JP4680327B2 - 光電気化学セル - Google Patents

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Description

本発明は、光の照射により水を分解する光電気化学セルに関する。
従来、光半導体に光を照射することによって水を水素と酸素とに分解する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、互いに対向する光半導体電極と対向電極とを電解液中に配置して、光半導体電極の表面に光を照射することによって各電極の表面から水素又は酸素を発生させる技術が開示されている。
また、特許文献2には、導電体の円筒の外面に光半導体層が、内面に対極が、それぞれ設けられている反応筒を備えた水の光分解装置が開示されている。この装置は、生成された水素及び酸素を、反応筒の内側領域と外側領域とを利用して互いに分離する構成を有している。この装置では、光半導体層と対極とが同一の導電体上に設けられており、光半導体層と対極とを導線等で電気的に接続する必要がないので、抵抗損等を抑えることができる。
特開昭51−123779号公報 特開平4−231301号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているような、互いに対向する光半導体電極と対向電極とを単に電解液中に配置した構成の場合、生成した水素と酸素とを互いに分離することが困難である。この課題を解決するために、対向する電極間に、生成した水素と酸素とを互いに分離するイオン交換体を設ける構成や、あるいは、特許文献2の装置のような構成が利用される。
光半導体に照射する光として太陽光を利用するときには、光半導体を太陽光に対向させて配置しなければならない。このとき、光半導体電極と対極とを対向させる構成の場合、電極の表面のうち太陽光に対向する面と反対側の面が、生成した水素又は酸素によって被覆されてしまう。これにより、水と電極との接触面積が低下してしまい、水素の発生効率が低下するという課題が生じる。また、特許文献2の装置ように、導電体の円筒の外面に光半導体(光半導体電極)、内面に極を設ける構成の場合、光半導体電極面を太陽光に対向させると、光半導体電極面で生成する水素又は酸素は光半導体電極面から放出されるものの、円筒内部の対極表面で生成する酸素又は水素は対極表面を被覆して放出されにくくなる。そのため、このような構成は、水と対極との接触面積が低下し、水素の発生効率が低下するという課題を有している。
そこで、本発明は、発生した水素と酸素とを分離回収することができ、さらに、発生した気体により電極表面が被覆されてしまうことを抑制することによって水素の発生効率を向上させた、光電気化学セルを提供することを目的とする。
本発明の光電気化学セルは、光の照射により水を分解して水素を発生させる光電気化学セルであって、
導電基板と、
前記導電基板の第1主面上に配置された、光半導体を含む第1電極と、
前記導電基板の前記第1主面上であって、かつ前記第1電極が配置されていない領域に配置された、第2電極と、
前記第1電極の表面及び前記第2電極の表面と接触する、水を含む電解液と、
前記第2電極の表面の上部領域を前記第1電極の表面の上部領域から分離し、かつ前記第2電極の表面で発生した気体の移動方向に沿って延びるように設けられており、イオンは透過させ、かつ気体の透過は抑制する材料によって形成された、隔壁と、
前記導電基板、前記第1電極、前記第2電極、前記電解液及び前記隔壁を収容する容器と、
を備えている。
