JP3473087B2 - スロットアンテナ装置およびこのアンテナ装置を用いた無線機 - Google Patents
スロットアンテナ装置およびこのアンテナ装置を用いた無線機Info
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Description
いられる携帯用無線機のアンテナ装置に関し、特に、ケ
ース内蔵型のスロットアンテナ装置およびこのアンテナ
装置を用いた無線機に関するものである。
来、携帯用無線機のうち、携帯用電話などには、モノポ
ールアンテナ、逆F型アンテナなどが用いられ、ポケッ
トベル(商標)などには、フェライトアンテナ、微小ル
ープアンテナや板状ループアンテナなどが用いられてい
る。しかしながら、アンテナの送信効率または受信効率
は、使用する電波の波長と、アンテナ長との比によって
規定されるため、ポケットベルに搭載できるほどの小さ
なアンテナの場合には、高い周波数で使用せざるを得な
いという制約があり、FM帯域などで使用可能なポケッ
トベルを実現できないという問題点がある。たとえば、
ループアンテナの場合には、FM帯域などで使用可能に
するには、開口面積を大きくする必要があるため、ポケ
ットベルに搭載できなくなってしまう。
は、アンテナ体自身、それと共に無線機内に搭載される
回路基板との配置関係を改良することにより、高い送受
信性能を維持しながら、小型化、薄型化が可能なケース
内蔵型のスロットアンテナ装置およびこのアンテナ装置
を用いた無線機を提供することである。
決するために、ポケットベルなどのケース内蔵型の携帯
用アンテナにおいて、以下の手段を講じてある。まず、
スロットが開口する導電板を備えるスロットアンテナ体
と、このスロットアンテナ体を介して送信または受信を
行うための無線機回路が形成された回路基板とを有する
ケース内蔵型のスロットアンテナ装置において、回路基
板をスロット内に挿入した構成にしてある。すなわち、
本発明のアンテナ体は、スロットアンテナとして構成さ
れるので、磁界成分に対して感度を有する。従って、人
体に装着したときに、感度が向上することも期待できる
ので、ポケットベルなどの携帯用のアンテナ装置に適し
ている。また、スロット内に回路基板を挿入してあるた
め、誘電体が充填された場合と同様に、受信した信号の
波長を見掛け上、短縮することができるので、小型のア
ンテナ体でも、波長が比較的長い電磁波を受信できる。
さ方向の所定位置で面方向に屈曲させる屈曲部を形成し
て、小型化、薄型化したままで、スロットの開口方向を
2方向ないし4方向とすることが好ましい。たとえば、
導電板に屈曲部を2つ以上形成し、いずれの屈曲部で
も、導電板を内側に屈曲させておく。また、導電板に屈
曲部を4つ形成し、これらの屈曲部によって、導電板を
矩形に屈曲させる。
備えるスロットアンテナ体と、このスロットアンテナ体
を介して送信または受信を行うための無線機回路が形成
された回路基板とを有するケース内蔵型のスロットアン
テナ装置において、導電板を回路基板の表面に対向する
状態に配置して、薄型化したことに特徴を有する。
さ方向の所定位置で面方向に屈曲させる2つの屈曲部を
形成し、導電板を、回路基板の外周側を通ってその裏面
側にも対向させることが好ましい。また、導電板を、端
部が回路基板の表面側または裏面側で回路基板に向けて
屈曲して回路基板の基板面に固定されていることが好ま
しい。
備えるスロットアンテナ体と、このスロットアンテナ体
を介して送信または受信を行うための無線機回路が形成
された回路基板とを有するケース内蔵型のスロットアン
テナ装置において、導電板の裏面側には、導電板に対向
する反射体を配置して、小型化、薄型化したままで、反
射板によって、感度を高めることが好ましい。
電板を2つの屈曲部で面方向に屈曲させて構成すること
が好ましい。また、導電板と反射体との間には、誘電体
を充填し、この誘電体をスロットにも充填することが好
ましい。
備えるスロットアンテナ体と、このスロットアンテナ体
を介して送信または受信を行うための無線機回路が形成
された回路基板とを有するケース内蔵型のスロットアン
テナ装置において、導電体を回路基板の基板面に形成さ
れた導体パターンで構成して、部品点数を削減して、小
型化を図ることが好ましい。
対し、それよりも大きな反射体を対向させることが好ま
しい。この場合には、反射体も、回路基板の基板面に形
成された導体パターンを利用することが好ましい。ま
た、回路基板が複数層の導電層を備える多層基板である
場合には、そのうちの2層の導電層から形成された導体
パターンによって、導電体および反射体を構成すること
が好ましい。
き隙間をもって対向する一対の導電板と、これらの導電
板同士をその外周側の所定の位置で電気的に接続する短
絡部とによって、スロットアンテナを構成できる。この
場合には、薄型のアンテナ体を構成できるとともに、外
周に向けてスロットが開口するため、指向性の優れたア
ンテナ体を構成できる。
には、導電板の双方に電気的に接続する同調用容量素
子、たとえば、チップコンデンサや同調用バラクタダイ
オードを設けることが好ましい。また、導電板のうちの
少なくとも一方は、その外周部が他方側の導電板に向け
て屈曲していることが好ましい。
成された回路ブロックを配置することが好ましい。この
場合には、導電板の双方に、無線機回路の形成領域に対
向する部分に開口部が形成して、ノイズ対策を施すこと
が好ましい。
回路の形成領域に対向する部分に開口部を形成してもよ
い。この場合には、無線機回路の上面側に開口部に向け
て表示パネルを配置すれば、導電体に遮られることな
く、表示パネルに表示された情報をみることができる。
従って、導電板のうち、開口部が形成された側の導電体
で、アンテナ装置自身の表面側を構成するケース本体と
して構成し、他方側で、このケース本体の裏面側を塞ぐ
蓋材として構成できる。この場合には、ケース本体およ
び蓋材との間には、これらを絶縁分離してスロットを確
保するスペーサを配置する。
をもって対向する1対の導電体と、これらの導電体同士
をその外周側の所定の位置で電気的に接続する短絡部
と、この短絡部および導電体によって構成されたスロッ
トアンテナ体を介して送信または受信を行うための無線
機回路とを有するケース内蔵型のスロットアンテナ装置
において、導電体を、無線機回路が構成された回路基板
の表面および裏面にそれぞれ形成して、アンテナ体を薄
型化するとともに、回路基板の厚さを基準に正確なスロ
ット幅に設定することに特徴を有する。ここで、スロッ
トの長さ方向の略中央位置には、導電体の双方に電気的
に接続する同調用容量素子、たとえば、チップコンデン
サや同調用バラクタダイオードを設けることが好まし
く、この同調用容量素子の電気的な接続にも回路基板の
スルーホールを利用することが好ましい。
線機回路が構成された回路基板の基板面に形成された導
電パターンで構成することが好ましい。
の固定位置に対応する回路基板上に形成された導体パタ
ーンに対して固定する。この場合には、導電体は、導電
ワイヤーで構成できる。また、平板状の導電体でも構成
でき、この場合には、導電板には、外周側で屈曲する側
面部や端子を設けておくことが好ましい。
域と、無線機回路部の形成領域とは、回路基板の面方向
において隣接させることが好ましい。さらに、短絡部
を、回路基板のスルーホール内に構成することが好まし
い。また、導電体を回路基板の端縁に沿うように配置す
ることが好ましい。
とえば、スロットアンテナ体に対し、スロットの両側
に、不平衡回路で構成された無線機回路の端子との第1
の給電点、および無線機回路のグランド端子との第2の
