JP4673026B2 - 製版装置および製版印刷装置 - Google Patents
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Description
ここで、保存保証温度とは、サーマルヘッドが駆動されていないサーマルヘッド保管時の保証温度を、動作保証温度とは、サーマルヘッドが駆動されているサーマルヘッド駆動時の保証温度を、それぞれ意味する。
特に、製版装置や製版印刷装置の技術分野で使用されるサーマルヘッドは、版としてのマスタの熱可塑性樹脂フィルムを加熱溶融して穿孔するため、個々の発熱体の発熱温度が高く設定されている点からも上記問題点の解決が急務となっている。
請求項1記載の発明は、熱可塑性樹脂フィルムを有するマスタの該熱可塑性樹脂フィルム側に、主走査方向に配列された複数の発熱体を具備したサーマルヘッドを直接的に接触させると共に、上記主走査方向と直交する副走査方向にマスタを相対的に移動させつつ画像信号に応じた上記各発熱体の選択的な加熱によりドット状の製版画像をマスタに形成し、サーマルヘッド温度検出手段により上記サーマルヘッドの温度を検出可能であり、かつ、上記サーマルヘッドの動作保証温度以下のサーマルヘッド温度上限閾値温度および該温度よりも低めのサーマルヘッド温度上限閾値近傍温度のうちの少なくとも上記サーマルヘッド温度上限閾値温度が予め設定されている製版装置であって、上記サーマルヘッド温度検出手段により検出されたサーマルヘッド温度が、上記サーマルヘッド温度上限閾値温度または上記サーマルヘッド温度上限閾値近傍温度を超えた場合に、上記サーマルヘッド温度の推移状態として上昇傾向かあるいは下降傾向かを判別するサーマルヘッド温度推移判別手段を有することを特徴とする。ここで、サーマルヘッド温度推移判別手段の具体例としては、後述する実施形態で説明するようなCPU等を具備したマイクロプロセッサや、CPU等を具備したマイクロコンピュータ等が代表的な例として挙げられる。
ここで、音声告知手段の具体例としては、後述する実施形態で説明するような操作パネルに配置したスピーカ等が挙げられる。また、警告音発生手段の具体例としては、後述する実施形態で説明するような操作パネルに配置したブザー等が挙げられる。スピーカやブザーの配置箇所は、操作パネルに限らず、ユーザが聴取可能な箇所であるならば装置本体の適宜の箇所であっても勿論構わない(以下、同様)。
ここで、告知手段の具体例としては、後述する実施形態で説明するような表示手段としてのLCD表示部等の他に、音声で告知する音声告知手段や、警告音を発することで警告をする警告音発生手段、あるいはこれらの2つ以上の組み合わせも含まれる(以下、同様)。
ここで、「画像信号に基づく製版動作」とは、後述する実施形態で説明するように画像センサで読み取ったものに限らず、例えば密着センサ等の画像センサで読み取ったものや、コントローラを介して製版装置あるいは製版印刷装置と通信可能に接続されたパーソナル・コンピュータ(以下、「パソコン」という)やホストコンピュータ等から出力・送信される画像信号に基づく製版動作であっても構わない。
本発明によれば、サーマルヘッド温度検出手段により検出されたサーマルヘッド温度が、サーマルヘッド温度上限閾値温度またはサーマルヘッド温度上限閾値近傍温度を超えた場合に、サーマルヘッド温度の推移状態として上昇傾向かあるいは下降傾向かを判別するサーマルヘッド温度推移判別手段を有することにより、上昇傾向時にはサーマルヘッドの駆動部異常による異常過熱と判断し、連続製版時におけるサーマルヘッドの異常過熱との判別を行うことが可能となるので、ユーザは連続製版時における異常過熱時にもサービスマンを呼び出すという事態になってしまうことを未然に防止することが可能になると共に、ユーザがサービス費用等を負担しなければならない事態も低減される。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態を示すデジタル感熱孔版式の製版装置およびこの製版装置を有するデジタル感熱孔版式の製版印刷装置の全体構成とその動作について説明する。製版印刷装置は、孔版印刷装置とも呼ばれる。
