JP4676820B2 - プリント配線板の単板接続装置及びその方法 - Google Patents

プリント配線板の単板接続装置及びその方法 Download PDF

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Description

この発明は、プリント配線板の単板接続装置及びその方法に関し、特にプリント配線板を製造する工程の途中で、プリント配線板の素材としての例えば所定の幅を具備した長いシート状の銅張積層板(通常、「CCL」という)から所定の長さに切断された単板同士を互いに重ね合わせて同時に穿孔した後に、各単板同士を互いにつなげて次工程の回路形成加工を施すために、前記各単板同士を互いに接続用テープで貼り合わせるプリント配線板の単板接続装置及びその方法に関する。
近年、プリント配線板、例えばFPC(Flexible Printed Circuit)は生産量が急増している。従来、プリント配線板の製造方法としては、プリント配線板の素材としての例えば所定の幅を具備したシート状の銅張積層板(CCL)からなる薄い板状の部材の両面に回路を形成するものであり、長いシート状のCCL(ポリイミド等の薄い板状のベース部材の両面に薄い導体膜が形成されている部材)を所定の長さの単板に切断し、この切断された各単板を互いに重ね合わせて貫通孔を同時にあけ、この貫通孔にスルーホールメッキを施し、このスルーホールメッキが施された各単板の両面の導体膜に、エッチング等によって回路を形成する方法が知られている。
なお、上記のスルーホールメッキは、前記プリント配線板の両面に形成された回路同士を互いに電気的に接続するために行われるものである。
また、前記従来の方法では、前記スルーホールメッキが施された各単板に対して回路を設ける際に、1枚ずつ離されている各単板ごとに回路を形成している。
一方、前記従来の他の方法では、前記スルーホールメッキが施された各単板を接続用テープなどを用いて互いに接続して長く形成してロール状に巻かれる。この長く接続された各単板がロールから繰り出されてその長手方向に送られつつ、前記各単板の両面に回路を形成し、別のロールに巻き取られるロール・ツゥ・ロール(R−R)方式が採られる。この方法のメリットは、「生産コストの低減」、「厚みが薄い高付加価値製品の生産が可能となる」などである。
ここで、前記複数の単板を接続する単板接続装置としては、搬送装置で所定の位置まで搬送された前側の単板の後端部と、次の後側の単板の先端部とを互いに突き合わせて、接続用テープで前記前側の単板と前記次の後側の単板とを互いに接続し、前記搬送装置で前記次の後側の単板を前記所定の位置まで搬送する動作を繰り返し、複数の単板が長くつながるように接続する装置が知られている。
なお、前記単板を接続する単板接続装置では、互いが対向しているローラで前記単板を挟み込み、前記各ローラを回転し、前記単板を搬送するようになっている。
また、前記単板を接続する単板接続装置では、接続用テープで前記前側の単板と前記次の後側の単板とが、作業者の手作業によって互いに接続されている。
特開平7−99379号公報
ところで、従来のプリント配線板の製造方法では、スルーホールメッキを行うための貫通孔が、複数の単板を重ね合わせた状態でほぼ同時に形成されるので、貫通孔を効率良く形成することができるが、単板の両面に回路を形成する際に、1枚ずつ離されている各単板ごとに回路を形成しているので、回路を効率良く形成することができないという問題があった。
また、従来の単板を接続する単板接続装置では、ローラを空気圧シリンダ等のアクチュエータで付勢し、各ローラで単板を挟み込んで搬送しているので、単板を挟み込む力が前記ローラの長手方向で不均一になり、各単板が曲がって搬送されてしまうおそれがあるという問題がある。このように単板が曲がって搬送されると、単板同士が曲がって接続されてしまうおそれがある。
また、単板同士の突き合わせ部が、その長手方向での間隔が「広がり」すぎたり、単板の厚み方向で「重なり」が生じたり、また、複数の各単板の側端部の不揃いによる「側端部の凹凸」などが生じると、ロール処理の生産性及び単板の品質に悪影響を与えるなど、次工程で不具合が生じる原因となる。
例えば、上記の「重なり」は、接続された複数枚の単板がロール状に巻き取られる際に単板が膨れたり、潰されたりするために上下層の各単板にシワや押し傷が生じるなどの原因となるという問題点があった。また、各単板に設けたアライメント穴がセンサの視野に入らなくなるためにセンサで探せない事態が生じる。
また、上記の「広がり」は、接続された複数枚の単板がロール状に巻き取られる際に、突き合わせ部の間隔に露出した接続用テープが下層の単板に粘着されるために、次工程の回路形成工程において各単板がロールからロールへ繰り出されるときに、例えば突き合わせ部の間隔が2mm以上ある場合は単板がロールから剥がれないという問題点があった。また、各単板がロールからロールへ繰り出されるときに、各単板に設けたシート送り用穴がずれるのでアライメントポジションに送られないために定期的な送りにならない原因になる。
また、回路形成工程では単板の側辺エッジ位置がEPC(Edge Position Control)センサで検出され、この検出データにより接続された各単板のロール位置をフィードバック制御して、各単板を作業領域(ドライフィルムラミネート、露光、現像、エッチングなど)の適正な幅方向の位置へ調整するのであるが、上記の「側端部の凹凸」があると、EPCセンサが正確に動作しない事態が生じる。
また、前記単板を接続する単板接続装置では、作業者の手作業によって接続用テープを各単板の突き合わせ部に貼ることにより、各単板同士が接続されているので、効率良く接続することができないという問題があった。
