例では約1mm)を設ける。また、昇降装置7は、搬送ベルト42上で発生したジャムの処理を行う際や、後述するクリーニング装置22によるインクジェットヘッド21の清掃を行う際には、搬送ベルト42を図2に示す下降状態として、インクジェットヘッド21と用紙との間の間隙を広げる。
排出部5は、画像形成部2で画像が形成された用紙を排出するための部分であって、インクジェットプリンタ1の上部に配置されている。排出部5は、複数のローラ51を備えており、画像形成部2で画像が形成された用紙は、用紙搬送部4の搬送ベルト42及び排出部5のローラ51によって搬送され、排出口52から機外へ排出される。
2.クリーニング装置の構成
2−1.ブレード部材
ブレード部材221は、インク吐出面212のインクを掻き取るための部材であって、インク吐出面212の短手方向に延びる板状の部材である。また、ブレード部材221はその長さがインク吐出面212の短手方向の長さと略同一である。また、インク吐出面212をクリーニングする際に、ブレード部材221の上側先端がインク吐出面212よりも少し高い位置に配置されている(図3参照)。さらに、ブレード部材221は、弾性変形可能な素材、例えばEPDM、フッ素ゴム等によって形成されており、インク吐出面212の短手方向に沿うように配置されている。
2−2.移動機構
図7に示す移動機構8は、クリーニング装置22のブレード部材221をインクジェットヘッド21の長手方向に移動させるための機構である。なお、図7は、移動機構8の構成を模式的に示す概略平面図である。移動機構8は、一対のレール部材81,82と、一対のスライダー83,84と、移動支持部材85と、複数のプーリー86a−86eと、駆動モータ87と、これらの部材を支持するフレーム体(図示せず)を備える。
一対のレール部材81,82は、前後方向に延びた細長い形状を有しており、左右方向に距離を隔てて互いに平行に配置されている。
一対のスライダー83,84は、それぞれレール部材81,82に沿ってスライド移動可能に設けられている。
移動支持部材85は、板材を屈曲して形成されており、一対のレール部材81,82に亘って設けられている。移動支持部材85は、一対のスライダー83,84に固定されており、スライダー83,84がレール部材81,82に沿って移動することによって前後に移動する(矢印A1,A2参照)。移動支持部材85の上面の前側部分には、複数のブレード部材221が固定されている。また、ブレード部材221の後方には、インクジェットヘッド21のインク吐出面212に対応した複数のキャップ部材89が設けられている。なお、図7では、キャップ部材89の1つにのみ符号を付して他は省略している。キャップ部材89は、待機状態において、インク吐出面212を覆って蓋をするための部材であり、これにより、インクの乾燥や劣化を防止することができる。
複数のプーリー86a−86eには、第1プーリー86aから第5プーリー86eまでの5つのプーリーがあり、それぞれ回転可能に設けられている。第1プーリー86a及び第2プーリー86bは、レール部材81を間に挟んでレール部材81の前方及び後方に配置されている。第1プーリー86a及び第2プーリー86bには、一端がスライダー83の前端に固定され他端がスライダー83の後端に固定されたベルト88aが掛け渡されている。第3プーリー86c及び第4プーリー86dは、レール部材82を間に挟んでレール部材82の前方及び後方に配置されている。第3プーリー86c及び第4プーリー86dには、一端がスライダー84の前端に固定され他端がスライダー84の後端に固定されたベルト88bが掛け渡されている。また、第3プーリー86cは、駆動モータ87によって回転駆動される。第5プーリー86eは、駆動モータ87によって回転駆動される図示しないギアを介して駆動モータ87からの回転を伝達されることにより、第3プーリー86cと逆方向に回転する。第5プーリー86eと第1プーリー86aとには、無端ベルト88cが掛け渡されている。
この移動機構8では、第3プーリー86cが、駆動モータ87によって図7における反時計回りに回転駆動されると、ベルト88bが駆動され、スライダー84が前方へ移動する。また、これと同時に、第5プーリー86eが時計回りに駆動されることにより、無端ベルト88c及びベルト88aが駆動され、スライダー83が前方へ移動する。これにより、移動支持部材85と共にクリーニング装置22が前方へ移動する(矢印A1参照)。なお、駆動モータ87が上記とは逆方向に駆動されると、移動支持部材85及びクリーニング装置22は後方(矢印A2参照)へ移動する。
2−3.クリーニング機構
クリーニング機構23は、ブレード部材221に付着したインクをクリーニングするための機構であって、図4、図7及び図8に示すように、ブレード部材221の近傍に配置されている。クリーニング機構23は、4つのブレード部材221に対応して設けられた4つのクリーニングブレード231と、クリーニングブレード移動機構232と、4つのクリーニングブレード231を連結する連結部材233とを備えている。なお、図8は図7の一部を拡大して示したものであり、図4はその一部を拡大して示した斜視図である。また、図8では、ブレード部材221を清掃する前のクリーニング機構23の状態を実線で示し、ブレード部材221を清掃した後のクリーニング機構32の状態を破線で示している。
