JP4671397B2 - 点検口装置 - Google Patents

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Description

この発明は、建造物を構成する壁板に設けられた点検口に対して点検口蓋を着脱可能に取り付ける点検口装置に関するものである。
従来、この種の点検口装置として、壁板に設けられた点検口の周端縁の一部を挟持する壁板側挟持部と、蓋体の周端縁の一部を挟持する蓋体側挟持部とが一体に構成され、壁板側挟持部又は蓋体側挟持部のいずれか一方の挟持部が一対の挟持片からなり、これら挟持片の一方の片が他方の片より短く形成されると共に、その先端部は側圧に対して略垂直方向に変位可能に構成される蓋体取付具を具備する点検口装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この点検口装置によれば、蓋体の周端縁に蓋体側挟持片を差し込んで蓋体取付具を装着した状態で、突出した一方の片を壁板の点検口に向けて正面から蓋体を移動することで、壁板側挟持片が点検口の開口縁の側圧によって内側に弾性変形し、点検口を通過した壁板側挟持片の弾性的な復帰作用により蓋体を閉蓋状態に係合保持することができる。
また、別の点検口装置として、壁板に設けられた例えば方形状の点検口の4隅に固着される支持金具に、係止用凸縁を有するばね板部を設け、点検口蓋の枠部材には、係止用凸縁に係合可能な係止用凹溝条を形成した点検口装置も知られている。
特開2003−339461(特許請求の範囲、段落番号0021,0022、図3)
しかしながら、上記特開2003−339461に記載の技術においては、壁板に設けられた点検口に、直接蓋体取付具を着脱可能に係合して蓋体を取り付けるようにした構造であるため、蓋体の繰り返しの着脱(開閉)によって壁板の点検口の開口縁部が損傷を受ける虞があり、点検口の損傷によって閉蓋時に点検口蓋のがたつきが生じたり、閉蓋が不十分になる等の問題があった。また、蓋体取付具が蓋体の周縁部に挟持されるため、蓋体取付具が蓋体の外側面に露出してしまい、壁部の美観が損なわれるという問題もあった。
これに対して、点検口に支持金具を固着するものは、点検口蓋の繰り返しの着脱によって点検口が損傷を受ける虞は少ないが、点検口の4隅にねじ等によって支持金具を固着するのに手間を要すると共に、ばね部材の位置合せに手間を要し、施工コストが嵩むという問題がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、点検口蓋の繰り返しの着脱による点検口の損傷を防止すると共に、施工を容易にすることができ、かつ、閉蓋時の点検口蓋の保持を確実に行えるようにした点検口装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、この発明の点検口装置は、建造物を構成する壁板に設けられた点検口に対して点検口蓋を着脱可能に取り付ける点検口装置を前提とし、 上記点検口の対向する2辺の開口面を保護すると共に、上記壁板の開口縁を覆うように壁板に接着される複数の壁補強部材と、 上記点検口蓋の蓋板の外周面を囲繞すると共に、上記壁板の開口部の外側面を被覆する外向きフランジを有する枠部材と、 上記枠部材の対向する辺に突設され、閉蓋時に上記壁補強部材に沿って移動すると共に、弾性力の付勢によって壁補強部材に係合する係止部材とを具備する、ことを特徴とする(請求項1)。
この発明の点検口装置において、上記壁補強部材は、点検口の開口面を覆う保護板片と、この保護板片に対して直交状に起立して壁板の内面に接着される補強部と、上記保護板片の両端からそれぞれ上記補強部と対向する側に折曲されると共に、一方は上記壁板の外面に係合し、他方は係止部材と係合可能な折曲片とを具備する構造とする方が好ましい(請求項2)。この場合、上記補強部と両折曲片との寸法を、それぞれ壁板の厚さに応じた異なる寸法とする方が更に好ましい(請求項3)。
