JP4679663B2 - 時間領域反射応答情報を取得する装置、方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

時間領域反射応答情報を取得する装置、方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、一般的には時間領域反射応答情報を取得する装置、方法、およびコンピュータプログラムに関し、詳細には、改良されたデジタル時間領域反射(TDR)測定方法に関する。
自動試験装置(ATE)は、特にデジタル集積回路(IC)を試験するために使用される場合、高速装置を試験して、確実に被試験装置(DUT)にクリーン信号を届かせ、かつDUTによって供給される信号を、分析回路がある場所にひずみを受けることなく到着させる、という課題にますます直面するようになっている。
DUTボード(例えば、自動試験装置のATEインタフェースと被試験装置間の接続を提供する回路基板)は、ほとんどの場合、ATE製造業者によって設計、構築、または制御されていないということに留意されたい。したがって、ATE製造業者は通常、DUTボードの特徴を知らない。しかしながら、このDUTボードの知らない特徴やパラメータが、試験の精度、そして最終的には歩留まりに深刻な影響を及ぼすことがある。
以下では、図10を参照して典型的なデジタルATEピンエレクトロニクス回路について説明する。
つまり、図10は典型的なデジタルATEピンエレクトロニクス回路の概略図からの抜粋を示している。図10のピンエレクトロニクス回路は、その全体を参照番号1000で示している。ピンエレクトロニクス回路1000は、出力回路1010を備えている。出力回路1010はドライバ1012を備えている。ドライバ1012の出力は、抵抗1014を介して信号ノード1020に接続される。ドライバ1012の出力にある信号はSIG0で表され、信号ノード1020にある信号はSIGで表されている。ピンエレクトロニクス回路1000は更に比較器1030を備えていて、その第1の入力は信号ノード1020に接続されている。比較器1030の第2の入力は、VTHとも表されるしきい値信号1032を受け入れる。比較器1030の出力はラッチ1040のデータ入力に接続されている。ラッチ1040は、SCLKとも表されるクロック信号1042を受け入れる。
信号ノード1020は、伝送路またはケーブル1060を介してポゴピン1050に接続されている。ポゴピンは、ATEインタフェース1070の一部である。典型的な構成では、DUTボードがポゴピン1050と連結されて、ATEインタフェース1070と被試験装置のピン(例えば、集積回路のパッケージピンまたはプリント基板のテストパッド)との間の電気的接続を提供する。この目的のために、DUTボードは通常、伝送路(例えば、ストリップ線路またはマイクロストリップ線路1080)を備えている。なおここでは、ケーブル1060が特性インピーダンスZTを備え、DUTボードが特性インピーダンスZDを備えることを前提とする。更に、ATEインタフェース1070では通常、インピーダンス不連続がある。これとは別に、ケーブル1060と伝送路1080とが典型的に周波数依存減衰特性を有することに留意すべきである。
以下では、図10と図11を参照してピンエレクトロニクス回路1000の動作について説明する。
図11は、図10の回路1000に存在する信号をグラフで表したものである。図11のグラフ表示の全体を1100で示す。第1の信号表示1110は、ドライバ1020の出力における信号SIG0の時間変化を示している。第2の信号表示1120は、ATEインタフェース1070における信号「POGO」の時間変化を示している。第3の信号表示1130は、信号ノード1020における信号SIGの時間変化を示している。
動作の際、ドライバ1012(D)はステップ信号SIG0を生成し、この信号は、(例えば抵抗1014により形成される)電源インピーダンスRを介して、伝送路、例えば、ケーブル1060に向け送信される。ケーブル1060は、通常ポゴピンで表されるATEインタフェース1070で終了する。そこ(例えば、ATEインタフェース)からは、DUTボードが、例えばプリント基板(DUTボード)上のストリップ線路またはマイクロストリップ線路を介して被試験装置1074に信号を接続する。
電源インピーダンスRは通常、ケーブル1060の特性インピーダンスZTに等しい。DUTボードの配線1080のインピーダンスZDも同じである(または少なくとも近いものである)ことが好ましい。
ドライバ1012と直列抵抗1014は、任意の電源の象徴として描かれている。すなわち、電源は並列インピーダンスを備えた電流源として実施され得る。
送信が発生する位置に比較器1030が設けられている。比較器1030は現在の信号SIGを静的しきい値VTHと比較する。その結果生じるデジタル信号は、例えばSIG<VTHの場合に論理ロウと表され、SIG>VTHの場合に論理ハイと表されるものであるが、これを更に何らかのラッチまたはフリップフロップ(S)およびテスタクロックでデジタル標本化してもよい。
DUTにおける、またはDUTからの信号をデスキューするために、2つの異なる比較器しきい値電圧を用いて通常の時間領域反射技術を適用し、DUTボードの配線1080の未知の時間遅延を測定している。この場合、被試験装置1074は挿入されないため、DUTボードの配線1080の端部は開放されている。
図11は、従来のTDR概念を適用する際に存在する信号を示している。ドライバ1012はステップ信号SIG0を発生させ、抵抗器1014を介して該信号をケーブル1060へと送出する。ATEインタフェース1070では、信号POGOを観察することができる。信号SIG0はエッジまたはステップ1140を備えている。信号POGOのエッジまたはステップ1142は、ケーブル1060を通して前方に移動する波により生じる、エッジまたはステップ1140に対する反応である。ケーブル1060上の伝搬遅延のために、エッジまたはステップ1142は、エッジまたはステップ1140より遅れる。信号は、伝送路1080に沿って更に移動する。伝送路1080の開放端(DUT)は進行波の反射を生じさせる。したがって、信号POGOは第2のエッジもしくはステップ1144を示す。これは、伝送路1080の開放端からの反射により生じるものである。
エッジ1144の立ち上り時間は、伝送路1080の高周波減衰のためにエッジ1142の立ち上り時間より大きくなっている。
信号ノード1020における信号SIGは、エッジ1140により直接生じる第1のエッジもしくはステップ1152と、伝送路1080の開放端における反射により生じる第2のエッジもしくはステップ1154とを示している。
すなわち、信号SIGの第1のステップ1152はドライバの出力を表し、信号SIGの第2のステップ1154は開放線路1080からの反射である。反射ステップ1154は、信号経路(ケーブル1060と伝送路1080)を通る移動減衰を2回経験するために、第1のステップ1152より遅くなっている(より長い立ち上り時間を示している)。
ここで、反射波形、すなわち第2のステップ1154の波形は、信号経路(ケーブル1060および伝送路1080からなる)の減衰を正確に表していることに留意されたい。しかしながら、自動試験装置において時間領域反射応答に関する情報を妥当な労力で得ることは、なお大きな課題である。
したがって、本発明の目的は、正確さと資源消費とを適度に妥協させた、時間領域反射応答情報を得るための概念を提供することである。
この課題は、請求項1に記載の装置、請求項22に記載の方法、および請求項24に記載のコンピュータプログラムによって解決される。
本発明は、時間領域反射応答情報を得る装置を提供する。この装置は、異なるパルス長を有する2つのパルスをTDRポートに印加して、第1のパルスに対応する第1のTDR応答信号と、第2のパルスに対応する第2のTDR応答信号とを励起させるように構成された信号ドライバを備えている。この装置はさらに、第1のTDR応答信号がしきい値を横切る第1の時点と、第2のTDR応答信号がしきい値を横切る第2の時点とに基づいてタイミング情報を提供するように構成されたタイミング判定部を備えている。更に、この装置は、タイミング情報に基づいてTDR応答に関する情報を計算するように構成されたTDR応答情報計算部を備えている。
TDR応答信号が励起パルスの異なるパルス長に対するしきい値を横切る時を示すタイミング情報に基づいて、時間領域反射(TDR)応答に関する非常に正確な情報を入手できることが本発明の主要な考えである。励起パルスのパルス長が変化する時に、TDR応答信号のタイミングが変化することが解っている。更に、このタイミング変化に基づいてTDR応答に関する情報を計算できることも解っている。したがって、励起パルスのタイミングを変化させ(例えば、パルス長を変え)、対応するTDR応答信号のタイミング情報を評価することにより、TDRインパルス応答を測定することが可能である。自動試験装置においてタイミングを高精度で(おそらくピコ秒の範囲でさえ)測定するためにタイミングを設定することが通常は可能であるため、この概念は特に有益である。これは通常、高精度タイミングマシンがマルチピン自動試験装置のチャネルモジュールに備えられていることによるものである。例えば、調整可能な遅延線を使用して、高時間分解能を得ることができる。したがって、時間領域反射応答情報を入手できるようにするために、従来の自動試験装置のチャネルモジュールのハードウエアを大幅に変更する必要がない。
