JP4681907B2 - 手術機器保持装置 - Google Patents

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この発明は、例えば脳神経外科における外科手術などに使用される手術用顕微鏡や内視鏡等の複数種の手術機器が選択的に装着される手術機器保持装置に関する。
近年、外科手術においては、症例に応じて異なる観察装置を使い分ける方法が採られている。例えば、体表手術を実施する場合には、手術用顕微鏡を用いたいわゆるマイクロサージェリーを行われ、体腔内の手術を実施する場合に、内視鏡を用いたエンドサージェリーが行われている。このような外科手術に用いられる診断用観察システムとしては、異なる観察装置である異種の検察鏡筒を共通の支持装置を用いて保持することで、その交換作業を軽減化して作業効率の向上を図るようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、異なる観察装置を用いる観察手段としては、手術顕微鏡の対物レンズの先端に内視鏡を装着可能に構成して、手術用顕微鏡としての使用形態と、内視鏡としての使用形態を可能に構成したものも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2000−325361号公報 特開平7−59723号公報
しかしながら、上記前者の診断用観察システムでは、観察鏡筒に応じた所望の操作が必要となるために、一方の観察鏡筒に対応した支持装置を構成すると、他方の観察鏡筒を装着した際の操作性が低下されるという問題を有する。
また、後者の観察手段でも、同様に手術用顕微鏡と内視鏡では、必要とされる操作特性が異なるために、一方の内視鏡として使用する場合の操作性が低下されるという問題を有する。
この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、簡易な構成で、且つ、複数種の手術機器をそれぞれ最適な操作特性で保持し得るようにして、取扱い操作性の向上を図った手術機器保持装置を提供することを目的とする。
この発明は、複数種の手術機器が選択的に装着される、複数のアームが関節を介して3次元空間を移動可能に連設されたアーム機構と、前記アーム機構の前記関節を固定あるは解除する関節固定解除手段と、前記関節固定解除手段の固定状態から解除状態あるいは解除状態から固定状態に切り替える固定解除用スイッチと、前記アーム機構に支持された前記手術機器の種類を識別する検出手段と、前記固定解除用スイッチのオンからオフあるいはオフからオンに切り替えるスイッチング動作と前記検出手段の検出結果に応じて前記関節固定解除手段の固定状態から解除状態あるいは解除状態から固定状態の状態移行時間を可変制御する制御手段とを備えて手術機器保持装置を構成した。
上記構成によれば、制御手段は、検出手段の検出結果に応じて関節固定解除手段の挙動を可変制御することにより、アーム機構を手術機器に最適な操作特性に設定する。これにより、アーム機構に装着された複数種の手術機器は、3次元空間の高精度な移動操作を簡便にして容易に行うことが可能となり、手術効率の向上に寄与することが可能となる。
以上述べたように、この発明によれば、簡易な構成で、且つ、複数種の手術機器をそれぞれ最適な操作特性で保持し得るようにして、取扱い操作性の向上を図った手術機器保持装置を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係る手術器具保持装置全体の概略構成を示すもので、取付け部1は、例えば手術台等の基台に係脱可能に設けられる。この取付け部1には、垂直ロッド2が鉛直方向に沿って立設される。この垂直ロッド2は、取付け部1に対して関節固定解除手段を構成する、例えば周知の無励磁式の電磁ブレーキ3を介して鉛直な回転軸O1回りに回動可能に配され、該電磁ブレーキ3を介して取付け部1に対して回動軸O1回りの回転する動きの固定・解除が行われる。
この垂直ロッド2の上端部には、観察装置等の手術器具を保持する平行四辺形リンクからなるリンク機構部4の支持部材5が配される。この支持部材5は、垂直ロッド2の回転軸O1と直交する水平方向の第2の回転軸O2を中心に回動可能に連結される。
