JP4669748B2 - 自販機管理システム及びそのプログラム - Google Patents

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本発明は、自販機管理システム及びそのプログラムに関し、更に詳しくは、中小規模の自販機オペレーターが、低コストで且つ効率的に、各自販機の商品の在庫管理や売上管理等を行うことができる自販機管理システム及びそのプログラムに関する。
我が国における缶飲料(本明細書においては、清涼飲料を対象とし、単に「商品」ともいう。)のうちその70%は、自販機で販売されている。自販機の各コラム(コラムとは、自販機の商品を入れておく個々の棚をいう。以下同じ。)に補充された商品は、誰かが商品を買っていくと、コラムの在庫数が減る一方、売上金が貯まるので、自販機は、定期的に商品の補充作業や金銭の回収作業等が行われる。補充作業や回収作業等は、缶飲料の製造メーカーではなく、殆どが、「自販機オペレーター」と称される専門会社によって行われる。従って、缶飲料の販売は、その70%が自販機によるものであることを踏まえれば、自販機オペレーターによって支えられているといえる。自販機オペレーターが存在するのは、缶飲料の製造メーカー(以下単に「中身メーカー」という。)が全国の各自販機へ直接商品を補充して管理することは組織的に困難だからである。
この自販機オペレーターには、(1)中身メーカーが自社の缶飲料を扱うためにのみ組織した中身メーカー直属の自販機オペレーターと、(2)中身メーカーとは無関係に独立した組織として自販機の管理を行う自販機オペレーター、の二つのタイプがある。前者は大企業である中身メーカーの一組織又は子会社等であり、その中身メーカーの商品だけを取り扱うが、自販機オペレーター全体に占める割合は比較的少ない(20%程度)。後者はいわゆる中小企業が該当し、複数の中身メーカーから委託を受けてそれらの商品を扱うことが常である。中小規模の自販機オペレーターが複数の中身メーカーから委託を受けるのは、一社の委託だけでは経営が成立しないからである。
図14は、商品1が、中身メーカー2から一般消費者3へ届くまでの仕組みを模式的に示したものであり、経路(a)が中身メーカー2直属の自販機オペレーター4による場合に対応し、経路(b)が独立した自販機オペレーター4による場合に対応する。同図に示したように、商品1は、経路(a)及び(b)の場合のいずれも、中身メーカー2→自販機オペレーター4→自販機5→消費者3という経路で流通する。
経路(b)では中身メーカー2と自販機オペレーター4との間に、仲卸業者6が存在する。これは、自販機オペレーター4からの商品発注は仲卸業者6へ行うが、商品配送は仲卸業者6からの指示により中身メーカー2から自販機オペレーター4へ直接配送されることを意味する。すなわち、自販機オペレーター4が仲卸業者6に発注すると、仲卸業者6が中身メーカー2へ発注する。一方、商品1は、中身メーカー2から自販機オペレーター4の倉庫へ直接配送される。
自販機オペレーター4は、上記したように、定期的に商品の補充作業や金銭の回収作業等を行う専門会社であるが、その実際の作業は、ルートマン7と称される作業員によって行われる。「ルート活動」とは、ルートマン7が、商品1を自販機オペレーター4内の倉庫からルート車両8へ積み込んで、各ルートマン7の担当するルート9内の自販機5へ運び、その自販機5に補充し、その自販機5から代金を回収し、現金精算をする一連の作業をいう。
また、ルート9とは、ルートマン7が巡回する巡回ルートをいい、ルートマン7が担当する配送地域は決められている。ルート車両8とは、ルート活動をするときに使用する車両のことである。ルートマン7は、そのルート9上の複数の自販機5を担当するが、1日20機程度、一週間で100機程度を担当するのが標準的な例である。
1日20機、一週間で100機という例を出したが、この例だと、巡回するインターバルが固定されているため、一日で完売する自販機5では巡回回数が少ないし、一週間経っても売れないところは一週間に一度巡回したとしてもルートマン7の人件費等が無駄になる。この場合、一日で完売する自販機5の補充回数を増やして、一週間経っても売れない自販機5の巡回回数を減らせば売上げを伸ばすことができる。従って、自販機5の売上状況や在庫状況に応じてルート活動を行うことができれば、短時間で効率的に自販機管理を行うことができ、ルートマン7の人件費やルート車両8の燃料費等の節約になる。
自販機オペレーター4が仲卸業者6へ発注を出すタイミングは、例えば、商品1の補充作業を通じて把握される「計算又は作業上求められる商品の在庫数量」が一定数量を切った時である。自販機オペレーター4が自販機5の商品管理を正確に行っていれば、「計算又は作業上求められる商品の在庫数量」は、「自販機オペレーター内の倉庫の実際の在庫数量」と一致するはずである。
しかしながら、従来においては不良在庫が頻繁に発生し、その結果、仲卸業者6への発注数量も適正ではなかった。
また、ルート活動を通じて算出されるロケーションコミッションの問題もあった。「ロケーションコミッション」とは、自販機5が設置してある場所のオーナーに支払う家賃をいうが、この家賃は、商品1の販売数量によって決まる。そのため、ルートマン7が正確に商品管理作業を行わないと、ロケーションコミッションの正確な支払いを行うことができず、場合によっては、ルートマン7の不正処理の原因にもなっていた。
そこで、これらの問題(ずさんな商品管理、効率の悪いルート活動、不正確なロケーションコミッションの支払い)を解消する手法として、非特許文献1に示すハンディターミナルと称される機器端末を活用した、各自販機オペレーター専用の自販機管理システムを構築することが提案されている。ハンディターミナルによれば、光通信を利用することによって、自販機5内の販売データ(空き状況、販売個数、補充個数、売上金額等)をコラム毎に正確に取得可能である。従って、商品1毎に正確な在庫数量の把握や、仲卸業者6への適正な数量の発注を行うことができる。また、自販機5の中身の状態を正確に把握することができるため、商品1の売上げが悪い自販機5へのルート活動を止めて、商品1の回転が早い自販機5へのルート活動の回数を増やす対応をとることができる。
http://cweb.canon.jp/pdf-catalog/ht
