JP4674667B2 - セキュリティユニット及び移動ラック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ラックに簡易に取り付け可能としたセキュリティユニット及びこれを適用してなる移動ラック装置に関するものである。
この種の移動ラック装置は、例えば特許文献1に示されるように、必要に応じて利用者がラックを移動させ、隣接するラックとの間に形成した通路に入り込むことによって、通路に面したラックの収納空間に対して物品の出し入れを行い得るように構成されるもので、固定ラック装置に比べて省スペース化が可能である点に特徴を有している。
一方、かかる移動ラック装置に書類や物品を収納する際のセキュリティを確保するため、ラック間を開成させないようにロック可能としたものが知られている。このものは、すべてのラック間が開成しないように密集させてロックを掛け、或いは一斉解除できるように構成されているのが通例である。
特開2000−37238号公報
ところで、比較的大きな組織においては、かかる移動ラック装置を複数のグループで共用すべく、グループ単位で予め与えられた通路に面する収納空間のみに収納物を保管したい場合がある。このような場合、従来の移動ラック装置では、ラック全体にロック/ロック解除がなされるだけであるため、通路ごとのセキュリティが確保されないという問題があり、特に秘密管理が厳しく問われ始めている昨今においては何らかの対策を講じることが不可欠となっている。
このような不都合を解消するために、例えば電動式の移動ラック装置においては、電動モータを制御する制御盤に適宜のプログラムを組み込んで、ラック単位で認証情報が入力されなければ電動モータのロックが解除できないようにし、或いはクラッチが接続されないように構成して対応することは可能である。また、手動式の移動ラック装置であれば、ハンドルと車輪を連結しているチェーンを動かないように固定する構造等によって対応することは可能である。しかしながら、このように移動ラックのタイプごとに別異の対応をしていたのでは非効率であり、またこのような構造では既設の移動ラック装置に事後的に対応することは難しく、さらに手動式であってもハンドルタイプでないもの(すなわち手で押圧してラックを移動させるタイプのもの)においては上記以外の構造を新たに採り入れる必要が生じる。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、タイプを問わずに利用でき、既設の移動ラック装置にも事後的に適用可能とした簡易で効果的なセキュリティユニット及びこれを採用した移動ラック装置を提供しようとするものである。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明のセキュリティユニットは、複数のラックをレールに沿って移動可能とし、隣接する任意のラック間を開成して当該ラック間に通路を形成し得るようにした移動ラック装置に適用するにあたり、隣接するラック間に跨った状態で当該ラックを構成する筐体に取り付けられてラック間の距離に応じて変形可能な連結手段と、この連結手段に付帯して設けられ隣接するラック間が閉止している状態で連結手段の形状を拘束する拘束手段と、前記連結手段に付帯して設けられ各通路ごとに予め定めた認証情報が取得されることを前提に作動して拘束手段の拘束を解除し当該ラック間の開成動作を許容する解除手段とから構成し、前記連結手段は一対のリンク要素から構成されその板状をなす先端部を重合させて鉛直軸を介して相互に枢結され、前記拘束手段は前記枢結軸から水平方向にずれた部位においてリンク要素の先端部間に構成されている一方、前記解除手段は、電磁的に作動して拘束手段の拘束を解除する作動機構を具備し、この作動機構は、連結手段の形状を拘束する拘束位置と拘束を解除する解除位置との間で変位可能な作動子と、この作動子を駆動するソレノイドを備え、拘束手段は前記作動子がソレノイドに内設したバネによってソレノイドの駆動方向とは逆方向に付勢されることにより構成されていて、隣接するラック同士を開成状態から閉止状態に移行させた際にソレノイドに内設したバネの付勢力で作動子を拘束位置に移動させ、ロック解除に必要な初動時のみソレノイドに通電を行うことで作動子を解除位置に駆動してラック同士を開成方向に移動させ、その後は通電を遮断しても連結手段を構成するリンク要素の下面により作動子を解除位置に押圧保持させ、再びラック間を閉止状態にしたときに前記バネの付勢力でラック同士を開成状態から閉止状態に移行させるようにしていることを特徴とする。