更に、本発明の概念は、時間領域反射応答情報を記録する際にしきい値を変更しなくてもよいという重要な利点をもたらす。したがって、異なる励起パルスに対してTDR応答信号を処理する際にしきい値を一定に保つことによって、回路要素の非線形特性から生じるエラーを避けることができる。特に、本発明の概念を利用すれば、幾つかの回路要素(例えば、比較器の回路要素)の伝搬遅延のしきい値依存変化を避けることができる。
それに加えて、本発明の概念は、タイミング情報に基づいた時間領域反射応答の決定に基づくものであって、従来のオシロスコープに使用されているマルチビットのアナログ・デジタル変換器を実装する必要がなくなる。
上述の内容を要約すると、本発明の概念によれば、信号タイミングの正確な判定にのみ基づいてTDR応答を決定できるようになり、適度の回路労力で正確な結果を得ることができるようになる。
更に、タイミング変化を電圧変化に変換する(△t→△v)という基本概念は、減衰された信号(例えば受動測定経路におけるTDR応答信号のような信号)に適用可能であるばかりでなく、一般に異なるタイプの信号にも適用可能であることに留意されたい。したがって、信号が周波数の片勾配(例えばオーバーシュート)を含んでいても、上述の概念を利用して非常に良好に測定することができる。
本発明の有益な実施形態は、従属請求項によって更に限定される。
更に、本発明は、時間領域反射情報を得るための、対応する方法およびそのコンピュータプログラムを提供する。
次に、本発明の好適な実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の時間領域反射応答情報を取得する装置の概略ブロック図である。図1の装置は、その全体を参照番号100で示している。装置100は信号ドライバ110を備えている。信号ドライバ110の出力はTDRポート120に接続されている。TDRポート120は、例えば電気(または光)ノードとすることができる。更に、装置100はタイミング判定部130を備え、その入力はTDRポート120に接続されている。したがって、タイミング判定部はTDRポート120からのTDR応答信号132を受け取る。更に、タイミング判定部130はタイミング情報134をTDR応答情報計算部140に提供する。TDR応答情報計算部140はTDR応答情報142を提供する。これに加え、信号ドライバ110が複数のパルス112を発生させるように構成されており、その複数のパルス112がTDRポート120に供給されることに留意されたい。
装置100の上記の構造に関する記述に基づいて、以下に、装置100の動作について詳細に説明する。動作の際、信号ドライバ110は、パルス長の異なる少なくとも2つのパルス112をTDRポート120に印加する。すなわち、信号ドライバ110は、(例えば、図示しないパルス発生器またはタイミング発生器によって)刺激され、少なくとも2つのパルスを発生させる。これらのパルスは信号ドライバ110の出力からTDRポート120へと転送され、対応するTDR応答信号を励起する。換言すれば、信号ドライバ110が発生させた第1のパルスは第1のTDR応答信号を発生させ、信号ドライバ110が発生させた第2のパルスは第2のTDR応答信号を発生させる。タイミング判定部130は、TDR応答信号132を受け取り、対応するタイミング情報134を提供するように構成されている。例えば、タイミング判定部130は、第1のTDR応答信号がしきい値を横切る第1の時点と、第2のTDR応答信号がしきい値を横切る第2の時点とを判定するように構成されている。タイミング判定部130によって取得されたタイミング情報は、例えば、信号ドライバ110によって供給されるパルスの立ち下りエッジとの関係を示すものでもよい。これについては後で詳述する。このように、タイミング判定部130は、例えば相対的なタイミング情報を提供し、第1の相対的なタイミング情報は、信号ドライバ110によって供給される第1のパルスの立ち下りエッジと、第1のTDR応答信号がしきい値を横切る時点との間の時間を記述している。更に、タイミング情報は、例えば信号ドライバ110によって供給される第2のパルスの立ち下りエッジと、第2のTDR応答信号がしきい値を横切る時点との間の時間を記述する第2の相対的なタイミング情報を含んでいてもよい。しきい値は、第1の時点と第2の時点の判定において不変であることが好ましい。
更に、TDR応答情報計算部140は、タイミング情報134に基づいてTDR応答に関する情報を計算するように構成されていることが好ましい。このように、TDR応答情報計算部140はTDR応答情報142を提供することが好ましく、この情報は例えばTDR応答の波形を記述するものとすることができる。換言すれば、TDR応答情報は、絶対的なレベルまたは相対的なレベル変動のいずれかの観点から、装置100のTDRポート120に存在するTDR応答の時間変化を記述するものとすることができる。
以下では、図2を参照して本発明の動作原理を詳細に説明する。図2は、装置100に存在し得る信号のグラフ表示である。図2のグラフ表示は、その全体を参照番号200で示している。第1の信号表示210は、理想化された形状で示した第1のパルスの時間変化を描いている。時間軸212は時間を示し、レベル軸214は任意の単位での第1のパルスの信号レベルを示している。第1のパルスは、ここでは持続時間lp1の方形パルス216として、理想化された状態で示してある。パルス216は信号ドライバ110によって提供される。
第2の信号表示220はTDR応答信号を表しており、この信号はパルス216に対するTDR応答を形成する。時間軸222は時間を示し、レベル軸224は任意の単位でのレベルを示している。ここで、第1のTDR応答信号226は、TDR経路における高周波信号成分の避けることのできない減衰のために、理想的でない扁平エッジを含んでいることに留意されたい。更に、第1のTDR応答信号226は、TDR経路上の伝搬遅延のために第1のパルス216よりも遅れていることにも留意されたい。また、第1のパルスが時間t2で開始していることにも留意されたい。第1のTDR応答信号226は、時間t3で立ち上がりを開始し、時間t4まで立ち上がり続ける。時間t3とt4との間の時間間隔は、第1のパルス216の持続時間lp1に等しい。
以下では、より長い第2のパルスの状況について説明する。この目的のために、第3の信号表示230は、信号ドライバ110によって供給される第2のパルスの時間変化を描いている。時間軸232は時間を示し、レベル軸234は第2のパルス236のレベルを示している。なおここで、図2の信号表示は、第1のパルス216と第2のパルス236が同じ時点に立ち下りエッジを持つように配置されている。しかし、この形態の表示は比較のためだけに選ばれたものであり、実際には、第1のパルス216と第2のパルス236は続いて送出される。
ただし、2つのパルス216と236の立ち下りエッジを同じ公称(またはクロック信号に対して相対的な)時間に供給することが好ましい(が必ずしも必要ではない)。チップテスタ、例えばクロック信号を遅延させるためのプログラム可能な遅延線において利用できる時間測定ツールは、その精度に制限があるが、短期間では非常に優れた局部的な相対精度が達成される。したがって、クロック信号に対して同じ時間位置に2つのパルス216と236の立ち下りエッジを供給することは、タイミング精度を改良するために有益であろう。
しかしながら、タイミング判定部130は、例えば、第1のパルス216と第2のパルス236の立ち下りエッジに対して時間測定を実施するように構成されていてもよい。
第2のパルス236はパルス長lp2を有している。これとは別に、△lpは第2のパルス236のパルス長lp2と第1のパルス216のパルス長lp1間の差を表す。
