JP2006014825A - 医療用観察装置 - Google Patents

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憲志 廣瀬
俊一郎 ▲高▼橋
Shunichiro Takahashi
Hisao Isobe
尚夫 磯部
Soji Otsuka
聡司 大塚
Takashi Shioda
敬司 塩田
Junichi Nozawa
純一 野澤
Tomonori Ishikawa
朝規 石川
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Abstract

【課題】操作性を損なわず、自然な感覚で操作することができ、観察用ビューア等の医療用具の配置の制限を最小限に抑える医療用観察装置を提供することにある。
【解決手段】前記鏡体部32を俯仰する俯仰機構30を有し、前記鏡体部32の重心Gが前記俯仰機構30の回転中心Pの近傍に位置する形状に前記鏡体部32を構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、微小部位の手術、特に脳神経外科、耳鼻科咽喉科、整形・形成外科、産婦人科或いは眼科等において使用される医療用観察装置に関する。
脳のように微細な組織からなる器官はその構造組織を肉眼で識別することが困難であるためにその器官の処置は顕微鏡による観察下で行われている。このような用途の手術用顕微鏡は一般に接眼レンズを直接に肉眼で覗くように設計されているが、長い時間に及ぶ手術の場合、接眼レンズを直接に覗き続ける煩わしさを軽減するため、近年では、接眼部がなく、術部の像をCCDなどの撮像素子で撮像し、表示パネルに術部の像を投影し、その表示パネルに投影された像を観察しながら手術を行う顕微鏡システムが提案されている(特開2003−233031)。この顕微鏡システムには、ビューアとしてのパネルやモニタを術者の近傍に配置して投影された像を観察する。
一方、特開2000−338416に示されている立体視顕微鏡にあっては、従来の手術用顕微鏡の接眼部を取り除き、単一の光軸を有して被写体に対向して配置されたクローズアップ光学系と、このクローズアップ光学系の光軸に対してそれぞれ平行な光軸を有して前記クローズアップ光学系における互いに異なる箇所を通過した被写体光により一定の位置に被写体の一次像を形成する変倍可能な一対の変倍光学系と、この変倍光学系により形成される一次像の位置にそれぞれ配置されて各一次像のエッジを規定する一対の視野絞りと、一次像をリレー光学系によってリレーした被写体の二次像を撮像する撮像素子とを備えたものであり、前記撮像素子を用いて撮像することにより、立体視するものとして特化し、システム全体の光学系の小型化が可能となっている。
また、顕微鏡の移動や固定を行うため、顕微鏡の本体を手術顕微鏡用架台に接続して用いるようにしたものが提案されている(特開平9−182759号公報)。
特開2003−233031 特開2000−338416 特開平9−182759号公報
特許文献2(特開2000−338416)に示されている立体視顕微鏡では、接眼光学系を取り除き、撮像素子を用いた撮像光学系に特化したシステムとすることで、従来の手術用顕微鏡に比べて小型・軽量化が図られるものの、顕微鏡の移動や固定を行うためのスタンドに接続して用いられる。したがって、その顕微鏡の移動や固定を行う際のバランスをとるために鏡体にカウンターウエイトを接続する必要があり、重量が増加してしまうという問題があった。
また、従来の手術用顕微鏡用架台(特開平9−182759号公報)では、架台にカウンターウエイトを接続することでバランスが容易にとれ、軽い力量での鏡体の配置が可能であるが、術部回りが大型化してしまうという問題があった。また、鏡体の本体を上から吊るすため、特許文献1の特開2003−233031に示すように、ビューアとしてのパネルや、モニタとを術者近傍に配置しなければならない場合にはその架台が邪魔になってしまうという問題があった。
