JP4675204B2 - 撮像素子の駆動方法および撮像装置 - Google Patents

撮像素子の駆動方法および撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4675204B2
JP4675204B2 JP2005299723A JP2005299723A JP4675204B2 JP 4675204 B2 JP4675204 B2 JP 4675204B2 JP 2005299723 A JP2005299723 A JP 2005299723A JP 2005299723 A JP2005299723 A JP 2005299723A JP 4675204 B2 JP4675204 B2 JP 4675204B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter pulse
output
exposure
period
cycle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005299723A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007110470A (ja
Inventor
賢二 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2005299723A priority Critical patent/JP4675204B2/ja
Publication of JP2007110470A publication Critical patent/JP2007110470A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4675204B2 publication Critical patent/JP4675204B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Description

本発明は、撮像素子の不要電荷を確実に除去して高画質化を図るとともに、撮影レスポンス高めることができる撮像素子の制御方法および撮像装置に関するものである。
電荷結合素子(以下「CCD」という)などを用いたエリア型固体撮像素子として、電気的に露光期間を調整する電子シャッタ機能を有するCCD固体撮像素子が広く採用されている。この種のCCD固体撮像素子は、水平同期信号にほぼ同期して一定周期の電子シャッタパルスを印加することで、フォトセンサに蓄積された不要の信号電荷を基板側へ掃き捨て、その後の信号電荷の蓄積期間すなわち露光期間を制御することにより、適正な露光量で被写体像を撮像するようにしている。
図15は、固体撮像素子に蓄積された信号電荷を電子シャッタ機能によって掃き捨て、この掃き捨て回数を制御することによる露光時間制御の一例を示す。露光開始までの間、水平同期信号HDと同じ周期で固体撮像素子の基板に電子シャッタパルスを印加し、固体撮像素子に蓄積される信号電荷の掃き捨てを繰り返し行っている。電子シャッタパルスが印加されるごとに蓄積電荷がほぼ0になり、一連の電子シャッタパルスのうち最後のパルスが出たあとに電荷が蓄積される。固体撮像素子を構成する各画素には、それぞれの画素に対応する被写体像の輝度に対応した電荷が蓄積される。垂直同期信号VDの周期を一定にした場合、露光時間Texは電子シャッタパルスのパルス数で決定される。垂直同期信号VDは1/30秒周期すなわち約33ms周期で出力され、露光時間Texが33msより短いとすれば、レリーズ・オンの後の最初の垂直同期信号VDが出ることによってシャッタパルスが出力され、その後、次の垂直同期信号VDが出るまでの露光時間Texの間露光され、固体撮像素子に適正レベルの電荷が蓄積される。被写体輝度が低い場合は露光前のシャッタパルスの数が少なくなって露光時間Texが長くなり、被写体輝度が高い場合は露光前のシャッタパルスの数が多くなって露光時間Texが短くなり、固体撮像素子に適正レベルの電荷が蓄積される。露光時間Texが33msより長くなる場合は、垂直同期信号VDの複数周期にまたがって露光が行われ、適正な蓄積電荷レベルとするための制御は、同様に露光前のシャッタパルス数の制御によって行われる。
本発明に関連のある先行技術として、露光時間が所定以上に長い場合に、シャッタトリガが入力されてから所定期間電子シャッタを作動させることにより、露光開始までの間に電子シャッタの作動回数を増加させ、固体撮像素子内の不要電荷を完全に掃き捨てるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1にも記載されているように、近年のCCD固体撮像素子の縮小化、多画素化に伴い、1回の電子シャッタパルスの掃き捨て動作では十分な掃き捨て効果を得ることが困難になっている。つまり、固体撮像素子の縮小化、多画素化に伴い、これを構成するフォトセンサ領域が縮小するため、飽和信号量が低下するという問題がある。飽和信号量の低下を抑制するために、フォトセンサ領域下のポテンシャル井戸を深くして多くの電荷を蓄積できるようにしている。このフォトセンサ領域下のポテンシャル井戸の深長化と、電子シャッタ時に潰すべきオーバーフローバリアの電位の上昇で、1回の電子シャッタパルスによる1回の電荷掃き捨てでは、フォトセンサ領域内の信号電荷を確実に掃き捨てることが困難になってきている。
また、図15の説明から推測できるように、露光時間Texが垂直同期信号HDの周期の整数倍に近い時間になると問題が発生する。すなわち、垂直同期信号HDの周期が33msの場合、その整数倍よりも少し短い露光時間、例えば1/15s(=66ms)である場合、電子シャッタパルス数が少なくなってしまい、それまでに蓄積された不要電荷を完全に掃き捨てることが困難となる。この理由は後でさらに詳細に説明する。固体撮像素子に残った電荷は、露光時間Texで蓄積された電荷に重畳されて信号電荷として出力され、再生画像に悪影響を与える。
さらに、静止画撮影に先立ち、一部の水平ラインを間引き読み出しして表示を行う電子ファインダ機能を有する撮像装置では、電子ファインダ時に読み出している画素と、静止画撮影時のみで読み出す画素との間で不要電荷の蓄積量が違う。そのため、露光開始前に不要電荷を完全に取り除かないと、ライン間の不要電荷残量が異なるため、周期的な明暗の横筋が発生し、画面不良となる問題がある。この理由についても後で詳細に説明する。
特許公報類に記載されている先行技術のうち、前記特許文献1記載の発明が本願発明に最も近いものといえる。特許文献1記載の発明は、露光時間が所定以上の場合に所定回数以上のシャッタパルスを印加するものである。したがって、露光前に所定回数以上のシャッタパルスを印加する分、シャッタボタンが押されてから露光までにタイムラグを生じることになる。そこで、特許文献1記載の発明は、必要にして最低限の数のシャッタパルスを印加するようになっている。とはいえ、露光前に所定回数以上のシャッタパルスを印加する分、露光開始までの時間が長くなることに変わりはない。
