はじめに、本発明の実施の形態に係るファイルの管理方法の概要について説明する。本実施の形態に係るファイル管理技術は、情報処理装置、たとえば、音楽、動画、静止画などの電子ファイルを再生するマルチメディア再生装置に利用することができる。マルチメディア再生装置は、パーソナルコンピュータ、HDDレコーダ、DVDレコーダ、ゲーム機器などが例示される。
本発明のある実施の形態では、少なくともひとつの項目を有し、項目ごとに値を格納可能なファイルの管理方法が提供される。この管理方法は、指定された項目に指定された値が格納されているファイルを抽出する抽出ステップと、抽出したファイルを包含するグループに、ファイルが有する項目の少なくともひとつと対応する項目を、グループ項目として付与する項目付与ステップと、グループに付与されたグループ項目の値が変更されたとき、そのグループに属するファイルの、グループ項目と対応する項目の値を、変更後のグループ項目の値に更新する項目更新ステップと、を備える。
この場合、ファイルの項目の入力、変更を簡易化することができる。
ある実施の形態において、グループに付与されるグループ項目は、ファイルを抽出する際に参照されるファイルの項目に対応してもよい。
この場合、生成されたあるグループには、グループ項目に対応するファイルの項目が一致するファイルが分類されることになる。したがって、項目がある値で一致する複数のファイルについて、その値を修正したい場合には、その項目のその値でグループを生成し、グループ項目の値を修正すればよいため、ファイルの項目の入力、修正が容易となる。
グループは、グラフィカルユーザインタフェース(Graphical User Interface、以下、GUIという)上におけるファイルの表示単位を形成してもよい。
グループに付与されたグループ項目の値の変更は、GUI上にグループに対応するオブジェクトを表示した状態で、このオブジェクトに対する項目の値の入力として実行されてもよい。
ある実施の形態において、ファイルが有する項目は、ファイル内のデータではなく、別ファイル内のデータとして保持されるものであってもよい。このとき、項目更新ステップは、別ファイル内のデータを、変更後のグループ項目の値に書き換えてもよい。
この形態は、ファイルの項目の値を、ファイル管理方法が実行される情報処理装置の内部で使用する場合に有効である。
別の実施の形態において、ファイルが有する項目は、ファイルのデータの一部として保持されるものであって、項目更新ステップは、ファイルのデータの一部を、変更後のグループ項目の値に書き換えてもよい。
この形態は、ファイルの項目の値を、ファイル管理方法が実行される情報処理装置の外部でも使用する場合に有効である。
ある実施の形態において、グループ項目は、そのグループを象徴するアイコンに関する項目であり、グループ項目に対応するファイルの項目は、そのファイルを象徴するアイコンに関する項目であってもよい。
この場合、グループを象徴するアイコンを指定、変更することにより、そのグループに属するファイルのアイコンを一括して指定、変更することができる。
別の実施の形態も、ファイル管理方法に関する。この管理方法は、少なくともひとつのファイルを包含するグループに対して、そのグループのある項目に値が入力されると、そのグループに属するファイルのグループの項目に対応づけられた項目に、グループの項目に入力された値を反映する。
この実施の形態によっても、ファイルの項目の入力、変更をグループごとに一括して実行できるため、操作を簡易化することができる。
さらに別の実施の形態も、ファイルの管理方法に関する。この管理方法は、少なくともひとつのファイルを包含するグループをオブジェクトとしてスクリーンに表示し、ファイルが有する項目の値が入力されると、そのグループに属するすべてのファイルの項目の値を、入力された値に更新する。
この実施の形態によっても、ファイルの項目の入力、変更をグループごとに一括して実行できるため、操作を簡易化することができる。
別の実施の形態では、少なくともひとつの項目を有し、項目ごとに値を格納可能なファイルの管理を行う情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、指定された項目に指定された値が格納されているファイルを抽出してグループを生成し、生成したグループに、ファイルが有する項目の少なくともひとつと対応する項目を、グループ項目として付与するグループ生成部と、ユーザから、グループに付与されたグループ項目の値の入力を受け付ける操作部と、グループ項目の値を、ユーザにより入力された値に更新し、かつ、グループに属するファイルの、グループ項目と対応する項目の値を、ユーザにより入力された値に更新する項目更新部と、を備える。
ある実施の形態の情報処理装置は、ひとつのファイルをひとつのレコードとし、かつ少なくともファイルが有する項目のひとつをフィールドとして有するテーブル形式の第1のデータベースを生成するデータベース生成部をさらに備えてもよい。グループ生成部は、ひとつのグループをひとつのレコードとし、かつ少なくともグループ項目のひとつをフィールドとして有するテーブル形式の第2のデータベースを生成してもよい。項目更新部は、第2のデータベースから、グループ項目が更新されたグループのレコードを抽出し、グループ項目のフィールドの値を書き換えるとともに、第1のデータベースから、グループ項目が更新されたグループに属するファイルのレコードを抽出し、ファイルが有する項目のフィールドの値を書き換えてもよい。
この場合、データベースを利用してファイルの情報を管理するため、グループの管理、生成が容易となり、ファイルの項目、グループの項目の入力、更新の管理も容易となる。また、ファイルのデータではなく、第2のデータベースの値を修正するため、その項目値を情報処理装置の内部のみで利用する際に有効である。
別の実施の形態において、グループ生成部は、ひとつのグループをひとつのレコードとし、かつ少なくともグループ項目のひとつをフィールドとして有するテーブル形式の第2のデータベースを生成してもよい。項目更新部は、第2のデータベースから、グループ項目が更新されたグループのレコードを抽出し、グループ項目のフィールドの値を書き換えるとともに、グループ項目が更新されたグループに属するファイルにアクセスし、そのファイルのグループ項目と対応する項目のデータの値を書き換えてもよい。
この場合、ファイルのデータが書き換えられるので、そのファイルを情報処理装置の外部で利用する際に、有効である。
ある実施の形態の情報処理装置は、ユーザにファイルを選択させるために、ディスプレイに表示すべきメニュー画面を生成するメニュー画面生成部をさらに備える。メニュー画面生成部は、グループをそれに属するファイルの表示単位とし、グループを表すオブジェクトを、メニュー画面に配置し、グループに関する情報を、グループ項目にもとづきメニュー画面上に表示してもよい。
さらに別の実施の形態では、少なくともひとつの項目を有し、項目ごとに値を格納可能なファイルを管理するコンピュータで実行されるプログラムが提供される。このプログラムは、演算処理装置を用いて、指定された項目に指定された値が格納されているファイルを抽出するステップと、演算処理装置を用いて、抽出したファイルを包含するグループに、ファイルが有する項目と対応する項目を、グループ項目として付与し、記録装置に記録するステップと、入力装置を介してユーザからグループに付与されたグループ項目の値の変更が指示されると、演算処理装置を用いて、記録装置上のグループ項目の値を更新するとともに、そのグループに属するファイルの、グループ項目と対応する項目のデータを、変更後のグループ項目の値に書き換えるステップと、を実行する。
なお、以上の処理、手順、構成要素の任意の組合せ、あるいは、処理、手順、構成要素を、方法、プログラム、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の実施の形態として有効である。