給電点を設けることがある。または、スロットの両側
に、平衡回路で構成された無線機回路の2つの端子との
給電点を設けることがある。
する。なお、いずれの実施例においても、各アンテナ体
は、ケース内に構成されて、ポケットベルなどのケース
内蔵型の携帯用アンテナ装置を構成している。
ンテナ体自身の構造を模式的に示す説明図、図1(b)
は、それとともに携帯用無線機内に搭載される回路基板
との配置構造を示す説明図である。
(スロットアンテナ装置)のアンテナ体11aは、帯状
の導電板111の幅方向の中央位置に、その長さ方向に
1条の溝としてのスロット112が形成されており、ス
ロットアンテナとして機能するようになっている。導電
板111には、スロット112の開口縁から面方向に突
出する端子111a〜111dが形成されている。この
ような構成のアンテナ体11aは、それを介して送信ま
たは受信を行うための無線機回路が構成された回路基板
12(銅張ガラス−エポキシ積層板)とともに、無線機
用ケース内に収納される。
2とを無線機用ケース内に収納する際には、図1(b)
に示すように、アンテナ体11aのスロット112に回
路基板12を挿入してある。この状態で、各端子111
a〜111dは、回路基板12の基板面に沿う状態にあ
るため、各端子111a〜111dを回路基板12の導
体パターンに対してはんだ付けなどによって固定して、
アンテナ体11aと回路基板12とを一体にしておく。
回路または受信回路などを備える無線機回路が構成され
ており、たとえば、端子111a〜111dのうち、端
子111a、111bを同調用容量素子に電気的接続
し、端子111c、111dの間に給電回路または受信
回路を電気的に接続する。この際に、給電回路または受
信回路が不平衡回路の場合には、端子111c、111
dの一方をグランド電位とする。これに対して、給電回
路または受信回路が平衡回路の場合には、端子111
c、111dを回路の平衡入力端子にそれぞれ電気的に
接続する。ここで、アンテナ体11aと無線機回路との
インピーダンス・マッチングを図るには、アンテナ体1
1aの給電点の位置を同調用容量素子の接続位置からず
らす必要があるため、端子111a、111bと端子1
11c、111dとを比較的離れた位置に形成してあ
り、それらの離間距離は、アンテナ体11aや無線機回
路などの電気的特性で決定される。
用無線機が固定周波数受信機の場合には、無線機回路
に、たとえば、図2に示すように、シングルスーパーヘ
テロダイン回路120が構成されている。この回路で
は、アンテナ体11aでの受信周波数が、それ自身の電
気的特性と、スロット112を跨いでアンテナ体11a
に接続された同調用容量素子121の電気的特性とによ
って選択されるようになっている。同調用容量素子12
1の後段には、結合回路122が構成され、この結合回
路122は、後段の増幅回路123と、アンテナ体11
aおよび同調用容量素子121で構成されるアンテナ回
路とを整合させている。増幅回路123の後段側では、
発振回路126からの信号によって、受信信号を周波数
変換する周波数変換回路124が構成され、その後段に
は、周波数変換した受信信号を復調するための復調回路
125が構成されている。
機が広帯域受信機の場合には、無線機回路に、たとえ
ば、図3に示すように、広帯域受信用回路130が構成
されている。この回路でも、アンテナ体11aの受信周
波数は、それ自身の電気的特性と、スロット112を跨
いでアンテナ体11aに接続された同調用容量素子13
1としてのバラクタダイオードの電気的特性とによって
選択されるようになっている。バラクタダイオード13
1の後段には、結合回路132および増幅回路133が
構成されている。増幅回路133の後段側には、発振回
路136からの信号によって、受信信号を周波数変換す
る周波数変換回路134、その出力信号を復調するため
の復調回路135が構成されている。さらに、周波数変
換後の信号レベルを検出するレベル検出回路137と、
その検出結果に基づいて、信号レベルが最大になるよう
に、同調用容量素子131に印加する電圧を制御する同
調電圧発生回路138とが構成されている。ここで、ア
ンテナ体11aの一端をグランド電位にすることによっ
て、平衡を損なうことなく、同調用容量素子131(バ
ラクタダイオード)のアノードをグランド電位とするこ
とができる。
の図4(a)に示すように、アンテナ体11aをXZ面
方向に配置すると、垂直偏波に対しては、図4(b)に
示すように、8の字を描く指向性を示す。この形状は、
水平に配置したダイポールアンテナが水平偏波に対して
示す指向性特性と同じである。すなわち、スロット11
2の長手方向の磁界成分に対して感応するアンテナとし
て動作する。
ット112に対して、回路基板12を挿入してあるた
め、スロット112内に対し、比誘電率が4.4の誘電
体(ガラス−エポキシ)を充填した状態にある。従っ
て、受信信号は、スロット112内の誘電体の誘電率の
平方根に比例してみかけ上短縮され、アンテナ体11a
の実効長さが延長された状態にある。それ故、アンテナ
体11aを小型、薄型化しても、長波長の信号を受信で
きる。逆に、同じ波長の信号であれば、アンテナ体11
aを小型、薄型化できるので、たとえば、携帯用無線機
を手帳型の携帯機器として構成できるとともに、腕時計
ケースの内部に収容することもできる。
り抜いてスロット112を形成したが、たとえば、金属
製の線状材料を曲げ加工し、その内側をスロット112
として利用してもよい。また、アンテナ体11aと回路
基板12とを固定および接続するにあたって、端子11
1a〜111dを利用し、それらを強固に一体化した
が、導電板111のスロット112の内周縁を回路基板
12の導体パターンに直接はんだ付けしてもよい。
ットアンテナ装置)におけるアンテナ体、およびそれと
ともに携帯用無線機内に搭載される回路基板との配置構
造を示す説明図である。なお、本例および以降に説明す
る改良例において、その基本的な構成は、実施例1と同
様になっているため、共通する機能を有する部分には同
符号を付して、その詳細な説明および図示を省略する。
また、以降に説明する各実施例およびその改良例につい
ても、それぞれ共通する機能を有する部分には同符号を
付して、その詳細な説明および図示を省略する。
の長さ方向の中央位置に屈曲部113を有し、この屈曲
部113によって、導電板111が面方向に直角に曲が
って、Y方向に向かう部分110aとX方向に向かう部
分110bとを有するL字形になっている。また、無線
機回路が構成された回路基板12(銅張ガラス−エポキ
シ積層板)は、2方向に向けて開口するスロット112
に挿入されている。なお、本例では、導電板111に端
子を設けていないため、導電板111のスロット112
の内周縁と、回路基板12とを直接はんだ付けしてあ
る。
は、それ自身がL字形に曲がっているため、2方向に向
けて、スロット112が開口する状態にある。従って、
本例のアンテナ体11bは、X方向およびY方向の2方
向に対し、高い感度を有する。また、回路基板12を基
準面としたときの垂直偏波および水平偏波の双方を検出
できるため、アンテナ体11bは、磁界成分を検出しな
がら、それに直交する電界成分を検出することもできる
ので、感度が高い。
を屈曲させてあるため、回路基板12が占めるスペース
内で長くすることができるので、波長が比較的長い周波
数帯域の電磁波でも受信できる。
が回路基板12から外周にはみ出る構造になっている
が、図5に点線で示すように、回路基板12に切込み1
2aなどを形成し、そこにアンテナ体11bの端部が嵌