この発明は上述の課題を解決するためになされたものである。
この発明のプリント配線板の単板接続装置は、所定の長さと幅とを備え、4隅に露光機用のアライメント穴を有する板状の単板同士を接続するプリント配線板の単板接続装置において、前記単板同士のうちの前側の単板の長手方向の後端部に、次の後側の単板の長手方向の前端部が近接して対向するようにテープ貼付領域に位置決めされた前記前側の単板と前記次の後側の単板とを互いに接続するために、前記前側の単板の後端部と前記次の後側の単板の前端部とに接続用テープを貼り付けるテープ貼付装置と、前記テープ貼付領域の後方側に設けられ、前記前側の単板の後端部と前記次の後側の単板の前端部の位置を検出する端部位置検出装置と、この端部位置検出装置で検出された前記前側の単板の後端部の位置に基づいて前記前側の単板の後端部を前記テープ貼付領域に位置決めするように、前記前側の単板を前記長手方向の前方に搬送すべく、前記テープ貼付領域の前方側に固定して設けられた単板固定搬送装置と、前記次の後側の単板を所定位置に位置決めする単板位置決め部材を備えると共に、前記端部位置検出装置で検出された前記次の後側の単板の前端部の位置に基づいて前記次の後側の単板の前端部が前記テープ貼付領域に位置決めされた前記前側の単板の後端部に接近して対向するように、前記次の後側の単板を前記長手方向の前方に移動せしめて位置決めすべく、前記端部位置検出装置の後方側に設けられた単板移動搬送装置と、を備え、前記端部位置検出装置は、前記単板の搬送方向に対して直交する幅方向で前記単板の両側端部が通過する位置に各々設けられる透過型光電センサを有し、前記露光機用のアライメント穴による前記前側の単板の後端部の位置及び前記次の後側の単板の前端部の位置の誤検出を防止するために、前記透過型光電センサは、前記露光機用のアライメント穴より長い長辺を有する長方形状の光線を投光すると共に、前記単板の検出する端部に対し、前記光線の長辺を平行にして配置され、前記光線の受光量を閾値と比較して、前記前側の単板の後端部の位置と前記次の後側の単板の前端部の位置とを検出することを特徴とするものである。
また、この発明のプリント配線板の単板接続装置は、前記プリント配線板の単板接続装置において、前記単板位置決め部材が、前記次の後側の単板の側端部を突き当てて位置決めする側端部突当部材であることが好ましい。
この発明のプリント配線板の単板接続装置は、前記透過型光電センサは、前記テープ貼付領域に対して前記単板の搬送方向の後方に配置され、前記単板固定搬送装置と、前記単板移動搬送装置と、前記透過型光電センサとを制御する制御装置を備え、前記制御装置は、前記透過型光電センサで検出された前記前側の単板の後端部の位置データに基づいて、前記テーブル貼付領域の所定の位置までの前記前側の単板における第1の移動距離を計算して、前記単板固定搬送装置で前記前側の単板を前記第1の移動距離だけ前記長手方向の前方へ搬送し、前記透過型光電センサで検出された前記次の後側の単板の前端部の位置データと、前記テープ貼付領域の所定の位置で停止している前記前側の単板の後端部の位置データとに基づいて、前記テープ貼付領域の所定の位置で停止している前記前側の単板の後端部と近接して対向する位置までの前記次の後側の単板における第2の移動距離を計算して、前記単板移動搬送装置で前記次の後側の単板を前記第2の移動距離だけ前記長手方向の前方へ搬送し、前記前側の単板の後端部と前記次の後側の単板の前端部との間隔を制御することが好ましい。
この発明のプリント配線板の単板接続装置は、前記透過型光電センサの光線形状が単板に加工されている前記露光機用のアライメント穴の2倍以上の長さを持つ長辺のものであることが好ましい。
この発明のプリント配線板の単板接続方法は、所定の長さと幅とを備え、4隅に露光機用のアライメント穴を有する板状の前側の単板の長手方向の後端部に、4隅に露光機用のアライメント穴を有する次の後側の単板の長手方向の前端部が近接して対向するようにテープ貼付領域に位置決めされた前記前側の単板と前記次の後側の単板とを互いに接続する単板接続方法において、前記テープ貼付領域の後方側で前記前側の単板の後端部の位置を前記テープ貼付領域の後方側に配置された端部位置検出装置で検出し、この検出した前側の単板の後端部の位置に基づいて前記前側の単板の後端部が前記テープ貼付領域に位置するように前記前側の単板を移動位置決めし、前記テープ貼付領域の後方側で前記次の後側の単板の前端部の位置を前記端部位置検出装置で検出し、この検出した前記次の後側の単板の前端部の位置に基づいて前記次の後側の単板の前端部が前記テープ貼付領域に位置決めされた前記単板の後端部に接近して対向するように前記次の後側の単板を移動位置決めし、前記前側の単板の後端部と前記次の後側の単板の前端部とに接続用テープを貼り付けて接続し、前記端部位置検出装置は、前記単板の搬送方向に対して直交する幅方向で前記単板の両側端部が通過する位置に各々設けられる透過型光電センサを有し、前記露光機用のアライメント穴による前記前側の単板の後端部の位置及び前記次の後側の単板の前端部の位置の誤検出を防止するために、前記透過型光電センサは、前記露光機用のアライメント穴より長い長辺を有する長方形状の光線を投光すると共に、前記単板の検出する端部に対し、前記光線の長辺を平行にして配置され、前記光線の受光量を閾値と比較して、前記前側の単板の後端部の位置と前記次の後側の単板の前端部の位置とを検出することを特徴とするものである。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明のプリント配線板の単板接続装置によれば、テープ貼付領域の後方側で、前記前側の単板の後端部と前記次の後側の単板の前端部の位置を検出する端部位置検出装置と、前記前側の単板を前方へ搬送する単板固定搬送装置と、前記次の後側の単板を前方へ移動せしめて位置決めする単板移動搬送装置と、を設け、前記端部位置検出装置による前記前側の単板の後端部の位置データ、及び前記次の後側の単板の前端部の位置データに基づいて、前記単板固定搬送装置による前記前側の単板の移動距離と、前記単板移動搬送装置による前記次の後側の単板の移動距離と、を制御することにより、テープ貼付領域における前記前側の単板の後端部と前記次の単板の前端部との間隔を適正な位置に接近させることができる。