以下、本発明の実施の形態に係るファイル管理方法およびそれを利用したマルチメディア再生装置について、図面を参照しつつ説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、実施の形態に係るマルチメディア再生装置100の構成を示すブロック図である。マルチメディア再生装置100は、たとえば、パーソナルコンピュータやDVDプレイヤ、ゲーム機器などであって、音楽、動画、静止画等の再生機能を有する情報処理装置である。本実施の形態では、マルチメディア再生装置100がゲーム機器である場合について説明する。このゲーム機器は、本来のゲーム機器としての機能に加えて、音楽や動画を再生する機能を有する。
マルチメディア再生装置100は、格納部10、メニュー管理部20、操作部30、再生処理部40、出力部50を備える。図1のブロック図には、実施の形態に係るファイル管理機能を実現するために必要なブロックを中心に示しており、その他の機能を実行するブロックは省略している。各ブロックの詳細について説明する前に、マルチメディア再生装置100全体の概略を説明する。
マルチメディア再生装置100は、ハードウエア的には、CPU(Central Processing Unit)、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、描画回路などの構成で実現でき、ソフトウエア的にはデータ入力機能、データ保持機能、画像処理機能、描画機能などの諸機能を発揮するプログラムで実現されるが、図1ではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによって様々な形で実現できる。
格納部10は、ハードディスク、フラッシュ型メモリなどの記録装置であって、その内部には、音楽、映画あるいはユーザがデジタルビデオカメラによって撮影した動画、デジタルカメラによって撮影した静止画像などのさまざまなマルチメディアコンテンツのファイル(以下、コンテンツファイルFCという)が格納される。
ユーザは、格納部10に格納されたコンテンツファイルFCから、所望のファイルを選択し、マルチメディア再生装置100に対して、再生などの処理を指示する。ユーザが直感的にコンテンツファイルFCを操作できるように、マルチメディア再生装置100はGUIを提供する。GUIでは、ディスプレイ110上にコンテンツファイルFCを象徴するアイコン等のオブジェクトが表示され、ユーザは、再生などの処理の対象となるコンテンツファイルFCを示すアイコンを選択する。マルチメディア再生装置100は、アイコンの選択動作を介して、処理対象となるコンテンツファイルFCを識別し、ユーザによって指示された処理を実行する。本実施の形態に係るファイル管理機能は、このGUIと一体となって、ユーザに簡便なファイル管理手法を提供するものである。
操作部30は、方向決定部32、指示決定部34、操作制御部36を含む。方向決定部32は、上、下、左、右の4方向のいずれかに関する指示をユーザによるコントローラ(不図示)の操作を介して取得する。指示決定部34は、コンテンツの再生、再生停止、メニュー画面呼び出し、アイコンの選択などの指示をユーザによるコントローラの操作を介して取得する。操作制御部36は、方向決定部32および指示決定部34が取得した指示に応じた指示信号をメニュー管理部20に送出する。
メニュー管理部20は、ディスプレイ110上に表示するメニュー画面に関する処理を実行するブロックであり、メニュー画面を生成し、操作部30からの指示信号にもとづいて、メニュー画面を更新する。メニュー管理部20は、データベース生成部22、グループ生成部24、メニュー制御部26、メニュー画面生成部28、項目更新部29を含む。詳しくは後述するが、データベース生成部22は、コンテンツファイルFCに関する情報を蓄積した第1データベースファイル12を生成する。グループ生成部24は、コンテンツファイルFCの表示単位となるグループに関する第2データベースファイル16を生成する。メニュー制御部26は、メニュー管理部20を統括的に管理するブロックであり、操作部30からユーザの指示に応じた信号を受け、メニュー画面生成部28にメニュー画面の更新などを指示する。メニュー画面生成部28は、ディスプレイ110に出力すべきメニュー画面を生成する。項目更新部29は、ユーザの指示にもとづき、後述するグループ項目の変更、コンテンツファイルFCの項目の変更を実行する。
さらに、メニュー管理部20は、ユーザが選択したコンテンツファイルFCおよび処理内容を再生処理部40へと通知する。再生処理部40は、格納部10に格納されたコンテンツファイルFCを読み出し、ユーザによって指示された処理を実行する。コンテンツファイルFCが動画データや音楽データである場合、再生処理部40は、所定の復号処理を実行し、それを再生する。
出力部50は、画像出力部52、音声出力部54を含む。画像出力部52には、メニュー管理部20により生成されたメニュー画面のデータ、あるいは、再生処理部40によって再生された動画、静止画のデータが入力される。画像出力部52は、これらのデータを、ディスプレイ110に対して出力する。画像出力部52は、グラフィックプロセッサ(不図示)、フレームバッファ(不図示)やディスプレイドライバ(不図示)を含んで構成される。フレームバッファは、ディスプレイ110に表示すべき画像のデータなどが格納されるメモリである。グラフィックプロセッサは、描画に関する処理を実行するユニットであり、メニュー管理部20により生成されたメニュー画面のデータや、再生処理部40により生成された画像データを、フレームバッファに書き込む。ディスプレイドライバは、フレームバッファに書き込まれたデータを読み出し、ディスプレイ110へと出力する。
音声出力部54には、再生処理部40がコンテンツファイルFCを再生して得られた音楽データや、図示しないブロックからビープ音や効果音のデータが入力される。音声出力部54は、入力された音声データを、スピーカやヘッドホンなどの音声出力装置120に出力する。
以上がマルチメディア再生装置100の全体構成である。つぎに、マルチメディア再生装置100において、本実施の形態に係るファイル管理機能を実現するための構成について詳細に説明していく。
格納部10は、アイコン格納部14を含む。アイコン格納部14には、GUIによってコンテンツファイルFCを象徴的に表すコンテンツアイコンの画像データが格納されている。また、コンテンツアイコンのほか、マルチメディア再生装置100の機能を象徴する機能アイコン、複数のコンテンツファイルFCを包含するグループ(フォルダ)を象徴するフォルダアイコンのデータなどが格納される。
機能アイコン、コンテンツアイコン、フォルダアイコンは、ビットマップ画像などの非圧縮画像やJPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)などの圧縮画像であってもよいし、ポリゴンにテクスチャを貼り付けて構成されたオブジェクトであってもよい。後者の場合、Z値を操作することによって画面内の仮想的な三次元空間における画面垂直軸方向の位置を変えることができる。
格納部10は、第1データベースファイル12を格納する。この第1データベースファイル12は、コンテンツファイルFC、アイコンデータに加えて、各コンテンツファイルFCのメタ情報を、テーブルとして保持する。そこで、コンテンツファイルFCと、第1データベースファイル12について説明する。