まるようにして、アンテナ体11bやスロット112の
形状、大きさなどを変えることなく、アンテナ体11b
を回路基板12の面内に完全に収めてもよい。また、回
路基板12のスルーホールを利用して、回路基板12の
表面側と裏面側とにおいて、アンテナ体11bを接続し
てもよい。このような構造は、実施例1および以下に説
明する改良例にも適用できる。
ットアンテナ装置)におけるアンテナ体および回路基板
との配置構造を示す説明図である。
の途中位置に2つの屈曲部113a、113bを有し、
いずれの屈曲部113a、113bでも、導電板111
は、面方向の内側に直角に曲がって、Y方向に向かう部
分110a、X方向に向かう部分110b、および再び
Y方向に向かう部分110cとを有する。
2は、アンテナ体11cのスロット112に挿入されて
いる。なお、本例でも、導電板111に端子を設けてい
ないため、導電板111のスロット112の内周縁と、
回路基板12とを直接はんだ付けしてある。
は、それ自身を2か所で屈曲させているため、回路基板
12を大きくすることなく、アンテナ体11cをさらに
長くすることができるので、波長が比較的長い周波数帯
域の電磁波を送信または受信するのに適している。ま
た、アンテナ体11cと回路基板12とは、Y方向に向
かう部分110a、110c、およびX方向に向かう部
分110bのそれぞれで固定されているため、衝撃など
が加わっても、回路基板12がアンテナ体11cから脱
落することがない。
基板12の外周縁に沿って配置した方が、アンテナ体1
1cを長くすることができるので、波長が比較的長い周
波数帯域の電磁波を送信または受信するのに有利であ
る。但し、同調周波数は、スロット112の周囲長によ
って規定されるので、同調周波数に応じて、アンテナ体
11cの長さ、回路基板12の長さ寸法および幅寸法を
設定することになる。
ットアンテナ装置)のアンテナ体の構造を模式的に示す
説明図である。
の途中位置に4箇所の屈曲部113a、113b、11
3c、113dを有し、いずれの屈曲部でも、導電板1
11は、面方向の内側に直角に曲がって略矩形の平面形
状を有する。なお、本例でも、スロット112には、無
線機回路が構成された回路基板12が挿入されるが、図
7では、その図示を省略してある。
は、それ自身を4か所で屈曲させているため、回路基板
12を大きくすることなく、アンテナ体11dをさらに
長くすることができる。また、アンテナ体11dを回路
基板12に強固に固定できる。
e、111f同士を接続して、リング状にしてもよい。
この場合に、スロット112の長さは、送信または受信
すべき電磁波の周波数、波長に合わせて決定することに
なる。
ナ装置)におけるアンテナ体および回路基板との配置構
造を示す説明図である。
置)のアンテナ体21aは、導電板211の幅方向の中
央位置に1条の溝としてのスロット212が形成されて
おり、スロットアンテナとして機能するようになってい
る。導電板211には、その外周縁から張り出す4つの
端子211a〜211dが形成されている。このような
構成のアンテナ体21aは、それを介して、送信または
受信を行うための無線機回路が構成された回路基板22
(銅張ガラス−エポキシ積層板)とともに、無線機用ケ
ース内に収納される。
2とを無線機用ケース内に収納するにあたって、アンテ
ナナ体21aを回路基板22に沿うように平行に配置し
てある。この状態で、各端子211a〜211dを回路
基板22の導体パターンに対してはんだ付けすることに
よって、アンテナ体21aを回路基板22に固定すると
ともに、回路基板22上に構成された同調用容量素子や
無線機回路に電気的に接続してある。
は、厚さ寸法が極めて小さいので、薄型の携帯用無線機
に搭載するのに適している。また、回路基板22に形成
されている導体パターンは、アンテナ体21aの裏面で
反射板として機能するため、アンテナ体21aの上面側
からの電磁波に対する感度が高い。
場合には、導電板211と回路基板22の導体パターン
とを直接はんだ付けすることになる。この場合、同調用
容量素子は、導電板211の外周側、スロット212、
または導電板211の上面に配置する。
22に密着させてもよいが、図9に示すアンテナ体21
bのように、スロット212の内周縁から下方に端子2
11e〜211hを突出させ、これらの端子211e〜
211hを回路基板22の導体パターンにはんだ付けし
てもよい。この場合には、回路基板22とアンテナ体2
1との間に隙間を形成できるので、回路基板22とアン
テナ体21bとの間に回路素子を実装することができ
る。すなわち、アンテナ体21bと回路基板22との隙
間を部品実装用の空間として利用して、回路基板22の
小型化を図ってもよい。
2の内周縁から下方に端子211e〜211hを突出さ
せるとともに、導電板211自身の端部210をL字状
に屈曲させ、これらの端子211e〜211h、および
端部210を回路基板22の導電パターンにはんだ付け
してもよい。
は、回路基板22との間に部品を実装できるとともに、
それらの接着強度が向上する。また、端部210をはん
だ付けした導体パターンをグランド電位にするととも
に、アンテナ体21cに対する給電点の位置(端子21
1e〜211hの形成位置)を調整することによって、
アンテナ体21cにおいて、スロットアンテナとしての
モードによる磁界成分の検出と、逆F形アンテナのモー
ドによる電界成分の検出の双方を行うことができる。
ロットアンテナ装置)におけるアンテナ体と回路基板と
の配置構造を示す説明図である。
が回路基板22に沿うように平行に配置してあり、回路
基板22に形成されている導体パターンを反射板として
利用するようになっている。また、アンテナ体21dに
は、導電板211の長さ方向の2か所に2つの屈曲部2
13a、213bが形成されており、いずれの屈曲部2
13a、213bでも、導電板211は、回路基板22
の外周側で面方向に直角に曲がっている。このため、ア
ンテナ体21dは、X方向に向かう上面部210a、Z
方向に向かう側面部210b、および再びX方向に向か
う下面部210cのうち、上面部210aと下面部21
0cとの間で回路基板22を挟んだ状態にある。なお、
導電板211と回路基板22との電気的な接続は、それ
らを直接はんだ付けしてもよいが、所定の形状に屈曲し
た端子などを用いて電気的な接続を行ってもよい。
は、回路基板22が占めるスペース内で、その長さ寸法
を長くできる。また、アンテナ体21dは、回路基板2
2の表面および裏面の双方でスロット212が開口し、
かつ、回路基板22に形成されている導体パターンは、
その表面側および裏面側の双方において、アンテナ体2
1dに対する反射板として機能する。それ故、アンテナ
体21dは、上面側および下面側の双方に対して感度が
高い。
板22との間に部品を実装する隙間を確保する場合に
は、図12に示すアンテナ体21eのように、屈曲部2
13a、213bに加えて、その両端側に屈曲部213
c、213dを形成し、これらの屈曲部213c、21
3dによって、導電板211の端部210d、210e
が回路基板22に向けて曲げておく。この場合には、ア
ンテナ体21eと回路基板22との間に部品を実装でき
ることに加えて、アンテナ体21e端部210d、21
0eを回路基板22の導体パターンにはんだ付けするこ
とによって、アンテナ体21eを回路基板22に強固に
固定するとともに、それらの間の電気的接続を行うこと
ができる。
装置)のアンテナ体を示す説明図である。
12が形成された導電板211に対し、長さ方向の2か
所に2つの屈曲部213a、213bが形成されてお
