JP4677717B2 - Soiウェーハの製造方法およびその装置 - Google Patents

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この発明はSOIウェーハの製造方法およびその装置、詳しくはイオン注入剥離法によりSOIウェーハを製造するSOIウェーハの製造方法およびその装置に関する。
SOIウェーハは、従来のシリコンウェーハに比べ、素子間の分離、素子と基板間の寄生容量の低減、3次元構造が可能といった優越性があり、高速・低消費電力のLSIに使用されている。
SOIウェーハの製造方法の1つに、スマートカット法がある。このスマートカット法は、まず、シリコンウェーハ表面に水素イオンを注入する。次いで、この活性層用ウェーハを絶縁膜を介して支持ウェーハに貼り合わせる。
次に、貼り合わせウェーハを剥離熱処理する。すると、イオン注入層を境界として、SOIウェーハと分離ウェーハ(貼り合わせウェーハの一部)とに剥離される。その後、剥離後のSOIウェーハを、結合熱処理および活性層の薄膜化処理を行い、SOIウェーハを完成させる。
上記剥離熱処理は、一般的に横型の熱処理炉を用いて実施される。剥離前の貼り合わせウェーハは、横型のボートに垂直に配設される。そして、貼り合わせウェーハは、ボートに垂直に支持された状態で熱処理炉内において剥離熱処理される。
また、特許文献1に記載の貼り合わせウェーハの製造方法のように、剥離熱処理した後、ベルヌイチャックを用いて、剥離後のSOIウェーハおよび残りの活性層用ウェーハを回収する方法が開示されている。
特開2002−353082号公報
従来のSOIウェーハの製造方法においては、貼り合わせSOIウェーハは垂直向きに保持される。そして、貼り合わせSOIウェーハを熱処理を実施すると、活性層用ウェーハの一部が剥離されてSOIウェーハが形成される。剥離後のSOIウェーハおよび活性層用ウェーハの一部は垂直に保持されたままである。よって、一度剥離したウェーハ同士が接触してしまい、SOIウェーハにキズや異物が付着してしまう。また、場合によっては、再接着する可能性がある。さらに、ボートにSOIウェーハ自体の加重が加わり、SOIウェーハのボートとの接触部にキズがついてしまう。
また、特許文献1に記載のSOIウェーハの製造方法においては、貼り合わせウェーハを剥離熱処理した後、ベルヌイチャックを使用して剥離後のSOIウェーハと貼り合わせウェーハの一部(活性層用ウェーハの一部)との分離回収を実施していた。
この発明は、スマートカット法によるSOIウェーハの作製方法において、剥離後のSOIウェーハにキズをつけないSOIウェーハの製造方法およびその装置を提供することを目的とする。
また、この発明は、貼り合わせSOIウェーハを剥離熱処理しながら、SOIウェーハと分離ウェーハとを分離するSOIウェーハの製造方法およびその装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、活性層用ウェーハに絶縁膜を介して水素または希ガス元素をイオン注入して、この活性層用ウェーハにイオン注入層を形成し、次いで、この活性層用ウェーハをこの絶縁膜を介して支持ウェーハに貼り合わせて貼り合わせウェーハを形成し、この後、この貼り合わせウェーハを熱処理して、上記イオン注入層を境界として分離ウェーハを剥離してSOIウェーハを製造するSOIウェーハの製造方法であって、上記貼り合わせウェーハをベルヌイチャックで保持する工程と、この貼り合わせウェーハをこのベルヌイチャックで保持された状態で熱処理する工程と、この貼り合わせウェーハから剥離した上記SOIウェーハをこのベルヌイチャックの下方に設けたサセプタに搭載して回収する工程とを備えたSOIウェーハの製造方法である。
請求項1に記載のSOIウェーハの製造方法にあっては、貼り合わせウェーハをベルヌイチャックで保持する。次いで、貼り合わせウェーハを石英製の箱形チャンバに投入して剥離熱処理する。剥離熱処理すると、貼り合わせウェーハからSOIウェーハがイオン注入層を境界として剥離される。そして、このSOIウェーハは、ベルヌイチャックの下方に位置するサセプタに落下して搭載される。
次に、ベルヌイチャックのNガスの噴射を止め、剥離後の分離ウェーハのベルヌイチャックの保持状態を解除する。そして、分離ウェーハを回収する回収手段を設けて、これを熱処理室の外部に取り出して回収する。回収手段は、例えばロボットハンドを使用する。