これに対して本願発明は、露光時間の長短によって所定数のシャッタパルスを印加するという着想ではなく、露光期間が一定の条件となったときにシャッタパルスを所定回数以上印加するものである点で特許文献1記載の発明と異なる。また、特許文献1記載の発明は、露光前に所定回数以上のシャッタパルスを印加することによって露光開始までの時間が長くなることに対する対策は考慮されていない。これに対して、本願発明は露光開始までの時間にも注目し、撮影レスポンスを向上させることができる技術思想を備えている点でも特許文献1記載の発明と異なる。
本願発明に関連のある他の先行技術として、撮像素子内の蓄積電荷を基板側に掃き捨てるためにシャッタパルス列を印加する構成とした固体撮像装置において、シャッタパルス列の少なくともその最終パルスを含む1つ以上のパルスからなる後側パルス列と、これ以外の1つ以上のパルスからなる前側パルスとで、パルス振幅が異なっており、前側パルス列の振幅が後側パルス列の振幅より小さくなっている固体撮像装置が知られている(特許文献2参照)。この特許文献2記載の発明は、消費電力を考慮してシャッタパルスの振幅を変更するもので、シャッタパルスを通常モードと異なるものに切り換えるものの1例である。本願発明は、露光開始前の電子シャッタパルス印加によって固体撮像素子の蓄積電化を確実に掃き捨てることができるとともに、この蓄積電荷を掃き捨てるのに要する時間を短縮することができるように工夫したものであり、特許文献2記載の発明との対比において、目的、目的を達成するための構成および効果が異なる。
また、本出願人は、モニタリング期間でのシャッタパルス数と本露光期間でのシャッタパルス数を同じにすることにより、高度な補正手段を備えなくても、本露光期間における露光量を適正なものにすることができ、かつ、駆動パルス・タイミング発生装置の簡略化が可能な撮像装置および駆動パルス・タイミング発生装置を提案した(特許文献3参照)。しかし、特許文献3記載の発明は、本願発明とは、目的、目的を達成するための構成および効果が異なる。
特開2002−344818号公報 特許第3169327号公報 特開2004−23208号公報
本発明は、全画素を読み出す静止画用の露光を開始する前に、必ず所定数以上の電子シャッタパルスを印加することで、固体撮像素子の不要電荷を十分に除去することができるともに、露光開始前の電子シャッタパルスの出力方法を工夫することによって、所定以上の電子シャッタパルス数を確保しても、撮影レスポンスの低下を少なくすることが可能な撮像素子の駆動方法および撮像装置を提供することを目的とする。
本発明は、シャッタパルスを印加することにより、フォトセンサからなる電荷蓄積領域に蓄積された信号電荷を半導体基板側に掃き捨てて露光期間の制御を行う固体撮像素子の駆動方法または撮像装置において、露光を開始する前に印加するシャッタパルスを2回以上の所定回数以上とし、固体撮像素子を駆動するためのクロックを切り換えることが可能な駆動クロック切り換え工程または切り換え手段を備え、露光開始前の所定回数以上のシャッタパルス出力期間では通常の露光期間よりも周期の短い駆動クロックに同期してシャッタパルスを出力することを最も主要な特徴とする。
また、本発明は、シャッタパルスを印加することにより、フォトセンサからなる電荷蓄積領域に蓄積された信号電荷を半導体基板側に掃き捨てて露光期間の制御を行う固体撮像素子の駆動方法または撮像装置において、露光を開始する前に印加するシャッタパルスを2回以上の所定回数以上とし、シャッタパルスは水平同期信号に同期して出力され、固体撮像素子を駆動するための水平同期信号の出力周期を切り換え可能な水平同期周期切り換え工程又は切り換え手段を備え、露光開始前の所定回数以上のシャッタパルス出力期間では通常の露光期間よりも短い周期の水平同期周期を用いることを特徴とする。
また、本発明は、固体撮像素子を駆動するための垂直同期信号の出力周期を切り換え可能な垂直同期周期切り換え工程又は切り換え手段を備え、露光開始前に露光時よりも短い周期の垂直同期信号出力期間を設け、その間に所定回数以上のシャッタパルスを出力するようにするとよい。
本発明によれば、高画質化を達成しながら、レスポンスの低下を実質的になくすことができる。各請求項に記載された発明の作用効果は以下のとおりである。
本発明によれば、静止画用の露光を開始する前に最低限必要な電子シャッタパルス数を定義し、そのパルス数以下になるような露光時間になっても、電子シャッタパルスを出力するフレームを追加することで、残留する不要な電荷を確実に掃き捨て、残留電荷による画質の劣化を回避することができ、画質向上の効果に加え、電子シャッタパルスを出しつづけるフレームでは駆動クロックを早くすることで、レスポンスの低下を小さくすることができる。
発明によれば、画質向上の効果に加え、電子シャッタパルスを出しつづけるフレームの垂直周期を通常よりも短くすることで、1フレームの時間が短くなり、レスポンス低下を小さくすることができる。また、無意味な電子シャッタパルスを出さなくすることができるため、電力の浪費を避けることができる。
発明によれば、画質向上の効果に加え、電子シャッタパルスを出しつづけるフレームの垂直周期を通常よりも短くすることで、1フレームの時間が短くなり、レスポンス低下を小さくすることができる。
以下、本発明にかかる撮像素子の駆動方法および撮像装置の実施例について図面を参照しながら説明する。本発明は、デジタルカメラをはじめとして、カメラ付きの携帯電話、スチルカメラ機能を備えたビデオカメラなどにも適用可能であるが、デジタルカメラに適用した例について説明する。
本発明を適用したデジタルカメラの制御系統の例を示す図1において、レンズユニット10内には、フォーカスレンズおよびズーム用のレンズが収納され、これらのレンズはモータドライバ29によって駆動され、合焦およびズーミングが行われるようになっている。モータドライバ29は、信号処理IC19に含まれるマイクロコンピュータ21(以下「CPU21」という)によって制御される。レンズユニット10と撮像部12の間には、上記モータドライバ29によって駆動されるメカニズムシャッタ(以下「メカシャッタ」という)11が配置されている。
撮像部12は、固体撮像素子としてのCCD13、CCD13を駆動するタイミング信号発生器(以下「TG」という)18、CCD13の出力データから画像信号をサンプリングするCDS15、アナログゲインコントローラ(以下「AGC」という)16、CCD13から出力されるアナログ画像データ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器17から構成されている。ここで、CDS15とAGC16とA/D変換器17からなる構成部分をアナログフロントエンド(以下「AFE」という)14とする。撮像部12のA/D変換器17から出力されるデジタル画像信号は信号処理IC19に入力される。