第4の信号表示240は、第2のパルス236に応じた第2のTDR応答信号の時間変化を描いている。時間軸242は時間を示し、レベル軸244は任意の単位での第2のTDR応答信号のレベルを示している。第2のTDR応答信号246は時間t5で開始し、時間t6に第1のレベルy1に達し、時間t7に第2のレベルy2に達する。なお、ここでt6−t5=lp1である。このように、第1のレベルy1は、第1のTDR応答信号226が時間t4に達するレベルと同じである。しかしながら、時間t6とt7の間で、第2のTDR応答信号246は更に大きくなり、第2のレベルy2に達する。第2のレベルy2と第1のレベルy1の差は、△yで示す。換言すれば、第2のパルス236が第1のパルス216より長いため、時間t7における第2のTDR応答信号246の値は、時間t4における第1のTDR応答信号226のレベルより高くなっている。更に、第1のTDR応答信号226は第1のパルス216の立ち下りエッジに応じてゼロ状態に戻り始めるものとする。また、第2のTDR応答信号246はパルス236の立ち下りエッジに応じてゼロ状態に戻り始めるものとする。それに加えて、第1のTDR応答信号226のゼロ状態への復帰および第2のTDR応答信号246のゼロ状態への復帰は、それぞれ値y1、y2から始まり、ほぼ同じ時間変化を示すものとする。第1および第2のTDR応答信号226、246の立ち下りエッジの初期値y1、y2は異なるため、TDR応答信号226、246の立ち下りエッジ226b、246bが異なる時間tx1、tx2に所定のしきい値250を横切ることは容易に理解できる。ここで、立ち下りエッジ226bは時間tx1にしきい値250を横切り、第2のTDR応答信号246の立ち下りエッジ246bは時間tx2にしきい値250を横切るものとする。立ち下りエッジ226bと立ち下りエッジ246bは、しきい値250付近の区間では△yだけレベルがずれた状態でほぼ平行であり、また第1の立ち下りエッジ226bと第2の立ち下りエッジ246bがほぼ同じスルーレートを有するものとすると、レベル差△yはタイミングシフト△tから導出できる。|s|が、しきい値250付近の区間における立ち下りエッジ226bと246bの(ほぼ同じ)スルーレートの絶対値を示すものとすると、以下の関係式が得られる:
Figure 0004679663
すなわち、△yは、この関係式を利用すると△tの測定から導出できる。
Figure 0004679663
したがって、時間的に△lpだけ離れたインパルス応答の2つの値の差である△yは、△tを知ることによって概算できる。このように、タイミング判定部130は、△tの判定を可能にする情報をタイミング情報134として提供するように構成されることが好ましい。例えば第1のパルス216の立ち下りエッジの時間位置に対してtx1が分かっていて、第2のパルス236の立ち下りエッジの時間位置に対してtx2が分かっていれば、△tを計算できる。換言すれば、tx1とtx2は、対応するパルス216、236の立ち下りエッジに対して定義される相対時間であると考えられる。このように、例えばtx1を、第1のパルス216の立ち下りエッジと第1のTDR応答信号226がしきい値250を横切る時点との間の時間間隔と定義できる。同様に、例えばtx2を、第2のパルス236の立ち下りエッジと第2のTDR応答信号がしきい値250を横切る時点との間の時間間隔と定義できる。タイミング情報134は、これらの時間間隔についての情報を含んでいてもよいし、あるいは、時間間隔△tについての情報を含んでいてもよい。しかしながら、タイミング情報134は、△tを導出できる他の情報、例えば、第1のパルス216の立ち下りエッジ、第2のパルス236の立ち下りエッジ、第1の時点および第2の時点についての絶対タイミング情報を含んでいてもよい。
TDR応答情報計算部140は、傾き率|s|と、△tと、△yとの間の上述した関係式を利用して、それぞれのタイミング情報134を評価し、情報142を計算するように構成されてもよい。
したがって、TDR応答情報142は、例えば、異なる時点間のTDR応答レベルの差△yの記述から計算することができる。しかしながら、この測定は長さの異なる2つ以上のパルスで繰り返し行うこともできる。この場合、TDR応答の時間変化の2点以上を評価することができる。
一実施形態では、TDR応答の時間変化の相対値が計算されることに留意されたい。従って、TDR応答信号の一時点を基準点とし、異なる時点でのレベル変化(例えば△y)を計算する。
別の実施形態では、TDR応答信号の絶対値を計算する試みが成されている。
上述の処理を実施するためには、しきい値250付近の区間でのTDR応答信号の立ち下りエッジの傾きを知ることが必要であることに留意されたい。以下では、この傾きがどのようにして測定により決定されるかを説明する。しかしながら、回路に関する十分な知識が得られる場合には、この傾きを計算によって得られることに留意されたい。
図3は、TDR応答信号の立ち下りエッジの傾きを測定するために、図1の装置に存在し得る信号のグラフ表示である。図3のグラフ表示は、その全体を参照番号300で示している。第1の信号表示310は、信号ドライバ110により供給され得るパルスを示している。時間軸312は時間を示し、レベル軸314はレベルを示している。便宜上、パルス316は理想的な方形パルスであるものとする。しかしながら、実際には、パルス216は有限の立ち上り時間と立ち下り時間を有していてもよい。
第1のステップでは、パルス316は信号ドライバ110によって送出され、TDR経路を通る。パルス316に対する応答であるTDR応答信号が、第2の信号表示320に示してある。時間軸322は時間を示し、レベル軸324は任意の単位での信号レベルを示す。最初にパルス316を送出すると、タイミング判定部130は、TDR応答信号326が第1の傾き測定用しきい値328(th1)を横切る時点を判定することができる。TDR応答信号326が横切る時間位置はtrel1で表され、パルス316の立ち下りエッジに対する相対時間位置として表されることが好ましい。
しかしながら、TDR応答信号の立ち下りエッジの傾きを測定するために、パルス316が再送されることが好ましい。第3の信号表示330は、TDRパルス316の再送に応じたTDR応答信号を示している。時間軸332は時間を示し、レベル軸334は信号レベルを示している。なお、パルス316が2度目に送出される時、しきい値レベルは第2の値338(th2)に調整される。この値は、しきい値レベルの第1の値328とは異なることが好ましい。したがって、パルス316の立ち下りエッジに対して相対的に表され、trel2で示すTDR応答信号336の立ち下りエッジが第2のしきい値レベル338を横切る時間は、trel1とは異なる。
このように、TDR応答信号326、336の立ち下りエッジのスルーレートは、以下の式に従って計算することができる。
スルーレート=(th2−th1)/(trel2−trel1)
すなわち、以下の処理を実施することができる。
第1のステップでは、しきい値レベルが第1の値に設定され、第1のパルスが信号ドライバ110によって送出される。第1のパルスの立ち下りエッジとTDR応答信号の立ち下りエッジが第1のしきい値を横切る時点との時間間隔trel1を記述する情報が決定される。
第2のステップでは、しきい値レベルが第2の値に設定される。更に、第2のパルスが信号ドライバによって送出される。ここで、第2のパルスは第1のパルスと同じパルス長であることが好ましい。加えて、第2のパルスの立ち下りエッジとTDR応答信号の立ち下りエッジがしきい値を横切る時点との時間間隔trel2が決定される。
第3のステップでは、しきい値レベル間の差と、時間間隔trel1とtrel2間の差との商として、スルーレートが計算される。
スルーレートを決定する際には、パルス幅は関係ないことに留意されたい。このように、本発明の一実施形態では、スルーレートを決定するために、1つの長いパルスもしくは2つの十分に長いパルスが使用される。
更に、しきい値レベルを変化させるのではなく、しきい値レベルを一定にしてドライバレベルを変化させてもよいことにも留意されたい。
換言すれば、信号ドライバにより供給される第1のパルスと第2のパルスが異なるレベルを有するように、信号ドライバにより供給されるレベルを変化させてもよい。すなわち、ドライバ信号を所定のシフト値だけ上方または下方にシフトさせる。ドライバレベルをシフトさせるという原理は、実際のTDR測定の実施と密接に関係している。
図4は、図1の装置100において発生する信号の別のグラフ表示である。図4のグラフ表示は、その全体を参照番号400で示している。第1の信号表示410は、パルス幅(またはパルス長)の異なる理想的な複数のパルスを選んだものである。時間軸412は時間を示し、レベル軸414は任意の単位での信号レベルを示している。異なるパルスを416a、416b、および416cで示す。
第2の信号表示420は複数の歪んだパルスを描いている。これらの歪んだパルスは、例えば第1の信号表示410に示した励起パルスに対する応答を形成するTDR応答信号とすることができる。信号表示420に関して、時間軸422は時間を示し、レベル軸424は任意の単位での歪んだパルスの信号レベルを示している。
ここでは、信号表示410のパルスが、例えば信号ドライバ110によって供給され、よってTDRポート120を介して出力され得ることに留意されたい。説明の便宜上、長さの異なるパルス416a、416b、および416cの立ち下りエッジが時間t401に発生するものとする。更に、第1のTDR応答信号426aが第1のパルス416aに対する応答であり、第2のTDR応答信号426bが第2のパルス416bに対する応答であり、第3のTDR応答信号426cが第3パルス416cに対する応答であることに留意されたい。