なお、未公開の特願2002−001461に示されている医療用器具保持装置にあっては、医療用具の先端位置の微調整を行う俯仰機構と医療用器具を把持操作する把持部を離して配置し、さらに、これに伴う俯仰機構周りに発生するアンバランス力量のうち術者自身の手で把持すべき力量を差し引いた分に対応するカウンターウエイトを配置したことにより、術者は、医療用器具を自然な感覚で自在に操作できるとともに、医療用器具の操作部回りをコンパクトにすることができるために手術作業空間が広く確保され、より確実な術部処置が可能なものとなっている。
しかし、この出願のものに示されている医療用器具保持装置は医療用具の先端位置の微調整を行う俯仰機構と医療用器具を把持操作する把持部を離して配置し、さらに、俯仰機構周りに発生するアンバランス力量のうち術者自身の手で把持すべき力量を差し引いた分に対応するカウンターウエイトを配置したことにより、術者は医療用器具を自然な感覚で自在に操作できるが、内視鏡のような小型器具から立体顕微鏡のように大型化すると、例えば上述した特許文献2(特開2000−338416)に示すような鏡体の場合にあっては、重心位置が同じであっても、アンバランス力量が増大して術者が負担しなければならない力量が増大し、操作感が悪くなるという問題がある。
本発明は前記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、俯仰機構を有する医療用具保持装置に接続して用いた場合においても操作性を損なわず、自然な感覚で操作することができ、観察用ビューア等の医療用具の配置の制限を最小限に抑える医療用観察装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、対物光学系と撮像光学系を有した鏡体部と、前記鏡体部によって撮像された像を表示する表示手段と、前記鏡体部を支持する支持手段とを備えた医療用観察装置において、前記支持手段が前記鏡体部を俯仰する俯仰機構を有し、前記鏡体部を、前記俯仰機構の回転中心が間に位置するように前記鏡体部の回動両端部を振り分ける形状に形成したことを特徴とする医療用観察装置である。
請求項2に係る発明は、前記回動両端部が、前記俯仰機構の回転中心を跨ぎ、前記回動両端部の下端部位が前記回転中心よりも低く位置する形状に前記鏡体部を構成したことを特徴とする請求項1に記載の医療用観察装置である。
請求項3に係る発明は、前記鏡体部の重心と、前記俯仰機構の回転中心が略一致していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の医療用観察装置である。
請求項4に係る発明は、前記対物光学系と前記撮像光学系の間に位置した変倍光学系と、前記対物光学系の光軸に対して、前記変倍光学系の光軸を折り曲げる第1の光軸方向変更手段と、前記変倍光学系の光軸に対して前記撮像光学系の光軸を折り曲げる第2の光軸方向変更手段とを前記鏡体部に設けたことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の医療用観察装置である。
本発明によれば、鏡体部を俯仰させる際、より軽い力量で、より自然でスムーズな感覚で鏡体部を操作することができる。
<第1実施形態>
図1から図4に従って本発明の第1実施形態に係る医療用観察装置のシステムについて説明する。
(構成)
図1中、符号1は、後述する手術用顕微鏡の鏡体部を支持する支持手段である医療用保持装置の主柱としての支持アームである。この支持アーム1の一端(下端)は手術台2の側壁部位に設けられたベース部3に対して軸01の回りに回転自在に取り付けられている。前記支持アーム1の他端(上端)には軸受部4が設けられ、この軸受部4にはアーム5aの中間部を保持する軸部6が回転軸02回りに回転自在に取り付けられている。軸受部4に軸支された軸部6の回転軸02は前記支持アーム1の軸01とは直交する向きにある。