まず、本実施の形態における管理対象となるコンテンツファイルFCについて説明する。コンテンツファイルFCは、ファイル名やそのファイルの実質的な内容を含むデータに加えて、複数の項目(以下、ファイル項目ともいう)のデータを有している。ファイル項目は、コンテンツファイルの種類ごとに設定されていてもよい。このコンテンツファイルの種類ごとの項目は、その値(項目値)にもとづいて、複数のファイルを包括するグループが形成できるように設定されるのが好ましい。たとえば、コンテンツファイルが音楽データである場合には、音楽の「ジャンル名」、「アーティスト名」、「アルバム名」がファイル項目に設定される。コンテンツファイルが写真などの静止画である場合には、「撮影年」、「撮影年月」、「撮影者」などがファイル項目に設定される。さらに、これらのコンテンツファイルFCを象徴するアイコンに関する情報が、ファイル項目として設定される。これらのファイル項目の値は、各コンテンツファイルFCのメタ情報として、そのファイル内、あるいは、別のファイルに記録される。
図2は、コンテンツファイルFCのデータ構造の一例を示す図である。図2は、コンテンツファイルFCが音楽データの場合を示しており、ファイル名データd1、音楽データd2、ファイル項目データdi1〜di4を含む。
ファイル名データd1は、コンテンツファイルFCの名称である。音楽データd2は、楽曲自体のデータであり、所定の方式で圧縮された、あるいは非圧縮の音楽のデータが含まれる。ファイル名データd1および音楽データd2は、コンテンツファイルFCの基本データとなる。
第1〜第4のファイル項目データdi1〜di4は、上述したファイル項目に相当するデータであって、それぞれの項目値として、楽曲名、アーティスト名、アルバム名、ジャンル名が格納される。アーティスト名、アルバム名、ジャンル名は、それにもとづいて、音楽データのコンテンツファイルFCをグループ化することができる。このように、その項目値にもとづいて、コンテンツファイルFCを分類可能な項目を、分類可能項目という。
ファイル名データd1、ファイル項目データdi1〜di4については、項目値をユーザが自由に入力し、修正することができる。コンテンツファイルFCを音楽配信サーバーから取得した場合には、これらのデータがあらかじめ入力されている場合もある。また、CD(Compact Disc)から、楽曲を格納部10に取り込んだ場合には、インターネット上のサーバにアクセスして、項目値、すなわちアルバム名や楽曲名、ジャンル名を取得することが可能であり、マルチメディア再生装置100は自動的に各データの値を格納する。これは、公知技術を利用して実現可能である。なお、本実施の形態では、コンテンツファイルFCは、アイコンに関する情報のファイル項目のデータを、コンテンツファイルFC自体のデータとして保持しないが、別の実施の形態では、コンテンツファイルFC自体のデータとして保持してもよい。
第1データベースファイル12は、格納部10に格納されるコンテンツファイルFCに関する情報を蓄積したデータベースであり、メニュー管理部20のデータベース生成部22によって生成される。図3は、第1データベースファイル12のデータ構造を示す図である。第1データベースファイル12は、テーブル構造を有しており、コンテンツファイルFCごとのレコードRECを保持している。図3では、行が1レコードに対応し、列がフィールドを示す。フィールドF1〜F10としては、コンテンツファイルFCをGUIによってディスプレイ上に表示する際に必要であり、あるいはその際に有用な情報を設定するのが好ましい。
マルチメディア再生装置100のデータベース生成部22は、コンテンツファイルFCごとに識別子を付与し、第1データベースファイル12の識別子フィールドF1に付与された識別子を格納する。マルチメディア再生装置100は、コンテンツファイルFCの管理に際し、ファイル名の代わりに識別子フィールドF1に入力された識別子を利用する。ファイル名フィールドF2には、図2のファイル名データd1の値が格納され、楽曲名フィールドF3には、図2の項目データdi1の値が格納される。
データベース生成部22は、コンテンツファイルFCのファイル項目データdi2〜di4を参照し、それぞれの項目値であるアーティスト名、アルバム名、ジャンル名を取得して、アーティスト名フィールドF4、アルバム名フィールドF5、ジャンル名フィールドF6に書き込む。
さらに、データベース生成部22は、コンテンツファイルFCがGUI上で表示される際に、そのコンテンツファイルFCを象徴するアイコンに関するデータを、アイコンフィールドF7〜F9に格納する。すなわち、本実施の形態では、ファイル項目のうち、アイコンに関する情報は、コンテンツファイルFCと別ファイルに保持される。なお、上述のように、アイコンのデータそのものは、図1の格納部10のアイコン格納部14に格納される。そこで、アイコンフィールドF7〜F9には、アイコン格納部14内の画像データへのリンク情報が格納される。
アイコンフィールドF7〜F9は、コンテンツファイルFCに設定された分類可能項目ごとに設けられる。本実施の形態においては、アーティスト名、アルバム名、ジャンル名の3つの項目にもとづいて、コンテンツファイルFCを分類可能であるから、それぞれに対するアイコンへのリンクが、アイコンフィールドF7〜F9に格納される。各アイコンの利用については後述する。なお、コンテンツファイルFCを象徴するアイコンも、ファイル項目のひとつである。
さらに、データベース生成部22は、ファイル位置フィールドF10の欄に、コンテンツファイルFCの格納部10における格納位置を示すリンク情報を書き込む。マルチメディア再生装置100の内部では、識別子が与えられれば、第1データベースファイル12のファイル位置フィールドF10を参照することにより、識別子に対応するコンテンツファイルFCにアクセスすることができる。
データベース生成部22は、所定のタイミングごとに第1データベースファイル12を更新する。所定のタイミングは、たとえば、格納部10に新たなコンテンツファイルFCが格納され、あるいは格納部10からコンテンツファイルFCが削除されるタイミングである。格納部10に新たなコンテンツファイルFCが書き込まれると、データベース生成部22は、格納部10内のコンテンツファイルFCをスキャンし、新たなコンテンツファイルFCに対応するレコードを、第1データベースファイル12に追加する。この際に、新たな識別子が付与され、この値が識別子フィールドF1に書き込まれる。さらに、データベース生成部22は、図2に示すデータを参照し、取得可能なデータを利用していくつかのフィールドF2〜F6およびF10に値を書き込む。
格納部10からコンテンツファイルFCが削除されると、データベース生成部22は、削除されたコンテンツファイルFCに対応するレコードを図3の第1データベースファイル12から削除する。この処理により、第1データベースファイル12には、格納部10内に格納されるすべてのコンテンツファイルFCに関する情報が蓄積される。
次に、複数のコンテンツファイルFCの表示単位となるグループについて説明する。グループ生成部24は、第1データベースファイル12を参照して、グループの分類を実行する。図3のテーブルを参照して、ある項目、たとえば「ジャンル名フィールド」に、「ROCK」、「JAZZ」、「POPS」という3つの項目値が存在する場合、項目値に対応した「ROCK」、「JAZZ」、「POPS」という3つのグループが形成される。すなわち、ある分類可能項目の、同一項目値ごとに、ひとつのグループが形成される。
グループ生成部24は、ある分類可能項目について、項目値ごとのグループを生成する。この際に、第1データベースファイル12のレコードRECに含まれる分類可能項目に対応するフィールドを順次参照していき、各レコードの項目値が同一となるレコードを抽出し、グループを生成する。すなわち、グループの分類は、ある指定された項目に指定された値が格納されているファイルを抽出することによって実行される。
