JP4670424B2 - 情報処理装置および情報処理方法、画像表示システム、並びに、プログラム - Google Patents

情報処理装置および情報処理方法、画像表示システム、並びに、プログラム Download PDF

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本発明は、情報処理装置および情報処理方法、画像表示システム、並びに、プログラムに関し、特に、プロジェクタの投影像の幾何歪みの補正に用いて好適な、情報処理装置および情報処理方法、画像表示システム、並びに、プログラムに関する。
プロジェクタを用いてスクリーンに投影された画像は、プロジェクタに入力された画像に対して、幾何歪みが発生する。幾何歪みのうち、キーストン(または、キーストーンとも称される)とは、プロジェクタをスクリーンの正面に置くことができないときに生じる、投影画像の台形の歪みのことであり、このキーストンを補正する技術がある(例えば、非特許文献1)。
Rahul Sukthankar, Robert G. Stockton, Matthew D. Mullin, :Smarter Presentations: Exploiting Homography in Camera-Projector System,:Proceedings of International Conference on Computer Vision, 2001
例えば、図1に示されるプロジェクタを用いた映像表示システムのように、特別な画像補正機構を用いることなく、プロジェクタ1を用いてスクリーン1に画像を投影し、投影された画像である投影画像11をカメラ3を用いて撮像し、プロジェクタ1に供給された画像と撮像された投影画像11とを比較する。なお、ここでは、撮影するカメラ3のレンズの歪みは補正され、その影響はないものとする。
図2のAに、プロジェクタ1に入力された画像21を示し、図2のBに、カメラ3によって撮像された投影画像11を示す。プロジェクタ1に入力された画像21の任意の画素位置を表す点を点1(x,y)、撮影画像11上で、画像21の点1(x, y)に相当する位置を点2(u,v)とすると、それらの関係は、一般的に、次の式(1)および式(2)でモデル化することができる。
u=(a1x+a2y+a3)/(a7x+a8y+1)・・・(1)
v=(a4x+a5y+a6)/(a7x+a8y+1)・・・(2)
ここで、a1,a2,a3,a4,a5,a6,a7、および、a8は、所定の係数である。そして、例えば、入力画像上の点の位置座標とその点のカメラ画像上での位置座標のペアを複数求めることなどにより、係数a1,a2,a3,a4,a5,a6,a7、および、a8が求められ、補正処理を行うことができる。
図3に、プロジェクタからの光線に対する角度πの平面xy、および、角度π´の平面uvの模式図を示す。式(1)および式(2)のモデル式は、プロジェクタ1の投影に非線型な歪みがない(換言すれば、直線は直線に写される)という仮定の基に成立している。すなわち、プロジェクタ1の投影に非線形の歪みがない場合のみ、式(1)および式(2)のモデルは成り立つ。一方、その仮定が成り立たないケースでは、精度の良いモデル化はできない。
プロジェクタ1の投射レンズは、投影した像の大きさを自由に調節できる機構(ズーム機構)が備わっているのが一般的である。しかしながら、プロジェクタの投射レンズの倍率によって、投影される画像には、非線形の歪みが生じてしまうため、プロジェクタ1の投影に非線型な歪みがないという仮定は成り立たない場合がある。例えば、図4に示すように、倍率が最小のときにプロジェクタ1により投影される画像31は、投影像の上辺が上に凸に、倍率が最大のときにプロジェクタ1により投影される画像32は、投影像の上辺が下に凸に歪むことがある。このような非線形の歪みは、投影される画像の倍率に基づいて、上に凸と下に凸との間を緩やかに変化する。
このように、プロジェクタ1により投影される画像の歪みが上下で非対称なのは、図5に示すように、プロジェクタの投射レンズの光学中心と投影する像41との中心が偏心しているためである。
このように、プロジェクタ1により投影される画像に非線形な歪みが生じている場合、上述した方法では、良い精度でモデル化を行うことはできない。しかしながら、従来では、このような歪みの影響を無視し精度の悪いモデル化が行われてきた。また、精度をあげるためには、例えば、プロジェクタ1の投射レンズの歪みを考慮したモデル化を行うことにより対処されていたが、そのような場合は、処理が複雑になり、モデル化されても、利用者にとって扱いにくいものとなっていた。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、複雑なモデル化を行うことなく、精度の高い補正を行うことができるようにするものである。
本発明の情報処理装置は、プロジェクタへの、プロジェクタの投影歪みの検出に用いる第1の画像の供給を制御する第1の画像供給制御手段と、第1の画像供給制御手段によりプロジェクタへの供給が制御され、プロジェクタにより表示された第1の画像を撮像した第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、第2の画像取得手段により取得された第1の画像を撮像した第2の画像を基に、プロジェクタにおいて投影歪みが発生しない投影倍率を検出する適正投影倍率検出手段とを備えることを特徴とする。
プロジェクタの投影倍率を適正投影倍率検出手段により検出された適正投影倍率とした状態において、キーストン補正処理を実行するキーストン補正処理手段を更に備えさせるようにすることができる。
適正投影倍率検出手段には、第2の画像取得手段により取得された第2の画像に含まれる第1の画像における水平方向の直線に対応する部分が直線であるかまたは直線に近い状態である場合、プロジェクタの投影倍率を適正倍率であると判断させるようにすることができる。
第1の画像供給制御手段によりプロジェクタへの供給が制御される第1の画像は、矩形の上辺が輝線となり、他の部分の輝度は低い値となっている画像であるものとすることができる。
プロジェクタの投影倍率を制御する投影倍率制御手段を更に備えさせるようにすることができ、適正投影倍率検出手段には、投影倍率制御手段により最小倍率から最大倍率まで、所定の変化量でプロジェクタの投影倍率を変化させた場合に第2の画像取得手段により取得されるそれぞれの投影倍率における第1の画像を撮像した第2の画像を基に、適正投影倍率を検出させるようにすることができる。
プロジェクタの投影倍率を制御する投影倍率制御手段を更に備えさせるようにすることができ、キーストン補正手段には、投影倍率制御手段によりプロジェクタの投影倍率が適正投影倍率に制御された状態においてキーストン補正処理を実行させるようにすることができる。
プロジェクタを使用するユーザが、プロジェクタの倍率を適正投影倍率検出手段により検出された適正投影倍率に調整するための補助となる音声または画像の出力を制御する補助出力制御手段を更に備えさせるようにすることができる。