前記アーム5aの両端にはそれぞれ軸受部11,12が設けられている。一方の軸受部11には軸部13を介してアーム5bが接続されている。他方の軸受部12には軸部14を介してアーム5cが接続されている。アーム5b,5cの他端にはそれぞれ軸受部16,17が設けられ、各軸受部16,17には対応するアーム5dの各端に設けた軸部18,19がそれぞれ軸支されている。そして、4本のアーム5a,5b,5c,5dは平行四辺形を形成するように互いに枢着され、これらアーム5a〜5bにより、平行四辺形リンク機構7が構成されている。
また、アーム5bの一端を支持する軸部13には他の軸受部21が設けられ、この軸受部21には保持アーム22がその中心軸03回りに回転自在に接続されている。保持アーム22の他端には図1に矢印25,26で示すように少なくとも異なる2方向以上の向きに俯仰可能な俯仰機構30が取り付けられている。この俯仰機構30は所謂ボールジョイント31を介して鏡体部32を保持アーム22に支持するため、前記鏡体部32は前記2方向以上の任意の方向へ俯仰が可能である。
前記鏡体部32には後述するような対物光学系、変倍光学系および撮像光学系等が組み込み内蔵されている。前記撮像光学系は後述するTVカメラを含み、図1に示す術部αの観察像を撮像する。TVカメラは図示しないカメラ制御ユニットに接続され、このカメラ制御ユニットはTVカメラによる観察像を表示するモニタ35に接続されている。モニタ35は保持アーム33によって術者の観察しやすい位置に保持される。
また、アーム5cの他端を延長した先端には前記鏡体部32の重量によって軸02回りに発生する慣性モーメントを相殺するべく、カウンターウエイト37が一体的に取り付けられている。また、ベース部3と支持アーム1の軸受部にはベース部3に対する、支持アーム1の01軸回りの回転を電気的に規制する電磁ブレーキ38が設けられている。前記軸受部4にはアーム5aの軸02回りの回転を電気的に規制する電磁ブレーキ39が設けられている。軸受部11にはアーム5bの04軸回りの回転を規制する電磁ブレーキ40が設けられている。また、軸受部21には保持アーム22の軸03回りの回転を電気的に規制する電磁ブレーキ41が設けられている。さらに、ボールジョイント31内にも鏡体部32の矢印25および26方向の俯仰を電気的に規制する電磁ブレーキ42が設けられている。前記鏡体部32の外面にはそれら電磁ブレーキ38から42までのブレーキ動作を固定状態から解除状態に切り替える入力スイッチ43が設けられている。
また、図1中で示すPは前記俯仰機構30の回転中心であって、ボールジョイント31の回転中心の位置を表している。この回転中心Pは前記軸03上に位置している。また、図1中で示すGは、鏡体部32の重心の位置を表している。この通常の状態ではG点とP点を結ぶ線は、前記軸04と平行であり、前記軸02回りに発生する鏡体部32による慣性モーメントと、カウンターウエイト37による慣性モーメントとが釣り合う位置に配置されている。
次に、図2(a)に従い、鏡体部32の内部構成について説明する。鏡体部32は中央部32aが通常の姿勢において略水平に配設され、鏡体部32の両端部32b,32cは前記中央部32aから下側へ向けられて屈曲している。つまり、鏡体部32は両端部32b,32cが中央部32aの部分から下方へ延びて下がり、全体としてコの字形状に形成されている。そして、鏡体部32の中央部32aの部分が支持部材34を介して前記ボールジョイント31に支持されるようになっている。前記鏡体部32は前記俯仰機構30の回転中心Pを含む水平面を跨いで前記回転中心Pを取り囲む形状に形成されたものである。このため、前記鏡体部32の回動両端部32b,32cの下端部位は前記回転中心Pよりも低く位置する。
図2(a)に示すように、鏡体部32の一方の端部32bには対物光学系45が組み込まれ、他方の端部32cには後述する撮像光学系51およびTVカメラ52が組み込まれている。鏡体部32の中央部32aには変倍光学系49が配設されている。