さらに、グループ生成部24は、分類可能項目に項目値が格納されていないコンテンツファイルFCを分類するためのグループ(分類不可グループという)を作成する。本実施の形態では、項目「アーティスト名」、「アルバム名」、「ジャンル名」ごとに、分類不可グループが生成される。分類不可グループには、「その他」という名称が付される。その結果、コンテンツファイルFCは「その他」を含むいずれかのグループに属することになる。
グループ生成部24は、このようにして生成されたグループをひとつのレコードとするテーブル形式の第2データベースファイル16を生成する。この際、コンテンツファイルFCの有するファイル項目を、各グループにグループ項目として付与する。本実施の形態では、ファイル項目である「ジャンル名」、「アーティスト名」、「アルバム名」が、各グループのグループ項目として設定される。さらに、本実施の形態では、別のファイル項目である「アイコン」も、各グループのグループ項目に設定される。
図4は、第2データベースファイル16のデータ構成を示す図である。第2データベースファイル16は、テーブル構造を有しており、生成されたグループごとのレコードを保持している。図4では、行が1レコードに対応し、列がフィールドを示す。上述したように、グループは複数のコンテンツの表示単位であるから、これをディスプレイ上に表示する際に必要であり、あるいはその際に有用な情報が、フィールドF11〜F14として設定される。
項目フィールドF11には、分類の際に参照した項目名が格納される。項目値フィールドF12には、同一のグループを形成する根拠となった項目値が格納される。メンバコンテンツフィールドF13には、そのグループに属するコンテンツファイルFCへのリンクが格納される。コンテンツファイルFCへのリンクは、たとえば上述した識別子である。あるいは、リンクは、コンテンツファイルFCの格納場所のアドレスであってもよい。アイコンフィールドF14には、そのグループを象徴するフォルダアイコンへのリンクが格納される。
図4から明らかなように、第2データベースファイル16の各レコードは、各グループのグループ項目である「アーティスト名」、「アルバム名」、「ジャンル名」のいずれか一つをフィールドF12に保持する。このグループ項目は、コンテンツファイルFCを抽出する際に参照されるファイル項目に対応する。このファイル項目は、図2に示すように、コンテンツファイルFCのデータの一部として保持されるものである。また、別のグループ項目である「アイコン」に関する情報は、第2データベースファイル16のアイコンフィールドF14に保持される。
さらに、そのグループに属するコンテンツファイルFCのファイルの個数、あるいは、再生時間の合計などを格納する別のフィールドを設けてもよい。
ここまでで、コンテンツファイルFCとグループの関係、およびそれらを記述する第1データベースファイル12、第2データベースファイル16について説明した。つぎに、メニュー管理部20によるメニュー画面の生成について説明する。
メニュー管理部20は、格納部10の第1データベースファイル12および第2データベースファイル16を参照して、GUIの一部であるメニュー画面を生成する。図5は、メニュー管理部20により生成される基本メニュー画面を示す図である。
メニュー画面60には、水平方向に複数の機能アイコンICN1〜ICN5が並んだ機能アイコン配列70と、垂直方向に複数のフォルダアイコンICNf1〜ICNf4が並んだフォルダアイコン配列72とが交差する二次元配列が表示される。メニュー画面生成部28は、機能アイコン配列70をメニュー画面60の垂直方向における中央よりやや上方に表示するとともに、フォルダアイコン配列72をメニュー画面60の水平方向における中央よりやや左方に表示する。
機能アイコン配列70には、マルチメディア再生装置100の再生機能の種類を象徴するマークとして、写真アイコンICN1、音楽アイコンICN2、動画アイコンICN3、ゲームアイコンICN4、設定アイコンICN5が含まれる。フォルダアイコン配列72には、格納部10に格納された複数のコンテンツを所定の表示単位であるグループに分別してメニュー画面に表示するためのフォルダアイコンが含まれる。
写真アイコンICN1は、静止画再生機能を象徴し、静止画を再生する場合に選択されるべきアイコンである。再生の対象となる画像は、主にディジタルカメラで撮影された静止画であり、図示しない外部記録媒体、たとえばメモリカードから読み込まれる。音楽アイコンICN2は、音楽再生機能を象徴し、音楽データを再生する場合に選択されるべきアイコンである。動画アイコンICN3は、動画再生機能を象徴し、動画像を再生する場合に選択されるべきアイコンである。再生の対象となる動画像は、ディジタルビデオカメラで撮影された録画映像、光ディスクや外部機器から読み出された映像であり、特定の圧縮形式で符号化されている。ゲームアイコンICN4は、ゲーム実行機能を象徴し、ゲームプログラムを実行する場合に選択されるべきアイコンである。実行の対象は、格納部10に格納されたゲームプログラムまたは光ディスクから読み込まれたゲームプログラムである。設定アイコンICN5は、各種設定機能を象徴し、マルチメディア再生装置100の各種設定を変更する場合に選択されるべきアイコンである。
機能アイコン配列70とフォルダアイコン配列72が交差する領域(交差領域76)に位置する機能アイコンは、他の機能アイコンと視覚的に区別可能な態様にて表示される。たとえば、異なる色彩にて表示し、あるいは拡大表示するのが好適である。あるいは、選択されている機能アイコンについては、その機能を示す文字を、アイコンの下に表示してもよい。図5では、テキスト「ミュージック」が表示されている。交差領域76は、メニュー画面60の所定位置に据え置かれ、操作部30を介したユーザの左右方向の指示に応じて機能アイコン配列70全体が左右方向に移動し、交差領域76に位置した機能アイコンが、他の機能アイコンと区別可能に表示される。したがって、ユーザは左右の方向指示をするだけで所望の再生機能を選択でき、PC上で通常行われるマウスのクリック操作のような決定指示は不要である。
メニュー画面生成部28は、機能アイコンの左右方向の移動を、機能アイコン配列70の領域全体を左右方向にスクロールすることによって実現する。各機能アイコンを左右に移動させる間はこれらを同色、同サイズで表示するが、交差領域76に位置する機能アイコンだけその色彩とサイズを変化させる。メニュー画面生成部28は、色彩の変化として、機能アイコンの明度、彩度、色相などの要素を変化させてもよいし、点滅表示することにより色彩を変化させてもよい。このように、交差領域76に位置する機能アイコンをその他の機能アイコンと異なる表示態様で表示するため、ユーザは容易にメディアを選択できる。
メニュー画面生成部28は、機能アイコンが左右方向へ移動中であって交差領域76にいずれの機能アイコンも位置していないときにはフォルダアイコン配列72を表示させない。メニュー画面生成部28は、いずれかの機能アイコンが交差領域76で位置したときに、フォルダアイコン配列72を交差領域76から上下方向に繰り出すように展開表示するか、または展開済みのフォルダアイコン配列72をメニュー画面60にフェードインさせてもよい。
ユーザは、交差領域76を目標地点にして機能アイコンを左右にスクロール操作するだけでその再生機能に対応するコンテンツを認識することができる。逆に、フォルダアイコン配列72が表示された状態で左右方向の指示があった場合、メニュー画面生成部28は展開されていたフォルダアイコン配列72を交差領域76に向かって収納するような動きで表示するか、または展開されたフォルダアイコン配列72をメニュー画面60からフェードアウトさせる。
メニュー画面生成部28は、選択されている機能アイコンに応じて、フォルダアイコン配列72に展開表示すべきフォルダアイコンを切り替える。フォルダは、上述したグループに対応する概念である。