先ず、原稿読取装置80の上部に配置された原稿載置台(図示せず)に、印刷すべき画像をもった原稿60を載置し、操作パネル90の製版スタートキー91を押す。この製版スタートキー91の押下に伴い、先ず排版工程が実行される。すなわち、この状態においては、印刷ドラム装置100の印刷ドラム101の外周面に前回の印刷で使用された使用済みのマスタ12が装着されたまま残っている。
なお、画像処理部7を介して製版制御部8に入力される画像信号は、CCDからなる画像センサ5で読み取ったものに限らず、上述したように例えば密着センサ等の画像センサで読み取ったものや、パソコン等から送信される画像信号であっても構わない。
そして、製版済みのマスタ12の先端が、一定のタイミングでマスタクランパ102によりクランプされると、印刷ドラム101は図中A方向(時計回り方向)に回転しつつ外周面に製版済みのマスタ12を徐々に巻き付けていく。製版済みのマスタ12の後端部はカッタ13により一定の長さに切断される。
この時、印刷ドラム101の内周側では、インキ供給管104からインキローラ105とドクターローラ106との間に形成されたインキ溜まり107にインキが供給され、印刷ドラム101の回転方向と同一方向に、かつ、印刷ドラム101の回転速度と同期して回転しながら内周面に転接するインキローラ105により、インキが印刷ドラム101の内周側に供給される。インキ供給管104、インキローラ105およびドクターローラ106は、印刷ドラム101上の製版済みのマスタ12にインキを供給するインキ供給手段を構成する。
次に、操作パネル90のテンキー93で印刷枚数をセットし、印刷スタートキー92を押すと上記版付け印刷と同様の工程で、給紙、印刷および排紙の各工程がセットした印刷枚数分繰り返して行われ、孔版印刷の全工程が終了する。
図1に示した製版印刷装置で現在使用されているマスタ12としては、例えば熱可塑性樹脂フィルムと、和紙繊維とか合成繊維あるいは和紙繊維および合成繊維を混抄したもの等からなる多孔質支持体とを貼り合わせたラミネート構造のものが挙げられる。熱可塑性樹脂フィルムとしては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)系のものが用いられる。なお、マスタ12としては、公知の全てのマスタ、すなわち一般的に、製版印刷装置で使用されるマスタ12の厚みとしては、20〜60μmの範囲のものであり、そのうちの熱可塑性樹脂フィルムの厚みとしては、1.0〜2.5μmの範囲のものである。
テンキー93、エンターキー95およびモードクリアキー96を含むキー関係は、後述する設定値設定手段および作動設定手段としての機能を有する。
スピーカ97Aは、第2に、図3に示すサーマルヘッド温度推移判別手段3によりサーミスタ37で検出されたサーマルヘッド温度の推移状態(以下、「サーマルヘッド温度推移状態」という)が下降傾向と判別された場合に、図5ないし図7に示すように、サーマルヘッド温度上限閾値温度Tまたはサーマルヘッド温度上限閾値近傍温度Tb以下に設定されている製版動作復帰閾値温度Tc以下となるまでサーマルヘッド10の温度が高くなっていることを告知する告知手段としての機能を有する。
スピーカ97Aは、第4に、サーマルヘッド温度推移判別手段3によりサーマルヘッド温度推移状態が上昇傾向と判別され、サーマルヘッド10の駆動部異常による異常過熱と判断された場合に、その内容を音声で告知する音声告知手段としての機能を有する。