次に、サセプタに搭載されたSOIウェーハをベルヌイチャックで再び保持する。そして、回収手段により、SOIウェーハを熱処理室の外部に取り出してこれを回収する。または、ベルヌイチャックに保持状態のままSOIウェーハを熱処理室の外部に取り出し、これを回収してもよい。
この結果、剥離後のSOIウェーハと分離ウェーハとが接触することもなく、これらのウェーハにキズが付かず、ゴミも付着しない。
請求項2に記載の発明は、活性層用ウェーハに絶縁膜を介して水素または希ガス元素をイオン注入して、この活性層用ウェーハにイオン注入層を形成し、次いで、この活性層用ウェーハをこの絶縁膜を介して支持ウェーハに貼り合わせて貼り合わせウェーハを形成し、この後、この貼り合わせウェーハを熱処理室で熱処理して、上記イオン注入層を境界として分離ウェーハを剥離してSOIウェーハを製造するSOIウェーハの製造装置であって、上記熱処理室に隣接して設けられた基板搬送部と、この基板搬送部に貼り合わせウェーハ搬送ロボットが設けられ、この貼り合わせウェーハ搬送ロボットのアームの先端に設けられたベルヌイチャックと、上記熱処理室内に配設され、このベルヌイチャックが熱処理室内に移動した際に、このベルヌイチャックの下方になるように設けられたサセプタと、上記ベルヌイチャックが投入された状態で熱処理室を密閉するゲート弁と、を備えたSOIウェーハの製造装置である。
ベルヌイチャックとは、気体を噴出するエゼクタ効果およびベルヌイ効果による負圧発生と圧力式エアクッション効果による正圧発生とにより、貼り合わせウェーハを空中に浮遊した無接触・非接触状態にて保持するものである。
サセプタは、熱処理室内で使用できる素材で形成される。例えば、グラファイトとSiCなどである。
請求項2に記載のSOIウェーハの剥離装置にあっては、まず、絶縁膜を介して2枚のウェーハが貼り合わされた貼り合わせウェーハを作製する。次に、貼り合わせウェーハの上面側からベルヌイチャックで保持する。次いで、貼り合わせウェーハをベルヌイチャックで保持したまま石英製の箱形チャンバに投入する。そして、チャンバ内を略500℃、窒素ガス雰囲気にして剥離熱処理する。剥離熱処理すると、貼り合わせウェーハからSOIウェーハがイオン注入層を境界として剥離される。そして、このSOIウェーハをベルヌイチャックの下方に位置するサセプタに落下させて搭載する。この後、ベルヌイチャックのガスの噴出を止めて、分離ウェーハをベルヌイチャックから切り離す。そして、分離ウェーハを熱処理室の外部に取り出してこれを回収する。次に、SOIウェーハをベルヌイチャックで再び保持し、これを熱処理室の外部に取り出して回収する。
請求項3に記載の発明は、上記サセプタは、その搭載面に気体を噴出するノズルを有する請求項2に記載のSOIウェーハの製造装置である。
請求項3に記載のSOIウェーハの剥離装置にあっては、サセプタの搭載面には、SOIウェーハおよび貼り合わせウェーハに向かって気体を噴出するノズルを有している。落下してきた剥離後のSOIウェーハなどの全面に向かって、ノズルから気体を噴出する。落下してきたSOIウェーハなどは、気体を受けてサセプタから浮いた状態となる。この後、気体の噴出を止める。これにより、SOIウェーハにキズをつけたり、または破損したりすることなくサセプタに搭載してこれを回収することができる。また、ベルヌイチャックとサセプタとの距離を大きくしてこれらを配設することができる。
サセプタは、グラファイト製、石英製、グラファイトにSiCコートを施したもの、石英にSiCコートを施したものまたはSiC製である。グラファイトは、可撓性に優れた材料であり、広い温度範囲での使用が可能な素材である。SiCは、高温強度が高く、硬くしかも軽い素材であり、炉内を汚染することも少ない。
この発明によれば、スマートカット法によるSOIウェーハの製造方法において、活性層用ウェーハにイオン注入層を形成する。次いで、この活性層用ウェーハを絶縁膜を介して支持ウェーハに貼り合わせる。この結果、絶縁膜を介して2枚のウェーハが貼り合わされた貼り合わせウェーハが作製される。