本発明の情報処理方法およびプログラムは、プロジェクタへの、プロジェクタの投影歪みの検出に用いる第1の画像の供給を制御する第1の画像供給制御ステップと、第1の画像供給制御ステップの処理によりプロジェクタへの供給が制御され、プロジェクタにより表示された第1の画像を含むように撮像された第2の画像を取得する第2の画像取得ステップと、第2の画像取得ステップの処理により取得された第1の画像を含む第2の画像を基に、プロジェクタにおいて投影歪みが発生しない投影倍率を検出する適正投影倍率検出ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の画像表示システムは、画像表示を実行するプロジェクタと、プロジェクタによりスクリーンに投影される画像を投影歪みの検出のために撮像する撮像装置と、プロジェクタによる画像表示を補正する処理を実行する情報処理装置とにより構成される画像表示システムであって、情報処理装置は、プロジェクタへの、プロジェクタの投影歪みの検出に用いる第1の画像の供給を制御する第1の画像供給制御手段と、第1の画像供給制御手段によりプロジェクタへの供給が制御され、プロジェクタによりスクリーンに表示された第1の画像を含む画像であって、撮像装置により撮像された画像である第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、第2の画像取得手段により取得された第1の画像を撮像した第2の画像を基に、プロジェクタにおいて投影歪みが発生しない投影倍率を検出する適正投影倍率検出手段とを備えることを特徴とする。
撮像装置には、スクリーンの表示面に対して、直角以外の角度から、プロジェクタによりスクリーンに表示された第1の画像を撮像させるようにすることができ、第2の画像取得手段には、撮像装置により、スクリーンの表示面に対して直角以外の角度から撮像された第2の画像を取得させるようにすることができる。
本発明の情報処理装置および情報処理方法、画像表示システム、並びに、プログラムにおいては、プロジェクタの投影歪みの検出に用いる第1の画像がプロジェクタへ供給され、プロジェクタにより表示された第1の画像を含むように第2の画像が撮像されて、撮像された第2の画像が取得され、この第2の画像を基に、プロジェクタにおいて投影歪みが発生しない投影倍率が検出される。
本発明によれば、プロジェクタにおいて投影歪みが発生しない投影倍率が検出される。特に、プロジェクタの投影歪みを検出するために投影歪み検出用の画像を用いることにより、複雑なモデル化を行うことなく、精度の高い補正を行うことができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。したがって、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
更に、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の情報処理装置(例えば、図11の補正処理装置63または図17の補正処理装置221)は、プロジェクタへの、プロジェクタの投影歪みの検出に用いる第1の画像(例えば、図9の歪み検出用画像91)の供給を制御する第1の画像供給制御手段(例えば、図11または図17のプロジェクタ出力画像制御部153)と、第1の画像供給制御手段によりプロジェクタへの供給が制御され、プロジェクタにより表示された第1の画像を撮像した第2の画像を取得する第2の画像取得手段(例えば、図11または図17の歪み検出用カメラ撮像画像取得部181)と、第2の画像取得手段により取得された第1の画像を撮像した第2の画像を基に、プロジェクタにおいて投影歪みが発生しない投影倍率を検出する適正投影倍率検出手段(例えば、図11の適正投影倍率検出部182または図17の適正投影倍率検出部251)とを備えることを特徴とする。
プロジェクタの投影倍率を適正投影倍率検出手段により検出された適正投影倍率とした状態において、キーストン補正処理を実行するキーストン補正処理手段(例えば、図11または図17のキーストン補正処理部155)を更に備えることができる。
第1の画像供給制御手段によりプロジェクタへの供給が制御される第1の画像は、矩形の上辺が輝線となり、他の部分の輝度は低い値となっている画像(例えば、図9の歪み検出用画像91)であるものとすることができる。
プロジェクタの投影倍率を制御する投影倍率制御手段(例えば、図11のプロジェクタ投影倍率制御部183)を更に備えることができ、適正投影倍率検出手段は、投影倍率制御手段により最小倍率から最大倍率まで、所定の変化量でプロジェクタの投影倍率を変化させた場合に第2の画像取得手段により取得されるそれぞれの投影倍率における第1の画像を撮像した第2の画像を基に、適正投影倍率を検出することができる。
プロジェクタの投影倍率を制御する投影倍率制御手段(例えば、図11のプロジェクタ投影倍率制御部183)を更に備えることができ、キーストン補正手段は、投影倍率制御手段によりプロジェクタの投影倍率が適正投影倍率に制御された状態においてキーストン補正処理を実行することができる。
プロジェクタを使用するユーザが、プロジェクタの倍率を適正投影倍率検出手段により検出された適正投影倍率に調整するための補助となる音声または画像の出力を制御する補助出力制御手段(例えば、図17の検出結果出力制御部252)を更に備えることができる。
請求項8に記載の情報処理方法は、プロジェクタによる画像表示を補正する処理を実行する情報処理装置(例えば、図11の補正処理装置63または図17の補正処理装置221)の情報処理方法であって、プロジェクタへの、プロジェクタの投影歪みの検出に用いる第1の画像(例えば、図9の歪み検出用画像91)の供給を制御する第1の画像供給制御ステップ(例えば、図13のステップS1または図20のステップS51の処理)と、第1の画像供給制御ステップの処理によりプロジェクタへの供給が制御され、プロジェクタにより表示された第1の画像を含むように撮像された第2の画像を取得する第2の画像取得ステップ(例えば、図14のステップS22、もしくは、図21のステップS73またはステップS79の処理)と、第2の画像取得ステップの処理により取得された第1の画像を含む第2の画像を基に、プロジェクタにおいて投影歪みが発生しない投影倍率を検出する適正投影倍率検出ステップ(例えば、図14のステップS28または図21のステップS78の処理)とを含むことを特徴とする。
また、請求項9に記載のプログラムにおいても、各ステップが対応する実施の形態(但し一例)は、請求項8に記載の情報処理方法と同様である。
請求項10に記載の画像表示システムは、画像表示を実行するプロジェクタ(例えば、図6または図7のプロジェクタ61、もしくは、図15または図16のプロジェクタ222)と、プロジェクタによりスクリーンに投影される画像を投影歪みの検出のために撮像する撮像装置(例えば、図6,7,15または16の歪み検出用カメラ62)と、プロジェクタによる画像表示を補正する処理を実行する情報処理装置(例えば、図11の補正処理装置63または図17の補正処理装置221)とにより構成される画像表示システムであって、情報処理装置は、プロジェクタへの、プロジェクタの投影歪みの検出に用いる第1の画像(例えば、図9の歪み検出用画像91)の供給を制御する第1の画像供給制御手段(例えば、図11または図17のプロジェクタ出力画像制御部153)と、第1の画像供給制御手段によりプロジェクタへの供給が制御され、プロジェクタによりスクリーンに表示された第1の画像を含む画像であって、撮像装置により撮像された画像である第2の画像を取得する第2の画像取得手段(例えば、図11または図17の歪み検出用カメラ撮像画像取得部181)と、第2の画像取得手段により取得された第1の画像を撮像した第2の画像を基に、プロジェクタにおいて投影歪みが発生しない投影倍率を検出する適正投影倍率検出手段(例えば、図11の適正投影倍率検出部182または図17の適正投影倍率検出部251)とを備えることを特徴とする。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図6は、本発明の一実施の形態を示す画像表示システムのシステム図である。
スクリーン51は、プロジェクタ61により投影される画像を表示させるものである。