しかしながら、従来の自販機管理システムは三階層構造であった。「三階層構造」とは、(1)自販機オペレーター4によって管理される各営業所のシステム、(2)自販機オペレーター4のシステム、(3)自販機オペレーター4で作成されたデータを集計するサーバーのシステムによって構成されることを意味している。
この三階層構造では、自販機オペレーター4がルート活動のデータを集計し、分析するところまでを行うことを前提としていたため、データ処理を行うための高度な知識やハンディターミナルの仕組みやデータについての高度な理解が必要であった。そのため、自販機オペレーター4の担当者がそのシステムを使いこなせないというリテラシー不足の問題があった。
また、この三階層構造の場合には、自販機オペレーター4毎にシステム開発が必要となるため、開発費が莫大な金額(五千万〜一億程度の費用がかかり、特に、中小の自販機オペレーターでは導入が難しい。)になるという問題があった。
従って、現状は、ハンディターミナルには全カラム毎・商品毎の全ての情報が揃っていても、三階層構造によるシステムであるため高度なリテラシーが要求され、自販機オペレーター4の担当者やルートマン7は、既存のシステムを活用することができない。その結果、その担当者やルートマン7は、全商品の合計販売個数と、全商品の合計売上金額しか把握しないという問題があった。
リテラシー不足で自販機管理に問題を来しているならば、自販機オペレーター4の担当者やルートマン7に教育を行ってリテラシーを向上させることも問題解決策として挙げられるが、時間と人件費が嵩むため、特に、中小の自販機オペレーター4では実現が難しい。
結局、自販機管理システムが本来の機能を発揮できるか否かは、自販機オペレーター4の担当者やハンディターミナルを操作するルートマン7の操作スキルに依存するとすれば、各人のスキルに関係なく運用が可能なシステムがあれば、上述したずさんな商品管理、効率の悪いルート活動、不正確なロケーションコミッションの支払いといった問題を解決することができる。従来、自販機オペレーター4の担当者やルートマン7に対しては、「誰でもできる簡単な作業」だけを行わせる一方、その他の情報処理作業は、データセンターにて一括して行わせるというコンセプトに基づく自販機管理システムは存在していなかった。
本発明は、このような知見に基づいてなされたものであり、その目的は、操作が簡単で、低コストで且つ効率的に運用することができる自販機管理システム及びそのプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る自販機管理システムは、ハンディターミナルと、前記ハンディターミナルに対してデータ読書が可能なクライアントコンピュータと、前記クライアントコンピュータとデータ送受信が可能なサーバーコンピュータとからなる自販機管理システムであって、
前記ハンディターミナルは、商品補充作業及び/又は売上金回収作業を内容とするルート活動の対象である対象自販機の現状の在庫・販売情報を内容とする現状商品情報と、前記対象自販機へ補充する商品種類及びその数量を内容とするルート活動用商品情報とを記憶可能な端末記憶手段と、前記現状商品情報を前記対象自販機から受信する端末受信手段と、を備え、
前記クライアントコンピュータは、データ送受信の中継点として機能するものであり、前記現状商品情報及び/又は前記ルート活動用商品情報を記憶するクライアント記憶手段と、ルート活動終了後日付が変わるまでの間である第一のタイミングに前記現状商品情報を未読出の場合にこれを前記ハンディターミナルから読み出すクライアント読出手段と、所定台数の前記ハンディターミナルから前記現状商品情報を受信後である第二のタイミングに当該所定台数分の現状商品情報を未読出の場合にこれを前記サーバーコンピュータに送信するクライアント送信手段と、日付が変わった後ルート活動開始前である第三のタイミングに前記ルート活動用商品情報を前記サーバーコンピュータから受信するクライアント受信手段と、当該日付におけるルート活動開始後ルート活動終了前である第四のタイミングに前記ルート活動用商品情報を前記ハンディターミナルに書き込むクライアント書込手段と、を備え、
前記サーバーコンピュータは、全自販機の在庫・販売・各種分析情報を記憶するサーバー記憶手段と、前記第二のタイミングに前記現状商品情報を前記クライアントコンピュータから受信するサーバー受信手段と、前記第三のタイミングに前記現状商品情報に基づいて前記全自販機の在庫・販売・各種分析情報を更新するサーバー更新手段と、前記第三のタイミングに、更新された前記全自販機の在庫・販売・各種分析情報に基づいて前記ルート活動用商品情報を求めるサーバー演算手段と、前記第三のタイミングに前記ルート活動用商品情報を前記クライアントコンピュータに送信するサーバー送信手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成を備えた本発明に係る自販機管理システムによれば、ルートマンが対象自販機にハンディターミナルを近づけて所定の操作を行うと、前記ハンディターミナルは、対象自販機のコラム毎の現状商品情報を受信するとともに、現状商品情報としてルートマンによって商品補充数等が入力される。前記現状商品情報は、端末記憶手段に記憶される。
ルートマンがルート活動を終えて自販機オペレーターに帰社する「第一のタイミング」(例えば、午後6時〜午後12時)に、前記ハンディターミナルをクライアントコンピュータに接続すると、クライアント読出手段は、前記現状商品情報を読み出し、クライアント記憶手段がこれを記憶する。
クライアント送信手段は、「第二のタイミング」(例えば、10台分のハンディターミナルの前記現状商品情報がクライアントコンピュータに読み出されたとき)に前記現状商品情報をサーバーコンピュータに送信する。
サーバー受信手段は、前記第二のタイミングに前記現状商品情報を受信し、サーバー更新手段は、前記第三のタイミングに前記現状商品情報に基づいて前記全自販機の在庫・販売・各種分析情報を更新し、サーバー演算手段は、前記第三のタイミングに、更新された前記全自販機の在庫・販売・各種分析情報に基づいて前記ルート活動用商品情報を求める。サーバー送信手段は、これらの処理を全てのハンディターミナルについて行うと、当該第三のタイミングに前記ルート活動用商品情報を前記クライアントコンピュータに送信する。すなわち、ここでは、「第三のタイミング」とは、サーバーコンピュータで現状商品情報が受信されるときから、クライアントコンピュータにルート活動用商品情報が送信されるまでをいう。