パルス416a、416b、および416cの立ち下りエッジが全て時間t401に発生するものとすると、対応するTDR応答信号426a、426b、426c(あるいはより正確には、それらの立ち下りエッジ)が異なる時間にしきい値レベル428を横切ることになる。すなわち、TDR応答信号の立ち下りエッジのタイミング(つまり、立ち下りエッジがしきい値レベル428を横切る時間)は、パルス416a、416b、および416cの長さに応じて変化する。
第3の信号表示430は、パルス幅の関数としてのタイミング変化を示している。パルス幅軸432はパルス幅を示し、タイミング変化軸434はTDR応答信号の立ち下りエッジのタイミング変化を示している。基準タイミング(ゼロに等しいタイミング変化)として、非常に長いパルスを想定する。ここで、パルス幅またはパルス長が減少するにつれて、タイミング変化の絶対値が増大することが解る。換言すれば、パルス幅が短くなると、タイミング(立ち下りエッジがしきい値を横切る時点)が大幅に変化する。対照的に、パルス幅が長くなるにつれて、タイミング変化は小さくなる。
上述してきたように、タイミング変化はレベル変化の尺度である。理想的な条件下では、タイミング変化は電圧変化に比例する。すなわち、タイミング変化が例えばゼロであれば、TDR応答信号はその定常値に達すると考えられる。対照的に、タイミング変化が発生すると、立ち下りエッジが発生する(もしくは始まる)時点で、TDR応答信号が定常値から偏位した値に達すると結論づけることができる。このように、本発明の一実施形態では、(非常に長いパルスに対する)タイミング変化は、その定常値からのTDR応答信号の偏位に(少なくともほぼ)比例する。従って、パルス幅の関数としてのタイミング変化の表示は、TDR応答信号の時間変化の表示と効果的にみなすことができる。
この発明の概念を実際に実現することとは別に、TDR応答信号の波形を、絶対値または(例えば、長いパルスの定常値に対する)相対表示のいずれかの点から決定することができる。
ここでは、上述の概念に従ってタイミング変化を信号レベル(例えば、電圧もしくは電流)表示に変換できることに留意されたい。
第4の信号表示440では、相対TDR応答信号レベルによるTDR応答信号の表現が示してある。時間軸442は時間を示し、信号レベル軸444は相対TDR応答信号レベルを示している。相対TDR応答信号レベルはタイミング変化に比例し、TDR応答信号の立ち下りエッジのスルーレートがその比例定数であることに留意されたい。
第5の信号表示450は絶対TDR応答信号レベルのグラフ表示である。時間軸452は時間を示し、信号レベル454は絶対TDR応答信号レベルを示している。絶対TDR応答信号レベルの時間変化は、線形写像を用いてタイミング変化に基づいて計算することができ、そのスルーレートsもしくは|s|が線形倍率となるのが好ましい。換言すれば、(絶対信号レベルを用いて表される)TDR応答信号の再構成は、グラフ表示430に示すタイミング変化に基づき、TDR応答情報計算部140によって取得できる。
以下では、上述の概念を要約する。より正確な測定と共に提案される技術について、以下のように記述することができる。
名目上一定のエッジが比較器の一定のしきい値で観察され、前のエッジが移動される。この観察のために、例えば、サンプルクロックを一掃してもよい。換言すれば、立ち下りエッジの動き対公称パルス幅PWが記録される。その結果生じる特性が波形を表す。一実施態様では、波形のうちの、しきい値(もしくはしきい値レベル)を超える部分のみが派生特性によって表される。しかし、この制約は通常、DUTボードの配線により生じる付加的な減衰を測定するという意図された適用にとって問題とはならない。
タイミング変化から望ましい電圧変化への変換因子はスルーレート:
voltage_change=slew_rate*timing_changeである。
一実施態様では、スルーレートは、パルス(またはパルス幅)を一定に保ちながら比較器のしきい値をわずかに変化させ、その結果生じる時間遅延を測定することにより決定できる。スルーレートは以下のように計算できる:
slew_rate=delta_voltage/delta_time
比較器のしきい値を変化させる代わりに、比較器のしきい値を不変に保ち、ドライバレベルを変化させてもよい。すなわち、ドライバ信号のレベルを、あるシフト値分だけ上または下にシフトさせてもよい。この原理は実際のTDR測定の実施に非常に近いものである。
以下では、本発明の概念の更なる改良について説明する。この目的のために、図5は、本発明の更なる改良にとっての基礎となる、発明の回路の概略図を示している。図5の回路は、その全体を参照番号500で示し、信号ドライバ110の代わりとなる信号ドライバユニット510を備えている。信号ドライバユニット510はドライバ512を備えている。ドライバ512は、例えばここでは図示していないタイミング発生器からの入力信号514を受信する。ドライバ512は一般的に入力信号514を増幅し、増幅された出力信号516をプリエンファシス回路518に供給する。プリエンファシス回路518は、対応する出力信号520を供給し、この出力信号は適当な結合要素を介してTDRノード522に接続される。ここで示す例では、抵抗器542が結合要素の機能を果たしているが、能動的及び/又は受動的素子を含む他の結合要素を使用してもよい。ただし、信号ドライバユニット510がTDRノード522に所定のインピーダンスを提示することが好ましい。更に、プリエンファシス回路518は、出力信号516内の低周波成分よりも高周波成分を強調するように構成されるのが好ましいことに留意されたい。このように、信号516と比べて、信号520では低周波成分に対して高周波成分が強調されている。
更に、回路500はタイミング判定部ユニット530を備え、タイミング判定部ユニット530は隨意に図1の回路のタイミング判定部130に代わることができる。タイミング判定部ユニット530は(任意の)イコライザ回路532を備えていることが好ましい。イコライザ回路532の入力は、直接または結合ネットワークを介してTDRノード522に接続されている。更に、イコライザ回路532の出力は、比較器534の第1の入力に接続されている。比較器534の第2の入力は、しきい値レベル信号536を受信するように構成されている。しきい値レベル信号536は、例えば電圧源または電流源によって供給される。しきい値レベル信号536は比較器534の切替しきい値を調整し、図1〜図4を参照して説明したしきい値レベルの調整を可能にすることに留意されたい。
比較器534の出力はクロックトラッチ537のデータ入力に接続される。クロックラッチ537は更にクロック信号538を受け取るためのクロック入力を備えている。更に、クロックトラッチ537は、データ信号540用のデータ出力を備えている。タイミング判定部回路530は、一連の同一パルスが信号ドライバユニット510によって供給される間に、クロック信号538のタイミングを連続的に変化させることにより、信号内(例えば、イコライザ回路532の入力に供給される信号)内のエッジの時間を判定するように構成してもよいことに留意されたい。換言すれば、一連の好ましくは同一のパルスが信号ドライバユニットによって生成され、(信号ドライバユニット510によって供給されるパルスの立ち上りエッジもしくは立ち下りエッジに対して)クロック信号538の相対タイミングが変化する。このように、この相対タイミングの変化の間にクロックトラッチ537の出力信号を監視または記録することにより、イコライザ回路532の入力信号の遷移もしくはエッジの時間を判定することができる。したがって、エッジもしくは遷移の位置を決定するために、「シュムー」(shmoo)手順を適用できる。
更に、DUT連結部560が、(例えばインピーダンスZTを有する)ケーブル570、ポゴピン572、(例えば、インピーダンスZDを有し、例えばDUTボードの配線によって形成される)DUTボード上の伝送路などを介してTDRノード522に接続されることに留意されたい。また、ここでは、ケーブル570、ポゴピン572、および伝送路574が、例えば、図10を参照して説明した要素1060、1050、1080と同じであってよいことにも留意されたい。