ブザー97Bは、第2に、サーマルヘッド温度推移判別手段3によりサーマルヘッド温度推移状態が下降傾向と判別された場合に、図5ないし図7に示すように、サーマルヘッド温度上限閾値温度Tまたはサーマルヘッド温度上限閾値近傍温度Tb以下に設定されている製版動作復帰閾値温度Tc以下となるまでサーマルヘッド10の温度が高くなっていることを警告音を発することで警告する警告音発生手段としての機能を有する。
ブザー97Bは、第4に、サーマルヘッド温度推移判別手段3によりサーマルヘッド温度推移状態が上昇傾向と判別され、サーマルヘッド10の電気的駆動部異常による異常過熱と判断された場合に、それを警告音を発することで警告する警告音発生手段としての機能を有する。
LCD表示部98は、第2に、サーマルヘッド温度推移判別手段3によりサーマルヘッド温度推移状態が下降傾向と判別された場合に、図5ないし図7に示すように、サーマルヘッド温度上限閾値温度Tまたはサーマルヘッド温度上限閾値近傍温度Tb以下に設定されている製版動作復帰閾値温度Tc以下となるまでサーマルヘッド10の温度が高くなっていることを告知する告知手段としての機能を有する。
LCD表示部98は、第4に、サーマルヘッド温度推移判別手段3によりサーマルヘッド温度推移状態が上昇傾向と判別され、サーマルヘッド10の駆動部異常による異常過熱と判断された場合に、その旨の表示例としてサービスマンコール等の表示を文字等で行う表示手段としての機能を有する。
LCD表示部98は、第1ないし第4の機能の他に、操作の状態や警告等のメッセージあるいは選択されている機能等の表示をしたり、その機能を選択・設定するための操作内容を随時表示したりする機能も有する。
なお、本発明の要部の本質的な制御構成としては、図3に示した制御構成に限らず、同ブロック図から画像センサ5、A/D変換部6、画像処理部7および製版制御部8の制御構成要素を削除して、簡明に表現するものでも構わない。
サーミスタ37は、比較的小型かつ安価であり、サーマルヘッド10の温度の検出に関して所望する感度・信頼性を備えているので好ましいが、このような利点を望まなくてもよいのであれば他の周知の温度検出手段でも構わない。サーミスタ37の配置箇所はサーマルヘッド基板27上に限らず、アルミ放熱板とも呼ばれるアルミ放熱支持体36の内部に設けてもよい。図4において、符号28は、サーマルヘッド10の発熱体収容部である。
所定のエネルギーに調整された穿孔用エネルギーの供給は、画像信号に応じて、サーマルヘッド10の個々の発熱体9への通電パルス幅の変化により行ってもよいし、あるいは画像信号に応じて個々の発熱体9に流す電流値もしくは個々の発熱体9に印加する電圧値の変化により行うようにしてもよい。また、マイクロプロセッサに入力しなくても良い方法もあり、それは製版制御部内のIC内で達成できる。
まず、図5を参照して、サーマルヘッド温度推移状態を判別することによりサーマルヘッド10の異常過熱を判別・判断する基本的な原理を説明する。図5ないし図7において、縦軸にはサーミスタ37で検出されるサーマルヘッド温度T等の温度目盛りが、横軸には製版回数n(時間でもある)がそれぞれ取られている。
このような観点から、製版動作への移行の禁止条件および上記警告条件を、サーマルヘッド温度上限閾値温度Taに達する確率を低減することのできるサーマルヘッド温度上限閾値近傍温度Tbを基準とした場合と、サーマルヘッド温度上限閾値温度Taを基準とした場合との双方が考えられる。しかしながら、上記利点を望まなくてもよいのであればどちらを基準としても構わないので、以下、「サーマルヘッド温度上限閾値温度Taまたはサーマルヘッド温度上限閾値近傍温度Tb」という表現で択一的に説明するものとする。