したがって、単板同士を良好な状態で接続用テープを貼り付けて接続できるので、この接続された複数枚の単板がロール状に巻かれてもしわや膨らみが生じない。その他、後工程におけるプリント配線板製造時の品質向上に寄与する。また、後工程で接続用テープの剥離作業が良好になるので、歩留まりを向上させることができる。また、複数枚の各単板の接続作業を自動的に効率よく行うことができる。
この発明のプリント配線板の単板接続方法によれば、前記プリント配線板の単板接続装置で説明したように、テープ貼付領域における前記前側の単板の後端部と前記次の後側の単板の前端部との間隔を適正な位置に接近させることができるので、単板同士を良好な状態で接続用テープを貼り付けて接続できる。その結果、この接続された複数枚の単板がロール状に巻かれてもしわや膨らみが生じないし、その他の後工程におけるプリント配線板製造時の品質向上に寄与する。また、後工程で接続用テープの剥離作業が良好になるので、歩留まりを向上させることができる。また、複数枚の各単板の接続作業を自動的に効率よく行うことができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
この実施の形態に係るプリント配線板(プリント基板)は、薄い板状の部材の表面と裏面の両面に薄い導電膜(たとえば銅箔で形成されている導電膜)が予め設けられており、前記導電膜を加工して製造されるものである。前記薄い板状の部材(素材)は、例えば可撓性を備えているシート状の銅張積層板(通常、「CCL」という)であり、ポリイミド製ベースフィルムの両面に導電膜が密着して形成されている。
ここで、前記プリント配線板の製造方法について概略的に説明する。
図3を参照するに、まず、所定の幅を具備した長いシート状のCCLが前記幅方向に伸びた切断線で所定の長さに切断されて単板とされる。なお、上記のCCLの所定の幅は、通常、250〜500mmである(ステップS1)。
上記の複数枚の単板(20枚程度)が各端面を互いに一致するように重ね合わされてから、パンチやドリルを用いて前記複数枚の単板にほぼ同時に貫通孔があけられる。この貫通孔は次の工程のスルーホールメッキのためのものである。このように複数枚の単板をまとめて穿孔することにより作業効率が向上する(ステップS2)。
次いで、前記貫通孔をあけた各単板はスルーホールメッキが施される(ステップS3)。
次に、前記スルーホールメッキを施した各単板同士を互いに接続する単板接続工程が行われる。すなわち、前記各単板が厚さ方向で互いに重ならないように各単板の端部同士を互いに近接して(接触させてもしくは僅かに離して)互いに対向させて配置される。この近接している各単板の端部が所定の幅を備えた接続用テープにより前記各単板の厚さ方向の一方の面から前記互いに近接している端面の部位を覆うように貼り付けられて互いに接続されて長く形成され、例えばリール(ボビン)にロール状に巻かれる(ステップS4)。
次に、各単板の両面に回路を形成する回路形成工程が行われる。上記のように長く形成されてロール状に巻かれた各単板は、そのロールから繰り出しながら加工装置内に送り込まれ、各単板に加工した後の印刷配線板が別のロールに巻き取られるロール・ツゥ・ロール(R−R)方式が採られる。このとき、上記のロール状の単板が別のロールへ送られる際に、各単板の両面に薄い回路が形成される。すなわち、各単板の導電膜の表面をきれいにする整面処理、ドライフィルムラミネート、露光、現像、エッチング及び回路研磨等の工程を経て印刷回路が形成される。
より詳しく説明すると、まず、前記単板の両面(表面と裏面)に設けられている薄い導電膜の表面の酸化被膜を除去して油膜や微細なゴミを除去するための整面処理が行われる。
この整面処理された導電膜の表面にはドライフィルムが貼り付けられ、前記単板の両面に回路を形成するためのパターン基板が前記ドライフィルムに設置された状態で露光が行われる。
前記パターン基板を取り除いて現像処理が行われ、前記ドライフィルムに前記パターン基板の回路形態が転写される。
続いて、エッチング処理によって上記の導電膜の一部が除去され、前記パターン基板の回路と同じ形態の回路が前記単板の両面に形成される。この後、前記基板の両面に残存している前記ドライフィルムが除去される。
以上のように、複数枚の単板が互いに重ね合わせて貫通孔があけられるので、スルーホールメッキのための貫通孔を効率よく形成できる。さらに、スルーホールメッキが施された各単板を接続してロール状に巻かれた後に、このロール状の各単板が繰り出されて別のロールへ送られる際に、各単板の両面に回路が形成されるので、ほぼ連続的に回路を効率良く形成することができる(ステップS5)。
続いて、上記の接続された各単板が分離され(ステップS6)、この分離後に、各単板の両面に薄いカバーレイが貼り付けられて(ステップS7)、プリント配線板が製造される。
以上のように、製造されたプリント配線板は、両面に回路を備えていると共に、前記両面の各回路を互いに電気的に接続するためのスルーホールを有するものであり、このプリント配線板を従来よりも効率よく製造することができる。