前記対物光学系45は対物レンズ47を有し、この対物レンズ47によって被検体の光学像を得る。また、対物光学系45で得られた光束は第1の光軸方向変更手段としてのプリズム48によって直角に折り曲げられ、鏡体部32の中央部32aに配置された変倍光学系49に向けられる。前記変倍光学系49はプリズム48からの光束を拡大・縮小し得るものである。
前記変倍光学系49から出た光束は第2の光軸方向変更手段としてのプリズム50によって直角に折り曲げられ、上述した撮像光学系51に向けられ、撮像光学系51の結像レンズ53によってTVカメラ52の撮像面に観察像を結像する。結像レンズ53およびTVカメラ52により撮像手段55を構成する。撮像手段55は鏡体部32の一方の端部32cに組み込まれている。また、対物光学系45の光軸と撮像光学系51の光軸とは少なくとも一部が略平行であれば尚良い。また、プリズム48やプリズム50はダイクロイックミラーを利用しても良い。
以上の如く、鏡体部32は略コ字形状に形成され、この内部には対物光学系45、変倍光学系49および撮像光学系51を含む撮像手段55を含む種々の部品が分散して組み込まれている。図2(a)に示すように、鏡体部32の重心Gは対物光学系45の対物光軸Lが鉛直な方向に位置するとき、ボールジョイント31の回転中心Pの位置よりも上方近傍に位置しており、その重心Gと回転中心Pとの距離を「S」で表す。そして、前記鏡体部32におけるコの字形状の凹部となる中央部32aに前記ボールジョイント31が配置される。前記鏡体部32は前記俯仰機構30の回転中心Pを含む水平面を跨いで前記回転中心Pを取り囲む形態にあり、鏡体部32の重心Gと鏡体部32の回転中心Pとはより近接することになる。このため、重心Gと回転中心Pの距離Sは零に近い値になる。
なお、図2(b)は、図2(a)におけるプリズム50を結像レンズ53とTVカメラ52との間に位置させて配置するようにした変形例である。その他の構成は前述した説明の通りである。
(作用)
術部αを観察する場合、術者は、術部αを観察することのできる位置に鏡体部32を移動させるため、術者は鏡体部32を手で保持しながら入力スイッチ43を押圧操作する。入力スイッチ43を押圧操作することにより、図示しない制御回路によって電磁ブレーキ38〜42のブレーキが解除され、回転軸01回りの支持アーム1が回転可能となる。また、アーム5aは回転軸02回りに回転可能になる。このため、前記平行四辺形リンク機構7の全体を、回転軸02回りに傾斜することができ、さらには回転軸03回りに保持アーム22が回転可能となると共に、ボールジョイント31によって鏡体部32の矢印25,26方向への俯仰が可能となる。
したがって、鏡体部32の位置を3次元的に自由に移動が可能であり、鏡体部32を移動し、3次元的に自由な位置に配置できる。このとき、回転軸02回りに発生する鏡体部32による慣性モーメントと、カウンターウエイト37による慣性モーメントとが釣り合うことから、回転軸01および回転軸02回りの移動については無重力に近い感覚で鏡体部32の移動を楽に行うことができる。
次に、図3に示すように、鏡体部32を矢印25の方向へ俯仰させる場合について説明する。この場合、鏡体部32を矢印25の方向へ回転中心Pを中心として角度θ1の分、回転させるとすると、鏡体部32の重心Gも同じく回転中心Pを中心に角度θ1の分、回転する。このとき、前記鏡体部32の重量をWとすると、鏡体部32が角度θ1回転することにより、「S×sinθ1×W」の慣性モーメントが生じる。この慣性モーメントは前記距離Sが零近傍の値であることから、極僅かな力量であり、鏡体部32を保持する術者の手によって楽に支え得る値である。よって、術者は僅かな操作力量を手で感じながらボールジョイント31による、より自然な感覚で矢印25の方向への俯仰操作を楽に行うことができる。