写真アイコンICN1が交差領域76に位置したときに展開表示されるフォルダアイコンICNfは、例えば静止画のサムネイルである。フォルダ貼付画像として用いる適当な画像が存在しない場合は、写真アイコンICN1をフォルダ貼付画像の代わりに使用してもよい。
音楽アイコンICN2が交差領域76に位置したときに展開表示されるフォルダアイコンICNfは、例えばベンダーにより音楽データとともに配布される楽曲のジャケット画像のサムネイルや、ユーザが設定した任意画像のサムネイル、音楽データの一部から所定の処理にしたがって生成されるビジュアルエフェクト画像のサムネイルなどである。
動画アイコンICN3が交差領域76に位置したときに展開表示されるフォルダアイコンICNfは、例えばベンダーにより動画像とともに配布されるジャケット画像のサムネイルや、ユーザが設定した任意画像のサムネイル、動画像を構成する任意のフレームのサムネイルなどである。サムネイルは動画像であってもよい。
ゲームアイコンICN4が交差領域76に位置したときに展開表示されるフォルダアイコンICNfは、例えばベンダーによりゲームプログラムとともに配布されるジャケット画像のサムネイル、ユーザが設定した任意画像のサムネイル、ゲームプログラムを象徴するアイコン、ゲーム内で提供される動画像を構成する任意のフレームのサムネイル、ゲームキャラクタ画像のサムネイルなどである。サムネイルは動画像であってもよい。
フォルダアイコンICNfは、フォルダ、すなわちグループを象徴するアイコンである。このグループは、上述した分類可能項目のある項目に注目したときに、その項目値が同一のコンテンツファイルFCを包含する集合である。以下では、音楽アイコンICN2が選択されている場合について説明する。
メニュー管理部20は、ビューという概念を用いてメニュー画面60を管理する。「ビュー」は、分類可能項目ごとに設定される。すなわち、本実施の形態では、3つの分類可能項目「アーティスト名」、「アルバム名」、「ジャンル名」に対応して、「アーティストビュー」、「アルバムビュー」、「ジャンルビュー」が設定される。
各ビューの切り替えは、ユーザの操作部30による指示にもとづいて実行される。機能アイコンとして、音楽アイコンICN2が選択されている場合、ユーザは、操作部30を介して「アーティストビュー」、「アルバムビュー」、「ジャンルビュー」のいずれかを選択する。メニュー制御部26は、選択されたビューを、メニュー画面生成部28に通知する。メニュー画面生成部28は、メニュー画面60のいずれかの箇所、たとえば上部の領域RGN3に、現在のビューを示す情報をたとえばテキストやアイコンを利用して表示してもよい。
メニュー画面生成部28は、あるビューが選択された状態において、そのビューに対応する分類可能項目をもとに生成されたグループのフォルダアイコンICNfをフォルダアイコン配列72に配置する。たとえば、「ジャンルビュー」が設定されている場合、メニュー画面生成部28は、第2データベースファイル16を参照し、項目フィールドF11の欄が「ジャンル名」であるグループのレコードを抽出する。
本実施の形態において、フォルダアイコンICNfは、外形アイコン80と、貼り付け画像82を含んで構成される。外形アイコン80は、複数のグループで共通に使用されるアイコンであり、一例として外形アイコン80は、現実世界のフォルダ、CDやDVDなどの半透明のケースを表現したテクスチャデータである。
貼り付け画像82は、外形アイコン80の中央付近に貼り付けられる。メニュー画面生成部28は、第2データベースファイル16を参照し、そのグループのレコードのアイコンフィールドF14の欄から、アイコンへのリンクを取得する。そして、メニュー画面生成部28は、リンク先のアイコンデータを展開し、必要に応じて、拡大、縮小、あるいはトリミングを施し、外形アイコン80の所定位置に、貼り付け画像82を貼り付ける。ユーザは、貼り付け画像82によって、各グループを視覚的に識別することができる。
アイコンフィールドF14に値が入っていない場合、そのグループのレコードのメンバコンテンツフィールドF13を参照し、たとえば先頭のメンバのコンテンツファイルFCのアイコンを取得し、それを貼り付け画像82として利用してもよい。コンテンツファイルFCのアイコンは、メンバコンテンツフィールドF13から、あるコンテンツファイルFCの識別子を取得し、次に第1データベースファイル12を参照して、その識別子を有するレコードのジャンルアイコンフィールドF9を参照することにより、取得することができる。メンバのコンテンツファイルFCのアイコンが取得できない場合には、初期設定されたあらかじめ決められたアイコンを貼り付け画像として利用してもよいし、あるいは何も貼り付けなくてもよい。
メニュー画面60の中央近傍に位置する注目領域74は、ユーザによる操作の対象となるアイコンが表示されるべき領域である。メニュー画面生成部28は、この注目領域74の近傍位置、すなわち注目領域74の直上に交差領域76が位置するように機能アイコン配列70を表示する。注目領域74はフォルダアイコン配列72の一部を構成する。
操作部30がユーザによる上下方向の指示を取得する間は、その指示に応じて各フォルダアイコンICNfが上下方向に移動する。メニュー画面生成部28は、フォルダアイコンICNfの上下方向の移動を、フォルダアイコン配列72の領域全体を上下方向にスクロールさせることにより実現する。
メニュー画面生成部28は、各フォルダアイコンICNfを上下に移動させる間は、これらを同サイズで表示するが、注目領域74に位置するフォルダアイコンICNf1だけは注目アイコンとしてサイズを拡大させる。メニュー画面生成部28は、注目アイコンの明度、彩度、色相などの要素をさらに変化させてもよいし、点滅表示してもよい。その他のフォルダアイコンICNf2〜ICNf4は、注目アイコンより小さいサイズで表示される。
注目領域74は、第1表示領域RGN1と、第2表示領域RGN2を含む。第1表示領域RGN1、第2表示領域RGN2には、注目領域74に位置するフォルダアイコンICNf1が表すグループに関する情報を表示する。第1表示領域RGN1には、そのグループの名称をテキストで表示する。グループの名称は、第2データベースファイル16の項目値フィールドF12の項目値である。第2表示領域RGN2には、そのグループの付加的な情報を表示する。付加的な情報とは、そのグループに属するメンバコンテンツの個数(図5の例では5トラック)、およびすべてのメンバコンテンツの再生時間の合計(図5の例では20分33秒)などである。
第1表示領域RGN1、第2表示領域RGN2に表示する情報は、第2データベースファイル16を参照して、そのテーブルから直接取得できる情報であることが望ましい。言い換えれば、第2データベースファイル16は、メニュー画面60を表示する際に必要となる情報をフィールドとして用意することが望ましい。この観点から、第2データベースファイル16に、そのグループのメンバ数を格納するフィールド、総再生時間を格納するフィールドを設けるのが好ましい。この場合、メニュー画面60の生成に際し、第2データベースファイル16のみを参照すればよいため、高速な表示が可能となる。ただし、メンバ数は、メンバコンテンツフィールドF13を参照することにより取得でき、総再生時間は、もとのコンテンツファイルFC、あるいは第1データベースファイル12に、各コンテンツファイルFCの再生時間のフィールドが存在する場合にはそれを参照することにより取得することができるため、第2データベースファイル16に別途フィールドとして設けなくてもよい。
メニュー画面生成部28は、機能アイコン、フォルダアイコン、コンテンツアイコンの配列のスクロール表示、注目する機能アイコン、フォルダアイコンおよびコンテンツアイコンの強調表示を処理する。アイコンの強調表示は、例えば他のアイコンと異なる色彩による表示とその変化、アイコンの拡大表示とその状態へ遷移する動きなど、他のアイコンと異なる形式により表現される。
