JP4673258B2 - アンテナおよびアンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、指向性を有する広帯域な利得特性を示す低姿勢のアンテナおよびアンテナ装置に関するものである。
従来の広帯域板状アンテナの構成を図14に示す。図14に示す広帯域板状アンテナ100は、グランドプレーンとされるアース板101と、矩形状の励振板102と、励振板102に対向するよう配置された矩形状の導体板103とを備えている。また、広帯域板状アンテナ100に給電する給電ケーブル104が設けられており、給電ケーブル104の芯線104−1は励振板102の端縁に接続され、給電ケーブル104のシールド部とされる編組線は導体板103の端縁に接続されている。また、給電ケーブル104はアース板101を貫通するように設けられており、給電ケーブル104の他端は信号源105に接続されている。この広帯域板状アンテナ100では、電圧定在波比(VSWR)が2以下で約15%、VSWRが3以下で約29%の比周波数帯域が得られるようになる。
特開平10−322124号公報
地上デジタル放送の周波数帯域は470MHz〜770MHzとされており、地上デジタル放送受信用のアンテナとしては実際にチャンネルが割り当てられている内の500MHz〜750MHz程度の周波数帯域が必要とされる。すると中心周波数は625MHzとなりその帯域幅は250MHzとなることから、比周波数帯域は40%となる。しかしながら、従来のアンテナでは、得られる比周波数帯域が30%以下となり、低姿勢な形状ではこれ以上の周波数帯域を確保することが困難であって、地上デジタル放送受信用のアンテナとして適したアンテナとすることができないという問題点があった。
そこで、本発明は比周波数帯域が広帯域とされる低姿勢のアンテナおよびアンテナ装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のアンテナは、平板状の細長い形状のアース板と、該アース板にほぼ平行に配置されたアース板の幅より広い幅を有する平板状の細長い形状の放射素子と、該放射素子の下部の縁部をアース板に短絡する細長い形状のショート板とを備え、放射素子の上部がアース板より上方に露出していることを最も主要な特徴としている。
本発明のアンテナ装置は、平板状の細長い形状のアース板と、該アース板にほぼ平行に配置されたアース板の幅より広い幅を有する平板状の細長い形状の放射素子と、該放射素子の下部の縁部をアース板に短絡する細長い形状のショート板とを備え、放射素子の上部がアース板より上方に露出していることで、比周波数帯域が広帯域とされる低姿勢のアンテナとすることができる。
本発明の第1実施例にかかるアンテナの構成を図1ないし図3に示す。ただし、図1は本発明の第1実施例にかかるアンテナの構成を示す斜視図であり、図2は本発明の第1実施例にかかるアンテナの構成を示す側面図であり、図3は本発明の第1実施例にかかるアンテナの構成を示す下面図である。
これらの図に示すように第1実施例にかかるアンテナ1は、横に長い矩形の平板状に形成された金属板からなるほぼ垂直に配置されているアース板10と、アース板10の面から所定間隔空けてほぼ平行に配置されている横に細長い矩形の平板状に形成された金属板からなるほぼ垂直に配置されている放射素子12と、放射素子12の下部における角部の近傍の縁部をアース板10に短絡する細長い矩形の平板状に形成された金属板からなるショート板11を備えている。このショート板11は、放射素子12およびアース板10に対してほぼ垂直に配置されている。本発明の第1実施例にかかるアンテナ1において特徴的な構成は、放射素子12の上部がアース板10の上辺より所定長だけ上に露出している構成である。また、放射素子12の下辺の所定位置に給電点12aが設けられて、この給電点12aに同軸ケーブル13から給電されている。この場合、同軸ケーブル13の芯線が延伸されて放射素子12の給電点12aにハンダ付けされ、同軸ケーブル13の外部導体である編組線がアース板10にハンダ付けされる。同軸ケーブル13の先端には給電源14が接続される。