プロジェクタ61は、供給された画像を、スクリーン51に投影する。プロジェクタ61によりスクリーン51に投影された画像は、図6においては、プロジェクタ61に対して、スクリーン51を挟んだ向こう側(図6において、後述する補正用カメラ64が設置されている側)から観察可能である(すなわち、背面投影型)。プロジェクタ61は、補正処理装置63の制御に基づいて、画像の投影倍率を変更することができる。
歪み検出用カメラ62は、プロジェクタ61の投射レンズの歪みを観測するために、プロジェクタ61によりスクリーン51に投影された、後述する歪み検出用画像を撮像するカメラであり、撮像した画像を補正処理装置63に供給する。
図6に示されるように、歪み検出用カメラ62は、プロジェクタの投射レンズの歪みを検出しやすいように、スクリーン51に対して、斜めから投影画像を撮像することができるようにしても良い。歪み検出用カメラ62の角度は、スクリーン51に対して浅い(スクリーン51に対して垂直となる角度を90度として、0度に近い)ほうが、投影画像の歪みを検出しやすいが、あまり角度が浅すぎると、投影画像の取得と解析が困難になるので、適宜調整すると好適である。このようにすることにより、撮像された画像の直線の歪みが検出しやすくなる。
補正処理装置63は、歪み検出用カメラ62により取得された、プロジェクタ61の投射レンズの歪みを観測するための画像を基に、投影画像が非線形の歪みを生じていないような適正投影倍率を検出し、検出された適正投影倍率を基に、プロジェクタ61による画像の投影倍率の変更を制御する。
また、補正処理装置63は、適正投影倍率において投影された画像を撮像する補正用カメラ64から供給される画像を基に、プロジェクタ61による投影画像のキーストン補正に必要な処理を実行する。具体的には、補正処理装置63は、図2を用いて説明したように、入力画像上の所定の点の位置座標とその点のカメラ画像上での位置座標のペアを複数求めることなどにより、上述した式(1)および式(2)における係数a1,a2,a3,a4,a5,a6,a7、および、a8を求める。
補正用カメラ64は、図2を用いて説明したような、入力画像上の所定の点の位置座標と、その点に対応するカメラ画像上での位置座標のペアを複数求めるために必要な補正用の画像を撮像し、補正処理装置63に供給する。
なお、図6においては、プロジェクタ61は、スクリーン51の背面から画像を投射するものとして説明したが、図7に示されるように、プロジェクタ61が、スクリーン51の前面から映像を投射するようになされている場合(すなわち、前面投影型である場合)も、補正処理装置63は、歪み検出用カメラ62により取得された、プロジェクタ61の投射レンズの歪みを観測するための画像を基に、投影画像が非線形の歪みを生じていないような適正投影倍率を検出し、検出された適正投影倍率を基に、プロジェクタ61による画像の投影倍率の変更を制御し、適正投影倍率において投影された画像を撮像する補正用カメラ64から供給される画像を基に、プロジェクタ61による投影画像のキーストン補正に必要な処理を実行することができる。このとき、歪み検出用カメラ62および補正用カメラ64は、いずれも、スクリーン51に対して、プロジェクタ61と同一の方向、すなわち、プロジェクタ61により投影される映像が表示される側に設置される。
図4を用いて説明したように、プロジェクタ61の投射歪みの状態、換言すれば、投影像の上辺の状態が、その倍率によって、ズーム最小時の「上に凸」となる画像31から、ズーム最大時の「下の凸」となる画像32の状態に変化するのであれば、その間には、図8に示すように、投射歪みが最小となる画像81が表示されるような倍率が存在する。
したがって、複雑なモデル化を行うことなく、精度の高いキーストン補正を行うためには、プロジェクタ61に、投射レンズの歪みが観測しやすい歪み検出用画像を入力し、スクリーン51に表示された歪み検出用画像を、歪み検出用カメラ62により撮像し、撮像された画像を解析することにより、図8を用いて説明した、投射歪みが最小となる画像81が表示されるような倍率を求め、求められた倍率にプロジェクタ61を調整することができるようにすれば良い。プロジェクタ61からスクリーン51に投影される歪み検出用画像は、いかなる画像であっても良い(例えば、投影領域内に、人や動物などの映像や模様などが含まれていても良い)が、投射レンズの歪みが観測しやすい画像として、画像中に直線を含むものが好適であり、特に、水平方向の直線が画像に含まれているものや、例えば、図9に示されるような、矩形の上辺が輝線となり、他の部分の輝度は低い値となっている歪み検出用画像91がプロジェクタ61に入力され、スクリーン51に投影されるようにすると好適である。
プロジェクタ61の投射歪みの状態は、その倍率によって変化する。したがって、プロジェクタ61に、図9に示されるような、矩形の上辺が輝線となっている歪み検出用画像91が入力された場合、図10に示されるように、ズーム率最小の場合、歪み検出用カメラ62により撮像される撮像画像101には、上に凸の輝線を有する画像111が含まれ、ズーム率最大の場合、歪み検出用カメラ62により撮像される撮像画像103には、下に凸の輝線を有する画像113が含まれる。そして、輝線が斜めの直線(または、直線に限りなく近い曲線)を有する画像112が、歪み検出用カメラ62により撮像される撮像画像102に含まれている場合、そのときのプロジェクタ61の倍率が、補正処理を行うのに好適な適正投影倍率である。
また、例えば、歪み検出用画像に、水平方向の直線が含まれていた場合、歪み検出用カメラ62により撮像される撮像画像における水平方向の直線に対応する部分が、斜めの直線(または、直線に限りなく近い曲線)となるときのプロジェクタ61の倍率が、補正処理を行うのに好適な適正投影倍率である。なお、水平方向の直線は、画像上方に含まれていると好適である。
図11は、キーストン補正処理を行うのに好適なプロジェクタ61の適正投影倍率を求め、それを基に、プロジェクタ61の倍率を調整した後、キーストン補正を実行することができる補正処理装置63の構成を示すブロック図である。
操作入力取得部151は、例えば、ボタン、キーボード、マウス、リモートコマンダなど、図示しない操作入力デバイスにより入力されたユーザの操作入力を取得し、全体制御部152に供給する。
全体制御部152は、操作入力取得部151から供給されたユーザの操作入力を基に、プロジェクタ出力画像制御部153、投影歪み補正制御部154、および、キーストン補正処理部155を制御する。
プロジェクタ出力画像制御部153は、プロジェクタ入力画像取得/生成部171、歪み検出用画像生成/保存部172、および、画像出力制御部173で構成され、プロジェクタ61への画像データの出力を制御する。
プロジェクタ入力画像取得/生成部171は、全体制御部152の制御に基づいて、例えば、キーストン補正用の画像や、補正処理の後表示される画像データを、図示しないパーソナルコンピュータなどから取得するか、または、これらの画像を生成して、画像出力制御部173に供給する。また、プロジェクタ入力画像取得/生成部171は、後述するキーストン補正処理部155によりキーストン補正が実行されるとき、画素ペア抽出部192へ、画像出力制御部173を介してプロジェクタ61に供給されるキーストン補正用の画像を供給する。
歪み検出用画像生成/保存部172は、全体制御部152の制御に基づいて、例えば、図9を用いて説明した歪み検出用画像91のように、投射レンズの歪みが観測しやすい歪み検出用画像を生成するか、または、図示しないパーソナルコンピュータなどからこのような画像の供給を受けて保存し、画像出力制御部173に供給する。
画像出力制御部173は、全体制御部152の制御に基づいて、プロジェクタ入力画像取得/生成部171または歪み検出用画像生成/保存部172から供給された画像データをプロジェクタ61に出力して投影させる。