クリーニングブレード231は、接続部分231aと、ブレード部分231bとを有している。接続部分231aは、連結部材233に面接触するように固定された板状の部分であり、プラスチック等の硬質部材で形成されている。ブレード部分231bは、略長方形状の板状部材であって、接続部分231aに接着により接合され、インクを吸収可能な素材、例えばスポンジのような多孔質部材によって形成されている。また、ブレード部分231bは、接続部分231aから突出するように設けられた部分であって、ブレード部材221が延びる方向(長手方向)に対して斜めに傾けて配置され(図5(a)参照)、かつブレード部材221に直交する方向の先端が後端(接続部分231a)よりも上下方向において低い位置に位置している(図5(b)及び図6参照)。つまり、クリーニングブレード231の清掃作用面である底面231c(図5(b)参照)が、ブレード部材221がインクジェットヘッド21のインク吐出部211をクリーニングする際に最も主要な部分であるブレード部材221のエッジ221bを含む面221a(ブレード部材221の上面)に、図5(b)のように角度αを持って接触している。このことによって、クリーニングブレード231の清掃作用面231cは、ブレード部材221の上面221aと面接触するのではなく、インクジェットヘッド21のインク吐出部211のインク吐出面212をクリーニングする際に最も主要な部分であるブレード部材221のエッジ221bを良好にクリーニングすることが可能になり、さらにブレード部分231bは、ブレード部材221の端縁部のエッジ221bと接触した際に、弾性変形しエッジ221bを含む周辺領域にも接触することになる。
クリーニングブレード移動機構232は、連結部材233を図4の矢印P方向に移動させて、クリーニングブレード231を、ブレード部材221の長手方向一端側(図4〜図6の左側)から他端側(同図の右側)まで接触させながら移動させる機構である。これにより、クリーニングブレード移動機構232は、ブレード部材221の長手方向の一端側から他端側までを、ブレード部材221の上端(特にエッジ221b)とクリーニングブレード231の未接触部分とが接触するようにクリーニングブレード231を移動させる。すなわち、クリーニングブレード231の移動に伴って、クリーニングブレード231におけるブレード部材221のエッジ221bと接触する位置が変化していく。具体的には、図5(a)に示すように、クリーニングブレード231が同図の左端から矢印Pで示すように右方向に移動すると、その移動に伴って、クリーニングブレード231のブレード部材221との接触部が、ブレード部材221の長手方向と直交する方向(矢印Qで示す)に相対的に移動する。なお、矢印Pの方向は、後述するラック232aの延びる方向であって、図4にも同様に矢印Pで示している。
また、クリーニングブレード移動機構232は、図4に示すように、移動自在に設けられたラック232aと、固定された回転軸の周りに回転自在なピニオンギア232bとを有している。ラック232aは、矢印P方向に延びる板状の部材であって、一端が連結部材233の一端にビス等により固定されている。ラック232aはギア歯(図示略)が形成されており、図4において、先端側(連結部材233に固定された側)が逆側よりも下方になるように傾斜して配置されている。ピニオンギア232bは、ラック232aを移動させる部材であって、ラック232aのギア歯に噛合するギア歯が形成されている。またピニオンギア232bには、ピニオンギア232bを回転させるモータ(図示せず)の軸が取り付けられており、モータによってピニオンギア232bが回転させられる。
なお、連結部材233の長手方向の両端には、図7及び図8で示すように1対のガイドレール234a,234bが配置されている(図4では省略している)。これらのガイドレール234a,234bは図4等における矢印P方向に延びており、図7及び図8における右側のガイドレール234aはラック232a(図7及び図8では不図示)の下方に配置されてラック232aの移動をガイドする。また、左側のガイドレール234bには、連結部材233の端部に設けられた移動用コロ(不図示)が係止し、連結部材233の移動をガイドしている。
3.動作
3−1.印字動作
まず、印字動作について説明する。
外部に接続された不図示のコンピュータから画像情報が送信されると、用紙搬送部4によって用紙収納部3から用紙が画像形成部2に搬送される。具体的には搬送ベルト42まで搬送される。用紙が搬送ベルト42上に搬送されると、インクジェットヘッド21からインクが吐出され、用紙上に画像が形成される。画像が形成された用紙は用紙搬送部4によって排出部5まで搬送され、排出部5から排出される。
3−2.インク吐出部クリーニング動作
印字動作が終了すると、印字動作を一定枚数行った後にインクジェットヘッド21のインク吐出部211にブレード部材221を摺接させて、インク吐出部211のインク吐出面212のインクを除去する。
なお、インクジェットヘッド21のインク吐出面212の清掃は、通常は、規定時間以上画像形成を行わず、インクの吐出を行わなかった時に、乾燥によるインク吐出不良を防ぐためのインクの強制吐出(空吐出)後に行われる。より具体的には、インクの強制吐出の場合は、乾燥で詰まりかけたインクを押し出す必要があるため、通常より高圧をかけてインクが吐出される。このため、大量のインクが吐出され、インク吐出面212がインクで汚染される。したがって、このようなインクの強制吐出が行われた後にインク吐出面212の清掃が行われる。
具体的には、まず、昇降装置7の1対の偏心カム71,72をそれぞれ図1において内側に回転させることにより、搬送ベルト42を下降させる。これにより、図2に示すように、搬送ベルト42はインクジェットヘッド21から離間し、インクジェットヘッド21と搬送ベルト42との間にスペースが形成される。
次に、移動機構8によりクリーニング装置22を移動させる。すなわち、クリーニング装置22は、クリーニング動作の開始前においてはインクジェットヘッド21の後方に待避しており(図7参照)、クリーニング動作の開始により前方へ移動させられる。そして、クリーニング装置22がインクジェットヘッド21の下方を通過し、図7における下端(待避位置からもっとも離れたインクジェット21の端部)まで移動してきた時点で、移動機構8によるクリーニング装置22の移動をいったん停止させる。
インクの強制吐出が実行される場合は、この時点で実行される。なお、インクの強制吐出時には、キャップ部材89をインク吐出面に近接させ、このキャップ部材89によりインクを受けるようにしている。
次に、それまで水平姿勢に維持されていたブレード部材221を図示しない回転機構によって垂直姿勢に変更する。これにより、ブレード部材221がインクジェットヘッド21のインク吐出面212に当接する状態になる。ブレード部材221の回転機構は、ブレード部材221に固定された回転軸と、この回転軸を回転させるためのモータと、から構成されている。