このように、アース板10および放射素子12は互いにほぼ平行に配置されており、例えば厚さ約0.5mmの銅板等の金属板を用いて形成されている。また、比誘電率がほぼ1である発泡スチロールがアース板10と放射素子12との間に設けられて図示する配置になるように固定されている。さらに、アース板10および放射素子12を絶縁基板上に金属を蒸着あるいは金属箔を被着することにより形成するようにしても良い。さらに、アース板10および放射素子12を樹脂などの絶縁性の支持台により固定したり、固定に際して挟持やねじで固着するようにしてもよい。さらにまた、放射素子12への給電のための給電ライン14aは同軸ケーブル13を使用しているが、これに替えてアース板10をプリント基板で構成してプリント基板上に形成したマイクロストリップラインやコプレナーラインで給電を行うようにしてもよい。
本発明の第1実施例にかかるアンテナ1は、図1ないし図3に示すように垂直のZ軸に沿ってアース板10および放射素子12を垂直に配置すると共に、その長手方向が水平のY軸方向になるよう横に配置した際にX−Y面とされる水平面内において水平偏波を放射することのできるアンテナとなる。このように、アンテナ1は垂直に取り付けることにより水平偏波を送受信できることから、地上デジタル放送受信用のアンテナとして好適なアンテナとなる。
本発明の第1実施例にかかるアンテナ1においては、使用周波数帯域における中心周波数の波長をλとした際に、アース板10の長辺の長さL1が中心周波数の約0.18λ以上とされ、放射素子12の長辺の長さL2が中心周波数の約0.18λ〜約0.22λとされ、放射素子12がアース板10の上から露出する長さDが約0.01λ〜約0.13λとされていることを特徴としている。この構成により、本発明の第1実施例にかかるアンテナ1は、広帯域の使用周波数帯域にわたり良好な電気的特性を示すようになり40%以上の比周波数帯域を得ることができる。
本発明の第1実施例にかかるアンテナ1の物理寸法の一例を以下に記述する。この場合、アンテナ1は地上デジタル放送受信用のアンテナとされ、使用周波数帯域は、実際にチャンネルが割り当てられている内の500MHz〜750MHzとされ、その中心周波数を625MHzとする。このような広帯域にわたり良好な電気的特性を得るために、アース板10の長辺の長さL1は約240mmとされ、短辺の長さW1は約40mmとされる。また、ショート板11の高さhは約20mmとされ、その幅は約10mmとされる。さらに、放射素子12の長辺の長さL2は約105mmとされ、短辺の長さW2はアース板10の短辺より長い約50mmとされる。放射素子12における給電点12aの位置t(図3参照)は、ショート板11の位置から約45mmの距離にある。この放射素子12は、アース板10の上辺から約20mm上方へ露出されている。このように、アンテナ1のアンテナ高は約20mmとなり、低姿勢のアンテナとすることができる。
本発明の第1実施例のアンテナ1の長辺をX軸に沿うと共に地面(X−Y面)に対して水平に設置することで、アンテナ1からは±X軸方向に水平偏波が放射されるようになる。また、アンテナ1の長辺をZ軸に沿うよう地面(X−Y面)に対して垂直に設置することで、アンテナ1から垂直偏波を放射することも可能となり、アンテナ1の設置方向や放射偏波を状況に合わせて選択することができる。
本発明の第1実施例のアンテナ1において、使用周波数帯域を500MHz〜750MHzとし、その中心周波数である625MHzの波長をλとして、放射素子12の長辺の長さL2を変化させたときの電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を図4に示す。
図4を参照すると、放射素子12の長辺の長さL2を約0.22λ(約105mm)とすると、約475MHz〜約760MHzの周波数帯域においてVSWRは「3」以下となる。また、放射素子12の長辺の長さL2を約0.20λとすると、約485MHzから800MHzを超える周波数帯域においてVSWRは「3」以下となる。さらに、放射素子12の長辺の長さL2を約0.18λとすると、約495MHzから800MHzをはるかに超える周波数帯域においてVSWRは「3」以下となる。このように、放射素子12の長辺の長さL2を約0.18λ〜約0.22λの長さとした際に、500MHz〜750MHzの周波数帯域においてVSWRが「3」以下とすることができる。また、アース板10は放射素子12以上の長さであればよいので、アース板10の長辺の長さL1の設計寸法は中心周波数の0.18λ以上であればよい。