信号処理IC19は、CCDインターフェース(以下「CCDI/F」という)部20、画像処理部22、表示I/F部25、JPEGコーデック部26、リサイズ・フィルタ部23、カードコントローラ部27、通信I/F部28、システム制御を行うCPU21、メモリコントローラ24を具備してなる。信号処理IC19は、メモリコントローラ24を介してROM(読み出し専用メモリ)37およびSDRAM(保持動作が必要な随時書き込み読み出しが可能なメモリ)32とつながっている。SDRAM32は、プログラムメモリ33、RAW−RGBメモリ34、YUVメモリ35、JPEGメモリ36に区分されている。上記表示I/F部25はカメラに組み込まれているLCDモニタ又はテレビなどのモニタからなる表示装置38につながれている。上記カードコントローラ部27は、外部から装填されるメモリカード39との間でデータの授受を制御する。上記通信I/F部28はUSB端子に接続される各種USB周辺機器40とCPU21とを仲介する。CPU21にはカメラの操作部41がつながっていて、操作部41の操作に応じた信号がCPU21に入力されるようになっている。
信号処理IC19に入力された上記デジタル画像信号は、CCDI/F部20に取り込まれる。CCDI/F部20は、画面水平同期信号(以下「HD」ともいう)と画面垂直同期信号(以下「VD」ともいう)を出力し、その同期信号とピクセルクロックに合わせてA/D変換器17から入力されるデジタルRGB信号を取り込む。上記ピクセルクロックは、発信器30で生成される一定周期(一定周波数)のクロック信号を分周器31により分周することによって生成される。分周器31からはまた、信号処理IC19にシステムクロックが供給される。
モニタリング動作(電子ファインダ動作)時は、CCDI/F部20が上記RGBデータを画像処理部22に送り、画像処理部22では、RGBデータをYUVデータに変換し、さらにリサイズ・フィルタ部23で表示に適したサイズに変換した結果がSDRAMに出力される。静止画撮影時は、CCD13の全画素を複数回に分けて転送されるため、各フィールドデータは、これをメモリコントローラ24経由でSDRAM32に送り、RGBデータをRAW−RGBメモリ34に書き込む。
図1に示す例では、垂直同期信号VDと水平同期信号HDは信号処理IC19から出力される形式をとっているが、図3に示す例のように、TG18から上記VDとHDが出力される形式として、VDとHDで同期をとるシステムとしてもよい。
CCD13およびAFE14の動作モードの切り換えが行われると、CPU21からシリアルインターフェースの通信によってTG18に対して制御データが送られ、TG18によってCCD13およびAFE14の動作モードが設定される。また露光時間の制御も同様に、CPU21からTG18を経て電子シャッタパルス数および読み出し停止回数が設定されることによって行われる。この設定されたパラメータは、次のフレーム以降で有効になる。具体的には垂直同期信号(VD)の前側エッジ(立下りエッジ)で有効になる。例えば図5において、「記録用露光時間設定」や「静止画転送モード設定」は、一つのVDと次のVDの中間で設定されているが、この設定が有効になるのは、次のVDが出力された後になっている。つまり、CCD13を含む撮像部12と信号処理IC19のCCDI/F20はVDの立下りエッジを基準にして動作するようになっており、フレームの途中での動作モード切り換えや電子シャッタパルス数の切り換えをすることはできない。
CCD13を含む撮像部12と信号処理IC19のCCDI/F20が同期して動作するクロックは、分周期31によって制御される。CPU21は分周期31の分周率を設定し、その設定によって出力されたクロックにしたがって動作する。
信号処理IC19に含まれる画像処理部22は、CPU21からなるシステム制御部によって設定された画像処理パラメータに基づき、CCDI/F20から送られてきたRGBデータ、またはSDRAM32に一時保管されたRGBデータをYUVデータに変換処理して出力する。
リサイズ・フィルタ部23は、YUVデータとRGBデータを入力とし、記録するために必要なサイズへの変換、サムネイル画像へのサイズ変換、表示に適したサイズへの変換などを行う。このリサイズ・フィルタ部23を構成するモジュールは、空間フィルタ処理機能も有している。画面を拡大しあるいは縮小した時に発生するギザギザ感やモザイクなどの画質劣化を軽減するために、線形補間、バイキュービック補間などの複数の補間方式の中から適宜選択することができ、必要な画質や速度に応じて、フィルタ処理が行われる。かかるリサイズ・フィルタ部23の動作は、CPU21からの指令によって決まる。また、リサイズ・フィルタ部23は、リサイズ倍率を1倍に設定することで、フィルタ機能だけを有効にすることができる。
表示I/F部25は、SDRAM32に書き込まれた表示用データを表示装置38に送り、撮影画像を表示する。表示装置38は、カメラが内蔵しているLCDであってもよいし、TVビデオ信号として出力すればテレビであってもよい。
JPEGコーデック部26は、記録時はSDRAM32に書き込まれたYUVデータを圧縮してJPEG符号化されたデータを出力し、再生時はカードより読み出したJPEG符号化データをYUVデータに伸張して出力する。
カードコントローラ部27は、CPU21からの指示により、メモリカード39内のデータのSDRAM32への読み出しと、SDRAM32内のデータのメモリカード39への書き込みを行う。
システム制御部であるCPU21は、起動時に書き換え可能なROMに格納されたプログラムおよび制御データをSDRAM32にロードし、そのプログラムコードに基づいて全体を制御する。CPU21は、操作部のボタン等による指示、あるいは図示しないリモコン等の外部動作指示、あるいはパーソナルコンピュータ等の外部端末からの通信による通信動作指示に従い、撮像動作制御、画像処理装置における画像処理パラメータの設定、メモリコントロール、表示制御を行う。
通信I/F部28は、上記のようにカメラの制御をするだけでなく、パーソナルコンピュータやプリンタなどとの通信によって、画像ファイルの送受信を行う。またCPUの制御プログラムのバージョンアップも、パーソナルコンピュータからプログラムを受信することで実現している。
操作部41は、図2に示すカメラの各種ボタンやスイッチに相当し、撮影者が撮像装置の動作指示を行うためのものであり、撮影を指示するレリーズキー、光学ズーム及び電子ズーム倍率を設定するズームボタン、露光モード選択や記録サイズ選択やその他の各種設定を外部から行うための入力手段を備えている。そこで次に、本発明を適用することができるカメラの例について概略的に説明する。
図2において、カメラの正面側の略中央部には撮影レンズ10が組み込まれ、正面の上側中央部には光学ファインダ43の前面があり、正面の上側の側部にはストロボ発光器などのフラッシュ装置47が配置されている。カメラの上面にはレリーズボタン44、電源スイッチの操作ボタン45、撮影/再生切り換えダイヤル46が配置されている。カメラの背面側には光学ファインダ43の接眼部、LCDモニタ38が配置され、その他、ズーミングボタン、メニュー切り換えボタンなどの操作ボタンが配置されている。
