JP4672300B2 - プリンタおよび現像剤量検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式プリンタなどにおける現像装置、およびそれに使用される現像剤の残量誤検出・誤判定を防止する検出方法に関するものである。
図14は、現像装置(Image Drum
Cartridge)の基本構造を示す。装置本体のハウジング1に着脱自在なカートリッジ2(収容器)にトナー3(現像剤)が充填されている。ハウジング1内部には感光体ドラム5、帯電ローラ6、現像ローラ7、トナー規制板8、供給ローラ9およびトナー掻き取り板10などが装着されている。カートリッジ2内には、トナー3中に埋没した形で図15に単体で示す攪拌バー4が配置されている。攪拌バー4は、トナー3をムラなく均しかつ攪拌するための部材であると同時に、トナー残量を検出するための検出部材でもある。攪拌バー4の形状は、全体がロッド状の中央部が所要長さを有する直線状でトナー3を均し攪拌する攪拌部4aとなっており、攪拌部4aの両端は直角方向へ曲がった立ち上がり部4bとなっている。この立ち上がり部4bから直角方向へ曲がった部分が支軸部4c,4cとなっていて、支軸部4c、4cの一方側から駆動モータの回転動力を受ける。すなわち、支軸部4c,4cの軸線を回転中心にして攪拌部4aは立ち上がり部4bの立ち上がり長さを回転半径に回動するようになっている。その場合、モータ動力を受けて攪拌部4aは立ち上がり長さ分だけ天地方向でいう最下位の位置から最上位の位置まで半回転させられる。攪拌部4aが最上位に達した位置でモータ動力は絶たれ、攪拌部4aは最上位から自重によって自然落下的に最下位の位置まで回動する。
攪拌バー4をそのように回転動作させることでトナー3を均して攪拌するとともに、印刷で消費されて減量するトナー3の表面が漸次低位に変化し、そのトナー表面層に攪拌部4aを接触させることでトナー減量に伴い攪拌部4aが最上位から最下位まで推移する時間を検出してトナー残量を検出する。このように攪拌バー4でトナー残量を検出する装置や方法は、たとえば先に本願出願人が提案した特開平11−38744号公報においても開示されている。すなわち、最上位から最下位へ向かって自重落下する攪拌バー4の攪拌部4aの位置変位や時間変位をセンサで検出して、トナー残量が所定量以下であればユーザに警告したりカートリッジ交換を促すべく制御する。トナー残量が残り少なくなったトナー不足を検出することを以下「トナーロー検出」と表現し、そのことをプリンタ装置などの操作パネル上のモニタ画面に警告表示してユーザに知らせることをトナーロー表示という。また、以下にいうトナーエンプティ表示とは、トナー3が無くなってカートリッジ2の交換時期であることをユーザに通知する表示のことである。
特開平11−38744号公報
ところで、従来の現像装置ならびに上記公報に開示されたトナー残量検出機構にあっては解決すべき次の共通する問題点がある。
カートリッジ2内のトナー残量が通常の印刷消費で減少した場合は、たとえば図16(a),(b)示すように、攪拌部4aが最上位から最下位へ自重で半回転する際、トナー3が所定量まで減少して低位になったトナー表面に攪拌部4aが接触しなければ、それだけ攪拌部4aの最下位に達する時間が短い。それを検出することによってユーザにトナーロー表示したりしてカートリッジ交換を促す通常の制御や処理を実行することができる。
しかし、カートリッジ2の内壁面に経年付着したトナー3が剥離して自然落下し、あるいは使用者などによってカートリッジ2に振動などの刺激が与えられたりなどすると、図17(a),(b)に示すように、トナー3の表面に落下トナーの盛り上がり部3aができてしまうことがある。すると、攪拌バー4の攪拌部4aがそのトナー盛り上がり部3aに当接し、あたかも盛り上がり部3aまでトナー3が存在するかのような見せ掛け量となる。その結果、攪拌バー4の最下位に達するまでの時間がそれだけ長くなってトナーロー検出が遅れ、トナーロー検出解除(オフ)状態のままになる誤検出や誤判断が発生することで、実際にはトナー残量が無いにもかかわらず印刷が続行されると、トナー不足による印字不良というユーザにとっては予期せぬ事態に直面する不都合がある。