また、上記のプリント配線板の製造方法によれば、単板同士の接続に接続用テープが使用されているので、単板に与える影響を少なくして(たとえば、接続部位で単板を傷つけることなく)、単板の接続を速やかに容易に行うことができ、接続された単板を分離することも容易になっている。
次に、上記プリント基板の製造方法のうちの単板接続装置1について図面を参照して説明する。この単板接続装置1は上述したステップS4の単板接続工程で用いられるものである。
図1を参照するに、単板接続装置1は、所定の幅と所定の長さとを備えて四角形状に形成され可撓性を具備した薄い板伏の単板3(たとえば、プリント配線板の素材)同士を接続するための装置である。
なお、上記のステップS1、S2及びS3で形成された単板3は、図4(A)の2点鎖線で示されているように、単板3の4隅に設けた4個の露光機用のアライメント穴3Eと、単板3の長手方向のほぼ中央で両側部に設けた2個の露光機のシート送り用穴3Sと、単板接続装置1で使用される2個の位置決め用の基準穴3Hと、が形成されている。
単板接続装置1の図示しない基台には、図1に示されているように前側の単板3Aの長手方向の後端部3ARに、次の後側の単板3Bの長手方向の前端部3BFが近接して対向するように前記次の後側の単板3Bを位置決めして接続用テープ5を貼り付けるためのテープ貼付領域7が設けられている。
また、上記のテープ貼付領域7に位置決めされた前側の単板3Aと次の後側の単板3Bとを互いに接続するためにテープ貼付装置9が設けられている。
詳しく説明すると、前記テープ貼付装置9は、所定の幅を備えた接続用テープ5を前記近接している前記各単板3A,3Bの端部3AR,3BFの突き合わせ方向に延伸させて、前記各単板3A,3Bの厚さ方向の一方の面(この実施の形態では上面)から、互いに近接している各単板3A,3Bの端部3AR,3BFを覆うように貼り付けて各単板3A,3Bを接続するものである。
上記のテープ貼付領域7には、前記前側の単板3Aの後端部3ARと前記次の後側の単板3Bの前端部3BFとを位置決めするためのテーブル11が設けられており、このテーブル11の上方には前記テーブル11から離隔したテープ貼付装置9の本体部であるフレーム13が上下動自在に設けられている。
前記フレーム13の内部には、接続用テープ5がリールに巻かれて格納されており、接続用テープ5が前記各単板3A,3Bの突き合わせ部と互いにほぼ一致する方向に繰り出されるように配置されている。また、前記リールから繰り出された接続用テープ5の先端側が複数のローラによりフレーム13の下面側に案内されるように構成されている。なお、複数のローラには接続用テープ5がリールの側へ戻ることを防止するために例えばワンウェイクラッチなどからなるテープ逆走防止手段が設けられている。
さらに、前記フレーム13には、接続用テープ5を前記リールから所定の長さだけ引き出すためのテープ引き出し手段が設けられている。このテープ引き出し手段により引き出された接続用テープ5の先端はフレーム13の下面より下方へ斜めに出るように構成されており、接続用テープ5の先端側を上からテーブル11へ押し付けるための押し付けローラが設けられている。なお、引き出された接続用テープ5の下面側に接着剤層が設けられている。
また、前記フレーム13の内部には、接続用テープ5を切断するためにカッターなどからなるテープ切断部が備えられている。
また、上記のテープ貼付領域7に対して前記搬送方向の前方側には、前記前側の単板3Aを前記搬送方向の前方側へ移動せしめるための単板固定搬送装置15が設けられている。
この単板固定搬送装置15は、前記前側の単板3Aの厚さ方向の一方の面を真空吸着しつつ前記前側の単板3Aを長手方向の一方向(図1及び図2に示す矢印の搬送方向)に引いて搬送することにより、前記前側の単板3Aとこの前側の単板3Aに接続された前記次の後側の単板3Bとを搬送せしめるものである。
上記の単板固定搬送装置15について詳しく説明すると、単板搬送装置15はこの実施の形態ではベルトコンベヤ17で構成されており、ベルトコンベヤ17の無端環状に回転するベルト19には前側の単板3Aの搬送方向に並んだ複数の貫通孔21が複数列具備されている。さらに、上方側を走行するベルト19の内側には平板状のガイド部材23が設けられている。このガイド部材23には前記ベルト19の各貫通孔21に対応する位置で前記搬送方向に長く伸びて形成された図示しない複数の溝が複数列具備されている。
前記ガイド部材23の各溝を形成した面がベルト19の内側の面に近接又は接触しており、前記ベルト19におけるガイド部材23とは反対側の面で、ガイド部材23の溝とベルト19の各貫通孔21とを介してベルト19の上面にある単板3Aを真空吸着できるように構成されている。
なお、単板固定搬送装置15は、ベルト19がサーボモータなど駆動装置により回転駆動されて正確な位置で停止できるように構成されており、さらに前記駆動装置は図示しない制御装置に接続されている。
なお、上記のベルトコンベヤ17やガイド部材23に代えて、前側の単板3Aをグリップして搬送するように構成してもよい。例えば、前記前側の単板3Aの幅方向に長く伸びた第1のグリップ用部材を前記前側の単板3Aの裏面側に配置し、前記前側の単板3Aの幅方向に長く伸びた第2のグリップ用部材を前記前側の単板3Aの表面側に配置し、空気圧シリンダ等のアクチュエータを用いて前記第1及び第2のグリップ用部材で前記前側の単板3Aを挟み込み、この挟み込んだ状態で前記各グリップ用部材を空気圧シリンダ等のアクチュエータを用いて前記搬送方向に移動することにより、前記前側の単板3Aを搬送するようにしても構わない。あるいは、他の構造の単板固定搬送装置であっても構わない。