次に、本発明の第1実施例のアンテナ1において、使用周波数帯域を500MHz〜750MHzとし、その中心周波数である625MHzの波長をλとして、放射素子12がアース板10の上辺から露出した長さDを変化させたときのVSWRの周波数特性を図5に示す。
図5を参照すると、放射素子12がアース板10の上辺から露出した長さDを約0.04λ(約20mm)とすると、約475MHz〜約760MHzの周波数帯域においてVSWRは「3」以下となる。また、放射素子12がアース板10の上縁から露出した長さDを約0.08λとすると、約450MHz以下から約755MHzの周波数帯域においてVSWRは「3」以下となる。さらに、放射素子12がアース板10の上縁から露出した長さDを約0.13λとすると、約450MHz以下から約750MHzの周波数帯域においてVSWRは「3」以下となる。さらにまた、放射素子12がアース板10の上縁から露出した長さDを約0.01λとすると、約495MHz〜約780MHzの周波数帯域においてVSWRは「3」以下となる。このように、放射素子12がアース板10の上縁から露出した長さDを約0.01λ〜約0.13λの長さとした際に、500MHz〜750MHzの周波数帯域においてVSWRが「3」以下となる。
以上のことから、本発明の第1実施例のアンテナを設計する際の設計寸法は、放射素子12の長辺L2の長さが約0.18λ〜約0.22λになると共に、放射素子12がアース板10から露出する長さDが約0.01λ〜0.13λとなる。また、アース板10は放射素子12以上の大きさであればよいことから、アース板10の長辺の長さL1が約0.18λ以上となる。なお、給電点12aの位置は、アース板10と放射素子12との距離や、アンテナ1周りによる影響によってさまざまであるので、適宜調整する。このとき、アース板10から放射素子12までのアンテナ高は約20mmであり、周波数500MHzの波長λ1のわずか約0.03λ1とされる非常に低姿勢なアンテナ1となる。しかも、VSWR3以下の比周波数帯域が40%以上の非常に広帯域なアンテナ1を実現することができる。なお、第1実施例のアンテナ1では、VSWR3以下の比周波数帯域が46.2%となり、VSWR2以下の比周波数帯域が38.7%の広帯域となる。
次に、上記した一例の物理寸法とした際の本発明の第1実施例のアンテナ1のX−Y面における水平偏波の放射パターンを周波数を変えて図6ないし図9に示す。このとき、アース板10に対して放射素子12の長手方向がY軸方向であり、アース板10から放射素子12へ向かう方向が+X軸方向である。図6ないし図9に示す各周波数の放射パターンにおいては、その最大値を0dBに正規化して表示している。
周波数を500MHzとしたときのX−Y面における水平偏波の放射パターンを図6に示す。この放射パターンでは、+X軸方向の半値角が約85度となり、F/B(前/後)比が約2dBの良好な8の字型の放射パターンが得られている。また、周波数を550MHzとしたときのX−Y面における水平偏波の放射パターンを図7に示す。この放射パターンでは、+X軸方向の半値角が約87度となり、F/B比が約3dBの8の字型の放射パターンが得られている。
さらに、周波数を650MHzとしたときのX−Y面における水平偏波の放射パターンを図8に示す。この放射パターンでは、+X軸方向の半値角が約83度となり、F/B比が約3dBの8の字型の放射パターンが得られている。さらにまた、周波数を750MHzとしたときのX−Y面における水平偏波の放射パターンを図9に示す。この放射パターンでは、+X軸方向の半値角が約78度となり、F/B比が約5dBの8の字型の放射パターンが得られている。
このように、500MHzから750MHzの使用周波数帯域において、±X軸方向に最大利得を持つと共に±Y軸方向に最小利得を持つ8の字型の放射パターンが得られるようになる。
次に、上記した一例の物理寸法とした際の本発明の第1実施例のアンテナ1における+X軸方向の最大利得の周波数特性を図10に示す。
