JP4674460B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機に関するもので、特に、空気調和機の室内機に搭載されるエアフイルタの固定方法に関するものである。
従来、この種の空気調和機のエアフイルタの固定方法について、図5〜8を用いて説明
する。
図5は、従来の空気調和機の外観斜視図で、50は空気調和機の台枠本体で、斜めの吸い込み桟を設けた吸入グリル51と、吸入グリル51を開閉自在に取り付けた前面グリル52が取り付けられている。図6は、同空気調和機の断面図で、内部に送風機54、熱交換器55が配設されている。そして、前面グリル52の内部で吸入グリル51の裏側にはチリや埃を集塵するエアフイルタ56が、前面グリル52の案内面56a、ガイドリブ56b、吸入グリル51のガイドリブ51aに沿うような形で組み込まれている。
図7は、前記エアフイルタ56の部分詳細図で、下部中央部に挿入ツメ57、左右に挿入ツメ57aがそれぞれ配設されている。図8は、前記エアフイルタ56と前記前面グリル52の詳細図で、エアフイルタ56の下部に配設された挿入ツメ57、57aが、前記前面グリルに配設されたエアフイルタツメ保持部58、58aと相対する位置に設けてある。
以上の構成において、エアフイルタ56は、挿入ツメ57、57aのそれぞれがエアフイルタツメ保持部58、58aに挿入される事により保持される(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−99450号公報
しかしながら、前記従来の空気調和機の構成では、エアフイルタツメ保持部58、58aに前記エアフイルタ56の挿入ツメ57、57aを狙って挿入するという煩わしい作業が必要で、又輸送時もふくめて挿入ツメ57、57aがエアフイルタツメ保持部58、58aより外れるといった問題があるので、エアフイルタ56の左右にテーピングする等の対策をするため、組み立て工数の増大、コストアップの要因、空気調和機の実使用開始時にそのテープをはがすといった手間があった。
また、エアフイルタ56の左右両端が浮くようなソリがある時に、エアフイルタ56を前面グリル52に取り付ける際、挿入ツメ57、57aがエアフイルタツメ保持部58、58aに入れづらいという課題を有していた。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、エアフイルタ固定時における組立工数及び部品数を減らす事によりコストを削減し、エアフイルタの着脱操作性を向上させた空気調和機を提供することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、台枠と、前記台枠に取り付けられる前面枠と、前記前面枠に開閉自在に設けた化粧パネル本体と、前記前面枠に着脱自在のエアフイルタと、前記前面枠の下部に形成され前記エアフイルタの下端を保持する保持部を備え、前記保持部は上部が開口し、断面をコの字状に形成し、前記エアフイルタのほぼ中央部に案内を示すロゴを設け、前記ロゴは前記エアフイルタを前記保持部に挿入した時に前記保持部よりも高い位置となるように設け、さらに前記ロゴの下部に前記エアフイルタの一部を構成するネット8dを設け、ネット8dの下端が、前記コの字状に形成された保持部の前面上端よりも下方に位置し、前記保持部の前面から前記エアフイルタの間に間隙(Y寸法)を設けたもので、エアフイルタの挿入ツメや挿入ツメを挿入する挿入穴等が不用になり、エアフイルタの意匠性が向上し、風回路に弊害を与える事も無く、しかもエアフイルタの脱着が極めて容易で、また、運搬時に、エアフイルタが前面枠から外れる事も無いので、組み立て時にテープ等でエアフイルタを止める必要が無くなり、組み
立て工数、部品点数削減によるコスト削減が図れる。
本発明の空気調和機は、エアフイルタ固定時における組立工数及び部品点数が少なく安価に形成でき、しかもエアフイルタの着脱操作性が極めて優れているものである。
第1の発明は、台枠と、前記台枠に取り付けられる前面枠と、前記前面枠に開閉自在に設けた化粧パネル本体と、前記前面枠に着脱自在のエアフイルタと、前記前面枠の下部に形成され前記エアフイルタの下端を保持する保持部を備え、前記保持部は上部が開口し、断面をコの字状に形成し、前記エアフイルタのほぼ中央部に案内を示すロゴを設け、前記ロゴは前記エアフイルタを前記保持部に挿入した時に前記保持部よりも高い位置となるように設け、さらに前記ロゴの下部に前記エアフイルタの一部を構成するネット8dを設け、ネット8dの下端が、前記コの字状に形成された保持部の前面上端よりも下方に位置し、前記保持部の前面から前記エアフイルタの間に間隙(Y寸法)を設けたもので、エアフイルタの挿入ツメや挿入ツメを挿入する挿入穴等が不用になり、エアフイルタの意匠性が向上し、風回路に弊害を与える事も無く、しかもエアフイルタの脱着が極めて容易で、また、運搬時に、エアフイルタが前面枠から外れる事も無いので、組み立て時にテープ等でエアフイルタを止める必要が無くなり組み立て工数、部品点数削減によるコスト削減が図れる。また、視認性が向上し、エアフイルタ着脱時に注意書き等の表示を見落とす事がない。