上記を要約すると、「プリエンファシス」(PE)と呼ばれる技術を現代の自動試験装置(ATE)のドライバに実装もしくは構築できることに留意されたい。ドライバ(もしくは信号ドライバユニット510)は「クリーンな」(つまり、ほぼ理想的な、または方形の)ステップではなく、高周波数を大きくした信号を発生させる。この高周波数の強調は、例えばプリエンファシス回路518によって達成される。プリエンファシスの量、および影響される周波数範囲もプログラム可能である。換言すれば、プリエンファシス回路518を、異なるプリエンファシス設定及び/又は周波数伝達特性にプログラム可能である。同様に、比較器もしくはタイミング判定部ユニット530に、“等化”(EQ)と呼ばれる同様の技術を実装することができる。すなわち、イコライザ回路532がタイミング判定部ユニット532の一部であってもよいし、あるいは比較器534に統合されてもよい。換言すれば、現代の自動試験装置に上述の比較器及び/又は上述の等化技術を実装してもよい。イコライザ回路532の機能は、プリエンファシス回路518の機能と同様のものであってもよい。すなわち、低周波数より高周波数を強調するようにイコライザ回路532を構成してもよい。あるいは、プリエンファシスの効果に対してバランスをとるために、高周波数より低周波数を強調するようにイコライザ回路532を構成してもよい。ただし、高周波数を強調するほうが好ましい。
一実施形態では、ATEインタフェースまで、およびATEインタフェースからの信号経路の高周波数損失が完全に補償され、その地点および比較器534において「クリーンな」ドライバステップが見られるように、ATEの製造業者はパラメータ(例えば、プリエンファシス回路のパラメータ及び/又はイコライザ回路532のパラメータ)を設定している。換言すれば、例えばドライバ512がステップもしくはパルスを発生させる時に、ポゴピン572における信号が、最適の、またはほぼ最適のエッジ特性(例えば、最小の立ち上がり時間及び/又は最小のオーバーシュートまたはアンダーシュート)を持つように、プリエンファシス回路518のパラメータを予め設定することができる。更に、ポゴピン572に理想的な信号がある場合に比較器532の第1の入力に最適のパルスが存在するように、イコライザ回路532を構成してもよい。換言すれば、プリエンファシス回路518の出力とポゴピン572との間の信号経路の周波数依存減衰を少なくとも部分的に補償するように、プリエンファシス回路518を構成することができる。更に、ポゴピン572とイコライザ回路532の入力との間の周波数依存減衰を少なくとも部分的に補償するように、イコライザ回路532を構成してもよい。
しかし、回路500は、必ずしもプリエンファシス回路518とイコライザ回路532の両方を備える必要がないことに留意されたい。むしろ、他の実施形態では、プリエンファシス回路518とイコライザ回路532の一方のみが設けられている。別の実施形態では、プリエンファシス回路518とイコライザ回路532の両方を省略してもよい。
ただし、プリエンファシス技術を使用することによって、この発明の概念の実行が幾らか困難になることにも留意されたい。これらの困難を明確にするために、図6Aを参照する。図6Aは、図5の回路の動作中に存在し得る信号を示している。図6Aのグラフ表示は、その全体を参照番号600で示している。第1の信号表示610は、プリエンファシス回路518の出力に存在し得る予め強調されたパルスを描いている。すなわち、第1の信号表示610は、図5においてSIG0で表された信号を示している。時間軸612は時間を示し、レベル軸614は信号SIG0のレベルを示している。曲線616は信号SIG0の時間変化を示しており、信号SIG0がプリエンファシス回路518により発生されたオーバーシュート618を示していることが解る。
第2の信号表示620は、ポゴピン572に存在する信号の時間変化を示している。時間軸622は時間を示し、レベル軸624は信号のレベルを示している。プリエンファシス回路518がケーブル570の周波数依存減衰を補償するため、信号POGOがほぼ理想的な第1のステップ遷移またはエッジ626aを示していることが解る。しかしながら、信号POGOの次の遷移またはエッジ626bは、伝送路574の損失のために、もはや理想的なものではなくなっている。
第3の信号表示630は、信号ノードまたはTDRノード522における信号SIGの時間変化を示している。時間軸632は時間を示し、レベル軸634は任意の単位でのレベルを示している。信号SIGが636で示してある。信号SIGは、信号ドライバユニット510により供給される励起信号と、伝送路574のDUT端から反射される反射信号との重畳により形成されることに留意されたい。しかし、信号ドライバユニット510により(直接)供給される信号のプリエンファシス効果が減衰する前に、伝送路574のDUT端からの反射が到達すると、プリエンファシスの影響のために、信号SIGは(理想的なTDR結果に比べた場合)電圧エラーを含んでしまう。換言すれば、信号ドライバユニット510により供給される励起パルスが安定する前に、伝送路574のDUT端からの反射がTDRノード522に到達すると、信号SIGの望ましくない歪みが生じてしまう。
したがって、(ドライバユニット510によって提供される)初期ドライバステップは、反射が到達する前には安定していないかもしれず、不安定であることによる電圧エラーにより、再生成された反射波形が歪んでしまうため、プリエンファシス回路518を導入すると、上述のシュムー技術がより複雑なものになってしまう。
初期のドライバステップが時間t601まで安定しないのに対して、反射応答は、時間t602に、つまり初期のドライバステップが安定する前にTDRノード522に到達することに留意されたい。
以下では、図6Bおよび図6Cを参照して、従来のTDR測定システムに発生し得る更なる問題について述べる。図6Bは、図1による回路100もしくは図5による回路500の動作中に存在し得る、異なる長さのパルスのグラフ表示である。図6Bおよび図6Cに示す信号は、各々(例えば信号ドライバ110もしくは信号ドライバユニット510により提供される)初期ドライバステップと、(例えばTDR経路のDUT端から生じる)反射との重畳を示している。ここで、図6Bおよび図6Cの信号は、時間軸652a、652b、652c、652d、652e、652fを有する各座標系において考慮されるべきものであることが分かるであろう。更に、図6Bおよび図6Cの信号は、各レベル軸654a、654b、654c、654d、654e、654fを参照して考慮されるべきものである。図6Bおよび図6Cから、従来のTDR装置では、この発明の方法は、短いパルス(初期ステップと反射ステップとの間の遅延より短いパルス)に対して特に良好に作用するという制限におそらく直面するであろうことが解る。
図6Bおよび図6Cは、3つの異なるパルス幅が適用された場合に、信号SIGを伝達するTDRノードにおいて何が起こるかを示している。図6Bおよび図6Cに示した波形の種類は、旧来的なピンエレクトロニクスでは適正に分析できないことに留意されたい。信号ドライバもしくは信号ドライバユニットがプリエンファシスを有している場合、(信号ドライバもしくは信号ドライバユニットにより提供される)初期波形がまだ安定していないため、この制限は更に深刻なものになる。
換言すれば、図6Cは、プリエンファシスが存在せず、伝達されるパルスが充分に理想的なものであれば、図4を参照して説明した原理を通常の方法に適用できることを示している。
次に図7を参照して、本発明の更なる改良について説明する。なお、ここでは図7の装置または回路の全体が参照番号700で示してある。装置700もまた複数の要素を含むが、それらの要素については図5を参照して既に説明したため、再度の説明は省略する。それらの要素は、回路500および700において同じ参照番号で示してある。
図5の回路500と比べると、図7の回路は更に信号結合部720を備えている。信号結合部720は、TDRノード522における信号と、プリエンファシス回路518の出力に供給される信号とを結合するように構成されている。換言すれば、好適な実施形態では、(プリエンファシス回路518と共同して)ドライバ512によって供給される駆動信号が優勢である信号722が、TDRノード522における信号と結合される。TDRノード522における信号は(プリエンファシス回路518と共同して)ドライバ512によって供給される初期パルスもしくは励起パルスと、伝送路574のDUT端(もしくは一般的には、TDR経路)から反射される反射信号との両方に影響される。
あるいは、反射信号を伝達するTDRノード522からデカップリング要素(例えば、抵抗器524)によって切り離される第1の信号が、TDRノード522における信号と結合される。このように、好適な実施形態では、タイミング判定部ユニット530の入力信号724(SIGC)を得るために、ドライバ512によって供給される駆動パルス、励起パルス、または初期ステップがTDRノードにおいて信号SIGから(少なくとも部分的に)取り除かれる。換言すれば、信号724(SIGC)では、初期ステップまたは励起パルスが少なくとも部分的に抑えられている。したがって、信号724は主に反射信号を含むようになる。