また、支持部材5には、上記回動軸O1と略平行に延設される旋回アーム6の下端部が回動自在に連結されると共に、第2の回転軸O2と直交する方向に延設される下方ロッド7の一端部が回動自在に連結される。さらに,支持部材5には、第2の回転軸O2を中心に,関節個性解除手段を構成する、例えば無励磁式の電磁ブレーキ8が配される。この電磁ブレーキ8は、支持部材5に対して旋回アーム6及び下方ロッド7が第2の回転軸O2に回転する動きの固定・解除を実行する。
上記旋回アーム6の上端部には、下方ロッド7と平行に配置された上方ロッド9の中間部が関節部10を介して第2の回転軸O2と平行な第3の回転軸O3を中心に回動可能に連結される。そして、上記下方ロッド7の他端部は、第2及び第3の回転軸O2,3と平行な第4の回転軸O4を中心に回動可能な関節部11を介して連結ロッド13の一端部に連結される。この連結ロッド13の他端部は、上記上方ロッド9の一端部が第2及び第3の回転軸O2,3と平行な第5の回転軸O5を中心に回動可能な関節部12を介して連結される。このように、旋回アーム6、上方ロッド9、下方ロッド7、連結ロッド13は、略四辺形状にリンク結合されて変形可能な平行四辺形リンク構造のリンク機構部4が構成される。
また、上方ロッド9の他端部には、手術機器取付け用の保持部14が延設されて配される。この保持部14には、L字型アーム15と、L字型接続部材16とが設けられる。このうちL字型アーム15は、その一方のL字構成部15aが上記上方ロッド9の他端部に関節固定解除手段を構成する、例えば無励磁式の電磁ブレーキ17を介して回転軸Oまわりに回動可能に連結され、電磁ブレーキ17を介して上記上方ロッド9に対して保持部14が回転する動きの固定解除が行われる。
そして、L字型アーム15の他方のL字構成部15bの先端部には、上記L字型接続部材16における一方のL字構成部16aの先端部が回転軸O6と直交する回転軸O7まわりに関節固定解除手段を構成する、例えば無励磁式の電磁ブレーキ18を介して回動可能に連結される。この電磁ブレーキ18は、他方のL字構成部15bの回転軸O7に対してL字型接続部材16が回転する動きの固定解除を実行する。
また、L字型接続部材16における他方のL字構成部16bには、機器装着部19が設けられる。この機器装着部19は、回転軸O8を中心に上記L字型接続部材16に対し回動可能に連結される。この回転軸O8は、上記回転軸O7と直交する状態で配置されており、これら回転軸O6,7,8は交点Cで交差される。この機器装着部19のL字型接続部材16に対する回転軸O8回りの回転は、関節固定解除手段を構成する,例えば無励磁式の電磁ブレーキ20により固定解除が行われる。
さらに、上記平行四辺形リンク構造のリンク機構部4には、上記保持部14に対して釣り合わせた状態で2組のカウンターウェイト251,252が配される。このうちカウンターウェイト251は,上記下方ロッド7のシャフト26に沿って移動可能に取付けられる。他方のカウンターウェイト252は、上記支持部材5に対して旋回アーム6と同軸上で、かつ旋回アーム6とは反対側に配置されたガイドアーム27に沿って移動可能に取付けられる。
上記保持部14の機器装着部19には、手術機器を構成する観察装置、例えば内視鏡である細径硬性内視鏡21あるいは実体顕微鏡で構成される顕微鏡22が選択的に装着される。これら細径硬性内視鏡21及び顕微鏡22には、それぞれ接続部23、24が上記機器装着部19に対応して設けられる。このうち細径硬性内視鏡21は、その接続部23を機器装着部19に挿入すると、後術するように重心位置が、上記交点Cと一致した状態で、該機器装着部19内に位置決めされて装着される。同様に、他方の顕微鏡22は、その接続部24を機器装着部19に挿入すると、後術するようにその重心位置が、上記交点Cと一致した状態で、該機器装着部19内に位置決めされて装着される。