次に、図4に示すように、鏡体部32を矢印26の方向に俯仰させる場合について説明する。この場合、鏡体部32を図4より矢印26の方向に回転中心Pを中心に角度θ2回転することにより、鏡体部32の重心Gも同じく回転中心Pを中心として角度θ2回転する。このとき、鏡体部32の重量をWとすると、角度θ2回転することにより、「S×sinθ2×W」の慣性モーメントが生じる。この慣性モーメントは距離Sが零近傍の値であることから、極僅かな力量で、鏡体部32を保持する術者の手によって支えられ、術者は、わずかな操作力量を感じながらボールジョイント31による、より自然な感覚で矢印26の方向への俯仰操作を楽に行うことができる。
以上のような俯仰操作により、鏡体部32の配置が決まると、術者は入力スイッチ43から指を離す。これにより、電磁ブレーキ38〜42が作動し、鏡体部32の位置が固定される。鏡体部32が固定されると、術部αの像は、対物光学系45、プリズム48、変倍光学系49およびプリズム50を通り、撮像光学系51よってTVカメラ52に結像し、そのTVカメラ52により撮像され、図示されないカメラ制御ユニットに電気信号として出力する。また、カメラ制御ユニットはモニタ35に映像信号を出力し、モニタ35上に術部αの像を映し出す。術者はモニタ35に映し出された術部αの像を観察しながら手術を行う。
また、本実施形態では鏡体部32の対物光軸が鉛直な方向の位置にあるとき、重心Gが回転中心Pの上側に配置された場合であったが、鏡体部32が主に使用される角度や、可動範囲などの設計上の都合によりオフセットする配置であっても、重心Gと回転中心Pとの距離Sが同じであれば、術者の操作感はさほど変わらない。
(効果)
上述した実施形態では、前記鏡体部32を支持する手段が前記鏡体部32を俯仰する俯仰機構30を有しており、前記鏡体部32を俯仰機構30の回転中心を含む水平面を跨いで前記回転中心Pを取り囲む形状に配置して形成したので、鏡体部32の重心が医療用具保持装置の俯仰機構30の回転中心P近傍になる。このため、医療用具保持装置に接続して用いた場合に鏡体部32を俯仰させても重心の移動によるアンバランス量は零若しくは僅かであり、鏡体部32の操作性を損なわず、自然な感覚で鏡体部32を俯仰操作(移動操作)できる。また、所望の位置に鏡体部32を軽い力量で移動して所定に位置に配置することができる。さらに、鏡体部32の上部に広い空間を確保できるため、モニタ35などを術者の見やすい位置に配置させることができる。
ボールジョイント31の回転中心と、鏡体部32の重心Gを一致させると、完全にバランスをとることができる。これは、対物光学系、変倍光学系および撮像光学系が一本の光束から立体視の行える2本の光束または助手観察用の光束など、3本以上の光束の場合であっても同様である。
なお、図2(b)のように結像レンズ51がプリズム50の手前に配置した場合でも上述したものと同様の作用・効果が得られる。
また、本実施形態における鏡体部32の内部の光学系は単一の光束により構成されているが、結像レンズ51およびTVカメラ52の数を増やして複数の光束により構成しても良く、操作感に与える作用・効果は同様である。さらに、結像レンズ51およびTVカメラ52を紙面の垂直方向に一組配置する場合でも操作感に与える作用・効果は同様である。このように結像レンズ51およびTVカメラ52を紙面の垂直方向に一組配置するようにすれば、立体視が行える。
<第2実施形態>
図5から図7に従って本発明の第2実施形態に係る医療用観察装置のシステムについて説明する。但し、前述した第1実施形態と同様な部分には、同一名称および同一番号を附してその詳細な説明は省略する。
(構成)
図5に示すように、鏡体部32の内部には対物光学系45、プリズム48、変倍光学系49、プリズム50、撮像光学系51およびTVカメラ52が組み込まれているが、これにフィルタユニット61を追加的に設置するようにした点が、上述した第1実施形態におけるものと相違する。
まず、図5(a)に示すものでは、前記変倍光学系49と前記プリズム50の間にフィルタユニット61を設置するようにした。また、図5(b)に示すものでは、プリズム50と撮像光学系51の間にフィルタユニット61を設置するようにした。
次に、図6(a)(b)に従って、前記フィルタユニット61の構成を説明する。図6(a)は光束が1本の場合に適用するフィルタユニット61aの例であり、図6(b)は光束が2本の場合に適用するフィルタユニット61bの例である。
いずれのフィルタユニット61a,61bも、フィルタ保持部62を有しており、図6(a)のフィルタ保持部62aには通常観察用の貫通孔63と、特殊光観察用(蛍光観察など)のバンドパスフィルタ64の入った孔65との2つの孔が形成されている。また、図6(b)に示すフィルタ保持部62bには通常観察用の2つの貫通孔63と、特殊光観察用(蛍光観察など)のバンドパスフィルタ64の入った2つの孔65が形成されると共にその貫通孔63とバンドパスフィルタ64の入った孔65とは交互に配置されている。
各フィルタ保持部62の一部には光軸と垂直な方向に貫通したガイド孔66が形成されていて、このガイド孔66にはガイド軸67が通っている。ガイド軸67はガイド軸保持部材68に支持されている。さらに、フィルタ保持部62には操作用つまみ69が接続されている。操作用つまみ69はガイド軸保持部材68に開口した窓孔70を貫通して鏡体部32の外部に延びるようになっている。
次に、図7に従い、フィルタユニット61a,61bを鏡体部32に接続する構造について説明する。図5(a)に示すフィルタユニット61aを鏡体部32に組み込む場合は図7で示すように、鏡体部32の中央部32aの上面に形成した開口部71を利用する。つまり、この開口部71内にフィルタ保持部62を挿入し、鏡体部32の外観壁部にガイド軸保持部材68を取付け固定して組み付ける。
また、図5(b)に示すフィルタユニット61bを鏡体部32に組み込む場合は図7で示すように、鏡体部32の端部32bの側面に形成した開口部72を利用する。つまり、開口部72内にフィルタ保持部62を挿入し、鏡体部32の外観壁部にガイド軸保持部材68を取付け固定して接続する。
(作用)
術部αを観察する場合、術者は術部αを観察することのできる位置に鏡体部32を移動させる。このために、術者は鏡体部32を手で保持しながら入力スイッチ43を押圧する操作を行なう。鏡体部32を所望の位置に移動し、モニタ35上で通常の観察を行う。これまでの作用は上述した第1実施形態と同様であるので、その具体的な説明は省略する。
通常の観察状態での光束はフィルタユニット61a,61bの貫通孔63を通る。また、特殊光観察を行う場合には、術者は操作用つまみ69をスライドさせる。これによりフィルタ保持部62はガイド軸67に沿ってスライドし、貫通孔63からバンドパスフィルタ64の入った孔65に切り替わり、光束がバンドパスフィルタ64を通過するようになる。これにより、特定の波長がカットされた観察像がTVカメラ52で撮像され、その特殊光観察像がモニタ35に表示される。術者は、この特殊光観察像を見ながら術部αの処置を行う。
本実施形態においては、フィルタユニット61を、図5(a)に示すように変倍光学系49とプリズム50の間または図5(b)に示すようにプリズム50と撮像光学系51の間に配置したが、本発明では、このような設置態様に限らず、アフォーカル光束中であれば、どこにでも配置することが可能である。
(効果)
本実施形態によれば、フィルタユニット61を内蔵することにより、通常観察だけでなく、用途に応じた特殊光観察を行うことができる。また、フィルタユニット61はアフォーカル光束中ではどの位置にでも配置が可能であるため、鏡体部32の重心Gの位置を回転中心Pのごく近傍に配置するのに最適な位置を選んで配置することができる。このため、鏡体部32を大型化させることなく重心Gの位置を回転中心Pの極近傍に配置させることが可能になる。
<第3実施形態>
図8および図9に従って本発明の第3実施形態に係る医療用観察装置のシステムについて説明する。但し、前述した第1実施形態と同様な部分には同一名称および同一番号を附してその詳細な説明は省略する。
(構成)