本発明での狙いとする動作としては、サーマルヘッド温度上限閾値近傍温度Tbを超えたときに、サーマルヘッド10の温度が高くなっていることを告知(表示や音声あるいは警告音による告知の少なくとも1つを含む)して、サーマルヘッド温度上限閾値温度Taを超えたときに、製版動作への移行を禁止するということになる。
その際、製版動作が行われていない状態でサーマルヘッド温度Tが上昇し続ける上昇傾向と判別された場合には、明らかにサーマルヘッド10の電気的駆動部異常(例えば、ハーネスショート、回路異常、基板内異常、サーミスタ異常)と判断することができる。
サーマルヘッド温度上限閾値温度Taまたはサーマルヘッド温度上限閾値近傍温度Tbを超える境界のHポイント以降は、製版動作への移行はできなくなっており、サーマルヘッド10ヘ供給している電力に係るVhd電源等はオフしている。また、サーマルヘッド10に具備されているサーミスタ37の出力に関係の無い信号関係も、全出力停止させる構成でも構わない。つまり、サーミスタ37からのサーマルヘッド温度に係る信号のみ出力されている。
そして、3回目の検出時間であるt3のポイント(上昇傾向が確定したポイント)でサービスマンコールをLCD表示部98に表示させる。
図6に示したと同様に、Hポイント以降は、製版動作への移行はできなくなっており、サーマルヘッド10ヘ供給している電力に係るVhd電源等はオフしている。また、サーマルヘッド10に具備されているサーミスタ37の出力に関係の無い信号関係も、全出力停止させる構成でも構わない。
本実施形態例では、サーマルヘッド10の動作保証温度以下に設定してあるサーマルヘッド温度上限閾値温度Ta以下の製版動作復帰閾値温度Tc以下になるまで製版動作に移行できず、また製版動作が待機中であることを知らせる警告や表示を行うようになっている。製版動作復帰閾値温度Tc以下になったことが確認されると、セットした原稿(パソコン等からの画像データに基づくオンラインも含む)の製版動作を自動的に行うことも可能となっている。
テンキー93、エンターキー95およびモードクリアキー96を含むキー関係は、サーマルヘッド温度上限閾値温度Ta、サーマルヘッド温度上限閾値近傍温度Tb、製版動作復帰閾値温度Tc、図3に示すサーミスタ37によるサーマルヘッド温度の複数回の検出回数、該検出回数間の時間間隔および該検出回数がどの程度の回数連続すればサーマルヘッド温度の推移状態が上昇もしくは下降傾向と判別するかの連続回数等の少なくとも一つの設定値の設定を行う設定値設定手段、ならびに後述する表示手段としてのLCD98表示部、後述する音声告知手段としてのスピーカ97Aおよび警告音発生手段としてのブザー97Bの少なくとも一つの作動の有無の設定を行う作動設定手段としての機能を有し、メモリ関係部4に記憶されるいわゆるサービスマンプログラムと呼ばれる既定のプログラムを随時変更可能になっている。
逆にいえば、サーマルヘッド温度推移判別手段3は、上記判別機能において、サーミスタ37からのサーマルヘッド温度の複数回の検出情報に基づいて、サーマルヘッド温度推移状態が複数回連続して上昇または下降傾向となるまで上昇または下降傾向と判別しない機能を有する。すなわち、サーマルヘッド温度推移判別手段3は、サーマルヘッド温度推移状態として、複数回連続して上昇傾向が続かないときには、サーマルヘッド10の電気的駆動部異常と判断せず、複数回連続して下降傾向が続かないときには、連続製版時におけるサーマルヘッド10の異常過熱と判断しないものである。
マイクロプロセッサ2は、サーマルヘッド温度推移判別手段3によりサーマルヘッド温度推移状態が上昇傾向と判別され、サーマルヘッド10の電気的駆動部異常による異常過熱と判断された場合に、その旨の表示例としてサービスマンコール等の表示を文字等で行う(図11参照)ように上記LCD駆動回路を制御する機能を有する。