さらに、上記の単板固定搬送装置15に対して前記搬送方向の前方側(図1、図2において右側)には、前記テープ貼付装置9で接続されてから前記単板搬送装置15で搬送される接続された複数枚の単板3をリール25(ボビン)に巻き取る単板巻取装置27が設けられている。なお、前記リール25は図示しない前記基台に対して回転自在に設けられており、図示しない電気モータ等のアクチュエータで前記接続された複数の単板3を巻き取るために回転駆動される構成である。
また、上記のテープ貼付領域7に対して前記搬送方向の後方側(図1、図2において左側)には、前記前側の単板3Aの後端部3ARの位置、あるいは前記次の後側の単板3Bの前端部3BFの位置を検出するための端部位置検出装置としての例えば透過型光電センサ29が設けられている。この透過型光電センサ29の代わりに、反射ミラーと反射型光電センサの組合せのセンサを用いてもよい。
上記の透過型光電センサ29は、図1に示されているように前記搬送方向に対して直交する幅方向で単板3の両側端部が通過する位置付近の上下に投光側センサ29Aと受光側センサ29Bが配置されている。なお、前記透過型光電センサ29は、前記前側の単板3Aの後端部3ARの位置、あるいは前記次の後側の単板3Bの前端部3BFの位置を検出した検出データを送るように図示しない制御装置に接続されている。
なお、上記の透過型光電センサ29は、スポット的な範囲を検出するのではなく、光線形状が例えば20mm×2.5mmの長方形状からなっており、光線形状が単板3に加工されている穴の2倍以上の長さを持つ長辺もので、単板3の検知する端部に対し、長辺が平行に配置されている。その理由としては、各単板3A、3Bにはスルーホールメッキを施した貫通孔や位置決め用の基準穴3H、アライメント穴3Eなどの穴部が設けられているので、検出範囲がスポット的であると、前記穴部を誤検出してしまうおそれがあるからである。例えば、位置決め用の基準穴3Hなどの穴部が直径φ2mm以下であるときは、これより長い検出幅を有しているので、前記穴部を誤検出することを避けられる。この実施の形態では、透過型光センサ29が単板3の幅方向の両側端部付近に2箇所に用いられているので、上記の閾値管理により、穴開きを有する単板3の端部(エッジ)の誤検出を回避できる。
また、上記のテープ貼付領域7並びに透過型光センサ29に対して前記搬送方向の後方側(図1、図2において左側)には、前記次の後側の単板3Bを載置可能な平面状の部位(前記テープ貼付領域7のテーブル11及び単板固定搬送装置15のベルト19の上面とほぼ同一平面上に配置された部位)を備えた単板移動搬送装置としての例えば可動テーブル31が前記搬送方向でテープ貼付領域7のテーブル11へ接近及び離反するように往復動自在に設けられている。
なお、前記可動テーブル31は、例えばボールねじとナット部材、前記ボールねじを回転駆動するサーボモータなどで構成される図示しないテーブル駆動装置により可動テーブル31の前記搬送方向の往復移動位置(あるいは移動距離)を正確に作動できるように構成されている。また、テーブル駆動装置は図示しない制御装置に接続されている。
さらに、上記の可動テーブル31の上面には、前記単板3A、3Bに設けられた位置決め用の基準穴3Hに挿入して係合される単板位置決め部材としての例えば突起33が前記単板3A、3Bの位置決めのために可動テーブル31の上面から上方へ出没自在に設けられている。なお、前記基準穴3Hは可動テーブル31の上面に位置決めするために単板3A、3Bに設けられたものであり、例えば前記スルーホールメッキのための貫通孔をあけるために各単板3A、3Bを互いに重ね合わせたときにあけられたものである。
また、前記可動テーブル31の上面には複数の小さな貫通孔35が設けられており、これらの各貫通孔35を介して可動テーブル31の上面で前側の単板3Aを真空吸着したり、あるいは前側の単板3Aをエアーフロートしたりすることができるように構成されている。
前記次の後側の単板3Bが上記の可動テーブル31の上面に位置決めされるときは、前記突起33を突出させてこの突起33に前記次の後側の単板3Bの基準穴3Hを係合させる。また、前記テープ貼付装置9で各単板3A,3Bを互いに接続する際には、可動テーブル31で前記次の後側の単板3Bを真空吸着すると共に、単板固定搬送装置15で前側の単板3Aを真空吸着するように構成されている。
また、前記各単板3A,3Bが接続された後に単板固定搬送装置15で前側の単板3Aと共に接続された後側の単板3Bを搬送するときは、突起33が可動テーブル31の上面より下方へ没入し、可動テーブル31の上面でエアーフロートされるように構成されている。
なお、位置決めのための基準穴3Hを単板3に設けることなく、図5に示されているように、可動テーブル31の上面の幅方向の側部に前記次の後側の単板3Bの側端部を突き当てて位置決めするための単板位置決め部材としての例えば側端部突当部材37を設けることができる。この場合は、前記次の後側の単板3Bの側端部が側端部突当部材37に突き当てられるので、前記次の後側の単板3Bの幅方向が常時一定位置に位置決めされると共に前記次の後側の単板3Bを可動テーブル31の上面に効率よくセッティングすることができる。
上記構成により、単板接続工程では、前側の単板3Aが単板固定搬送装置15のベルト19により搬送方向の前方へ搬送される際に、図1及び図4(A)の2点鎖線で示されているように前側の単板3Aの長手方向の後端部3ARの位置が透過型光センサ29で検出され、この検出されたデータが制御装置に送られる。制御装置では前側の単板3Aの後端部3ARの位置のデータに基づいて計算し、前記前側の単板3Aの後端部3ARをテープ貼付領域7の所定の位置で停止するように単板固定搬送装置15に指令が与えられる。