り、これらの屈曲部213a、213bでは、導電板2
11は、面方向に直角に曲がっている。このため、アン
テナ体21fは、X方向に向かう上面部210a、Z方
向に向かう側面部210b、および再びX方向に向かう
下面部210cを有する。本例では、導電板211の上
面部210aのみにスロット212が形成されており、
その他の部分には、スロットが形成されていない。
る上面部210aには、その裏面側に反射板(下面部2
10c)が配置された状態にあるため、上面側からの電
磁波に対する感度が高い。なお、アンテナ体21fで
は、無線機回路が構成された回路基板をスロット212
に挿入することによって、スロット212内に誘電体を
充填した効果を得ることができる。また、アンテナ体2
1fに対し、上面部210aと下面部210cとの間に
回路基板22を配置してもよく、この場合には、下面部
210cに対してグランド電位を印加することが好まし
い。
a、側面部210bおよび下面部210cがそれぞれ別
体のものをねじ止めなどの方法で連結した構造であって
もよい。
ロットアンテナ装置)のアンテナ体の構造を示す説明図
である。
12が形成された導電板211の裏面側に反射板214
が配置された構造になっているが、本例では、導電板2
11と反射板214との間に誘電体215が充填された
状態にある。また、誘電体215は、導電板211のス
ロット212内にも充填されており、アンテナ体21g
で受信した電磁波の波長を見かけ上短縮し、短いスロッ
ト212でありながら、比較的長い波長にも対応できる
ようになっている。また、反射板214の効果によっ
て、上面側からの感度を高めてある。
状に成形した誘電体215の上面および下面に導電板2
11および反射板214をそれぞれ貼り付けることによ
って形成できる。なお、アンテナ体21gでは、導電板
211と反射板214とが誘電体215の側面で電気的
に接続する構造でもよい。
反射板214、および誘電体215を1枚の回路基板2
2から形成してもよい。すなわち、回路基板22として
両面プリント基板(両面銅張ガラス−エポキシ積層板)
を用い、その表面側の金属層(銅層)をパターニングし
て、スロット212が形成された導電板211を導体パ
ターンとして形成する一方、回路基板22の裏面側で
は、この導電板211に対向する領域に反射板214を
導体パターンとして残す。このように構成したアンテナ
体21gでは、導電板211と反射板214との間、お
よびスロット212の内部に誘電体215(ガラス−エ
ポキシ)が充填されたアンテナ体21gを簡単に製造で
きる。
がプリントされたフレキシブルテープを用い、その金属
層を所定の形状にパターニングして、導電板211およ
び反射板214を導体パターンとして形成してもよい。
この場合には、アンテナ体21gは、自由に曲げること
ができるので、腕時計の内部などの狭い空間にアンテナ
体21gを配置できる。
テナ装置)のアンテナ体および回路基板の構造を示す説
明図である。
として両面プリント基板を用い、その両面の金属層をパ
ターニングして、スロット212が形成された導電板2
11と、反射板214を導体パターンとして形成してあ
る。導電板211は、回路基板22の金属層に対するパ
ターンで形成するため、任意の形状に形成できる。従っ
て、本例のように、導電板211およびスロット212
が屈曲部213gでL字形に曲がったものとして、一定
面積の回路基板22上において、寸法を長く形成するの
も容易である。なお、導電板211の形状については、
L字形の他にも、途中位置で屈曲させて矩形としたも
の、外周形状が円形のものなど、携帯用無線機のケース
の形状などに合わせた形状に設計できる。
1hを形成できるので、その小型化および薄型化が可能
であり、特に、回路基板22および導電板211の外周
形状を円形にした場合には、腕時計の円形ケース内に収
納するのに適している。また、導電板211自身が導体
パターンであるため、導電板211の上面に対し、スロ
ット212を跨ぐように同調用容量素子221を実装す
ることもできる。
電気的接続するにあたって、回路基板22に形成したス
ルーホールを利用することもできる。
して同等以上の面積をもって対向させ、それには、グラ
ンド電位を印加することとなる。
うに、導電板211および反射板214のうち、いずれ
か一方のみを回路基板22の導体パターンで構成しても
よい。すなわち、アンテナ体21iでは、回路基板22
と別体の導電板211を回路基板22に対向するように
固定してある一方、反射板214は、回路基板22の裏
面側の金属層に施したパターンで形成してある。ここ
で、導電板211には、その外周側に端子211a〜2
11dが形成されており、これらの端子211a〜21
1dは、回路基板22の導体パターンにはんだ付けされ
ている。
の金属層を有する多層基板を用いた場合には、これらの
金属層のいずれの層を用いて、導電板または反射板を構
成してもよい。
ットアンテナ装置)のアンテナ体の構成を示す説明図で
ある。
の導電板32および第2の導電板33を所定の隙間34
を介して平行に配置されている。ここで、第1および第
2の導電板32、33としては、金属板を用いることが
できる他にも、たとえば、プラスチック製の携帯用無線
機のケースの内面に蒸着された導電性の薄膜を用いるこ
ともでき、導電率が高いものであれば、その材質に限定
がない。
の一方側の端縁において、短絡板35によって電気的に
接続されており、これに隣接する端縁では、無線機回路
が構成された無線機回路ブロック36が給電点37a、
37bで電気的に接続している。
第1および第2の導電板32、33の外周側において、
短絡板35の形成位置から第1および第2の導電板3
2、33との外周を回って短絡板35に戻るまでの隙間
34によって、スロット342が形成されている状態に
あり、スロットアンテナとして機能する。
2の導電板32、33の対向距離に相当する幅をもっ
て、全周囲に向けて開口する状態にある。このため、直
線的に延びるスロットが形成されたスロットアンテナに
比較して、本例のアンテナ体31aは、ループアンテナ
のようなモードも複合的に作用する。このため、電磁界
成分が有効に受信または送信されるので、アンテナ利得
が高いという効果を奏する。
矩形に曲がる本例のアンテナ体31aの指向性特性を実
線A1で示してあり、同様に、同寸法のスロットが直線
に延びる比較例としてのスロットアンテナの指向性特性
(点線A2で示す。)と比較してある。ここで、各値
は、アンテナ、利得の最大値に対する相対比で示してあ
り、水平面における指向性である。これらの指向性特性
を比較すると、本例のアンテナ体31aは、比較例に比
して、アンテナ利得が数dBほど向上している。また、
本例のアンテナ体31aは、比較例に比して、パターン
が丸く、ヌルポイントが減少傾向にあり、無指向性に近
い。それ故、本例のアンテナ体31aは、薄型化が可能
であることに加えて、感度も高いので、携帯用無線機に
適している。
1aを補強する目的に、プラスチック材料などを挿入し
てもよい。特に、隙間34に対し、低損失の誘電体を挿
入すると、スロット342に誘電体を充填した状態にな
って、受信した電磁波の波長をみかけ上短縮する効果を
得ることができる。それ故、アンテナ体31aは、小型
であっても、波長が比較的長い電磁波を受信することも
できる。また、アンテナ体31aを大きくすることな
く、アンテナ利得を高めることができる。
ては、アンテナ体31aと、無線機回路ブロック36と
のインピーダンス・マッチングの面から最適な位置に設
定することにより高い感度を得ることができる。また、
短絡部35については、各導電板と一体のもの、または
