JP4669597B2 - 手書き文字入力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、透明タブレットを備えた携帯用情報端末、情報処理装置などに適用され、透明タブレットに手書き文字をペン入力する手書き文字入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に手書き文字認識システムは、入力タブレット上の手書き文字入力枠に文字をペンで書くと、1入力文字毎に文字認識が行われ、その都度、認識結果が表示画面に表示されて確認できるようになっている。
しかしながら、使用者は、文字を書くことに注意力が集中するあまり、表示内容が確認されないまま文字を手書きするので文字入力ミスの恐れがある
【0003】
例えば、認識された文字を容易に確認して文字入力のミスを防止する従来技術として、特開昭61−134888号公報の記載によれば、手書き文字入力枠に入力された手書き文字が認識される毎に認識された手書き文字を別に設けた拡大表示領域に拡大表示する公衆用手書き文字入力認識表示装置が提案されている。
【0004】
また、特開平2−96887号公報の記載によれば、手書き文字入力枠に入力された手書き文字列のうち認識された手書き文字を標準文字サイズより大きく拡大して文字表示領域に入力済みの文字の隣に表示する文字認識装置が提案されている。
【0005】
一方、マンマシン性を改善する従来技術として、特開平7−168914号公報の記載によれば、手書き文字入力枠に入力された手書き文字が認識される毎に、認識された手書き文字を消去するとともに文字表示画面に転送する実時間手書き文字認識の文字入力方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭61−134888号公報に記載の公衆用手書き文字入力認識表示装置及び特開平2−96887号公報に記載の文字認識装置では、文字表示領域や、別の拡大表示領域に認識文字を拡大して表示するので、使用者は、1手書き文字を入力する都度、ペンの動きを止めて、文字表示領域や拡大表示領域に目を移して文字認識された否かを確認する必要があるので、手書き文字認識処理の高速化に伴い、手書き文字入力の効率をあげるのにあまり効果的ではない。
【0007】
また、特開平7−168914号公報に記載の実時間手書き文字認識の文字入力方法では、手書き文字認識処理速度が向上した現在では、使用者が入力した直筆の書いた文字を見ながら次の手書き文字を入力するとき、入力した手書き文字がすぐに消去されてしまうので、使用者は違和感を感じ、マンマシン性が良くない。
【0008】
本発明は以上の事情を考慮してなされたものであり、例えば、使用者が、手書き文字入力枠に手書き文字をペン入力しながら、ペン入力した手書き文字が認識されたか否かを手書き文字入力枠表示領域内で確認できる構成にしたので、手書き文字認識処理の高速化に伴い、マンマシン性が向上し、手書き文字入力の効率を効果的にあげることができる手書き文字入力装置及び方法並びにこれに利用される記憶媒体を提供する。
【0009】
本発明は、手書き文字を入力する手書き文字入力部と、前記手書き文字入力部に入力された手書き文字を認識文字に変換する文字認識部と、入力された手書き文字と、該手書き文字に対応し変換された認識文字を同時に表示する表示部と、入力された手書き文字が認識されたか否かを判定する判定部と、判定結果を判定部から受けた際、表示された手書き文字のうち、認識された手書き文字を、識別可能な表示形態に変えて認識文字と同時に表示するよう表示部を制御する表示制御部とを備えたことを特徴とする手書き文字入力装置である。
【0010】
本発明によれば、使用者が、手書き文字入力枠に手書き文字をペン入力しながら、ペン入力した手書き文字が認識されたか否かを手書き文字入力枠表示領域内で確認できる構成にしたので、手書き文字認識処理の高速化に伴い、マンマシン性が向上し、手書き文字入力の効率を効果的にあげることができる。
【0011】
また本発明の手書き文字入力装置は、前記文字認識部より認識された手書き文字を、識別可能な表示形態にて表示部に表示する際の文字表示属性を設定する設定部をさらに備え、前記表示制御部は、手書き文字入力された手書き文字のうち、認識された手書き文字を前記設定部にて設定された文字表示属性が示す表示形態を用いて識別可能に表示するよう表示部を制御する構成にしてもよい。
この構成によれば、使用者は、表示形態を見て、手書き文字が認識されたか否かを確認することができる。ここで、文字認識属性としては、色、背景色、描画線太さ、描画サイズ及び点滅表示を任意に組み合わせて設定することができる。
【0012】
前記表示制御部は、設定部の設定結果に応じて、手書き文字入力枠表示領域に表示された手書き文字のうち、認識された手書き文字の色を変えて表示するよう表示部を制御する構成にしてもよい。
この構成によれば、使用者は、ペン入力した手書き文字の色の変化を見て、ペン入力した手書き文字が認識されたか否かを確認することができる。