次に、ブレード部材221を垂直姿勢に維持した状態で、クリーニング装置22を先とは逆方向に(図7の下方から上方に向けて)移動させる。この移動によって、ブレード部材221のエッジ221bを含む上面221aの一部がインク吐出部211のインク吐出面212に接触していき、インク吐出面212が清掃される。
なお、ブレード部材221によって掻き取られたインクは、不図示の容器に落下し、最終的には容器外部に排出される。
そして、クリーニング装置22のブレード部材221が待避位置に来たら移動機構8によるクリーニング装置22の移動を停止させ、以下に示すインク吸収動作を実行し、その後、ブレード部材221を水平姿勢に戻す。
3−3.インク吸収動作
以上のようにして、ブレード部材221によってインク吐出部211のインクが掻き取られた後は、ブレード部材221に付着したインクの吸収動作が行われる。
ブレード部材221が図7に示す位置で停止した状態で、クリーニングブレード231がそのホームポジションから移動し、ブレード部材221の上端の長手方向一端(図4の左側端)に接触させられる。この状態からブレード部材221の長手方向他端部まで、クリーニングブレード移動機構232によってクリーニングブレード231が矢印P方向に移動させられる。具体的には、不図示のモータによってピニオンギア232bが回転させられ、ピニオンギア232bの回転に伴ってラック232aが矢印P方向に移動させられる。このラック232aの移動により連結部材233及びそれに固定された4つのクリーニングブレード231が同方向に移動し、このため、インクジェットヘッド21のインク吐出部211のクリーニングに用いられるブレード部材221のエッジ221bの全体が、クリーニングブレード231のそれまでに接触していない部分と接触する。より具体的には、図4〜図6に示すように、クリーニングブレード231がブレード部材221に当接して矢印P方向に移動すると、クリーニングブレード231はブレード部材221に対して相対的に矢印Q方向にも移動することになる。すると、クリーニングブレード231の清掃作用面231cにおいて、ブレード部材221の上面221a(特にエッジ221b)に当接する部分が、クリーニングブレード231の移動に伴って変わることになる。したがって、クリーニングブレード231が移動することにより、クリーニングブレード231は、それまでブレード部材221に接触していなかった部分が接触することになる。
4.特徴
ここでは、クリーニングブレード231の下面である清掃作用面231cがブレード部材221の上面221aのエッジ221bに接触するために、ブレード部材221上のインクを良好にクリーニングすることができる。
また、クリーニングブレード231は先端側が下方になるように傾斜して設置されているので、先端側にインクが移動しやすくなり、さらにブレード部材221のインク除去効率が良くなる。
さらに、クリーニングブレード231の移動に伴って、クリーニングブレード231のブレード部材221に対する接触部が変化するので、クリーニングブレード231において、吸収したインクが部分的に過度にたまることがなくなり、インクの吸収効率が高くなって、インク除去効率が良好になる。
5.他の実施形態
(a)上記実施形態では、クリーニングブレード231のブレード部分231bとして長方形の板状部分を用いたが、本発明はこれに限らずに、ブレード部材221の上端と接触する部分が直線状の部材で有れば良い。
(b)また上記実施形態では、クリーニングブレード移動機構232は、ブレード部材221の長手方向一端側から他端側までをブレード部材221の上端と未接触部分とが接触するようにクリーニングブレード231を移動させたが、本発明はこれに限らずに、クリーニングブレード231をブレード部材221の長手方向と平行に移動させても良い。
(c)さらには、上記実施例ではクリーニングブレード231をブレード部材221に対して移動させるクリーニングブレード移動機構232を設けたが、クリーニングブレード231を固定配置し、ブレード部材221をクリーニングブレードに対して移動させる移動機構を有するようにしても良い。
(d)図9にクリーニング機構の別の実施形態を示す。図7及び図8に示した実施形態では、4つのクリーニングブレード231を連結部材233で連結し、これらを同期して作動させるようにしたが、図9に示した実施形態では、4つのクリーニングブレード231をそれぞれ独立して作動させるようにしている。
すなわち、各ブレード部材221に対応して、それぞれクリーニングブレード231と、クリーニングブレード231が固定されたラック232a’と、ラック232a’に噛み合うピニオンギア232b’とを有している。各ラック232a’は図示しないガイドレール等の支持部材に沿って移動するようになっている。この場合は、各色毎に、必要に応じてクリーニングブレード231の清掃を行うことができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタ。 搬送ベルトを昇降させるための機構を示す図。 インク吐出部のクリーニング装置を示す図。 クリーニング機構を示す図。 ブレード部材とクリーニングブレードとの配置関係を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図。 ブレード部材とクリーニングブレードとの配置関係を示す正面図。 クリーニング装置の移動機構を示す平面図。 図7の一部を拡大して示す図。 他の実施形態の図7に相当する図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ(画像形成装置)
2 画像形成部
8 移動機構(クリーニング装置移動機構)
21 インクジェットヘッド
22 クリーニング装置
23 クリーニング機構
211 インク吐出部
221 ブレード部材
231 クリーニングブレード
232 クリーニングブレード移動機構(移動機構)
232a,232a’ ラック
232b,232b’ ピニオンギア