投影歪み補正制御部154は、歪み検出用カメラ撮像画像取得部181、適正投影倍率検出部182、および、プロジェクタ投影倍率制御部183で構成され、歪み検出用カメラ62により撮像された画像を基に、画像処理により、補正処理を行うのに好適な適正投影倍率を検出する。
投影歪み補正制御部154は、補正処理を行うのに好適な適正投影倍率を検出するために、例えば、図10を用いて説明したように、歪み検出用カメラ62により撮像される撮像画像101に上に凸の輝線を有する画像111が含まれるズーム率最小から、歪み検出用カメラ62により撮像される撮像画像103に下に凸の輝線を有する画像113が含まれるズーム率最大までの間で、所定の角度ごとにプロジェクタ61の投影倍率を制御して、歪み検出用カメラ62により撮像される画像を取得する。そして、投影歪み補正制御部154は、歪み検出用カメラ62により撮像される撮像画像102に輝線が斜めの直線(または、直線に限りなく近い曲線)を有する画像112が含まれているときのプロジェクタ61の倍率、すなわち、補正処理を行うのに好適な適正投影倍率を検出し、プロジェクタ61の投影倍率を、補正処理を行うのに好適な適正投影倍率に調整する。
歪み検出用カメラ撮像画像取得部181は、歪み検出用カメラ62により撮像された画像を取得し、適正投影倍率検出部182に供給する。
適正投影倍率検出部182は、画像処理により、プロジェクタ61の適正投影倍率を求める。適正投影倍率検出部182は、プロジェクタ61の適正投影倍率を求めるために、例えば、プロジェクタ投影倍率制御部183を制御して、プロジェクタ61の投影倍率を最小から最大の状態まで所定の角度ごとに変更させ、それらの角度ごとに取得された画像から歪み検出用画像から上辺の輝線に相当する画素位置を抽出し、抽出した画素位置の集合を直線近似して、近似した直線と個々の画素位置との誤差の総和を直線の度合いを評価する値(算出された値が少ないほど、適正投影倍率に近い)として用いるようにすることができる。
プロジェクタ投影倍率制御部183は、適正投影倍率検出部182または全体制御部152の制御に基づいて、プロジェクタ61の投影倍率を制御する。具体的には、プロジェクタ投影倍率制御部183は、適正投影倍率検出部182が適正投影倍率を検出するために、投影倍率が最小から最大の状態まで所定の角度ごとにプロジェクタ61の投影倍率を制御したり、キーストン補正処理部155によりキーストン補正が行われる前に、適正投影倍率検出部182により検出された適正投影倍率にプロジェクタ61の投影倍率を制御する。更に、プロジェクタ投影倍率制御部183は、補正処理の終了後、操作入力取得部151により取得されたユーザの操作入力に基づいて、全体制御部152の制御にしたがって、プロジェクタ61の投影倍率を制御することも可能である。
キーストン補正処理部155は、全体制御部152の制御に基づいて、プロジェクタ61が適正投影倍率で画像を投影している状態において、キーストン補正を実行する。
補正用カメラ撮像画像取得部191は、補正用カメラ64により撮像された画像を取得し、画素ペア抽出部192に供給する。
画素ペア抽出部192は、プロジェクタ入力画像取得/生成部171から供給されたプロジェクタへの入力画像、および、補正用カメラ撮像画像取得部191から供給された画像の供給を受け、キーストン補正を行うために、プロジェクタへの入力画像の4つ以上の画素と、撮像された画像のこれらの画素に対応する画素とのペアを抽出し、抽出結果を係数算出部193に供給する。
ここで、キーストン補正処理を行うためには、入力画像上の点の位置座標とその点のカメラ画像上での位置座標のペアが4組以上必要である。画素ペア抽出部192は、それ以上のペアを観測してもよい。なお、キーストン補正においては、多くのペアを観測するほど観測誤差の低減を見込むことができる。
例えば、図12Aに示されるように、プロジェクタ61に入力された画像21の4隅(00)、(W,0)(0,H)および(W,H)の4点は、図12Bに示される、補正用カメラ64で撮影された投影画像11の点(u1,v1)(u1,v2)(u3,v3)および(u4,v4)に対応する。そこで、画素ペア抽出部192は、投影画像11の点(u1,v1)(u1,v2)(u3,v3)および(u4,v4)は、補正用カメラ64で撮影された画像上のいずれの位置となるかを観測する。
画素ペア抽出部192による画素ペアの抽出方法は、例えば、補正用カメラ撮像画像取得部191から供給された投影画像11を含む画像を図示しないコンピュータに供給して所定のディスプレイに映し出し、それを見ながら4隅の座標位置を、例えば、マウスなどの入力デバイスを用いて選択する(クリック)ことなどにより、各点の座標値を観測することができるようなアプリケーションを利用するようにしても良いし、画素ペア抽出部192が補正用カメラ撮像画像取得部191から供給された投影画像11を含む画像に対して画像処理を施すことにより、自動的に投影画像11の4隅の位置座標を算出することができるようにしても良い。
係数算出部193は、画素ペア抽出部192から供給された画素ペアの抽出結果に基づいて、上述した式(1)および式(2)の係数を求め、得られた係数を係数出力部194に供給する。
係数算出部193は、画素ペア抽出部192から供給された画素ペアの抽出結果を用いて、例えば、次の式(3)の連立方程式を解くことにより、上述した式(1)および式(2)の係数を求めることができる。
Figure 0004670424
・・・(3)
式(3)は最小二乗法で解くのが一般的であるが、適当な方法であれば、最小二乗法以外のいずれの方法を用いても良い。
係数出力制御部194は、係数算出部193により算出された式(1)および式(2)の係数を、プロジェクタ61に供給する。プロジェクタ61は、供給された係数を基に、キーストン補正を行う。
次に、図13のフローチャートを参照して、図11を用いて説明した補正処理装置63により実行される補正処理1について説明する。
ステップS1において、歪み検出用画像生成/保存部172は、歪み検出用画像を画像出力制御部173に出力する。画像出力制御部173は、供給された歪み検出用画像をプロジェクタ61に供給し、スクリーン51に表示させる。
ステップS2において、図14のフローチャートを用いて後述する適正投射倍率検出処理1が実行される。
ステップS3において、投影歪み補正制御部154のプロジェクタ投影倍率制御部183は、ステップS2において求められた適正な投影倍率となるように、プロジェクタ61の投影倍率を制御する。
ステップS4において、プロジェクタ入力画像取得/生成部171は、キーストン補正を行うのに適した補正用の画像を画像出力制御部173に出力するとともに、キーストン補正処理部155の画素ペア抽出部192に供給する。画像出力制御部173は、供給された補正用の画像をプロジェクタ61に供給し、スクリーン51に表示させる。
ステップS5において、キーストン補正処理部155の補正用カメラ撮像画像取得部191は、補正用カメラ64により撮影された、プロジェクタ61によりスクリーン51に投影された補正用画像を撮像した画像を取得し、画素ペア抽出部192に供給する。画素ペア抽出部192は、プロジェクタ入力画像取得/生成部171から供給された、プロジェクタ61に出力された画像と、補正用カメラ撮像画像取得部191から供給された、補正用カメラ64により撮像された画像との、対応する画素のペアを抽出し、係数算出部193に供給する。
ステップS6において、係数算出部193は、画素ペア抽出部192から供給された画素ペアの抽出結果を用いて、上述した式(3)の連立方程式を、例えば、最小二乗法などを用いて解くことにより、上述した式(1)および式(2)のモデル式の係数を算出し、係数出力制御部194に供給する。
ステップS7において、係数出力制御部194は、係数算出部193により算出された係数をプロジェクタ61に出力して、処理が終了される。プロジェクタ61は、供給された係数を基に、キーストン補正を行うことができる。
このような処理により、補正処理装置63においては、キーストン補正処理を行うのに好適なプロジェクタ61の適正投影倍率を求めることができる。更に、補正処理装置63においては、得られた適正投影倍率を基に、プロジェクタ61の倍率を調整した後、キーストン補正を実行させるために必要な係数を求め、プロジェクタ61に供給してキーストン補正を実行させるようにすることができる。
次に、図14のフローチャートを参照して、図13のステップS2において実行される、適正投影倍率検出処理1について説明する。
ステップS21において、投影歪み補正制御部154のプロジェクタ投影倍率制御部183は、プロジェクタ61の投影倍率を最小にセットする。
ステップS22において、歪み検出用カメラ撮像画像取得部181は、歪み検出用カメラ62により撮像された歪み検出用画像の撮像画像を取得し、適正投影倍率検出部182に供給する。
ステップS23において、適正投影倍率検出部182は、供給された投影画像の歪みの評価値を算出する。具体的には、適正投影倍率検出部182は、例えば、供給された歪み検出用画像の投影画像から上辺の輝線に相当する画素位置を抽出し、抽出した画素位置の集合を直線近似して、近似した直線と個々の画素位置との誤差の総和を求め、この値を、投影画像の歪みの評価値(算出された値が少ないほど、適正投影倍率に近い)とすることができる。
ステップS24において、適正投影倍率検出部182は、プロジェクタ投影倍率制御部183により制御されている、プロジェクタ61の現在の投影倍率を取得する。
ステップS25において、適正投影倍率検出部182は、算出された評価値を倍率とともに内部の図示しないデータ記憶領域に記録する。
ステップS26において、適正投影倍率検出部182は、ステップS24において取得されたプロジェクタ61の現在の投影倍率は、プロジェクタ61の最大倍率であるか否かを判断する。
ステップS26において、プロジェクタ61の現在の投影倍率は、プロジェクタ61の最大倍率ではないと判断された場合、ステップS27において、プロジェクタ投影倍率制御部183は、プロジェクタ61の投影倍率を所定量高くし、処理は、ステップS22に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS26において、プロジェクタ61の現在の投影倍率は、プロジェクタ61の最大倍率であると判断された場合、ステップS28において、適正投影倍率検出部182は、記録された、それぞれの倍率の評価値を基に、投影歪みが最小となる倍率、すなわち、適正投影倍率を検出し、プロジェクタ投影倍率制御部183に検出された適正投影倍率の値を供給して、処理は、図13のステップS2に戻り、ステップS3に進む。
このような処理により、投影歪みが発生しない投影倍率を求めることができる。
以上の説明においては、補正処理装置63がプロジェクタ61の投影倍率を制御することができるものとして説明した。これに対して、図15に示されるように、プロジェクタ222の投影倍率を直接制御することができない補正処理装置221が用いられる場合、すなわち、プロジェクタ222の投影倍率をユーザがマニュアルで調節するようになされている場合、補正処理装置221は、ユーザがプロジェクタ222の表示倍率を投射歪みが最小となる画像が表示されるような倍率に容易に調整することができるように、ユーザに対して、音声または映像によってメッセージを通知するなどの操作補助を行うことができるようにすれば良い。
なお、図15においては、プロジェクタ222は、スクリーン51の背面から画像を投射するものとして図示されているが、図16に示されるように、プロジェクタ222が、スクリーン51の前面から映像を投射するようになされている場合でも、補正処理装置221は、ユーザがプロジェクタ222の表示倍率を投射歪みが最小となる画像が表示されるような倍率に容易に調整することができるように、ユーザに対して、音声または映像によってメッセージを通知するなどの操作補助を行うことができる。このとき、歪み検出用カメラ62および補正用カメラ64は、いずれも、スクリーン51に対して、プロジェクタ222と同一の方向、すなわち、プロジェクタ222により投影される映像が表示される側に設置される。
図17は、補正処理装置221の構成を示すブロック図である。
なお、図11における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
すなわち、補正処理装置221は、投影歪み補正制御部154に代わって、投影歪み補正補助制御部241が設けられている以外は、図11を用いて説明した補正処理装置63と基本的に同様の構成を有している。投影歪み補正補助制御部241は、図11を用いて説明した歪み検出用カメラ撮像画像取得部181を含み、更に、適正投影倍率検出部251および検出結果出力制御部252により構成されている。
適正投影倍率検出部251は、歪み検出用カメラ撮像画像取得部181から供給された、歪み検出用カメラ62により撮像された画像に対して画像処理を施し、プロジェクタ222の現在の倍率が、補正処理を行うのに好適な適正投影倍率であるか否か、または、適正投影倍率に近いか否かを検出し、検出結果を検出結果出力制御部252に供給する。
検出結果出力制御部252は、適正投影倍率検出部251により供給された検出結果を基に、ユーザがプロジェクタ222の表示倍率を投射歪みが最小となる画像が表示されるような倍率に容易に調整することができるように、ユーザに対する操作補助となる画像や音声などの出力を制御する。
具体的には、検出結果出力制御部252は、適正投影倍率検出部251により供給された検出結果を基に、プロジェクタ222の現在の倍率が、補正処理を行うのに好適な適正投影倍率である、または、適正投影倍率に近い場合、図示しないスピーカなどから、プロジェクタ222の現在の倍率が、補正処理を行うのに好適な適正投影倍率である、または、適正投影倍率に近いことをユーザに通知するための音声出力を制御する。ユーザに通知するための音声出力には、例えば、「適正倍率です」「適正倍率付近です」「適正倍率にあわせるために倍率を下げてください」または「適正倍率にあわせるために倍率をあげてください」などの音声メッセージ、もしくは、電子音やブザー音などが用いられる。
また、検出結果出力制御部252は、適正投影倍率検出部251により供給された検出結果を基に、例えば、図18または図19に示されるように、例えば、プロジェクタ222の現在の倍率と適正倍率との合致度合い、プロジェクタ222の現在の倍率と適正倍率とのずれ量、または、プロジェクタ222の倍率を適正倍率にあわせるために倍率をあげるべきか下げるべきかをユーザが認識することができるような画像データを生成し、図示しないディスプレイへの、生成された画像データの表示を制御する。また、検出結果出力制御部252は、生成された画像データを、画像出力制御部173に供給し、プロジェクタ222により、スクリーン51のいずれかの位置に、ユーザに対する操作補助となる画像を表示させることができるようにしても良い。
次に、図20のフローチャートを参照して、図17を用いて説明した補正処理装置221により実行される補正処理2について説明する。
ステップS51において、歪み検出用画像生成/保存部172は、歪み検出用画像を画像出力制御部173に出力する。画像出力制御部173は、供給された歪み検出用画像をプロジェクタ222に供給し、スクリーン51に表示させる。
ステップS52において、図21のフローチャートを用いて後述する適正投射倍率検出処理2が実行される。
ステップS53において、投影歪み補正補助制御部241の検出結果出力制御部252は、ステップS52において求められた適正な投影倍率となるようにユーザがプロジェクタをマニュアルで調節するための補助となる映像または音声などの出力を制御する。
具体的には、検出結果出力制御部252は、適正投影倍率検出部251により供給された検出結果を基に、プロジェクタ222の現在の倍率が、補正処理を行うのに好適な適正投影倍率である、または、適正投影倍率に近い場合、図示しないスピーカなどから、プロジェクタ222の現在の倍率が、補正処理を行うのに好適な適正投影倍率である、または、適正投影倍率に近いことをユーザに通知するための音声出力を制御したり、例えば、図18または図19を用いて説明したような、プロジェクタ222の現在の倍率と適正倍率との合致度合い、プロジェクタ222の現在の倍率と適正倍率とのずれ量、または、プロジェクタ222の倍率を適正倍率にあわせるために倍率をあげるべきか下げるべきかをユーザが認識することができるような画像データを生成し、図示しないディスプレイへの、生成された画像データの表示を制御する。また、検出結果出力制御部252は、生成された画像データを、画像出力制御部173に供給し、プロジェクタ222により、スクリーン51のいずれかの位置に、ユーザに対する操作補助となる画像を表示させることができるようにしても良い。
ステップS54において、全体制御部152は、操作入力取得部151から供給される、ユーザの操作入力を示す信号を基に、ユーザから、キーストン補正用の画像の出力が指令されたか否かを判断する。ステップS54において、キーストン補正用の画像の出力が指令されていないと判断された場合、処理は、ステップS52に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS54において、補正用の画像の出力が指令されたと判断された場合、ステップS55乃至ステップS58において、図13のステップS4乃至ステップS7と基本的に同様の処理が実行される。
すなわち、プロジェクタ入力画像取得/生成部171は、キーストン補正用の画像を画像出力制御部173、および、キーストン補正処理部155の画素ペア抽出部192に供給する。画像出力制御部173は、供給された補正用の画像をプロジェクタ222に供給し、スクリーン51に表示させる。そして、キーストン補正処理部155の補正用カメラ撮像画像取得部191は、プロジェクタ222に投影された補正用画像を撮像した画像を取得し、画素ペア抽出部192に供給する。画素ペア抽出部192は、プロジェクタ222に出力された画像と補正用カメラ64により撮像された画像との、対応する画素のペアを抽出し、係数算出部193に供給する。係数算出部193は、画素ペア抽出部192から供給された画素ペアの抽出結果を用いて、上述した式(3)の連立方程式を、例えば、最小二乗法などを用いて解くことにより、上述した式(1)および式(2)のモデル式の係数を算出し、係数出力制御部194に供給する。係数出力制御部194は、係数算出部193により算出された係数をプロジェクタ222に出力して、処理が終了される。プロジェクタ222は、供給された係数を基に、キーストン補正を行うことができる。
このような処理により、補正処理装置221においては、キーストン補正処理を行うのに好適なプロジェクタ222の適正投影倍率の候補値を求め、プロジェクタ222の投影倍率が適正な投影倍率となるようにユーザがプロジェクタをマニュアルで調節するための補助となる映像または音声などの出力を制御することができる。そして、補正処理装置221においては、ユーザによる投影倍率の調整が終了し、キーストン補正用の画像の出力が指令された場合、キーストン補正を実行させるために必要な係数が求められ、プロジェクタ222に供給してキーストン補正を実行させるようにすることができる。
次に、図21のフローチャートを参照して、図20のステップS52において実行される、適正投影倍率検出処理2について説明する。
ステップS71において、投影歪み補正補助制御部241の検出結果出力制御部252は、投影歪みが最小となる倍率の候補の通知済みであるか否か、すなわち、図20を用いて説明したステップS52(本フローチャートの処理)が少なくとも一度終了し、処理がステップS53に進み、適正な投影倍率となるようにユーザがプロジェクタ222をマニュアルで調節するための補助となる映像または音声などの出力が制御され、その後、ステップS54において、キーストン補正用の画像の出力が指令されていないと判断され、2回目以降のステップS52(本フローチャートの処理)の処理が実行されている状態であるか否かを判断する。
ステップS71において、投影歪みが最小となる倍率の候補の通知済みであると判断された場合、処理は、後述するステップS79に進む。
ステップS71において、投影歪みが最小となる倍率の候補の通知済みではないと判断された場合、すなわち、一度目のステップS52(本フローチャートの処理)の処理が実行されている状態であると判断された場合、ステップS72において、検出結果出力制御部252は、プロジェクタ222の投影倍率が最小にセットされるように、例えば、音声メッセージまたは画像などを用いて、ユーザに通知する。
ステップS73において、歪み検出用カメラ撮像画像取得部181は、歪み検出用カメラ62により撮像された歪み検出用画像の撮像画像を取得し、適正投影倍率検出部251に供給する。
ステップS74において、適正投影倍率検出部251は、供給された投影画像の歪みの評価値を算出する。具体的には、適正投影倍率検出部251は、例えば、供給された歪み検出用画像の投影画像から上辺の輝線に相当する画素位置を抽出し、抽出した画素位置の集合を直線近似して、近似した直線と個々の画素位置との誤差の総和を求め、この値を、投影画像の歪みの評価値(算出された値が少ないほど、適正投影倍率に近い)とすることができる。
ステップS75において、適正投影倍率検出部251は、算出された評価値を、内部の図示しないデータ記憶領域に記録する。
ステップS76において、適正投影倍率検出部251は、ステップS73において算出された評価値は、投影歪みが最小となる評価値(倍率)の候補値を検出するために必要な、所定の条件に合致しているか否かを判断する。所定の条件には、例えば、評価値が所定の閾値以下である場合や、評価値の変化量が減少傾向から増加傾向に変化したときなどがある。また、例えば、画像処理のエラーやデータのノイズなどにより発生する誤検出による影響を考慮するために、所定の条件を、評価値が所定の閾値以下である状態が所定の回数以上連続した場合や、評価値の変化量が所定の回数連続した減少傾向から所定の回数連続した増加傾向に変化した場合としてもよい。
ステップS76において、所定の条件に合致していないと判断された場合、ステップS77において、適正投影倍率検出部251は、投影歪みが最小となる評価値(倍率)の候補値を検出するために必要な、所定の条件に合致していないことを検出結果出力制御部252に通知するので、検出結果出力制御部252は、プロジェクタ222の投影倍率が所定量高くセットされるように、ユーザに通知し、処理は、ステップS73に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS76において、所定の条件に合致していると判断された場合、ステップS78において、適正投影倍率検出部251は、記録された、それぞれの倍率の評価値を基に、投影歪みが最小となる評価値(すなわち、適正投影倍率における投影歪みの評価値)の候補を検出して、検出結果出力制御部252に通知し、処理は、図20のステップS52に戻り、ステップS53に進む。
具体的には、適正投影倍率検出部251は、評価値が所定の閾値以下であるので所定の条件に合致していると判断した場合や、評価値の変化量が減少傾向から増加傾向に変化したので所定の条件に合致していると判断した場合、現在の角度を、投影歪みが最小となる倍率として検出することができる。また、適正投影倍率検出部251は、画像処理のエラーやデータのノイズなどによる誤検出を考慮して、評価値が所定の閾値以下である状態が所定の回数以上連続した場合や、評価値の変化量が所定の回数連続した減少傾向から所定の回数連続した増加傾向に変化した場合に所定の条件に合致していると判断するようになされている場合、所定の閾値以下の評価値のうちの最小値、または、評価値の変化量が所定の回数連続した減少傾向から所定の回数連続した増加傾向に変化したときの極小値を、投影歪みが最小となる評価値として検出することができる。
ステップS71において、投影歪みが最小となる倍率の候補の通知済みであると判断された場合、ステップS79において、歪み検出用カメラ撮像画像取得部181は、歪み検出用カメラ62により撮像された歪み検出用画像の撮像画像を取得し、適正投影倍率検出部251に供給する。
ステップS80において、適正投影倍率検出部251は、供給された投影画像の歪みの評価値を算出する。
ステップS81において、適正投影倍率検出部251は、ステップS78の処理において検出された投影歪みが最小となる評価値の候補と、ステップS80の処理において得られた評価値を比較し、比較結果を検出結果出力制御部252に供給する。
ステップS82において、検出結果出力制御部252は、適正投影倍率検出部251から供給された投影歪みが最小となる評価値の候補と、ステップS80の処理において得られた評価値との比較結果を基に、ユーザへの通知の出力を制御し、処理は、図20のステップS52に戻り、ステップS53に進む。
具体的には、検出結果出力制御部252は、例えば、投影歪みが最小となる評価値の候補と、ステップS80の処理において得られた評価値との差分値を基に、図18を用いて説明したような、投影歪みが最小となる倍率から現在の倍率のずれ量を表示させるようにしても良い。また、検出結果の出力デバイスとして、赤、青、黄色の3色のLEDを用意しておき、ずれ量がほぼないときは緑のランプ、ずれ量が一定範囲以下であるときは黄色ランプ、ずれ量が所定の値よりも大きい場合は、赤のランプをそれぞれ点灯させるようにしても良い。
また、それ以外にも、検出結果出力制御部252は、例えば、評価値が所定の閾値以下である状態が所定の回数以上連続した場合や、評価値の変化量が所定の回数連続した減少傾向から所定の回数連続した増加傾向に変化した場合に所定の条件に合致していると判断するようになされている場合、所定の閾値以下の評価値のうちの最小値、または、評価値の変化量が所定の回数連続した減少傾向から所定の回数連続した増加傾向に変化したときの極小値を、投影歪みが最小となる評価値としているので、投影歪みが最小となる倍率に対して現在の倍率は大きいのか小さいのかを検出し、図19を用いて説明したように、プロジェクタ222の倍率を適正倍率にあわせるために倍率をあげるべきか下げるべきかをユーザが認識することができるような表示画像データを生成するようにしても良い。
このような処理により、投影歪みが発生しない適正な投影倍率となるようにユーザがプロジェクタをマニュアルで調節するための補助となる映像または音声などの出力を制御することができる。
以上説明したように、本発明を適用することにより、投影歪みが発生しない適正な投影倍率、すなわち、プロジェクタの投影に非線形の歪みがない投影倍率においてキーストン補正を行うことができるので、複雑なモデル化を行うことなく、精度の高い補正を行うことができる。
上述した一連の処理は、ソフトウェアにより実行することもできる。そのソフトウェアは、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。この場合、例えば、図11を用いて説明した補正処理装置63や図17を用いて説明した補正処理装置221のすべてまたは一部は、図22に示されるようなパーソナルコンピュータ301により構成される。
図22において、CPU(Central Processing Unit)311は、ROM(Read Only Memory)312に記憶されているプログラム、または記憶部318からRAM(Random Access Memory)313にロードされたプログラムにしたがって、各種の処理を実行する。RAM313にはまた、CPU311が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU311、ROM312、およびRAM313は、バス314を介して相互に接続されている。このバス314にはまた、入出力インタフェース315も接続されている。
入出力インタフェース315には、キーボード、マウスなどよりなる入力部316、ディスプレイやスピーカなどよりなる出力部317、ハードディスクなどより構成される記憶部318、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部319が接続されている。通信部319は、インターネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース315にはまた、必要に応じてドライブ320が接続され、磁気ディスク331、光ディスク332、光磁気ディスク333、もしくは、半導体メモリ334などが適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部318にインストールされる。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図22に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを供給するために配布される、プログラムが記憶されている磁気ディスク331(フロッピディスクを含む)、光ディスク332(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク333(MD(Mini-Disk)(商標)を含む)、もしくは半導体メモリ334などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに供給される、プログラムが記憶されているROM312や、記憶部318に含まれるハードディスクなどで構成される。
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
また、本明細書において、複数の装置により構成されるシステムの一部、または、全部が実行する処理が、それよりも少ない数の装置によって実現される場合であっても、または、本明細書において、1つの装置が実行する処理が、複数の装置によって実現される場合であっても、本発明は適用可能であることは言うまでもない。
プロジェクタを用いた映像表示システムについて説明するための図である。 プロジェクタに入力された画像とカメラによって撮影された投影画像について説明するための図である。 プロジェクタからの光線に対する角度πの平面xy、および、角度π´の平面uvの模式図である。 投影される画像の非線形の歪みについて説明するための図である。 プロジェクタの投射レンズの光学中心と投影する像の中心との偏心について説明するための図である。 本発明の一実施の形態を示す画像表示システム(背面投影型)のシステム図である。 本発明の一実施の形態を示す画像表示システム(前面投影型)のシステム図である。 ズームと歪みの関係について説明するための図である。 歪み検出用画像ついて説明するための図である。 ズームと、撮像される歪み検出用画像の関係について説明するための図である。 図6または図7の補正処理装置の構成を示すブロック図である。 抽出される画素ペアについて説明するための図である。 補正処理1について説明するためのフローチャートである。 適正投射倍率検出処理1について説明するためのフローチャートである。 プロジェクタの投影倍率を直接制御することができない補正処理装置による画像表示システム(背面投影型)のシステム図である。 プロジェクタの投影倍率を直接制御することができない補正処理装置による画像表示システム(前面投影型)のシステム図である。 図15または図16の補正処理装置の構成を示すブロック図である。 ユーザに対して提供される画像について説明するための図である。 ユーザに対して提供される画像について説明するための図である。 補正処理2について説明するためのフローチャートである。 適正投射倍率検出処理2について説明するためのフローチャートである。 パーソナルコンピュータの構成を示すブロック図である。
符号の説明
51 スクリーン, 61 プロジェクタ, 62 歪み検出用カメラ, 63 補正処理装置, 64 補正用カメラ, 91 歪み検出用画像, 152 全体制御部, 153 プロジェクタ出力画像制御部, 154 投影歪み補正制御部, 155 キーストン補正処理部, 181 歪み検出用カメラ撮像画像取得部, 182 適正投影倍率検出部, 183 プロジェクタ投影倍率制御部, 221 補正処理装置, 222 プロジェクタ, 241 投影歪み補正補助制御部, 251 適正投影倍率検出部, 252 検出結果出力制御部

Claims (11)

  1. プロジェクタによる画像表示を補正する処理を実行する情報処理装置において、
    前記プロジェクタへの、前記プロジェクタの投影歪みの検出に用いる第1の画像の供給を制御する第1の画像供給制御手段と、
    前記第1の画像供給制御手段により前記プロジェクタへの供給が制御され、前記プロジェクタにより表示された前記第1の画像を撮像した第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、
    前記第2の画像取得手段により取得された前記第1の画像を撮像した前記第2の画像を基に、前記プロジェクタにおいて投影歪みが発生しない投影倍率を検出する適正投影倍率検出手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記プロジェクタの投影倍率を前記適正投影倍率検出手段により検出された前記適正投影倍率とした状態において、キーストン補正処理を実行するキーストン補正処理手段
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記適正投影倍率検出手段は、前記第2の画像取得手段により取得された前記第2の画像に含まれる前記第1の画像における水平方向の直線に対応する部分が直線であるか、または、直線に近い状態である場合、前記プロジェクタの投影倍率は適正倍率であると判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1の画像供給制御手段により前記プロジェクタへの供給が制御される前記第1の画像は、矩形の上辺が輝線となり、他の部分の輝度は低い値となっている画像である
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記プロジェクタの投影倍率を制御する投影倍率制御手段を更に備え、
    前記適正投影倍率検出手段は、前記投影倍率制御手段により最小倍率から最大倍率まで、所定の変化量で前記プロジェクタの投影倍率を変化させた場合に前記第2の画像取得手段により取得されるそれぞれの投影倍率における前記第1の画像を撮像した前記第2の画像を基に、前記適正投影倍率を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記プロジェクタの投影倍率を制御する投影倍率制御手段を更に備え、
    前記キーストン補正手段は、前記投影倍率制御手段により前記プロジェクタの投影倍率が前記適正投影倍率に制御された状態においてキーストン補正処理を実行する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  7. 前記プロジェクタを使用するユーザが、前記プロジェクタの倍率を前記適正投影倍率検出手段により検出された前記適正投影倍率に調整するための補助となる音声または画像の出力を制御する補助出力制御手段
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  8. プロジェクタによる画像表示を補正する処理を実行する情報処理装置の情報処理方法において、
    前記プロジェクタへの、前記プロジェクタの投影歪みの検出に用いる第1の画像の供給を制御する第1の画像供給制御ステップと、
    前記第1の画像供給制御ステップの処理により前記プロジェクタへの供給が制御され、前記プロジェクタにより表示された前記第1の画像を含むように撮像された第2の画像を取得する第2の画像取得ステップと、
    前記第2の画像取得ステップの処理により取得された前記第1の画像を含む前記第2の画像を基に、前記プロジェクタにおいて投影歪みが発生しない投影倍率を検出する適正投影倍率検出ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  9. プロジェクタによる画像表示を補正する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記プロジェクタへの、前記プロジェクタの投影歪みの検出に用いる第1の画像の供給を制御する第1の画像供給制御ステップと、
    前記第1の画像供給制御ステップの処理により前記プロジェクタへの供給が制御され、前記プロジェクタにより表示された前記第1の画像を含むように撮像された第2の画像を取得する第2の画像取得ステップと、
    前記第2の画像取得ステップの処理により取得された前記第1の画像を含む前記第2の画像を基に、前記プロジェクタにおいて投影歪みが発生しない投影倍率を検出する適正投影倍率検出ステップと
    を含むことを特徴とする処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. 画像表示を実行するプロジェクタと、
    前記プロジェクタによりスクリーンに投影される画像を投影歪みの検出のために撮像する撮像装置と、
    前記プロジェクタによる画像表示を補正する処理を実行する情報処理装置と
    により構成される画像表示システムにおいて、
    前記情報処理装置は、
    前記プロジェクタへの、前記プロジェクタの投影歪みの検出に用いる第1の画像の供給を制御する第1の画像供給制御手段と、
    前記第1の画像供給制御手段により前記プロジェクタへの供給が制御され、前記プロジェクタにより前記スクリーンに表示された前記第1の画像を含む画像であって、前記撮像装置により撮像された画像である第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、
    前記第2の画像取得手段により取得された前記第1の画像を撮像した前記第2の画像を基に、前記プロジェクタにおいて投影歪みが発生しない投影倍率を検出する適正投影倍率検出手段と
    を備えることを特徴とする画像表示システム。
  11. 前記撮像装置は、前記スクリーンの表示面に対して、直角以外の角度から、前記前記プロジェクタにより前記スクリーンに表示された前記第1の画像を撮像し、
    前記第2の画像取得手段は、前記撮像装置により、前記スクリーンの表示面に対して直角以外の角度から撮像された前記第2の画像を取得する
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像表示システム。
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