また、上記係止部材を、点検口蓋の厚さ方向に延在する直状片と、この直状片の先端から外方に向かって略V字状に折曲される係止部と、この係止部の先端に折曲される挿入案内片とからなる板ばね部材にて形成し、この際、上記係止部を構成する先端側の傾斜片と基端側の傾斜片を上記直状片の平行線に対して鋭角に傾斜させると共に、先端側の傾斜片に対して基端側の傾斜片の角度を大きくする方が好ましい(請求項4)。この場合、係止部材を、枠部材と別体に形成するか、あるいは、枠部材と一体に形成することができる。
また、上記枠部材の外向きフランジの先端部における壁板面側に、開蓋用の係止段部を形成する方が好ましい(請求項5)。
また、上記枠部材の外向きフランジの壁板面側に、壁補強部材の折曲片を外部から目隠しすべく収容する凹条を形成するようにしてもよい(請求項6)。
上記のように構成することにより、以下のような効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明によれば、壁板に設けられた点検口の対向する2辺の開口面を保護すると共に、壁板の開口縁を覆うように壁板に接着される複数の壁補強部材と、点検口蓋の蓋板の外周面を囲繞すると共に、壁板の開口部の外側面を被覆する外向きフランジを有する枠部材と、枠部材の対向する辺に突設され、閉蓋時に壁補強部材に沿って移動すると共に、弾性力の付勢によって壁補強部材に係合する係止部材とを具備することにより、点検口蓋を閉蓋する際に、点検口蓋に突設された係止部材を壁補強部材に沿わせて点検口内に移動し、壁補強部材を通過後、壁補強部材に弾性力の付勢によって係合することができる。また、開蓋の際には、壁補強部材と係止部材の係合を解除した後、係止部材を壁補強部材に沿わせて点検口外に移動することができる。したがって、点検口蓋の着脱時に係止部材が点検口の開口面に接触することがないので、点検口蓋の繰り返しの着脱による点検口の損傷を防止することができると共に、閉蓋時の点検口蓋の保持を確実に行うことができる。また、壁補強部材を壁板の開口部周縁に接着して取り付けることができるので、施工を容易にすることができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、壁補強部材は、点検口の開口面を覆う保護板片と、この保護板片に対して直交状に起立して壁板の内面に接着される補強部と、保護板片の両端からそれぞれ補強部と対向する側に折曲されると共に、一方は壁板の外面に係合し、他方は係止部材と係合可能な折曲片とを具備することにより、壁補強部材を壁板の開口部周縁部に簡単かつ確実に接着固定することができる。したがって、上記(1)に加えて、更に施工を簡単かつ確実にすることができると共に、閉蓋時の点検口蓋の保持を確実に行うことができる。この場合、補強部と両折曲片との寸法を、それぞれ壁板の厚さに応じた異なる寸法とすることにより、1種類の壁補強部材を反転させて厚さの異なる壁板の点検口に接着することができるので、更に構成部材の削減及びコストの削減を図ることができる(請求項3)。
(3)請求項4記載の発明によれば、係止部材を、点検口蓋の厚さ方向に延在する直状片と、この直状片の先端から外方に向かって略V字状に折曲される係止部と、この係止部の先端に折曲される挿入案内片とからなる板ばね部材にて形成し、かつ、係止部を構成する先端側の傾斜片と基端側の傾斜片を直状片の平行線に対して鋭角に傾斜させると共に、先端側の傾斜片に対して基端側の傾斜片の角度を大きくすることにより、閉蓋する際に、挿入案内片を点検口の開口縁に位置合せした後、係止部材を点検口内に移動させると、挿入案内片に連なる先端側の傾斜片と基端側の傾斜片とからなる係止部が弾性力に抗して壁補強部材に沿って移動した後、基端側の傾斜片が壁補強部材に係合する。したがって、上記(1),(2)に加えて、更に点検口蓋の取付を容易にすることができると共に、閉蓋時の保持を確実にすることができる。
(4)請求項5記載の発明によれば、枠部材の外向きフランジの先端部における壁板面側に、開蓋用の係止段部を形成することにより、開蓋する際に、係止段部に例えばドライバ等の工具や薄板を係合させて、点検口蓋の外向きフランジを壁板から離隔させることができるので、上記(1)〜(3)に加えて、更に係止部材と壁補強部材との係合を簡単に解除することができる。