以上の問題点に鑑み、本発明の目的は、カートリッジ内の見せ掛けのトナー残量を誤検出・誤判断すること、実際にはトナー不足にかかわらず印刷続行して印字不良を招く事態を回避できるようにしたプリンタおよび現像剤検出方法を提供することにある。
<構成>
上記目的を達成するために、本発明は、現像剤収容部内で現像剤を攪拌するために回動駆動され、かつ最上位まで回動駆動されると最下位まで自重により自由回動が可能な攪拌部材及び、攪拌部材を最下位で検出する検出センサを有する検出手段と、検出センサによって検出された攪拌部材の回転変位をこれと等価の時間に換算し、経過時間に基づいて、現像剤収容部内の現像剤の量が所定量以下となったことを判定する判定部と、判定部により現像剤の量が所定量以下となったと判定されると、その後の印刷における印刷ドット数をカウントし、該印刷ドット数が所定数に達したか否かを比較するカウント比較部と、印刷ドット数が所定数に達する以前に判定部により判定が解除され、その後に再び現像剤収容部内の現像剤の量が所定量以下となったと判定されると、解除前の所定量以下との判定からカウントする印刷ドット数が所定数に達したときに現像剤の不足情報を表示通知する表示部と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、現像剤の残量を誤判定しても正確に警告表示するようにしたので、印刷続行中に印字不良が発生するのを回避できる。
以下、本発明の実施形態について図を用いて詳細に説明する。
<実施例1の構成>
本例装置について、構造が基本的に同一である図14および図15を参照して説明する。現像装置本体のハウジング1に着脱自在なカートリッジ2に現像剤であるトナー3が充填され、トナー3中に埋没した形で攪拌バー4がカートリッジ2内に装着されている。全体ロッド形状の攪拌バー4は、中央部の直線状の攪拌部4aとこの両端部から屈曲した部分の立ち上がり部4b,4bを有し、これら立ち上がり部4b,4bから攪拌部4aに平行に延びる支軸部4c,4cを有して形成されている。図1(a)〜(c)に示すように、支軸部4c,4cのいずれか一方の先端部はロッド直径のたとえば1/4の太さで断面扇形状に成形された受動凸部4dとなっている。この受動凸部4dを介して攪拌バー4は駆動モータ(図示せず)の回転出力軸から駆動機構を介して伝達ギア10に伝達される回転を受ける。伝達ギア10は所要モジュールの歯11を有し、ギアボス部12は筒状となっていて攪拌バー4側の支軸部4cが嵌合する。ギアボス部12の内部は、空所断面の略1/4を占める部分に突出して断面扇形状の原動凸部13が設けられている。この原動凸部13が攪拌バー4側の上記受動凸部4dに当接して係合することで、伝達ギア10を介して駆動モータの回転動力が攪拌バー4に伝達されるようになっている。さらに詳しくは、攪拌バー4の受動凸部4dはギアボス部12の内部空所において空所断面の略3/4を遊びの空間として空回りし、ギアボス部内の略1/4を占める原動凸部13の直交する2つの平面13a,13aに当接することで、空回りを規制されて回転動力を受ける。受動凸部4dと原動凸部13同士の係合によって連結された攪拌バー4は、天地方向でいう最下位から最上位の位置まで持ち上げられるようにして半回転の範囲で回動する。最上位の位置で攪拌バー4は回転動力が絶たれ、つまり受動凸部4dが原動凸部13との係合を外れてギアボス部12内の略3/4の空所を空回りすることで、最上位から最下位までの半回転を自重で自然落下するような自由回動が可能に構成されている。
図2は、かかる攪拌バー4の回動変位を検出してトナーロー検出などに関する一連の制御を行う制御ユニットを示す機能ブロック図である。CPUは制御部20などからなっており、データバスを介してその制御部20に接続されたRAMやROMからなるメモリ21を有し、また計数部22および操作パネル上のモニタ表示部23を有してなっている。さらに、光センサや磁気センサなどを用いたトナーロー検出センサ(図示省略)が装置適所に配置され、このトナーロー検出センサからの検出信号に基づいてトナーロー判定を行うトナーロー判定部24が制御部20に接続されている。さらに、制御部20に接続されてトナーロー判定部24によるトナーロー判定後に上記計数部22でカウントされる印刷ドット数を監視し、所定の印刷ドット数になったかどうかを比較するカウント比較部25が備わっている。