本出願において、「TDR応答信号」という語は、TDRノード522における信号SIGと、あるいは、結合部720の出力信号724(SIGC)の両方を指していることに留意されたい。両信号ともTDR応答を含むため、信号SIGおよび信号SIGCのいずれかを時間判定部130の入力信号として使用できよう。
ここで、信号結合部720は例えば信号減算部であってもよいことが分かる。あるいは、結合ネットワークを使用してもよい。信号結合ネットワークの一例が、PCT/EP 2006/060395に記載されている。
結合部720において信号SIGから除去された信号722は、信号SIG0と同じである必要がないことにも留意されたい。むしろ、信号SIG0の拡大縮小版(好ましくは比例拡大または縮小されたもの)を、結合部720に対する入力信号722として使用することができる。これは、信号ドライバユニット510とケーブル570との間におけるインピーダンス整合のおかげで、信号SIG0の信号レベルの一部分(例えば50%)のみがTDRノード522で見られるからである。
上述の内容を要約すると、図7は新しく提案されたTDR装置700を示しており、この装置は図1〜図4を参照して説明した本発明の概念と組み合わせることができる。信号SIGC(724とも示す)は、(TDRノード522に存在する)TDR信号SIGから(プリエンファシス回路518の出力に存在する)元のドライバ信号SIG0の一部(例えば、50%)を差し引くことにより作成される。ここでは、上記の例で示した50%という割合は、抵抗524(R)がケーブル570のインピーダンスZTに等しい、つまりR=ZTである場合に有効であることに留意されたい。ただし、インピーダンスによっては、他の割合を選んでもよい。
また、例えば信号SIG0の半分に等しいものとすることができる信号722を生成する様々な方法が知られていることに留意されたい。さらに、信号SIGから信号722(例えば、SIG0/2)を減算する様々な公知の方法がある。詳細についてはPCT/EP 2006/060395を参照のこと。
図8は、図7の回路700に存在し得る信号のグラフ表示である。図8Aのグラフ表示は、その全体を参照番号800で示している。第1の信号表示810は信号SIG0の時間変化を示しており、第2の信号表示820は信号POGOの時間変化を示している。第3の信号表示830は信号SIGの時間変化を示しており、第4の信号表示840は信号SIGCの時間変化を示している。信号表示810、820、830、840は、時間軸812、822、832、842、及びレベル軸814、824、834、844を備えている。各信号は、816、826、836、846で示す。
図8Aから、信号SIG0、POGO、SIGが図6Aに示した時間変化に比べて変化していないことが解る。ただし、信号SIGCのみが反射波形を表しており、したがって、特に好都合な方法で分析できる。
図8Bは、図7の回路700に存在し得る信号の別のグラフ表示である。図8Bのグラフ表示は、その全体を参照番号850で示している。第1の信号表示860は信号SIG0を示しており、第2の信号表示870は信号POGOを示している。第3の信号表示880は信号SIGを示しており、第4の信号表示890は信号SIGCを示しており、SIGC=SIG−SIG0/2である。各時間軸を862、872、882、892で示し、レベル軸は864、874、884、894で示してある。信号表示860は、プリエンファシス回路518によって処理される初期ドライバステップまたは励起パルスを示している。このように、信号SIG0は立ち上がりエッジと立ち下りエッジにおけるオーバーシュートを示している。ここでは、信号SIGが信号SIG0のオーバーシュートによって影響されることに留意されたい。特に、TDR経路からの反射のために信号SIGの立ち下りエッジが生じる時に、信号SIG0はまだ安定していない。信号SIGの各立ち下りエッジは896で示す。このように、信号SIG0のオーバーシュートの影響が信号SIGの立ち下りエッジ896のタイミングを悪くする。換言すれば、反射が到達した時に、伝達される信号(例えば信号SIG0)がプリエンファシスのためにまだ安定していない場合、図8Bの信号SIGに見られるように、観察されるマイナスの(すなわち立ち下り)エッジにエラーを生じさせることがある。このような悪影響は、例えば減算を実施することにより防止することができる。減算の結果として(または一般的に、結合部720により実施される信号結合の結果として)、信号SIGがまだ安定していない状態を生じさせるプリエンファシスが信号SIGから取り除かれる。すなわち、信号SIGCは安定していないことによる影響を含むものではない。
換言すれば、結合部720で信号SIGCを形成する際に、信号SIGの安定していない部分が信号SIGから取り除かれる。これにより、信号SIGは安定していないことに影響されない反射信号を表すようになる。
これとは別に、図9Aは3つのパルスのグラフ表示を示している。図9Aのグラフ表示は、その全体を参照番号900で示している。第1のグラフ表示910は短いパルスを示し、第2の信号表示920は中間長のパルスを示し、第3の信号表示930は長いパルスを示している。ここでは、グラフ表示910、920、930が、信号SIGCで発生し得るパルスを示していることに留意されたい。
各時間軸を912、922、932で示し、各レベル軸は914、924、934で示してある。
換言すれば、図9Aは、3つの異なるパルス幅がどのようにしてSIGCに現れるかを示している。図9Aに示した信号を利用して、パルス幅に対するタイミング変化を測定するアルゴリズム案を適用することができる。換言すれば、信号SIGCは、図1〜4を参照して説明した本発明の概念の適用に非常に適している。あるいは図9Aに示した状況では、パルス幅に対するタイミング変化を測定するアルゴリズム案を何ら困難なく適用することができる。
図9Bは時間領域反射応答情報を取得するための本発明の方法を示すフローチャートである。図9Bのフローチャートは、その全体を参照番号980で示している。図9Bの方法は、異なるパルス長の二つのパルスをTDRポートに印加して、第1のパルスに対応する第1のTDR応答信号および第2のパルスに対応する第2のTDR応答信号を励起する第1のステップ982を備えている。図9Bの方法はさらに、タイミング情報に基づいてTDR応答に関するTDR応答情報を計算する第2のステップ984を備えている。タイミング情報は、第1のTDR応答信号がしきい値を横切る第1の時点と、第2のTDR応答信号がしきい値を横切る第2の時点とに基づいている。
なお、フローチャート980を参照して説明する方法は、本出願において本発明の装置に関して説明した、いかなるステップ及び/又は特徴によっても補足しうることに留意されたい。
本発明の方法の実施要件によっては、本発明の方法をハードウエアまたはソフトウエアで実施することができる。これは、例えば電子的に読出し可能な制御信号を記憶したフロッピーディスク、DVD、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、またはフラッシュメモリといったデジタル記憶媒体を用いて実施できる。これらの記憶媒体は、本発明の方法が実施されるようにプログラム可能コンピュータシステムと連携する。従って、本発明は一般的に、機械可読担体に記憶されたプログラムコードを備えたコンピュータプログラムプロダクトであって、このプログラムコードは、コンピュータプログラムプロダクトがコンピュータ上で動作する際に本発明の方法を実施するよう機能する。換言すれば、本発明の方法は、コンピュータプログラムがコンピュータ上で動作する際に、本発明の方法を実施するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
上述の内容を要約すると、本発明はデジタルTDRの改良された方法を提供する。本発明は、自動試験装置内の被試験装置(DUT)にクリーンな信号を確実に到達させるのに役立つ。更に、本発明は、DUTにより供給された信号を、分析回路が設置された位置に歪みなく確実に到達させるのに役立つ。
上記を行うために、自動試験装置は、自動試験装置がユーザ(あるいはユーザが提供するDUTボード)と接続する地点から、DUTが位置する地点までのDUTボード上で発生する高周波減衰に関する何らかの知識を有する(もしくは取得する)ことが好ましい。この知識があれば、最善の信号を供給したり見込んだりするために、自動試験装置は正しいプリエンファシスおよび等化技術を適用することができる。二度の信号経路の減衰特性を有する(もしくは記述する)TDR信号が再構築された後、プリエンファシス設定及び/又は等化設定を導出することができるように、ソフトウエアアルゴリズムを適用して片道信号路の(おおよその)減衰を得ることができる。プリエンファシス及び等化は、例えば、プリエンファシス回路518とイコライザ回路532によって実施できる。
ほとんどの場合、DUTボードは自動試験装置の製造業者によって設計、構築、及び/又は制御されていないため、(例えば、DUTボード上の伝送路の減衰特性のような)未知のパラメータが、試験精度、ひいては歩留まりに深刻な影響を及ぼすことがある。