(5)請求項6記載の発明によれば、枠部材の外向きフランジの壁板面側に、壁補強部材の折曲片を外部から目隠しすべく収容する凹条を形成することにより、閉蓋状態において、点検口蓋と壁板外面との間の隙間をなくすことができる。したがって、上記(1)〜(4)に加えて、更に気密性の向上を図ることができる。
以下に、この発明の最良の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、この発明に係る点検口装置の第1実施形態の一部を断面で示す閉蓋状態の概略斜視図、図2は、壁の内側から見た閉蓋状態の概略斜視図、図3は、壁の外側から見た点検口装置の開蓋状態の斜視図、図4は、壁の内側から見た点検口装置の開蓋状態の斜視図である。ここでは、この発明に係る点検口装置を建造物の側壁部に設けられる壁点検口に適用した場合について説明する。
上記点検口装置は、建造物の側壁部を構成する例えばプラスターボードにて形成される壁板1に設けられた方形状の点検口2と、この点検口2の対向する2辺例えば左右辺の開口縁部に接着される複数(例えば、4個)の壁補強部材10と、方形状の蓋板21と、蓋板21の外周を囲繞する方形状の枠部材22とからなる、点検口2に対して着脱可能な点検口蓋20と、枠部材22の対向する辺に突設され、壁補強部材10に係脱可能かつ弾性変形可能な複数(例えば、4個)の係止部材30とで主に構成されている。
上記壁補強部材10は、図1〜図4及び図8に示すように、点検口2の開口面を覆う保護板片11と、この保護板片11に対して直交状に起立して壁板1の内面に接着される中空矩形状の補強部12と、保護板片11の両端からそれぞれ補強部12と対向する側に折曲されると共に、一方は壁板1の外面に係合し、他方は係止部材30と係合可能な一対の折曲片13,14とを具備するアルミニウム製の押出形材にて形成されている。
この場合、補強部12と両折曲片13,14との寸法A,Bは、それぞれ壁板1の厚さ、例えば9.5mm,12.5mmに応じた異なる寸法に形成されている。また、壁補強部材10の補強部12における対向する2辺の外面には両面接着テープ15が貼着されている。
上記のように構成される壁補強部材10は、壁板1の厚さに応じた寸法A又はB側の両面接着テープ15の剥離紙を剥がして、点検口2の開口縁の壁板1裏面に接着されるようになっている(図10参照)。この状態において、点検口2の開口面は保護板片11によって覆われ、壁板1の開口縁は補強部12と折曲片13又は14によって挟持される。
上記点検口蓋20を構成する蓋板21は、壁板1と同様な材質例えばプラスターボードにて形成されており、この蓋板21の室内側面には、壁板1の室内側面に形成される仕上と同様の仕上材であるクロス(図示せず)が貼着されている。このように形成される蓋板21は、後述する蓋板押え部材40によって枠部材22の内方側に固定されている。
上記枠部材22は、例えば硬質塩化ビニル等の合成樹脂製の4本の枠片23の端部同士を当接し、その隅角部に当接される後述する硬質塩化ビニル製の補強アングル材29と共に超音波溶着によって方形状に形成されている。また、枠部材22は、枠片23の垂直基部24の一端に、蓋板21の縁部と係合する内向きフランジ25と、壁板1の開口部の外側面を被覆する外向きフランジ26とが設けられ、外向きフランジ26の先端部における壁板面側に、開蓋用の係止段部27が設けられている。なお、枠片23の垂直基部24における外側面には凹溝28が形成されており、隣接する枠片23の隅角部の凹溝28内に上記補強アングル材29が嵌合されている。また、枠部材22の隅角部における枠片23の両端部には、係止部材30が例えばリベット31によって固着されている。なお、枠片23の垂直基部24の他端部は、くびれ部23bを介して先端に向かって狭小テーパ状に形成されている。
また、枠部材22の隅角部における枠片23の垂直基部24には、蓋板押え部材40を着脱可能に係止固定する係合孔23aが穿設されている。