したがって、前記前側の単板3Aが図1及び図4(A)の矢印で示されているように前記搬送方向の前方へ搬送され、前記前側の単板3Aの後端部3ARがテープ貼付領域7の所定の位置で停止する。そして、前記前側の単板3Aは単板固定搬送装置15のベルト19の上面で真空吸着される。なお、前記ベルト19が回転駆動されるときは単板巻取装置27も同期して回転駆動され、接続された複数の単板3が前方側のリール25に巻き取られる。
次いで、図4(A)の2点鎖線で示されている次の後側の単板3Bは、後側の単板3Bに設けられた位置決め用の基準穴3Hに可動テーブル31の上面に突出した突起33が挿入されることにより、図1及び図4(B)に示されているように可動テーブル31の上面に位置決めされる。そして、前記次の後側の単板3Bは可動テーブル31の上面で真空吸着される。
その後、作業者が可動テーブル31を作動するスイッチをONすることにより、可動テーブル31が図1及び図4(B)の矢印で示されているように前記次の後側の単板3Bの搬送方向の前方へ前進し、前記次の後側の単板3Bの長手方向の前端部3BFの位置が透過型光センサ29で検出され、この検出されたデータが制御装置に送られる。制御装置では前記後側の単板3Bの前端部3BFの位置のデータと、すでにテープ貼付領域7のテーブル11の所定の位置で停止している前記前側の単板3Aの後端部3ARの位置のデータに基づいて計算し、テープ貼付領域7の所定の前記前側の単板3Aの後端部3ARと適正な間隔を介して近接する位置で停止するように可動テーブル31に指令が与えられる。したがって、可動テーブル31は、図4(C)に示されているように前記前側の単板3Aの後端部3ARと前記後側の単板3Bの前端部3BFとの間隔が適正な位置で停止する。
次いで、テープ貼付装置9のフレーム13が下降すると、予めフレーム13の内部のリールから繰り出された接続用テープ5の先端側がフレーム13の下面側に引き出されているので、接続用テープ5の先端側が押し付けローラにより上から前記テーブル11上の前記単板3A,3Bの各端部3AR,3BFの図2において左端側へ押し付けられて貼り付けられる。それからテープ貼付装置9のフレーム13が図2において右方へ移動することにより、接続用テープ5がリールから引き出されつつ押し付けローラにより押し付けられるので、接続用テープ5が前記各単板3A,3Bの端部3AR,3BFを覆うように貼り付けられて前記各単板3A,3Bが接続される。その後、接続用テープ5が図2において右端側でテープ切断部により切断される。前記フレーム13は原位置へ復帰する。
制御装置からの指令により、突起33が可動テーブル31の上面より下方へ没入し、可動テーブル31の上面の複数の小さな貫通孔35からエアが吹き出して前記後側の単板3Bがエアーフロートされるように切り替えられる。一方、単板固定搬送装置15のベルト19が再び駆動して前側の単板3Aが前記搬送方向の前方へ搬送されるので、前側の単板3Aに接続された後側の単板3Bも共に前方へ搬送される。これと同時に、前記可動テーブル31は後退して原位置へ復帰すると共に複数の小さな貫通孔35からのエア吹き出しは停止し、突起33が可動テーブル31の上面より上方へ突出する。
また、上記の前側の単板3Aと後側の単板3Bが搬送方向の前方へ搬送される際に、前述したように、前記後側の単板3Bの後端部3BRの位置が端部位置センサ29で検出され、この検出されたデータに基づいて前記後側の単板3Bの後端部3BRがテープ貼付領域7の所定の位置で停止し、図1及び図4(A)に示されるような初期状態になる。
以上のような動作が繰り返されることによって、複数枚の各単板3A、3Bが接続用テープ5で長く接続されることになる。
以上のことから、この実施の形態の単板接続装置1によれば、テープ貼付領域7の後方側で、前記前側の単板3Aの後端部3ARと前記次の後側の単板3Bの前端部3BFの位置を検出する透過型光センサ29と、前記前側の単板3Aを前方へ搬送する単板固定搬送装置15と、前記次の後側の単板3Bを前方へ移動せしめて位置決めする単板移動搬送装置としての可動テーブル31と、を設け、前記端部位置センサ29による前記前側の単板3Aの後端部3ARの位置データ、及び前記次の後側の単板3Bの前端部の位置データに基づいて、単板固定搬送装置15による前記前側の単板3Aの移動距離と、可動テーブル31による前記次の後側の単板3Bの移動距離と、を制御することにより、前記前側の単板3Aの後端部3ARと前記次の後側の単板3Bの前端部3BFとの間隔を適正な位置に接近させることができる。換言すれば、前記単板3A,3Bの突き合わせ部の間隔をできるだけ狭く(近接し)、決して単板3の厚み方向で重ならない位置へ制御することができる。
したがって、単板3A、3B同士を良好な状態で接続用テープ5を貼り付けて接続できるので、この接続された複数枚の単板3がロール状に巻かれてもしわや膨らみが生じないし、後工程で接続用テープ5の剥離作業が良好になるので、歩留まりを向上させることができる。
また、上記の各動作が自動的に行われることにより、複数枚の各単板3A、3Bの接続作業を効率よく行うことができる。
ちなみに、単板接続装置1で接続される前の各単板3A、3Bは、前述したプリント配線板の製造工程のステップS1で所定の長さに切断される際に、必ずしも切断端面が直角に正確に切断されておらず、単板3の2個の位置決め用の基準穴3Hは前記切断端面からの位置精度が必ずしも精確ではないのが現状である。