次に、500万画素のCCDを有するデジタルカメラを例として、撮影動作について説明する。図2に示す撮影/再生切り替えダイヤル46を「撮影」に設定し、電源スイッチの操作ボタン45によってカメラを起動すると、レンズが撮影可能位置に移動し、表示装置38には電子ファインダ機能であるモニタリング映像が表示される。起動状態から、ズーム望遠釦を押すことで、ズームレンズが望遠側へ移動する。ズーム広角釦を押すと、ズームレンズが広角側に移動する。
このときのCCDの駆動形式は、図6に示す画素加算1/4ライン読み出しである。500万画素のCCDは記録画素が2560×1920ピクセルであり、画素加算1/4ライン読み出しを行うことによって、水平画素数は半分、垂直画素数は1/8になるため、1280×240画素が出力されることになる。図6において太線が読み出しを示しており、水平方向では一つ飛びに画素が読み出され、垂直方向には8個ごとに1個の画素が読み出されるようになっている。この画素読み出しや加算転送の制御信号を出しているのが前記TG18である。TG18は信号処理IC19からのVDとTDを動作の起点としてCCD13へ制御信号を出力している。AFE14もTG18からのタイミング信号に同期して、CCD出力画像データのサンプリングおよび増幅とA/D変換を行い、12bitのRGBデータとして出力する。CCDI/F20もTG18から出力される画像転送クロックに同期して、RGBの画像データを信号処理IC19に取り込む。
信号処理IC19では、最初にCCDI/F20で黒レベル調整やホワイトバランス調整を行ったのちに、ガンマ変換を行って8bitのRGBデータとして画像処理部22へデータを出力する。画像処理部22では、RGBデータをYUVデータに変換するYUV変換処理やエッジ強調処理を行い、リサイズ・フィルタ部23へ出力する。リサイズ・フィルタ部23は、画像処理部22よりCCD13の駆動にほぼ同期して順次送られてくる1280×240画素のYUVデータに対して、線形補間を行った後にリサンプリングすることで、表示用の640×480画素にリサイズし、リサイズしたデータを、メモリコントローラ24を介してSDRAM32に向けて出力する。この動作は、CCD13の読み出し周期である60フレーム/秒の周期で繰り返される。
表示I/F部25は、上記リサイズされた640×480画素のYUVデータに、テレビやLCDパネルで表示するのに必要な制御信号を付加したのちにテレビやLCDパネルに出力する。
次に、オート露光量制御(以下「AE」という)とオートホワイトバランス(以下「AWB」という)制御について説明する。CCDI/F20では、図4に示すように分割した画面それぞれにおいて、AEとAWBを制御するための評価値であるRGB毎の積算値(RGB積算値)を出すことができる。この特徴データを用いて、AWBは制御値すなわちRゲイン、Bゲインを決定し、次のフレームのRGBデータに対して、CCDI/F20内でR画素出力にはRゲインを、B画素出力にはBゲインを乗算することでホワイトバランスを合わせる。AEは、評価値から求めた平均輝度と適正輝度とのずれ量と、現在の露光時間(Tv値)とAGC増幅度(ISO感度:Sv値に相当)とレンズ絞り値(Av値)から適正露光値となるためのTv値、Av値、AGC増幅度を算出する。その結果はシリアル通信により、TG18に対してTv値から決定された電子シャッタパルスのパルス数を設定し、AFE14に対してAGC増幅度を設定する。さらにモータドライバ29を介してレンズユニット10内にある絞りの開口を制御する。このAE制御をモニタリングで繰り返し実行することで、適正露光値に収束させることができる。
図5は通常の動作モードにおける静止画記録の動作を示すタイミングチャートである。レリーズ釦が押されると、CPU21の指令によってフォーカスレンズが移動し、例えば山登りAFを原理にしたCCD−AFなどの合焦動作が行われる。続いてTG18への露光時間設定などの撮影準備処理が行われ、VDを起点として記録露光処理が行われる。露光時間が経過するとメカシャッタ11が閉じた後に、CCD13の全画素分のRGBデータが、図7に示すように5フィールドに分解されてCCD13より読み出され、一度SDRAM32に取り込まれる。モニタリングでは、垂直方向が1/8に間引かれて読み出される。これに対して静止画転送は垂直方向1/5ずつを5回に分けて転送する。
SDRAM32に取り込まれたRGB(RAW)データは、信号処理IC19の画像処理部22に送られYUVデータに変換される。このYUVデータはリサイズ部23で記録画素数に合わせたサイズに変換された後に、JPEG圧縮処理を行い、ヘッダ情報を付加してJPEGファイルとしてメモリカード39に保存される。
次に、固体撮像素子であるCCD13に残存する不要電荷によって発生する横縞について説明する。図6はモニタリング時の読み出し画素を示す。垂直方向では4/16ラインが読み出されている。つまり12/16ラインは読み出しが行われない。読み出しが行われる画素においては、蓄積された電荷が全て転送ラインに読み出されるが、それ以外の画素については、電子シャッタパルスのみで蓄積された電荷の掃き捨てを行っている。ところが、電子シャッタパルスのパルス数が少なくなると十分な掃き捨てができず、画素に不要電荷が残ってしまう。このまま静止画用の露光を行うと、残留している不要電荷に、露光した電荷がプラスされるため、モニタリング時に読み出されない画素に対応するラインの出力が大きくなってしまい、撮影画像に周期的な縞模様が発生してしまう。
ここで、電子シャッタパルスは、水平同期信号HDに同期して出力される。本実施例では、垂直同期信号(VD)1周期内の水平同期信号HDのパルス数は256パルス(本)であり、垂直同期(VD)1周期内の電子シャッタパルス数は、1〜256パルスの出力が可能であるとする。そして、垂直同期(VD)の周期は1/30秒(1垂直同期期間は約33.3msec)であるとする。
また、電子シャッタパルスは、CCDに蓄積された電荷を排出するので、結果として、電子シャッタパルスを出力している期間は、露光されていないことと同じとなる。つまり、垂直同期信号(VD)の出力期間から電子シャッタパルスの出力期間を減算した時間が露光時間となる。本実施例では、電子シャッタパルスの間隔は、垂直同期信号の出力感覚約33.3msecを、電子シャッタパルスの最大出力可能パルス数256パルスで割り算した0.13msecとなる。
図8は、縞模様が発生してしまう条件のときと、縞模様が発生しない条件のときを比較して示すタイミングチャートである。図8(a)は、露光時間が垂直同期信号の周期と同じ1/30秒(約33.3msec)となったときの例である。電子シャッタパルスは1パルスだけ出力されている。図8(c)は露光時間が1/15秒(約66.6msec)となったときの例である。電子シャッタパルスは1パルスで読み出し停止回数が1回に設定された状態である。このように露光時間が垂直同期信号周期(1/30秒)の整数倍よりもわずかに小さい値になったときに電子シャッタパルスのパルス数が少なくなり、CCD13の各画素に蓄積された電荷の掃き捨てが十分でなく電荷が残存し、その結果、撮影画像に縞模様が発生してしまう。