このようにすれば、拘束手段及び解除手段の付帯した連結手段をラック間に跨って取り付ければよく、ラックの駆動機構や内部構造等に依存せずに構成できて、ラック間を所定の認証の下に個別開閉可能にロックする機能を付与することができる。このため、ラックのタイプに拘わらずに採用でき、既設の移動ラック装置にも事後的に有効に適用することが可能となる。また、作動子をソレノイドとバネで駆動して拘束手段及び解除手段として機能させ得るようにしているため、ラック間に跨って配置される連結手段にコンパクトに組み込んで通路の上方に位置づけておくことができる。さらに、ロック解除に必要な初動時にのみソレノイドに通電を行うだけでよく、後は通電を遮断してもラック間を閉止状態にしたときにオートロックが掛かるようになり、省エネで作動して確実にセキュリティ効果を得ることができる。
解除操作を簡易に行い得るようにするためには、作動機構に、特定の認証情報の入力を受け付けてそれが真である場合にのみ前記作動機構に作動命令をなし或いは作動可能状態とする管理部を接続するようにしていることが好適である。
ソレノイドは、作動子を電磁力で往復動作させる往動式のものでもよいが、構造簡素にして必要なときのみ作動し、閉止状態でオートロックが掛けられるようにするためには、隣接するラック同士を開成状態から閉止状態に移行させた際にソレノイドに内設した弾性体の付勢力で作動子を拘束位置に移動させ、ソレノイドにより作動子を解除位置に駆動してラック同士を開成方向に移動させた後は連結手段の一部に設定した当接面により作動子を解除位置に押圧保持させるように構成おくことが有効となる。
外観を良好にし、ラックの動作にも支障とならないようにするためには、連結手段に配線保持空間を設け、この配線保持空間に、少なくとも作動機構と管理部との間を接続する配線を収容し得るようにしておくことが望ましい。
多少の位置ずれや斜行を吸収しつつラック間の連結状態を確実に維持するためには、連結手段に、基端部を隣接する一方のラックに鉛直軸を介して枢着される第1リンク要素と、基端部を隣接する他方のラックに鉛直軸を介して枢着される第2リンク要素とを具備し、これら第1リンク要素及び第2リンク要素の先端部を鉛直軸を介して枢結するようにしておくことが望ましい。
このようなセキュリティユニットを後付けでラック間に取り付る場合には、ラックの頂部における移動方向と直交する奥行き方向の中間部間を連結手段で連結して移動ラック装置を構成することが有効である。
本発明は、以上説明した構成であるから、タイプを問わずに利用でき、既設の移動ラック装置にも事後的に適用可能とした簡易で効果的なセキュリティユニット及びこれを採用した移動ラック装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
この実施例の移動ラック装置は、書庫等に用いられるもので、図1に示すように、一対の互いに平行に敷設したレール1上に複数のラック2を配設し、これらのラック2をレール1に沿って移動させることにより、任意のラック2間に通路Sを形成し得るように構成したものである。なお、左下に位置するラック2は図示しない壁等に隣接させて配置されている。
ラック2は、底板部21と、左右の側板部22と、天板23とから構成される筐体20に複数の棚板24を配置してなるもので、移動方向両端に配置されるラック2以外のものは移動方向両端面側に棚空間を開口させており、移動方向両端に配置されるラック2はその外側に位置する移動方向端面を閉塞されている。そして、前記底板部21の四隅近傍の下面に6つの車輪3を、それぞれレール1と直交する車軸まわりに軸着し、このうち前方もしくは後方の車輪3,3間を駆動軸3aで連結して、駆動機構4から駆動軸3aに正転又は逆転の動力を入力して、ラック2をレール1に沿って前後移動させ得るようにしている。