すなわち、マイクロプロセッサ2は、製版装置1の電源投入直後から製版開始前まで、または製版動作間の待機状態時等においてサーマルヘッド温度を検出し、サーマルヘッド温度推移判別手段3で判別されたサーマルヘッド温度推移状態が連続製版時におけるサーマルヘッド10の異常過熱以外の場合において、サーマルヘッド温度がサーマルヘッド温度上限閾値温度Taまたはサーマルヘッド温度上限閾値近傍温度Tbを超えた場合には、サーマルヘッド10の駆動部異常時の処理を行う。
近年、製版印刷装置の製版速度も高速化となってきている。従って、製版開始前および製版開始後のサーマルヘッド温度の検出のみではなく、製版中に関しても少なくとも1回サーマルヘッド温度の検出をし、その検出値より、サーマルヘッド10の蓄熱作用を考慮に入れ、より最適なサーマルヘッド10の個々の発熱体9ヘの印加エネルギーを印加することが望ましい。
また、その際にセットされている原稿に対して自動製版を行っても構わなく、近年、製版印刷装置においてオンライン化が浸透してきており、その際には有効なものと思われる。
すなわち、マイクロプロセッサ2は、サーマルヘッド温度推移判別手段3によって連続製版時における異常過熱と判別された場合には、サーマルヘッド温度上限閾値温度Ta以下の製版動作復帰閾値温度以下になった場合、セットされている原稿を含め画像信号に基づく製版動作を自動的に行うように、原稿読取装置80の駆動部、マスタ送りモータ11および図示しないサーマルヘッド駆動回路を制御する機能を有する。
先ず、ステップS1において、図1に示した製版印刷装置の電源スイッチ(図示せず)を投入・オンすると、図3に示したサーマルヘッド温度推移判別手段3を備えたマイクロプロセッサ2、メモリ関係部4、製版制御部8およびサーミスタ37等に対して電力の供給がなされて、それらが作動可能状態となる。
次いで、ステップS2へ進み、サーマルヘッド温度推移判別手段3によって、サーミスタ37で検出されたサーマルヘッド温度Tが予め設定されているサーマルヘッド温度上限閾値温度Taを超えているか否かが判別・判断される。ここでは、注記1として記載しているように、サーマルヘッド温度上限閾値温度Taよりも低めに予め設定されているサーマルヘッド温度上限閾値近傍温度Tbを超えているか否かを、サーマルヘッド温度推移判別手段3によって判断しても構わない(これは、上述したとおり、サーマルヘッド温度上限閾値温度Taに達する確率を低減するためである)。以下、説明の簡明化のため、「サーマルヘッド温度上限閾値温度Taまたはサーマルヘッド温度上限閾値近傍温度Tbを超えているか否か」と記載することとする。製版スタートキー91が押下される製版動作前に、上記のような判断を行うのは、サーマルヘッド10の電気的駆動部異常による異常過熱の可能性があるからである。
すなわち、サーマルヘッド温度推移判別手段3による判別処理では、ステップS12に端的に記載され図6および図7等を参照して詳述したように、サーマルヘッド温度推移状態が連続的な上昇傾向にあることによるサーマルヘッド10の電気的駆動部の異常による異常過熱か、またはサーマルヘッド温度推移状態が連続的な下降傾向にあることによる連続製版時におけるサーマルヘッド10の異常過熱かが判別・判断される。
また、図10のステップS16において、サーマルヘッド温度推移判別手段3によって、サーマルヘッド温度Tがサーマルヘッド温度上限閾値温度Taまたはサーマルヘッド温度上限閾値近傍温度Tbを超えていないノーと判別・判断された場合には、図8に示すステップS6に戻り、以下、上述した動作が実行される。
この場合、マイクロプロセッサ2は、サーミスタ37で検出されたサーマルヘッド温度がサーマルヘッド10の動作保証温度以下の近傍に近づいたとき、「サーマルヘッドの温度が高くなってきている」ことを告知するように上記告知手段を制御する機能を有する。