図8(b)は、露光時間が1/60秒(約16.6msec)、図8(d)は、露光時間が1/17秒となったとき、すなわち露光時間が垂直同期信号周期(1/30秒)の整数倍からかけ離れている場合の例を示す。図8(b)に示す露光時間1/60秒(16.6msec)の場合、垂直同期信号の1周期(1/30秒)内に128パルスの電子シャッタパルスを出力することができ(電子シャッタパルス出力時間は、33.3msec−16.6msec=16.7msecとなり、電子シャッタパルス出力時間を電子シャッタパルス1パルスの出力時間で割り算すると、16.7msec÷0.13msec=128となり、電子シャッタパルス出力時間に出力可能な電子シャッタパルスを求めることが出来る)、図8(d)に示す露光時間1/17秒(58.8msec)の場合、垂直同期信号の2周期にまたがることによって60パルスの電子シャッタパルスを出力することができる。すなわち、垂直同期信号の2周期期間は、66.6msecであり、(66.6msec−58.8msec)÷0.13msec=60となる。したがって、CCD13の各画素に蓄積された電荷の掃き捨てが十分に行われて残留電荷は完全に排出され、撮影画像に縞模様が発生することはない。
図8の説明からわかるように、表示画面の縞模様を無くすためには、静止画用の露光の前に印加する電子シャッタパルス数をできるだけ多くするのが有効である。図9は、静止画用露光前に印加する電子シャッタパルス数を最低32パルス、垂直同期(VD)周期を256×水平同期信号(HD)周期とした例を示す。これは露光時間が33msecのときのタイミングチャートであり、1VD期間(33msec期間)は電子シャッタパルスが出つづけるようになっている。これによって、所望の露光時間が垂直同期信号周期と同じ1/30秒でありながら、不要電荷の掃き出し不良がなくなり、表示画面の高画質化を実現することができる。
図9に示す例は、一定の条件が成立する場合の一例であって、露光時間が特定の時間以上になったときに限らず、以下のような関係式(1)の条件が成立するときに、図9のような電子シャッタパルスが出続ける1VD(1垂直同期)期間だけ追加して露光制御することが必要となる。
露光時間/(1/30)=n+α 式(1)
n:整数
α>(1/30)×{(256−32)/256}≒29.2(msec)
これは、図9の例のような33msecの露光時間の場合、本来なら静止画用露光の前に電子シャッタパルスが1パルスだけ出るところ、最低限の32パルスの電子シャッタパルスを出すためには、静止画用露光開始タイミングである垂直同期信号VD1の直前に31パルスの電子シャッタパルスを出す必要があるためである。
前記のように、電子シャッタパルス数(露光時間)の設定は、フレームが開始されるVDの前までに設定された値が次のフレームで有効になり、フレームの途中で設定を変更しても設定直後に状態変化はしない。そのため露光前のフレームの全HD(水平同期信号周期256)に同期して電子シャッタパルスを出力する1VD期間が必要になる。
以上の動作により、固体撮像素子に不要な電荷が残存することによる画質の劣化を低減させることができる。しかし、上記の例のように、露光開始前に必ず32パルスの電子シャッタパルスを出すものとすると、露光時間によっては30msec以上の電子シャッタパルス出力期間が発生し、動作レスポンスが鈍くなってしまうという問題がある。
そこで、電子シャッタパルス出力期間を短くして、動作レスポンスを高速化した各種制御方法の実施例について以下に説明する。
高速化制御方法の第1の例は、撮像部を駆動しているピクセルクロックを通常よりも早いクロックにするものである。図1および図3に示す発振器30は、例えば54MHzのクロックを出力している。それを1倍のシステムクロックとして信号処理IC19に供給している。通常動作時、分周器31は上記54MHzのクロックを1/2に分周し、これをピクセルクロックとして、TG18、AFE14、CCDI/F20に供給している。この1/2分周を行わず、1倍のシステムクロックとして信号処理IC19に供給する。いま、前記式(1)を満たすような露光時間となり、1VD期間の電子シャッタパルスが必要になった場合、CPU21は分周器31に対しピクセルクロックの分周率を1/2から1/1に切り換え、54MHzのピクセルクロックとする。この動作を行ったときのタイミングチャートを図10に示す。図9に示す例のようにピクセルクロックの分周率を変えないときは33msecであった電子シャッタパルス出力期間が、図10に示す例では約1/2の17msecに短縮されている。これによって、シャッタボタンが押された後のレスポンスの低下を小さくすることができる。露光に先立ち行われる電子シャッタパルス出力期間の出力信号および蓄積電荷は、その後一切使用しないため、画質への悪影響はない。ここでは、電子シャッタパルスが所定回数以上出力されることが重要である。以上のような制御により、画質の劣化防止と、レスポンスの低下を小さくすることができる。
高速化制御方法の第2の例は、水平同期信号HDの周期を通常よりも短くするものである。図1に示す例では、水平同期信号HDを信号処理IC19のCCDI/F20から出力している。水平同期信号HDの周期は可変であり、CPU21がCCD13の仕様や動作モードにあわせて設定している。この周期の設定は、ピクセルクロック数をCCDI/F20のレジスタに設定することで行う。つまりピクセルクロックが設定の基準となる。通常水平同期信号HDの周期は、ピクセルクロック数が3000で設定されている。CCD13を駆動しているTG18は、水平同期信号(HD)の立下りエッジを基準に電子シャッタパルスの出力期間を制御している。具体的には、水平同期信号HDの立下りから、ピクセルクロック数のカウントを開始し、何クロック目で電子シャッタパルスの出力を開始し、何クロック目で電子シャッタパルスの出力を停止するのかが、TG18に予めプログラムされている。
図1に示す例におけるCCD13およびTG18では、ピクセルクロックのカウント値が50になったら電子シャッタパルスの出力を開始し、ピクセルクロックのカウント値が100になったら電子シャッタパルスの出力を停止している。すなわち、水平同期信号HDの周期をピクセルクロック数101とすれば、電子シャッタパルスの出力が停止した直後に、次の水平同期信号HDの立下りエッジが発生するので、電子シャッタパルスの出力間隔(出力周期)を短くすることが出来、結果として、電子シャッタパルス出力期間を短くすることが可能となる。