駆動機構4は、この実施形態においては手動式のもので、ラック2の側板部22に枢支した手動ハンドル41と、この手動ハンドル41に入力される駆動力を前記駆動軸3aに伝達するスプロケットやチェーン等の伝達機構42とからなる。
このように構成される移動ラック装置に対して、本実施例は、隣接するラック2,2間に拘束手段5、解除手段6及び連結手段7からなるセキュリティユニットSUを取り付け、このセキュリティユニットSUにより個別に通路Sをロックするセキュリティ機能を付与している。
具体的に説明すると、連結手段7は、隣接するラック2,2間に跨った状態で当該ラック2を構成する筐体20に取り付けられてラック2,2間の距離に応じて変形可能とされたもので、図2及び図3に示すように、角パイプ部材71a、72aを主体として構成される第1、第2リンク要素71,72を備える。そして、各リンク要素71,72の基端部71b、72bを鉛直軸mを介してそれぞれ対応するラック2の天板23に設けた軸受部23aに枢着し、両リンク要素71,72の先端部71c、72cを重合させて鉛直軸nを介し相互に枢結している。第1リンク要素71の先端部71cは概略円盤状をなし、第2リンク要素72の先端部72cはこれよりも狭小な異形板状をなす。軸受部23aは各ラック2の天板23における奥行き方向中間部に設けられている。両リンク要素71、72が角パイプ部材71b、72bを主体とするのは、軽量を保ちつつ十分な強度を得ると同時に、この角パイプ部材71b、72bの中空部を配線保持空間Pとして利用するためである。勿論、強度的に問題がなければチャネル部材を用いても構わない。
このように構成される連結手段7は、隣接するラック2、2同士が接触して通路Sが全く形成されない図1(右上方)及び図2の状態で、リンク要素71、72同士のなす内角が鋭角となるように内方に折りたたまれて閉止状態となり、通路Sが形成される図1(左下方)及び図4の状態では、リンク要素71、72同士のなす内角が閉止形状よりも平面視概略V字状に大きくなる開成状態となる。そして、リンク要素71,72の先端部71c、72c同士が摺動しつつ、また各リンク要素71,72の基端部71b、72bがラック2の天板23に設けた軸受部23aで摺動しつつ、両状態間において姿態を変化させ得るようにしている。
拘束手段5は、隣接するラック2,2間が閉止状態にあるときに連結手段7の形状を拘束するものであり、解除手段6はその拘束手段5による拘束を解除するものであって、本実施形態では図5〜図8に示すように連結手段7の形状を拘束する拘束位置(L)と拘束を解除する解除位置(F)との間で変位可能な作動子81を具備し、この作動子81をソレノイド82で駆動することにより本発明の作動機構8として機能させて、この作動機構8に拘束手段5及び解除手段6の役割を兼ねさせている。
ソレノイド82は、図2〜図8に示すように、下側に位置する第1リンク要素71の先端部71cの下面において枢結軸nから水平方向にずれた部位に取り付けられ、このソレノイド82の出力軸を前記作動子81となしている。ソレノイド82は、内設した弾性付勢手段であるバネ82aによって作動子81を突出方向に常時付勢しており、給電時のみバネ82aに抗して作動子81を没入させるように構成されたものである。第1リンク要素71の先端部71cにおける作動子81の作動線上には、この作動子81を挿通させ得る挿通孔71dが設けられ、第2リンク要素72の先端部72cにおける枢結軸nから変位した対応部位には、突出状態にある前記作動子81を受容する挿通孔72dが設けられており、これらの挿通孔71d、72dは、隣接するラック2,2が図2に示す閉止状態をとったときに軸心を合致させ、そこから開成状態に向かうにつれて図4に示すように水平方向にずれて行くように設定してある。