<実施例1の動作>
次に、かかる実施例1の動作および作用について、流れを示す図3のシーケンス図とフローチャートを示す図4を併用して説明する。
画像形成による印刷作動中、駆動モータの回転動力は駆動機構から図1に示す伝達ギア10に伝達され、原動凸部13に係合する受動凸部4dを介して攪拌バー4に伝達される。それにより、図7(a)に示すように、攪拌バー4の攪拌部4aは図でいう時計廻り方向へ回転して最上位に達する。最上位で回転動力が絶たれた攪拌部4aは自由状態になる。伝達オフ状態とは、図1において、攪拌バー4側の受動凸部4dが伝達ギア10側の原動凸部13との係合が外れて、クラッチ機能のようにギアボス部12内部の空所にて空回りして遊ぶ自由状態をいう。最上位から攪拌部4aは、図7(b)に示すように、同じ時計廻り方向へ最下位に向かって自重でもって自然落下のように自由状態で回動する。その際、図7(b)のようにトナー3が充分な量で満たされておれば、攪拌部4aはトナー表面層に当接して最下点まで落下せずに回動を止められる。伝達ギア10はなおも回転し続けており、1回転するとギアボス部12内の原動凸部13が停止中の攪拌バー4側の受動凸部4dに再び係合する。この係合によって攪拌バー4に時計廻り方向への回転動力が伝達され、それを繰り返して攪拌しながらやがて攪拌バー4の攪拌部4aは最下位の位置に達する。
光センサや磁気センサによるトナーロー検出センサは、上記のように攪拌バー4の攪拌部4aの最上位および最下位における各位置を検出する。それにより、最上位から最下位までの位置検出に掛かった時間が計測される。時間計測はトナーロー判定部24で行うことができる。但し、伝達ギア10は所定速度で回転しているから、攪拌バー4との係合が外れた最上位に達するまでの時間は特定できるし、最下位に達して検出する間の時間を計測するだけでもよい。
一方、印字による消費に伴いトナー3が漸次減少すると、トナー表面層は次第に低位へと推移し、攪拌部4aがトナー表面層に当接する位置角度も次第に低位になる。図8(a),(b)に示すように、やがてトナー3の残量が所定量に満たず不足状態になると、攪拌部4aは最上位から最下位の位置までの半回転をトナー3の抵抗を受けることなく自然落下して回動する。したがって、その場合の最上位から最下位に達する時間は、図7(a),(b)のように充分なトナー量が有るときの最上位から最下位に達する時間よりも短くなる。そのようにして攪拌部4aが最上位から最下位に達するまでの検出時間、あるいは最下点に達した検出時間を設定時間と比較することにより、カートリッジ2内のトナー残量を特定する。
そこで、図3に示す検出時点Aにおいて、トナーロー検出センサからの検出信号によってトナーローとなっていることをトナーロー判定部24が判断すると(ステップ:S1)、そのトナーロー判定部24からの判定信号を受けて制御部20は制御を開始し、計数部22に指示信号を送ってその後の印刷における印刷ドット数をカウントさせる(ステップ:S2)。印刷ドット数が予め設定したMドットカウントに達すると、操作パネル上のモニタ表示部23にてトナーローであることを画面表示させる。通常、その後の印刷において印刷ドット数をカウントし、予め設定したmドット数に達するとトナーエンプティ表示し、使用者にカートリッジ交換時期であることを警告表示する。
トナーローと判断後、トナーロー判定部24によって何らかの原因でトナーロー解除の判断がなされたような場合、たとえば図17(a),(b)で示したように、カートリッジ内壁に付着していたトナー3が落下して盛り上がり部3aが生じたような場合、攪拌バー4の攪拌部4aがそのトナー盛り上がり部3aに当接することで、トナー量が未だ充分存在するような見せ掛け状態が発生する。そのような状況下で実際にはトナー不足が生じているにもかかわらずそれをトナーロー検出センサは検出しない。それによってトナーロー判定部24はトナーローではないと判断して解除する事態が発生する。そうした不具合を防止するため、検出時点Bにおいて、制御部20は計数部22に対してトナーロー解除時点までに計数した印刷ドット数のカウント数N1が幾つであったか知らせるよう指示して要求する。計数部22は制御部20にトナーロー解除までのカウント数N1を報告するとともに、印刷ドット数の計数作業を継続する(ステップ:S3)。トナーロー解除までのカウント数N1はメモリ21に記憶して格納される。