第2の発明は、特に、第1の発明のエアフイルタの下端の少なくともほぼ中央部に、保持部に挿入されるテーパ形状のリブを設けたもので、エアフイルタの下端の収納時、収納後のガタツキを防止できるものである。
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の保持部に収納されるエアフイルタの下端の左右の端部を、下方に向かってテーパ形状としたもので、エアフイルタの下端を保持部にスムーズに収納できるようになり、エアフイルタの脱着の操作性が向上するものである。
以下本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における空気調和機本体の断面図である。
図1において、1aは、空気調和機本体1の台枠、2は空気吸い込み桟を設けた前面枠で、3は前記前面枠2に開閉自在にとりつけられた化粧パネル本体である。空気調和機本体1の内部には送風機4、熱交換器5が配設されている。
8は、チリや埃を集塵するエアフイルタで、前記前面枠2の裏側に構成されたエアフイルタガイドレール7によりガイドされ、前面枠2の下部にエアフイルタ8を挿入するため、上部が開口し断面がコの字状の保持部9が設けてある。
図2は、前記前面枠2の正面図である。9aは前記エアフイルタ8のコノ字挿入部である。コノ字挿入部9aは前記エアフイルタ8の横方向の長さに相対する長さで前記前面枠3の下部に構成されている。
図3は、前記エアフイルタ8の正面図及び断面図を示すもので、エアフイルタ8の下部にはリブ8aが左右、及び中央に形成されており、前面枠2の下部に設けた保持部9に挿
入される相対寸法にて構成されている。10はエアフイルタ8の脱着操作をする際に用いる操作部である。11は、前記エアフイルタ8に設けたネットでありチリや埃を集塵するものである。
図4は、前記エアフイルタ8の部分詳細図及び部分断面図を示すものである。前記エアフイルタ8の下部にはリブ8aが図に示すようなYの高さ寸法をもち、前記前面枠2に設けられ内寸法Xの保持部9に上部より挿入され、収納されるものである。なお、X寸法は、Y寸法より僅かに大きめに設定されて、エアフイルタ8の保持部9への挿入を容易にしている。また、前記エアフイルタ8の正面の顧客の視野個所に案内を示す表示としてロゴ8C等が刻印、印刷されている。
従来この種のエアフイルタおよびその固定装置は最下部に構成され空気調和機の吸い込み部については閉塞構造となっているが、前記ロゴ8cは、顧客に容易に見えるように、前記保持部9のコノ字状挿入部9aより高い位置に設けられ、さらにロゴ8cの下部にはエアフイルタ8のネット8dが構成されており、送風機4の運転時に保持部9のY寸法部分を風が通るようになっている。
8bは、前記エアフイルタ8の左右の端部に施されたテーパ部で、その端面は、下方且つエアフイルタ8の中央に向かって、Z寸法で傾斜している。これにより、エアフイルタ8の前面枠2への脱着操作をする際、エアフイルタ8の上下方向は、前記リブ8aで、左右方向はテーパ部8bにて、容易に行えるものである。
以上のように、本発明にかかる空気調和機は、エアフイルタの下端が保持部に挿入しやすいので、エアフイルタの脱着操作性が向上し、かつエアフイルタの固定するためのテープ等が不用になり、工場出荷時の工数削減、部品点数削減が可能となるもので、空気調和機に限らず、脱着式のエアフイルタを備えた空気清浄機、換気装置等各種機器に適用できる。
本発明の実施の形態1における空気調和機本体の断面図 同空気調和機の前面枠の正面図 (a)同空気調和機のエアフイルタの正面図(b)同エアフイルタの断面図 (a)同エアフイルタの部分詳細図(b)同エアフイルタの取りつけ部の部分断面図 従来の空気調和機の全体斜視図 同空気調和機の断面図 同空気調和機のエアフイルタの部分詳細図 同エアフイルタの取り付け部の詳細図
1 空気調和機本体
1a 台枠
2 前面枠
3 化粧パネル本体
8 エアフイルタ
8c ロゴ(表示)
9 保持部

Claims (3)

  1. 台枠と、前記台枠に取り付けられる前面枠と、前記前面枠に開閉自在に設けた化粧パネル本体と、前記前面枠に着脱自在のエアフイルタと、前記前面枠の下部に形成され前記エアフイルタの下端を保持する保持部を備え、前記保持部は上部が開口し、断面をコの字状に形成し、前記エアフイルタのほぼ中央部に案内を示すロゴを設け、前記ロゴは前記エアフイルタを前記保持部に挿入した時に前記保持部よりも高い位置となるように設けられ、さらに前記ロゴの下部に前記エアフイルタの一部を構成するネット8dを設け、ネット8dの下端が、前記コの字状に形成された保持部の前面上端よりも下方に位置し、前記保持部の前面から前記エアフイルタの間に間隙(Y寸法)を設けたことを特徴とする空気調和機。
  2. エアフイルタの下端の少なくともほぼ中央部に、保持部に挿入されるテーパ形状のリブを設けた請求項1に記載の空気調和機。
  3. 保持部に収納されるエアフイルタの下端の左右の端部を、下方に向かってテーパ形状とした請求項1又は2に記載の空気調和機。
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