図11は、電子シャッタパルス出力時に垂直同期信号VDの1周期を1/3に短縮することによって、電子シャッタパルス出力期間を通常よりも1/3に短縮したものである。通常の水平同期信号HDの周期は、ピクセルクロック数が3000クロックであるのに対して、電子シャッタパルス出力時は、水平同期信号HDの周期をピクセルクロック数1000クロックに設定する。かかる設定にしておけば、ピクセルクロック周期は変更しなくても、電子シャッタパルス出力時の水平同期信号HDの周期が1/3になっており、垂直同期信号VDの1周期内における水平同期信号HDのパルス数は変わらないので、電子シャッタパルス出力時間も1/3(11msec)に短縮することができる。この方法も、露光に先立って行われる電子シャッタパルスによって不要蓄積電荷の掃き出しが十分に行われる。さらに、この電子シャッタパルス出力期間は、CCDからの画像信号出力およびCCDにおける蓄積電荷動作は、一切行われないため、画質への悪影響はない。以上のような制御により、画質の劣化がなく、かつレスポンスの低下を小さくすることが可能になる。
図3に示す例では、TG18が水平同期信号HDを出力している。水平同期信号HDおよび垂直同期信号VDの周期は、CPU21からTG18へシリアル通信を行うことで設定することが可能である。図1の例と図3の例とでは、上記信号HDおよびVDの設定元が違うだけである。図3に示すシステムにおいては、同じ周期の水平同期信号HDの周期を、TG18に対して1000周期と3000周期に設定可能とし、電子シャッタパルス出力時は1000周期に設定することで、図11に示すタイミングチャートの動作を実現することができる。
高速化制御方法の第3の例は、垂直同期信号VDの周期を通常よりも短くするものである。図1の例では、VD信号を信号処理IC19のCCDI/F20より出力している。このVD信号の周期は可変であり、CPU21がCCD13の種類や動作モードに合わせてCCDI/F20のレジスタに周期を設定している。このVD周期の設定は、水平同期信号HDのパルス数を、CCDI/F20のレジスタに設定することで行う。つまり、水平同期信号HDのパルス数が設定の基準となる。
CCD13を駆動しているTG18は、VD信号の立下りエッジを基準に、電子シャッタパルスの出力パルス数を制御している。具体的には、VD信号の立下りから、水平同期信号HDを何パルス出力するまで電子シャッタパルスを出力し、それ以降は電子シャッタパルスを出力しないのかを制御する。電子シャッタパルスのパルス数設定は、CPU21からTGに設定する。残留電荷を排出し撮影画像に縞模様が発生しないようにするためには、前記したように31パルスの電子シャッタパルスを出力しようとすればよいので、残留電荷を排出するための垂直同期期間は、31パルスの電子シャッタパルスを出力する時間だけあれば良い。
かかる着想のもとに本発明の目的を達成した例を図12に示す。図12に示す例では、電子シャッタパルス出力時に、水平同期信号HDが31パルス出力されると次の垂直同期信号(VD)が出力されるようにして、電子シャッタパルス出力時の垂直同期信号(VD)の1周期を短縮している。電子シャッタパルスの数は上記水平同期信号HDのパルス数と同じ31となる。この例によれば、クロックは変更しなくても、電子シャッタパルス出力時の垂直同期信号(VD)の周期が水平同期信号HDの31パルス分(31水平ライン分)になっているので、電子シャッタパルス出力時間が約4msec(31パルス×0.13msec=4.03msec)に短縮される。この方法も、露光に先立って行われる電子シャッタパルスによって不要な蓄積電荷の掃き捨てが十分に行われる。この電子シャッタパルス出力期間は、CCDからの画像信号出力およびCCDにおける電荷蓄積動作は、一切行われないため、画質への悪影響はない。よって、画質の劣化がなく、かつ、撮影レスポンスの遅れを極めて小さくすることができる。
図12に示す例のような動作を、図3に示す例でも同様に行わせることができる。すでに説明したように、図3に示す例はTG19がVD信号を出力している。HDおよびVDの周期はCPU21からシリアル通信によってその周期を設定することで可能であるから、TG18に水平同期信号31パルス分のVD周期を設定することによって、図12に示すタイミングチャートの例と同様の動作を実現することができる。
高速化制御方法の第4の例は、水平同期信号HDの1周期(1H)に2パルス(本)の電子シャッタパルスを出すことによって電子シャッタパルス出力時間を短縮化する方法である。図1および3に示す例におけるTG18は、CPU21からの設定により1H中に複数の電子シャッタパルスを出力することができる。そこで、図13に示す例では、1Hに2パルスの電子シャッタパルスを出力するモードと、上記第3の方法を組み合わせたものである。1Hに2パルスの電子シャッタパルスが出力されるため、32パルスの電子シャッタパルスを出すためには、1フレームを水平同期信号HDの16周期(16H)とすればよいから、電子シャッタパルス出力時間を約2msec(16パルス×0.13msec=2.08msec)に短縮することができる。
このように、図13に示す例によれば、電子シャッタパルス出力時間をさらに短縮化することができ、撮影レスポンスの遅れがないに等しいほどにレスポンスを高めることができる。もちろん、静止画用の露光の前に十分な数の電子シャッタパルスを出力することによって撮像素子の残留電荷を確実に掃き出すことができ、画質の劣化もない。
また、静止画露光前に最低限必要な電子シャッタパルス数が4パルスであるとすれば、TG18が水平同期信号の1周期(1H)に4パルスの電子シャッタパルス出力が可能なシステムであればよく、最初に1Hに4パルスの電子シャッタパルスを出すことで、電子シャッタパルス出力用の1フレームを不要にすることができる。
以上説明した高速化制御方法の第1、第2、第3、第4の例はそれぞれ独立して設定することができるため、図13に示す例のように、複数の方法を組み合わせて動作させることも可能である。例えば、図14に示す例は、前記第2の制御方法と第3の制御方法を組み合わせたもののタイミングチャートである。すなわち、電子シャッタパルス出力時の垂直同期信号1周期における水平同期信号のパルス数を通常の1/3の1000として電子シャッタパルス期間を1/3に短縮し、加えて、電子シャッタパルス出力時の垂直同期信号周期を31/256にしている。このような構成にすることで、電子シャッタパルスを出すための1フレームが2msec以下に短縮され、実質的にレスポンス低下がないのと同等のレスポンスを得ることができる。