その後の検出時点Cにおいて、トナーロー検出センサからの検出信号に基づいてトナーロー判定部24が再びトナーローとなったと判断すると、制御部20は計数部22にカウント数を要求する。指示を受けた計数部22はトナーロー再判定までのカウント数N2を制御部20に伝えるとともに、印刷ドット数の計数作業を継続する。制御部20はメモリ21に記憶されているトナーロー解除までのカウント数N1とトナーロー再判定までのカウント数N2をカウント比較部25に通知する。カウント比較部25はトナーロー解除からトナーロー再判定までのカウント数N1,N2を加算し(ステップ:S4)、その加算したカウント合算数N(N1+N2)と予め記憶されている所定の印刷ドットカウント数Mとの比較を行い(ステップ:S5)、どちらが大きいか小さいかを比較した結果を制御部20に通知する。
上記ステップS5において、カウント合算数Nが所定印刷ドットカウント数Mよりも小さいN<Mの場合(Yes)はステップS6に進み、制御部20は印刷ドットカウント数がその所定数Mになるまで計数作業を続行するよう計数部22に対して指示する。計数部22から所定印刷ドットカウント数Mになったことの報告を受けた制御部20はモニタ表示部23に対してトナーロー表示するよう指示を出す。トナーロー表示の指示を受けたモニタ表示部23は操作パネル上の画面にトナーローを表示する(検出時点:D)。また、ステップS5において、カウント合算数Nが所定印刷ドットカウント数Mよりも大きいN>Mの場合(No)、ステップS10へ進んで制御部20は計数部22に対してカウントをリセットすることを指示する。上記ステップS6では、所定の印刷ドットカウント数Mになるまで残りのドット数(M−N1−N2)だけ計数作業が続行される。次のステップS7ではトナーロー表示がなされ、ステップS8では印刷ドットカウント数Mを超えて、トナーエンプティになるまでの印刷ドットカウント数mがカウントされた段階で、つまり印刷ドットカウント数が(M+m)になった段階でエンプティ表示がなされる(検出時点:E)。次のステップS9においてトナーロー解除がなされた否かを制御部20にて判定され、トナーロー解除されておれば(Yes)、ステップS10でカウントリセットされる。ステップS9でトナーロー解除がなされていない場合(No)、解除された判定するまでルーチンが繰り返される。
次に、図5および図6は、本実施例1において上記トナーロー表示からトナーエンプティ表示までの期間の印刷ドットカウント数mについて、その間の流れを示すシーケンス図とフローチャート図である。
先の各ステップにおいて、トナーロー表示された検出時点Dまでの印刷ドットカウント数Mが計数された。ステップS11のトナーロー表示からステップS16のトナーエンプティ表示までの期間において印刷ドット数の計数作業が開始される。その間の検出時点d1においてトナーローが解除されると(ステップ:S12)、このときの印刷ドットカウント数(M+m1)がメモリ21に記憶格納される。次のステップS13において再度トナーローと判定されると、このときの印刷ドットカウント数P(M+m1+m2)がメモリ21に記憶格納される。ステップS14において、それまでの印刷ドットカウント数Pと予め記憶されている所定の印刷ドット数Qとの比較が行われる。P<Qであれば(Yes)ステップS15に進み、P>Qであれば(No)ステップS18に進んでカウントがリセットされる。上記ステップS15にて予め記憶されている印刷ドット数Qに達するまで残りのドット数(Q−m1−m2)の計数作業が続行される。ステップS16で印刷ドットカウント数が(M+m)になるとトナーエンプティ表示される(検出時点:E)。次のステップS17では、トナーロー解除が行われたか否かの判定がなされ、トナーロー解除されておれば(Yes)、カウントがリセットされる(ステップ:S18)。トナーロー解除されていないならば(No)、解除された判定されるまでルーチンが繰り返される。
<実施例1の効果>