すなわち、隣接するラック2,2同士を図4に示す開成状態から図2に示す閉止状態に移行させた際に、ソレノイド82に内設したバネ82aにより作動子81を付勢して当該作動子81を図8→図7のように挿通孔72dに進入する拘束位置Lに移動させ、ソレノイド82の駆動により作動子81を没入させて挿通孔72dから離脱する解除位置Fに駆動すれば、隣接するラック2,2同士を開成方向に移動させることができる。ラック2,2間がある程度開成するか、或いは解除動作から所定時間経過するかした後にソレノイド82への給電を停止するようにしても、リンク要素71、72のなす角度が開いていれば、図8に示すようにリンク要素72の下面72eを当接面としてこの当接面で作動子81の頭81bを押さえて当該作動子81を解除位置Fに保持する。そして、再びラック2,2間を図2に示す閉止状態に移動させたときに、バネ82aの弾性で再度作動子81を図7の拘束位置Lに引き込むことができる。
そして本実施形態は、前記ソレノイド82に、特定の認証情報の入力を受け付けてそれが真である場合にのみ前記作動機構8のソレノイド82に作動命令をなし或いは作動可能状態とする管理部9を接続するようにしている。
この管理部9は、図9に示すように、CPU91a、メモリ91b及び入出力インターフェース91c、91dを備えた通常のマイクロコンピュータユニット91を主体として構成され、メモリ91b内には入力される認証情報S1及び通路情報S2に基づいて適宜のラック2,2間に位置するソレノイド82を駆動するプログラムが少なくとも格納してある。すなわち、例えばIDカードを介して各通路Sごとに利用権限を付与している場合には、CPU81aはIDカードから認証情報S1が入力されると、その認証情報S1がメモリ91b内に記録されている認証データD1と合致するか否かを判断し、判断結果が真である場合に利用者からの通路情報S2の入力を受け付ける。このために、図1に示すようにラック2の側板22にカードリーダやテンキー等の機能を備えた入力ユニット92が取り付けられる。そして、入力される通路情報S2が予め認証情報S1と関連づけてメモリ91b内に記録された通路データD2と合致するか否かを判断し、それが真である場合に初めて対応するソレノイド82に対して通電を行い、その利用者に許容された通路Sを開成できる状態にする。
以上のようにして、本実施形態のセキュリティユニットSUは、移動ラック装置に適用するにあたり、隣接するラック2,2間に跨った状態で当該ラック2を構成する筐体20に取り付けられてラック2,2間の距離に応じて変形可能な連結手段7と、この連結手段7に付帯して設けられ隣接するラック2,2間が閉止している状態で連結手段7の形状を拘束する拘束手段5と、前記連結手段7に付帯して設けられ各通路Sごとに予め定めた認証情報が取得されることを前提に作動して拘束手段5の拘束を解除し当該ラック2,2間の開成動作を許容する解除手段6とから構成し、前記連結手段7は一対のリンク要素71、72から構成されその板状をなす先端部71c、72cを重合させて鉛直軸nを介して相互に枢結され、前記拘束手段5は前記枢結軸nから水平方向にずれた部位においてリンク要素71、72の先端部71c、72c間に構成されているようにする一方、前記解除手段6は、電磁的に作動して拘束手段5の拘束を解除する作動機構8を具備し、この作動機構8は、連結手段7の形状を拘束する拘束位置Lと拘束を解除する解除位置Fとの間で変位可能な作動子81と、この作動子81を駆動するソレノイド82を備え、拘束手段5は前記作動子81がソレノイド82に内設したバネ82aによってソレノイド82の駆動方向とは逆方向に付勢されることにより構成されていて、隣接するラック2,2同士を開成状態から閉止状態に移行させた際にソレノイド82に内設したバネ82aの付勢力で作動子81を拘束位置Lに移動させ、ロック解除に必要な初動時のみソレノイド82に通電を行うことで作動子81を解除位置Fに駆動してラック2,2同士を開成方向に移動させ、その後は通電を遮断しても連結手段7を構成するリンク要素71の下面により作動子81を解除位置Fに押圧保持させ、再びラック2,2間を閉止状態にしたときに前記バネ82aの付勢力でラック2,2同士を開成状態から閉止状態に移行させるようにしているものである。