次に、この貼り合わせウェーハをベルヌイチャックで保持する。次いで、貼り合わせウェーハを石英製の箱形チャンバに投入して剥離熱処理する。剥離熱処理すると、SOIウェーハがイオン注入層を境界として剥離される。そして、SOIウェーハをベルヌイチャックの下方に位置するサセプタに落下させてこれを回収する。これにより、剥離後のSOIウェーハと分離ウェーハとが接触することもなく、キズやゴミが付着するおそれも生じない。
以下、この発明の一実施例を、図1〜図6を参照して説明する。
まず、SOIウェーハ11の製造装置について説明する。
図1は、SOIウェーハ11の剥離熱処理装置の全体構成を示す斜視図である。図2は、その剥離熱処理装置の概要を示す平面図である。この剥離熱処理装置は、主として基板搬送部32と熱処理部30とを備えている。また、剥離前の貼り合わせウェーハ10を投入するローダ部51と剥離後のSOIウェーハ11および分離ウェーハ12を回収するアンローダ部52とがそれぞれ配設される。
図1に示すように、ローダ部51には、ステージ41と、このステージ41上に複数枚の貼り合わせウェーハ10が挿入されるカセット33とが配設される。そして、ステージ41と並列してローダロボット37aが設けられる。このローダロボット37aは、カセット33のウェーハを1枚毎に搬送するローダフォーク38aを有している。
図1に示すように、アンローダ部52には、2つのステージ42、43と、これらのステージ42、43上に複数枚の熱処理後ウェーハが挿入されるカセット34、35とがそれぞれ配設される。一方のカセット34(第1の回収カセット)には、剥離後のSOIウェーハ11が挿入される。他方のカセット35(第2の回収カセット)には、剥離後の貼り合わせウェーハ10の一部が挿入される。ローダ部51と同様に、ステージ42、43と並列してアンローダロボット37bが設けられる。
図2に示すように、基板搬送部32には、貼り合わせウェーハ10をローダ部51のローダフォーク38aからチャンバ31に搬送するロボット36が設けられている。ロボット36は3本の部材で構成されたアーム40を有している。ロボット36のアーム40の3本の部材の先端には、貼り合わせウェーハ10を保持する石英製のベルヌイチャック21が設けられている。
図3(a)および図3(b)は、ベルヌイチャック21の構成を示す正面図および平面図である。ベルヌイチャック21には、アーム40の先に円形の保持カバー46が設けられる。保持カバー46の周縁には、下方に向かって凸部が形成されている。保持カバー46の中央には、ベルヌイチャック21のNガスの吹き出し口44が設けられている。
図4(a)は、熱処理部30の構成を示す側面図である。熱処理部30には、石英製の箱形状のチャンバ31と、このチャンバ31内を加熱する複数の加熱ヒータ22とが配設される。そして、このチャンバ31内に貼り合わせウェーハ10を保持したベルヌイチャック21が投入される。また、ベルヌイチャック21に保持された貼り合わせウェーハ10の下方には、剥離後のSOIウェーハ11を回収するサセプタ16がチャンバ31内に配設される。さらに、貼り合わせウェーハ10が保持されたベルヌイチャック21をチャンバ31に投入後、チャンバ31を密閉する開閉式のゲート弁24が設けられている。図4(b)に示すように、このゲート弁24には、ベルヌイチャック21がこれを介してチャンバ31内に投入できるように凹部25が設けられている。そして、密閉されたチャンバ31内に不活性ガス(Nガス)を注入するガス注入口23が設けられる。
次に、SOIウェーハ11の製造方法について説明する。
SOIウェーハ11の製造は、図5(a)〜図5(f)に示すような工程で行われる。まず、CZ法により育成され、ボロンがドーパントとされたシリコンインゴットからスライスした図示しないシリコンウェーハを2枚準備する。これらのシリコンウェーハを、一方を図示しない活性層用ウェーハとして、他方を図示しない支持用ウェーハとする。そして、図5(a)に示すように、活性層用ウェーハとなるシリコンウェーハの表面に図示しない酸化膜を形成する。酸化膜の形成は、酸化炉内にシリコンウェーハを投入し、これを所定時間、所定温度に加熱することにより行われる。このとき、形成される酸化膜の厚さは1500Åである。