そして、ルートマンが朝出社して、「第四のタイミング」(例えば、午前6時〜午前10時)に、ハンディターミナルをクライアントコンピュータに接続すると、クライアントコンピュータは、前記ルート活動用商品情報をハンディターミナルに書き込む。
この場合に、前記ハンディターミナルは、積込予測ボタンが押下されると、更新された当該ルート活動用商品情報に基づいて、ルート車両への積込予測数を式(1)により求めるようにすることが望ましい。
(積込予測数)=(訪問予定自販機の過去所定回数販売平均値)−(当該日付におけるルート車両上の商品在庫)…式(1)
そうすれば、ルートマンは、ルート車両への積込予測数に基づいて該当商品をルート車両へ詰め込めばよいため効率的に作業を行うことができる。また、詰め込んだ商品数は、ハンディターミナルに手作業で入力すればよい。
この場合に、前記クライアント送信手段は、所定のキーボードやマウスの操作信号を前記サーバーコンピュータに送信し、前記サーバー演算手段は、前記操作信号に基づいて、前記在庫・販売・各種分析情報から前記操作信号に対応する情報を抽出して新たな情報を作成し、前記サーバー送信手段は、前記新たな情報を前記クライアントコンピュータに送信し、前記クライアント受信手段は、前記新たな情報を前記サーバーコンピュータから受信するものとしてもよい。
この構成が付加された本発明に係る自販機管理システムによれば、自販機オペレーターの担当者がコンピュータのキーボードやマウスを操作することにより、操作信号がクライアント送信手段からサーバーコンピュータに送出されると、前記サーバー演算手段は、前記操作信号に基づいて、前記在庫・販売・各種分析情報から前記操作信号に対応する情報を抽出して新たな情報を作成する。そして、前記サーバー送信手段は、前記新たな情報を前記クライアントコンピュータに送信し、前記クライアント受信手段は、前記新たな情報を前記サーバーコンピュータから受信することができる。
そのため、自販機オペレーターの担当者は個々のハンディターミナルから出力されたデータを自分で集計・分析・加工等しなくても、サーバーコンピュータから送られてくる在庫・販売情報に基づいて、仲卸業者へ発注をかけたり、ロケーションコミッションを支払うことができる。
上記課題を解決するために、本発明に係る自販機管理プログラムは、自販機管理に用いられ、サーバークライアント型のコンピュータシステムを構成するクライアントコンピュータとデータ読書が可能なハンディターミナルを、
商品補充作業及び/又は売上金回収作業を内容とするルート活動の対象である対象自販機の現状の在庫・販売情報を内容とする現状商品情報と、前記対象自販機へ補充する商品種類及びその数量を内容とするルート活動用商品情報とを記憶する端末記憶手段、
前記現状商品情報を前記対象自販機から受信する端末受信手段、として機能させるハンディターミナル用プログラムと、
前記クライアントコンピュータを、データ送受信の中継点として機能させるために、
前記現状商品情報及び/又は前記ルート活動用商品情報を記憶するクライアント記憶手段、
前記ルート活動終了後日付が変わるまでの間である第一のタイミングに前記現状商品情報を未読出の場合にこれを前記ハンディターミナルから読み出すクライアント読出手段、
所定台数の前記ハンディターミナルから前記現状商品情報を受信後である第二のタイミングに当該所定台数分の現状商品情報を未読出の場合にこれを前記サーバーコンピュータに送信するクライアント送信手段、
日付が変わった後ルート活動開始前である第三のタイミングに前記ルート活動用商品情報を前記サーバーコンピュータから受信するクライアント受信手段、
当該日付におけるルート活動開始後ルート活動終了前である第四のタイミングに前記ルート活動用商品情報を前記ハンディターミナルに書き込むクライアント書込手段と、として機能させるクライアントコンピュータ用プログラムと、
前記サーバーコンピュータを、
全自販機の在庫・販売・各種分析情報を記憶するサーバー記憶手段、
前記第二のタイミングに前記現状商品情報を前記クライアントコンピュータから受信するサーバー受信手段、
前記第三のタイミングに前記現状商品情報に基づいて前記全自販機の在庫・販売・各種分析情報を更新するサーバー更新手段、
前記第三のタイミングに、更新された前記全自販機の在庫・販売・各種分析情報に基づいて前記ルート活動用商品情報を求めるサーバー演算手段、
前記第三のタイミングに前記ルート活動用商品情報を前記クライアントコンピュータに送信するサーバー送信手段と、して機能させるサーバーコンピュータ用プログラムと、を備えたことを特徴とする。
この場合に、前記ハンディターミナル用プログラムは、当該ハンディターミナルを、
当該ハンディターミナルの積込予測ボタンが押下されると、更新された当該ルート活動用商品情報に基づいて、ルート車両への積込予測数を式(1)により求める手段として機能させるものであることが望ましい。
(積込予測数)=(訪問予定自販機の過去所定回数販売平均値)−(当該日付におけるルート車両上の商品在庫)…式(1)
また、前記クライアントコンピュータ用プログラムは、更に、前記クライアント送信手段を、所定のキーボードやマウスの操作信号を前記サーバーコンピュータに送信する手段として機能させるものであり、
前記サーバーコンピュータ用プログラムは、更に、前記サーバー演算手段を、前記操作信号に基づいて、前記在庫・販売・各種分析情報から前記操作信号に対応する情報を抽出して新たな情報を作成する手段として機能させるものであり、
前記クライアントコンピュータ用プログラムは、更に、前記サーバー送信手段を、前記新たな情報を前記クライアントコンピュータに送信する手段として機能させるものであり、
前記サーバーコンピュータ用プログラムは、更に、前記クライアント受信手段を、前記新たな情報を前記サーバーコンピュータから受信する手段として機能させるものであることが望ましい。
これらの構成を備えた本発明に係る自販機管理プログラムは、ハンディターミナル、クライアントコンピュータ、及び、サーバーコンピュータを上記の本発明に係る自販機管理システムを構成するハンディターミナル、クライアントコンピュータ、及び、サーバーコンピュータと同様に動作させることができる。
上記構成を備えた自販機管理システム又は自販機管理プログラムによれば、ルートマンは、自販機管理を行うために、ハンディターミナルを自販機又はクライアントコンピュータとデータ授受の通信を行わせればよく、データ入力が必要だったとしても、商品の補充個数や売上げ個数等を入力で済むため、使い易いという効果がある。
クライアントコンピュータは、第一のタイミングで現状商品情報を読み出して、第二のタイミングでサーバーコンピュータに送信し、第三のタイミングでルート活動用商品情報をサーバーコンピュータから受信して、第四のタイミングでハンディターミナルに書き込む。すなわち、データ集計・分析等の情報処理が全てサーバーコンピュータでなされる。従って、自販機オペレーターの担当者が在庫・販売情報を毎日集計する作業は不要となるため、人件費がかからず、操作が簡単で低コストで且つ効率的な運用が可能である。
更に、クライアントコンピュータから操作信号が送出されたときは、その操作信号に対応する自販機別の在庫・販売・各種分析情報がサーバーコンピュータによって作成され、それがサーバーコンピュータからクライアントコンピュータに送信されるので、自販機オペレーターの担当者はこれを活用することができる。
以下に図面を参照して本発明の一実施形態に係る自販機管理システムについて詳細に説明する。
(システム概要)
図1は、本発明の一実施形態に係る自販機管理システム10の構成要素を示したものであり、図2は自販機管理システム10の概要を商品の流通経路と合わせて示したものである。
図1に示したように、自販機管理システム10は、ハンディターミナル11と、クライアントコンピュータ12と、サーバーコンピュータ13によって構成される。自販機管理システム10は、ASPデータセンター14が一括して情報処理を行い、自販機オペレーター4を情報処理を行わない単なるデータ送受信の中継点として位置づけ必要時にASPデータセンター14で作成されたデータを取り出して活用するという構想に基づいて構築されたものである。そのため、自販機管理システム10は、自販機オペレーター4の規模を問うことなく導入が可能であり、自販機オペレーター4が複数社であっても対応できる。
図2に示したように、商品1の仕入発注は、自販機オペレーター4の担当者ではなく、ASPデータセンター14が中身メーカー2に行う(仲卸業者6が存在する場合には、ASPデータセンター14から仲卸業者6に行い、仲卸業者6から中身メーカー2への仕入れ発注がなされる。)。次に、中身メーカー2から商品1が自販機オペレーター4の倉庫に配送される。配送された商品1は、ルート車両8に積み込まれて、自販機5に補充され販売される。一方、売上金や賞味期限切れ・販売終了等の返品商品は、ルート車両8に詰め込まれて自販機オペレーター4で回収される。返品商品については、後日、中身メーカー2へ返品される。売上金は、自販機管理システム10の運転資金(ASPデータセンター14への報酬)のほか、ロケーションコミッション、給料等として使用される。
(ハードウエア及びソフトウエア構成)
図1に示したように、自販機管理システム10は、クライアント層とサーバー層の二階層に分けられる。クライアント層は、一又は複数のハンディターミナル11と、自販機オペレーター4のクライアントコンピュータ12と、プリンタ15により構成され、サーバー層は、ASPデータセンター14のサーバーコンピュー13により構成される。クライアント層は、複数、すなわち、複数の自販機オペレーター4であってもよい。
これらのコンピュータ(クライアントコンピュータ12、サーバーコンピュータ13)やハンディターミナル11は、各装置を制御するCPU(中央制御装置、以下単に「CPU」という。)、起動プログラムその他の各種プログラムが記憶されたROM(リードオンリメモリ、以下単に「ROM」という。)、装置の起動時にロードされる各種システムプログラム・各種アプリケーションプログラム(例えば、本発明の一実施形態に係る自販機管理プログラム)や周辺機器を接続し制御するためのドライバその他各種データ等が記憶されたRAM(ランダムアクセスメモリ、以下単に「RAM」という。)、マウス・キーボード・ボタン等のデータ入力インタフェース・通信インタフェース等を含む入力装置、画像出力端子・通信インタフェース等を含む出力装置等から構成され、必要に応じてICカードや磁気ディスク・光ディスクをセットする各種ドライブや外付けのハードディスク等も備える。
サーバーコンピュータ13の基本スペックは、オペレーティングシステムがウインドウズ2003Sever又はその上位機種、CPUが2.0GHz以上、メモリが1.0GB以上、ハードディスク容量がRAID5方式で実質70GB以上あることである。サーバーコンピュータ13は、この基本スペックを備えたサーバー本体と、増設メモリと、ディスクRAIDコントローラと、増設ディスクと、データバックアップ用DATと、データバックアップ用ソフト(ARCServe)と、15インチディスプレイと、無停電電源装置(1500VA)と、Windows(登録商標)Server利用クライアントライセンスと、データベースソフト(Windows(登録商標)SQL Server 2000)と、電源管理ソフト(Power Chute)等から構成される。
サーバーコンピュータ13には、本発明の一実施形態に係る自販機管理プログラムPRG(図3参照)が搭載され、このプログラムPRGは24時間体制で稼働する。このプログラムPRGは、クライアントコンピュータ12からインターネットを介してサーバーコンピュータ13へ接続し、クライアントコンピュータ12から実行させれば、そのクライアントコンピュータ12についての処理が24時間体制で開始される。また、サーバーコンピュータ13は、その記憶領域に、各自販機オペレーター4毎に自販機別補充在庫情報、自販機別販売情報、その他各種の自販機情報を記憶し、これらのデータを用いて、日次・月次・年次のバッチ業務処理を行う。
また、サーバーコンピュータ13は、このほかにも、ロケーションコミッション(自販機家賃)の支払い計算、売り掛け金の計算、その他の事務処理をすべてを行う。そのため、サーバーコンピュータ13は、全ての自販機1台1台の情報、及び、全ての自販機オペレーター4の情報を記憶している。
「種々のデータ」、すなわち、ルート活動の対象となる自販機5へ補充する商品種類及びその数量等のルート活動用商品情報・配送先・配送順の予定表(図示略)・図5の自販機在庫推移表17・図6の年間訪問計画表18・図7の自販機在庫予測表19等は、サーバーコンピュータ13によって必要に応じて夜中(例えば、午前0時〜午前4時)に作成される。必要に応じてとしたのは、日毎、周毎、月毎、年毎等、表の種類によって何時作成するか等サーバーコンピュータ13によって管理されているので、それに従って作成されるという意味である。