即ち、機器装着部19には、図2に示すようにない周壁に位置決め用の溝25が上記細径硬性内視鏡21の接続部23及び顕微鏡22の接続部24に対応して設けられ、その底面に第1乃至第3の識別穴26a〜26cが所定の間隔に設けられる。そして、この第1乃至第3の識別穴26a〜26cには、検出手段を構成するマイクロスイッチ27a〜27cがそれぞれ収容されて配される。このマイクロスイッチ27a〜27cの出力端は、図3に示すように上記電磁ブレーキ3,8,17,18,20の挙動を制御する制御手段である制御部32の一方の入力端に接続される。
また、機器装着部19には、その外周壁に固定解除操作用のスイッチ31が操作可能に配され、このスイッチ31は、上記制御部32の他方の入力端に接続される。この制御部32は、スイッチ31が操作されると、電圧を電磁ブレーキ3,8,17,18,20に印加して駆動する。そして、制御部32は、上記マイクロスイッチ26a〜26cからの検出信号が入力されると、これに応動して上記電磁ブレーキ3,8,17,18,20の挙動、例えば印可電圧の時間的な制御あるいは力量の制御を実行する。
ここで、上記細径硬性内視鏡21は、例えば図4に示すように上記接続部23の先端部に,例えば直径4mm以下の挿入部40が延出される。そして、この接続部23の基端部には、上記挿入部40で取り込んだ光学像が入力されるTVカメラ部39が設けられ、このTVカメラ部39は,ケーブル391を介して図示しないカメラコントロールユニット(CCU)に接続される。また、上記接続部23には、その周壁に突起部28が上記機器装着部19の溝25に対応して設けられ、その底面に係合ピン29が、機器装着部19の第2の識別穴26bに対応して設けられる。
これにより、細径硬性内視鏡21は、その接続部の突起部28が上記機器装着部19の溝25に挿入されて該機器装着部19に収容されると、係合ピン29が第2の識別穴26bに挿入されてマイクロスイッチ27bを押圧した状態で上述したようにその重心位置が、上記交点Cと一致されて、該機器装着部19内に位置決め装着される。
上記顕微鏡22は、例えば図5に示すように焦点距離可変の対物レンズ341で取り込んだ光束がミラー351で偏向され、該光束が左右一対のズームレンズ36、ミラー371を介して撮像素子381に結像されて術部等の画像が取得される。そして、この顕微鏡22の上記接続部24には、その周壁に突起部30が上記機器装着部19の溝25に対応して設けられ、その底面に係合ピン33が、機器装着部19の第1の識別穴26aに対応して設けられる。
これにより、顕微鏡22は、その接続部24の突起部30が上記機器装着部19の溝25に挿入されて該機器装着部19に収容されると、係合ピン33が第1の識別穴26aに挿入されてマイクロスイッチ27aを押圧した状態で上述したようにその重心位置が、上記交点Cと一致されて、該機器装着部19内に位置決め装着される。
また、上記保持部14の機器装着部19には、上記顕微鏡22及び細径硬性内視鏡21に代えて、例えば図6に示す太径硬性内視鏡41が装着される。
即ち、太径硬性内視鏡41には、接続部35が上記保持部14の機器装着部19に対応して設けられ、この接続部35が保持部24の機器装着部19に挿入されて装着されると、交点Cに一致するように構成される。この接続部35の先端部には,例えば直径10mm程度の挿入部34が延出される。そして、この接続部35の基端部には、上記挿入部34で取り込んだ光学像が入力される左右一対のTVカメラ部36a、36bが設けられ、このTVカメラ部36a、36bは,ケーブル361を介して図示しないカメラコントロールユニット(CCU)に接続される。また、上記接続部35には、その周壁に突起部37が上記機器装着部19の溝25に対応して設けられ、その底面に係合ピン38が、機器装着部19の第3の識別穴26cに対応して設けられる。
これにより、太径硬性内視鏡41は、その接続部35の突起部37が上記機器装着部19の溝25に挿入されて該機器装着部19に収容されると、係合ピン38が第3の識別穴26cに挿入されてマイクロスイッチ27cを押圧した状態で上述したようにその重心位置が、上記交点Cと一致されて、該機器装着部19内に位置決め装着される。