次に、酸化膜が形成された活性層用ウェーハを、イオン注入装置の真空チャンバの中にセットする。そして、図5(b)に示すように、活性層用ウェーハの表面より酸化膜を介して加速電圧=50keV、ドーズ量=5.0E16atoms/cmの水素イオンを注入する。水素イオンは、活性層用ウェーハの表面から所定深さの位置まで注入される。この結果、活性層用ウェーハの所定深さ位置(シリコン基板中の所定深さ範囲)にイオン注入層が形成される。
次に、図5(c)に示すように、水素イオンが注入された活性層用ウェーハを、そのイオンが注入された面(酸化膜表面)を貼り合わせ面として、支持用ウェーハに貼り合わせる。この結果、貼り合わせ界面に絶縁膜(酸化膜)が介在された貼り合わせウェーハ10が形成される。
次に、図5(d)に示す剥離熱処理工程について詳細に説明する。
図1に示すように、まず、カセット33に挿入された貼り合わせウェーハ10を、剥離熱処理装置のローダ部51のステージ41の上にセットする。次いで、カセット33にセットされた貼り合わせウェーハ10を、ローダロボット37aのローダフォーク38aにより1枚ずつピックアップする。そして、貼り合わせウェーハ10を、ロボット36のアーム40に設けられたベルヌイチャック21で保持する。このとき、アーム40の吹き出し口44より、貼り合わせウェーハ10に向かってNガスが流出する。流出したNガスは、貼り合わせウェーハ10の周縁部に回り込む。この空気の回り込みにより、貼り合わせウェーハ10の裏面に負圧が生じる。これにより、貼り合わせウェーハ10は、剥離後SOIウェーハ11の裏面(デバイスが形成される面とは反対の面)を下側にして、ベルヌイチャック21に非接触で保持される。そして、貼り合わせウェーハ10を、ベルヌイチャック21に保持した状態で、ロボット36により熱処理部30のチャンバ31のサセプタ16の真上に搬送する。この時、熱処理部30は、加熱ヒータにより略500℃に維持され、ガス注入口23からは窒素ガスが注入されている。
図4(b)に示すように、ベルヌイチャック21をチャンバ31(熱処理室)に搬送した後、ゲート弁24を閉じる。これにより、チャンバ31内は、貼り合わせウエハ10を保持したベルヌイチャック21を投入した状態で、温度が略500℃で窒素ガス雰囲気に保持される。
すると、ベルヌイチャック21に保持された貼り合わせウェーハ10は、イオン注入層において水素ガス(希ガス)のバブルが形成され、このバブルが形成されたイオン注入層を境界として剥離する。すなわち、貼り合わせウェーハ10は、支持ウェーハに酸化膜を介してSOI層が積層されたSOIウェーハ11と、分離ウェーハ12(貼り合わせウェーハの一部)とになる。
剥離された後SOIウェーハ11は、ベルヌイチャック21の下方に設けられたサセプタ16にその裏面から落下し、このサセプタ16上に搭載される。SOIウェーハ11の裏面からサセプタ16に落下するので、SOIウェーハ11の表面(デバイスが形成される面)にはキズがつかない。
この後、図1に示すように、ベルヌイチャック21に保持されている分離ウェーハ12の下にアンローダフォーク38bを待機させベルヌイチャック21の窒素ガスの注入を停止させる.これにより、剥離ウエハ12はアンローダフォーク38bに搭載され、熱処理部30の排出扉53から外へ搬出する。そして、分離ウェーハ12を、第2の回収カセット35に回収する。
次に、ベルヌイチャック21をサセプタ16上のSOIウェーハ11に近づけ、窒素ガスを流入させる。これにより、SOIウェーハ11は、ベルヌイチャック21に非接触で保持される。続いて、先ほどの手順と同様に、ベルヌイチャック21に保持されているSOIウェーハ11の下にアンローダフォーク38bを待機させ、ベルヌイチャック21の窒素ガスの注入を停止させる。これにより、SOIウェーハ11は、アンローダフォーク38bに搭載され、熱処理部30の排出扉53から外へ搬出される。そして、このSOIウェーハ11を、第1の回収カセット34に回収する。
ベルヌイチャック21とサセプタ16との距離を大きくすると、サセプタ16に落下時にSOIウェーハ11が破損してしまう。
そこで、図6(a)に示すように、サセプタ16の搭載面46に複数の噴射口45を配設する。落下してくるSOIウェーハ11の全面に向かって、例えば、Nガスを噴射口45より噴射する。すると、落下してきたSOIウェーハ11は、Nガスを受けてサセプタ16から浮いた状態となる。この後、Nガスを徐々に弱めて、最終的にNガスの噴射を止める。これにより、図6(b)に示すように、SOIウェーハ11は、サセプタ16の搭載面46に載置される。この結果、SOIウェーハ11にキズをつけたり破損したりすることなくサセプタ16に落下させて回収することができる。また、ベルヌイチャック21とサセプタ16との距離を大きくしてこれらを配設することができる。
この後、図5(e)に示すように、SOIウェーハ11の活性層用ウェーハと、支持用ウェーハとを強固に結合するための貼り合わせ強化熱処理を行う。熱処理の条件は、酸化性ガス雰囲気中で1100℃以上、略2時間の条件で行う。平坦化熱処理および酸化処理は、結合熱処理の前またはその後に連続して行ってもよい。
最後に、図5(f)に示すように、SOI層の薄膜化処理(例えば研磨)を行い、SOIウェーハ11を完成させる。
次に、本発明のベルヌイチャックに保持して剥離熱処理を実施した場合と、従来の横型炉の横型ボートに保持した場合(比較例)とのウェーハ内のパーティクル数と再接着の発生率について評価する実験を行った。この結果を表1に示す。
Figure 0004677717
SOIウェーハ11が横型炉内で横型ボートに保持された比較法と比べて、SOIウェーハ11の1枚あたりのパーティクルの数および剥離後のSOIウェーハ11と残りの活性層用ウェーハとが再接着する発生率とも改善されていることが確認された。
この発明の一実施例に係るSOIウェーハの剥離熱処理装置の全体構成を示す斜視図である。 この発明の一実施例に係るSOIウェーハの剥離熱処理装置の概要を示す平面図である。 この発明の一実施例に係るベルヌイチャックの構成を示し、(a)はその正面図、(b)はその平面図である。 この発明の一実施例に係るSOIウェーハの熱処理室の構成を示す断面図である。 図4(a)のA方向からみた熱処理室の構成を示す正面図である。 この発明の一実施例に係るSOIウェーハの製造方法を示す工程図である。 この発明の一実施例に係るサセプタの構成を示す断面図である。(a)は、SOIウェーハがNガスの噴射により浮いた状態を示す断面図である。(b)は、SOIウェーハがNガスの噴射を止めたサセプタ上に載置された状態を示す断面図である。
符号の説明
10 貼り合わせウェーハ、
11 SOIウェーハ、
12 分離ウェーハ、
16 サセプタ、
21 ベルヌイチャック。

Claims (3)

  1. 活性層用ウェーハに絶縁膜を介して水素または希ガス元素をイオン注入して、この活性層用ウェーハにイオン注入層を形成し、次いで、この活性層用ウェーハをこの絶縁膜を介して支持ウェーハに貼り合わせて貼り合わせウェーハを形成し、この後、この貼り合わせウェーハを熱処理して、上記イオン注入層を境界として分離ウェーハを剥離してSOIウェーハを製造するSOIウェーハの製造方法であって、
    上記貼り合わせウェーハをベルヌイチャックで保持する工程と、
    この貼り合わせウェーハをこのベルヌイチャックで保持された状態で熱処理する工程と、
    この貼り合わせウェーハから剥離した上記SOIウェーハをこのベルヌイチャックの下方に設けたサセプタに搭載して回収する工程とを備えたSOIウェーハの製造方法。
  2. 活性層用ウェーハに絶縁膜を介して水素または希ガス元素をイオン注入して、この活性層用ウェーハにイオン注入層を形成し、次いで、この活性層用ウェーハをこの絶縁膜を介して支持ウェーハに貼り合わせて貼り合わせウェーハを形成し、この後、この貼り合わせウェーハを熱処理室で熱処理して、上記イオン注入層を境界として分離ウェーハを剥離してSOIウェーハを製造するSOIウェーハの製造装置であって、
    上記熱処理室に隣接して設けられた基板搬送部と、
    この基板搬送部に貼り合わせウェーハ搬送ロボットが設けられ、この貼り合わせウェーハ搬送ロボットのアームの先端に設けられたベルヌイチャックと、
    上記熱処理室内に配設され、このベルヌイチャックが熱処理室内に移動した際に、このベルヌイチャックの下方になるように設けられたサセプタと、
    上記ベルヌイチャックが投入された状態で熱処理室を密閉するゲート弁と、を備えたSOIウェーハの製造装置。
  3. 上記サセプタは、その搭載面に気体を噴出するノズルを有する請求項2に記載のSOIウェーハの製造装置。
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