ねじ止めなどで導電板に固定されたものなど、いずれの
構造のものでもよい。
線機(スロットアンテナ装置)のアンテナ体の構成を示
す説明図である。
同様に、矩形の第1の導電板32および第2の導電板3
3が所定の隙間34を介して平行に配置され、それらの
一方側の端縁には、第1および第2の導電板32、33
を電気的接続する短絡板35が形成されている。
33に対し、短絡板35とは反対側の端縁で同調用容量
素子38がスロット342を跨いで電気的に接続してい
る。この接続位置は、同調用容量素子38がスロット3
42の長さ方向の中心位置でアンテナ体31bで電気的
に接続する位置に相当する。
び第2の導電板32、33の外周寸法、すなわち、スロ
ット342の長さが使用周波数の半波長に相当する寸法
よりも短くても、アンテナ体31bが同調するようにし
ている。しかも、同調用容量素子38をスロット342
の長さ方向の中心位置に配置して、アンテナ利得を最大
限に高めてある。その理由を、実施例5に係るアンテナ
体と、本例のアンテナ体31bとを比較して、以下に説
明する。図20(a)に示すように、同調用容量素子を
用いないアンテナ体31aでは、電流の振幅Iが正弦波
を描くため、半波長とスロット342の長さが一致した
ときにアンテナ体が共振する。これに対し、図20
(b)に示すように、スロット342の長さ方向の中央
位置に同調用容量素子38を設けたアンテナ体31bで
は、電流の振幅Iが同調用容量素子38によって急変す
るため、見掛け上、波長が短くなった状態となる。ま
た、図20(b)に示すように、スロット342の中央
位置に同調用容量素子38を配置した方が、その両側で
電流バランスをとることができるため、アンテナ体31
bに電流を最大に流すことができるので、アンテナ利得
が向上する。
線機(スロットアンテナ装置)のアンテナ体の構成を示
す説明図である。
改良例1に対し、無線機回路ブロック36からの給電点
371a、372bを同調用容量素子38の第1および
第2の導電板32、33への接続点38a、38bと同
じ端縁の側に配置したことに特徴点がある。すなわち、
本例では、給電点371a、372bと接続点38a、
38bが並んでいるため、同調用容量素子38も、無線
機回路とともに、無線機回路ブロック36内に実装する
ことができる。それ故、組み立て時の部品点数を削減で
きるとともに、構造を簡素化できるので、コストを低減
できる。
線機(スロットアンテナ装置)のアンテナ体の構成を示
す説明図である。
改良例1に対し、第1の導電板32の外周部を第2の導
電板33に向けて折り曲げて側面部321を形成する一
方、第2の導電板33の外周部を第1の導電板32に向
けて折り曲げて側面部331を形成してある。ここで、
側面部321の下端縁と、側面部331の上端縁との間
には、隙間34を確保してあり、それがスロット342
である。
は、隙間34の幅(スロット342の幅)によって、ア
ンテナ利得が変わる。使用周波数が高く(波長が短く)
なる場合には、スロット342の幅を狭める必要があ
り、例えば使用周波数が100MHzであれば、スロッ
ト342の幅は、5〜9mm程度が適正である。これに
対し、使用周波数が300MHzであれば、スロット3
42の幅は、3〜7mm程度が適正である。このような
スロット342の幅の調整を本例のアンテナ体31dで
は、その基本的な設計条件を変えることなく行なうこと
ができる。
電板32、33の対向距離を変更せずに、それらに側面
部321、331を設け、その幅寸法を変えることによ
り、スロット342の幅を同調周波数に対して適正な値
に調整できる。従って、第1および第2の導電板32、
33などを収容する無線機本体のケースや第1および第
2の導電板32、33を固定する部材などを設計変更せ
ずに、同調周波数を変更できる。
線機(スロットアンテナ装置)のアンテナ体の構成を示
す説明図である。
例3に係るアンテナ体31dに対し、第1の導電板32
と第2の導電板33との間に無線機回路ブロック36を
配置して、無線機回路ブロック36をアンテナ体31d
の外側には、配置していない。このため、無線機回路ブ
ロック36が占有していたスペースを省くことができる
ので、携帯用無線機の小型化を実現できる。
帯用無線機(スロットアンテナ装置)のアンテナ体の構
成を示す説明図である。
は、実施例5の改良例4に係るアンテナ体に対し、第1
の導電板32の中央部分に矩形の開口部320を形成
し、第2の導電板33の中央部分に矩形の開口部330
を形成してある。また、第1の導電板32と第2の導電
板33との間の中央部分に無線機回路ブロック36を配
置して、携帯用無線機を小型化してある。ここで、開口
部320、330の形成位置は、無線機回路ブロック3
6の配置位置に対応しており、開口部320、330の
大きさは、無線機回路ブロック36が占める面積よりも
大きく設定してあるため、無線機回路ブロック36の上
方側および下方側は、開放状態にある。
は、第1および第2の導電板32、33の間に無線機回
路ブロック36があることに起因して、第1および第2
の導電板32、33は、無線機回路ブロック36が発生
するノイズを拾いやすいが、本例では、無線機回路ブロ
ック36に対応する位置に開口部320、330を形成
してあるため、第1および第2の導電板32、33の間
に発生する電界が導体板32、33の外側部分に集中
し、無線機回路ブロック36の近傍には、電界が発生し
ない。それ故、無線機回路ブロック36が発生するノイ
ズが、第1および第2の導電板32、33の間に発生す
る電界を乱さないので、ノイズの影響が少なく、アンテ
ナ利得が向上する。
を、アンテナ装置単体で測定すると、図24(b)の点
線B2に示すように、アンテナ利得を示す。また、本例
のアンテナ体31eを胸ポケットに入れた場合の指向性
特性を実線B1で示す。ここで各値はアンテナ利得の最
大値に対する相対比出示してあり、水平面における指向
性である。これらの値を比較すると人体のイメージ効果
によって、人体の正面(0゜方向)で数dBほどアンテ
ナ利得が高くなるため、ポケットベルなどの携帯用無線
機に適している。
回路ブロック36の上面に液晶表示パネル361を搭載
して、そこで情報を表示するようにしても、第1の導電
板32の開口部320から表示を見ることができる。一
方、第2の導電板33の開口部330によって、無線機
回路ブロック36の下面が開放状態にあるため、無線機
回路ブロック36の内部に装着されている電池を交換す
るのも容易である。それ故、アンテナ体31eを用い
て、図25に示すような腕時計型携帯用無線機を構成で
きる。
からみた分解図であり、この腕時計型携帯用無線機で
は、ケース39の表面側に表示部としての開口部390
が形成されている。ケース39の両側には、腕装着用バ
ンド391、392が連結されている。ここで、ケース
39に対しては、第1の導電板32、無線機回路ブロッ
ク36、および第2の導電板33が順次収納された後、
ケース39の裏面側が裏蓋393で閉じられて、腕時計
型携帯用無線機が構成される。
では、第1の導電板32によって遮られることなく、ケ
ース39の開口部390から無線機回路ブロック36の
上面に形成された液晶表示パネルやLED等の表示手段
に表示された情報を確認できる。また、アンテナ体31
eは、ケース体39および裏蓋393によって完全に覆
われるため、アンテナ体31eを構成する材料には、耐
腐食性や耐磨耗性などを考慮する必要がなく、たとえ
ば、銅などのように、耐腐食性は低いが導電性が高い金
属材料でアンテナ体31eを構成して、そのアンテナ利
得を高めることができる。