2 マイクロプロセッサ
3 サーマルヘッド温度推移判別手段
4 メモリ関係部
5 画像センサ
8 製版制御部
9 発熱体
10 サーマルヘッド
12 マスタ
14 プラテンローラ
37 サーミスタ(サーマルヘッド温度検出手段)
62 印刷用紙
90 操作パネル
97A スピーカ(音声告知手段、告知手段)
97B ブザー(警告音発生手段、告知手段)
98 LCD表示部(表示手段、告知手段)
101 印刷ドラム(版胴)
T サーマルヘッド温度
Ta サーマルヘッド温度上限閾値温度
Tb サーマルヘッド温度上限閾値近傍温度
Tc 製版動作復帰閾値温度
Y 副走査方向
Claims (18)
- 熱可塑性樹脂フィルムを有するマスタの該熱可塑性樹脂フィルム側に、主走査方向に配列された複数の発熱体を具備したサーマルヘッドを直接的に接触させると共に、上記主走査方向と直交する副走査方向にマスタを相対的に移動させつつ画像信号に応じた上記各発熱体の選択的な加熱によりドット状の製版画像をマスタに形成し、サーマルヘッド温度検出手段により上記サーマルヘッドの温度を検出可能であり、かつ、上記サーマルヘッドの動作保証温度以下のサーマルヘッド温度上限閾値温度および該温度よりも低めのサーマルヘッド温度上限閾値近傍温度のうちの少なくとも上記サーマルヘッド温度上限閾値温度が予め設定されている製版装置であって、
上記サーマルヘッド温度検出手段により検出されたサーマルヘッド温度が、上記サーマルヘッド温度上限閾値温度または上記サーマルヘッド温度上限閾値近傍温度を超えた場合に、上記サーマルヘッド温度の推移状態として上昇傾向かあるいは下降傾向かを判別するサーマルヘッド温度推移判別手段を有することを特徴とする製版装置。 - 請求項1記載の製版装置において、
上記サーマルヘッド温度が、上記サーマルヘッド温度上限閾値温度または上記サーマルヘッド温度上限閾値近傍温度を超えた場合に、製版動作への移行を禁止することを特徴とする製版装置。 - 請求項1または2記載の製版装置において、
上記サーマルヘッド温度推移判別手段は、上記サーマルヘッド温度が、上記サーマルヘッド温度上限閾値温度または上記サーマルヘッド温度上限閾値近傍温度を超えた場合に、上記サーマルヘッド温度検出手段からの上記サーマルヘッド温度の複数回の検出情報に基づいて、上記判別を行うことを特徴とする製版装置。 - 請求項1ないし3の何れか一つに記載の製版装置において、
上記サーマルヘッド温度推移判別手段は、上記推移状態が複数回連続して上昇または下降傾向となったときに上昇または下降傾向と判別することを特徴とする製版装置。 - 請求項1ないし4の何れか一つに記載の製版装置において、
上記サーマルヘッド温度推移判別手段は、上記推移状態が複数回連続して上昇または下降傾向となるまで上昇または下降傾向と判別しないことを特徴とする製版装置。 - 請求項1ないし5の何れか一つに記載の製版装置において、
上記サーマルヘッド温度が、上記サーマルヘッド温度上限閾値温度または上記サーマルヘッド温度上限閾値近傍温度を超えた場合に、上記サーマルヘッドの温度が高くなっていることを表示する表示手段を有することを特徴とする製版装置。 - 請求項1ないし6の何れか一つに記載の製版装置において、
上記サーマルヘッド温度が、上記サーマルヘッド温度上限閾値温度または上記サーマルヘッド温度上限閾値近傍温度を超えた場合に、上記サーマルヘッドの温度が高くなっていることを音声で告知する音声告知手段および警告音を発することで警告する警告音発生手段のうちの少なくとも一方の手段を有することを特徴とする製版装置。 - 請求項1ないし7の何れか一つに記載の製版装置において、
