JP4668603B2 - 赤外線低反射加工織編物 - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、ポリアミド系織物に直接染料、酸性染料、含金属染料などのアニオン染料、建染染料、硫化染料および顔料・バインダーを用いてプリントする際、布総面積の70〜95%がアニオン染料および/または建染染料で着色され、同5〜30%が顔料・バインダーでプリントされている、3段階以上の異なる赤外線領域の反射率を有する迷彩加工布が記載されている。
また、特許文献3には、近赤外線透過率50%以上の合成繊維織物表面に染料および/または顔料でプリントし、裏面に顔料および/または赤外線吸収剤を含有する樹脂膜で被覆した迷彩加工布帛が記載されている。
また、本発明の織編物には異形断面糸を用いることもできる。異形断面のものを用いることにより織編物に吸汗性を付与することができる。
測定方法
〔赤外線反射率〕
株式会社島津製作所製UV−3100を用いて生地の可視光および赤外線領域の反射率を測定した。
〔摩擦堅牢度〕
JIS L 0849に準じて測定した。
〔耐光堅牢度〕
JIS L 0842に準じて測定した。
〔洗濯耐久性〕
JIS L 0217の103法に準じて10回繰り返し洗濯した。洗濯前後の布帛表面の変退色程度から判定した。
試料を官能検査にて評価した。
○ 柔らかい
△ 普通
× 硬い
〔赤外線反射率耐久性〕
JIS L 0217の103法に準じて10回繰り返し洗濯した後の1000〜1200nmにおける平均赤外線反射率の上昇値を測定した。
試料を2×3cmの袋状にし、熱電対温度計(ティアンドディ社製 TR−71S)の測定部を包み、発泡スチロールの上に置いた。室温20℃、湿度65%に保たれた室内で、光源にレフランプ(300W)を用い、60cmの高さから試料の表面を300秒間照射し試料の温度を測定し、温度上昇値により蓄熱効果を評価した。この値の大きいものほど吸光蓄熱性が優れる。
処方1
硫化染料
(Diresul Black 4GEV クラリアントジャパン(株)製)
8%owf
ソーダ灰 24%owf
二酸化チオ尿素 18%owf
無水芒硝 30g/L
水 残
ライトグリーン
Disperse Yellow 114 0.4部
Disperse Red 167:1 0.25部
Disperse Blue 60 0.5部
捺染元糊 55部
水 44.3部
Disperse Yellow 114 1.4部
Disperse Red 167:1 0.4部
Disperse Blue 60 1.2部
カーボンブラック顔料 0.04部
捺染元糊 30部
バインダー 8部
(エステル系ウレタン樹脂 大日本インキ化学工業(株)製)
糊改質剤 0.8部
(非イオン系界面活性剤)
ターペン 8部
架橋剤 0.8部
(ブラック化イソシアネート化合物 大日本インキ化学工業(株)製)
水 50部
Disperse Yellow 114 1.6部
Disperse Red 167:1 1.1部
Disperse Blue 60 0.6部
カーボンブラック顔料 0.16部
捺染元糊 30部
バインダー 8部
糊改質剤 0.8部
ターペン 8部
架橋剤 0.8部
水 46部
DISPERSE BLACK P−4 8.0部
(紀和化学工業(株)製)
カーボンブラック顔料 2.5部
捺染元糊 30部
バインダー 8部
糊改質剤 0.8部
ターペン 8部
架橋剤 0.8部
水 41部
実施例1と同様の編物を精練し、ヒートセットを行った。この生地の表面をライトグリーン、ダークグリーン、ブラウン、ブラックの領域に分割分布するような意匠を、下記の処方の色糊にて、表地のポリエステル繊維を捺染し、迷彩柄を作製した。
Disperse Yellow 114 0.4部
Disperse Red 167:1 0.25部
Disperse Blue 60 0.5部
カーボンブラック顔料 0.05部
捺染元糊 30部
バインダー 10部
糊改質剤 1部
ターペン 10部
架橋剤 1部
水 46部
Disperse Yellow 114 1.0部
Disperse Red 167:1 0.4部
Disperse Blue 60 1.2部
カーボンブラック顔料 0.1部
捺染元糊 30部
バインダー 10部
糊改質剤 1部
ターペン 10部
架橋剤 1部
水 46部
Disperse Yellow 114 1.6部
Disperse Red 167:1 1.1部
Disperse Blue 60 0.6部
カーボンブラック顔料 0.3部
捺染元糊 30部
バインダー 10部
糊改質剤 1部
ターペン 10部
架橋剤 1部
水 46部
DISPERSE BLACK P−4 8.0部
カーボンブラック顔料 3.5部
バインダー 10部
糊改質剤 1部
ターペン 10部
架橋剤 1部
水 40部
実施例1と同様の布帛を精練し、ヒートセットを施した。
この生地の表面をライトグリーン、ダークグリーン、ブラウン、ブラックの領域に分割分布するような意匠を、下記の処方の色糊にて、表地のポリエステル繊維を捺染し、迷彩柄を作製した。
Disperse Yellow 114 0.4部
Disperse Red 167:1 0.25部
Disperse Blue 60 0.5部
捺染元糊 55部
水 44.3部
Disperse Yellow 114 1.0部
Disperse Red 167:1 0.4部
Disperse Blue 60 1.2部
捺染元糊 55部
水 42.4部
Disperse Yellow 114 1.6部
Disperse Red 167:1 1.1部
Disperse Blue 60 0.6部
捺染元糊 55部
水 41.4部
DISPERSE BLACK P−4 8.0部