線機(スロットアンテナ装置)の構成を示す説明図であ
る。
fにおいて、スロットを介して対向し合う第1の導電板
32および第2の導電板33のうち、中央部に開口部3
20が形成された第1の導電板32は、腕時計型携帯用
無線機のケースを兼ねており、第2の導電板33は、腕
時計型携帯用無線機のケース(第1の導電板32)の裏
面側を閉じる裏蓋を兼ねている。このため、第2の導電
板33の中央部分には、実施例5の改良例4と相違し、
開口部が形成されていないが、ケース(第1の導電板3
2)の裏面側で簡単に取り外すことができるようになっ
ている。
には、その端面326に凸部としての短絡部35を残し
て切り欠き329を形成し、そこにプラスチック製など
の絶縁材料で構成したスペーサ327を固定してある。
このため、第1の導電板32の内側に無線機回路ブロッ
ク36を収納した後に、第1の導電板32の裏側を第2
の導電板33で覆っても、それらの間には、スペーサ3
27が介在するので、スロット342が確保される。ま
た、第1の導電板32と、第2の導電板33とは、短絡
部35によって電気的に接続する。それ故、本例でも、
第1の導電板32、スペーサ327および第2の導電板
33を備えるアンテナ体31fは、スロットアンテナと
して機能する。
では、第1の導電板32(ケース)の開口部から無線機
回路ブロック36の上面に形成された液晶表示パネルな
どの表示手段に表示された情報を確認できる。
線機回路ブロック36とは、図27(a)に示す回路を
構成している。すなわち、アンテナ体31fに対し、不
平衡給電を行なう目的に、第1の導電板32の給電点3
71aは、アンテナ端子373を介して、無線機回路ブ
ロック36の給電回路361に電気的に接続され、第2
の導電板33の給電点372bは、無線機回路ブロック
36のグランド端子362に電気的に接続されている。
このような接続構造では、第1および第2の導電板3
2、33の外周部で給電点371a、372bの設定位
置を変えて、給電点371a、372bと同調用容量素
子38との離間距離を最適な条件に設定することによっ
て、アンテナ体31fと、無線機回路ブロック36との
インピーダンス・マッチングを図ることができる。
平衡給電を行なう目的に、図27(b)に示す回路を構
成する。この回路では、第1の導電板32の給電点37
1aは、アンテナ端子373を介して、無線機回路ブロ
ック36の給電回路361に電気的に接続され、第2の
導電板33の給電点372bも、アンテナ端子374を
介して、無線機回路ブロック36の給電回路361に電
気的に接続されている。このような接続構造でも、第1
および第2の導電板32、33の外周部で給電点371
a、372bの設定位置を変えて、給電点371a、3
72bと同調用容量素子38との離間距離を最適な条件
に設定することによって、アンテナ体31fと、無線機
回路ブロック36とのインピーダンス・マッチングを図
ることができる。
ットアンテナ装置)のアンテナ体の構成を示す説明図で
ある。
42および第2の導電板43を所定の隙間44を介して
平行に配置されており、第1および第2の導電体42、
43は、その一方側の端縁において、短絡部45によっ
て電気的に接続されている。このため、アンテナ体41
aは、第1および第2の導電板42、43との外周側に
おいて、短絡部45から第1および第2の導電板42、
43の外周を回って短絡部45に至るまでの隙間44に
よって、スロット442が形成されている状態にある。
このため、アンテナ体41aは、スロットアンテナとし
て機能する。
43を構成するにあたって、回路基板47(両面銅張ガ
ラス−エポキシ積層板)の両面に形成されている金属層
(銅層)をパターニングした外周側の導体パターンを用
いている。従って、隙間44は、回路基板47のガラス
−エポキシ自身であり、短絡部45は、回路基板47の
スルーホール471の内面に形成されているめっき層で
ある。
板42、43の双方に同調用容量素子48を接続するに
あたって、まず、回路基板47の表面側では、第1の導
電板42の内側に導体パターン472を形成する一方、
回路基板47の裏面側では、第2の導電板43から内側
に向けて導体パターン473を延設してある。ここで、
導体パターン472と導体パターン473とは、回路基
板47のスルーホール474の内面に形成されためっき
層を介して電気的に接続している。そして、回路基板4
7の表面側において、第1の導電板42および導体パタ
ーン472に対して同調用容量素子48を実装してあ
る。この同調用容量素子48は、チップコンデンサやバ
ラクタダイオードなどであって、隙間44(スロット4
42)を跨がって、第1および第2の導電板42、43
に電気的に接続する状態にある。また、同調用容量素子
48の接続位置は、短絡部45と対向する位置にあり、
スロット442の長さ方向の中央に相当する。
は、回路基板47の両面の金属層をパターニングするだ
けで、任意の形状の第1および第2の導電板42、43
を得ることができるとともに、その隙間44(スロット
442)の幅も一定である。また、回路基板47の厚さ
寸法でスロット幅を正確に設計することもできる。しか
も、薄型のアンテナ体41aを形成できるので、ポケッ
トベルなどの携帯用無線機に搭載するのに適している。
また、同調用容量素子48も、無線機回路を構成する電
子部品と同じように実装できる。さらに、第1および第
2の導電板42、43は、回路基板47の外周縁に沿っ
てパタニングされた導体パターンであるため、長さ寸法
が長いとともに、その内側を利用して、無線機回路を配
置することもできる。
線機(スロットアンテナ装置)のアンテナ体の構成を示
す説明図である。
2の導電板42、43を構成するにあたって、回路基板
47(両面プリント基板)の両面に形成されている金属
層をパターニングした導体パターンを用いている。従っ
て、スロット442としての隙間44は、回路基板47
のガラス−エポキシ基板の基体自身である。また、第1
および第2の導電板42、43の短絡部45は、回路基
板47に形成されたスルーホール471の内面に形成さ
れているめっき層自身である。
43は、図面に向かって、回路基板47の左半部47a
に形成され、それに面方向で隣接する右半部47bは、
無線機回路の形成領域になっている。右半部47bと左
半部47aとの境界部分には、導体パターン475が形
成されており、この導体パターン475と第1の導電板
42とに対し、結合コンデンサ491が実装されてい
る。この結合コンデンサ491は、図30に示すよう
に、アンテナ体41bと、無線機回路の初段側で増幅回
路として動作するトランジスタ490とを電気的に接続
している。ここで、結合コンデンサ491とアンテナ体
41bとの接続位置(給電点)は、スロット442に対
し、短絡部45の形成位置と同調用容量素子48の接続
位置との略中間に配置し、アンテナ体41bと無線機回
路とのインピーダンス・マッチングを行なっている。
回路基板47上において、無線機回路(トランジスタ4
90)から離れた領域に形成されているため、無線機回
路から発生するノイズの影響を受けることがない。
線機(スロットアンテナ装置)のアンテナ体の構成を示
す説明図、図32は、その導電板を分解して示す説明図
である。
改良例1と同様に、回路基板47(プリント基板)の両
面に形成されている金属層をパターニングして第1の導
体パターン42aおよび第2の導体パターン43aを形
成し、それらの間に、回路基板47のガラス−エポキシ
基板の基体として存在する隙間44をスロット442と
して利用している。
2a、43aの上面には、矩形の第1の導電板42bお