以上の説明から明らかなように、トナーロー判定後に所定の印刷ドットカウントMが計数されるが、そのカウント中にトナーロー解除がなされた場合でも再度トナーローであることを再判定する。そのように再判定することで、当初のトナーロー解除が新しいカートリッジ2に交換されたのではなく、カートリッジ内に見せ掛けで残ったトナー3によって、図17(a),(b)のように、トナー盛り上がり部3aなどのために一時的にトナーロー解除の誤検出がなされたと正常に判断する。すなわち、見せ掛け量のトナー残量のために実際にはトナー不足を生じているにもかかわらず、トナー量充分との誤検出や誤判断で印刷を続行することにより、突然、印字不良に見舞われる不具合を回避できる。
<実施例2の構成>
次に、図9〜図12は本発明による実施例2の現像装置を示す図である。上記実施例1ではカートリッジ2の内壁に付着したトナー3が剥離して落下することなどが原因で、その落下トナーで盛り上がった部分に当接した攪拌バー4が充分なトナー量があるかのごとき誤検出・誤判断する不具合を解消した。本例では、そうした落下トナーによる不測事態に対処するのではなく、はじめから積極的に付着トナーを剥離させて落下させるようにした構成となっている点が実施例1とは異なる特徴である。以下、実施例1の構成および動作に共通するものには同一符号を付して説明を重複させない。
図9は、カラープリンタの装置例を示し、各色に対応する現像装置30〜33が配列され、それぞれ圧接ローラ部材などからなっている転写部34と定着部35が備わっている。各現像装置30〜33は今回の印刷時に使用する機種と使用しない機種に区別し、図中矢印で示す上下方向へ昇降機構(図示せず)によって不要機種を上方向へ移動させて待避させることで装置の耐久性を高めるように構成されている。また、そうした昇降機構にはバイブレータによる振動機能が備わっている。
図10は、本例装置に備わる制御ユニットの機能ブロック図である。制御部20は上記現像装置30〜33を上下移動させる昇降機構を制御する。昇降機構で上下方向へ作動させると同時にバイブレータによる振動も加えるようその作動を制御することにより、カートリッジ2内壁に付着したトナー3を積極的に剥離させて落下させる。バイブレータによる振動回数の目安は実験的に1〜20回程度とするが、それに限定されるものではない。そうした付着トナーの強制落下処理を行った直後にトナーロー解除がなされた場合でも、誤判断することなく制御部20は実施例1で述べられた動作を制御し、所定の印刷ドットカウント数の計数制御などを行うようになっている。本例では、制御部20に接続されたアクチュエータ26が備わり、制御部20から出力された作動信号でそのアクチュエータ26を制御することにより、上記昇降機構を上下方向へ作動させかつバイブレータで振動させるよう構成されている。
<実施例2の動作>
図11は、本例動作と作用の流れを示すシーケンス図、図12はその動作のフローチャートである。
検出時点Aにおいて、トナーロー検出センサが攪拌バー4の回転動作を検出することで、トナーロー判定部24がカートリッジ2内のトナー3の量にトナーローが生じたことを判断すると(ステップ:S20)、そのトナーロー判定信号が制御部20に送られ、制御部20は予め設定された振動回数で振動させるようアクチュエータ26に対して作動指示信号を出力する。現像装置30〜33のうち、指示を受けた現像装置に対してアクチュエータ26は昇降機構に作動信号を送って上昇させ、振動させる(ステップ:S21)。その際、トナーロー検出センサによるトナーローの検出が継続しておれば、制御部20は計数部22に対して印刷ドットカウント数の計数作業を開始するよう指示する。振動させた後、トナーロー判定部24はトナーローが解除されたか否かを判断する(ステップ:S22)。トナーロー解除と判定すると(Yes)、次のステップS23に進む。トナーロー解除が判定されない場合(No)はステップS24に進み、計数部22において印刷ドットカウント数の計数作業が行われる。計数された印刷ドットカウント数が予め設定された印刷ドットカウント数Mに達すると、検出時点Bにてトナーローの表示がなされる(ステップ:S25)。続いてステップS26では、その後の計数作業でカウント数が予め設定された印刷ドットカウント数mに達すると、トナーエンプティの表示がなされる(検出時点:C)。ステップS27において、トナーロー解除がなされたか否かが判断され、トナーロー解除がなされておれば(Yes)、ステップS28に進んでカウントのリセットが行われる。トナーロー解除がなされていない場合(No)は、トナーロー解除がなされたと判定されるまでルーチンが繰り返される。