図10を参照すると、500MHz〜750MHzの使用周波数帯域とされる比周波数帯域40%の広帯域な周波数において、最大利得が約+2dB〜約+3dB得られている。また、最大利得0dB以上の周波数範囲は約450MHz〜約800MHzとなり、比周波数帯域が約56%以上もの広帯域が実現されている。
次に、本発明にかかる第2実施例のアンテナ2の構成を示す斜視図を図11に示す。
図11に示す第2実施例にかかるアンテナ2は、ガラスエポキシ基板などの絶縁性の細長い矩形の基板24上に垂直に金属板とされた放射素子22とアース板20とを所定間隔空けてほぼ平行に設置している。ショート板21は、基板24上に形成されたパターンで構成し、放射素子22の下縁の所定位置をアース板20に短絡している。放射素子22への給電は、基板24上に形成されたマイクロストリップラインからなる給電線路23で行っている。なお、放射素子22の上部がアース板20の上辺より所定長だけ上に露出している。また、ショート板21は、第1実施例のアンテナ1と同様に板金で立体的な構成としてもよい。さらに、放射素子22への給電は、第1実施例のアンテナ1と同様に同軸ケーブルで行ったり、コプレナーラインなどで行うようにしてもよい。この際に、LやCなどの整合回路でインピーダンス調整を行ってもよい。
このように構成した本発明の第2実施例のアンテナ2を設計する際の設計寸法は第1実施例のアンテナ1と同様とされる。使用周波数帯域を500MHz〜750MHzとし、その中心周波数である625MHzの波長をλとすると、放射素子22の長辺の長さが約0.18λ〜約0.22λになると共に、放射素子22がアース板20から露出する長さが約0.01λ〜0.13λとなる。また、アース板20は放射素子22以上の大きさであればよいことから、アース板20の長辺の長さが約0.18λ以上となる。このような設計寸法とされた際に第2実施例のアンテナ2は、第1実施例のアンテナ1と同様の広帯域とされる使用周波数帯域にわたり良好な電気的特性を示すようになる。
次に、上記説明した本発明にかかる第2実施例のアンテナ2を利用した指向特性を切り替えることができる本発明の実施例のアンテナ装置の構成を示す平面図を図12に示す。
図12に示すアンテナ装置3は、矩形のガラスエポキシ基板等の絶縁性の基板34をそなえ、基板34の4辺に沿って互いに直交するように配置された第1アンテナ3−1ないし第4アンテナ3−4の4つのアンテナが設けられている。基板34の裏面には、破線で示す矩形のアース導体36が中央部に形成されている。第1アンテナ3−1ないし第4アンテナ3−4の各構成は、第2実施例のアンテナ2と同様の構成とされている。すなわち、第1アンテナ3−1は矩形の基板34における紙面の上辺に沿って設けられており、基板34に垂直に金属板とされている放射素子32−1とアース板30−1とが設けられている。放射素子32−1とアース板30−1とは所定間隔空けてほぼ平行に設置されている。ショート板31−1は、基板34上に形成されたパターンで構成され、放射素子32−1の下縁の所定位置がアース板30−1に短絡されている。放射素子32−1への給電は、基板34上に形成されたマイクロストリップラインからなる給電線路33−1で行っている。なお、放射素子32−1の上部がアース板30−1の上辺より所定長だけ上に露出している。
また、第2アンテナ3−2は矩形の基板34における紙面の右辺に沿って設けられ、第3アンテナ3−3は矩形の基板34における紙面の下辺に沿って設けられ、第4アンテナ3−4は矩形の基板34における紙面の左辺に沿って設けられている。第2アンテナ3−2ないし第4アンテナ3−4は、基板34に垂直に金属板とされた放射素子32−2〜32−4とアース板30−2〜30−4とが設けられている。放射素子32−2〜32−4とアース板30−2〜30−4とは所定間隔空けてほぼ平行に設置されている。ショート板31−2〜31−4は、基板34上に形成されたパターンで構成され、放射素子32−2〜32−4の下縁の所定位置がアース板30−2〜30−4に短絡されている。放射素子32−2〜32−4への給電は、基板34上に形成されたマイクロストリップラインからなる給電線路33−2〜33−4で行っている。なお、放射素子32−2〜32−4の上部がアース板30−2〜30−4の上辺より所定長だけ上に露出している。