図8に従い鏡体部32の内部構成について説明する。変倍光学系49とプリズム80の間に変倍光学系49からの光束を2つの光束81a,81bに分割するビームスプリッタ82を設置したものである。さらに、ビームスプリッタ82で分割された一方の光束81a中に第1結像レンズ83aが配置され、第1TVカメラ84aの撮像面に像を結像させるようになっている。前記プリズム80は他方の光束81bを直角に折り曲げるものであり、その光束81b中に、フィルタユニット85、第2結像レンズ83b、第2TVカメラ84bが配置されている。
通常のTVカメラでは図示しない赤外カットフィルタがあらかじめ挿入されているが、前記第2TVカメラ84bは赤外カットフィルタが挿入されていない。また、第1TVカメラ84aおよび第2TVカメラ84bはそれぞれ図示しないカメラ制御ユニットに接続されている。
次に、図9に従い、フィルタユニット85の構成を説明する。フィルタユニット85はフィルタ保持部86を有し、このフィルタ保持部86には、通常観察用の貫通孔88と、バンドパスフィルタ91の入った孔92との2つの孔が形成されている。ここでのバンドパスフィルタ91は赤外成分のみを透過させるものである。
(作用)
術部αを観察する場合、術者は術部αを観察することのできる位置に鏡体部32を移動させる。このために、鏡体部32を手で保持しながら入力スイッチ43を押圧する。そして、鏡体部32を所望の位置に移動し、モニタ35上で観察を行う。通常の観察を行うまでの作用は上述した第1実施形態の場合と同様であるので、ここでは説明を省略する。
次に、特殊光観察を行う場合、術者は、図示しないTVカメラ制御ユニットを切り替えることにより、モニタ35に表示する観察像を第2TVカメラ84bの観察像に切り替える。これと同時にフィルタユニット85を切り替え操作し、光束81b上にバンドパスフィルタ91を挿入する。これにより、観察光の赤外成分のみが透過され、赤外観察像が第2TVカメラ84bに撮像され、モニタ35に表示される。
本実施形態においては、第1TVカメラ84aおよび第2TVカメラ84bは1台ずつの構成になっているが、紙面の垂直方向にそれぞれ2台ずつ並べて配置して、立体視が行えるようにしても、鏡体部32の操作感に与える効果は同様である。
(効果)
本実施形態では通常観察像と特殊観察像を同時に撮像しているため、ミキサーなどを用いれば2つの像を重像して表示することが可能である。また、フィルタユニットにより、フィルタユニット側の撮像系では通常観察像と特殊光観察像をそれぞれ撮像することができることから、断線などにより片方のTVカメラでの撮像ができなくなる事態になっても、もう一方のものに切り替えることにより、観察下での手術を続行することができる。
なお、本発明は前述した実施形態のものに限定されるものではなく、他の形態にも適用が可能である。また、前述した説明によれば、以下の事項またはそれらの事項を適宜選択して組み合わせた事項が得られる。
<付記>
1.対物光学系と撮像光学系を有した鏡体部と、前記鏡体部によって撮像された像を表示する表示手段と、前記鏡体部を支持する支持手段とを備えた医療用観察装置において、前記支持手段が前記鏡体部を俯仰する俯仰機構を有し、前記鏡体部を前記俯仰機構の回転中心が間に位置するように前記鏡体部の回動両端部を振り分ける形状に形成したことを特徴とする医療用観察装置。
2.前記回動両端部が、前記俯仰機構の回転中心を跨ぎ、前記回動両端部の下端部位が前記回転中心よりも低く位置する形状に前記鏡体部を構成したことを特徴とする第1項に記載の医療用観察装置。
3.前記鏡体部の重心と、前記俯仰機構の回転中心が略一致していることを特徴とする第1項または第2項に記載の医療用観察装置。
4.前記対物光学系と前記撮像光学系の間に位置した変倍光学系と、前記対物光学系の光軸に対して、前記変倍光学系の光軸を折り曲げる第1の光軸方向変更手段と、前記変倍光学系の光軸に対して前記撮像光学系の光軸を折り曲げる第2の光軸方向変更手段とを前記鏡体部に設けたことを特徴とする第1項、第2項または第3項に記載の医療用観察装置。
5.前記対物光学系の光軸と、前記変倍光学系の光軸の関係が略直角であり、前記対物光学系の光軸と前記撮像光学系の光軸の少なくとも一部が略平行であることを特徴とする第4項に記載の医療用観察装置。