本発明にかかる撮像素子駆動方法および撮像装置を適用可能なデジタルカメラの制御系統の例を示すブロック図である。 本発明を適用可能なカメラの例を示すもので、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は背面図である。 本発明にかかる撮像素子駆動方法および撮像装置を適用可能なデジタルカメラの制御系統の別の例を示すブロック図である。 カメラにおける分割した特徴抽出エリアの例を示すファインダ視野図である。 本発明における通常モードでの静止画記録の動作例を示すタイミングチャートである。 デジタルカメラにおける間引き転送読み出しの例を示す固体撮像素子の画素のイメージ図である。 デジタルカメラにおける全画素フィールド転送読み出しの例を示す固体撮像素子の画素のイメージ図である。 デジタルカメラにおける露光時間と電子シャッタパルス数の関係の例を示すもので、(a)は露光時間1/30秒、(b)は1/60秒、(c)は1/15秒、(d)は1/24秒の例を示すタイミングチャートである。 デジタルカメラにおけるモニタ表示の縞模様発生とその防止策を説明するためのタイミングチャートである。 本発明にかかる撮影レスポンス高速化の例を示すタイミングチャートである。 本発明にかかる撮影レスポンス高速化の別の例を示すタイミングチャートである。 本発明にかかる撮影レスポンス高速化のさらに別の例を示すタイミングチャートである。 本発明にかかる撮影レスポンス高速化のさらに別の例を示すタイミングチャートである。 本発明にかかる撮影レスポンス高速化のさらに別の例を示すタイミングチャートである。 従来一般のデジタルカメラの電子シャッタによる露光量制御の例を示すタイミングチャートである。
符号の説明
10 レンズユニット
12 撮像部
13 固体撮像素子としてのCCD
19 信号処理IC
20 CCDI/F
21 CPU
22 画像処理部
25 表示I/F
29 モータドライバ
30 発振器
31 分周器

Claims (6)

  1. シャッタパルスを印加することにより、フォトセンサからなる電荷蓄積領域に蓄積された信号電荷を半導体基板側に掃き捨てて露光期間の制御を行う固体撮像素子の駆動方法において、
    露光を開始する前に印加するシャッタパルスを2回以上の所定回数以上とし、固体撮像素子を駆動するためのクロックを切り換えることが可能な駆動クロック切り換え工程を備え、露光開始前の所定回数以上のシャッタパルス出力期間では通常の露光期間よりも周期の短い駆動クロックに同期してシャッタパルスを出力することを特徴とする撮像素子駆動方法。
  2. シャッタパルスを印加することにより、フォトセンサからなる電荷蓄積領域に蓄積された信号電荷を半導体基板側に掃き捨てて露光期間の制御を行う固体撮像素子の駆動方法において、
    露光を開始する前に印加するシャッタパルスを2回以上の所定回数以上とし、
    シャッタパルスは、水平同期信号に同期して出力され、
    固体撮像素子を駆動するための水平同期信号の出力周期を切り換え可能な水平同期周期切り換え工程を備え、露光開始前の所定回数以上のシャッタパルス出力期間では通常の露光期間よりも短い周期の水平同期周期を用いることを特徴とする撮像素子駆動方法。
  3. 固体撮像素子を駆動するための垂直同期信号の出力周期を切り換え可能な垂直同期周期切り換え工程を備え、露光開始前に露光時よりも短い周期の垂直同期信号出力期間を設け、その間に所定回数以上のシャッタパルスを出力することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像素子駆動方法。
  4. シャッタパルスを印加することによりフォトセンサからなる電荷蓄積領域に蓄積された信号電荷を半導体基板側に掃き捨てて露光期間の制御を行う固体撮像素子と、シャッタパルスを出力するシャッタパルス発生手段と、シャッタパルス出力数を変更するシャッタパルス数変更手段と、を備えた撮像装置において、
    シャッタパルス発生手段は、静止画記録用の露光開始前に印加するシャッタパルスを2回以上の所定回数以上発生させ、
    固体撮像素子を駆動するためのクロックを切り換えることが可能な駆動クロック切り換え手段を備え、所定回数以上のシャッタパルス出力期間では通常の露光期間よりも短い周期の駆動クロックに同期してシャッタパルスを出力することを特徴とする撮像装置。
  5. シャッタパルスを印加することによりフォトセンサからなる電荷蓄積領域に蓄積された信号電荷を半導体基板側に掃き捨てて露光期間の制御を行う固体撮像素子と、シャッタパルスを水平同期信号に同期して出力するシャッタパルス発生手段と、シャッタパルス出力数を変更するシャッタパルス数変更手段と、を備えた撮像装置において、
    シャッタパルス発生手段は、静止画記録用の露光開始前に印加するシャッタパルスを2回以上の所定回数以上発生させ、
    固体撮像素子を駆動するための出力周期を切り換え可能な水平同期信号を出力する水平同期信号出力手段を備え、
    水平同期信号出力手段は、所定回数以上のシャッタパルス出力期間では通常の露光期間よりも短い周期の水平同期信号を出力することを特徴とする撮像装置。
  6. 固体撮像素子を駆動するための出力周期を切り換え可能な垂直同期信号を出力する垂直同期信号出力手段を備え、垂直同期信号出力手段は、所定回数以上のシャッタパルス出力期間では通常の露光期間よりも短い周期の垂直同期信号を出力することを特徴とする請求項4または5に記載の撮像装置。
JP2005299723A 2005-10-14 2005-10-14 撮像素子の駆動方法および撮像装置 Expired - Fee Related JP4675204B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005299723A JP4675204B2 (ja) 2005-10-14 2005-10-14 撮像素子の駆動方法および撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005299723A JP4675204B2 (ja) 2005-10-14 2005-10-14 撮像素子の駆動方法および撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007110470A JP2007110470A (ja) 2007-04-26
JP4675204B2 true JP4675204B2 (ja) 2011-04-20

Family

ID=38035957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005299723A Expired - Fee Related JP4675204B2 (ja) 2005-10-14 2005-10-14 撮像素子の駆動方法および撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4675204B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4943721B2 (ja) 2006-03-20 2012-05-30 株式会社リコー 画像データのカラーノイズ除去方法及びこの方法を用いた撮像装置
JP2009213135A (ja) * 2008-02-08 2009-09-17 Panasonic Corp 撮像装置及びその駆動方法