上記蓋板押え部材40は、例えばアクリロニトリル−ブタジエンスチレン樹脂(ABS樹脂)にて形成されており、図5及び図6に示すように、それぞれ2個の空洞孔41を有する一対の押え部42と、両押え部42の一端を連結する弾性変形可能な略U字状の連結部43と、押え部42の他端側の外側面から突出し、上記係合孔23aに係脱可能に嵌合する突部44と、押え部42の内側面から突出する摘み部45とを具備している。なお、押え部42の外側面の一部には、上記係止部材30との干渉を回避するための切欠き46が設けられている。また、突部44は、押え部42の厚さ方向の中心位置より偏倚した位置に設けられている。このように、突部44を押え部42の厚さ方向の中心位置より偏倚させた理由は、蓋板21の厚さ例えば9.5mm,12.5mmに対応させて同一の蓋板押え部材40によって蓋板21を枠部材22に固定できるようにしたためである。換言すると、図11に示すように、蓋板押え部材40を反転させて突部44を枠部材22の係合孔23aに係合(嵌合)させることにより、厚さの異なる蓋板21を枠部材22に固定できるようにしたためである。
このように構成される蓋板押え部材40を用いて枠部材22に蓋板21を固定するには、まず、枠部材22内に蓋板21を配設する。次に、図6に示すように、両摘み部45を掴持すると共に、近接方向に移動すると、連結部43が弾性変形して突部44が枠部材22の係合孔23aに対峙した位置におかれる。この状態で、突部44を係合孔23a内に嵌合した後、摘み部45の掴持を解くと、連結部43が元の状態に復帰すると共に、弾性力の付勢によって突部44が係合孔23aの内周面に押圧固定されて、蓋板21は内向きフランジ25と蓋板押え部材40とで挟持固定される。
上記係止部材30は、図7に示すように、点検口蓋20の厚さ方向に延在する直状片32と、この直状片32の先端から外方に向かって略V字状に折曲される係止部33と、この係止部33の先端に折曲される挿入案内片34とからなる例えばばね鋼製の板ばね部材にて形成されている。この場合、係止部33を構成する先端側の傾斜片33aと基端側の傾斜片33bは、直状片32の平行線Pに対して鋭角に傾斜され、先端側の傾斜片33aの角度α(例えば45°)に対して基端側の傾斜片33bの角度β(例えば59°)は大きく形成されている(図7参照)。このように、係止部33を構成する先端側の傾斜片33aと基端側の傾斜片33bの直状片32に対する角度α,βに角度差を設けることにより、閉蓋時に挿入案内片34に続いて先端側傾斜片33aを点検口2内にスムーズに移動させて点検口蓋20の閉蓋作業を容易にすることができる。また、閉蓋時において基端側傾斜片33bが壁補強部材10に係合するので、係止部材30と壁補強部材10との係合を強固かつ確実にすることができる。
上記のように構成される点検口装置は、以下のようにして壁部に取り付けられる。すなわち、まず、壁板1の適宜位置に点検口2を設ける。次に、点検口2の対向する例えば左右の2辺の開口縁部の上下2箇所に壁補強部材10を接着する。この際、壁板1の厚さに応じた補強部12と折曲片13又は14との寸法A又はBを確認して両面接着テープ15の剥離紙を剥がして、補強部12を壁板1の開口縁部の裏面側に接着する(図3,図4参照)。次に、図9−1に示すように、係止部材30の先端に形成された挿入案内片34を壁補強部材10に位置合せした状態で、挿入案内片34を点検口2内に挿入すると共に、点検口蓋20を閉蓋方向に移動する。すると、係止部材30の係止部33の先端側傾斜片33aが壁補強部材10の保護板片11に接触し、弾性力に抗して内方側に変形する(図9−2参照)。更に、点検口蓋20を移動させると、係止部材30の係止部33が壁補強部材10の保護板片11に沿って移動する。そして、保護板片11を通過すると弾性力によって係止部33が復帰して基端側傾斜片33bが壁補強部材10の折曲片13に係合して、点検口2が閉蓋される(図9−3参照)。この際、係止部材30の弾性力によって壁補強部材10の保護板片11は外向きフランジ26側に押圧されるが、補強部12によって保護板片11は変形することがない。また、閉蓋の際には、係止部材30の係止部33は、壁補強部材10の保護板片11に接触して移動するので、点検口2を形成する壁板1の開口面は損傷する虞がない。