Claims (7)

  1. 画像形成装置のインク吐出部をクリーニングするためのクリーニング装置であって、
    前記インク吐出部に対して相対移動が可能であり、前記インク吐出部に端縁部を摺接させることで前記インク吐出部をクリーニングするブレードと、
    前記ブレードのエッジを含む面に対して清掃作用面が角度を持つように配置され、前記ブレード端縁部エッジと接触した状態で前記ブレード端縁部の一端から他端まで移動して、前記ブレード端縁部を前記清掃作用面でクリーニングするクリーニングブレードと、
    前記ブレードと前記クリーニングブレードとを相対移動させる移動機構と、
    を備えたクリーニング装置。
  2. 前記クリーニングブレードは、前記ブレード端縁部のエッジと接触した際に、前記エッジを含む周辺領域にも接触可能なように少なくとも前記ブレード端縁部のエッジと接触する部分が弾性変形可能である、請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記クリーニングブレードは、前記ブレードの幅方向と交差する方向に延びるとともに、先端側が前記ブレード端縁部のエッジから離れるにしたがって下方に位置するように傾斜している、請求項1又は2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記移動機構は、
    前記クリーニングブレードが取り付けられたラックと、
    前記ラックに噛み合い、駆動力が伝達されると前記ラックを移動させるピニオンギアとを有する、
    請求項1から3のいずれかに記載のクリーニング装置。
  5. 前記移動機構は、前記ブレードの長手方向一端側から他端側までを順次前記ブレードとの未接触部分が前記ブレードに接触するように前記クリーニングブレードを移動させる、請求項1から4のいずれかに記載のクリーニング装置。
  6. 前記クリーニングブレードはブレードに付着したインクを吸収可能な部材である、請求項1から5のいずれかに記載のクリーニング装置。
  7. インクを吐出可能なインク吐出面を有するインク吐出部を備え、前記インク吐出部によって画像形成対象物にインクを吐出することで画像形成対象物上に画像を形成する画像形成部と、
    請求項1から6のいずれかに記載のクリーニング装置と、
    前記クリーニング装置を前記インク吐出面に沿って移動させるクリーニング装置移動機構と、
    を備えた画像形成装置。
JP2007312531A 2006-12-28 2007-12-03 クリーニング装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP4682183B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007312531A JP4682183B2 (ja) 2006-12-28 2007-12-03 クリーニング装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006355301 2006-12-28
JP2007312531A JP4682183B2 (ja) 2006-12-28 2007-12-03 クリーニング装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008179129A JP2008179129A (ja) 2008-08-07
JP4682183B2 true JP4682183B2 (ja) 2011-05-11