本発明の光電気化学セルでは、第1電極と第2電極とが導電基板の同一面上に配置されている。一般に、光電気化学セルは、光の利用効率を高めるために、光半導体を含む第1電極を太陽光などの光に対向させる向きで設置する。本発明の光電気化学セルがこのように設置された場合、第1電極の表面及び第2電極の表面が共に仰向けになる向きで配置されることになる。この場合、第1電極の表面及び第2電極の表面で発生した気体は、浮力により第1電極及び第2電極の表面から容易に離脱できるので、第1電極の表面及び第2電極の表面に付着してこれら表面を被覆してしまうことがない。このように、本発明の構成によれば、生成された気体によって、第1電極の表面及び第2電極の表面と電解液との接触が妨げられないので、長期にわたり初期の水分解効率を保持でき、水素の発生効率の低下を抑制できる。また、第1電極と第2電極とが導電基板の同一主面上に配置されるので、第2電極で光をさえぎられることなく第1電極に光を照射することができ、しかも両極が導電基板によって電気的に接続されているので抵抗損を抑えることもできる。これにより、水の光分解の量子効率及び太陽光の利用効率を向上できる。また、第1電極の上部領域と第2電極の上部領域とが隔壁によって隔離されているため、第1電極の表面で発生した気体と第2電極の表面で発生した気体とを、互いに分離して回収できる。
本発明の実施の形態における光電気化学セルの構成を示す概念図 本発明の実施の形態における光電気化学セルを図1に示すX面で切断した断面を示す断面図 比較例3における光電気化学セルの構成を示す概念図
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施の形態は一例であり、本発明は以下の実施の形態に限定されない。
図1は、本発明の実施の形態1における光電気化学セルの構成を示す概念図である。また、図1に示された光電気化学セルのX面における断面図を、図2に示す。
図1及び図2に示すように、本実施の形態における光電気化学セル1は、導電基板6と、導電基板6の第1主面上に配置された、光半導体を含む光半導体電極(第1電極)3と、導電基板6の第1主面上であって、かつ光半導体電極3が配置されていない領域に配置された対極(第2電極)4と、光半導体電極3の表面及び対極4の表面と接触する、水を含む電解液12と、対極4の表面の上部領域を光半導体電極3の表面の上部領域から分離し、かつ対極4の表面で発生した気体の移動方向に沿って延びるようにするように設けられた隔壁5と、導電基板6、光半導体電極3、対極4、電解液12及び隔壁5を収容する容器2と、を備えている。光半導体電極3に含まれる光半導体がn型半導体の場合、光半導体電極3に太陽光が照射されることで、容器2内に保持された電解液12に含まれる水を分解し、光半導体電極3上で酸素7が、同時に対極4上で水素8が生成する。なお、光半導体がp型半導体の場合には、光半導体電極3上で水素が発生し、対極4上で酸素が発生するが、本実施の形態では光半導体がn型半導体である場合について説明する。
容器2には、光電気化学セル1が設置された状態において容器2の上端となる位置に、容器2内で発生した酸素7及び水素8をそれぞれ排出するための酸素排出口9及び水素排出口10が設けられている。これらの排出口から、水素及び酸素がそれぞれ回収される。水素排出口10は、隔壁5によって分離された対極4の表面の上部領域と繋がっており、対極4側で生成した水素のみを取り出すことができる。一方、酸素排出口9は、光半導体電極3の表面の上部領域と繋がっており、光半導体電極3側で生成した酸素のみを取り出すことができる。
さらに、本実施の形態では、水を供給するための供給口11が、光電気化学セル1が設置された状態において容器2の下端となる位置に配置されている。これにより、光半導体電極3及び対極4の表面での電解液12の流れが下から上になり、発生した酸素及び水素をさらに効率良く電極表面から離脱させることができる。
図1には、光半導体電極3及び対極4が仰向けになる向きで配置されるように光電気化学セル1が設置されている状態が示されている。
この設置状態では、光半導体電極3の表面で生成した酸素7は、浮力により光半導体電極3の表面から離れて、光半導体電極3の表面及び隔壁5で覆われた対極4の表面に付着することなく、セル上部に移動できる。また、対極4の表面で生成した水素8も、浮力により対極4の表面から離れて、光半導体電極3の表面及び対極4の表面に付着することなく、セル上部に移動できる。その結果、長期にわたり初期の水分解効率を保持できる。また、光半導体電極3と対極4とが同一面上に配置されていることにより、対極4に遮られることなく光半導体電極3の表面に光が照射されるので、セル1の量子効率がさらに向上する。しかも両極3,4が導電基板6によって電気的に接続されているので、抵抗損を抑えることもできる。ここで、光半導体電極3及び対極4が仰向けであるとは、光半導体電極3及び対極4の表面の法線ベクトルが、水平面に対して鉛直方向上向き側の領域に向いていることをいう。
以下に、各構成要素について、さらに詳しく説明する。
光半導体電極3を構成する光半導体は、水を光分解して水素を発生させるために、伝導帯のバンドエッジ準位が水素イオンの標準還元準位である0V以下であり、かつ、価電子帯のバンドエッジ準位が水の標準酸化電位1.23V以上である半導体によって形成されていることが好ましい。このような半導体としては、チタン、タングステン、鉄、銅、タンタル、ガリウム及びインジウムのオキサイド、オキシナイトライド及びナイトライドの単体、これらの複合酸化物、これらにアルカリ金属イオンやアルカリ土類金属イオンを添加したもの、及び、鉄、銅、銀、金又は白金等を金属の表面に担持したものが、有効に用いられる。特に、金属の表面に鉄、銅、銀、金又は白金等を担持したものは、過電圧が小さいため特に好ましい。また、伝導帯のバンドエッジ準位が水素イオンの標準還元準位0V以下の物質からなる膜と、価電子帯のバンドエッジ準位が水の標準酸化電位1.23V以上の物質からなる膜とを互いに接合した積層膜等も、有効に用いられる。一例として、例えばWO3/ITO(Indium Tin Oxide)/Si積層膜等が有効に用いられる。
導電基板6は、光半導体電極3を構成する光半導体に対してオーミック接触するものであればよく、その材料は特に限定されない。一般には金属が用いられるが、ガラス等の絶縁基板の上にITOやFTO(Fluorine doped Tin Oxide)等の導電膜が形成された導電膜基板も用いることができる。ただし、導電基板6において光半導体電極3に被覆されない部分は、電極内で電池反応を起こさないためにも水に接触しないほうがよい。そのため、導電基板6において光半導体電極3及び対極4に被覆されない部分は、例えば樹脂等の絶縁体で被覆されることが望ましい。
対極4としては、過電圧が小さいものが優れている。本実施の形態では対極4から水素8を発生させるので、対極4には、Pt、Au、Ag、Fe等の金属、もしくはそれらの金属を電極に担持した金属電極が好適に用いられる。光半導体電極3にp型半導体を用いて、対極4から酸素を発生させる光電気化学セルとする場合には、対極4には、例えばNi、Pt等の金属、もしくはそれらの金属を電極に担持した金属電極が好適に用いられる。
隔壁5は、対極4の表面の上部領域を光半導体電極3の表面の上部領域から分離し、かつ対極4の表面で発生した気体の移動方向に沿って延びるようにするように設けられる。図1に示すように、対極4が仰向けになるように容器2が傾斜して設置される場合、隔壁5は、対極4で発生した水素が、容器2の傾斜に沿って容器2の下部から上部へ向かって円滑に移動できる方向に設けられているといえる。
隔壁5は、イオンは透過させ、かつ気体の透過は抑制する材料によって形成されており、イオン交換体が好適に用いられる。イオン交換体としては、イオン輸率の高い高分子固体電解質、例えばデュポン社製のナフィオン(登録商標)が望ましい。イオン交換体の他にも、例えばポリテトラフルオロエチレン多孔質膜等の多孔質膜を用いて隔壁5を形成することができる。この場合は、電解液12は通過可能であって、かつ生成した酸素7及び水素8は通過できない程度の孔径を有する多孔質膜を用いればよい。このような隔壁5によれば、水素ガスや酸素ガスは隔壁5を越えての移動が抑制されるのに対し、水素イオンは隔壁5を経由して光半導体電極3側の領域から対極4側の領域へと移動できる。これにより、水素と酸素とを分離して回収でき、かつ長期にわたり初期の水分解効率を保持でき、水素の発生効率の低下を抑制できる。
本実施の形態では、隔壁5の形状は、対極4の表面と当該表面の上部領域とを覆い、かつ隔壁5が延びる方向に対する垂直断面が半円状である半円チューブ型となっているが、これに限定されない。隔壁5は、対極4の表面の上部領域を光半導体電極3の表面の上部領域から分離できればよい。そのため、例えば対極4と光半導体電極3との境界に導電基板6の表面に対してほぼ垂直に延びる壁を設け、これを隔壁5とすることも可能である。また、隔壁5をチューブ型とする場合も、半円チューブ型に限定されず、隔壁5が延びる方向に対する垂直断面が角形であってもよい。しかし、容器2内の電解液12の均一性確保や、容器2を傾斜して配置した場合に隔壁5によって生じる影の影響を小さくするために、隔壁5は半円チューブ型であることが好ましい。
光半導体電極3の面積は、対極4の面積よりも大きいことが望ましい。これにより、光半導体電極3の受光面積を大きくできるので、光照射による光電気化学反応を加速させることができる。また、光電気化学セル1の電流密度は、水の電気分解の1/20程度であるので、この分、対極4を小さくできる。したがって、水の電気分解と同じ白金触媒を用いて対極4を形成した場合、コストの大幅削減を実現できる。光半導体電極3の面積と対極4との面積の比(光半導体電極3の面積/対極4の面積)は、90/10〜99/1が好ましく、太陽光の利用効率及び量子効率を考慮すると、96/4以下がさらに好ましい。
電解液12は、水を含む電解液であればよく、酸性であってもよいし、アルカリ性であってもよい。また、電解液12は水のみで構成されていてもよい。また、容器2において、光半導体電極3と対向する部分2aは、光透過材料によって形成されている。
以下、本発明の実施例について具体的に説明する。
(実施例1)
実施例1として、図1及び図2に示した光電気化学セル1と同様の構成を有する光電気化学セルを作製した。以下、実施例1の光電気化学セルについて、図1及び図2を参照しながら説明する。
導電基板6として、20cm×10cmのチタン金属板を用意した。導電基板6の第1主面上の4箇所を、0.5cm×10cmの短冊状の金属マスクで覆い、当該主面上にスパッタ法で3.6cm×10cmの短冊状の膜を設けた。すなわち、導電基板6上に、幅3.6cmを有する短冊状の膜が、0.5cmの間隔を設けてストライプ状に5つ形成された。この膜は、光半導体電極3に相当する膜であり、n型半導体である酸化チタン(厚さ500nm、アナタース多結晶体)で形成されていた。次に、導電基板6の第1主面上であって、かつ酸化チタン膜が設けられていない部分に、酸化チタン膜と接触しないように0.2cm×10cmの白金板の対極4を接合した。さらに、対極4の表面及び当該表面の上部領域を覆うように、外径0.5cm×10cmの半円チューブ型の隔壁5を形成した。隔壁5は、導電基板6の第1主面の、光半導体電極3及び対極4が設けられていない部分に接合した。隔壁5には、厚さ25.4μmのデュポン社製のナフィオン(登録商標)を用いた。光半導体電極3及び対極4に太陽光が直角に照射されるように、容器2を水平面に対して60°傾斜させた。容器2内の電解液には、pH=0に調整した水を用いた。なお、実施例1の光電気化学セル1の光半導体電極3と対極4との面積比は、光半導体電極/対極=96/4であった。
<太陽光照射実験>
光電気化学セル1に実際に太陽光を照射したところ、光半導体電極3の表面上で酸素7が、対極4上で水素8が発生していることを確認した。そしてその生成速度を測定したところ、酸素3.0×10-6L/s、水素6.0×10-6L/sとなり、生成比が酸素1に対し水素2をほぼ満たしていた。これにより、化学量論的に水が分解されたことが確認された。また、光半導体電極3と対極4との間に流れる光電流を測定したところ、45.1mAであり、化学量論的に水が電気分解されたことが確認された。そしてこの値より、光電気化学セルの太陽光水素変換効率(STH(Solar-to-Hydrogen efficiency))を算出したところ、光電気化学セルのSTHは表1に示すとおり、約0.28%であった。
さらに、光半導体電極のみかけの量子効率を以下の計算式を用いて算出したところ、表1に示すとおり、約27.2%であった。
みかけの量子効率={(観測された光電流密度[mA/cm2])/(光半導体に用いた半導体材料のバンドギャップで吸収され得る太陽光で発生し得る光電流密度[mA/cm2])}×100
ここで、本実施例のように、アナタース型酸化チタンを半導体材料として用いた場合、「光半導体に用いた半導体材料のバンドギャップで吸収され得る太陽光で発生し得る光電流密度」は、0.92[mA/cm2]となる。
(実施例2)
光半導体電極3を1cm×10cmの5つの短冊によって形成し、対極4を2.6cm×10cmの4つの短冊によって形成した以外は、実施例1と同様の方法で、実施例2の光電気化学セル1を作製した。この光電気化学セル1に対して、実施例1と同様の方法で太陽光照射実験を行ったところ、光半導体電極3の表面上で酸素7が、対極4上で水素8が発生していることを確認した。実施例1と同様の方法で光電気化学セルのSTH及び光半導体電極の量子効率を求めた。酸素生成速度、水素生成速度、観測された光電流、光電気化学セルのSTH及び光半導体電極の量子効率は、表1に示すとおりである。
(実施例3)
光半導体電極3を1.9cm×10cmの5つの短冊によって形成し、対極4を1.9cm×10cmの4つの短冊によって形成した以外は、実施例1と同様の方法で、実施例3の光電気化学セル1を作製した。この光電気化学セル1に対して、実施例1と同様の方法で太陽光照射実験を行ったところ、光半導体電極3の表面上で酸素7が、対極4上で水素8が発生していることを確認した。実施例1と同様の方法で光電気化学セルのSTH及び光半導体電極の量子効率を求めた。酸素生成速度、水素生成速度、観測された光電流、光電気化学セルのSTH及び光半導体電極の量子効率は、表1に示すとおりである。
(実施例4)
光半導体電極3を2.6cm×10cmの5つの短冊によって形成し、対極4を1.0cm×10cmの4つの短冊によって形成した以外は、実施例1と同様の方法で、実施例4の光電気化学セル1を作製した。この光電気化学セル1に対して、実施例1と同様の方法で太陽光照射実験を行ったところ、光半導体電極3の表面上で酸素7が、対極4上で水素8が発生していることを確認した。実施例1と同様の方法で光電気化学セルのSTH及び光半導体電極の量子効率を求めた。酸素生成速度、水素生成速度、観測された光電流、光電気化学セルのSTH及び光半導体電極の量子効率は、表1に示すとおりである。
(実施例5)
光半導体電極3を3.4cm×10cmの5つの短冊によって形成し、対極4を0.4cm×10cmの4つの短冊によって形成した以外は、実施例1と同様の方法で、実施例5の光電気化学セル1を作製した。この光電気化学セル1に対して、実施例1と同様の方法で太陽光照射実験を行ったところ、光半導体電極3の表面上で酸素7が、対極4上で水素8が発生していることを確認した。実施例1と同様の方法で光電気化学セルのSTH及び光半導体電極の量子効率を求めた。酸素生成速度、水素生成速度、観測された光電流、光電気化学セルのSTH及び光半導体電極の量子効率は、表1に示すとおりである。
(実施例6)
光半導体電極3を3.66cm×10cmの5つの短冊によって形成し、対極4を0.07cm×10cmの4つの短冊によって形成した以外は、実施例1と同様の方法で、実施例6の光電気化学セル1を作製した。この光電気化学セル1に対して、実施例1と同様の方法で太陽光照射実験を行ったところ、光半導体電極3の表面上で酸素7が、対極4上で水素8が発生していることを確認した。実施例1と同様の方法で光電気化学セルのSTH及び光半導体電極の量子効率を求めた。酸素生成速度、水素生成速度、観測された光電流、光電気化学セルのSTH及び光半導体電極の量子効率は、表1に示すとおりである。
Figure 0004680327
以上、実施例1〜6の光電気化学セル1の結果を比較すると、光半導体電極3の面積が大きいほど受光面積が大きくなるので、太陽光の利用効率が高くなった。この結果から、光半導体電極3の面積は、対極4の面積よりも大きいことが好ましいことがわかった。ただし、実施例6の場合は、対極4の面積の割合が非常に小さいかったため、光半導体電極3の面積が最も大きかったにもかかわらず、太陽光の利用効率はそれほど高くなかった。一方、量子効率は、光半導体電極3と対極4との面積比が32/68〜96/4までは変わらないものの、98/2では過電流密度により量子効率が低下することがわかった。この結果から、光半導体電極と対極との面積比は、96/4以下とすることが好ましいことがわかった。
(比較例1)
隔壁5の材料に、イオンを透過させないテフロン(登録商標)を用いた点以外は、実施例1と同様の方法で光電気化学セル1を作製した。これを、比較例1の光電気化学セル1として、実施例1と同様の方法で太陽光照射実験を行った。その結果、光半導体電極3上及び対極4上とも、酸素及び水素が発生していないことを確認した。これは、テフロン(登録商標)チューブでは、水素イオンを光半導体電極3側の領域から対極4側の領域へと移動させることができないためである。
(比較例2)
隔壁5を設けない点以外は、実施例1と同様の方法で光電気化学セル1を作製した。これを、比較例2の光電気化学セル1として、実施例1と同様の方法で太陽光照射実験を行ったところ、光半導体電極3上で酸素が、対極4上で水素が発生していることを確認した。しかしながら、隔壁5が設けられていないことから、水素と酸素との混合物として捕集された。この混合物をガスクロマトグラフィーにより分析し、その生成速度を測定したところ、酸素2.5×10-6L/s、水素5.0×10-6L/sとなり、生成比が酸素1に対し水素2であり、化学量論的に水が分解されたことが確認された。ただし、水素と酸素とを分離できないこと、その結果電極界面付近で水素と酸素との再結合反応が起こったため、実施例1よりも性能が劣ったと考えられる。
(実施例7)
対極4を作製する際にめっき法を用いた点以外は、実施例1と同様の方法で、実施例7の光電気化学セル1を作製した。具体的には、実施例1の0.2cm×10cmの白金板の対極4を導電基板6に接合する代わりに、光半導体電極3の表面及び導電基板6の表面において対極4を形成しない領域をフッ素樹脂テープでマスキングした後、チタン金属板を陰極として、導電基板6の第1主面において光半導体電極3が設けられていない部分に、白金電解めっきを行った。その条件として、テトラクロロ白金(II)酸ナトリウム10g/L、ホウ酸40g/L及び塩化アンモニウム20g/Lを含むめっき浴を準備し、このめっき浴の温度を80℃とし、電流密度を1mA/cm2とした。そして、300秒間めっきを行うことで、厚さ約100nmの白金膜を成膜し、対極4を形成した。この光電気化学セル1に対して、実施例1と同様の方法で太陽光照射実験を行ったところ、光半導体電極3の表面上で酸素7が、対極4上で水素8が発生していることを確認した。実施例1と同様の方法でSTHを求めたところ、STHは表2に示すとおりであった。
(実施例8)
対極4をめっき法で作製する際に、電流密度1mA/cm2を与える代わりに、光半導体電極3に0.1W/cm2の太陽光を600秒間照射することで、厚さ約100nmの白金膜を形成したこと以外は、実施例7と同様の方法で、実施例8の光電気化学セル1を作製した。この光電気化学セル1に対して、実施例1と同様の方法で太陽光照射実験を行ったところ、光半導体電極3の表面上で酸素7が、対極4上で水素8が発生していることを確認した。実施例1と同様の方法でSTHを求めたところ、STHは表2に示すとおりであった。
(実施例9)
対極4をめっき法で作製する際に、光半導体電極3に0.1W/cm2の太陽光を300秒間照射することで、厚さ約50nmの白金膜を形成したこと以外は、実施例8と同様の方法で、実施例9の光電気化学セル1を作製した。この光電気化学セル1に対して、実施例1と同様の方法で太陽光照射実験を行ったところ、光半導体電極3の表面上で酸素7が、対極4上で水素8が発生していることを確認した。実施例1と同様の方法でSTHを求めたところ、STHは表2に示すとおりであった。
(実施例10)
実施例7の白金電解めっきの代わりにニッケル電解めっきを行った点以外は、実施例7と同様の方法で、実施例10の光電気化学セル1を作製した。具体的には、硫酸ニッケル(II)30g/L、ホウ酸40g/L及び塩化アンモニウム20g/Lを含むめっき浴を準備し、このめっき浴の温度を80℃とし、電流密度を1mA/cm2とした。そして、400秒間めっきを行うことで厚さ約100nmのニッケル膜を設けて、対極4とした。この光電気化学セル1に対して、実施例1と同様の方法で太陽光照射実験を行ったところ、光半導体電極3の表面上で酸素7が、対極4上で水素8が発生していることを確認した。実施例1と同様の方法でSTHを求めたところ、STHは表2に示すとおりであった。
(実施例11)
対極4をめっき法で作製する際に、電流密度1mA/cm2を与える代わりに、光半導体電極3に0.1W/cm2の太陽光を800秒間照射することで、厚さ約100nmのニッケル膜を形成したこと以外は、実施例10と同様の方法で、実施例11の光電気化学セル1を作製した。この光電気化学セル1に対して、実施例1と同様の方法で太陽光照射実験を行ったところ、光半導体電極3の表面上で酸素7が、対極4上で水素8が発生していることを確認した。実施例1と同様の方法でSTHを求めたところ、STHは表2に示すとおりであった。
(比較例3)
実施例1では導電基板6の第1主面上に形成した白金板からなる対極4を、図3に示すように、導電基板6の裏面(第1主面と反対側の主面)上であって、かつ実施例1において導電基板6に接合した部分に対応する部分に接合した。また、両極間で水素イオン等の移動ができるよう、光半導体電極3の端部から1cm幅に、貫通部14を設けた。これらの構成以外は、実施例1と同様の方法で、比較例3の光電気化学セル13を製作した。この光電気化学セル13に対して、実施例1と同様の方法で太陽光照射実験を行ったところ、光半導体電極3の表面上で酸素7が、対極4上で水素8が発生していることを確認した。実施例1と同様の方法でSTHを求めたところ、STHは表2に示すとおりであった。
(比較例4)
対極4を作製する際にめっき法を用いた点以外は、比較例3と同様の方法で、比較例4の光電気化学セル13を作製した。具体的には、実施例3の0.2cm×10cmの白金板の対極4を導電基板6の裏面に接合する代わりに、光半導体電極3の表面及び導電基板6の裏面において対極4を形成しない領域をフッ素樹脂テープでマスキングした後、チタン金属板を陰極として、導電基板6の裏面のマスキングされていない領域に白金電解めっきを行った。その条件として、テトラクロロ白金(II)酸ナトリウム10g/L、ホウ酸40g/L及び塩化アンモニウム20g/Lを含むめっき浴を準備し、このめっき浴の温度を80℃とし、電流密度を1mA/cm2とした。そして、300秒間めっきを行うことで、厚さ約100nmの白金膜を成膜し、対極4を形成した。この光電気化学セル13に対して、実施例1と同様の方法で太陽光照射実験を行ったところ、光半導体電極3の表面上で酸素7が、対極4上で水素8が発生していることを確認した。実施例1と同様の方法でSTHを求めたところ、STHは表2に示すとおりであった。
(比較例5)
対極4をめっき法で作製する際に、電流密度1mA/cm2を与える代わりに、光半導体電極3に0.1W/cm2の太陽光を600秒間照射することで、厚さ約100nmの白金膜を形成したこと以外は、比較例4と同様の方法で、比較例5の光電気化学セル13を作製した。この光電気化学セル13に対して、実施例1と同様の方法で太陽光照射実験を行ったところ、光半導体電極3の表面上で酸素7が、対極4上で水素8が発生していることを確認した。実施例1と同様の方法でSTHを求めたところ、STHは表2に示すとおりであった。
Figure 0004680327
表2に示すように、実施例1と実施例7〜11とを比較すると、対極4を電解めっきで作製した方が、太陽光の利用効率が高いことがわかった。これは、めっきにより反応活性の高い白金もしくはニッケルの結晶面が露出したためと考えられる。また、太陽光を照射することで電解めっきしたものについても、電流を印加した場合と同程度の高い太陽光の利用効率が得られるため、作製エネルギーの節約につながる。また、白金めっき膜の代わりにニッケルめっき膜を利用すれば、コストダウンにつながる。
(実施例12)
実施例12として、図1及び図2に示した光電気化学セル1と同様の構成を有する光電気化学セルを作製した。以下、実施例12の光電気化学セルについて、図1及び図2を参照しながら説明する。
導電基板6として、20cm×10cmのチタン金属板を用意した。導電基板6の第1主面上全体に、n型半導体である酸化チタン(厚さ500nm、アナタース多結晶体)形成した。その後、幅3.6cmを有する短冊状の酸化チタン膜が、0.4cmの間隔を設けてストライプ状に5つ形成された光半導体電極3となるように、0.4cm×10cmの短冊状にショットブラストにより酸化チタン膜を取り除いた。光半導体電極3の表面及び導電基板6の表面において対極4を形成しない領域をフッ素樹脂テープでマスキングした後、チタン金属板を陰極として、導電基板6の第1主面において光半導体電極3が設けられていない部分に、白金電解めっきを行った。その条件として、テトラクロロ白金(II)酸ナトリウム10g/L、ホウ酸40g/L及び塩化アンモニウム20g/Lを含むめっき浴を準備し、このめっき浴の温度を80℃とし、電流密度を1mA/cm2とした。そして、300秒間めっきを行うことで、厚さ約100nmの白金膜を成膜し、0.2cm×10cmの対極4を形成した。さらに、対極4の表面及び当該表面の上部領域を覆うように、外径0.4cm×10cmの半円チューブ型の隔壁5を形成した。隔壁5は、導電基板6の第1主面の、光半導体電極3及び対極4が設けられていない部分に接合した。隔壁5には、厚さ25.4μmのデュポン社製のナフィオン(登録商標)を用いた。容器2内の電解液には、pH=0に調整した水を用いた。光半導体電極3及び対極4に太陽光が直角に照射されるように、容器2を水平面に対して60°傾斜させた。この光電気化学セル1に対して、実施例1と同様の方法で太陽光照射実験を行ったところ、光半導体電極3の表面上で酸素7が、対極4上で水素8が発生していることを確認した。実施例1と同様の方法でSTHを求めたところ、STHは表3に示すとおりであった。
(実施例13)
対極4をめっき法で作製する際に、電流密度1mA/cm2を与える代わりに、光半導体電極3に0.1W/cm2の太陽光を600秒間照射することで、厚さ約100nmの白金膜を形成したこと以外は、実施例12と同様の方法で、実施例13の光電気化学セル1を作製した。この光電気化学セル1に対して、実施例1と同様の方法で太陽光照射実験を行ったところ、光半導体電極3の表面上で酸素7が、対極4上で水素8が発生していることを確認した。実施例1と同様の方法でSTHを求めたところ、STHは表3に示すとおりであった。
Figure 0004680327
表3には、実施例12及び実施例13とそれぞれ同じ方法で同じ形状の対極4を作製した、実施例7及び実施例8の結果についても、比較のために示されている。実施例12と実施例7、実施例13と実施例8の結果をそれぞれ比較すると、実施例12および実施例13の方が太陽光の利用効率が高いことがわかる。これは導電基板6をショットブラストしたことにより、対極4の表面積が増加したためと考えられる。
本発明の光電気化学セルによると、水素と酸素とを容易に分離回収でき、かつ光の照射による水素生成反応の量子効率及び太陽光の利用効率を向上させることができるので、燃料電池への水素供給源等として好適に利用できる。

Claims (6)

  1. 光の照射により水を分解して水素を発生させる光電気化学セルであって、
    導電基板と、
    前記導電基板の第1主面上に配置された、光半導体を含む第1電極と、
    前記導電基板の前記第1主面上であって、かつ前記第1電極が配置されていない領域に配置された、第2電極と、
    前記第1電極の表面及び前記第2電極の表面と接触する、水を含む電解液と、
    前記第2電極の表面の上部領域を前記第1電極の表面の上部領域から分離し、かつ前記第2の電極の表面で発生した気体の移動方向に沿って延びるように設けられており、イオンは透過させ、かつ気体の透過は抑制する材料によって形成された、隔壁と、
    前記導電基板、前記第1電極、前記第2電極、前記電解液及び前記隔壁を収容する容器と、
    を備えた光電気化学セル。
  2. 前記隔壁が、前記第2電極の表面及び前記第2電極の表面の前記上部領域を覆う、請求項1に記載の光電気化学セル。
  3. 前記隔壁は、前記隔壁の延びる方向に対する垂直断面が半円状である、半円チューブ型の形状を有する、請求項2に記載の光電気化学セル。
  4. 前記第1電極の面積が、前記第2電極の面積よりも大きい、
    請求項1に記載の光電気化学セル。
  5. 前記第1電極の面積と前記第2電極の面積の比(第1電極の面積/第2電極の面積)が、96/4以下である、請求項1に記載の光電気化学セル。
  6. 前記隔壁がイオン交換体によって形成されている、請求項1に記載の光電気化学セル。
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