JPS60206462A - 手動式デイスペンサ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はピストンが押込み位置と突出位置との間を往
復動することによって液体をシリンダ内に吸上げ、加圧
して流出させる手動式ディスペンサーに関する。

一般にこの種のディスペンサーでは、シリンダ内に液体
を吸上げることにより、ディスペンサーの取付けられた
容器はその液面が降下する。液面降下によって容器内は
負圧化し、もしそのまま放置すれば負圧により液体の吸
上げが不可能となる。

そのため、ピストンの押込みストロークに対応して大気
中の空気を容器内に導入し、それによって負圧化を防止
する手動式ディスペンサーが多数提供されている。たと
えば特公昭５３−４９２１号によれば、ピストンととも
に作動棒を移動させ、ピストンが押込１れるとき、作動
棒がバッキングを押圧して通気孔を開口している。また
実公昭５２−１１６８６号では、負圧防止用に通気シリ
ンダおよび通気ピストンを設け、通気ピストンを押込む
とき大気が、通気シリンダを介して、容器内に流入して
いる。しかしながらこのような構成は複雑化して成形加
工を難しくするとともに、作動棒や通気ピストンが露出
し美感的に好ましくない欠点がある。

この発明は上記のような公知技術の欠点を除去した手動
式ディスペンサーの提供を目的としている。

この目的を達成するため、この発明によれば、シリンダ
およびピストンをそれぞれ二重筒形状とし、シリンダの
外筒内周壁を摺動するシール片をピストンの外筒に形成
するとともに容器内に連通ずる負圧防止孔をシリンダの
外筒に形成している。

そしてとの負圧防止孔はピストンが押込み位置にあると
き、外気に連通し、ピストンが突出位置にあるとき、ピ
ストン外方筒のシール片によって外気との連通が遮断さ
れる位置に設けられている。

このような構成によれば、ピストンの押込みストローク
に対応して、大気中の空気が、負圧防止孔を介して、容
器内に流入して負圧化が防上できる。

そしてこのような構成は成形加工−ヒ特に問題もなく、
また露出した部材がないため美感旅を損なうこともない
。

以下図面を参照しながらこの発明の実施例について詳細
に説明する。

周知のように、ディスペンサーにスピナーのような渦流
手段を装着したものは一般に噴霧器（スプレー）と云わ
れ、噴霧器またはディスペンサーに衝壁やスポンジのよ
うな発泡手段を装着したものは一般に発泡器（フォーマ
−）と云われる。実施例として噴霧器にこの発明を応用
した場合について説明するが、スピナーを除いて考えれ
ばディスペンサーについて説明するのに等しいのは明白
である。

第１図に示すように、噴霧器１０は容器１２に取付けら
れるプラスチック製の噴霧器本体１４と、トリガー１６
の回動によって往復動するプラスチック製のピストン１
８とを具備している。噴霧器本体１４は容器の口部１３
に装着されるキャップ２０とピストン１８が内部を摺動
するシリンダ２２とを一体的に備えている。そして更に
、トリガー１６も肉薄のヒンジ２４を介して噴霧器本体
１４の前端上部に回動自在に一体成形されている。こ　
ｉのように噴霧器本体１４がシリンダ２２だけでなくキ
ャップ２０およびトリガー１６を一体的に備えた構成は
、噴霧器本体がシリンダのみを備えキャンプおよびトリ
ガーが独立部材からなる従来の構成に比較して、独立部
材を省略でき、構成が著しく簡単化されて噴霧器を安価
に提供できる。また中央にオリフィス２６の形成された
ノズル２８がトリガー１６に一体成形されている。つま
シノズル２８は、その〒端が肉薄のヒンジ３０を介して
トリガー１６に連結されることにより、トリガーに回動
可能に一体成形されている。そのため、同様に、独立部
材を省略でき、構成が簡単化される。

ピストン１８はノズルの円筒部内に嵌合された前方部３
２と、シリンダ内を摺動する後方部３３とを備え、後方
部は二重筒形状をしている。他方、ピストンの二重筒状
後方部３３が摺動されるシリンダ２２も対応する二重筒
形状をしている。そして後方部の内筒３４および外筒３
６は対応するシリンダの内筒３８および外筒４０の内壁
に摺接するフレアースカート状シール片４２．４４をそ
れぞれ端部に備えている。ここでシール片４２．４４は
液密を確保できる形状であれば足り、フンアースカート
状シール片に限定されない。またピストンの内筒３４は
有底筒状をしており、底部に孔４６が形成されている。

ピストンに形成された流路４８内に二次弁５０が配設さ
れている。この二次弁５０はピストン後端の孔４６を閉
塞可能な弁体５２と、ノズル２８の背面に当接するスピ
ナー５４と、それらの間に設けられた圧縮波形ばね５６
とを一体的に備えてプラスチックよシ成形されている。

このように二次弁５０がスピナー５４およびはね５６を
一体的に有して成形された構成にあっては部材数が減少
し構成および組立てが簡単化される。ここで波形ばね５
６は孔４６を閉塞するように弁体５２を偏倚するととも
に、ノズル２８の背面に尚接するようにスピナー５４を
偏倚している。

なお、弁体５２は孔４６を閉塞可能な円柱形の弁本体５
２ａと、半径方向に延出する４枚の羽根からなる案内部
５２ｂとを備えている。また、スピナー５４は円板状の
スピナ一本体５４ａと、半径方向に延出する４枚の羽根
からなる案内部５・１ｂとを備えている。このように、
羽根状の案内部５２ｂおよび５４ｂを設けることによシ
液体は妨げられることなく流路内を円滑に流れることが
できる。

そして、スピナ一本体５４ａの前面に、円形の凹所５４
Ｇと、この凹所から接線方向に延出する一対の互に平行
な流路５４ｄとが形成されている。

このスピナー５４において、接線方向の流路５４ｄは、
単体では、その前面が開放されているため、スピナーと
しての機能を有しない。しかしノズル２８の背面にスピ
ナー５４が当接されると、流路５４ｄの前面が閉塞され
るため、スピナーとして作用し、流体は流路５４ｄから
凹所５４Ｇに流入する際、渦流化され、オリフィス２６
を介して噴霧される。

シリンダ２２は、上述のように、内筒３８と外筒４０と
を備え、内筒内の空間は二次弁５０および一次弁６４と
によって加圧室６６として規定される。そして加圧室６
６内で内筒の底部とピストンの内筒底部との間に圧縮コ
イルばね６８が配設されてピストン１８をシリンダ２２
から突出させる方向つま９その突出位置方向に偏倚して
いる。

シリンダの外筒４０に負圧防止孔７０が形成され、との
負圧防止孔は、シリンダ２２とキャップ２０とを連結す
るハウジングの直立部７２を貫通してのび、容器１２の
内部に連通している。ここで負圧防止孔７０は、トリガ
ー１６の回動前つまりピストン１８が突出位置にあると
き、ピストン外筒のシール片４４によって外気との連通
が遮断さ扛、トリガーが矢視方向に回動されてピストン
が押込み位置にあるとき（第１図に想像線で示す）、シ
ール片４４によって妨げられることなく外気に連通する
ような位置に形成されている。シール片４４は、ピスト
ンの押込み位置において、想像線で示すように負圧防止
孔７０をこえて移動することなく、負圧防止孔上に達す
れば負圧防止孔７０を外気に連通させることができる。

噴霧器本体の直立部７２にバルプハウジング７４が嵌合
され、バルブハウジングの上部に一次弁（５１１が配設
されている。そして−久方６４の上方に、リブからなる
弁押え７６が設けられている。他方、バルブハウジング
７４の下端に吸上げ管７７が装着されている。

一般に公知のキャップはメネジを有して構成され、容器
の口部に螺着される。しかし実施例において、キャップ
２０はメネジを有さず一対の保合突起の保合によって容
器口部１３に取付けられている。つまシ第１図、第２Ａ
図および第２Ｂ図に示すように、円周方向にのびた係合
突起７８がキャップの内周壁に形成されるとともに矩形
窓８０が保合突起の上方でキャップの側壁に設けられて
いる。他方、対応する保合突起８２が、第３図に示すよ
うに、容器口部１３の外周壁に形成されている。そして
この保合突起８２は右向きのＬ形に形成されている。キ
ャップ２０の装着は以下のようにしてなされる。つまシ
、保合突起７８．８２が整列しない位置でキャップ２０
を容器口部１３に押し込む。その後、キャップの保合突
起７８が容器口部の係合突起８２の開口８４内に収納さ
れる方向にキャンプ２０を回動させる。キャンプ２０は
係合突起７８が係合突起の基部８６に当接するまで回動
されることにより容器口部１３に装着される。このとき
、係合突起７８は、第３図に想像線で示すように、対応
する保合突起８２内に収納されて把持される。なおキャ
ップ２０を確実に把持するため、抜落ち防止手段たとえ
ば部分球形の突部８８を係合突起８２の下面に設けるこ
とが好ましい。このような保合によれば、・−従来のネ
ジ方式に比較して成形加工が容易であるのに加えて、装
着の自動化が容易にはかられ組立てが簡単化される。な
お保合突起７８．８２は少なくともそれｔ″Ｌ それ１個づつ／けられればよい。しかし保合突起７８．
８２をそれぞれ２個または３個づつ設ければキャンプの
回動角度を少なくすることができる。

また一対の保合突起を利用した保合の代りにキャップと
容器口部との一方に保合突起を他方に対応する係合孔を
設けた構成を利用してもよい。

なお、第４図に示すように、トリガー１６の回動を制限
するように、一対の係合突起９０がｌ￥を換器本体１４
の内周壁に、対応する一対の係合突起９２がトリガー１
６の外周壁にそれぞれ形成されている。−ピストン１８
は、圧縮ばね６８によってシリンダ２２から突出する方
向に偏倚され、その突出位置は、保合突起９０．９２が
第４図に示すように係合することによって、制限される
。つまりトリガー１６の反矢視方向（第１図参照）の回
動位置も、係合突起９０．９２が係合することによって
、制限される。しかしトリガー１６の第１図に示す矢視
方向の回動、いいかえればシリンダ２２内方へのピスト
ン１８の摺動が許されていることはいうまでもない。　
。

噴霧器１０はτ分蜘　−、トリガー １６を第１図の矢視方向および反矢視方向にヒンジ２４
の回りで回動させることによって液体を加圧して噴霧す
る。ここで、第３図かられかるように、ノズル２８は、
下縁のみがヒンジ３０を介してトリガー１６に接続され
、上縁および側縁はフリーな状態となっている。従って
、ノズル２８は、トリガー１６の回動に応じて、回動す
ることなくほぼ直立した状態で水平に移動することがで
きる。

そのため、ピストン１８は、水平状態を維持したままで
、シリンダ２２内に押込まれる。なおノズル２８は、ト
リガー１６とともに回動することなく、はぼ直立の状態
を保ってピストン１８を往後動させるようにトリガーに
一体成形されていれば足シる。そしてノズル２８は下縁
でなく上縁または側縁の全部または一部がトリガー１６
に連結された構成であってもよい。しかしノズル２８の
下縁をトリガー１６に連結させれば、トリガーの回動に
応じたピストンのストロークを大きくすることができ、
好ましい。

上記のようにこの発明によれば、シリンダおよびピスト
ンはそれぞれ２重筒形状に形成されている。そしてシリ
ンダの外筒内周壁を摺動するシール片がピストンの外筒
に形成されるとともに、容器内に連通ずる負圧防止孔を
シリンダの外筒に形成している。なおこの負圧防止孔は
、ピストンが押込み位置にあるとき、外気に連通し、ピ
ストンが突出位置にあるとき、ピストン外筒のシール片
　１によって外気との連通が遮断される位置に設けられ
ている。そのため、ピストンの押込みストロークに対応
して、大気中の空気が負圧孔止孔を介して、容器内に流
入して負圧化が防止できる。そしてこのような構成は成
形加工上特に問題もなく、また露出した部材もなく美感
を損なうことがない。

上記の実施例はこの発明を説明するためのものであり、
この発明を何んら限定するものではなく、この発明の技
術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明
に包含されることはいうまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係るディスペンサーにスピナーを装
着して構成される噴霧器の縦断面図、第２Ａ図および第
２Ｂ図は噴霧器本体のキャップの破断（内部）斜視図お
よび部分斜視図、第３図は噴霧器の取付けられる容器の
部分斜視図、第４図は噴霧器の部分正面図である。 １０　・噴霧器、１２・・・容器、１３・・・容器口部
、１４・・・噴霧器本体、１６・・・トリガー、１８・
・・ピストン、２０・・・キャンプ、２２・・・シリン
ダ、３４・・・ピストンの内筒、３６・・・ピストンの
外筒、３８・・・シリンダの内筒、４０・・・シリンダ
の外筒、４４・・・ピストンのシール片、７ｏ・・・負
圧防止孔特許出願人　キャニョン株式会社 代理人　弁理士　藁　科　孝　雄

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ピストンが押込み位置と突出位置との間を往復動するこ
   とによって液体をシリンダ内に吸い上げ、加圧して流出
   させる手動式ディスペンサーにおいて、シリンダおよび
   ピストンをそれぞれ２重筒形状とし、シリンダの外筒内
   周壁を摺動するシール片をピストンの外筒に形成すると
   ともに、・容器内に連通ずる負圧防止孔をシリンダの外
   筒に形成し、との負圧防止孔は、ピストンが押込み位置
   にあるとき、外気に連通し、ピストンが突出位置にある
   とき、ピストン外筒のシール片によって外気との連通が
   遮断される位置に設けられていることを特徴とする手動
   式ディスペンサー。