したがって、上記の単板3A、3B同士を接続する際に、上記の切断端面精度のバラツキや位置決め用の基準穴3Hの位置精度のバラツキが、単板3A、3B同士の突き合わせ部の間隔のバラツキや接続される前後の単板3A、3Bの幅方向の側端部の凹凸のバラツキを大きくする要素となり、これが原因となって単板3同士の突き合わせ部の形状に異常が発生することになる。例えば、単板3の長手方向で突き合わせ部の間隔の「広がり」や、単板3の厚み方向での「重なり」や、単板3の側端部の不揃いによる「側端部の凹凸」などが生じる。
これらの突き合わせ部の異常な形状は、従来の説明で述べたように、次工程の各ステップで種々の不具合が生じる原因となる。
しかし、以上のように説明した通り、この実施の形態の単板接続装置1によれば、上記の切断端面精度のバラツキや位置決め用の基準穴3Hの位置精度のバラツキに左右されずに、前記前側の単板3Aの後端部3ARと前記後側の単板3Bの前端部3BFとの間隔を適正な位置に接近させることができるので、上記の「広がり」や「重なり」や「側端部の凹凸」などの異常を回避することができる。その結果、後工程におけるプリント配線板製造時の品質向上に寄与する。
従来では、単板3A、3B同士の突き合わせ部の間隔のバラツキは例えば2mm以上の分布を示していたが、この実施の形態の単板接続装置によれば、例えば0.4mm以下と良好な結果を得ることができた。
また、前記可動テーブル31の上面の幅方向の側部に前記次の後側の単板3Bの側端部を突き当てるための側端部突当部材37を設けたので、前記後側の単板3Bの幅方向を常時一定位置に位置決めできることから、上記の「側端部の凹凸」の異常を回避することができる。
また、従来では、複数の各単板3A、3Bの「側端部の凹凸」のバラツキは例えば0.5mm程度の分布を示していたが、この実施の形態の単板接続装置によれば、例えば0.1mm以下と良好な結果を得ることができた。その結果、後工程の回路形成工程ではEPCセンサによる不具合が生じることなく正常に運用することができる。
また、この実施の形態の単板接続装置1によれば、単板3を真空吸着して搬送しているので、従来のようにローラで部材を挟みこむ場合に比ベて均一で小さな力で単板3を保持することができ、単板3に傷がつきにくくなる。また、搬送する際に単板3が曲がって搬送されてしまうことを回避でき、単板3が曲がって搬送されることで単板3同士が曲がって接続される事態を回避できる。
また、単板接続装置1によれば、前記テープ貼付装置9で接続され、前記単板固定搬送装置15で搬送される単板3を、リール25に巻き取っているので、接続後の単板3を省スペースで効率よく収納することができる。
透過型光センサ29を使用することで、単板3非接触で検知できるから、単板3に傷、変形を与えることがない。
また、反射型光センサで単板から反射される光を検知して、単板の端部を検出するため、単板の色や表面形状、センサに対する表面の角度が大きく影響する。これに対し、透過型光センサ29では、投光部29Aからの光を受光部29Bで受け、単板3がこの間を通過した際に、光が遮られることで単板3を検知する。よって、単板3の色や表面状態、および変形による表面角度などの影響を一切受けず、単板3の端部検知位置が検出できる。
また、近接センサのように単板との距離によらず、単板の端部検知位置に変動がない。よって、単板の端部検知位置の検出精度が向上する。したがって、単板の張り合わせ間隔の精度が向上する。
透過型光センサ29が図6に実線で示されているように、単板3に加工されている穴21よりも長い長方形の光線形状のものを用いることで、単板3の端部3BFと加工された穴21の識別が可能となる。
また、透過型光センサ29の光線形状(長方形状)の配置が重要で、単板3の端部3BFに対し、図6に実線で示されているごとく平行に配置することで単板3の加工された穴21の影響を排除できる。透過型光センサ29の光線形状(長方形状)を図6に点線で示されているごとく直角に配置した場合は、穴21の影響により単板検知閾値に到達する単板3の位置と、単板3の端部がセンサを通過する位置に、図7(A)に示したごとく誤差が発生する。このため、単板は貼合わせ間隔の精度が低下してしまう。これに対して、透過型光センサ29の光線形状(長方形状)を平行に配置することで、単板検知閾値に到達する単板3の位置と、単板3の端部がセンサを通過する位置に、図7(B)に示すごとく誤差が発生しない。このため、単板は貼合わせ間隔の精度が向上する。
この発明の実施の形態の単板接続装置を概略的に示す斜視図である。 図1の動作を説明する斜視図である。 プリント配線板の製造を示すフローチャート図である。 (A)〜(C)は、図1の単板接続装置を平面的な動作で概略的に示す平面図である。 この発明の他の実施の形態の単板接続装置を概略的に示す平面図である。 単板の端部に対し透過型光センサを平行または直角に配置した場合を示した図である。 (A)、(B)は単板の端部に対し透過型光センサをそれぞれ直角、平行に配置した場合のセンサ受光量の変化を示した図である。
符号の説明
1 単板接続装置
3 単板
3A 前側の単板
3B 後側の単板
3E 露光機用のアライメント穴
3H 位置決め用の基準穴
3S 露光機のシート送り用穴
5 接続用テープ
7 テープ貼付領域
9 テープ貼付装置
11 テーブル
13 フレーム
15 単板固定搬送装置
17 ベルトコンベヤ
19 ベルト
21 貫通孔
23 ガイド部材
25 リール
27 単板巻取装置
29 透過型光センサ
29A 投光側センサ
29B 受光側センサ
31 可動テーブル(単板移動搬送装置)
33 突起
35 貫通孔
37 側端部突当部材

Claims (5)

  1. 所定の長さと幅とを備え、4隅に露光機用のアライメント穴を有する板状の単板同士を接続するプリント配線板の単板接続装置において、