上記構成において、顕微鏡22を使用する場合には、先ず,その接続部24の突起部30を機器装着部19の溝25に対向させて挿入する。ここで、接続部24は、その突起部30と溝25の作用により機器装着部19に対する回転方向が位置決めされ、その係合ピン33が機器装着部10の第1の識別穴26aに挿入され、マイクロスイッチ27aを押圧操作する。すると、マイクロスイッチ27aは、検出信号を制御部32に出力する。
ここで、顕微鏡22の観察位置を所望の位置に移動させる場合には、先ずスイッチ31を操作する。すると,上記制御部32には、スイッチ31からのオン信号に基づいて,例えば電磁ブレーキ3,8,17,18,20に対して単位時間当たり所定の電圧上昇量dE[V/sec]で電圧を増加させて、電圧上昇量dEが定格に達すると、該電磁ブレーキ3,8,17,18,20が解除される。ここで、リンク機構部4の各関節が移動可能となる。この顕微鏡22の移動時には、顕微鏡22とカウンターウェイト251,252の釣り合い、及び顕微鏡22の重心と各回転軸O6,O7,O8の交点Cとの一致により、顕微鏡22はバランスが取れた状態で移動することが可能となる。
この際、顕微鏡22は、体表を様々な方向から観察するため、素早く移動、固定することが要求される。そこで、制御部32は、マイクロスイッチ27aの検出信号を受け、電磁ブレーキ3,8,17,18,20に対してdE=dEsの条件で電圧を駆動する。これにより固定・解除ともに素早く行うことができる。なお、この顕微鏡22に取り込まれた画像は、図示しない3Dモニターに表示される。
ここで、上記制御部32は、上記スイッチ31が切断されると、所定の電圧減少量dEs[V/sec]で電圧を減少させて、電磁ブレーキ3,8,17,18,20を固定する。
次に、細径硬性内視鏡21を使用する場合には、先ず,その接続部23の突起部28を機器装着部19の溝25に対向させて挿入する。ここで、接続部23は、その突起部28と溝25の作用により機器装着部19に対する回転方向が位置決めされ、その係合ピン29が機器装着部19の第2の識別穴26bに挿入され、マイクロスイッチ27bを押圧操作する。すると、マイクロスイッチ27bは、検出信号を制御部32に出力する。
ここで、細径硬性内視鏡21の観察位置を所望の位置に移動させる場合には、先ずスイッチ31を操作する。すると,上記制御部32には、スイッチ31からのオン信号に基づいて,例えば電磁ブレーキ3,8,17,18,20に対して単位時間当たり所定の電圧上昇量dE[V/sec]で電圧を増加させ、電圧上昇量dEが定格に達すると、該電磁ブレーキ3,8,17,18,20が移動可能に解除される。ここで、リンク機構部4の各関節が移動可能となる。
この細径硬性内視鏡21の移動時には、細径硬性内視鏡21とカウンターウェイト251,252の釣り合い、及び細径硬性内視鏡21の重心と各回転軸O6,O7,O8の交点Cとの一致により、細径硬性内視鏡21は、バランスが取れた状態で移動することができる。
ここで、細径硬性内視鏡21は、脳神経外科や耳鼻咽喉科などを代表とする狭い体腔内で使用されるものである。このため、狭い体腔内では腔との不必要な干渉を避けるために、微細な細径硬性内視鏡21のコントロールが求められる。
具体的には、その固定状態が急激に解除されると、保持している手の力が細径硬性内視鏡21に加わり、その先端が動いてしまう等の問題がある。このため、制御部32は、マイクロスイッチ27aの検出信号を受け、電磁ブレーキ3,8,17,18,20に対し、dE<<dEsの条件で電圧を供給する。これにより、電磁ブレーキ3,8,17,18,20の解除時には徐々に固定力が解除され、電磁ブレーキ3,8,17,18,20の固定時には瞬時に固定を行うことができる。
なお、上記制御部32は、スイッチ31が切断されると、所定の電圧減少量dE[V/sec]で電圧を減少されて、電磁ブレーキ3,8,17,18,20を固定する。
次に、太径硬性内視鏡41を使用する場合には、先ず,その接続部35の突起部37を機器装着部19の溝25に対向させて挿入する。ここで、接続部35は、その突起部37と溝25の作用により機器装着部19に対する回転方向が位置決めされ、その係合ピン38が機器装着部19の第3の識別穴26cに挿入され、マイクロスイッチ27cを押圧操作する。すると、マイクロスイッチ27cは、検出信号を制御部32に出力する。