ユーザは、フォルダアイコン配列72を上下方向に移動させることによって、所望のグループを表すフォルダアイコンICNfを、注目領域74に移動させ、指示決定を行う。ユーザによる指示決定は、指示決定部34によって取得され、メニュー制御部26に入力される。メニュー画面生成部28は、指示決定をメニュー画面生成部28に通知する。
メニュー画面生成部28は、指示決定のコマンドを受けると、注目領域74に位置するフォルダアイコンICNfのグループに属するコンテンツファイルFCを象徴するアイコンを、展開表示する。
図6は、グループのメンバのコンテンツファイルFCが展開表示された状態のメニュー画面60aを示す図である。あるグループが選択されると、メニュー画面生成部28は、選択されている機能アイコンICN2および選択されているフォルダアイコンICNf1の表示位置を左方向にシフトし、シフト前の位置に、展開したコンテンツファイルFCのアイコン(以下、コンテンツアイコンICNcという)を表示する。
メニュー画面生成部28は、コンテンツアイコンICNcを展開表示する際に、第1データベースファイル12および第2データベースファイル16を参照する。まず、メニュー画面生成部28は、第2データベースファイル16の選択中のグループのレコードを参照し、メンバコンテンツフィールドF13の値(識別子)を取得する。メンバコンテンツフィールドF13の値は、展開表示すべきグループのメンバコンテンツを示す。続いて、第1データベースファイル12を参照し、表示すべきコンテンツアイコンICNcの情報を取得する。コンテンツアイコンICNcは、アーティストアイコンフィールドF7〜ジャンルアイコンフィールドF9を参照することによって取得可能であり、たとえば現在のビューが「ジャンル」であれば、アイコンフィールドF9を参照し、アイコンデータへのリンクを取得する。
メニュー画面生成部28は、フォルダアイコンICNf1の右方向に隣接する位置にコンテンツアイコンICNcが縦方向に配置されたコンテンツアイコン配列84を表示する。コンテンツアイコン配列84の表示は、フォルダアイコン配列72と同様に実行すればよい。操作部30がユーザによる上下方向の指示を取得する間は、その指示に応じて各コンテンツアイコンICNcが上下方向に移動する。メニュー画面生成部28は、フォルダアイコンICNcの上下方向の移動を、コンテンツアイコン配列84の領域全体を上下方向にスクロールさせることにより実現する。
メニュー画面60a上には、第2の注目領域75が、コンテンツアイコン配列84の一部とオーバーラップするようにして形成される。ユーザの視線の変化を最小限とするために、第2の注目領域75を、図5の注目領域74と同一の位置に配置することが望ましい。コンテンツアイコン配列84のうち、注目領域75内に含まれるコンテンツアイコンICNcは、他のコンテンツアイコンICNc2〜ICNc4よりも拡大して表示される。
第2の注目領域75に位置するコンテンツアイコンICNc1も、注目領域74と同じように、メニュー画面生成部28により強調表示される。操作部30がユーザによる上下方向指示を取得すると、メニュー画面生成部28によってコンテンツアイコン配列84が上下に移動し、第2の注目領域75に入ったコンテンツアイコンICNcが強調表示される。さらに、コンテンツアイコンICNc1の右側には、対応するコンテンツの項目に関する情報として、例えば曲名や演奏時間が表示される。曲名や演奏時間は、コンテンツアイコンと同様に、第1データベースファイル12の対応するフィールドを参照することによって取得可能である。同様に、コンテンツアイコンICNc2〜ICNc4の右側には、情報表示領域77を設け、対応するコンテンツファイルFCのファイル名、曲名や演奏時間等を表示してもよい。
第2の注目領域75に表示されたコンテンツアイコンICNcに対応するコンテンツの再生決定を操作部30が取得すると、そのメニュー制御部26は、選択されたコンテンツファイルFCに関する情報を再生処理部40へと出力する。再生処理部40は、この情報にもとづいて、格納部10に格納されたコンテンツファイルFCにアクセスし、再生処理を実行する。
本実施の形態に係るマルチメディア再生装置100では、メニュー画面60aに表示すべき情報を、コンテンツファイルFCの項目値ごとに分類して表示することが可能である。以下では、ユーザが、コンテンツファイルFCのアーティスト名や、アルバム名、ジャンル名、あるいはコンテンツアイコンICNcを、簡易に入力、修正するための技術について説明する。
本実施の形態に係るファイル管理方法は、要約すると、複数のコンテンツファイルFCを包含するグループに対して、そのグループのある項目について、項目値を入力、修正すると、そのグループに属するコンテンツファイルFCの項目を一括して入力、修正するものである。
図7は、実施の形態に係るファイル管理方法のフローチャートである。まず、コンテンツファイルFCのファイル項目にもとづくグループが生成される(S100)。これは上述したグループ生成部24の処理のうち、ファイル項目が同一であるコンテンツファイルFCの抽出に対応する。
生成したグループに、グループ項目を付与する(S110)。このグループ項目は、コンテンツファイルFCが有するファイル項目と対応する項目である。上述したように、グループに付与されたグループ項目は、「フォルダアイコン」、「アルバム名」、「アーティスト名」、「ジャンル名」に関する項目である。この処理には、グループ生成部24による第2データベースファイル16の生成が含まれる。処理S100、S110は既述した。
続いて、ユーザからグループ項目の修正を受け付ける(S120)。グループに付与されたグループ項目の値が変更されたとき、そのグループに属するコンテンツファイルFCの、変更されたグループ項目と対応するファイル項目の値を、変更後のグループ項目の値に更新する(S130)。そして処理が終了する。以下、図7のフローチャートの処理S120、S130について詳細に説明する。
実施の形態に係るマルチメディア再生装置100において管理されるコンテンツファイルFCは、すでに説明したように、複数の項目データdi1〜di4を有しており、それぞれに対して値が格納可能となっている。さらに、コンテンツファイルFCそのもののデータに含まれず、別ファイルに記録される項目としてアイコンの情報が設定されている。
メニュー画面生成部28が図5に示すメニュー画面60を表示しているときに、ユーザがコントローラによってある操作を実行すると、操作部30がその操作を検出し、メニュー制御部26に通知する。メニュー制御部26は、その操作がフォルダアイコンICNf1に対応するグループのグループ項目を修正の指示であるかを判定する。その操作がグループ項目の修正の指示であった場合、メニュー制御部26は、メニュー画面生成部28にグループ項目を修正するための画面を表示させる。
図8は、グループ項目を修正する際に表示されるメニュー画面60bである。図8は、図5のメニュー画面60がアルバムビューであった場合に、「AAAA」という名称のアルバムが選択されたときに表示すべき画面である。メニュー画面生成部28は、図8のメニュー画面60bに、少なくとも、選択されたグループのフォルダアイコンICNfおよび、そのグループに属するコンテンツファイルFCが共通して有するファイル項目の値を表示する。図8の例では、そのアルバム名「AAAA」のグループのフォルダアイコンICNfが、メニュー画面60b内の領域RGN10に表示される。また、その下の領域RGN11に、アルバム名「AAAA」を表示する。フォルダアイコンICNf、アルバム名に関する情報は、第2データベースファイル16を参照することにより取得可能である。