よび第2の導電板43bをはんだ付けしている。このた
め、アンテナ体41cは、第1の導体パターン42aと
第1の導電板42bとが一体になって、1つの導体を構
成し、第2の導体パターン43aと第2の導電板43b
とが一体になって、1つの導体を構成している。このた
め、本例では、実施例6の改良例1に係るアンテナ体に
比較して、第1および第2の導電板42b、43bの導
電性が寄与するため、アンテナ体41cの抵抗損失が低
減され、感度が向上するという効果を奏する。なお、本
例では、第1および第2の導体板42b、43bは、一
部が切り欠かれた形状になっているが、完全なループ形
状でもよい。
ットアンテナ装置)のアンテナ体の構成を示す説明図で
あり、本例では、回路基板と、それとは別体の導体を用
いてスロットアンテナが構成されている。
は、導体としての第1および第2の金属ワイヤー52、
53を回路基板54(両面基板)の両面に形成した導体
パターン541、542、543にはんだ付けしてあ
る。このため、第1および第2の金属ワイヤー52、5
3の間には、隙間55が形成されている。また、導体パ
ターン543では、回路基板54のスルーホール540
の内面に形成されためっき層によって、第1および第2
の金属ワイヤー52、53を電気的に接続する短絡部5
6が形成されている。このため、図34に示すように、
短絡部56から第1および第2の金属ワイヤー52、5
3の間を通って短絡部56に戻る経路にはスロット55
0が形成された状態にあるため、アンテナ体51aは、
スロットアンテナとして機能する。
する導体パターン545との間には、同調用容量素子5
7が実装されている。また、導体パターン542と、そ
れに隣接する導体パターン544との間には、結合コン
デンサ58が実装され、この結合コンデンサ58は、導
体パターン544を介して、図34に示すように、無線
機回路の増幅回路59(トランジスタ)に電気的に接続
されている。
体パターン541、542やスルーホール540を利用
して、アンテナ体51aを構成しているため、その固定
や電気的接続が容易である。
て、図35に示す矩形の枠形の第1および第2の導電板
62、63を用いて、アンテナ体61aを構成すること
もできる。この場合でも、第1および第2の導電板6
2、63を回路基板64の導体パターン641、64
2、643にはんだ付けしてある。また、これらの導体
パターン641、642に隣接する位置に形成された導
体パターン644、645を利用して、第1および第2
の導電板62、63に対し、同調用キャパシタンス素子
65や結合コンデンサ66を電気的に接続してある。さ
らに、回路基板64に形成されているスルーホール64
0を利用して、第1および第2の導電板62、63を電
気的に接続する短絡部68を構成してある。
3には、側面部621、631をそれぞれ形成してあ
り、これらの側面部621、631を導体パターン64
1、642にはんだ付けしてある。従って、回路基板6
4と第1および第2の導電板62、63との間に隙間を
確保してあるため、その内側に同調用容量素子65や導
体パターン644を配置することができる。
線機(スロットアンテナ装置)のアンテナ体の構成を示
す説明図である。
1、631を有する第1および第2の導電板62、63
を用いて、アンテナ体61bを構成してあり、さらに、
側面部621、631からは、同じ長さ寸法の端子62
a〜62c、63a〜63cが突出している。ここで、
端子62a〜62c、63a〜63cは、それぞれ回路
基板64に形成された導体パターン641、642、6
43にはんだ付けされる。
路基板64の厚さに加えて、端子62a〜62c、63
a〜63cの長さ寸法を加えた幅の隙間(スロット)が
形成されることになる。それ故、スロットの幅を変更す
る場合には、端子62a〜62c、63a〜63cの長
さ寸法を変更すればよい。
板64の右半部を無線機回路を構成する領域として空け
てあるが、この領域を設けずに、端子62a〜62c、
63a〜63cによって、第1、第2の導電板62、6
3と回路基板64との間の隙間が拡張されているので、
この隙間を利用して、第1および第2の導電板62、6
3の内側に無線機回路を構成してもよい。
2の導電板62、63が側面部621、631に相当す
る部分のみで構成されて矩形の枠状になっている場合で
も、端子62a〜62c、63a〜63cを利用して、
回路基板64に固定するとともに、そのスロットの幅を
調整してもよい。この場合にも、第1および第2の導電
板62、63の内側に無線機回路ブロックを配置できる
とともに、無線機回路ブロックの上面に液晶表示パネル
などを形成して、情報を表示してもよい。
開口部620を形成した第1の導電板62のみに、側面
部621および端子62a〜62cを形成し、第2の導
電板63の方は、平板として形成してもよい。この場合
でも、第1の導電板62の側において、端子62a〜6
2cの長さ寸法でスロットの幅を調整できる。
ットアンテナ装置)のアンテナ体の構成を示す説明図で
ある。
第2の金属層72、73が両面に形成されたセラミック
基板74を用いてあり、その側面741にスロット74
0が形成されている。セラミック基板74の側面741
の長さ方向の中央位置には、第1および第2の金属層7
2、73を導電接続する短絡部75が形成されている。
通常のセラミック基板74を所定のサイズに切断すると
ともに、その側面741に、たとえば、導電性塗料層、
めっき層、または蒸着層などで短絡部75を形成すれば
よいので、小型化および薄型化が容易である。また、ス
ロット740は、セラミック基板74の基体自身で充填
された状態であるため、受信した波長のみかけ上の短縮
効果が得られるので、小型でも、波長が比較的長い電磁
波も受信できる。
に示すように、セラミック基板74の側面部741に
は、第1および第2の金属層72、73から接続するよ
うに、導電性塗料層、めっき層、または蒸着層などを用
いて側面部721、731を形成し、これらの側面部7
21、731の隙間をスロット76として利用すること
ができる。この場合には、スロット76の幅を調整する
ときには、側面部721、731の幅を調整すればよ
く、セラミック基板74の厚さを変える必要がない。
41に示すように、セラミック基板74の両面におい
て、その中央部分に金属層を残さずに、セラミック基板
74の端縁のみに第1の金属層72を形成してもよい。
この場合には、セラミック基板74の表面に第1の金属
層72に接続する導体パターン742、それに隣接する
導電パターン744、およびセラミック基板74の裏面
で第2の金属層73に接続する導体パターン743を形
成し、この導電パターン743をスルーホール740内
のめっき層を介して導電パターン744に電気的に接続
しておく。そして、導体パターン741、744に対し
て、同調用容量素子78を実装することによって、同調
用容量素子78をスロット76を跨ぐようにして、第1
および第2の金属層72、73に電気的に接続させても
よい。
小型のチップ状のアンテナ体であるので、そのまま回路
基板などに搭載することもでき、小型、薄型の携帯用無
線機に適している。
で示した各構造については、上記の例に加えて、それぞ
れを組み合わせてもよい。たとえば、図2および図3に
示した回路構成は、実施例1に係るアンテナ体だけでな
く、その他のいずれの実施例またはその改良例とも組み
合わせることができる。
開口する導電板を備えるスロットアンテナ体を有するケ
ース内蔵型のスロットアンテナ装置において、回路基板
をスロット内に挿入した構成にしてある。従って、本発
明によれば、アンテナ体は、スロットアンテナであるの