ここで、図11の検出時点A−B間の期間でトナーロー解除と判断された場合でも、検出時点B−C間における制御と同様な制御が実行される。すなわち、検出時点A−B間でトナーロー解除後の印刷ドットカウント数Nが所定の印刷ドットカウント数Mとの比較で小さければ、つまりN<Mであれば、誤検出と判断して直前のトナーロー検出時からの印刷ドットカウント数がMに達すれば、その時点でトナーローであることを表示する。また、そのようにトナーロー解除からトナーロー再判定までの期間の印刷ドットカウント数Nを所定の印刷ドットカウント数Mと比較しているが、この所定の印刷ドットカウント数Mの値は検出時点A−B間であれば、その検出時点A−B間でトナーロー解除までのドット数を所定のドットカウント数Mから差し引いた残りのドット数よりも小さければ、いくらの値であってもよい。
<実施例2の効果>
実施例1では、カートリッジ2の内壁に付着したトナー3が剥離落下してトナー盛り上がり部3aが生じることにより見せ掛け量に対応して誤検出や誤判断を防止した。この実施例2ではトナー見せ掛け量に対応するという以前に、装置を強制振動させることにより積極的かつ強制的に予め付着トナーを剥離脱落させてしまえば、攪拌バー4の攪拌部4aが乗り上げて当接するようなトナー盛り上がり部3aそのものが発生しない。その分だけ誤検出や誤判断するのを免れることができる。
なお、上記実施例1,2で示された攪拌バー4に駆動モータの回転動力を伝達する図1の伝達ギア10に代えて、図13に示すように構成することもできる。この場合の伝達ギア15は、所要モジュールの歯16を有し、筒状としたギアボス部17の先端部を切欠して原動片部18を設けている。すなわち、上記伝達ギア10のギアボス部12に設けた原動凸部13の機能と同様にその原動片部18が作用する。原動片部18はギアボス部17の全体略3/4に相当する部分を切欠した残り略1/4の部分による断面半月形状であり、そうした原動片部18をクラッチ機能的に相手の攪拌バー4の支軸部4cに係脱させる。この攪拌バー4の支軸部4cとしては受動部として係脱用の突起部を設けておくことができる。
(a)〜(c)は本発明による現像装置の実施例1における攪拌バーと伝達ギアとの組み合わせ図。 実施例1の制御ブロック図。 実施例1の全体シーケンス図。 実施例1の全体フローチャート。 実施例1の要部シーケンス図。 実施例1の要部フローチャート。 (a),(b)はカートリッジ内においてトナー量が所定量存在する場合の攪拌バーの回転動作を示す断面図。 (a),(b)はトナー量が減少したトナーロー状態時に攪拌バーの回転動作を示す断面図。 本発明による実施例2としてバイブレータ機能を備えた現像装置のレイアウト図。 実施例2の制御ブロック図。 実施例2のシーケンス図。 実施例2のフローチャート。 攪拌バーの別の構造例を示す分解斜視図。 現像装置の一般構造を示す断面図。 攪拌バーの構造例を示す斜視図。 (a),(b)はトナー量が減少したトナーロー状態時の攪拌バーの回転動作を示す断面図。 (a),(b)はカートリッジ内壁から剥離落下したトナーによる盛り上がり部に当接する攪拌バーの回転動作を示す断面図。
符号の説明
1 現像装置の本体ハウジング
2 トナーカートリッジ
3 トナー(現像剤)
4 攪拌バー
4a 攪拌部
4b 立ち上がり部
4c 支軸部
4d 受動凸部
5 感光体ドラム
10,15 伝達ギア
11 ギア歯
12 ギアボス部
13 原動凸部
13a 係合面
18 原動片部
20 制御ユニット
21 メモリ
22 計数部
23 モニタ表示部
24 トナーロー判定部
25 カウント比較部
26 アクチュエータ
30〜 現像装置

Claims (12)

  1. 現像剤収容部内で現像剤を攪拌するために回動駆動され、かつ最上位まで回動駆動されると最下位まで自重により自由回動が可能な攪拌部材及び、前記攪拌部材を前記最下位で検出する検出センサを有する検出手段と、