そして、太径硬性内視鏡41の観察位置を所望の位置に移動させる場合には、先ずスイッチ31を操作する。すると,上記制御部32には、スイッチ31からのオン信号に基づいて,例えば電磁ブレーキ3,8,17,18,20に対して単位時間当たり所定の電圧上昇量dE[V/sec]で電圧を増加させ、電圧上昇量dEが定格に達すると、該電磁ブレーキ3,8,17,18,20が移動可能に解除される。ここで、リンク機構部4の各関節が移動可能となる。
この太径硬性内視鏡41の移動時には、該太径硬性内視鏡41とカウンターウェイト251,252の釣り合い、及び太径硬性内視鏡41の重心と各回転軸O6,O7,O8の交点Cとの一致により、太径硬性内視鏡41は、バランスが取れた状態で移動することができる。
具体的には、上記太径硬性内視鏡41を用いる手術の場合、例えば図7に示すように消化器外科などを代表とする腹壁42を貫通した状態で体腔内の観察に供される。そこで、制御部32は、マイクロスイッチ27cの検出信号が入力されると、電磁ブレーキ3,8,17,18,20に対し、固定解除時の電圧を定格電圧に対して低くなるように電圧を供給し、電磁ブレーキ3,8,17,18,20が解除された状態で、関節がいわゆる半固定状態の操作特性に設定する。これにより、リンク機構部4の関節の固定を解除した場合にも、例えば太径硬性内視鏡41が腹壁からの力を受けても、自然に移動してしまうことが防止される。
なお、上記制御部32は、上記スイッチ31が切断されると、所定の電圧減少量dEs[V/sec]で電圧を減少させて、電磁ブレーキ3,8,17,18,20を固定する。
このように、上記手術機器保持装置は、機器装着部19に選択的に装着される顕微鏡22、細径硬性内視鏡21及び太径硬性内視鏡41を識別検出し、その検出信号に応動してリンク機構部4の関節を固定解除する電磁ブレーキ3,8,17,18,20の挙動を制御するように構成した。
これによれば、機器装着部19に選択収容される顕微鏡22、細径硬性内視鏡21,太径硬性内視鏡41に応じた最適な操作特性を得ることができることにより、異種の顕微鏡22、細径硬性内視鏡21及び太径硬性内視鏡41を選択的に保持して、それぞれの操作特性に応じた最適な操作を実現することできるため、手術効率の向上に寄与することができる。
なお、上記実施の形態では、手術機器として観察装置を構成する顕微鏡22、細径硬性内視鏡21、太径硬性内視鏡41の3種類を交換式に機器装着部19に装着するように構成した場合について説明したが、この組み合わせ構成に限ることなく、その他、2種類以上の手術機器を交換式に機器装着部19に装着するように構成することが可能である。
また、上記手術機器としては、観察装置を構成する顕微鏡22、細径硬性内視鏡21、太径硬性内視鏡41に限ることなく、その他、超音波プローブ、把持鉗子等の各種の治療用具を交換式に装着するように構成するが可能あり、いずれの場合においても同様の効果が期待される。
さらに、上記実施の形態では、関節固定解除手段として電磁ブレーキ3,8,17,18,20を用いて構成した場合で説明したが、これに限ることなく、その他、例えば特開2002−345831号等において開示される周知の流体ブレーキを用いて構成することも可能で,同様の効果が期待される。この液体ブレーキを用いて関節固定解除手段を構成した場合には、例えば流体ブレーキに流入する圧力流体の単位時間当たりの流入量を制御することにより、その挙動を制御する。
また、上記実施の形態では、3関節のアーム構造に適用した場合で説明したが、この数に限ることなく、その他、各種のアーム構造においても適用可能であり、同様の効果が期待される。
よって、この発明は、上記実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
例えば実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