アンテナ装置3における第1アンテナ3−1ないし第4アンテナ3−4の寸法は第2実施例のアンテナ2と同様とされる。使用周波数帯域を500MHz〜750MHzとし、その中心周波数である625MHzの波長をλとすると、放射素子32−1〜32−4の長辺の長さが約0.18λ〜約0.22λになると共に、放射素子32−1〜32−4がアース板30−1〜30−4から露出する長さが約0.01λ〜0.13λとなる。また、アース板30−1〜30−4は放射素子32−1〜32−4以上の大きさであればよいことから、アース板30−1〜30−4の長辺の長さが約0.18λ以上となる。このような設計寸法とされた際に第1アンテナ3−1ないし第4アンテナ3−4は、第1実施例のアンテナ1と同様の広帯域とされる使用周波数帯域にわたり良好な電気的特性を示すようになる。
アンテナ装置3において、第1アンテナ3−1ないし第4アンテナ3−4からそれぞれ導出されている給電線路33−1ないし給電線路33−4は、制御部35に導入されている。制御部35は、給電するアンテナを第1アンテナ3−1ないし第4アンテナ3−4の内から選択することにより、アンテナ装置3の指向特性を切り替えるようにしている。アンテナ装置3における第1アンテナ3−1ないし第4アンテナ3−4からは、基板34に対して水平とされる方向に水平偏波が放射される。例えば、制御部35において第1アンテナ3−1が選択されて給電されると、アンテナ装置3の指向特性は図18の紙面において上方向となる。また、制御部35において第2アンテナ3−2が選択されて給電されると、アンテナ装置3の指向特性は図18の紙面において右方向となる。さらに、制御部35において第3アンテナ3−3が選択されて給電されると、アンテナ装置3の指向特性は図18の紙面において下方向となる。また、制御部35において第4アンテナ3−4が選択されて給電されると、アンテナ装置3の指向特性は図18の紙面において左方向となる。
このように、本発明の第3実施例のアンテナ装置3においては、使用周波数帯域において半値角として少なくとも78度を得ることができることから、水平面内のいずれの方向にも指向特性を向けるよう切り替えることができるようになる。制御部35の構成の一例を図13に示す。制御部35は、給電源37に接続された可動接点aと第1アンテナ3−1ないし第4アンテナ3−4がそれぞれ接続されている固定接点b,c,d,eとを有するスイッチから構成されている。ここで、可動接点aを固定接点bに切り替えると、給電源37から第1アンテナ3−1に給電されるようになる。同様にして可動接点aを固定接点c,d,eに切り替えることにより、第3実施例のアンテナ装置3は電波が到来する方向に合わせて制御部35により第1アンテナ3−1ないし第4アンテナ3−4のいずれかを選択することで、最適な指向性をもつアンテナ装置3として動作するようになる。この場合、コイルLやコンデンサCなどの整合回路でインピーダンス調整を行ったり、位相器や合成器を用いて細かな指向性制御を行ってもよい。
なお、アンテナ装置3において、給電線路33−1ないし給電線路33−4をコプレナーラインとしても良い。また、図18に示す第3実施例のアンテナ装置3ではアース板30の断面形状は矩形とされているが、多角形として、多角形の各壁部の外側にそれぞれ単位とされる複数のアンテナを設けるようにして、制御部35によりいずれかのアンテナを選択するようにしてもよい。なお、基板34の裏面に形成された矩形のアース導体36を省略するようにしてもよい。
なお、本発明にかかるアンテナのアンテナ形状は平板状の矩形に限らず、球面や曲面で放射素子およびアース板を構成してもよく、放射素子の短辺の長さはアース板の長辺を越える範囲で設定可能である。さらに、放射素子およびアース板は、四角形や円形などの形状の穴を開けて軽量化を図ってもよいし、側面の辺を切り欠いて周囲長を変化させるようにしてもよい。さらにまた、同軸ケーブルの給電点と放射素子との給電点の間に、LやCなどを利用した整合回路を挿入してもよい。そして、アース板を地面に対して水平に設置して垂直偏波を放射することも可能であり、アンテナの設置方向や放射偏波は状況に合わせて適宜設定することができる。
以上説明した本発明にかかるアンテナおよびアンテナ装置の実施例においては、地上デジタル放送用のアンテナ装置として説明したがこれに限るものではなく、使用周波数帯域が広帯域とされる低姿勢のアンテナおよびアンテナ装置に適用することができる。