捺染元糊 55部
水 37部
処方2
硫化染料
(Diresul Black 4GEV クラリアントジャパン(株)製)
1%owf
ソーダ灰 24%owf
二酸化チオ尿素 18%owf
無水芒硝 30g/L
水 残
Acid Yellow 127 0.3部
Acid Red 266 0.1部
Acid Blue 120 0.2部
捺染元糊 55部
尿素 5部
染料溶解剤 2部
Acid Yellow 127 1.5部
Acid Red 266 0.2部
Acid Blue 120 0.5部
カーボンブラック顔料 0.04部
捺染元糊 30部
尿素 5部
染料溶解剤 2部
バインダー 8部
糊改質剤 0.8部
ターペン 8部
架橋剤 0.8部
水 43部
Acid Yellow 127 1.7部
Acid Red 266 1.0部
Acid Blue 120 0.2部
カーボンブラック顔料 0.16部
捺染元糊 30部
尿素 5部
染料溶解剤 2部
バインダー 8部
糊改質剤 0.8部
ターペン 8部
架橋剤 0.8部
水 43部
Acid Black 194 8.0部
カーボンブラック顔料 2.5部
捺染元糊 30部
尿素 5.0部
染料溶解剤 2.0部
バインダー 8.0部
糊改質剤 0.8部
ターペン 8.0部
架橋剤 0.8部
水 35部
実施例2の編物を精練し、ヒートセットを施した。この生地の表面をライトグリーン、ダークグリーン、ブラウン、ブラックの領域に分割分布するような意匠を、下記の処方の色糊にて、ナイロン6繊維を捺染し、迷彩柄を作製した。
Acid Yellow 127 0.3部
Acid Red 266 0.1部
Acid Blue 120 0.2部
カーボンブラック顔料 0.05部
捺染元糊 30部
尿素 5部
染料溶解剤 2部
バインダー 10部
糊改質剤 1部
ターペン 10部
架橋剤 1部
水 39部
Acid Yellow 127 1.5部
Acid Red 266 0.2部
Acid Blue 120 0.5部
カーボンブラック顔料 0.1部
捺染元糊 30部
尿素 5部
染料溶解剤 2部
バインダー 10部
糊改質剤 1部
ターペン 10部
架橋剤 1部
水 39部
Acid Yellow 127 1.7部
Acid Red 266 1.0部
Acid Blue 120 0.2部
カーボンブラック顔料 0.3部
捺染元糊 30部
尿素 5部
染料溶解剤 2部
バインダー 10部
糊改質剤 1部
ターペン 10部
架橋剤 1部
水 39部
Acid Black 194 8.0部
カーボンブラック顔料 3.5部
捺染元糊 30部
尿素 5部
染料溶解剤 2部
バインダー 10部
糊改質剤 1部
ターペン 10部
架橋剤 1部
水 33部
処方3
硫化染料
(Diresul Black 4GEV クラリアントジャパン(株)製)
0.2%owf
ソーダ灰 24%owf
二酸化チオ尿素 18%owf
無水芒硝 30g/L
水 残
処方2
硫化染料
(Diresul Black 4GEV クラリアントジャパン(株)製)
1%owf
ソーダ灰 24%owf
二酸化チオ尿素 18%owf
無水芒硝 30g/L
水 残
実施例1の編物を精練、ヒートセットを施した。浸染により、下記処方4を用い、100℃で30分間ナイロン6の染色を行った。
処方4
Acid Black 194 0.5%owf
アニオン/弱カチオン活性剤配合物 0.3g/L
酢酸 0.5cc/L
水 残
実施例1の編物を精練、ヒートセットを施した。浸染により、下記処方5を用い、130℃で30分間ポリエステルの染色を行った。
処方5
Disperse Orenge 73 0.56%owf
Disperse Red 167:1 0.10%owf
Disperse Blue 79 0.24%owf
均染剤 0.3g/L
酢酸 0.5cc/L
水 残
2.ダークグリーン
3.ブラウン
4.ブラック
Claims (5)
- 該硫化染料で無地染めした上に、ポリアミド繊維からなる織編物に対しては酸性染料と顔料、ポリアミド繊維を織編物に均一に分布させたポリエステル繊維からなる織編物に対しては分散染料と顔料を用いて染色し、多段階の赤外線反射率を示す迷彩柄を有する請求項1記載の赤外線低反射加工織編物。
- ポリアミド繊維を織編物に均一に分布させたポリエステル繊維からなる織編物のポリアミド繊維の混率が5〜70%である請求項1または2記載の赤外線低反射加工織編物。
- 少なくともライトグリーン部を含む多段階の赤外線反射率を示す迷彩柄が形成されており、JIS L 0217 103法にて10回洗濯後の変退色が4級以上で、前記ライトグリーン部の1000〜1200nmの赤外線反射率の洗濯前からの低下率が1%以内であり、吸光蓄熱性評価方法において、300秒後に10℃以上の吸光蓄熱性を有する請求項1乃至3のいずれか1項記載の赤外線低反射率加工織編物。
- ポリアミド繊維からなる織編物またはポリアミド繊維を織編物に均一に分布させたポリエステル繊維からなる織編物を、硫化物および還元剤を含まず且つ硫黄の二重結合をもたない、下記の化学式1で示される硫化染料を用いて無地染めして、600〜1200nmの赤外線波長領域にわたって65%以下の赤外線反射率を示す織編物とし、次いで該織編物を、ポリアミド繊維からなる織編物に対しては酸性染料と顔料、ポリアミド繊維を織編物に均一に分布させたポリエステル繊維からなる織編物に対しては分散染料と顔料を用いて600〜1200nmの赤外線波長領域にわたって65%以下の多段階の赤外線反射率を示す迷彩柄に染色すること特徴とする迷彩加工織編物の製造方法。
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