    前記検出センサによって検出された前記攪拌部材の回転変位をこれと等価の時間に換算し、経過時間に基づいて、現像剤収容部内の現像剤の量が所定量以下となったことを判定する判定部と、
    前記判定部により現像剤の量が所定量以下となったと判定されると、その後の印刷における印刷ドット数をカウントし、該印刷ドット数が所定数に達したか否かを比較するカウント比較部と、
    前記印刷ドット数が所定数に達する以前に前記判定部により前記判定が解除され、その後に再び現像剤収容部内の現像剤の量が所定量以下となったと判定されると、解除前の所定量以下との判定からカウントする印刷ドット数が所定数に達したときに現像剤の不足情報を表示通知する表示部と、
    を含むことを特徴とするプリンタ。
  2. 前記現像剤収容部を含み、感光体と、該感光体に前記現像剤を供給する現像剤供給部とを備えた現像装置と、
    前記現像装置に振動を加える振動機構と、
    前記振動機構を所定の時期に前記判定部の判定に連動動作させる制御部とを有することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記所定の時期は、前記判定部が前記所定量以下と判定したときであることを特徴とする請求項2に記載のプリンタ。
  4. 前記現像装置を媒体搬送路から上昇させる上昇機構を有し、
    前記制御部は、前記現像装置を前記上昇機構により前記媒体搬送路から上昇させたのち振動機構を動作させることを特徴とする請求項2に記載のプリンタ。
  5. 前記印刷ドット数が所定数に達する以前に前記判定部による判定が解除され、なおかつ解除後に再び前記所定量以下と判定されたときは、前記解除前の判定から計数される前記印刷ドット数が所定数に達したときに前記カウント比較部からの情報を受けて前記表示部が現像剤の不足情報を表示することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  6. 前記撹拌部材は、全体棒状に形成された一端側の支軸部に受動凸部を有し、
    前記受動凸部が回転駆動系の原動凸部に係合することによって、最下位から最上位までを前記回転駆動系からの回転動力によって半回転し、最上位から最下位までの半回転は前記受動凸部が前記原動凸部から離脱して自重により落下することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  7. 前記検出センサは、光センサ又は磁気センサから成る位置センサであることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  8. 現像剤収容部内で現像剤を攪拌するために回動駆動され、かつ最上位まで回動駆動されると最下位まで自重により自由回転が可能な攪拌部材に対し検出センサにより該攪拌部材の前記最下位を検出する現像剤量検出方法において、
    前記検出センサによって検出された前記記撹拌部材の回転変位をこれと等価の時間に換算し、経過時間に基づいて、現像剤収容部内の現像剤の量が所定量以下となったことを判定してから印刷ドット数をカウントし、印刷ドット数が所定数に達する以前に前記判定が解除され、その後に再び所定量以下と判定がなされると、解除前の所定量以下との判定からカウントする印刷ドット数が所定数に達したときに現像剤不足情報を表示通知することを特徴とする現像剤量検出方法。
  9. 前記不足情報の表示通知後の前記印刷ドット数の計数値に基づいて前記現像剤の無しを示すエンプティー情報を表示通知することを特徴とする請求項8に記載の現像剤量検出方法。
  10. 現像剤の収容されている前記現像剤収容部を含む現像装置に振動機構により所定の時期に振動を加えることを特徴とする請求項8に記載の現像剤量検出方法。
  11. 前記所定の時期は、前記現像剤が所定量以下と判定されたときであることを特徴とする請求項10に記載の現像剤量検出方法。
  12. 前記現像装置を上昇機構により媒体搬送路から上昇させたのち振動を加えることを特徴とする請求項10に記載の現像剤量検出方法。
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