上記サーマルヘッド温度推移判別手段により上記推移状態が下降傾向と判別された場合に、上記サーマルヘッド温度上限閾値温度または上記サーマルヘッド温度上限閾値近傍温度以下に設定されている製版動作復帰閾値温度以下となるまで上記サーマルヘッドの温度が高くなっていることを告知する告知手段を有することを特徴とする製版装置。 - 請求項1ないし8の何れか一つに記載の製版装置において、
上記サーマルヘッド温度推移判別手段により上記推移状態が下降傾向と判別された場合に、上記サーマルヘッドの温度が高くなっていることおよび製版動作の待機を促すことの少なくとも一方の表示をする表示手段を有することを特徴とする製版装置。 - 請求項1ないし9の何れか一つに記載の製版装置において、
上記サーマルヘッド温度推移判別手段により上記推移状態が下降傾向と判別された場合に、上記サーマルヘッドの温度が高くなっていることおよび製版動作の待機を促すことの少なくとも一方を音声で告知する音声告知手段および警告音を発することで警告する警告音発生手段のうちの少なくとも一方の手段を有することを特徴とする製版装置。 - 請求項1ないし10の何れか一つに記載の製版装置において、
上記サーマルヘッド温度推移判別手段により上記推移状態が下降傾向と判別された場合に、上記サーマルヘッド温度上限閾値温度または上記サーマルヘッド温度上限閾値近傍温度以下に設定されている製版動作復帰閾値温度以下になるまで製版動作への移行を禁止することを特徴とする製版装置。 - 請求項1ないし11の何れか一つに記載の製版装置において、
上記サーマルヘッド温度推移判別手段により上記推移状態が上昇傾向と判別され、上記サーマルヘッドの駆動部異常による異常過熱と判断された場合に、その旨の表示を行う表示手段を有することを特徴とする製版装置。 - 請求項1ないし12の何れか一つに記載の製版装置において、
上記サーマルヘッド温度推移判別手段により上記推移状態が上昇傾向と判別され、上記サーマルヘッドの駆動部異常による異常過熱と判断された場合に、その内容を音声で告知する音声告知手段および警告音を発することで警告する警告音発生手段のうちの少なくとも一方の手段を有することを特徴とする製版装置。 - 請求項1ないし13の何れか一つに記載の製版装置において、
上記サーマルヘッド温度の検出時に、上記サーマルヘッド温度検出手段からの信号に対してチャタリング処理を行うことを特徴とする製版装置。 - 請求項1ないし14の何れか一つに記載の製版装置において、
上記サーマルヘッド温度推移判別手段により上記推移状態が下降傾向と判別された場合であって、上記サーマルヘッド温度上限閾値温度または上記サーマルヘッド温度上限閾値近傍温度以下に設定されている製版動作復帰閾値温度以下となったとき、画像信号に基づく製版動作を自動的に行うことを特徴とする製版装置。 - 請求項1ないし15の何れか一つに記載の製版装置において、
上記製版装置へ電力を供給する電源のオン後に、少なくとも1回は、上記サーマルヘッド温度推移判別手段による上記判別動作を実施することを特徴とする製版装置。 - 請求項1ないし16の何れか一つに記載の製版装置において、
上記サーマルヘッド温度推移判別手段により上記推移状態が上昇傾向と判別されることで、上記サーマルヘッドの駆動部異常による異常過熱と判別された場合には、少なくとも上記サーマルヘッドヘ供給している電力の供給を停止させることを特徴とする製版装置。 - 製版されたマスタを巻装する版胴と、この版胴上のマスタにインキを供給するインキ供給手段とを具備し、版胴上の上記マスタに印刷用紙を押し付けて該印刷用紙に印刷を行う製版印刷装置において、
請求項1ないし17の何れか一つに記載の製版装置を有することを特徴とする製版印刷装置。
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