その下の領域RGN12には、そのアルバムのアーティスト名「BBB」を表示する。アーティスト名の欄は、そのアルバムのグループに属するコンテンツファイルFCのアーティスト名を取得して表示する。一般的には、同一のアルバムは同一のアーティストによって制作されるため、表示した方が、ユーザはそのグループを把握しやすくなるという利点がある。さまざまなアーティストの楽曲を収録したコンピレーションアルバムなどは、そのアルバムに含まれる楽曲のアーティストが複数である場合もあり、この場合、アーティスト欄を空欄とし、あるいは「Various Artist」「VA」などと表示してもよい。領域RGN12に表示すべきアーティスト名は、図3の第1データベースファイル12を参照することにより取得できる。
メニュー画面生成部28は、図8のメニュー画面60b上に、選択マーク90を表示する。この選択マークは、ユーザの操作によって上下に移動可能である。選択マーク90は、入力、修正の対象となるグループ項目を指定するために表示される。図8では、グループ項目として、フォルダアイコンICNfが選択された状態を示している。操作部30がユーザの上下の操作を検出すると、メニュー画面生成部28がこれをメニュー画面生成部28に通知し、選択マーク90を、ユーザが指示した方向に移動させる。図8の状態から、ユーザが下方向に選択マーク90を1回、移動させると、修正対象のグループ項目として「アルバム名」が選択された状態となり、さらに下方向に移動させると、修正対象のグループ項目として「アーティスト名」が選択された状態となる。トラック数やサイズ、再生時間は、グループ項目ではないため、選択マーク90をこれらの位置に移動することはできない。
なお、あるグループ項目を単位としたグループに対しては、単位となるグループ項目以外のグループ項目の修正を禁止してもよいし、認めてもよい。たとえば、図8の例では、グループ項目「アルバム名」が単位となる。
前者の場合、グループ項目「アルバム名」のみ修正を許可される。この場合の利点は、そのグループに属するコンテンツファイルFCがすべて、そのグループ項目に対応するファイル項目について同一の項目値を有しており、グループ項目の修正が、ファイル項目値と1対1で対応しているため、直感的に理解が容易である点である。
後者の場合、グループ項目「アルバム名」のみでなく、「アーティスト名」あるいは「ジャンル名」の修正が許可される。この場合の利点は、ユーザがマルチメディア再生装置100のファイル管理方法を理解していれば、柔軟なコンテンツファイルFCの項目値の修正を行える点である。
ユーザが変更を希望するグループ項目の位置に選択マーク90を移動し、そのグループ項目の入力、修正の意思表示である所定の操作を実行すると、操作部30がこれを検出する。データベース生成部22は、メニュー画面生成部28に所定の操作がなされた旨を通知する。
つまり、本実施の形態では、グループに付与されたグループ項目の値の変更は、GUI上にグループに対応するオブジェクト(フォルダアイコン、アルバム名、アーティスト名等)を表示した状態で、このオブジェクトに対する項目の値の入力として実行される。
項目更新部29は、グループに付与されたグループ項目(アーティスト名、アルバム名、ジャンル名、もしくはアイコン)の値が変更されると、そのグループに属するコンテンツファイルFCの、グループ項目と対応するファイル項目(アーティスト名、アルバム名、ジャンル名、もしくはアイコン)の値を、変更後のグループ項目の値に更新する。
項目更新部29は、修正されるグループ項目が「アイコン」の場合と、「アーティスト名」、「アルバム名」、「ジャンル名」のいずれかである場合とで異なる処理を実行する。この処理の相違は、「アイコン」に関するファイル項目が、コンテンツファイルFCと別ファイル(データベース)に記録されているのに対して、その他の項目は、コンテンツファイルFCおよび別ファイル(データベース)の両方に記録されていることに起因する。
1. 変更すべきグループ項目がアイコンの場合
メニュー画面生成部28は、変更後のアイコンの画像の候補の一覧を画面上に表示する。メニュー画面生成部28は、格納部10内のコンテンツファイルFCのうち、ピクチャファイルのサムネイルを、一覧として表示してもよい。ユーザが、一覧表示された候補から所望の画像を選択すると、メニュー制御部26はこの操作を検出し、選択された画像の格納場所を示すリンク情報を項目更新部29に通知する。
項目更新部29は、グループ項目の修正を反映するために、第2データベースファイル16にアクセスし、修正されたグループのレコードの、アイコンフィールドF14の値を、新たな値、すなわちリンク情報に書き換える。
さらに、項目更新部29は、そのグループに属するすべてのコンテンツファイルFCのファイル項目であって、修正されたグループ項目に対応するファイル項目の値を修正する。このために、項目更新部29は、第1データベースファイル12にアクセスし、そのグループに属するコンテンツファイルFCのレコードのアイコンフィールドF7〜F9のいずれかの値を、新たな値、すなわちメニュー画面生成部28から通知されたリンク情報に書き換える。
項目更新部29は、第1データベースファイル12のアイコンフィールドF7〜F9のいずれの値を書き換えるかを、第2データベースファイル16の項目フィールドF11を参照して決定する。具体的には、項目が修正されたグループのレコードの項目フィールドF11の値が、「アーティスト名」のとき、アイコンフィールドF7の値を、「アルバム名」のとき、アイコンフィールドF8の値を、「ジャンル名」のとき、アイコンフィールドF9の値を書き換える。
2. 変更すべきグループ項目が「アーティスト名」、「アルバム名」、「ジャンル名」のいずれかの場合
メニュー画面生成部28は、ユーザがテキストを入力可能なインタフェースをメニュー画面60上に表示する。ユーザはコントローラやキーボードなどの入力手段を操作してテキストを入力する。
ユーザが所望の文字列を入力し、決定操作を実行すると、操作部30がこれを検出する。メニュー制御部26は、操作部30からこの操作を検出して、入力された文字列のデータを項目更新部29に通知する。
項目更新部29は、グループ項目の修正を反映するために、第2データベースファイル16にアクセスし、修正されたグループのレコードの、第1データベースファイル12の値を、新たな値、すなわち入力された文字列に書き換える。
さらに、項目更新部29は、そのグループに属するすべてのコンテンツファイルFCのファイル項目であって、修正されたグループ項目に対応するファイル項目の値を修正する。このために、項目更新部29は、第1データベースファイル12にアクセスし、そのグループに属するコンテンツファイルFCのレコードのアーティスト名フィールドF4、アルバム名フィールドF5、ジャンル名フィールドF6のいずれかの値を、入力された文字列に書き換える。
項目更新部29は、第1データベースファイル12のアーティスト名フィールドF4、アルバム名フィールドF5、ジャンル名フィールドF6のいずれの値を書き換えるかを、第2データベースファイル16の項目フィールドF11を参照して決定する。具体的には、項目が修正されたグループのレコードの項目フィールドF11の値が、「アーティスト名」のとき、アーティスト名フィールドF4の値を、「アルバム名」のとき、アルバム名フィールドF5の値を、「ジャンル名」のとき、ジャンル名フィールドF6の値を書き換える。
さらに、項目更新部29は、第1データベースファイル12の項目値フィールドF12を参照して、コンテンツファイルFC自体にアクセスする。そして、コンテンツファイルFC内のファイル項目データdi2〜di4のいずれかの値を書き換える。すなわち、項目が修正されたグループのレコードの項目フィールドF11の値が、「アーティスト名」のとき、ファイル項目データdi2の値を、「アルバム名」のとき、ファイル項目データdi3の値を、「ジャンル名」のとき、ファイル項目データdi4の値を書き換える。