    前記単板同士のうちの前側の単板の長手方向の後端部に、次の後側の単板の長手方向の前端部が近接して対向するようにテープ貼付領域に位置決めされた前記前側の単板と前記次の後側の単板とを互いに接続するために、前記前側の単板の後端部と前記次の後側の単板の前端部とに接続用テープを貼り付けるテープ貼付装置と、
    前記テープ貼付領域の後方側に設けられ、前記前側の単板の後端部と前記次の後側の単板の前端部の位置を検出する端部位置検出装置と、
    この端部位置検出装置で検出された前記前側の単板の後端部の位置に基づいて前記前側の単板の後端部を前記テープ貼付領域に位置決めするように、前記前側の単板を前記長手方向の前方に搬送すべく、前記テープ貼付領域の前方側に固定して設けられた単板固定搬送装置と、
    前記次の後側の単板を所定位置に位置決めする単板位置決め部材を備えると共に、前記端部位置検出装置で検出された前記次の後側の単板の前端部の位置に基づいて前記次の後側の単板の前端部が前記テープ貼付領域に位置決めされた前記前側の単板の後端部に接近して対向するように、前記次の後側の単板を前記長手方向の前方に移動せしめて位置決めすべく、前記端部位置検出装置の後方側に設けられた単板移動搬送装置と、
    を備え
    前記端部位置検出装置は、前記単板の搬送方向に対して直交する幅方向で前記単板の両側端部が通過する位置に各々設けられる透過型光電センサを有し、
    前記露光機用のアライメント穴による前記前側の単板の後端部の位置及び前記次の後側の単板の前端部の位置の誤検出を防止するために、前記透過型光電センサは、前記露光機用のアライメント穴より長い長辺を有する長方形状の光線を投光すると共に、前記単板の検出する端部に対し、前記光線の長辺を平行にして配置され、
    前記光線の受光量を閾値と比較して、前記前側の単板の後端部の位置と前記次の後側の単板の前端部の位置とを検出することを特徴とするプリント配線板の単板接続装置。
  2. 前記単板位置決め部材が、前記次の後側の単板の側端部を突き当てて位置決めする側端部突当部材であることを特徴とする請求項1記載のプリント配線板の単板接続装置。
  3. 前記透過型光電センサは、前記テープ貼付領域に対して前記単板の搬送方向の後方に配置され、
    前記単板固定搬送装置と、前記単板移動搬送装置と、前記透過型光電センサとを制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    前記透過型光電センサで検出された前記前側の単板の後端部の位置データに基づいて、前記テーブル貼付領域の所定の位置までの前記前側の単板における第1の移動距離を計算して、前記単板固定搬送装置で前記前側の単板を前記第1の移動距離だけ前記長手方向の前方へ搬送し、
    前記透過型光電センサで検出された前記次の後側の単板の前端部の位置データと、前記テープ貼付領域の所定の位置で停止している前記前側の単板の後端部の位置データとに基づいて、前記テープ貼付領域の所定の位置で停止している前記前側の単板の後端部と近接して対向する位置までの前記次の後側の単板における第2の移動距離を計算して、前記単板移動搬送装置で前記次の後側の単板を前記第2の移動距離だけ前記長手方向の前方へ搬送し、
    前記前側の単板の後端部と前記次の後側の単板の前端部との間隔を制御することを特徴とする請求項1又は2記載のプリント配線板の単板接続装置。
  4. 前記透過型光電センサの光線形状が単板に加工されている前記露光機用のアライメント穴の2倍以上の長さを持つ長辺のものであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のプリント配線板の単板接続装置。
  5. 所定の長さと幅とを備え、4隅に露光機用のアライメント穴を有する板状の前側の単板の長手方向の後端部に、4隅に露光機用のアライメント穴を有する次の後側の単板の長手方向の前端部が近接して対向するようにテープ貼付領域に位置決めされた前記前側の単板と前記次の後側の単板とを互いに接続する単板接続方法において、
    前記テープ貼付領域の後方側で前記前側の単板の後端部の位置を前記テープ貼付領域の後方側に配置された端部位置検出装置で検出し、この検出した前側の単板の後端部の位置に基づいて前記前側の単板の後端部が前記テープ貼付領域に位置するように前記前側の単板を移動位置決めし、
    前記テープ貼付領域の後方側で前記次の後側の単板の前端部の位置を前記端部位置検出装置で検出し、この検出した前記次の後側の単板の前端部の位置に基づいて前記次の後側の単板の前端部が前記テープ貼付領域に位置決めされた前記単板の後端部に接近して対向するように前記次の後側の単板を移動位置決めし、
    前記前側の単板の後端部と前記次の後側の単板の前端部とに接続用テープを貼り付けて接続し、
    前記端部位置検出装置は、前記単板の搬送方向に対して直交する幅方向で前記単板の両側端部が通過する位置に各々設けられる透過型光電センサを有し、
    前記露光機用のアライメント穴による前記前側の単板の後端部の位置及び前記次の後側の単板の前端部の位置の誤検出を防止するために、前記透過型光電センサは、前記露光機用のアライメント穴より長い長辺を有する長方形状の光線を投光すると共に、前記単板の検出する端部に対し、前記光線の長辺を平行にして配置され、
    前記光線の受光量を閾値と比較して、前記前側の単板の後端部の位置と前記次の後側の単板の前端部の位置とを検出することを特徴とするプリント配線板の単板接続方法。
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