更にサーバコンピューター13は、この「種々のデータ」に基づいて図8に示す「ルート活動用データ」を作成し、この夜中(例えば、午前0時〜午前4時)の間にクライアントコンピュータ12へ送信する。送信されたルート活動用データは、クライアントコンピュータ12の記憶領域に記憶される。
クライアントコンピュータ12は、ハンディターミナル11が早朝(例えば、午前6時〜午前10時)に装着されると、各ハンディターミナル用のルート活動用データをハンディターミナル11へ書き込む。
クライアントコンピュータ12の基本スペックは、オペレーティングシステムがウインドウズXP又はウインドウズ2000、CPUが2.0GHz以上、メモリが512MB以上、ハードディスクが実質30GB以上、Windows(登録商標)Office XP Personalが付いていることである。クライアントコンピュータは、この基本スペックを備えたものであり、15インチTFT液晶パネルモニタ付きのものが用いられる。
ハンディターミナル11の基本スペックは、オペレーティングシステムがWindows(登録商標)CE.NET4.2、CPUがIntel PXA255(400MHz)である。ハンディターミナル11は、この基本スペックを備えたハンディターミナル本体(富士通、MultiPad、自販機通信機付き)と、携帯用プリンタ等を含む。
また、自販機オペレーター4には、ハンディターミナル11用に、データバックアップ用のminiSDカードメモリーと、USBアダプタと、ハンディターミナル11用のマルチパック充電器と、プリンタ15用の高速マルチパック充電器が備えられる。ハンディターミナル11は、自販機5と無線通信を行うことができ、この手法としてJVMA手順という光通信の手順が採用されている。ハンディターミナル11のJVMAの光通信インタフェースを介して、自販機5からデータ(例えば、在庫状況や売上げ状況)が受信され、自販機5へデータ(例えば、パラメータ設定の為のデータ)が送信される。ハンディターミナル11は、ルート車両8にどの商品が何個積み込みされているかをも記憶している。
プリンタ15は、市販のレーザープリンタが用いられる。自販機オペレーター4内には、VPNルータ(YAMAHA製、RTX1000)が設置される。
(システム構成要素の機能)
図3は、本発明の一実施形態に係る自販機管理システム10に搭載される自販機管理プログラムPRGのフローチャートである。また、図4は、自販機管理システム10の運用形態を視覚的に示した概念図である。
図3に示したように、クライアントコンピュータ12及びサーバーコンピュータ13は、それぞれ、S101及びS201において初期設定を行った後、プログラムPRGに既述された手順を順番に実行する。
(第一のタイミング)
ルートマン7が、X月(Y−1)日(1月1日〜12月31日までのいずれか)のルート活動を終了すると、自販機オペレーター4に帰社し、第一のタイミング(午後6時〜午後12時)の間に、クレードル16にハンディターミナル11を装着する。クライアントコンピュータ12は、第一のタイミングであること(S102:YES)、並びに、ハンディターミナル11のクレードル16への装着があったこと及びルート活動結果(対象自販機の現状の在庫・販売情報を内容とする現状商品情報であり、具体的には、図10に示した「ルート活動結果」)を未だ読み出していないことを確認する(S103:YES)。
次に、クライアントコンピュータ12は、ハンディターミナル11からルート活動結果を読み出し、記憶する(S104)。クライアントコンピュータ12は、S102〜S104の手順をクレードル16に装着される各ルートマン7の全てのハンディターミナル11について行う。このときに、クライアントコンピュータ12は、何台のハンディターミナル11のデータを読み出したかをカウンタにてチェックしている。
尚、ルート活動結果は、上述したように図10の形でまとめられるが、具体的には図12に示した伝票の内容が全てこの図10のルート活動結果に盛り込まれる。このルート活動結果は、ルート活動における商品補充作業や売上金回収作業において確認した各自販機5のコラム毎の売上げ個数・売上金額・補充個数等のデータ、すなわち、自販機5の光通信インタフェースを介してハンディターミナル11へ送信されたデータや、ルートマン7が自分で入力したデータによって構成されている(この光通信作業は、全てのルートマン7がルート活動の一環として行う。)。
(第二のタイミング)
クライアントコンピュータ12は、第二のタイミングになると、すなわち、10台分のハンディターミナル11からルート活動結果を受信すると(未だこのルート活動結果をサーバーコンピュータ13に送信していないことが条件となる。)(S105:YES)、当該ハンディターミナル11から読み出した10台分のルート活動結果をサーバーコンピュータ13に送信する(S106)。クライアントコンピュータ12は、このとき、ルート活動結果がどの自販機5のものか、どの自販機オペレーター4のものか、どのルートマン7によるものかが認識可能な識別子を付与して送信を行う。尚、第二のタイミングは、所定の台数分ではなく所定の時刻になったときとすることもできる。
サーバコンピュータ13は、クライアントコンピュータ12から何らかのデータを受信したときに、第二のタイミングであって、未だルート活動結果を未受信であると判断すると(S202:YES)、クライアントコンピュータ12からルート活動結果を受信する(S203)。
(第三のタイミング)
サーバーコンピュータ13は、第三のタイミング、すなわち、日付けが変わってX月Y日(X月(Y−1)日の翌日をいう。月替わりのときは、(X+1)月1日となるが、便宜上以下、X月Y日とする。)になると(S204:YES)、S205に進む。サーバコンピュータ13は、S205において、データ更新が未だであり、ルート活動用データも未作成であり、且つ、ルート活動結果を既に受信している場合には(S205:YES)、受信したルート活動結果に基づいて、各自販機オペレーター4毎に全自販機5の在庫・販売・各種分析情報を更新するとともに、更新した情報や図5〜図7に示すデータに基づいてX月Y日の全自販機5のルート活動用データとして、図8に示す項目からなるデータを作成する(S206)。