以上の1.もしくは2.の処理によって、あるグループのグループ項目に対して行った入力、修正が、そのグループに属するコンテンツファイルFCに反映される。メニュー画面生成部28は、修正された第1データベースファイル12、第2データベースファイル16を参照して、メニュー画面60を再描画する。
なお、本実施の形態に係るファイル管理方法では、グループの項目を修正することにより、コンテンツファイルFCの項目を修正することになり、ユーザがそのファイル管理を熟知していないと、ユーザにとっては意図しない修正が実行されるおそれもある。そこで、メニュー画面生成部28は、グループ項目の修正が、ファイル項目の修正と結びついていることをユーザに知らせるメッセージをメニュー画面60b上に表示してもよい。たとえば、アルバムを単位として生成されたあるグループのアイコンを修正する際には、「アルバム内のすべてのトラックのアイコンを修正します。よろしいですか?」などの確認を促すメッセージを表示してもよい。このようなメッセージの表示は、ユーザが意図しないファイルの項目値の修正を防止する上で有用である。
本実施の形態に係るマルチメディア再生装置100によれば、複数のコンテンツファイルFCを包含するグループに対して、そのグループ項目を修正することにより、各コンテンツファイルFCの、グループ項目に対応するファイル項目の値を修正することができる。その結果、ユーザは、ある共通のファイル項目値を有する複数のコンテンツファイルFCについて、その項目値を修正したい場合に、それぞれのコンテンツファイルFCのファイル項目の値を修正する必要はなく、それらのコンテンツファイルFCを包含するグループの項目値を修正するだけで済む。
たとえば、いくつかのコンテンツファイルFCのファイル項目「ジャンル名」の値が、「ROCK」であったとする。これをユーザが「ROCK/POPS」と書き換えたい場合には、ファイル項目「ジャンル名」が「ROCK」であるグループを表示、選択し、グループ項目名「ジャンル名」の欄を、「ROCK/POPS」に書き換えればよい。この修正は、直ちにそのグループに属するコンテンツファイルFCのファイル項目の「ジャンル名」に反映される。
従来においては、あるコンテンツファイルFCのコンテンツアイコンや、アーティスト名を入力し、あるいは修正したい場合、それぞれのコンテンツファイルFCに対して、それぞれの項目を入力し、修正する必要があった。しかし、格納部10に記録されるコンテンツファイルFCの数が膨大となると、煩わしい作業となる。これに対して、本実施の形態に係るファイル管理方法は、上述したように、簡易にこれらの項目値を入力、修正することができる。
また、本実施の形態では、分類不可グループ「その他」を生成した。分類不可グループには、あるファイル項目値が入力されていないコンテンツファイルFCが分類される。したがって、分類不可グループを選択し、そのグループ項目に値を入力すれば、コンテンツファイルFCのファイル項目に値を一括入力することができる。新たなアルバムを格納部10に格納した場合に、この処理を実行すれば、アルバム名、ジャンル名、アーティスト名、それぞれを、簡易に入力することができる。
また、項目更新部29は、グループ項目の修正を、第2データベースファイル16のレコードの書き換えにより実行し、ファイル項目への修正の反映を第1データベースファイル12のレコードの書き換えにより実行するとともに、必要に応じて、コンテンツファイルFC自体のデータを書き換える。その結果、アーティスト名などのコンテンツファイルFCにデータとして保持されるファイル項目のみでなく、アイコン情報などのコンテンツファイルFCにデータとして保持されないファイル項目についても、グループ項目の修正を反映することができる。
さらに、本実施の形態では、ファイルの管理を第1データベースファイル12を利用して、グループの管理を第2データベースファイル16を利用して実行した。その結果、メニュー管理部20は、メニュー画面を生成、更新する際に、格納部10内に格納されるコンテンツファイルFCにアクセスしなくても済み、高速な描画が可能となる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、その各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について述べる。
実施の形態では、音楽のコンテンツファイルFCを具体例として説明したが、本発明は、コンテンツファイルFCが動画ファイル、ピクチャファイルなどであっても適用できる。コンテンツファイルFCが動画ファイルやピクチャファイルの場合、ファイル項目として、「アイコン」、「撮影年」、「撮影月」などを設定し、これらをグループ項目として設定する。さらに、動画ファイルやピクチャファイルについても、第1データベースファイル12、第2データベースファイル16を生成すればよい。
さらに、本実施の形態では、ファイル項目が同一値を有するファイルをグループとして生成し、グループに対する修正を、ファイルに対して反映する場合について説明したが、本発明はこれには限定されない。たとえば、グループは、ファイルシステムおけるフォルダであってもよく、そのグループに属するファイルは、そのフォルダ内に、ユーザが格納したファイルであってもよい。すなわち、グループの生成規則と、グループ項目あるいはファイル項目は無関係であってもよい。
さらに、グループに項目が設定されない場合にも本発明は適用することができる。すなわち、あるグループが、ファイル項目と無関係に生成されている場合に、このグループをオブジェクトとしてスクリーンに表示し、ファイルが有する項目の値をユーザに入力させる。このとき、そのグループに属するすべてのファイルの項目の値を、入力された値に更新してもよい。
実施の形態では、あるグループに属するコンテンツファイルFCのファイル項目を一括で入力、修正する場合について説明したが、当然ながら、この機能に加えて、各コンテンツファイルFCごとに、ファイル項目を編集可能としてもよい。
実施の形態では、ひとつのコンテンツファイルFCに対して、第1データベースファイル12のアーティストアイコンフィールドF7〜アルバムアイコンフィールドF8を設け、分類可能項目ごとにアイコンを設定可能としたが、これには限定されず、ひとつのコンテンツファイルFCに対して、ひとつのアイコンフィールド、すなわちひとつのアイコンを設定してもよい。この場合、ある分類可能項目で分類されたグループに属した状態でアイコンが指定され、その後、別の分類可能項目で分類されたグループに属した状態でアイコンが変更された場合、変更後のアイコンのリンクを、第1データベースファイル12のアイコンフィールドに格納すればよい。ひとつのアイコンフィールドを、いずれかの分類可能項目のみに対応づけ、対応づけられた分類可能項目で分類されたグループに属した状態でのみ、編集可能としてもよい。
また、本実施の形態に係るファイル管理技術は、図5、図6、図8に示したメニュー画面で例示されるGUI以外を採用した場合にも当然に適用が可能である。
FC コンテンツファイル、 10 格納部、 12 第1データベースファイル、 14 アイコン格納部、 16 第2データベースファイル、 20 メニュー管理部、 22 データベース生成部、 24 グループ生成部、 26 メニュー制御部、 28 メニュー画面生成部、 29 項目更新部、 30 操作部、 32 方向決定部、 34 指示決定部、 36 操作制御部、 40 再生処理部、 50 出力部、 52 画像出力部、 54 音声出力部、 60 メニュー画面、 100 マルチメディア再生装置、 110 ディスプレイ、 120 音声出力装置。