本発明の第1実施例のアンテナの構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施例のアンテナの構成を示す側面図である。 本発明の第1実施例のアンテナの構成を示す下面図である。 本発明の第1実施例のアンテナにおいて放射素子の長辺の長さを変化させたときの電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナにおいて放射素子がアース板の上縁から露出した長さを変化させたときのVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナにおける周波数が500MHzの場合のX−Y面における水平偏波の放射パターンを示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナにおける周波数が550MHzの場合のX−Y面における水平偏波の放射パターンを示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナにおける周波数が650MHzの場合のX−Y面における水平偏波の放射パターンを示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナにおける周波数が750MHzの場合のX−Y面における水平偏波の放射パターンを示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナにおける+X軸方向の最大利得の周波数特性を示す図である。 本発明の第2実施例のアンテナの構成を示す斜視図である。 本発明にかかる第2実施例のアンテナを利用した指向特性を切り替えることができる本発明の実施例のアンテナ装置の構成を示す平面図である。 本発明にかかるアンテナ装置における制御部の構成を示す図である。 従来の広帯域板状アンテナの構成を示す図である。
符号の説明
1 アンテナ、2 アンテナ、3 アンテナ装置、3−1 第1アンテナ、3−2 第2アンテナ、3−3 第3アンテナ、3−4 第4アンテナ、10 アース板、11 ショート板、12 放射素子、12a 給電点、13 同軸ケーブル、14 給電源、14a 給電ライン、20 アース板、21 ショート板、22 放射素子、23 給電線路、24 基板、30−1〜30−4 アース板、31−1〜31−4 ショート板、32−1〜32−4 放射素子、33−1〜33−4 給電線路、34 基板、35 制御部、36 アース導体、37 給電源、100 広帯域板状アンテナ、101 アース板、102 励振板、103 導体板、104 給電ケーブル、104 芯線、105 信号源

Claims (3)

  1. 平板状の細長い形状とされほぼ垂直に配置されたアース板と、
    該アース板に所定間隔を置いてほぼ平行に配置されていると共に、前記アース板の幅より広い幅を有する平板状の細長い形状とされた放射素子と、
    該放射素子の下部の縁部から前記放射素子の面にほぼ垂直に延伸され、前記放射素子を前記アース板に短絡する細長い形状とされたショート板と、
    前記放射素子の所定位置に給電する給電手段とを備え、
    前記放射素子の上部が前記アース板より上方に露出していることを特徴とするアンテナ。
  2. 請求項1記載の4つのアンテナが、矩形とされた平板状の絶縁基板の一面上であって該絶縁基板の各辺に沿って配置されており、
    前記4つのアンテナのいずれかに選択的に給電するアンテナ制御手段が設けられていることを特徴とするアンテナ装置。
  3. 前記絶縁基板の裏面の中央部にアース導体が形成されており、前記4つのアンテナにそれぞれ給電する給電手段が前記絶縁基板の一面上であって前記アース導体に対面して形成されたストリップラインとされていると共に、前記4つのアンテナにおけるそれぞれのショート板が前記絶縁基板上に形成されたパターンにより形成されていることを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
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