JP4671206B2 - 液体噴出ポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は液体噴出ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
液体噴出ポンプとして、容器体の口頚部に装着キャップを嵌合させて着脱自在に容器体に装着するとともに、装着キャップ上端より上方付勢状態で上下動可能にステムを突設し、ステム上端にノズル付き噴出ヘッドを装着固定してなるものが知られている。
【0003】
これらは噴出ヘッドの上下動により内蔵ポンプ機構の作用で装着した容器体内の液をノズルより外部へ噴出する如く構成したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
これらの液体噴出ポンプは、従来液体噴出の機能面から考慮されているが、その液体噴出操作時、容器が通常と異なる音色の音を発するように設ければ、使用者の心を和ませ、或いは楽しませたりすることが可能である。また、このようにすることは、似たような商品が多い中での商品の差別化に役立たせることができる。
【0005】
本発明はこの様な見地よりなされたもので、液体の噴出操作時に自動的に音を発することができ、その構造も簡単な優れた液体噴出ポンプを提案するものである。
【0006】
本請求項1発明の液体噴出ポンプは、上記課題を解決するため、容器体2の口頚部3に装着キャップ4を嵌合させて着脱可能に容器体2に装着するとともに、装着キャップ4上端より上方付勢状態で押し下げ可能にステム5を突出し、且つ、ステム5上端にノズル6付き噴出ヘッド7を嵌着固定させてなる液体噴出ポンプに於いて、ステム5周囲を囲繞して装着キャップ4上に設けるとともに、環状の底壁13両側縁よりそれぞれ上方へ内周壁14及び外周壁15を起立した環状シリンダAと、シリンダ内周壁14の外周面上部に摺動可能に内周下部を嵌合させた内筒部17上端縁より外方へ環状の頂板18を延設するとともに、頂板18外周縁より垂設した外筒部19外周下部をシリンダ外周壁15の内周面上部に摺動可能に嵌合させ、且つ、上部を噴出ヘッド7に一体動可能に固定した環状ピストンBと、該環状ピストンBの頂板18に一端を開口して外部と連通させるとともに、他端を環状ピストンB内に開口し、且つ、空気の通過により音を発する笛Cとを備えてなることを特徴とする液体噴出ポンプ。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0008】
本発明の液体噴出ポンプ1は、容器体2の口頚部3に装着キャップ4を嵌合させて着脱可能に容器体に装着するとともに、上端より上方付勢状態で押し下げ可能にステム5を突出し、且つ、ステム上端にノズル6付き噴出ヘッド7を嵌着固定させてなるものである。
【0009】
図示例では、容器体2内に垂下させるシリンダ8下端にパイプ9上端を嵌着し、装着キャップ4の上端面より上方付勢状態で上下動可能にステム5を突出し、該ステムの上端に噴出ヘッド7を嵌着固定している。噴出ヘッド7は、ステム5上端部に嵌着固定した縦筒10を頂壁11下面中央より垂設し、頂壁11周縁部からは周壁12を垂設し、更に、縦筒10の上部に基端部を連通させたノズル6を周壁12を貫通して前方へ突設している。そして、噴出ヘッド7の上下動により、内蔵ポンプ機構の作用で容器体2内の液をパイプ9より吸い上げ、ノズル6より噴出する如く構成している。
【0010】
本発明では、この種の液体噴出ポンプに於いて、環状シリンダAと、環状ピストンBと、笛Cとを備えている。
【0011】
環状シリンダAは、ステム5周囲を囲繞して装着キャップ4上に設けるとともに、環状の底壁13両側縁よりそれぞれ上方へ内周壁14及び外周壁15を起立したもので、図示例では、装着キャップ4の上面周縁部より立設した係止壁16内周面に外周壁15外周面を嵌着して固定している。
【0012】
環状ピストンBは、シリンダ内周壁14の外周面上部に摺動可能に内周下部を嵌合させた内筒部17上端縁より上方へ環状の頂板18を延設するとともに、頂板外周縁より垂設した外筒部19外周下部を、シリンダ外周壁15内周面上部に摺動可能に嵌合させ、且つ、上部を噴出ヘッド7に一体動可能に固定している。
【0013】
図示例では、内筒部17の下部を内方へ、外筒部19の下部を外方へそれぞれ拡開傾斜させて、それぞれその下端縁を内周壁14及び外周壁15に摺動可能に嵌合させている。
【0014】
また、外周壁15外面を噴出ヘッド7の周壁12内面に嵌合させて噴出ヘッド7と一体動可能に固定するとともに、ヘッド周壁12と外周壁15との間に、突条と凹溝との係合等で構成される凹凸係合手段aを介して互いの回動を防止させている。
笛Cは、環状ピストンBの頂板18に一端を開口して外部と連通させるとともに、他端を環状ピストンB内に開口し、且つ、空気の通過により音を発するものであり、噴出ヘッド7を押し下げて圧縮された環状シリンダA内の空気が笛Cを介して外部へ排出される際、或いは、押し下げられた噴出ヘッド7が上昇して、負圧化した環状シリンダA内へ笛Cを介して外気が導入される際に、音を発するものである。
【0015】
本実施例に於ける笛Cは、環状ピストンB内に嵌着させた円筒状の外筒20を有し、また、一端を外筒20の一端面に開口し、他端を外筒内に長手方向と直行して開口した通気路bを備え、外筒20内の開口を、周縁部に小間隙dをあけて振動可能なリード弁21により被覆している。
【0016】
更に具体的に言えば、図2に示す如く、環状ピストンBの頂板18所定位置に円形窓孔22を穿設するとともに、窓孔22の上端開口周囲に凹部23を連設し、窓孔22より外筒20を環状ピストンB上部内に挿入嵌合し、外筒20外周上端縁より突設したフランジ24を凹部23に嵌合して装着する。また、外筒20の上端開口を半分閉塞する閉塞板25を設けるとともに、閉塞板25の中心縁部より下方へ、外筒20内上部を二分割する隔壁26を延設し、閉塞板25のない部分の外筒20内周に、隔壁26下方に至る半円筒状で且つ下端面を湾曲閉塞させた第2隔壁27を設け、隔壁26と第2隔壁27とで通気路bを形成し、また、隔壁26と第2隔壁27上部との間にリード弁21の上部を挟持させるとともに、リード弁21下部により隔壁26下方に水平方向を向いて開口した開口部分を、小間隙dをあけて振動可能に被覆している。そして、外筒20下方より上方に向かい空気が流れた場合に音を発する如く構成している。