自動試験装置の特性を改良するために、自動試験装置内で利用できる資源によりデジタルTDR技術を使用することによって減衰効果を測定する方法について説明する。換言すれば、本発明は自動試験装置内の、例えば信号ドライバ回路と、被試験装置に(物理的)に接続するテストピンとの間の伝送路に対する減衰効果を測定する概念を提供する。DUTボード上の伝送路を特徴付ける、もしくは信号ドライバ回路と被試験装置のパッケージピンとの間の完全な信号路を特徴付けるために、本発明の方法を適用することができる。
本発明は、信号路を特徴付けるためには、時間領域反射測定が非常に強力な手段であるという知見に基づいている。しかしながら、大きな自動試験装置システムは個々の信号路との上述したピン接続を数千も有することがあるため、波形を正確に得る回路(例えばオシロスコープ)を構築することは、(例えば自動試験装置においては)実用的ではないことが分かった。
従来から使用されている方法では、自動試験装置において利用できる比較器(例えば、サンプル回路などの、ピンモジュールの入力信号が、あるしきい値より上であるか下であるかを判定するために使用されるピンモジュールの比較器)を使用して、波形(例えば、励起パルスの反射から得られる波形)の点を連続的に取得する。これが完了した後、ソフトウエアを使用して(例えば、シュムーイングと呼ばれる技術を利用して)波形を再形成することができる。
しかしながら、幾つかの物理面で前記方法の精度が制限される。比較器のしきい値は変更しなければならないが、これによりデジタル/アナログ変換器の非線形性が生じてしまう。さらに重要なことに、比較器自体が理想的なものではなく、しきい値、ひいては動作点が変更された場合、伝搬遅延変化を示すようになる。たとえ(比較器の出力信号をサンプリングするための)サンプルクロックSCLKのタイミングが理想的であっても、伝搬遅延エラーは、再構成された波形の時間軸の精度に直接的な影響を及ぼす。
上述の問題に鑑みて、比較器のしきい値を一定の値に維持しつつ、長さの異なるパルスを信号路に印加し、その応答を評価するという本発明のアプローチは、かなりの精度向上をもたらす。しきい値レベルによって誘発された比較器の伝搬遅延の変化は、もはやTDR結果の精度に影響を及ぼさない。本発明の概念を利用すれば、デジタル/アナログ変換器の非線形性も精度に悪影響を及ぼさない。
取得したTDR応答情報の使用に関しては、幾つかの方法が可能である。一つには、3個以上の一連のサンプル点としてTDR応答を記述し、これによりTDR応答の時間変化を記述する信号路特性の時間表現を得ることができる。あるいは、TDR応答の立ち上り時間またはスルーレートの概算値を導出するには、サンプリングされたTDR応答の2個のサンプル点で充分であるとすることができる。
前記情報は、様々な方法で使用することができる。例えば、TDR応答情報を、基準値もしくは基準間隔と比較することができる。判定されたTDR応答が所定のしきい値レベルを超えるか、または所定の許容区間内にない場合、警告を発することができる。
更に、自動試験装置の異なるパラメータをTDR応答情報に応じて適応させてもよい。例えば、前等化回路518の設定及び/又はイコライザ回路532の設定をTDR応答情報に応じて調整してもよい。併せて、サンプルクロック538のタイミングをTDR応答情報に応じて調整することもできる。
あるいは、またはそれに加えて、ピンモジュールと被試験装置の物理的結合との間の信号路の影響を除去するために、TDR応答情報を考慮して被試験装置の試験結果をコンピュータで修正してもよい。これにより、試験環境(ピンモジュール及び/又はピンモジュールとDUTピンとの間の信号路)の特性を(少なくとも部分的に)補償することができる。
更に別の実施形態では、被試験装置の試験中にドライバ512に印加されるデータ信号のタイミングを、TDR応答情報に応じて調整することができる。
好適な実施形態では、被試験装置がない時にTDR応答情報を計算することに留意されたい。換言すれば、DUTボード上のDUT連結部を開いたままにしておくか、所定のインピーダンスで終端処理するか、あるいは短絡させることが好ましい。
上述の内容を要約すると、本発明は、時間領域反射(TDR)測定を実施するために特に好都合な概念を提供するもので、この概念は、比較的少ないハードウエア要件と費用で、自動試験装置において実装可能である。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる時間領域反射応答情報を取得する本発明の装置の概略ブロック図である。 図2は、図1の装置に存在する信号のグラフ表示である。 図3は、TDR応答信号のスルーレートを計測するための方法のグラフ表示である。 図4は、本発明の装置に存在する複数の信号のグラフ表示である。 図5は、本発明の第2の実施形態にかかる時間領域反射応答情報を取得する本発明の装置の概略ブロック図である。 図6Aは、図5の装置に存在し得る信号のグラフ表示である。 図6Bは、図5の装置に存在し得る信号の別のグラフ表示である。 図6Cは、図5の装置に存在し得る信号の更なるグラフ表示である。 図7は、本発明の第3の実施形態にかかる時間領域反射応答情報を取得する装置の概略ブロック図である。 図8Aは、図7の装置に存在し得る信号のグラフ表示である。 図8Bは、図7の装置に存在し得る信号の更なるグラフ表示である。 図9Aは、本発明の装置に存在し得る、長さの異なるパルスをグラフで表わしたものである。 図9Bは、時間領域反射応答情報を取得する本発明の方法を示すフローチャートである。 図10は、従来のATEピンエレクトロニクス回路の概略ブロック図である。 図11は、図10の装置に存在し得る信号のグラフ表示である。
符号の説明
100 時間領域反応応答情報取得装置
110 信号ドライバ
130 タイミング判定部
140 TDR応答情報計算部

Claims (23)

  1. 時間領域反射応答情報を得る装置(100;500;700)であって、
    異なるパルス長(lp1、lp2)を有する少なくとも2つのパルスをTDRポート(120;522)に印加して、第1のパルスに対応する第1のTDR応答信号(226)と、第2のパルスに対応する第2のTDR応答信号(246)とを励起させるように構成された信号ドライバ(110;510)と、
    前記第1のTDR応答信号がしきい値(250)を横切る第1の時点(tx1)と、前記第2のTDR応答信号が前記しきい値を横切る第2の時点(tx2)とに基づいてタイミング情報(△t)を提供するように構成されたタイミング判定部(130;530)と、
    前記タイミング情報(△t)に基づいてTDR応答に関する情報(△y)を計算するように構成されたTDR応答情報計算部(140)と、
    からなる装置(100;500;700)。
  2. 前記タイミング判定部(130;530)は、前記タイミング情報(△t)として、前記異なるパルス長(lp1、lp2)を有する2つのパルスにより生じる、前記第1のTDR応答信号(226)と前記第2のTDR応答信号(246)のエッジの時間ずれを記述する情報を提供するように構成され、
    前記TDR応答情報計算部(140)は、前記時間ずれ(△t)に基づいて前記TDR応答に関する情報を計算するように構成されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の装置(100;500;700)。
  3. 前記第1のパルスは、エッジ方向が逆の2つの連続するエッジを含み、
    前記第2のパルスは、エッジ方向が逆の2つの連続するエッジを含み、
    前記TDR応答情報計算部(140)は、前記第1のパルスの第2のエッジと前記第1の時点との間の時間遅延と、前記第2のパルスの第2のエッジと前記第2の時点との間の時間遅延との比較に基づいて、前記TDR応答に関する情報を計算するように構成されていること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の装置(100;500;700)。
  4. 前記TDR応答情報計算部(140)は、前記第1の時点または第2の時点付近の時間区間における前記第1のTDR応答信号(226)または前記第2のTDR応答信号(246)のスルーレート(S)に関する、測定した、見積もった、または予め定められた情報を使用して、前記TDR応答に関する情報を計算するように構成されていること、
    を特徴とする請求項1乃至3のうちの一項に記載の装置(100;500;700)。
  5. 前記TDR応答情報計算部(140)は、前記タイミング情報(△t)を、2つの時点でのTDRステップ応答の絶対信号レベルを記述する信号レベル情報に変えるように構成されていること、
    を特徴とする請求項1乃至4のうちの一項に記載の装置(100;500;700)。