このようにすれば、拘束手段5及び解除手段6の付帯した連結手段7をラック2,2間に跨って取り付ければよく、ラック2の駆動機構や内部構造等に依存せずに構成して、ラック2,2間を所定の認証の下に個別開閉可能にロックすることができる。このため、ラック2が図示のように手動式であるもの以外に、例えばタイプの異なる手動式のものや電動式のものであっても採用でき、このようなセキュリティ機能の設けられていない既設の移動ラック装置に対しても事後的に有効に適用することが可能となる。また、作動子81をソレノイド82で駆動して拘束手段5及び解除手段6として機能させ得るようにしているため、ラック2,2間に跨って配置される連結手段7にコンパクトに組み込んで通路Sの上方に位置づけておくことができる。さらに、隣接するラック2,2同士を開成状態から閉止状態に移行させた際にソレノイド82に内設したバネ82aの付勢力で作動子である作動子81を拘束位置Lに移動させ、ソレノイド82により作動子81を解除位置Fに駆動してラック2,2同士を開成方向に移動させた後は連結手段7を構成するリンク要素71の下面により作動子81を解除位置に押圧保持させるように構成しているため、構造簡素にしてロック解除に必要な初動時にのみソレノイド82に通電を行うだけでよく、後は通電を遮断してもラック2,2間を閉止状態にしたときにオートロックが掛かるようになり、省エネで作動して確実にセキュリティ効果を得ることができる。
た、作動機構8に、特定の認証情報の入力を受け付けてそれが真である場合にのみ前記作動機構8に作動命令をなし或いは作動可能状態とする管理部9を接続するようにしており、図9に示す管理部9への入力手段も図1に示す入力ユニット92のように操作し易い各ラック2の側板22に簡単に取り付けることができるので、解除操作を適切な位置から簡易になし得るものとなる。そして、このような入力ユニット92も移動ラックのタイプによらず簡単に取り付けでき、既設の移動ラックにも後付けが可能である点でも、本発明の基本的効果を実効あらしめることになる。
また、連結手段7に配線保持空間Pを設け、この配線保持空間Pに、図6に示すように少なくとも作動機構8と管理部9との間を接続する配線Cを収容することができるため、通路Sの上方に配線Cが見苦しく露出して外観を毀損したり、ラック2の動作の支障となること等を有効に回避することができる。
さらに連結手段7が、基端部71bを隣接する一方のラック2に鉛直軸mを介して枢着される第1リンク要素71と、基端部72bを隣接する他方のラック2に鉛直軸mを介して枢着される第2リンク要素72とを具備し、これら第1リンク71及び第2リンク72の先端部71c、72cを鉛直軸nを介して枢結するようにしているため、ラック2に多少の位置ずれや斜行があっても鉛直軸m、m、nを結ぶ仮想三角形の形状や方位を変えながらこれを吸収しつつラック2,2間の連結状態を確実に維持することになり、このような物理的結合構造によっても早期にセキュリティユニットSUが破損する事態を有効に回避することが可能となる。
そして、このようなセキュリティユニットSUを後付けで各ラック2に適用し、その頂板23における移動方向と直交する奥行き方向の中間部間を連結手段7で連結するだけであるため、取り付けが必要最小限の部品点数及び作業工数で済み、連結手段7が通路Sの比較的奥上方に位置することで利用者に与える違和感を低減し、ラック2,2間に均等に連結力を作用させることでセキュリティ効果を担保し、位置ずれや斜行にも有効に対応し得るものとなる。
なお、各部の具体的な構成は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、拘束手段及び解除手段は必ずしも上記の構成に限るものではなく、ソレノイドを用いる場合にも、例えば2値信号によって突出位置及び没入位置に反転移動してその位置に吸着保持される復動式のもの等を用いることも可能である。また、連結部材をラックに対してリニアにスライド移動可能な構成とし、拘束手段や解除手段をそのスライド移動を選択的に禁止する構成としても本発明の基本的な効果が奏される。さらに、入力ユニットを壁面等に配置して集中管理するようにしてもよいし、ラック幅が長いものであれば連結手段を奥行き方向の複数箇所に均等に連結手段を設ける構成等も妨げるものではない。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る移動ラック装置の斜視図。 同実施形態に係るセキュリティユニットの平面図。 同側面図。 図2に対応した作用説明図。 同実施形態における拘束手段及び解除手段の部分を示す拡大図。 図5に対応した斜視図。 同実施形態の拘束状態を示す説明図。 同実施形態の解除状態を示す説明図。 同実施形態に係る管理部の構成図。
符号の説明
1…レール
2…ラック
5…拘束手段
6…解除手段
7…連結手段
8…作動機構
9…管理部
71…第1リンク要素
72…第2リンク要素
81…作動子
82…ソレノイド
C…配線
m、n…鉛直軸
P…配線保持空間
S…通路

Claims (5)

  1. 複数のラックをレールに沿って移動可能とし、隣接する任意のラック間を開成して当該ラック間に通路を形成し得るようにした移動ラック装置に適用されるものであって、
    隣接するラック間に跨った状態で当該ラックを構成する筐体に取り付けられてラック間の距離に応じて変形可能な連結手段と、この連結手段に付帯して設けられ隣接するラック間が閉止している状態で連結手段の形状を拘束する拘束手段と、前記連結手段に付帯して設けられ各通路ごとに予め定めた認証情報が取得されることを前提に作動して拘束手段の拘束を解除し当該ラック間の開成動作を許容する解除手段とから構成し、前記連結手段は一対のリンク要素から構成されその板状をなす先端部を重合させて鉛直軸を介して相互に枢結され、前記拘束手段は前記枢結軸から水平方向にずれた部位においてリンク要素の先端部間に構成されている一方、前記解除手段は、電磁的に作動して拘束手段の拘束を解除する作動機構を具備し、この作動機構は、連結手段の形状を拘束する拘束位置と拘束を解除する解除位置との間で変位可能な作動子と、この作動子を駆動するソレノイドを備え、拘束手段は前記作動子がソレノイドに内設したバネによってソレノイドの駆動方向とは逆方向に付勢されることにより構成されていて、隣接するラック同士を開成状態から閉止状態に移行させた際にソレノイドに内設したバネの付勢力で作動子を拘束位置に移動させ、ロック解除に必要な初動時のみソレノイドに通電を行うことで作動子を解除位置に駆動してラック同士を開成方向に移動させ、その後は通電を遮断しても連結手段を構成するリンク要素の下面により作動子を解除位置に押圧保持させ、再びラック間を閉止状態にしたときに前記バネの付勢力でラック同士を開成状態から閉止状態に移行させるようにしていることを特徴とする移動ラック装置のセキュリティユニット。
  2. 作動機構に、特定の認証情報の入力を受け付けてそれが真である場合にのみ前記作動機構に作動命令をなし或いは作動可能状態とする管理部を接続するようにしている請求項1記載のセキュリティユニット。
  3. 連結手段に配線保持空間を設け、この配線保持空間に、少なくとも作動機構と管理部との間を接続する配線を収容し得るようにしている請求項1又は2何れかに記載のセキュリティユニット。
  4. 連結手段が、基端部を隣接する一方のラックに鉛直軸を介して枢着される第1リンク要素と、基端部を隣接する他方のラックに鉛直軸を介して枢着される第2リンク要素とを具備し、これら第1リンク要素及び第2リンク要素の先端部を鉛直軸を介して枢結したものである請求項1〜3何れかに記載のセキュリティユニット。
  5. 請求項1〜4何れかに記載のセキュリティユニットを後付けでラック間に取り付け、その際にラックの頂部における移動方向と直交する奥行き方向の中間部間を連結手段で連結していることを特徴とする移動ラック装置。
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