【0017】
リード弁21は、合成樹脂、紙、金属、或いはこれらの複合体等により形成でき、その材質の選択や、上記小間隙dの幅の調整等により種々の高低や音色を発することができる。
【0018】
尚、笛Cは、上記実施例のものに限らず、空気の通過により音を発するものであればその具体的構成は種々採用できる。また、上記実施例では、噴出ヘッド7を押し下げる際に笛Cが音を発する如く構成しているが、その逆に、押し下げられた噴出ヘッド7が上昇する際に音を発する如く構成しても良い。但し、前者の場合には、後者の場合と比較して液の注出に伴い素早く音を発するため、聴覚による識別をより有効に行える利点がある。
【0019】
上記液体噴出ポンプ1を使用する場合には、例えば、図1の状態から噴出ヘッド7を押し下げると、内蔵ポンプ機構の作用で液がノズル6より噴出される。この際、環状シリンダA内の空気が笛Cを介して外部へ排出され、音を発する。ついで、噴出ヘッド7の押圧を解除すると、噴出ヘッド7はその上方付勢力により上昇するとともに、環状ピストンBも上昇して元の状態に戻る。尚、図中28は係止リブである。
【0020】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明の液体噴出器は既述構成としたことにより、液体の噴出時に自動的に音を発するため、聴覚的な識別を可能とし、また、使用者の心を和ませ、或いは楽しませるという効果を発揮する。また、音を発することにより、数多くの商品中に特異な存在感を生じさせて、所謂差別化に役立つものである。
【0021】
しかも、従来のこの種のポンプに環状シリンダと、笛付きの環状ピストンとを装着するだけで形成することができるため、容易且つ安価に製造できるとともに、環状シリンダ及び笛付き環状ピストンは噴出ヘッドと装着キャップとの間に存在するため、これらを設けることにより噴出操作の邪魔となる様な不都合を生じることもない等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部切欠き側面図である。
【図2】同実施例の笛を示す要部拡大縦断面図である。
【図3】同実施例の環状ピストン及び笛を示す平面図である。
【図4】同実施例の噴出ヘッド押し下げ状態の一部切欠き側面図である。
【符号の説明】
2…容器体,3…口頚部,4…装着キャップ,5…ステム,6…ノズル,
7…噴出ヘッド,13…底壁,14…内周壁,15…外周壁,17…内筒部,
19…外筒部,A…環状シリンダ,B…環状ピストン,C…笛
Claims (1)
- 容器体(2)の口頚部(3)に装着キャップ(4)を嵌合させて着脱可能に容器体(2)に装着するとともに、装着キャップ(4)上端より上方付勢状態で押し下げ可能にステム(5)を突出し、且つ、ステム(5)上端にノズル(6)付き噴出ヘッド(7)を嵌着固定させてなる液体噴出ポンプに於いて、ステム(5)周囲を囲繞して装着キャップ(4)上に設けるとともに、環状の底壁(13)両側縁よりそれぞれ上方へ内周壁(14)及び外周壁(15)を起立した環状シリンダ(A)と、シリンダ内周壁(14)の外周面上部に摺動可能に内周下部を嵌合させた内筒部(17)上端縁より外方へ環状の頂板(18)を延設するとともに、頂板(18)外周縁より垂設した外筒部(19)外周下部をシリンダ外周壁(15)の内周面上部に摺動可能に嵌合させ、且つ、上部を噴出ヘッド(7)に一体動可能に固定した環状ピストン(B)と、該環状ピストン(B)の頂板(18)に一端を開口して外部と連通させるとともに、他端を環状ピストン(B)内に開口し、且つ、空気の通過により音を発する笛(C)とを備えてなることを特徴とする液体噴出ポンプ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000370357A JP4671206B2 (ja) | 2000-12-05 | 2000-12-05 | 液体噴出ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000370357A JP4671206B2 (ja) | 2000-12-05 | 2000-12-05 | 液体噴出ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002173166A JP2002173166A (ja) | 2002-06-18 |
JP4671206B2 true JP4671206B2 (ja) | 2011-04-13 |
Family
ID=18840264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000370357A Expired - Lifetime JP4671206B2 (ja) | 2000-12-05 | 2000-12-05 | 液体噴出ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS58161670U (ja) * | 1982-04-23 | 1983-10-27 | 株式会社吉野工業所 | 霧、泡等噴出器 |
JPS60138594U (ja) * | 1984-02-24 | 1985-09-13 | 株式会社 タカラ | 玩具の音出し装置 |
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2000
- 2000-12-05 JP JP2000370357A patent/JP4671206B2/ja not_active Expired - Lifetime
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