S206に示したサーバーコンピュータ13によるX月Y日のルート活動用データの作成について更に説明する。サーバーコンピュータ13は、図6に示す年間訪問計画表18を各自販機オペレーター4の訪問ルート毎に必要に応じて作成し、全自販機分、記憶している。サーバーコンピュータ13は、各自販機オペレーター4の各ルート9毎にルートマン7がX月Y日の業務時間内(例えば、午前6時〜午後12時)に訪問するルート9が属する配送地域に該当する自販機5を全て抽出する。
次に、サーバーコンピュータ13は、その抽出された自販機5について、図5に示す自販機在庫推移表17に基づいて、図7に示したようにX月Y日のルート活動の対象となる各自販機5の自販機在庫予測表19を作成する。これにより、自販機毎・商品毎にX月Y日の在庫予測数およびX月(Y+7)日の在庫予測数が判る。そして、サーバーコンピュータ13は、自販機在庫推移表17の在庫率が少ない順から多い順に自販機をソートすることによって(図示略)、X月Y日の訪問計画、すなわち、配送先及び配送順の予定表(図示略)を作成し、記憶する。このデータに基づいて図8に示すルート活動用データが構成される。
サーバーコンピュータ13は、次に、ルート活動用データを、クライアントコンピュータ12に送信する(S209)。
そして、クライアントコンピュータ12は、第三のタイミングであって、サーバコンピュータ13からデータ送信があったと判断すると(S107:YES)、ルート活動用データを受信し、その記憶領域に記憶する(S108)。
(第四のタイミング)
そして、X月(Y+1)日の第四のタイミング(午前6時〜午前10時)になると(S109:YES)、クライアントコンピュータ12は、ルートマン7によってハンディターミナル11がクレードル16に装着されたか否かを判断する(S110)。クレードル16に装着され、且つ、未だルート活動用データをそのハンディターミナル11に未だ書き込んでいないと判断すると(S110:YES)、クライアントコンピュータ12は、記憶しているルート活動用データをハンディターミナル11に書き込む(S111)。
ルートマン7は、ハンディターミナル11に書き込まれた図8に示したルート活動用データを確認し、ハンディターミナル11の積込予測ボタン(図示略)を操作する。ハンディターミナル11は、この積込予測ボタン(図示略)の押下を検出すると積込予測数を演算する。
その演算は、図9に示したように、(積込予測数)=(訪問予定自販機の過去3回販売平均)−(X月Y日時点のルート車両8上の商品在庫数)によってなされる。また、複数自販機5に跨る商品1については、商品1毎に積み込み予測数を合計した値も求められる。ルートマン7は、演算結果に基づいて該当商品をルート車両8に詰め込み、詰め込んだ商品数をハンディターミナル11に手作業で入力し、積み出し伝票のプリントアウト作業を行う。
ルートマン7は準備が整うと、ルート活動に出発する。配送順に従って、自販機5へ向かう。ルートマン7は、自販機5に到着すると、図11に示した補充作業と売上金回収等の作業を行う。
まず、ルートマン7は、(1)ハンディターミナル11を携えて自販機5へ行き、(2)自販機5を空ける前に、光通信手順をハンディターミナル11と自販機5との間で行わせることによって、各コラムの販売数を確認するとともに各コラムの補充必要数を得る。そして、ルートマン7は、(3)ルート車両8へ商品1を取りに帰り、(4)必要数の荷下ろしを行い、(5)必要数を補充するために自販機5へ戻り、(6)売上げ処理として、売れた数字を入力し、フルサービスチケットを発行する。次に、ルートマン7は、(7)自販機5を開けて商品1を補充するとともに、補充数を入力し、データの更新(販売数及びカウンターを0にする、在庫の入力等)を行う。そして、ルートマン7は、(8)現金を回収すると、ハンディターミナル11の精算ボタンを押して売れた品目と金額を求め、(9)その自販機5についての作業を完了する。
ルートマン7は、その後、次の自販機5へ移動し、同じ作業を次の自販機5についても行う。ルートマン7は、上記のルート活動を訪問予定の全ての自販機5について行うことにより、一日のルート活動を終える。
ルートマン7は、自販機オペレーター4へ帰社すると、図13に示したように、売上回収金を自販機5毎にコインカウンター20を用いて計算し、自販機別の入金額を金庫へ入金する。それから、ルートマン7は、コインカウンター20で計算された自販機別入金額を、ハンディターミナル11に記録されている売上金額(ハンディターミナル11は所定のボタンが押下されると、訪問した全ての自販機の売上金額と、補充した商品数とをまとめて出力する。)と照合する。不一致が発生していた場合には、ルートマン7は、原因別の調整金額をハンディターミナル11に入力する。
ルートマン7は、活動日報のプリントアウト用のクレードル(図示略)にハンディターミナル11を装着して活動日報をプリントアウトして営業所長に提出し、精算処理を終了する。
そして、また上記した処理や作業が繰り返し行われる。すなわち、X月Y日の第一タイミング(午後6時〜午後12時)の間に、図4に示したように、ルートマン7は、ハンディターミナル11をクレードル16に装着する。クライアントコンピュータ12は、ハンディターミナル11の装着を検知すると、ハンディターミナル11から、現状商品情報や売上情報等の必要なデータを全て読み出して記憶する。
X月Y日の第二タイミングがくると、クライアントコンピュータ12によって読み出され記憶された10台分のデータは、ルート活動結果としてサーバーコンピュータ13へ転送される。
X月(Y+1)日、すなわち、第三のタイミングが来ると、サーバーコンピュータ13は、受信したデータに基づいて上述した更新処理、及び、クライアントコンピュータ12へのルート活動用データの送信等を行う。
X月(Y+1)日の第四のタイミング、すなわち、ハンディターミナル11がクレードル16に装着されると、ルート活動用データがクライアントコンピュータ12によってハンディターミナル11に書き込まれる。そして、ルートマン7は、ルート活動に出かける。
この繰り返しによって毎日の情報管理がなされる。
(クライアントコンピュータによるデータ参照)
クライアントコンピュータ12は、業務時間内にキーボードやマウスの操作によって、「サーバーコンピュータ13に対する在庫・販売・各種分析情報に基づいて作成される操作信号に対応する情報(以下単に「加工済みデータ」という。)の送信要求」がなされたことを検知すると(S112:YES)、サーバーコンピュータ13へその要求を行う(S113)。
サーバーコンピュータ13は、その加工済みデータの要求があったと判断すると(S210:YES)、在庫・販売・各種分析情報からその操作信号に対応する情報を抽出して新たな情報を加工済みデータとして作成する(S211)。そして、サーバーコンピュータ13は、その加工済みデータをクライアントコンピュータ12へ送信し(S212)、クライアントコンピュータ12は、その加工済みデータを受信する(S114)。そのため、自販機オペレータ4の担当者は、その加工済みデータを画面で見たりプリントアウトすることによって、自分で情報分析や情報処理を行わなくても、必要な加工データを取得し、活用することができる。
すなわち、クライアントコンピュータ12は、サーバーコンピュータ13によって処理されたデータをインターネットを経由して取得する。そのため、クライアントコンピュータ12上でルート活動の結果を集計する必要がない。自販機オペレーター4の担当者は、クライアントコンピュータ12からサーバーコンピュータ13へアクセスしてデータを入手し、それをそのまま使用することができる。従来のシステムでは、ルート活動の結果をクライアントコンピュータ12が集計してその結果がサーバーコンピュータ13へ送られる仕組みであったため、自販機オペレーター4の担当者に多大な負担がかかり、情報が充分に活用されない例も多々あった。本実施形態に係るシステムによれば、クライアントコンピュータ12は、データ送受信の中継点として機能を果たせばよく、更に、サーバーコンピュータ13によって作成されたデータを自由にダウンロードして利用することができる。
(システム運用手法)
本実施形態に係る自販機管理システムによれば、サーバーコンピュータ13において全ての実際のデータ処理がなされ、クライアントコンピュータ12は単にデータ転送中継点となるにすぎない。従って、サーバーコンピュータ13と、クライアントコンピュータ12(及びハンディターミナル11)という二階層構造に完全に分離することができる。また、図2に示す仕入れ発注もASPデータセンター14に行わせることができる。
サーバーコンピュータ13において全ての実際のデータ処理が行われるため、新規の自販機オペレーター4に対しては、その独自の商品データを作成する必要はあるが、新たなソフトウエア開発をする必要はない。そのため、運用にあたっても、自販機1台当たり何円という料金を委託費用として徴収するだけで、サービス提供側も利益を出すことができる。一方、自販機オペレーター4もシステム開発が不要になり、自販機1台当たりの委託費用(数百円/一月)でシステムを導入できるという利点がある。
サーバーコンピュータ13は、自販機オペレーター4が何台の自販機5を使用しているかを把握すれば、(自販機オペレータ4の委託費用)=(毎月所定の委託費用/1台)×(全台数)を計算し、これを毎月自販機オペレータ4に請求することによって費用の回収を行うことができる。サーバーコンピュータ13は、自販機オペレータ4の業務形態に合わせて、自販機オペレータ4の営業所毎(自販機5の台数は担当するエリアの自販機の台数となる。)にこの請求を行うことも可能である。
本発明に係る自販機管理システム及びそのプログラムは、システム開発が不要であるため、低廉価で導入が可能であり、特に、中小規模の自販機オペレーターに適しているが、大規模の自販機オペレーターに導入することもできる。
本発明の一実施形態に係る自販機管理システムの概念図である。 本発明の一実施形態に係る自販機管理システムの商品の流通形態を示す概念図である。 本発明の一実施形態に係る自販機管理システムの処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る自販機管理システムの運用形態を示す概念図である。 本発明の一実施形態に係る自販機管理システムで用いられる自販機在庫推移表の一例である。 本発明の一実施形態に係る自販機管理システムで用いられる年間訪問計画表の一例である。 本発明の一実施形態に係る自販機管理システムで用いられる自販機在庫予測表の一例である。 ルート活動用データの一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る自販機管理システムが適用されるルートマンの商品積込作業を説明するための図である。 ルート活動結果の一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る自販機管理システムが適用されるルートマンのルート活動を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る自販機管理システムで用いられるハンディターミナルによって印刷される伝票の一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る自販機管理システムが適用されるルートマンの売上金の精算処理作業を説明するための図である。 中身メーカーから出荷された商品がどのような流通経路を経て消費者に届くのかを示す概略図である。
1 商品
2 中身メーカー
3 消費者
4 自販機オペレーター
5 自販機
6 仲卸業者
7 ルートマン
8 ルート車両
9 ルート
10 自販機管理システム
11 ハンディターミナル
12 クライアントコンピュータ
13 サーバーコンピュータ
14 ASPデータセンター
15 プリンタ
16 クレードル
17 自販機在庫推移表
18 年間訪問計画表
19 自販機在庫予測表
20 コインカウンター

Claims (6)

  1. ハンディターミナルと、前記ハンディターミナルに対してデータ読書が可能なクライアントコンピュータと、前記クライアントコンピュータとデータ送受信が可能なサーバーコンピュータとからなる自販機管理システムであって、
    前記ハンディターミナルは、商品補充作業及び/又は売上金回収作業を内容とするルート活動の対象である対象自販機の現状の在庫・販売情報を内容とする現状商品情報と、前記対象自販機へ補充する商品種類及びその数量を内容とするルート活動用商品情報とを記憶可能な端末記憶手段と、前記現状商品情報を前記対象自販機から受信する端末受信手段と、を備え、
    前記クライアントコンピュータは、データ送受信の中継点として機能するものであり、前記現状商品情報及び/又は前記ルート活動用商品情報を記憶するクライアント記憶手段と、ルート活動終了後日付が変わるまでの間である第一のタイミングに前記現状商品情報を未読出の場合にこれを前記ハンディターミナルから読み出すクライアント読出手段と、所定台数の前記ハンディターミナルから前記現状商品情報を受信後である第二のタイミングに当該所定台数分の現状商品情報を未読出の場合にこれを前記サーバーコンピュータに送信するクライアント送信手段と、日付が変わった後ルート活動開始前である第三のタイミングに前記ルート活動用商品情報を前記サーバーコンピュータから受信するクライアント受信手段と、当該日付におけるルート活動開始後ルート活動終了前である第四のタイミングに前記ルート活動用商品情報を前記ハンディターミナルに書き込むクライアント書込手段と、を備え、
    前記サーバーコンピュータは、全自販機の在庫・販売・各種分析情報を記憶するサーバー記憶手段と、前記第二のタイミングに前記現状商品情報を前記クライアントコンピュータから受信するサーバー受信手段と、前記第三のタイミングに前記現状商品情報に基づいて前記全自販機の在庫・販売・各種分析情報を更新するサーバー更新手段と、前記第三のタイミングに、更新された前記全自販機の在庫・販売・各種分析情報に基づいて前記ルート活動用商品情報を求めるサーバー演算手段と、前記第三のタイミングに前記ルート活動用商品情報を前記クライアントコンピュータに送信するサーバー送信手段と、を備えたことを特徴とする自販機管理システム。
  2. 前記ハンディターミナルは、積込予測ボタンが押下されると、更新された当該ルート活動用商品情報に基づいて、ルート車両への積込予測数を式(1)により求めることを特徴とする請求項1に記載の自販機管理システム。
    (積込予測数)=(訪問予定自販機の過去所定回数販売平均値)−(当該日付におけるルート車両上の商品在庫)…式(1)
  3. 前記クライアント送信手段は、所定のキーボードやマウスの操作信号を前記サーバーコンピュータに送信し、
    前記サーバー演算手段は、前記操作信号に基づいて、前記在庫・販売・各種分析情報から前記操作信号に対応する情報を抽出して新たな情報を作成し、
    前記サーバー送信手段は、前記新たな情報を前記クライアントコンピュータに送信し、
    前記クライアント受信手段は、前記新たな情報を前記サーバーコンピュータから受信することを特徴とする請求項1又は2に記載の自販機管理システム。
  4. 自販機管理に用いられ、サーバークライアント型のコンピュータシステムを構成するクライアントコンピュータとデータ読書が可能なハンディターミナルを、
    商品補充作業及び/又は売上金回収作業を内容とするルート活動の対象である対象自販機の現状の在庫・販売情報を内容とする現状商品情報と、前記対象自販機へ補充する商品種類及びその数量を内容とするルート活動用商品情報とを記憶する端末記憶手段、
    前記現状商品情報を前記対象自販機から受信する端末受信手段、として機能させるハンディターミナル用プログラムと、
    前記クライアントコンピュータを、データ送受信の中継点として機能させるために、
    前記現状商品情報及び/又は前記ルート活動用商品情報を記憶するクライアント記憶手段、
    前記ルート活動終了後日付が変わるまでの間である第一のタイミングに前記現状商品情報を未読出の場合にこれを前記ハンディターミナルから読み出すクライアント読出手段、
    所定台数の前記ハンディターミナルから前記現状商品情報を受信後である第二のタイミングに当該所定台数分の現状商品情報を未読出の場合にこれを前記サーバーコンピュータに送信するクライアント送信手段、
    日付が変わった後ルート活動開始前である第三のタイミングに前記ルート活動用商品情報を前記サーバーコンピュータから受信するクライアント受信手段、
    当該日付におけるルート活動開始後ルート活動終了前である第四のタイミングに前記ルート活動用商品情報を前記ハンディターミナルに書き込むクライアント書込手段と、として機能させるクライアントコンピュータ用プログラムと、
    前記サーバーコンピュータを、
    全自販機の在庫・販売・各種分析情報を記憶するサーバー記憶手段、
    前記第二のタイミングに前記現状商品情報を前記クライアントコンピュータから受信するサーバー受信手段、
    前記第三のタイミングに前記現状商品情報に基づいて前記全自販機の在庫・販売・各種分析情報を更新するサーバー更新手段、
    前記第三のタイミングに、更新された前記全自販機の在庫・販売・各種分析情報に基づいて前記ルート活動用商品情報を求めるサーバー演算手段、
    前記第三のタイミングに前記ルート活動用商品情報を前記クライアントコンピュータに送信するサーバー送信手段と、して機能させるサーバーコンピュータ用プログラムと、を備えたことを特徴とする自販機管理プログラム。
  5. 前記ハンディターミナル用プログラムは、当該ハンディターミナルを、
    当該ハンディターミナルの積込予測ボタンが押下されると、更新された当該ルート活動用商品情報に基づいて、ルート車両への積込予測数を式(1)により求める手段として機能させるものであることを特徴とする請求項4に記載の自販機管理プログラム。
    (積込予測数)=(訪問予定自販機の過去所定回数販売平均値)−(当該日付におけるルート車両上の商品在庫)…式(1)
  6. 前記クライアントコンピュータ用プログラムは、更に、前記クライアント送信手段を、所定のキーボードやマウスの操作信号を前記サーバーコンピュータに送信する手段として機能させるものであり、
    前記サーバーコンピュータ用プログラムは、更に、前記サーバー演算手段を、前記操作信号に基づいて、前記在庫・販売・各種分析情報から前記操作信号に対応する情報を抽出して新たな情報を作成する手段として機能させるものであり、
    前記クライアントコンピュータ用プログラムは、更に、前記サーバー送信手段を、前記新たな情報を前記クライアントコンピュータに送信する手段として機能させるものであり、
    前記サーバーコンピュータ用プログラムは、更に、前記クライアント受信手段を、前記新たな情報を前記サーバーコンピュータから受信する手段として機能させるものであることを特徴とする請求項4又は5に記載の自販機管理プログラム。
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