で、磁界成分に対して感度を有し、人体に装着したとき
に、感度が向上することも期待できるので、ポケットベ
ルなどの携帯用のアンテナ装置に適している。また、ス
ロット内に回路基板を挿入してあるため、誘電体が充填
された場合と同様に、受信した信号の波長を見掛け上、
短縮することができるので、小型のアンテナ体でも、波
長が比較的長い電磁波でも受信できる。
には、小型化、薄型化したままで、スロットの開口方向
を2方向ないし4方向とすることができ、指向性特性が
向上する。
スロットアンテナ体を有するスロットアンテナ装置にお
いて、導電板を回路基板の表面に対向する状態に配置し
た場合には、薄型化できる。
るスロットアンテナ体を有するスロットアンテナ装置に
おいて、導電板の裏面側に反射体を配置したことに特徴
を有する。従って、本発明によれば、小型化、薄型化し
たままで、反射板によって、感度を高めることができ
る。
板面に形成された導体パターンで構成しているため、部
品点数を削減して、小型化を図ることができる。
にされるべき隙間をもって対向する一対の導電板を利用
したスロットアンテナ体を構成したことに特徴を有す
る。従って、本発明によれば、薄型のアンテナ体を構成
できるとともに、外周に向けてスロットが開口するた
め、指向性の優れたアンテナ体を構成できる。
対応して開口部を形成した場合には、それをケース本体
として利用した場合でも、無線機回路の上面側に形成さ
れた表示パネルでの表示を導電板の開口部から見ること
ができる。
回路基板の表面および裏面にそれぞれ形成して場合に
は、アンテナ体を薄型化できるとともに、回路基板の厚
さを基準に正確なスロット幅に設定することもできる。
この場合には、導電体を回路基板の基板面に形成された
導電パターンで構成して、部品点数を削減することがで
きる。
置におけるアンテナ体自身の構造を模式的に示す説明
図、(b)は、それとともに携帯用無線機内に搭載され
る回路基板との配置構造を示す説明図である。
ヘテロダイン受信回路のブロック図である。
信回路のブロック図である。
(b)は、その指向性特性を説明するためのグラフ図で
ある。
ットアンテナ装置)におけるアンテナ体およびそれとと
もに携帯用無線機内に搭載される回路基板の配置構造を
示す説明図である。
ットアンテナ装置)におけるアンテナ体およびそれとと
もに携帯用無線機内に搭載される回路基板の配置構造を
示す説明図である。
ットアンテナ装置)におけるアンテナ体の構造を示す説
明図である。
ナ装置)におけるアンテナ体およびそれとともに携帯用
無線機内に搭載される回路基板の配置構造を示す説明図
である。
ットアンテナ装置)におけるアンテナ体およびそれとと
もに携帯用無線機内に搭載される回路基板の配置構造を
示す説明図である。
ロットアンテナ装置)におけるアンテナ体およびそれと
ともに携帯用無線機内に搭載される回路基板の配置構造
を示す説明図である。
ロットアンテナ装置)におけるアンテナ体およびそれと
ともに携帯用無線機内に搭載される回路基板の配置構造
を示す説明図である。
ロットアンテナ装置)におけるアンテナ体およびそれと
ともに携帯用無線機内に搭載される回路基板の配置構造
を示す説明図である。
テナ装置)におけるアンテナ体およびそれとともに携帯
用無線機内に搭載される回路基板の配置構造を示す説明
図である。
ロットアンテナ装置)におけるアンテナ体およびそれと
ともに携帯用無線機内に搭載される回路基板の配置構造
を示す説明図である。
テナ装置)におけるアンテナ体およびそれとともに携帯
用無線機内に搭載される回路基板の配置構造を示す説明
図である。
ットアンテナ装置)におけるアンテナ体およびそれとと
もに携帯用無線機内に搭載される回路基板の配置構造を
示す説明図である。
テナ装置)の要部の構成を示す説明図である。
ナ装置)の指向性特性を示すグラフ図である。
ロットアンテナ装置)の要部の構成を示す説明図であ
る。
ットアンテナ装置)の動作を説明するための説明図、
(b)は、図19に示す携帯用無線機(スロットアンテ
ナ装置)の動作を説明するための説明図である。
ロットアンテナ装置)におけるアンテナ体およびそれと
ともに携帯用無線機内に搭載される回路ブロックの配置
構造を示す説明図である。
ロットアンテナ装置)におけるアンテナ体の構造を示す
説明図である。
ロットアンテナ装置)におけるアンテナ体およびそれと
ともに携帯用無線機内に搭載される回路ブロックの配置
構造を示す説明図である。
無線機(スロットアンテナ装置)におけるアンテナ体の
構造を示す説明図、(b)は、その指向性特性を示すグ
ラフ図である。
携帯用無線機を裏面側からみた分解図である。
線機を裏面側からみた分解図である。
機に構成した不平衡回路を示す説明図、(b)は、平衡
回路を示す説明図である。
示す説明図である。
体の構成を示す説明図である。
び無線機回路の構成図である。
体の構成を示す説明図である。
説明図である。
び無線機回路の構成図である。
説明図である。
体の構成を示す説明図である。
体の構成を示す説明図である。
体の構成を示す説明図である。
説明図である。
体の構成を示す説明図である。
体の構成を示す説明図である。
1a〜41c、51a、61a、61b、71a、71
c・・・アンテナ体 12、22、47、54、64・・・回路基板 36・・・無線機回路ブロック 112、212、342、442、550、76・・・
スロット 111、211、32、33、42、43、62、6
3、72、73・・・導電板 113、113a、113b、113c、113d・・
・屈曲部 121、131、38、48、57、65、78・・・
同調用容量素子
Claims (7)
- 【請求項1】 ケース内に、スロットが開口する導電板
を備えるスロットアンテナ体と、前記スロットアンテナ
体を介して送信または受信を行うための無線機回路が形
成された回路基板とを有し、前記回路基板は、前記スロ
ット内に挿入されていることを特徴とするスロットアン
テナ装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記導電板には、そ
れを前記スロットの長さ方向の所定位置で面方向に屈曲
させる屈曲部が形成されていることを特徴とするスロッ
トアンテナ装置。 - 【請求項3】 請求項2において、前記導電板には、前
記屈曲部が2つ以上形成され、いずれの屈曲部でも、前
記導電板は、内側に屈曲していることを特徴とするスロ
ットアンテナ装置。 - 【請求項4】 請求項3において、前記導電板には、前
記屈曲部が4つ形成され、これらの屈曲部によって、前
記導電板は、矩形に屈曲していることを特徴とするスロ
ットアンテナ装置。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
前記スロットアンテナ体は、前記スロットの両側に、不
平衡回路で構成された前記無線機回路の端子との第1の
給電点、および前記無線機回路のグランド端子との第2
の給電点を有することを特徴とするスロットアンテナ装
置。 - 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
前記スロットアンテナ体は、前記スロットの両側に、平
衡回路で構成された無線機回路の2つの端子との給電点
を有することを特徴とするスロットアンテナ装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに規定する
スロットアンテナ装置を用いたことを特徴とする無線
機。
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