【0013】
前記表示制御部は、設定部の設定結果に応じて、手書き文字入力枠表示領域に表示された手書き文字のうち、認識された手書き文字の背景色を変えて表示するよう表示部を制御する構成にしてもよい。
この構成によれば、使用者は、ペン入力した手書き文字の背景色の変化を見て、ペン入力した手書き文字が認識されたか否かを確認することができる。
【0014】
前記表示制御部は、設定部の設定結果に応じて、手書き文字入力枠表示領域に表示された手書き文字のうち、認識された手書き文字の描画線太さを変えて表示するよう表示部を制御する構成にしてもよい。
この構成によれば、使用者は、ペン入力した手書き文字の描画線太さの変化を見て、ペン入力した手書き文字が認識されたか否かを確認することができる。
【0015】
前記表示制御部は、設定部の設定結果に応じて、手書き文字入力枠表示領域に表示された手書き文字のうち、認識された手書き文字の描画サイズを変えて表示するよう表示部を制御する構成にしてもよい。
この構成によれば、使用者は、ペン入力した手書き文字の描画サイズの変化を見て、ペン入力した手書き文字が認識されたか否かを確認することができる。
【0016】
前記表示制御部は、設定部の設定結果に応じて、手書き文字入力枠表示領域に表示された手書き文字のうち、認識された手書き文字を所定時間点滅表示するよう表示部を制御する構成にしてもよい。
この構成によれば、使用者は、ペン入力した手書き文字の点滅表示を見て、ペン入力した手書き文字が認識されたか否かを確認することができる。
【0017】
本発明の別の観点によれば、手書き文字入力部を用いて手書き文字を入力し、文字認識部を用いて前記手書き文字入力部に入力された手書き文字を認識文字に変換し、表示部に、入力された手書き文字と、該手書き文字に対し変換された認識文字を同時に表示し、判定部を用いて、手書き文字は認識されたか否か判定し、表示制御部を用いて、入力された手書き文字が認識された判定結果を判定部から受け取った際、表示された手書き文字のうち、認識された手書き文字を、識別可能な表示状態に変えて認識文字と同時に表示するよう表示部を制御することを特徴とする手書き文字入力方法が提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施例に基づいて本発明を詳述する。なお、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0019】
図1は本発明の一実施例である手書き文字入力装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本発明の手書き文字入力装置は、主制御部1、透明タブレット2、表示部3、表示制御部4、プログラムメモリ5、バッファメモリ6、文字認識部7、判定部8、設定部9、記憶媒体読取部10、記憶媒体11及びバス12から構成されている。
【0020】
主制御部1は、例えば、コンピュータのCPUで構成され、制御プログラムデータ、アドレスデータ、手書き文字データなどを転送するためのバス12を介して制御プログラムデータにより本発明の手書き文字入力装置を構成する各部を制御する。
【0021】
透明タブレット2は、例えば、静電誘導方式、電磁誘導方式または薄膜抵抗方式による透明タッチパネルで構成され、表示部3の表示画面上に設置されている。また、透明タブレット2は、描画線からなる手書き文字をペン入力する手書き文字入力枠を形成し、手書き文字入力枠にペン入力された手書き文字データの描画線を検出し、バッファメモリ6の手書き文字データ記憶部に記憶する。また、透明タブレット2は、表示部3に表示された文字キー、変換キー、確定キーを含むキーボードや各種アイコンとして機能する。
【0022】
表示部3は、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、ELディスプレイなどで構成され、画面にペン入力された手書き文字を表示する手書き文字入力枠表示領域や、変換された活字を表示する認識結果表示領域を備えている。また、表示部3は、表示形態を設定するための文字属性変更テーブル、各種指示を入力するためのアイコン、活字を入力するキーボード、各種アプリケーションメニューなどを画面に表示する。
【0023】
表示制御部4は、例えば、表示部3を制御する表示制御プログラムで構成され、ペン入力された手書き文字を手書き文字入力枠表示領域に表示するとともに変換された活字を認識結果表示領域に表示するよう表示部3を制御する。また、表示制御部4は、文字属性変更テーブルを表示するよう表示部3を制御する。また、設定部9による設定結果に応じて、手書き文字入力枠表示領域に表示された手書き文字のうち、認識された手書き文字を設定された表示形態に変えて表示するよう表示部3を制御する。
【0024】
プログラムメモリ5は、例えば、PROM、EEPROM、フロッピーディスク、ハードディスク、MD、CD−ROM、MOなどから構成され、表示制御部4として機能する表示制御プログラム、文字認識部7として機能する文字認識プログラム、判定部8として機能する判定プログラム、設定部9として機能する設定プログラム、アプリケーション処理部として機能するアプリケーション処理プログラムなどを含む制御プログラム、文字認識辞書、文字表示属性テーブルなどを記憶する領域を備えている。
【0025】
バッファメモリ6は、例えば、RAM、EEPROM、フロッピーディスク、ハードディスク、MD、CD−ROM、MOなどで構成され、ペン入力された手書き文字データを記憶する手書き文字データバッファ、手書き文字の認識結果を記憶する記憶する認識結果バッファ、判定結果を記憶する判定結果バッファ、設定結果を記憶する設定結果バッファ、予備の制御プログラムを記憶する制御プログラムバッファとして機能する領域を備えている。
【0026】
文字認識部7は、例えば、文字認識プログラムで構成され、手書き文字データバッファに記憶された手書き文字を読み出し、文字認識辞書を参照して認識し、認識した手書き文字を活字に変換し、認識結果バッファに記憶する。
【0027】
判定部8は、例えば、判定プログラムで構成され、透明タブレット2の手書き文字入力枠にペン入力された手書き文字が、文字認識部7により認識されたか否かを判定する。
【0028】
設定部9は、例えば、設定プログラムで構成され、透明タブレット2からの設定指示により、文字認識部7により認識された手書き文字に対し、色、背景色、描画線太さ、描画サイズ、点滅表示を含む文字表示属性を設定し、設定結果をバッファメモリ6の設定結果バッファに記憶する。
【0029】
また、本発明の手書き文字入力プログラムは、プログラムメモリ5だけでなく、バッファメモリ6にも記憶可能であり、例えば、記憶媒体11に記憶された手書き文字入力プログラムが記憶媒体読取部10から読み取られ、バッファメモリ6の制御プログラムバッファに記憶してもよい。
【0030】
よって、記憶媒体11に、手書き文字入力枠を形成した透明タブレット2を用いて、描画線からなる手書き文字をペン入力する機能と、文字認識部7を用いて、手書き文字入力枠にペン入力された手書き文字を認識するとともに認識した手書き文字を活字に変換する機能と、透明タブレット2を画面上に形成した表示部3を用いて、ペン入力された手書き文字を手書き文字入力枠表示領域に表示するとともに認識された手書き文字の活字を活字表示領域に表示する機能と、判定部8を用いて、ペン入力された手書き文字が認識されたか否かを判定する機能と、表示制御部4を用いて、ペン入力された手書き文字が認識された判定結果を判定部8から受けた際、手書き文字入力枠表示領域に表示された手書き文字のうち、認識された手書き文字を識別可能な表示形態に変えて表示するよう表示部3を制御する機能とをコンピュータに実行させる手書き文字入力プログラムを記憶してもよい。
【0031】
また、この手書き文字入力プログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されており、主制御部1のCPUのプログラム処理によって実現される。この記憶媒体は、例えば、RAMやROMのような半導体メモリであってもよいし、外部記憶装置として記憶媒体読取装置が設けられ、そこに記憶媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。
【0032】
プログラムメディアとしては、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フロッピーディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVDなどの光ディスクなどからなるディスク系、ICカードや光カード等のカード系、マスクROM、FPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する記憶媒体、いずれであってもよい。
【0033】
また、本発明の手書き文字入力装置に通信部を備え、インターネットを含む通信ネットワークと接続することによって、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするような流動的にプログラムを担持する媒体がプログラムメディアであってもよい。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムはあらかじめ装置本体に記憶しておいてもよいし、あるいは別の記憶媒体からインストールされるものであってもよい。なお、記憶媒体に記憶されている内容としては、プログラムに限定されず、データであってもよい。
【0034】
図2は本実施例による文字表示属性テーブルの構造を示す図である。図2に示す文字表示属性テーブルは、ペン入力された手書き文字が認識された際、手書き文字入力枠表示領域に表示された手書き文字のうち、認識された手書き文字を設定された表示形態に変えて表示するための文字表示属性を記憶したテーブルである。
【0035】