また、この発明は、上記各実施の形態によれば、その他、次のような構成を得ることもできる。
(付記1)
複数種の手術機器が選択的に装着される、複数のアームが関節を介して3次元空間を移動可能に連設されたアーム機構と、
前記アーム機構の前記関節を固定あるは解除する関節固定解除手段と、
前記アーム機構に支持された前記手術機器の種類を識別する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づいて前記関節固定解除手段の挙動を可変制御する制御手段と、
を具備することを特徴とする手術機器保持装置。
(付記2)
前記手術機器は、手術用観察装置であることを特徴とする付記1記載の手術機器保持装置。
(付記3)
前記手術用観察装置は、実体顕微鏡・硬性内視鏡、軟性内視鏡、超音波プローブの少なくとも2つ以上の組合せであることを特徴とする付記2記載の手術機器保持装置。
(付記4)
前記関節固定解除手段は、電磁ブレーキであることを特徴とする付記1乃至3のいずれか記載の手術機器保持装置。
(付記5)
前記制御手段は、前記電磁ブレーキに加わる印可電圧を抑制することを特徴とする付記4記載の手術用保持装置。
(付記6)
前記関節固定解除手段は、流体ブレーキであることを特徴とする付記1乃至3のいずれか記載の手術機器保持装置。
(付記7)
前記制御手段は、前記流体ブレーキに流入する流量を制御することを特徴とする付記6記載の手術機器保持装置。
この発明の一実施の形態に係る手術機器保持装置の概観構成を説明するために示した構成図である。 図1の機器装着部を取出して示した詳細図である。 図1の制御系を取出して示したブロック図である。 図1の細径硬性内視鏡を取出して示した斜視図である。 図1の顕微鏡を取出して示した構成図である。 図1機器装着部に装着される太径硬性内視鏡を取出して示した斜視図である。 図6の太径硬性内視鏡の使用形態を説明するために示した説明図である。
符号の説明
1…取付け部、2…垂直ロッド、3…電磁ブレーキ、4…リンク機構部、5…支持部材、6…旋回アーム、7…下方ロッド、8…電磁ブレーキ、9…上方ロッド、10,11,12…関節部、13…連結ロッド、14…保持部、15…L字型アーム、15a,15b…L字構成部、16…L字型接続部材、16a,16b…L字構成部、17…電磁ブレーキ、18…電磁ブレーキ、19…機器装着部、20…電磁ブレーキ、21…細径硬性内視鏡、22…顕微鏡、23…接続部、24…接続部、25…溝、251,252…カウンターウェイト、26…シャフト、26a〜26c…第1乃至第3の識別穴、27…ガイドアーム、27a〜27c…マイクロスイッチ、28…突起部、29…係合ピン、30…突起部、31…スイッチ、32…制御部、33…係合ピン、341…対物レンズ、34…挿入部、35…接続部、351,371…ミラー、36…ズームレンズ、36a,36b…TVカメラ部、361…ケーブル、37…突起部、38…係合ピン、381…撮像素子、39…TVカメラ部、391…ケーブル、40…挿入部、41…太径硬性内視鏡、42…腹壁。

Claims (2)

  1. 複数種の手術機器が選択的に装着される、複数のアームが関節を介して3次元空間を移動可能に連設されたアーム機構と、
    前記アーム機構の前記関節を固定あるは解除する関節固定解除手段と、
    前記関節固定解除手段の固定状態から解除状態あるいは解除状態から固定状態に切り替える固定解除用スイッチと、
    前記アーム機構に支持された前記手術機器の種類を識別する検出手段と、
    前記固定解除用スイッチのオンからオフあるいはオフからオンに切り替えるスイッチング動作と前記検出手段の検出結果に応じて前記関節固定解除手段の固定状態から解除状態あるいは解除状態から固定状態の状態移行時間を可変制御する制御手段と、
    を具備することを特徴とする手術機器保持装置。
  2. 前記制御手段は、前記関節固定解除手段の固定時あるいは解除時の力量を制御することを特徴とする請求項1記載の手術機器保持装置。
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