6.前記対物光学系が少なくとも2つ以上の光束を持ち、前記第1の光軸方向変更手段が前記対物光学系の少なくとも1本以上の光束を折り曲げることを特徴とする第4項または第5項に記載の医療用観察装置。
7.前記変倍光学系が少なくとも2つ以上の光束を持ち、前記第2の光軸方向変更手段が前記変倍光学系の少なくとも1本以上の光束を折り曲げることを特徴とする第4項または第5項に記載の医療用観察装置。
8.前記撮像光学系が結像レンズと撮像素子を有し、前記第2の光軸方向変更手段が前記結像レンズと前記撮像素子の間に配置されたことを特徴とする第4項または第5項に記載の医療用観察装置。
9.前記第1の光軸方向変更手段がビームスプリッタであることを特徴とする第4項または第5項に記載の医療用観察装置。
10.前記第2の光軸方向変更手段がビームスプリッタであることを特徴とする第4項または第5項に記載の医療用観察装置。
11.前記第1の光軸方向変更手段がダイクロイックミラーであることを特徴とする第4項または第5項に記載の医療用観察装置。
12.前記第2の光軸方向変更手段がダイクロイックミラーであることを特徴とする第4項または第5項に記載の医療用観察装置。
13.前記鏡体部のアフォーカル光束中に、透過する光束の波長を制限するフィルタ手段を配置したことを特徴とする第1項乃至第12項のいずれかに記載の医療用観察装置。
本発明の第1実施形態に係る手術用顕微鏡システム全体の外観図。 (a)は同じく本発明の第1実施形態に係る手術用顕微鏡システムの鏡体部の構成を示す説明図、(b)はその鏡体部の変形例を示す説明図。 同じく本発明の第1実施形態に係る手術用顕微鏡システムの鏡体部を図2において示すA方向から見た外観図。 同じく本発明の第1実施形態に係る手術用顕微鏡システムの鏡体部を図3において示すB方向から見た外観図。 (a)は本発明の第2実施形態に係る手術用顕微鏡システムの鏡体部の構成を示す説明図、(b)はその変形例を示す鏡体部の構成を示す説明図。 本発明の第2実施形態に係る手術用顕微鏡のフィルタユニットの構成図。 図5で示すC方向から鏡体部を見たフィルタユニットの接続部を示す斜視図。 本発明の第3実施形態に係る手術用顕微鏡システムの鏡体部の構成を示す説明図。 同じく本発明の第3実施形態に係る手術用顕微鏡のフィルタユニットの構成図。
符号の説明
α…術部、P…回転中心、G…重心、30…俯仰機構、31…ボールジョイント
32…鏡体部、33…保持アーム、34…支持部材、35…モニタ
52…TVカメラ、53…結像レンズ、55…撮像手段

Claims (4)

  1. 対物光学系と撮像光学系を有した鏡体部と、前記鏡体部によって撮像された像を表示する表示手段と、前記鏡体部を支持する支持手段とを備えた医療用観察装置において、
    前記支持手段が前記鏡体部を俯仰する俯仰機構を有し、前記鏡体部を、前記俯仰機構の回転中心が間に位置するように前記鏡体部の回動両端部を振り分けた形状に形成したことを特徴とする医療用観察装置。
  2. 前記回動両端部が、前記俯仰機構の回転中心を跨ぎ、前記回動両端部の下端部位が前記回転中心よりも低く位置する形状に前記鏡体部を構成したことを特徴とする請求項1に記載の医療用観察装置。
  3. 前記鏡体部の重心と、前記俯仰機構の回転中心が略一致していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の医療用観察装置。
  4. 前記対物光学系と前記撮像光学系の間に位置した変倍光学系と、前記対物光学系の光軸に対して、前記変倍光学系の光軸を折り曲げる第1の光軸方向変更手段と、前記変倍光学系の光軸に対して前記撮像光学系の光軸を折り曲げる第2の光軸方向変更手段とを前記鏡体部に設けたことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の医療用観察装置。
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