また、201は、線の太さ、色、背景色、倍率、点滅間隔、属性変更表示時間などの文字表示属性項目を示し、202は、文字表示属性項目の詳細な内容を表わす文字表示属性データである。
また、透明タブレット2からの設定指示により、1つ以上の文字表示属性が数値で設定することができる。設定された文字表示属性データは、設定部9によりバッファメモリ6の設定結果バッファに記憶される、
【0036】
表示制御部4は、文字認識部7により認識された手書き文字に対し、設定された文字表示属性に基づいて表示形態を変更するので、使用者は、色、背景色、描画線太さ、描画サイズ及び点滅表示を含む文字表示属性を任意に組み合わせた表示形態を見て、ペン入力した手書き文字が認識されたか否かを確認することができる。
【0037】
図3は本実施例による表示画面の手書き文字入力枠表示領域及び認識結果表示領域を示す図である。
301は、透明タブレットの手書き文字入力枠を表示し、この手書き文字入力枠にペン入力された手書き文字を表示する手書き文字入力枠表示領域を示す。また、手書き文字入力枠表示領域301は手書き文字入力枠にペン入力された手書き文字「あ」が表示された状態を示している。
302は、手書き文字の認識結果を表示する認識結果表示領域を示す。また、認識結果表示領域302は、入力された手書き文字「あ」に対応する活字「あ」が表示された状態を示している。
【0038】
図4は本実施例による手書き文字入力処理の手順に応じた表示状態を示す図である。
図4(a)は手書き文字入力枠にペン入力された手書き文字「あ」が手書き文字入力枠表示領域301に表示された状態を示す図である。
図4(b)は引き続き手書き文字入力枠にペン入力された手書き文字「い」が手書き文字入力枠表示領域301に表示された状態を示す図である。
【0039】
図4(c)は手書き文字「あ」が認識され、変換された活字「あ」が認識結果表示領域302に表示された状態を示す図である。
また、図4(c)は手書き文字入力枠表示領域に表示された手書き文字のうち、予め設定された表示形態に基づいて、認識された手書き文字「あ」の描画線太さを変えて表示した状態を示す。
よって、使用者は、ペン入力した手書き文字「あ」の描画線太さの変化を見て、手書き文字「あ」が認識されたことを確認することができる。
【0040】
図4(d)は引き続き手書き文字「い」が認識され、変換された活字「い」が認識結果表示領域302に表示された状態を示す図である。
また、図4(d)は手書き文字入力枠表示領域に表示された手書き文字のうち、予め設定された表示形態に基づいて、認識された手書き文字「い」の描画線太さを変えて表示した状態を示す。
よって、使用者は、引き続きペン入力した手書き文字「い」の描画線太さの変化を見て、手書き文字「い」が認識されたことを確認することができる。
【0041】
図4(e)は手書き文字「あ」、「い」を認識処理した手書き文字入力枠に対し、先頭枠が次の手書き文字のペン入力が可能な状態であることを示す図である。
また、図4(e)は「あ」の手書き文字入力枠に対し、手書き文字「う」の文字を書いている途中の状態を示し、手書き文字「う」をペンで書き始めると、手書き文字「あ」が消え、元の文字表示属性の表示形態で表示される。
【0042】
図5は本実施例による手書き文字入力処理の手順を示すフローチャートである。図5において、主制御部1の制御に基づいて本実施例の手書き文字入力処理が実行される。
ステップS1:文字表示属性テーブルを表示し、文字認識部により認識された手書き文字を識別可能な表示形態に変えて表示するための色、背景色、描画線太さ、描画サイズ及び点滅表示を含む文字表示属性を設定し、設定した文字表示属性をバッファメモリ6の設定結果バッファに記憶する。
ステップS2:透明タブレット2の手書き文字入力枠に手書き文字をペン入力する。
【0043】
ステップS3:手書き文字入力枠にペン入力された手書き文字の描画線(ストローク)を検出し、検出された手書き文字の描画線を手書き文字入力枠表示領域301に表示し、かつバッファメモリ6の手書き文字データバッファに順次記憶する。
ステップS4:1文字分以上の手書き文字の描画線がペン入力されたか否かを判定する。そうでないならば、ステップS2〜ステップ4を繰り返す。
【0044】
ステップS5:1字分以上の手書き文字の描画線がペン入力されたならば、バッファメモリ6の手書き文字データバッファから1文字分の手書き文字の描画線を順次読み出し、文字認識辞書を参照して文字認識する。認識した手書き文字を活字に変換し、バッファメモリ6の認識結果バッファに記憶する。
ステップS6:変換した活字をバッファメモリ6の認識結果バッファから読み出し、認識結果表示領域302に表示する。
【0045】
ステップS7:バッファメモリ6の設定結果バッファから設定された文字表示属性を読み出し、手書き文字入力枠表示領域301に表示された手書き文字のうち、認識された手書き文字を、設定された文字表示属性の表示形態に変更して表示する。
ステップS8:手書き文字入力枠表示領域301に表示された手書き文字のうち、所定数の手書き文字の認識処理が完了したか否かを判定する。判定結果、所定数の手書き文字の認識処理が完了していなければ、ステップS2に戻り、ステップS2〜ステップS8の処理を繰り返す。
【0046】
ステップS9:所定数以上の手書き文字の認識処理が完了していれば、手書き文字入力枠表示領域301に表示された手書き文字のうち、表示形態が変更された手書き文字(認識された手書き文字)が所定数以上にならないようにを1文字づつ順次消去して、新たにペン入力される手書き文字を表示する手書き文字入力枠表示領域301を確保する。
ステップS10:手書き文字のペン入力が完了したか否かを判定する。手書き文字入力が完了すれば、手書き文字入力処理を終了する。手書き文字入力が完了していなければ、ステップS2に戻り、ステップS2〜ステップS10の処理を繰り返す。
【0047】
図5において、ステップS7−1〜ステップS7−6は、認識された手書き文字をステップS1で設定された文字表示属性の表示形態に変えて表示するステップ7のサブルーチンを示す。
ステップS7−1:認識された手書き文字を、設定された色の文字表示属性に変更して表示する。
ステップS7−2:認識された手書き文字を、設定された背景色の文字表示属性に変えて表示する。
ステップS7−3:認識された手書き文字を、設定された描画線太さの文字表示属性に変えて表示する。
【0048】
ステップS7−4:認識された手書き文字を、設定された座標倍率の文字表示属性に変えて表示する。
ステップS7−5:認識された手書き文字を、設定された所定時間点滅表示の文字表示属性に変えて表示する。
ステップS7−6:変更された文字表示属性を、所定時間経過後に元の文字表示属性に戻して表示する。
【0049】
よって、使用者は、色、背景色、描画線太さ、描画サイズ及び点滅表示を含む文字表示属性を任意に組み合わせて設定した表示形態の手書き文字を見て、ペン入力した手書き文字が認識されたか否かを確認することができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、使用者が、手書き文字入力枠に手書き文字をペン入力しながら、ペン入力した手書き文字が認識されたか否かを手書き文字入力枠表示領域内で確認できる構成にしたので、手書き文字認識処理の高速化に伴い、マンマシン性が向上し、手書き文字入力の効率を効果的にあげることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である手書き文字入力装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例による文字表示属性テーブルの構造を示す図である。
【図3】本実施例による表示画面の手書き文字入力枠表示領域及び認識結果表示領域を示す図である。
【図4】本実施例による手書き文字入力処理の手順に応じた表示状態を示す図である。
【図5】本実施例による手書き文字入力処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 主制御部
2 透明タブレット
3 表示部
4 表示制御部
5 プログラムメモリ
6 バッファメモリ
7 文字認識部
8 判定部
9 設定部
10 記憶媒体読取部
11 記憶媒体
12 バス

Claims (3)

  1. 手書き文字を入力する手書き文字入力部と、
    前記手書き文字入力部に入力された手書き文字を認識文字に変換する文字認識部と、
    入力された手書き文字と、該手書き文字に対応し変換された認識文字を同時に表示する表示部と、
    入力された手書き文字が認識されたか否かを判定する判定部と、
    判定結果を判定部から受けた際、表示された手書き文字のうち、認識された手書き文字を、識別可能な表示形態に変えて認識文字と同時に表示するよう表示部を制御する表示制御部と
    を備えたことを特徴とする手書き文字入力装置。
  2. 前記文字認識部より認識された手書き文字を、識別可能な表示形態にて表示部に表示する際の文字表示属性を設定する設定部をさらに備え、前記表示制御部は、手書き文字入力された手書き文字のうち、認識された手書き文字を前記設定部にて設定された文字表示属性が示す表示形態を用いて識別可能に表示するよう表示部を制御することを特徴とする請求項1に記載の手書き文字入力装置。
  3. 手書き文字入力部を用いて手書き文字を入力し、文字認識部を用いて前記手書き文字入力部に入力された手書き文字を認識文字に変換し、表示部に、入力された手書き文字と、該手書き文字に対し変換された認識文字を同時に表示し、判定部を用いて、手書き文字は認識されたか否か判定し、表示制御部を用いて、入力された手書き文字が認識された判定結果を判定部から受け取った際、表示された手書き文字のうち、認識された手書き文字を、識別可能な表示状態に変えて認識文字と同時に表示するよう表示部を制御することを特徴とする手書き文字入力方法。
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