点検口蓋20を開蓋する場合は、枠部材22に設けられた係止段部27に例えばドライバ等の工具や薄板を係合させた状態で、点検口蓋20の外向きフランジ26を壁板1から離隔させて、係止部材30の係止部33と壁補強部材10の折曲片13,14との係合を解いた後、点検口蓋20を点検口2から取り外せばよい。この開蓋の際にも、係止部材30の係止部33は、壁補強部材10の保護板片11に接触して移動するので、点検口2を形成する壁板1の開口面は損傷する虞がない。
<第2実施形態>
図12は、この発明に係る点検口装置の第2実施形態を示す要部拡大断面図である。
第2実施形態は、閉蓋時における点検口蓋20と壁板1との間の隙間3を外部から目隠しすると共に、気密性の向上を図れるようにした場合である。すなわち、点検口蓋20を構成する枠部材22の外向きフランジ26の壁板面側に、壁補強部材10の折曲片13,14を収容する凹条50を形成した場合である。
このように、外向きフランジ26の壁板面側に、壁補強部材10の折曲片13,14を収容する凹条50を形成することにより、閉蓋時において、壁補強部材10の折曲片13,14を凹条50内に収容することができるので、壁補強部材10の折曲片13,14を外部から目隠しすることができると共に、両壁補強部材10の折曲片13又は14の間に生じる隙間を外部から目隠しすることができる。したがって、隙間における気流の流通を阻止すると共に、室内外の温度変化等を抑制することができるので、気密性の向上を図ることができる。
なお、第2実施形態において、その他の部分は、第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
<第3実施形態>
図13は、この発明に係る点検口装置の第三実施形態を示す要部斜視図である。
上記実施形態では、係止部材30が枠部材22と別体のばね鋼製部材にて形成されると共に、ピース状に形成される場合について説明したが、図13に示すように、係止部材30Aを合成樹脂製部材にて形成すると共に、枠部材22と一体に形成することも可能である。この場合、枠部材22の対向する2辺に、それぞれ1個の長手通し状の係止部材30Aを一体に形成することができる。なお、この係止部材30Aを上下に2分割に形成してもよい。
上記のように枠部材22と係止部材30を一体に形成するには、例えば射出成形によって成型することができる。
なお、第3実施形態において、その他の部分は、第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
<その他の実施形態>
上記実施形態では、壁補強部材10が点検口2の左右の対向する2辺に接着され、係止部材30,30Aが点検口蓋20の左右の対向する2辺に突設される場合について説明したが、点検口2の左右側に例えば建造物の縦桁材等が近接するような場合には、壁補強部材10を点検口2の上下の対向する2辺に接着し、係止部材30,30Aを点検口蓋20の上下の対向する2辺に突設してもよい。また、壁補強部材10と係止部材30は、少なくとも対向する辺に1個設ければよい。
上記実施形態では、複数(4個)の枠片23を溶着して枠部材22を形成する場合について説明したが、例えば射出成形によって枠部材22を一体成形してもよい。
上記実施形態では、点検口2及び点検口蓋20の形状が方形状である場合について説明したが、必ずしも方形状である必要はなく、例えば円形状や方形状以外の多角形状等の点検口装置にも適用可能である。
上記実施形態では、この発明に係る点検口装置を壁点検口に適用した場合について説明したが、天井点検口にも適用可能である。なお、天井点検口に適用する場合には、地震等の振動に対して点検口蓋20が不用意に落下するのを防止するために、天井下地部と点検口蓋20とをチェーン等の索条で連結しておく方が好ましい。