Family

ID=39723390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007312531A Expired - Fee Related JP4682183B2 (ja) 2006-12-28 2007-12-03 クリーニング装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4682183B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111992268B (zh) * 2020-09-18 2022-06-24 苏州格力美特实验室科技发展有限公司 一种实验室试验台

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07285226A (ja) * 1994-04-19 1995-10-31 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録装置
JP2001296780A (ja) * 2000-04-14 2001-10-26 Ricoh Co Ltd 画像形成方法
JP2004249559A (ja) * 2003-02-19 2004-09-09 Seiko Epson Corp ワイピング装置及び液体噴射装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07285226A (ja) * 1994-04-19 1995-10-31 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録装置
JP2001296780A (ja) * 2000-04-14 2001-10-26 Ricoh Co Ltd 画像形成方法
JP2004249559A (ja) * 2003-02-19 2004-09-09 Seiko Epson Corp ワイピング装置及び液体噴射装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008179129A (ja) 2008-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3966242B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP5261356B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6896502B2 (ja) インクジェット記録装置および処理液保持ユニット
EP2371568B1 (en) Image recording apparatus, controller used for the image recording apparatus
JP4591014B2 (ja) インクジェット記録装置及びマルチヘッドユニットのワイピング方法
JP6873616B2 (ja) インクジェット記録装置およびそのクリーニング方法
JP2017071135A (ja) クリーニング装置およびそれを備えたインクジェットプリンタ
JP5347324B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4682183B2 (ja) クリーニング装置及び画像形成装置
JP2008055733A (ja) インクジェットプリンタ
JP5262365B2 (ja) 液体吐出記録装置及びインクジェット記録装置
US8529016B2 (en) Liquid ejection apparatus, controller therefor, nonvolatile storage medium storing program to be executed by the apparatus
JP2020075380A (ja) ワイプユニットおよびそれを備えたインクジェット記録装置
JP4407566B2 (ja) 記録装置及びこれらで使用する被記録物トレー
JP2005225145A (ja) 液体吐出装置及びその制御方法
JP6790470B2 (ja) 記録装置
JP6379948B2 (ja) 液体吐出装置
JP2010208268A (ja) インクジェット記録装置
JP6474684B2 (ja) 液体払拭装置及び液体払拭方法
JP7380085B2 (ja) インクジェット記録装置
JP7326883B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2008087165A (ja) 液体噴射装置
JP5262399B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2011121260A (ja) 液体噴射装置
JP2016068500A (ja) 液体吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081027

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20091023

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091028

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4682183

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees