JP4674665B2 - 天板付き家具 - Google Patents

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Description

本発明は、オフィス等に利用される天板付き家具に関するものである。
一般的な天板付き家具は、脚構造体に天板を強固に固定して使用するのが通例である。脚構造体が袖タイプである場合や側板タイプである場合は、天板を脚構造体に固定し易いが、例えば前後左右を支柱タイプの脚に支持させるような天板付き家具では、特許文献1に示すように、各脚の上端にプレートを設け、このプレートを天板の下面に止着することにより、天板と脚とを強固に固定するようにしている。
特開2002−125766
ところで、天板下の配線空間を開放する等の目的で、天板を前後スライド可能に支持させる構造の天板付き家具があるが、このような構造の下では天板を脚構造体に固定することができない。特に脚構造体を支柱タイプで実現しようとする場合、脚同士をフレーム部材により強固に連結して脚構造体としての自立性や強度を確保することが不可欠となる。しかしながら、例えばセンター引出しを設ける場合のように、左右の前脚間をフレーム部材で連結することができない事情があるときは、前脚と後脚との間を連結するフレーム部材によって当該前脚を片持ち的に支持する以外に手立てがなく、特に天板に荷重の掛かる通常使用位置で、前脚が正面視ハの字状に開いたり平行リンク状に歪んだりする現象が生じ易いという問題がある。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、脚構造体を支柱タイプの脚から構成しても脚の取付強度を不当に低下させることなく天板を前後スライドする構造を有効に採用することができ、脚構造体が他のタイプである場合にもこれを有効に応用できるようにした天板付き家具を新たに提供することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち本発明は、天板が脚構造体に対して前後方向にスライド移動する構造の天板付き家具において、脚構造体の前端部において上端部よりも上方に被係合部を持ち出して設けるとともに、天板の前端側の下面に係合部を設け、これら係合部と被係合部との幅方向の係合寸法を脚構造体の前端部の幅寸法よりも長寸に設定して、天板が後方に向かって通常使用位置まで移動した際に、天板の係合部を脚構造体の被係合部に係合させて、脚構造体が幅方向に傾動する動作を抑止するようにしたことを特徴とする。
このようなものであると、天板が脚構造体と係合している限りにおいて、天板を脚構造体に固定したのと同等ないしそれに準ずる効果が得られるので、天板をスライド移動させる構造を採用しても、通常使用位置で脚構造体の前端部が正面視ハの字状に開いたり平行リンク状に歪んだりする現象を有効に防止することが可能となる。また、脚構造体の上端部よりも上方に被係合部を持ち出して設け、この被係合部に天板の下面に設けた係合部を係合させるようにしているので、十分な係合状態を実現することができ、さらに、それらの天板の幅方向に沿った係合寸法が、脚構造体の幅寸法よりも長寸に設定されているので、脚構造体の傾動に対して係合部と被係合部の係合による抑止力を有効に高めることができる。
天板と脚構造体の間に不当な隙間を作ることなく、十分な取付強度を確保するためには、被係合部の形状若しくは被係合部の周辺の形状が、脚構造体と天板の間隙に収まるプレート状をなしていることが好ましい。同様の理由で、係合部の形状若しくは係合部の周辺の形状が、天板の前端側の下面に付帯して脚構造体と天板の間隙に収まるプレート状をなしていることが好ましい。
係合を簡単で確実なものにするためには、脚構造体の被係合部若しくは天板の係合部の何れか一方が天板のスライド方向に突出する突起をなし、他方が当該突起を受容する略矩形状の凹所をなしていることが有効である。
本発明は、前後左右に独立した支柱タイプの脚を備えた脚構造体の天板付き家具に適用して極めて有用であり、特に、脚構造体が、前脚と後脚の間及び後脚間をフレーム部材で連結し、前脚間を開放した構造のものである天板付き家具に適用した場合の効果が大きい。このような構造は、前脚間にフレーム部材の厚み寸法内に収まるセンター引出しを設ける構造として極めて適したものである。
本発明は、以上のような構成であるから、脚構造体を支柱タイプの脚から構成しても脚の取付強度を不当に低下させることなく天板を前後スライドする構造を有効に採用することを可能とした新規有用な天板付き家具を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
この実施形態の天板付き家具は、図1〜図3に示すように、脚構造体1に移動体である天板2及びセンター引出し3を相互に独立してスライド移動し得るように支持させたものである。
具体的に説明すると、脚構造体1は、図4及び図5に示すように、左右の脚要素1a、1a間を後部横架材11及び中間横架材12で連結し、前横架材に相当する部位を開放した構成からなるもので、脚要素1aは前後に対をなす前脚13a及び後脚13bの間を側部架材14で連結した門形をなす。これら後部横架材11及び側部架材14には長手方向に沿って内側に連続開口する水平溝fを有するフレーム部材F1が、また中間横架材12には長手方向に沿って両側に連続開口する水平溝fを有するフレーム部材F2がそれぞれ用いられている。水平溝fの溝幅fxは、図7等に示すように、フレーム部材F1、F2の内部に形成される中空部の上下内法寸法FXよりも若干幅狭とされ、水平溝fの立壁の内面に後述する固定子たるナット部材8(図18参照)を係止させ得るようにしている。
天板2は、厚み寸法が10mm程度の薄板状のもので、側部架材14の内側に連続開口する水平溝fに図6に示すように移動子たる可動ローラ20を2つ配し、前記可動ローラ20の支軸に第1可動ブラケット21及び第2可動ブラケット22を取り付けて、これら両可動ブラケット21,22の上方に形成した天板取付面に天板2の中間部及び後縁部を止着している。両可動ブラケット21,22は、その一部に設けた凸部21a、22aを水平溝fの上下両縁間に差し込むことによって天板取付面の水平状態を保持するものである。そして天板2を、図2及び図7に示すように前方にスライド移動して脚構造体1の奥部領域1Bを上方に開放する前方スライド位置2Fと、図1及び図8に示すように後方にスライド移動して前記奥部領域1Bを閉止する後方スライド位置2B(通常使用位置)との間で移動可能としている。その際、前縁側の下面を側部架材14に設けた前縁側支持体である第1固定ローラ23に添接支持させており、図7に示す前方スライド位置2Fと図8に示す後方スライド位置2Bとの間で天板2の前縁側の下面をバックアップしている。また、この天板2は、幅方向中央部の撓みを防止するために、図4に示すように中央部下面を中間横架材12に設けた中間支持体たる第2固定ローラ24に添接支持させており、図9に示す前方スライド位置2Fと図10に示す後方スライド位置2Bとの間で天板2の中央部の下面をバックアップしてその撓みを防止している。
そして、これに伴い天板2に、図12に示す前方スライド位置2Fに係止するための第1ラッチ部材41と、図14に示す後方スライド位置2Bに係止するための第2ラッチ部材42と、図13に示す中間スライド位置2Mに係止するための第3ラッチ部材43とを設けるとともに、天板2が前方スライド位置2F及び後方スライド位置2Bにある図7及び図8の状態で当該天板2の前縁側の上下動を規制する係合構造51、52を採用し、さらに天板2が前方スライド位置2F及び後方スライド位置2Bにある図9及び図10の状態で当該天板2の後縁側の上下動を規制する規制部61、62を設けている。
ラッチ部材41,42,43は、天板2の奥行き方向に沿った3箇所に設けられ、それらのラッチ部材41,42,43を所定の移動位置で中間横架材12の外面に往路及び復路にて段階的に当接させ、天板2を所定の移動位置に係止するものである。
これらのラッチ部材41,42,43は、図11〜図17に示すように、支軸m回りに取り付けた天秤状のもので、中間横架材12が移動方向に対して垂直な第1当接面である立面12a及び移動方向に対して平行な第2当接面である上面12bを有する概略角パイプ状をなすことに関連づけて、後述するバネ44cにより弾性付勢した通常姿勢において前記立面12aに対面可能な立面4a及び前記上面12bに対面可能な下向面4bを有するとともに、立面4aの下方に中間横架材12の立面12aの中間高さから当該立面12aよりも若干高い位置まで傾斜する傾斜面4cを設けている。そして、例えば天板2を前方へスライド移動させた場合、ラッチ部材41が傾斜面4cに沿って支軸m回りに天秤動作を行いながら中間横架材12の上面12bを乗り越えた位置で、図12(a)に矢印で示すようにラッチ部材41,42,43が逆方向の天秤動作を通じて通常姿勢に復帰することにより、ラッチ部材41の立面4a及び下向き面4bを中間横架材12の立面12a及び上面12bに当接ないし近接させるようにしている。そして、その後に天板2を押し込む方向の移動力を受けた場合に、それら立面4aと立面12aとの間、及び下向き面4bと上面12bとの当接力が増す方向にラッチ部材41が中間横架材12に対して突っ張り、天板2の前方スライド位置2Fにおけるラッチ状態を保持するようにしている。
また、この位置から後述するラッチ解除用レバー45を操作してラッチ部材41,42,43を同図(b)のように中間横架材12と干渉しない水平姿勢にした後、天板2を後方へスライド移動させると、ラッチ部材41の傾斜面4cが中間横架材12の上面12bを乗り越えた位置で、ラッチ部材41,42,43が天秤動作を通じて通常姿勢に復帰し、引き続くスライド動作によって図13に示すようにラッチ部材42の立面4a及び下向き面4bを中間横架材12の立面12a及び上面12bに当接ないし近接させるようにしている。したがって、その後に天板2を引き続き押し込む方向の移動力を受けても、それら立面4aと立面12aとの間、及び下向き面4bと上面12bとの当接力が増す方向にラッチ部材43が中間横架材12に対して突っ張るため、天板2の中間スライド位置2Mにおけるラッチ状態を保持するようにしている。
さらにまた、この位置から後述するラッチ解除用レバー45を操作してラッチ部材ラッチ部材41,42,43を同図(b)のように水平姿勢にした後、天板2を後方へスライド移動させると、ラッチ部材42、43の傾斜面4cが中間横架材12の上面12bを乗り越えた位置で、ラッチ部材41,42,43が天秤動作を通じて図14(a)の通常姿勢に復帰して、ラッチ部材42の立面4a及び下向き面4bを中間横架材12の立面12a及び上面12bに当接ないし近接させるようにしている。したがって、その後に天板2を前方に引き出す方向の移動力を受けても、それら立面4aと立面12aとの間、及び下向き面4bと上面12bとの当接力が増す方向にラッチ部材42が中間横架材12に対して突っ張るため、天板2の後方スライド位置2Bにおけるラッチ状態を保持するようにしている。
ところで、これらのラッチ部材41,42,43は、図11〜図17に示すように、ラッチハウジング40xに収容されている。このラッチハウジング40xは、前記脚構造体1と前記天板2との間に存する10mm程度の隙間に配置される薄板状のもので、複数箇所に貫通孔40a、40b、40cを有しており、これらの貫通孔40a、40b、40cに収容するようにしてその厚み内に、天板2を横架材12に係止させる場合のみ厚み内から突出する前記ラッチ部材41,42,43と、次に述べるラッチ解除用レバー45のレバー操作力を前記ラッチ部材に伝達する伝達部材44とを組み込んでいる。貫通孔40cは一部が有底溝になっている。また、ラッチ解除用レバー45は、前記ラッチハウジング40xから突出した位置に周辺部位(特に後述する基板40y)と干渉しない状態で配置される。
ラッチ解除用レバー45は、天板2の前縁部下面に鉛直軸n回りに回転可能に取り付けられるもので、操作縁45a、45bの何れを操作しても、伝達部材44を介してラッチ部材41,42,43を回転させて横架材12との係止状態を解除し得るようにしたものである。伝達部材44は、前記ラッチ解除用レバー45の回転操作に伴い奥行き方向に前後移動するロッド44aと、このロッド44aが後方に移動することによってラッチ部材41,43を支軸m回りにすくい上げる作動体44bと、ロッド44aを前方に付勢してラッチ解除用レバー45とともにこれらを通常位置にオフセットするバネ44cとを具備してなる。図15(a)→(b)は作動体44bが後方に移動した際にラッチ部材41,43に一体的に設けたテーパ状の受力部41a、43aに潜り込んでラッチ部材41,43を支軸m回りにすくい上げる様子を示している。なお、ラッチ部材42は、先端42bをラッチ部材43の先端43bに押し下げられる位置に係わり合わせて支軸m回りに取り付けられているもので、ラッチ部材43とともに同期作動するように構成されている。
次に、天板2の前縁側の上下動を規制する係合構造51,52について説明する。図6〜図8に示すように、前側の可動ローラ20の支軸に取り付けてある第1可動ブラケット21には前方に向かってL形に突出する第1係合部51aが、また天板2の前縁側の下面に取り付けている基板40yには後方に向かって突出する断面L形をなす第2係合部52aがそれぞれ設けてあり、対する側部架材14には、天板2の前方スライド位置2F(図7参照)で前記第1係合部51aが到来する部位に前記固定ローラ23のハウジング23hを利用して切欠状の第1被係合部51bが、また天板2の後方スライド位置2B(図8参照)で前記第2係合部52aが到来する部位に同じく前記固定ローラ23のハウジング23hを利用してスリット状の第2被係合部52bが、それぞれ設けてある。そして、天板2を後方スライド位置2Bから前方スライド位置2Fまで移動させた際に、図7に示すように天板2側に設けた第1係合部51aを脚構造体1の前縁部に設けた第1被係合部51bに係合させて天板2の前縁側の上動動作を規制する係合構造51を構成し、天板2を前方スライド位置2Fから後方スライド位置2Bまで移動させた際に、図8に示すように天板2側に設けた第2係合部52aを脚構造体1の前縁部に設けた第2被係合部52bに係合させて天板2の前縁側の上下動を規制する係合構造52を構成するようにしている。勿論、第1被係合部51bもスリット状のものにして第1係合部51aを係合させた際に天板2の前縁側の上下動を規制するようにしてもよい。
そしてさらに、前記第2係合部52a及び第2被係合部52bからなる係合構造52には、上述した天板2の上下動規制機能以外に、脚構造体1を構成する前脚13aの天板幅方向の振れ止めの機能も備わる。
すなわち、図22及び図23に詳細に示すように、この実施形態における第2被係合部52bの周辺形状つまりハウジング23hの上端部23hbは、プレート状のもので、当該ハウジング23hの基端部23haよりも天板2の幅方向に拡開した平面形状を有するとともに、脚構造体1と天板2の間隙Dに収まる厚み寸法を有している。このハウジング23hの上端部23hbは、一端側h21が側部架材14のフレーム部材F1上に迫り出してその部位に設けたねじ挿通孔23h0においてフレーム部材F1にねじ止めされ、他端側h22が基端部23haよりも天板2の中央よりに迫り出している。そして、このように脚構造体1の上端部よりも上方に持ち出した前記ハウジング23hのプレート状の上端部23hbにスリットのごとき略矩形状の凹所を設け、この凹所を第2被係合部52bとしている。一方、第2係合部52aの周辺形状つまりこれを一部に形成した基板40yの形状は、プレート状のもので、天板2の下面に付帯して取り付けられ、当該天板2が通常使用位置2Bにある図22(a)〜(c)の状態で前脚13aの上方にあって前脚13aよりも天板中央側に拡開した平面形状を有するとともに、脚構造体1と天板2の間隙Dに収まる厚み寸法を有している。そして、このように天板2の下面に垂下させた前記プレート状の基板40yに略矩形状の突起を設け、この突起を第2係合部52aとなしている。この第2係合部52aには前記第2被係合部52bに比較的緊密に挿入され得る幅寸法及び上下寸法が設定してあり、これら係合部52aと被係合部52bからなる係合構造52の幅方向係合寸法Lxは、脚構造体1の前端部に位置する前脚13aの幅寸法Lyよりも長寸に設定されている。
つまり、かかる係合構造52によって、天板2が後方に向かい通常使用位置2Bまで移動した際に、天板2の前端側に位置する第2係合部52aが脚構造体1の前端部に位置する第2被係合部52bに係合し、これにより天板2が基板40y及びハウジング23hを介してフレーム部材F1や前脚13aからなる脚構造体1と一体的となって、前脚13aがフレーム部材F1のねじりを伴いながら幅方向に傾動させる動作(図22(c)に矢印Zで示す動作)が抑止されることとなる。
さらに、天板2の後縁側の上下動を規制する規制部61、62について説明する。図5及び図10に示すように、規制部62は、後部横架材11の水平溝fが後方スライド位置2Bにある天板2の後縁部近傍の下面に位置して前方に連続開口することに鑑みて、天板2の後縁部側の下面に水平軸を介してローラ25を取り付け、天板2の移動に伴ってこのローラ25を水平溝fに係合させるようにしている。さらに、図5及び図9に示すように、規制部61は、中間横架材12の水平溝fが前方スライド位置2Fにある天板2の後縁部近傍の下面に位置して後方に連続開口することに鑑みて、天板2の後縁部側の下面に水平軸を介して前記ローラ25と同様のローラ26を取り付け、このローラ26を水平溝fに係合させるようにしている。
一方、センター引出し3は、図4、図5及び図9等に示すように、引き手部31、底板32、左右の側板33及び背板34を具備し、幅寸法が天板の幅寸法に略等しく、上下寸法が30mm前後に設定された扁平箱状のもので、奥行き寸法が押し込んだ状態で左右の脚要素1aの前半部間に位置する扁平箱状をなす。この天板付き家具を構成するセンター引出し3の奥行き寸法は天板2の奥行き寸法の略半分程度に設定してあり、当該センター引出し3の後方に、左右の脚要素1aの後半部間に位置づけて固定トレー7を設けている。センター引出し3は、側部架材14の側方に連続開口する水平溝fに取り付けた前記第1ブラケット23hと、中間横架材12の前方において側部架材14の水平溝fに取り付けた第2ブラケット30とに亘って、前記第1可動ブラケット21と干渉しないようにレール部材であるサスペンションレール30aを取り付け、このサスペンションレール30aに側板33を前後スライド可能に支持させたものである。
なお、本実施形態では、前記第1ブラケット23hは前記固定ローラ23のハウジング23hと共通のもので、それらの機能を備え併せている。
一方、固定トレー7は、前板71、底板72及び後板73を具備するもので、前板71及び後板73をそれぞれ中間横架材12及び後部横架材11に水平溝fを利用して天板2のスライド動作を妨げないように取り付けている。すなわち、天板2は固定トレー7を上方に開放する図2の前方スライド位置2Fとその上方を閉止する図1の後方スライド位置2Bとの間でスライド移動可能であり、これに対してセンター引出し3は、固定トレー7を閉止している天板2に対して前方に突出して上方に開放される図3の引き出し位置3Fと天板2に閉止される図1の押し込み位置3Bとの間でスライド移動可能とされている。図6において符号70で示すものは固定トレー7の取り付け用ブラケットであり、中間横架材12の後方において側部架材14の水平溝fに取り付けられる。
このように、この天板付き家具は天板2及びセンター引出し3が極めて薄肉である点に特徴を有し、従来の天板付き家具とは大きくその外観を異にするものである。
なお、前記可動ローラ20は脚構造体1を組み付ける前段階において端部が開放された状態でフレーム部材F1内に挿入するか、或いは適宜部位にキャップ等で閉止可能な切欠を設けてそこより挿入すればよい。また、前記ブラケット23h、30、70等のレール溝fへの取り付けは、図18に示すような固定子たるナット部材8を利用することが便利である。このナット部材8は、フレーム部材F1の溝幅fxよりも幅寸法wが小さくまたフレーム部材F1の上下方向の内法寸法FXに略等しい丈hを有するもので、このナット部材8は水平溝fから内部に挿入した後に自然に略90°回転するような偏心ウェイト構造をなしている。このようなナット部材8に対して、ブラケット23h、30、70に形成した一対の凸部80をナット部材8の両縁8aを抱くように差し込み、その状態でブラケット23h、30、70を貫通させたねじ81をナット部材8に設けたねじ孔8bに締着することによって、ブラケット23h、30、70をフレーム部材F1に水平溝fを利用して固定し得るようにしている。
さらに、この実施形態は、天板2及びセンター引出し3を脚構造体1に独立してスライド移動可能に支持するとともに、これら天板2及びセンター引出し3を脚構造体1に対して同時に施開錠するロック機構9を設けている。
このロック機構9は、図4、図5並びに図19〜図21に示すように、センター引出し3に設けられて前記スライド方向と直交する方向に突没可能なロック杆91と、天板2及び脚構造体1にブラケット92,93を利用して設けられる挿通窓92a,93aとを具備し、ロック杆91を両挿通窓92a,93aに対し挿脱することによって、天板2及びセンター引出し3を脚構造体1に対して同時に施開錠し得るようにしたものである。
より具体的には、このロック機構9のロック杆91はアクチュエータ94によって電磁的に駆動されるもので、IDカード等の記録媒体からリーダ95を介して利用者識別子を読み取り、マイクロコンピュータユニット96において認証がとれた場合のみロック機構9の操作を許可するものである。マイクロコンピュータユニット96は、CPU96a、内部記憶装置96b、外部記憶装置96c及び入出力装置96dを備えた通常のもので、内部記憶装置96b等には認証用のプログラムが格納され、また施開錠の権限を有する者に与えられる利用者識別子を登録する後記の利用者識別子登録部9bとして機能している。そして、CPU96aがプログラムを逐次読み込んで実行することにより、ロック杆91を駆動するアクチュエータ94に作動命令をなす施開錠部9aと、施開錠の権限を有する者に与えられる利用者識別子を登録した利用者識別子登録部9bと、施開錠の権限を有することを証する識別子記録媒体から利用者識別子を読み取る読取部9cと、読み取った利用者識別子が前記利用者識別子登録部9bに登録してある利用者識別子と合致するか否かを判断する判断部9dと、この判断部9dにおいて合致していると判断した場合に操作受付部9eで受け付けた操作入力に対して施開錠部9aから作動命令を出力するようにしている。
本実施形態の天板付き家具は、以上説明した構成からなるものであるが、特に天板2が脚構造体1に対して前後方向にスライド移動する構造であることに鑑みて、天板2が後方に向かって通常使用位置2Bまで移動した際に、天板2の前端側を脚構造体1の前端部に係合させて、脚構造体1が図22(c)に示す幅方向(Z方向)に傾動する動作を抑止する機能を発揮するようにしたものである。
このようなものであると、天板2が脚構造体1と係合している限りにおいて、天板2を脚構造体1に固定したのと同等ないしそれに準ずる効果が得られるので、天板2をスライド移動させる構造を採用しても、通常使用位置2Bで脚構造体1の前端部が正面視ハの字状に開いたり平行リンク状に歪んだりする現象を有効に防止して、適正な使用状態を確保することが可能となる。
また、脚構造体1の上端部よりも上方に図22及び図23に示す被係合部52bを持ち出して設け、この被係合部52bに天板2の下面に設けた係合部52aを係合させるようにしているので、脚構造体1と干渉せずに係合部52aや被係合部52bを形成することができ、必要な強度に見合う係合構造52を容易に実現することが可能となる。
加えて、天板2の幅方向に沿った係合部52a及び被係合部52bの係合寸法Lxが、例えば脚構造体1の幅寸法Ly等よりも長寸に設定されているため、脚構造体1の前脚13の僅かの傾動に対しても係合構造による抑止力が働き、スライド天板2及びセンター引出し3を採用してもガタつきの使用状態を実現することができる。
さらに、被係合部52bの周辺の形状すなわちハウジング23hの形状が脚構造体1と天板2の間隙Dに収まるプレート状をなし、また係合部52aの周辺の形状である基板40yの形状が天板2の前端側の下面に付帯して脚構造体1と天板2の間隙Dに収まるプレート状をなしているため、天板2がスライド天板であっても、あたかも前脚13aの上端にプレートを設け、このプレートを天板2の下面に止着したのと同等の見え掛かり及び取付強度を実現することができる。
さらにまた、本実施形態のものは、天板2の係合部52aを当該天板2のスライド方向に突出する突起から構成し、脚構造体1の被係合部52bを当該突起を受容する略矩形状の凹所から構成しているため、簡素にして所要の傾動抑止効果を奏する係合構造を有効に実現することが可能となる。
したがって、上述したように、脚構造体1が前後左右に独立した支柱タイプの脚13a、13bを備えている天板付き家具に適用して極めて有用であり、特に、脚構造体1が、前脚13aと後脚13bの間及び後脚13b、13b間をフレーム部材F1で連結し、前脚13a、13a間をフレーム部材で連結することなく開放した構造をなす本実施形態のような天板付き家具に適用した場合の効果が大きいものである。本実施形態の天板付き家具は、前脚13a、13a間にフレーム部材を配置する代りに前記フレーム部材F1の厚み寸法内に収まるセンター引出し3を設けた構造であるが、薄肉の天板2に薄板状のセンター引出し3が付帯して、外観が極めて簡素で下肢空間の広い天板付き家具を有効に構成することを可能ならしめたものである。
なお、各部の具体的構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。例えば、上記実施形態では天板の係合部が当該天板のスライド方向に突出する突起をなし、脚構造体の被係合部が当該突起を受容する略矩形状の凹所をなすものであったが、これとは逆に、脚構造体の被係合部が天板のスライド方向に突出する突起をなし、天板の係合部が当該突起を受容する略矩形状の凹所をなすものであってもよいのは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係る天板付き家具を天板が後方スライド位置にある状態で示す斜視図。 同実施形態の天板付き家具を天板が前方スライド位置にある状態で示す斜視図。 同実施形態の天板付き家具をセンター引出しを引き出した状態で示す斜視図。 同実施形態の天板付き家具を天板を透視した状態で示す斜視図。 図4の分解斜視図。 図5の要部拡大図。 同実施形態において天板が前方スライド位置にある状態の天板付き家具を側部架材の近傍で切断した部分断面図。 同実施形態において天板が後方スライド位置にある状態の天板付き家具を側部架材の近傍で切断した部分断面図。 同実施形態において天板が前方スライド位置にある状態の天板付き家具を幅方向略中央部分で切断した部分断面図。 同実施形態において天板が後方スライド位置にある状態の天板付き家具を幅方向略中央部分で切断した部分断面図。 同実施形態のラッチ装置を示す平面図。 同実施形態のラッチ装置が天板を前方スライド位置に係止する際の作用説明図。 同実施形態のラッチ装置が天板を中間スライド位置に係止する際の作用説明図。 同実施形態のラッチ装置が天板を後方スライド位置に係止する際の作用説明図。 同実施形態のラッチ装置をラッチ解除する際の作用説明図。 同実施形態のラッチ装置を示す分解斜視図。 図16に対応した組立斜視図。 同実施形態におけるブラケットの取付構造を示す図。 同実施形態のロック機構を示す図。 同実施形態のロック機構を示す図。 同実施形態のロック機構を示す図。 同実施形態の要部を示す三面図。 図22に対応した斜視図。
符号の説明
1…脚構造体
2…天板
3…センター引出し
2B…天板の通常使用位置
13a…前脚
13b…後脚
52a…係合部(突起)
52b…被係合部(凹所)
D…間隙
F1…フレーム部材

Claims (7)

  1. 天板が脚構造体に対して前後方向にスライド移動する構造の天板付き家具において、
    脚構造体の前端部において上端部よりも上方に被係合部を持ち出して設けるとともに、天板の前端側の下面に係合部を設け、これら係合部と被係合部との幅方向の係合寸法を脚構造体の前端部の幅寸法よりも長寸に設定して、天板が後方に向かって通常使用位置まで移動した際に、天板の係合部を脚構造体の被係合部に係合させて、脚構造体が幅方向に傾動する動作を抑止するようにしたことを特徴とする天板付き家具。
  2. 被係合部の形状若しくは被係合部の周辺の形状が、脚構造体と天板の間隙に収まるプレー
    ト状のものである請求項1記載の天板付き家具。
  3. 係合部の形状若しくは係合部の周辺の形状が、天板の前端側の下面に付帯して脚構造体と
    天板の間隙に収まるプレート状のものである請求項2記載の天板付き家具。
  4. 脚構造体の被係合部若しくは天板の係合部の何れか一方が天板のスライド方向に突出する
    突起をなし、他方が当該突起を受容する略矩形状の凹所をなす請求項1〜3何れかに記載の天板付き家具。
  5. 脚構造体が、前後左右に独立した支柱タイプの脚を備えたものである請求項1〜4何れかに記載の天板付き家具。
  6. 脚構造体が、前脚と後脚の間及び後脚間をフレーム部材で連結し、前脚間を開放した構造
    のものである請求項5記載の天板付き家具。
  7. 前脚間に、フレーム部材の厚み寸法内に収まるセンター引出しを設けている請求項6記載の天板付き家具。
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