JP2011029879A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Ricoh Co Ltd 撮像装置および撮像方法
JP6565462B2 (ja) 2015-08-10 2019-08-28 株式会社リコー 情報処理装置およびデータ転送方法
JP6743427B2 (ja) 2016-03-08 2020-08-19 株式会社リコー 情報処理装置、撮像システムおよびデータ転送方法
CN117812463B (zh) * 2024-03-01 2024-05-28 深圳赛尔智控科技有限公司 一种多相机全局曝光的同步控制方法及相关设备

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09236843A (ja) * 1996-02-29 1997-09-09 Sharp Corp 固体撮像装置
JP2001268454A (ja) * 2000-03-17 2001-09-28 Olympus Optical Co Ltd 撮像装置用ic素子
JP2003259237A (ja) * 2002-03-01 2003-09-12 Sony Corp ランダムトリガーシャッター回路
JP2004289389A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Olympus Corp 電子的撮像装置および方法
JP2005151283A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Sony Corp 撮像装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09236843A (ja) * 1996-02-29 1997-09-09 Sharp Corp 固体撮像装置
JP2001268454A (ja) * 2000-03-17 2001-09-28 Olympus Optical Co Ltd 撮像装置用ic素子
JP2003259237A (ja) * 2002-03-01 2003-09-12 Sony Corp ランダムトリガーシャッター回路
JP2004289389A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Olympus Corp 電子的撮像装置および方法
JP2005151283A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Sony Corp 撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007110470A (ja) 2007-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4943721B2 (ja) 画像データのカラーノイズ除去方法及びこの方法を用いた撮像装置
JP4919160B2 (ja) 撮像装置及びそのプログラム
US20070229699A1 (en) Photographing apparatus and photographing method
US8045035B2 (en) Imaging apparatus, imaging control method and recording medium readable by computer
JP2001086395A (ja) 撮像装置
EP2355491A1 (en) Imaging device, imaging method and imaging program
JP5009880B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP4675204B2 (ja) 撮像素子の駆動方法および撮像装置
JP2005202064A (ja) 撮像装置、その合焦方法および記録媒体
JP5909997B2 (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法
JP4616429B2 (ja) 画像処理装置
JP4565549B2 (ja) 撮像装置およびその合焦制御方法
JP3999693B2 (ja) 固体撮像装置
JP2005236662A (ja) 撮像方法、撮像装置及び撮像システム
JP4059704B2 (ja) ビデオカメラ
JP4695481B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2004328378A (ja) デジタルカメラ
JP2011029879A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2014007454A (ja) 撮像装置および撮像方法
US8411181B2 (en) Image pick-up apparatus for controlling generation of an electronic shutter pulse signal based on one of a detected brightness of an imaging object and an obtained current exposure value, and method and non-transitory computer readable recording medium therefor
JP5742237B2 (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2013027022A (ja) 撮像装置およびタイミング信号制御方法
JP5267587B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2003153093A (ja) 固体撮像装置、電子スチルカメラ、固体撮像素子の駆動方法及び固体撮像素子を駆動する制御プログラム
JP5129879B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法、プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101115

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20101115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110125

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110125

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4675204

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees