JP2021043761A - 電子決済処理システム及び、電子決済処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】顧客端末で作成した買物リストで買い物を行う。【解決手段】電子決済処理システムは、複数種別の電子マネー又はクレジットの中から何れかを選択して決済する際に、電子マネー又はクレジットの利用許可条件と、電子マネー又はクレジットを利用すると与えられる付加価値となる特典情報を考慮して優先順位を付け利用すべき電子決済処理を推奨する。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、電子決済処理を行う際に、複数種別の電子決済に優先順位を付けて、決済を行う電子決済処理を選択する電子決済処理システム及び、電子決済処理方法に関する。
現在、電子マネーやクレジットにより支払を行う電子決済処理が可能なPOS(Point Of Sales)システムがある。これらの電子決済処理は、電子マネー媒体として、例えば、電子マネーカード又は携帯端末を利用して、POSシステムで決済処理を実施することができる。この携帯端末は、電子決済処理を運営する事業者等から提供された電子決済処理を行うためのアプリケーションソフトプログラム(以下、アプリと称する)を予めダウンロードしておく。1台の携帯端末において、複数種別の電子決済アプリを取り込み、これらの中から所望する電子決済アプリを起動させて、電子決済処理を行うことができる。例えば、特許文献1には、複数種別の電子マネーで決済処理が可能な電子マネー媒体を利用する電子マネー決済処理システムが提案されている。
特開2012−48692号公報
前述した特許文献1においては、複数種別の中から利用する電子マネーを選択する場合に、これまで利用した履歴情報に従い、利用頻度が多いもの又は残高が設定した基準残高より高いものを強調して、表示部に表示している。
しかしながら、このような選択方法は、購買者である利用者側の都合のみを考慮した選択方法であって、販売者側から提供される有益な情報を利用していない。即ち、販売者側は、種々の商品を販売する当たり、それらの販売を促進するために種々の特典を利用者に提案している。例えば、購入価格に応じて付与されるポイント数を倍増する特典情報や、特定の電子マネーを利用した場合には、購入価格や特定の商品価格に対して価格の割引等の特典情報がある。このため、電子マネーを使用する際に、利用者側の都合のみを考慮した選択方法では、販売者側が提供する特典情報による利益を互いに逃すこととなり、適正な利用方法とはいえない。
また、電子決済処理を行う電子マネーがプリペイド方式及びジャストペイ方式であった場合、利用者が決済指示を出した後、残高不足が知らされるため、少なくとも不足分をチャージした後、再度、電子決済処理行うという手間が必要であった。
本発明の実施形態は、携帯端末により複数種別の電子決済処理を選択する際に、利用者側の情報及び販売者側の情報を利用して、利用者の有益性を高めた電子決済を可能とする電子決済処理システムを提供するものである。
一実施形態において、電子マネー媒体に記憶されている複数種別の電子決済処理を読み取る読み取り装置と、読み取った複数種別の前記電子決済処理に対して、前記電子決済処理の種別毎に設定された特典情報及び、支払に関する利用可能条件に基づき、複数種別の前記電子決済処理に対して優先順位を表す表示形態を生成する処理部と、前記表示形態により利用を推奨する特定の電子決済処理を含む一覧で表示する表示部と、を備える電子決済処理システムを提供する。
図1は、本実施形態の電子決済処理システムの全体構成を示す概略図である。 図2は、POS端末の要部構成を示すブロック図である。 図3は、携帯端末の概念的に構成を示すブロック図である。 図4は、電子決済処理について説明するためのフローチャートである。 図5は、電子決済処理に優先順位を付けた表示を作成するルーチンについて説明するフローチャートである。 図6は、現金決済と電子決済の選択表示画面の一例を示す図である。 図7は、ポイントの種別の選択及びポイント付与の有無を確認する表示画面の一例である。 図8は、優先順位を付けた複数種別の電子決済処理をボタンで表示する表示画面の一例である。 図9は、複数種別の電子決済処理の優先順位を示す表示画面において、残高不足の電子マネーの決済ボタンの表示例である。 図10は、付与されるポイント種別の一例を示す図である。
以下、一実施形態に係る電子決済処理システムについて説明する。
本実施形態の電子決済処理システムは、複数種別の電子マネー又はクレジットの中から何れかを選択して決済する際に、電子マネー又はクレジットを利用すると与えられる付加価値の情報(特典情報)を考慮して優先順位を付けて、利用すべき電子決済処理を推奨する。特典情報は、電子決済処理によって設定され、利用者に付与される同一又は異なったサービス(付与されるポイントの割り増し、価格値引き及び景品贈呈等)である。また、負の数の電子決済処理に対して、決済を推奨する度合を決める優先順位は、使用の可不可を判断する残高情報と、特典情報の中で予め定めた条件に合う特典情報による順位付けである。
図1は、本実施形態の電子決済処理システムの全体構成を示す概略図である。
本実施形態の電子決済処理システム1は、電子マネー媒体である携帯端末30と、携帯端末30に対応可能なPOSシステム11と、複数のPOSシステム11を取りまとめるホストコンピュータ100と、電子決済を運営する事業者若しくはその会社(以下、電子決済会社と称する)のサーバー(以下、外部サーバーと称する)200と、POSシステム11と電子決済会社の外部サーバー200との間で情報通信を行うためのインターネット等によるネットワーク300と、で構成される。
本実施形態において、電子決済処理を行う電子マネー媒体は、電子マネーカード(又は、クレジットカード)及び携帯端末がある。しかし、現在発行されている大半の電子マネーカードは、基本的には1社(1種別)の電子マネー会社の専用カードである。このような電子マネーカードは、1枚のカードに複数種別の電子マネーは登録できず、複数の電子決済会社を選択的に利用する本実施形態には適用できない。
そこで、本実施形態においては、電子マネー媒体として、1台で複数の電子決済処理に対応することができる携帯端末を例として説明している。但し、複数の電子決済会社を選択可能に扱える電子マネーカードがあれば、本実施形態の電子マネー媒体として適用することは可能である。電子マネー媒体に表示部及び入力部は必須ではない。
本実施形態が利用する電子決済会社の外部サーバー200は、電子マネー支払及び、クレジット支払による電子決済処理を行う。この電子決済処理における電子マネー支払は、商品購入と決済の時刻の関係から見ると、事前に少なくとも購入代金を入金しておくプリペイド方式と、商品購入時に所定の口座から購入代金を引き落とすジャストペイ方式と、商品購入日から後日に所定の口座から購入代金を引き落とすポストペイ方式がある。本実施形態の電子決済処理システムは、いずれの電子マネー方式であっても適用することができる。
また同様に、電子決済処理は、クレジット支払であっても適用でき、一括支払又は分割支払の選択を行う。尚、本実施形態における電子決済処理は、ポストペイ方式やクレジット支払における後払い方式であっても、携帯端末30から支払指示が出された時点で決済が行われたものとして扱う。尚、以下の説明において、POSシステムを備える店舗は、その店舗と例えば、電子決済を運用する事業者の電子マネーC会社と提携し、その店舗に特化した店舗電子マネーによる電子決済処理で購入代金の精算を行うことも可能である。店舗電子マネーにおいては、後述する販売促進情報に設定される特典情報が店舗に限定したものと選択及び設定することが可能である。本実施形態においては、ホストコンピュータ100に販売促進の特典情報として、店舗独自に設けた店舗ポイントの割増や価格割引き等を適宜、設定して、ホストコンピュータ100が管理する店舗のPOS端末12に、最新の特典情報を配信することができる。
携帯端末30は、インターネット通信機能及びBluetooth(登録商標)通信機能を有するスマートフォン(モバイルフォン)等が好適し、複数種別の電子決済処理を行うための後述する決済用アプリケーションソフトプログラム(以下、決済用アプリと称する)が入力設定されている。この携帯端末30は、1つの電子マネーの電子決済処理だけではなく、異なる電子決済会社が提供する決済用アプリを入力設定しておくことで、種々の電子マネーカード及びクレジットカードと同等に機能して、電子決済処理を選択して行うことができる。
さらに実施形態における電子決済処理には、各種ポイント(店舗ポイントを含む)の付与を携帯端末30で行う処理も含むものとする。ポイントについては、電子マネー決済(店舗電子マネーを含む)に関連づけられたポイントと、クレジット決済に関連づけられたポイントと、別途、複数のポイント会社が発行するポイントカードに関連づけられたポイント等がある。本実施形態の携帯端末30では、これらの種々のポイントを電子決済時に取り扱うものとする。また、本実施形態の店舗電子マネーにおいては、2種類の異なるポイントを扱っており、一方は、店舗専用のポイントと、他方は、一般のポイント会社で扱われる公知なポイントを扱っている。これらの店舗ポイントと公知なポイントは、電子決済処理時に、何れかを選択することができる。
また、携帯端末30に各ポイントカード会社から提供されているポイント付与のためのアプリを入力設定しておく。このポイント付与のアプリを起動させることで、各種ポイントカードに替わって携帯端末30でポイントを受け取ることができるものとする。
POSシステム11は、少なくとも、各店舗に配置される複数台のPOS端末12と、店舗内の各POS端末12を管理するストアコンピュータ13と、各ストアコンピュータ13の処理に必要な情報を記憶するメモリ19と、外部のネットワークと接続するための通信インターフェース(I/F)18と、を備える。
本実施形態においては、ストアコンピュータ13は、ホストコンピュータ100の図示しないサーバーと、インターネット等のネットワーク300を介して接続する。又は、ホストコンピュータ100とストアコンピュータ13は、専用回線により接続されていてもよい。ホストコンピュータ100は、各店舗のストアコンピュータ13に対して、業務に関する情報の通信を行う。例えば、ホストコンピュータ100から各ストアコンピュータ13に販売促進情報17が一括配信され、メモリ19に記憶される。この販売促進情報17は、随時、最新の販売促進情報17が配信されて更新されている。ストアコンピュータ13と各POS端末12とは、店内で施設したLAN(Local Area Network)等の通信回線14で、双方向通信可能に接続されている。
メモリ19には、例えば、商品マスタファイル(PLU(Price Look Up)ファイル)15と、会員マスタファイル16と、前述した販売促進情報17が書き換え可能に記憶されている。メモリ19は、ストアコンピュータ13内に設けられていてもよい。
さらに、メモリ19は、十分な記憶容量を確保するために、補助記憶部として、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等を追加して備えてもよい。補助記憶部には、前述した商品マスタファイル15、会員マスタファイル16及び販売促進情報17を記憶することも可能である。
商品マスタファイル15は、POS端末12で商品登録締め処理を行うために、読み取る商品等に関する情報が記憶されている。具体的には、商品マスタファイル15は、現在販売されている商品又は、販売可能な商品の商品情報を管理するための台帳となるファイルである。例えば、商品マスタファイル15は、商品ごとに設定されている各商品コード(バーコードやRFタグ)に対応する商品名及び、単価等の商品情報及び、発注先や納期等である。さらに商品マスタファイル15には、商品の在庫に関する情報が組み込まれていてもよい。また、この商品マスタファイル15は、後述するPOS端末12のメモリ22に最新の情報を随時、更新するように配信される。
また、会員マスタファイル16は、店舗の利用者によって登録された利用者の氏名、年齢、住所及び連絡先(電話番号及びメールアドレス)等による顧客情報又は、会員名簿がファイル化されたものである。この会員マスタファイル16を利用してポイント会員が設定され、ポイント会員毎に付与したポイントを累計して管理している。会員マスタファイル16においては、携帯端末30毎に設定されているユーザIDとポイント会員と関連づけており、携帯端末30を使用した電子決済処理により新たなポイントが付与される毎又は、ポイントを利用する毎に、累計ポイントは加減算されて情報が更新される。他にも、会員マスタファイル16の中に、会員毎に過去購入した商品の履歴情報を蓄積することで、購入した商品の傾向や種類、及び価格帯などを統計的にまとめた個別管理ファイルを作成してもよい。
また、販売促進情報17は、店舗側が販売の促進を図るために、購入時に付与されるポイントを通常より割り増ししたり、価格を値引きしたりする情報である。このポイント割り増しは、購入金額に関わらず、一定のポイントを割り増しする一定ポイント割り増しと、購入金額が高くなるに従い、付与されるポイントの割り増しの度合が増加する従量割り増しが適用できる。他にも、来店を促すための日時が限定されたポイントの割り増し付与や、特定商品の価格割引き又は、商品を特定せず支払金額に応じた価格割引き、又は景品の贈呈等の特典情報をも含む。
さらに、店舗側は、販売促進情報17に会員マスタファイル16を利用してもよい。つまり、前述した顧客情報と個別管理ファイルに基づき、複数の販売促進情報17の中から各会員の個別な情報を選択し、個々の会員に合った販売促進情報を作成して提供してもよい。この販売促進情報17の例としては、男女又は年齢層に応じた販売促進情報、独身向けの販売促進情報、ファミリー向けの販売促進情報、過去に購入した商品の価格帯及び、購入履歴情報に基づく新製品発売案内に関する販売促進情報等に分類してもよい。
各POS端末12には、携帯端末30と非接触で通信を行うリーダライタ20が備えられている。このリーダライタ20は、携帯端末30内の後述するメモリ46に記憶されている電子マネー会社及びクレジット会社に関する後述する通信情報、決済履歴情報及びポイントに関する情報を、それぞれ読み出して、後述するメモリ22に書き込む。尚、リーダライタ20は、携帯端末30以外の電子マネーカード、クレジットカード及び、提携している各種ポイントカードに対応して、非接触又はスキミングにより通信を行うことが可能である。
さらに、本実施形態のPOSシステム11は、LANの通信回線14に接続される通信インターフェース(I/F)18を備えている。通信I/F18は、ネットワーク300を介して、複数の電子決済会社に接続可能である。複数の電子決済会社は、図1に一例として、複数の電子マネーA,B,C会社201,202,203、複数のクレジットD,E会社204,205及び種々のポイントF会社206を示している。本実施形態のPOSシステム11で利用する複数の電子決済会社は、電子マネー会社の組み合わせであっても、電子マネー会社とクレジット会社の組み合わせであってもよい。
この通信I/F18は、後述する携帯端末30が要求する接続先への接続を仲介し、接続した複数の電子決済会社の外部サーバー200から、電子決済するために必要な情報や電子決済会社の外部サーバー200からの販売促進情報を通信する。
次に、図2を参照してPOS端末12の構成について説明する。図2は、各POS端末12の要部構成を示すブロック図である。尚、図2に示すPOS端末12は、本実施形態の説明に必要な構成部位を特徴的に示しており、一般的なPOS端末が搭載する機能や構成部位、例えば、レシート印刷用プリンタ等は搭載しているものとする。
POS端末12は、少なくともCPU(Central Processing Unit)を含むPOS処理部21、メモリ22、ストア通信インターフェース(I/F)23、入力部26、スキャナ24、表示部25を備えている。
メモリ22は、例えば、データの書き換え可能な揮発性メモリであるRAM(Random Access Memory)と、データの書き換えができない不揮発性メモリであるROM(Read Only Memory)等を組み合わせて構成してもよい。これらのうち、ROMには、POS処理部21に対するオペレーティングシステム(OS:Operating System)、ミドルウェアやアプリケーションプログラム等の予め設定され、書き換えや更新のないプログラムを記憶している。RAMは、随時、書き換えが可能であり、一時的に使用するデータや数値(テーブル)等が記憶されている。RAMは、例えば、POS処理部21が各種の処理を行うための、参照データ、判断基準となる閾値等を記憶し、所謂、ワークエリアとしても利用される。さらに、電子決済会社と電子決済処理を行うための通信に用いられる通信用プログラムを記憶してもよい。
また、メモリ22は、補助記憶部として、前述したと同様なHDDやSSDを備えてもよい。これらの補助記憶部は、CPUが各種の処理を行う上で使用するデータやPOS処理部21での処理によって生成されたデータを保存する。また、後述する携帯端末30から読み出したユーザIDを利用して、そのユーザID専用の電子決済用テーブルを設定してもよい。この電子決済用テーブルには、電子決済会社から読み出した後述する通信情報、決済履歴情報、販売促進情報及び、ポイント情報を記憶してもよい。
POS処理部21は、電子決済処理の優先順位付与を行うための判断部として機能し、且つPOS端末12の全体を制御する。POS処理部21は、例えば、メモリ22から読み出したOS(Operating System)、ミドルウェア又は、アプリケーションプログラムに基づいて、POS端末12の各種の動作を実現するハードウェアである。また、POS処理部21は、通信I/F18及びネットワーク300を介して、複数の電子決済会社200のそれぞれに選択的に接続し、決済に関する情報と、販売促進に関する情報等を取得し、例えば、メモリ22に記憶させる。
スキャナ24は、商品に印刷又は貼付されたシールの識別情報、例えば、バーコードを光学的に読取るバーコードリーダである。スキャナ24は、テーブル等に固定された固定タイプ又は、ケーブル接続された手持ちで使用するハンディタイプのいずれか、またはそれらの両方が備えられている。
まず、購入予定の商品のバーコードを読み取る商品登録締め処理を行う。操作オペレータ(レジスタ係員)がいないPOSシステム、所謂、セルフレジスタであれば、購入者自身で商品登録締め処理を行う。
本実施形態は、商品登録締め処理を行う場合、他の方法として、バーコードに代わって、商品に貼付された電子タグ、所謂RFタグ(RFID:Radio Frequency Identification)を利用した精算方法も適用することができる。この場合、スキャナに相当するRFタグ用リーダライタにより商品に貼付されたRFタグを電波を用いて読み取る。RFタグの読み取りの特徴は、商品の情報を個別に読み取る必要が無く、複数の商品であってもRF読み取り用の電波の届く範囲であれば、一括で読み取ることができる。このRFタグを使用することで、スーパーマーケット等で一度に数多くの商品を購入する場合であって、購入者が自身で商品の価格を読み取る商品登録締め処理に対して、読み取り漏れや不正読み取りを防止することができる。従って、操作オペレータ(レジスタ係員)が不在のPOS端末12を用いるPOSシステム11に好適する。
次に、精算を行うための商品登録締め処理によって読み取られた商品のスキャンデータは、POS処理部21へ送信される。POS処理部21は、スキャンデータのインストアコードに基づき、商品名、価格等の商品情報を生成して、精算データとしてメモリ22に書き込む。複数の商品を購入した際には、それらの商品のバーコードが順次読み取られて、精算データとして生成され、メモリ22に累積するように記憶される。
入力部26は、例えば、キーボードと表示部25に設けられたタッチパッドとを含む。入力部26は、電子決済を行う利用者に対して、電子決済の操作手順や電子決済完了が表示される。キーボードは、「00」および「0」〜「9」の数値を入力するテンキー、取消キー、PLUキー、クリアキー、小計キー、預/現計キー、信計キー等の各種キーが設けられている。通常、電子決済の利用者は、タッチパッドによる入力操作が主となっている。
表示部25は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)が用いられる。また、液晶ディスプレイ上には、前述したタッチパッドが設けられている。表示部25は、商品登録締め処理において、精算のために読み取られて登録された商品を確認する目的で、少なくとも商品名、個数及び、単価、合計等が表示される。この表示部25は、有人のPOS端末12においては、店舗側のPOS端末オペレータと、客側の携帯端末操作者の両者に視認できるように、表裏2台の液晶ディスプレイを設けてもよい。また、支払精算を行う際に、今回の電子決済処理に利用すべきものとして推奨される電子決済処理の候補が、優先順位を考慮したサイズ等の異なるた選択ボタンや決済確定ボタンとして表示される。ここでいう、選択ボタンや決済確定ボタンは、表示部25の画面上で、決済処理を選択する又は、電子決済を実行させるためのタッチする領域を示している。これらのボタンは、機械的なボタンスイッチを模して、四角又は円で表示される。
リーダライタ20は、携帯端末30との無線接続による非接触接続を行うためのアンテナ31と、リーダライタ20とPOS端末12との間でデータの送受を行うためのインターフェースとして機能するリーダライタ処理部32とを備えている。リーダライタ処理部32は、POS処理部21の制御に従い動作する。
リーダライタ20は、POS処理部21の制御に従い、携帯端末30と無線接続した際に、携帯端末30に設けられている後述するメモリ46に設定されている決済用アプリに従って、後述する電子決済処理情報領域47から決済処理に用いられる複数の電子マネー会社、クレジット会社及びポイント会社への通信情報(アドレス情報やID情報等)及び決済履歴情報を読み出して、メモリ22に一時的に記憶する。尚、メモリ22に一時的に記憶された通信情報は、決済が完了した後又は、決済が取り消された後に、全て消去される。
次に、図3を参照して携帯端末30について説明する。
図3は、本実施形態の携帯端末30の概念的に構成を示すブロック図である。
この携帯端末30は、携帯端末処理部41と、表示部42と、入力部43、端末通信インターフェース(I/F)44と、アンテナ45と、メモリ46と、を備えている。
携帯端末処理部41は、CPUを含み構成され、携帯端末30内の各構成部位の動作を制御する。
端末通信I/F44は、アンテナ45を通じて、リーダライタ20との非接触通信に用いられる。端末通信I/F44は、携帯端末処理部41からの情報信号(データ信号等)を通信信号に変換し、アンテナ45より送信する。また、端末通信I/F44は、リーダライタ20から受信した通信信号を情報信号に変換し、携帯端末処理部41へ送信する。
表示部42は、液晶ディスプレイ等で構成され、入力部43は、液晶ディスプレイ上に設けられたタッチパッド及び、端末外装に配置された各種のファンクションキー等で構成される。
メモリ46は、電子決済処理情報領域47とID記憶領域48とを有している。
電子決済処理情報領域47は、電子決済処理を実行するための決済用アプリケーションソフトプログラムを記憶している記憶領域51、電子決済処理に関する情報を記憶する記憶領域52〜54、クレジット決済に関する情報を記憶する記憶領域55〜56及び、各種ポイント付与に関する情報を記憶するポイント記憶領域57を有する。この例では、例えば、1つの電子マネーの記憶領域は、1種の電子マネーのみに対応している。同様に、1つのクレジットの記憶領域55は、1種のクレジットのみに対応している。
電子決済処理に関する情報としては、3つの種別の電子マネー(店舗電子マネー、電子マネーA,B)に対応する電子決済会社へアクセスするための前述した通信情報及び、過去の決済に関する決済履歴情報(残高、口座残高、支払可能残高、又は利用限度額等)を含む。尚、残高情報は、プリペイド方式の電子マネー、口座残高情報はジャストペイ方式の電子マネー、支払可能残高情報又は利用限度額情報は、ポストペイ方式の電子マネー及びクレジットに用いられる。各電子マネーの残高情報、口座残高情報、支払可能残高情報又は利用限度額情報等によって、電子決済処理により支払が可能か否かを判断する条件を利用可能条件とする。この利用可能条件が満たされている場合、電子決済処理が実行できるものとする。
本実施形態の電子決済処理情報領域47には、例えば、電子マネーA会社に対応する電子マネーA記憶領域52、電子マネーB会社に対応する電子マネーB記憶領域53及び、電子マネーC会社に対応する店舗電子マネー記憶領域54が設定される。
同様に、クレジット決済に関する情報としては、2つの種別のクレジット(クレジットD,E)に対応する電子決済会社へアクセスするためのアクセス情報及び、過去の決済に関する決済情報(利用限度額、又は支払可能残高など)を含む。例えば、電子決済処理情報領域47には、クレジットD会社に対応するクレジットD記憶領域55及び、クレジットE会社に対応するクレジットE記憶領域56が設定される。尚、それぞれの決済履歴情報は、電子マネー及びクレジットの種別によっては、必須ではない。
また、電子決済処理情報領域47には、各種のポイントに関する情報を記憶するポイント記憶領域57が設けられている。ポイント記憶領域57には、ポイント種別毎に、例えば、付与されたポイントの累計ポイント数、ポイント付与日時、ポイント有効期限等が記憶されている。尚、種別が異なる電子マネーが、同種のポイントを付与しているならば、それぞれに付与されたポイントが合算するように累積される。
さらに、メモリ46には、POS端末12を通じて、前述した電子決済会社である電子マネーA会社201〜ポイントF会社206へ順次、アクセスして、それぞれに取得した電子決済に関する情報と販売促進情報をPOS端末12のメモリ22に記憶させるための決済用アプリを記憶する記憶領域(決済用アプリケーションプログラム記憶領域)51が設定されている。勿論、携帯端末30において、利用可能な電子マネー及びクレジットの種別数は、限定されない。即ち、選択する電子決済の種別は、2つ以上であればよい。また、ポイント取得においても、複数種別のポイントの取得に対応できるように、予め、それぞれにポイントの発行会社に会員登録を行い、ポイント取得のためのアプリケーションソフトプログラム(以下、ポイントアプリと称する)をダウンロード等で設定する。電子決済時に、このポイントアプリを起動して、ポイント取得に利用することができる。
また、ID記憶領域48には、電子マネー又はクレジットの種別毎に付与された固有IDが記憶されている。
次に、図4に示すフローチャートを参照して、本実施形態の電子決済処理システムの電子決済処理について説明する。このフローチャートにおいては、例えば、スーパーマーケット等の店舗において、商品を購入し、携帯端末30を使用して電子決済処理を行う例について説明する。また、POSシステム11は、操作オペレータ(レジスタ係員)が不在の無人POS端末12を利用するものとする。
まず、利用者(商品の購入者)は、購入する商品を買い物かごに入れて、POS端末12が設置される精算カウンタに行く。POS端末12において、利用者は、予め指定された操作を行い、精算のための商品登録締め処理を起動させる。スキャナ24により、それぞれの商品に印刷又は貼付されているシールのバーコードを読み取り、商品登録締め処理を行うACT1)。又は、RFタグの読み取りにより商品登録締め処理を行う。
スキャナ24により読み取られたバーコード情報は、POS処理部21によって、商品の商品区分、商品名、価格等の商品情報に変換されて精算データとしてメモリ22に書き込まれる。全商品に対する商品登録締め処理が完了すると、精算方法の選択として、図6に示すような現金決済か電子決済かの選択表示が表示部25に表示される(ACT2)。この表示に対して、現金決済が選択され、電子決済が選択されなかった場合には(ACT3:NO)、現金決済による精算ルーチンとなる。一方、電子決済が選択された場合には(ACT3:YES)、後述するACT11の電子決済処理のルーチンに移行する。
現金決済ルーチンにおいては、まず、図7に示すように、付与されるポイントの種別及びポイント付与される対象者か否かが確認される(ACT4)。ポイントが付与される対象者であった場合には(ACT4:YES)、例えば、Iポイント又はJポイントの何れかを選択した後、携帯端末30で選択したポイント会社のポイント付与のアプリを起動させる(ACT5)。
次に、携帯端末30をリーダライタ20にかざして、ポイント付与の申請を行う(ACT6)。次に、そのポイント付与の申請終了した後、又はACT4でポイントが付与される対象者ではない場合(NO)には、POS端末12に設けられている図示しない現金投入口に現金を投入する(ACT7)。投入された現金は、POS端末12で計算されて、購入金額と共に表示部25に表示される。この時、現金決済確定ボタンも合わせて、表示部25に現金決済確認表示が表示される(ACT8)。
表示部25に表示されている現金決済確定ボタンのタッチにより、現金決済が確定されることで(ACT9)、後述するACT16に移行して、POS端末12による決済処理が行われ、必要に応じて釣り銭等が返却される。尚、現金決済確定ボタンのタッチした後のPOS端末12による決済処理においては、携帯端末30は不要である。その後、決済完了が表示される(ACT10)と共に、付与されたポイント数及び、ポイント累計数が表示されて決済が完了する。
また、前述したACT3の電子決済が選択された場合には(ACT3:YES)、携帯端末30からメモリ46に記憶されている電子決済に関する情報がPOS端末12に読み出される。POS端末12は、複数の電子決済会社にアクセスして、それぞれに電子決済処理を行うための電子決済処理情報が読み出される。尚、POS処理部21は、複数の電子決済会社から読み出された電子決済処理情報に基づき、図8に示すような複数の電子決済処理に優先順位、即ち、推奨の度合を決める。優先順位を付けた複数の電子決済処理は、電子マネー又は、クレジットが表記されたボタンとして表示部25に表示される(ACT11)。この時、電子マネー又は、クレジットのボタン内、又はボタンに隣接するように、優先順位の選択理由、例えば、残高、付与されるポイントの割り増し、価格割引き、及び景品等の表記を追加するように表示してもよい。
ここで、図5に示すフローチャートを参照して、前述したACT11におけるPOS端末12による複数の電子決済処理に優先順位を付けた表示を作成するルーチンについて説明する。
前述した現金決済又は電子決済の選択において、電子決済が選択された場合、携帯端末30で前述したメモリ46の決済用アプリケーションプログラム記憶領域51に入力設定されている決済用アプリを起動する(ACT131)。リーダライタ20に携帯端末30をかざすことで、携帯端末30は非接触でリーダライタ20と接続する。
POS処理部21は、リーダライタ20が携帯端末30からユーザIDを読み出し、メモリ22に例えば、予め設けられている電子決済用テーブルにユーザIDを登録する(ACT132)。引き続き、POS処理部21は、ストアコンピュータ13に接続するメモリ19の会員マスタファイル16から携帯端末30のユーザIDに関連づけられた顧客情報と店舗ポイントの情報を読み出し、店舗側の販売促進情報と共にメモリ22のユーザIDが登録されている電子決済用テーブルに記憶する(ACT133)。
次に、POS処理部21は、起動した決済用アプリに従い、携帯端末30のメモリ46に記憶される複数の電子決済会社における決済処理に用いられる通信情報(アドレス情報やID情報)及び、過去の決済に関する決済履歴情報(購入商品情報(商品名及び購入数)、利用回数及び、利用金額等)をリーダライタ20によって読み出し、メモリ22のユーザIDが登録されている電子決済用テーブルに記憶する(ACT134)。
尚、POS処理部21が携帯端末30のメモリ46から情報を読み出す際に、図3に示した電子決済処理情報領域47に設けられている電子マネーA,B会社の記憶領域51,52、店舗電子マネー記憶領域54、及びクレジットD,E会社の記憶領域55,56及びポイント記憶領域に、ポイントに関する情報(累積ポイント数)が併せて記憶されていた場合には、通信情報及び決済履歴情報とともに、メモリ22のユーザIDが登録される電子決済用テーブルに記憶する。
次に、POS端末12のPOS処理部21は、メモリ22から読み出した電子決済会社の通信情報を用いて、各電子マネーA,B,C会社201,202,203と、各クレジットD,E会社204,205に順次、アクセスして、電子決済処理を行うための電子決済処理情報及び、電子決済会社が提供する販売促進情報を読み出して、メモリ22のユーザ専用の電子決済用テーブルに記憶する(ACT135)。ここでいう、電子決済処理情報とは、プリペイド方式の電子マネーであれば、予め入金されている購入金残高の情報である。また同様に、電子決済処理情報は、ジャストペイ方式の電子マネーであれば、現在の口座残高の情報であり、ポストペイ方式の電子マネー及びクレジットであれば、引き落とし口座が利用可能な状態であるか否か及び、利用限度額に対する利用可能な残高の情報である。事前に入金が必要なプリペイド方式の電子決済処理において、現在の残高情報が携帯端末30から読み出された情報に含まれていた場合には、POS端末12は、電子決済会社へアクセスして電子決済処理情報を読み出すことを省略することも可能である。
次に、POS処理部21は、メモリ22から電子決済処理情報、決済履歴情報、店舗及び電子決済会社の販売促進情報及び、店舗ポイントを含むポイントに関する情報を読み出す。POS処理部21は、上述の各情報(電子決済処理情報、決済履歴情報、店舗及び電子決済会社の販売促進情報及び、ポイントに関する情報)に基づき、電子決済を行う電子マネー及びクレジットに対して、表示する優先順位を設定する(ACT136)。図8に示すように設定した優先順位を示す電子決済ガイド表示(電子決済処理の優先表示)を表示部25に表示する(ACT137)。
ここで、電子決済を行う電子マネー及びクレジットに対する優先順位の設定について説明する。優先順位付け条件(優先ルール)は、利用者毎、販売者(店舗及び電子決済会社)毎のそれぞれの事情によって異なる。後述するように、各利用者は、複数の電子マネーやクレジットを所有しているものの、支払の都合や使い勝手により利用頻度に差がある。従って、利用者の利用状況を考慮して優先順位を設定する必要がある。この優先順位の条件(又は、重み付け)の設定は、一例として、前述したメモリ46に記憶されている決済用アプリケーションプログラムの中で設定することが可能である。例えば、ユーザが決済用アプリを起動して、優先順位を設定する画面で、優先順位条件を選択することにより、優先順位を設定できるように設計されていてもよい。
また、電子決済処理の優先表示の画面で優先順位に並べて決定ボタンが表示されるが、優先順位の設定の理由事項を決定ボタン上に重ねて、又はそれらに近接する位置に表示させてもよい。表示される順位設定の理由事項は、口座残高の金額、累積ポイント数及び割り増しされるポイント数等である。
以下に優先順位を設定するための条件の一例を示す。
条件1.販売促進情報で提供される特典情報による利益に基づき優先順位を設定する。
特典情報として、購入価格に対する付与されるポイントの割り増し、価格の割り引き、景品贈呈、各種サービス券贈呈等がある。
例えば、店舗電子マネーから付与される店舗ポイントのみが3倍増、電子マネーAから付与されるポイントを2倍増加、電子マネーBから付与されるポイントを2倍増加のポイントの割り増し情報を一例とする。これらの比較結果による優勢順位は、店舗電子マネー>電子マネーA,Bとなる。尚、これらのポイントは、種別が異なっているものとする。この場合、図8に示したように、決済画面内に表示される店舗の決済ボタンのサイズが、他の電子マネーの決済ボタンのサイズよりも大きく表示される。この例では、大小4サイズのボタン表示で有り、店舗の決済ボタンのサイズが一番大きく、次に同じサイズの電子マネーA,Bの決済ボタンが続き、その後に、クレジットD,Eの順に小さい同じサイズの決済ボタンが表示される。勿論、表示されるボタンのサイズ数は、2つ以上であれば、特には限定されない。
また、特典情報においても、適宜、優先順位の条件設定を行うことができる。例えば、利用者は、付与されるポイントの増加よりは、価格の割り引きを重要視し、また景品やサービス券等はあまり要望していないものと仮定する。即ち、利用者が希望する特典情報の優先順位の条件設定は、価格の割り引き>ポイントの割り増し>景品>サービス券の順位付けとなる。
利用者が上述の優先順位の条件設定を行っていた場合に、以下の特典情報が提供された例について説明する。
POS端末12を通じて提供された販売促進情報が、店舗電子マネーでは購入価格から5%の価格割引き、電子マネーAから付与されるポイントを2倍増加、電子マネーBから付与されるポイントを2倍増加、クレジットDが娯楽施設の優待券贈呈、クレジットEが景品贈呈であったと仮定する。上述の優先順位の条件設定に従えば、ボタンサイズの大きさが、店舗電子マネーの決済ボタン>電子マネーA,Bの決済ボタン>クレジットEの決済ボタン>クレジットDの決済ボタンの順に設定される。勿論、これは一例であり、利用者個人によって優先順位は変わるものであり、この優先順位に限定されるものではない。
条件2.使用する複数の電子マネーがプリペイド方式又は、ジャストペイ方式の場合には、口座残高により優先順位を設定する。プリペイド方式の電子マネーが残高が高く、ジャストペイ方式の電子マネーの方が残高が低い場合には、プリペイド方式の電子マネーの決済ボタンのサイズを他よりも大きいサイズで表示する。
条件3.過去の複数の電子マネーの使用頻度により優先順位を設定する。利用者は、複数の電子マネーやクレジットを所有しているものの、支払の都合や使い勝手により、よく利用する電子マネーと、あまり使用しない電子マネーに分かれて、利用頻度に偏りがある。
条件4.購入する商品の商品区分による電子マネーを使い分けて優先順位を設定する。例えば、食品・日用品を電子マネーAとし、交遊費及び外食費を電子マネーB、購入金額が設定した金額以上は、クレジットD等である。
この優先順位の設定においては、前述したメモリ46に記憶されている決済用アプリにおいて、携帯端末所有者が、予め優先順位付けの条件1〜4を選択して順位付け(又は、重み付け)を設定できるように設計されていてもよい。
一例として、利用者は、店舗では、普段使用している店舗電子マネーを利用し、店舗電子マネーの口座残高が足りなければ、クレジットDで支払を行いたい;提供される販売促進情報の特典情報に関心が高いが、店舗電子マネー又はクレジットD以外は利用しない;また、販売促進情報の特典情報においては、付与されるポイント数の増加を重要視し、続いて価格の割り引きを重視する;景品やサービス券等は要望していないものと仮定する。このような利用者の状況であれば、優先順位は以下の例のように設定される。
例えば、条件3(使用する電子決済の種類)>条件2(残高)>条件4(使い分け)>条件1(特典情報)の第1の優先順位設定と、利用者が条件1の中で希望する特典情報の優先順位の条件設定としてのポイントの割り増し>価格の割り引き>景品及びサービス券の順位付けの第2の優先順位設定との組み合わせとなる。
ここで、販売促進情報の特典情報が、いずれの電子決済でも付与されるポイントが2倍増加であり、店舗ポイントのみが3倍増加で、電子マネーBではさらに、サービス券の贈呈があるものとする。電子マネーAの残高は、購入金額には不足しているものとする。
この優先順位の設定条件に従えば、図9に示すように、店舗電子マネーの決済ボタンのサイズが大きく表示され、次にサイズが小さくなったクレジットDの決済ボタンが設定される。この時、残高不足の電子マネーAの決済ボタンの表示には、網掛け表示となり、選択できないことを示している。また、この店舗電子マネーの決済ボタンにタッチして、店舗電子マネーによる電子決済処理を選択した場合には、図10に示す表示画面で、2種類のポイント選択画面が表示される。この時、販売促進情報の特典情報において、店舗ポイントは3倍増加が表示され、一般ポイントHは、2倍増加が表示される。
次に、図4に示すフローチャートに戻り、本実施形態の電子マネー決済処理システムの電子決済の処理について説明する。
前述したACT11において提示された電子決済処理の優先表示の中から優先順位の高い電子決済の決済ボタンにタッチして選択する。この選択時に、電子マネー決済ボタン又はクレジット決済ボタンのどちらかが選択されたかを判断する(ACT12)。
このACT12の判断で、電子マネー決済が選択された場合には、選択された電子マネーの決済処理画面を表示する(ACT13)。この決済処理画面において、店舗電子マネーと提携するポイント会社が複数あるか否か、つまりポイントの選択があるか否かを判断する(ACT14)。ポイント選択がある場合(ACT14:YES)、図10に示すように、選択した電子マネーと提携するポイント会社の選択画面が表示され、この画面において何れかのポイント種別を選択する(ACT15)。
その後、携帯端末30をリーダライタ20に近接させることで、POS端末12による決済が行われる(ACT16)。決済完了後には、POS端末12の表示画面に決済完了表示が表示される(ACT10)。
一方、ACT12の判断で、クレジット決済が選択された場合に、選択されたクレジットの決済処理画面を表示する(ACT17)。この決済処理画面に、一括支払か分割支払かの選択ボタンが表示される(ACT18)。この支払い方法の選択後に、POS端末12により決済が行われ(ACT16)、決済が完了した後には、POS端末12の表示画面に決済完了表示が表示される(ACT10)。なお、電子マネー媒体が、ICカードである場合には、表示部25と入力部26は設けられなくてよい。
以上説明したように、本実施形態の電子決済処理システムは、利用者が電子決済処理を行う際に、販売者や電子決済処理を運用する事業者から提供される有益な情報を利用することができる。また、提供される有益な情報は、利用者の利用状況に沿って優先順位を付けて提供される。
提供される優先順位を付けた情報は、選択する電子決済処理の表示される決済ボタンのサイズを変えて、優先度の高い情報ほど大きいサイズで表示される。
また、従来では、決済を行う電子マネーがプリペイド方式及びジャストペイ方式であった場合には、決済指示を出した後、残高不足が利用者に知らされるため、チャージした後、再度、電子決済処理行う手間が必要であった。これに対して、本実施形態では、電子決済ができる電子マネーやクレジットが決済指示前に、利用者に提示されるため、残高不足による2度の決済指示を無くすことができる。
以上のように説明した実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やそれらの変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…電子決済処理システム、11…POSシステム、12…POS端末、13…ストアコンピュータ、14…通信回線、15…商品マスタファイル、16…会員マスタファイル、17…販売促進情報、18…通信インターフェース、19…メモリ、20…リーダライタ、21…POS処理部、22…メモリ、23…ストア通信インターフェース、24…スキャナ、25…表示部、26…入力部、30…携帯端末、31…アンテナ、32…リーダライタ処理部、41…携帯端末処理部、42…表示部、43…入力部、44…端末通信インターフェース、45…アンテナ、46…メモリ、47…電子決済処理情報領域、48…ID記憶領域、51…決済用アプリケーションプログラム記憶領域、52…電子マネーA記憶領域、53…電子マネーB記憶領域、54…店舗電子マネー記憶領域、55…クレジットD記憶領域、56…クレジットE記憶領域、57…ポイント記憶領域、100…ホストコンピュータ、200…電子決済会社の外部サーバー、300…ネットワーク。

Claims (5)

  1. 電子マネー媒体に記憶されている複数種別の電子決済処理を読み取る読み取り装置と、
    読み取った複数種別の前記電子決済処理に対して、前記電子決済処理の種別毎に設定された特典情報及び、支払に関する利用可能条件に基づき、複数種別の前記電子決済処理に対して優先順位を表す表示形態を生成する処理部と、
    前記表示形態により利用を推奨する特定の電子決済処理を含む一覧で表示する表示部と、
    を備える電子決済処理システム。
  2. 複数種別の電子決済処理を行うための通信情報及び購入履歴情報を有し、通信機能を備える携帯端末と、
    電子決済処理に関する情報及び、予め設定された特典情報をそれぞれに有する複数の外部サーバーと、
    前記携帯端末から前記通信情報及び前記購入履歴情報を読み出すリーダライタと、前記通信情報を用いて前記複数の外部サーバーに順次接続して前記電子決済処理に関する情報及び、前記特典情報を取得し、それら取得した情報に基づいて、複数種別の前記電子決済処理に対して優先順位を表す表示形態を生成する処理部と、前記表示形態により利用を推奨する特定の電子決済処理を含む電子決済処理を一覧で表示する表示部と、を含むPOS(Point Of Sales)端末と、
    を備える電子決済処理システム。
  3. 前記POS端末の前記処理部は、
    複数種別の前記電子決済処理に対して優先順位を表す前記表示形態として、1つの表示画面内に、複数種別の前記電子決済処理をそれぞれサイズの異なるボタンで表し、推奨される度合が大きくなる程、ボタンのサイズを大きくして、複数種別の前記電子決済処理を一覧で表示する前記表示形態を生成する、請求項2に記載の電子決済処理システム。
  4. 前記電子決済処理を示す前記ボタンの表示内又は前記ボタンに隣接して、前記優先順位の理由事項又は、与えられる前記特典情報を表示する、請求項3に記載の電子決済処理システム。
  5. 電子マネー媒体に記憶されている複数種別の電子決済処理を読み取り、
    読み取った複数種別の前記電子決済処理に対して、前記電子決済処理の種別毎に設定された特典情報及び、支払に関する利用可能条件に基づき、複数種別の前記電子決済処理に対して優先順位を表す表示形態を生成し、
    前記表示形態により利用を推奨する特定の電子決済処理を含む一覧で表示する、
    電子決済処理方法。
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