  6. 前記TDR応答情報計算部(140)は、前記タイミング情報(△t)を、2つの時点間のTDRステップ応答の信号レベルの相対変化を記述する信号レベル情報(△y)に変えるように構成されていること、
    を特徴とする請求項1乃至4のうちの一項に記載の装置(100;500;700)。
  7. 前記タイミング判定部(130;530)は比較器(534)を備え、前記比較器(534)は、前記TDR応答信号(226、246)を前記所定のしきい値(250)と比較し、前記タイミング情報(134;△t)として、前記比較器の出力信号が前記第1のパルスの立ち下りエッジに応答してその状態を変化させる時点と、前記比較器の出力信号が前記第2のパルスの立ち下りエッジに応答してその状態を変化させる時点とを示す情報を提供するように構成されたこと、
    を特徴とする請求項1乃至6のうちの一項に記載の装置(100;500;700)。
  8. 前記タイミング判定部(130;530)は、前記第1のTDR応答信号と前記第2のTDR応答信号とを処理する際に、前記しきい値(250)を同一レベルに設定するように構成されていること、
    を特徴とする請求項7に記載の装置(100;500;700)。
  9. 前記タイミング判定部(140)は、前記第1のTDR応答信号(226)の立ち下りエッジを処理することによって前記第1の時点(tx1)を決定するように構成され、前記第2のTDR応答信号(246)の立ち下りエッジを処理することによって前記第2の時点(tx2)を決定するように構成されていること、
    を特徴とする請求項1乃至8のうちの一項に記載の装置(100;500;700)。
  10. 一連のパルスを生成させ、前記第1のTDR応答のレベルまたは前記第2のTDR応答のレベルが評価される時点を、前記パルスのタイミングに対して繰り返しシフトすることにより、前記第1の時点(tx1)または前記第2の時点(tx2)を決定するように構成されていること、
    を特徴とする請求項1乃至9のうちの一項に記載の装置(100;500;700)。
  11. 前記信号ドライバ(110;510)は、前記信号ドライバとDUTボード(560)との間の信号路の、周波数とともに増大する損失を少なくとも部分的に補償するために、前記パルスの低周波成分に比べて前記パルスの高周波成分を強調するように構成されたプリエンファシス回路(518)を備えること、
    を特徴とする請求項1乃至10のうちの一項に記載の装置(100;500;700)。
  12. 前記プリエンファシス回路(518)は調整可能であり、前記装置は、前記TDR応答情報に依存することなく前記プリエンファシス回路の特性パラメータを調整するように構成されていること、
    を特徴とする請求項11に記載の装置(100;500;700)。
  13. 前記タイミング判定部(130;530)はイコライザ回路(532)を備え、前記イコライザ回路(532)は、DUTポート(560)と前記イコライザの入力との間の信号路の、周波数とともに増大する損失を少なくとも部分的に補償するように構成されていること、
    を特徴とする請求項1乃至12のうちの一項に記載の装置(100;500;700)。
  14. 前記TDR応答信号(132;724)内の、パルスドライバ(110;510)によって供給される送信パルスを減少または除去するように構成された送信パルスサプレッサ(720)を備えること、
    を特徴とする請求項1乃至13のうちの一項に記載の装置(100;500;700)。
  15. 前記TDR応答情報計算部(114)は、TDR経路内の伝送路の高周波減衰特性に関する情報を計算するように構成されていること、
    を特徴とする請求項1乃至14のうちの一項に記載の装置(100;500;700)。
  16. 前記信号ドライバ(110;510)によって供給されるパルスの立ち下りエッジに応じて、TDR応答信号のスルーレートを測定するように構成されていること、
    を特徴とする請求項1乃至15のうちの一項に記載の装置(100;500;700)。
  17. 前記TDR応答信号(132;524)をしきい値レベルと比較するように構成された比較器(534)を備え、
    前記TDRポート(120;522)に印加される2つのスルーレート測定パルスを生成するように構成された装置であって、
    前記タイミング判定部は、前記第1のスルーレート測定パルスに対応するTDR応答信号が第1のスルーレート測定しきい値を横切る時点と、前記第2のスルーレート測定パルスに対応するTDR応答信号が第2のスルーレート測定しきい値を横切る時点とに基づいて、スルーレート情報を提供するように構成されており、
    前記第1のスルーレート測定しきい値は、前記第2のスルーレート測定しきい値とは異なり、
    前記TDR応答情報計算部(140)は、前記タイミング情報と前記スルーレート情報とに基づいて、前記TDR応答に関する情報を計算するように構成されていること、
    を特徴とする請求項16に記載の装置(100;500;700)。
  18. 前記TDR応答信号(132;524)をしきい値レベルと比較するように構成された比較器(534)を備え、
    互いにレベルをずらした、前記TDRポート(120;522)に印加される2つのスルーレート測定パルスを生成するように構成された装置であって、
    前記タイミング判定部は、前記第1のスルーレート測定パルスに対応するTDR応答信号がスルーレート測定しきい値を横切る時点と、第2のスルーレート測定パルスに対応するTDR応答信号が前記スルーレート測定しきい値を横切る時点とに基づいて、スルーレート情報を提供するように構成されており、
    前記TDR応答情報計算部(140)は、前記タイミング情報と前記スルーレート情報とに基づいて、前記TDR応答に関する情報を計算するように構成されていること、
    を特徴とする請求項16に記載の装置(100;500;700)。
  19. 前記信号ドライバ(110;510)は、その出力において複数のバッファパルスを供給するバッファ増幅器(512)と、その信号路入力が前記バッファ増幅器の出力に接続されるプリエンファシス回路(518)と、前記プリエンファシス回路の信号路出力とTDRノード(522)との間に連結されるインピーダンス素子(524)と、を備え、
    前記インピーダンス素子は、前記プリエンファシス回路(518)の出力インピーダンスを、TDR経路の一部である伝送路の伝送路インピーダンスに適合させるように構成されており、
    前記TDRノードにおける信号から前記バッファパルスの予め強調された部分を減少または除去することによって、前記TDR応答信号(724)を供給するように構成された信号結合部(720)をさらに備えた装置であって、
    前記タイミング判定部(530)は、等化されたTDR応答信号を得るために前記TDR応答信号の伝送路減衰を少なくとも部分的に補償するイコライザ(532)と、比較結果信号を得るために前記等化されたTDR応答信号をしきい値レベル(536)と比較する比較器(534)と、ラッチクロック(538)を受信し、ラッチクロックにより決定される時点で比較結果信号をラッチするように構成されたラッチ(537)と、を備えること、
    を特徴とする請求項1乃至18のうちの一項に記載の装置(100;500;700)。
  20. 前記TDRポート(120;522)は、伝送路を介して自動試験装置のインタフェースに接続され、自動試験装置のインタフェースは、自動試験装置のインタフェースと被試験装置との間の接続を提供するDUTボードと連絡するように構成されていること、
    を特徴とする請求項1乃至19のうちの一項に記載の装置(100;500;700)。
  21. 時間領域反射応答情報を得るための方法(980)であって、
    異なるパルス長の2つのパルスをTDRポートに印加して、第1のパルスに対応する第1のTDR応答信号と、第2のパルスに対応する第2のTDR応答信号とを励起させるステップ(982)と、
    タイミング情報に基づいて、TDR応答に関するTDR応答情報を計算するステップ(984)と、を含み、
    前記タイミング情報は、前記第1のTDR応答信号がしきい値を横切る第1の時点と前記第2のTDR応答信号が前記しきい値を横切る第2の時点とに基づいていること、
    を特徴とする方法(980)。
  22. スルーレート情報を得るために、パルスに対応するTDR応答信号のスルーレートを測定するステップを含む方法であって、
    前記TDR応答情報の計算ステップは、前記タイミング情報と前記スルーレート情報を組み合わせることよりなること、
    を特徴とする請求項21に記載の方法。
  23. コンピュータで実行される際に請求項21または22に記載の方法を実施するコンピュータプログラム。
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