この発明に係る点検口装置の第1実施形態の一部を断面で示す閉蓋状態の概略斜視図である。 上記点検口装置の閉蓋状態を壁の内側から見た概略斜視図である。 上記点検口装置を壁の外側から見た開蓋状態の斜視図である。 上記点検口装置を壁の内側から見た開蓋状態の斜視図である。 この発明における点検口蓋の一部を分解して示す斜視図である。 この発明における点検口蓋板の押え部材の取付状態を示す斜視図である。 この発明における係止部材の正面図(a)及び側面図(b)である。 この発明における壁補強部材を示す斜視図(a)及び(a)のI−I線に沿う断面図(b)である。 上記点検口蓋の取付前の状態を示す概略断面図である。 上記点検口蓋の取付中の状態を示す概略断面図である。 上記点検口蓋の取付後(閉蓋時)の状態を示す概略断面図である。 上記壁補強部材の壁板の厚さに応じた取付状態を示す断面図である。 上記押え部材の点検口蓋板の厚さに応じた取付状態を示す断面図である。 この発明に係る点検口装置の第2実施形態を示す要部断面図(a)及び(a)のII部拡大断面図(b)である。 この発明に係る点検口装置の第3実施形態を示す概略斜視図である。
符号の説明
1 壁板
2 点検口
3 隙間
10 壁補強部材
11 保護板片
12 補強部
13,14 折曲片
20 点検口蓋
21 蓋板
22 枠部材
26 外向きフランジ
27 係止段部
30,30A 係止部材
32 直状片
33 係止部
33a 先端側係止片
33b 基端側係止片
34 挿入案内片
50 凹条

Claims (6)

  1. 建造物を構成する壁板に設けられた点検口に対して点検口蓋を着脱可能に取り付ける点検口装置であって、
    上記点検口の対向する2辺の開口面を保護すると共に、上記壁板の開口縁を覆うように壁板に接着される複数の壁補強部材と、
    上記点検口蓋の蓋板の外周面を囲繞すると共に、上記壁板の開口部の外側面を被覆する外向きフランジを有する枠部材と、
    上記枠部材の対向する辺に突設され、閉蓋時に上記壁補強部材に沿って移動すると共に、弾性力の付勢によって壁補強部材に係合する係止部材とを具備する、
    ことを特徴とする点検口装置。
  2. 請求項1記載の点検口装置において、
    上記壁補強部材は、点検口の開口面を覆う保護板片と、この保護板片に対して直交状に起立して壁板の内面に接着される補強部と、上記保護板片の両端からそれぞれ上記補強部と対向する側に折曲されると共に、一方は上記壁板の外面に係合し、他方は係止部材と係合可能な折曲片とを具備する、ことを特徴とする点検口装置。
  3. 請求項2記載の点検口装置において、
    上記補強部と両折曲片との寸法を、それぞれ壁板の厚さに応じた異なる寸法とした、ことを特徴とする点検口装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の点検口装置において、
    上記係止部材を、点検口蓋の厚さ方向に延在する直状片と、この直状片の先端から外方に向かって略V字状に折曲される係止部と、この係止部の先端に折曲される挿入案内片とからなる板ばね部材にて形成し、この際、上記係止部を構成する先端側の傾斜片と基端側の傾斜片を上記直状片の平行線に対して鋭角に傾斜させると共に、先端側の傾斜片に対して基端側の傾斜片の角度を大きくした、ことを特徴とする点検口装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の点検口装置において、
    上記枠部材の外向きフランジの先端部における壁板面側に、開蓋用の係止段部を形成してなる、ことを特徴とする点検口装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の点検口装置において、
    上記枠部材の外向きフランジの壁板面側に、壁補強部材の折曲片を外部から目隠しすべく収容する凹条を形成してなる、ことを特徴とする点検口装置。
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