JP4668155B2 - 帯電ローラ及びプロセスカートリッジ - Google Patents
帯電ローラ及びプロセスカートリッジ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4668155B2 JP4668155B2 JP2006269624A JP2006269624A JP4668155B2 JP 4668155 B2 JP4668155 B2 JP 4668155B2 JP 2006269624 A JP2006269624 A JP 2006269624A JP 2006269624 A JP2006269624 A JP 2006269624A JP 4668155 B2 JP4668155 B2 JP 4668155B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- layer
- charging roller
- charging
- coating layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
Description
また、前記課題は、上記本発明の帯電ローラを具備していることを特徴とするプロセスカートリッジによって達成される。
本発明者等は、帯電ローラの被覆層の形成に用いるシームレスチューブについて鋭意検討を行った。この検討により、シームレスチューブを押出成型により作製する際、熱可塑性エラストマーに融点が110℃以上、170℃以下である炭化水素系ワックスを配合すると、配合したカーボンブラック等の顔料等の分散が良くなることを見出し本発明を完成するに到った。
本発明のプロセスカートリッジは、本発明の帯電ローラーを具備する。本発明のプロセスカートリッジの実施形態の一例を図2に示す。本発明のプロセスカートリッジは、上述したように、本発明の帯電ローラーを具備することを特徴とするものであり、電子写真感光体、露光手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段等は、特に限定されるものではない。
[ローラ作製例1](ローラの作製)
導電性基体として、鉄材を押出成形により、直径6mmの棒材に押出し、長さ244mmに切断後、化学メッキを厚さ約3μm施したものを用意した。次に、弾性層の材料として、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)(EPT4070、商品名、三井化学(株)製)を100部、カーボンブラック(ケッチェンブラックEC、商品名、ライオン(株)、一次粒径30nm、比表面積1200(m2/g)、DBP吸油量500(cm3/100g)、pH9.0)を14部、加硫剤及びその他の添加剤を適量用意した。前記エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)に、前記カーボンブラック、加硫剤及びその他の添加剤を加え、2本ローラで混練分散し、ゴムコンパウンドを得た。得られたゴムコンパウンドを単軸押出機でチューブ状に押し出し、160℃、0.7MPaの水蒸気中で30分間加熱して加硫を行い、直径12.5mm、長さ244mm、中心部に直径4mmの孔を有する弾性チューブを作製した。表面に導電性接着剤を塗布した上記導電性基体上にこの弾性チューブを被覆し、続いて200℃、0.7MPaの水蒸気中で30分間加硫した後、端部のゴムを導電性基体の端面より10mm内側にて両端カットして、不要な弾性チューブ端部を除いた。その後、研磨によって直径11.5mmの弾性層を有するローラ(支持部材)を得た。
[チューブ作製例1](チューブ1の作製)
チューブ1の外層(最表面層)を形成するための樹脂材料ペレットを次のようにして準備した。まず、スチレン系の熱可塑性エラストマー(ダイナロン4600P、商品名、JSR(株)製)100部、炭化水素系ワックス(ビスコール550P、商品名、三洋化成工業(株)製、融点152℃)5部、カーボンブラック(スペシャルブラック550、商品名、デグサ(株)製)70部、酸化マグネシウム(スターマグ、商品名、神島化学(株)製)10部、ステアリン酸カルシウム(カルシウムステアレート、商品名、日本油脂(株)製)1部を添加し、加圧式ニーダーを用いて20℃〜220℃で溶融混練した後、冷却し、粉砕機で粉砕し、押出温度140℃〜200℃で押出機を用いて造粒しペレットAO1を作製した。
熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU クラミロンU、商品名、(株)クラレ製)100部、カーボンブラック(ケッチェンブラックEC、商品名、ライオン(株)製)16部、酸化マグネシウム(スターマグ、商品名、神島化学(株)製)10部、ステアリン酸カルシウム(カルシウムステアレート、商品名、日本油脂(株)製)1部を添加し、加圧式ニーダーを用いて180℃で15分間混練した後、冷却し、粉砕機で粉砕し、押出温度180℃で押出機を用いて造粒しペレットAN1を作製した。
内径φ16.5mmのダイスと外径φ18.5mmのポイントを備えた二層押出機で、押出温度160℃、チューブ引き取り速度2.5mm/sで押し出し、成型後、サイジング、冷却工程を経て、チューブ内径φ11.1mm、最表面層の厚さ100μm、内層の厚さ400μm、長さ25cmのシームレスチューブ(チューブ1)を得た。
スチレン系の熱可塑性エラストマー(ダイナロン4600P、商品名、JSR(株)製)の配合量を80部、炭化水素系ワックス(ビスコール550P、商品名、三洋化成工業(株)製、 融点152℃)の配合量を10部とし、さらに、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂(テクノABS110、商品名、テクノポリマー(株)製)20部を配合したこと以外はチューブ作製例1と同様にしてチューブ2を作製した。
炭化水素系ワックスをサンワックス171−P(商品名、三洋化成工業(株)製、融点107℃)としたこと以外はチューブ作製例1と同様にしてチューブ3を作製した。
炭化水素系ワックスを用いなかったこと以外はチューブ作製例1と同様にして、チューブ4を作製した。
上記チューブ製造例1及び2にて得られたチューブ1、2の各々に、前記ローラ作製例1にて作製したローラ(支持部材)をチューブ被覆装置(不図示)により嵌め込み、圧密着させて被覆し、帯電ローラ1及び2の各々を作製した。
上記チューブ製造例3及び4にて得られたチューブ3及び4の各々を用いたこと以外は実施例1と同様にして、帯電ローラ3及び4の各々を作製した。
上記実施例及び比較例にて作製した帯電ローラを目視で検査し、核の大きさが0.5mm以上のフィッシュ・アイの個数をカウントし、帯電ローラ1本当りのフィッシュ・アイの個数を求めた。
上記実施例及び比較例にて作製したチューブのウェルドラインを目視で検査し、下記基準に基づき評価した。
○:ウエルドラインが、極軽微にみられる
×:ウエルドラインが、顕著にみられる
チューブを、チューブ引き取り速度2.5mm/s及び10mm/sで作製し、得られたチューブの形状を目視で検査し、下記基準に基づき評価した。
○:真直ぐな円筒状のチューブであった
△:曲がった円筒状のチューブであった
×:曲がった円筒状ではないチューブであった
実施例及び比較例で得られた帯電ローラをプロセスカートリッジ(キヤノン(株)製、LBP3210用CRG、商品名)に帯電ローラとして組み込み、そのプロセスカートリッジをレーザービームプリンター(キヤノン(株)製、LBP3210、商品名)に装着し、23±2℃、55±5%RHの条件の下で画像出しを行い、得られた画像を目視で検査し、下記基準に基づき評価した。
○:フィッシュ・アイによる黒ポチ無し
△:フィッシュ・アイによる黒ポチが軽微にみられた
×:フィッシュ・アイによる黒ポチ及びウェルドラインによる黒スジが顕著にみられた
表1の結果は、帯電ローラの最表面層が、融点が110℃以上、170℃以下の炭化水素系ワックスを含有すると、帯電ローラ表面のフィッシュ・アイが低減することを示している。また、これにより安定かつ良好な均一帯電特性と出力画像品質が得られる帯電ローラ及び該帯電ローラを有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供することが可能となった。
B 弾性層
C 被覆層
D 内層
E 外層(最表面層)
11 帯電ローラ
12 電源
13 電子写真感光体
14 画像露光
15 現像手段
16 転写手段
17 転写材
18 像定着手段
19 クリーニング手段
20 レール
21 プロセスカートリッジ
Claims (4)
- 導電性基体の外周上に、弾性層と、該弾性層上に、単一又は複数の層からなる被覆層と、を有する帯電ローラにおいて、該被覆層の少なくとも最表面層がシームレスチューブであり、該最表面層が、少なくとも熱可塑性エラストマーと、融点が110℃以上、170℃以下である炭化水素系ワックスを含有することを特徴とする帯電ローラ。
- 前記最表面層が、炭化水素系ワックスを0.1質量%以上、20質量%以下含有する材料から形成されていることを特徴とする請求項1記載の帯電ローラ。
- 前記最表面層が、スチレン系熱可塑性エラストマーと、カーボンブラックと、無機顔料と、前記炭化水素系ワックスを含有する請求項1又は2記載の帯電ローラ。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の帯電ローラを具備していることを特徴とするプロセスカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006269624A JP4668155B2 (ja) | 2006-09-29 | 2006-09-29 | 帯電ローラ及びプロセスカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006269624A JP4668155B2 (ja) | 2006-09-29 | 2006-09-29 | 帯電ローラ及びプロセスカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008089870A JP2008089870A (ja) | 2008-04-17 |
JP4668155B2 true JP4668155B2 (ja) | 2011-04-13 |
Family
ID=39374103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006269624A Expired - Fee Related JP4668155B2 (ja) | 2006-09-29 | 2006-09-29 | 帯電ローラ及びプロセスカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4668155B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000075595A (ja) * | 1998-08-26 | 2000-03-14 | Fuji Xerox Co Ltd | 帯電部材および帯電装置 |
JP2004004785A (ja) * | 2002-04-19 | 2004-01-08 | Canon Inc | 導電性部材、これを用いた電子写真装置およびプロセスカートリッジ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3184026B2 (ja) * | 1993-11-10 | 2001-07-09 | キヤノン株式会社 | 帯電部材及び電子写真装置 |
-
2006
- 2006-09-29 JP JP2006269624A patent/JP4668155B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000075595A (ja) * | 1998-08-26 | 2000-03-14 | Fuji Xerox Co Ltd | 帯電部材および帯電装置 |
JP2004004785A (ja) * | 2002-04-19 | 2004-01-08 | Canon Inc | 導電性部材、これを用いた電子写真装置およびプロセスカートリッジ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008089870A (ja) | 2008-04-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6771920B2 (en) | Charging roller including a conductive cover layer being formed of a seamless tube, process cartridge and electrophotographic image forming apparatus including such a charging roller | |
US7171141B2 (en) | Charging roller, process cartridge and electrophotographic apparatus | |
JPWO2006088237A1 (ja) | 帯電ロール、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP4262000B2 (ja) | 導電性ローラ、導電性ローラの製造方法及び電子写真装置 | |
JP5222510B2 (ja) | ローラ、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP4668155B2 (ja) | 帯電ローラ及びプロセスカートリッジ | |
JP5103105B2 (ja) | 帯電ローラ、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2009122361A (ja) | 帯電部材用被覆チューブ、その製造方法、帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2010048869A (ja) | ローラ、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2008070759A (ja) | 帯電ローラ、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP5114083B2 (ja) | 帯電ローラ、画像形成装置用カートリッジ及び画像形成装置 | |
US7283771B2 (en) | Charging roller | |
JPH11160958A (ja) | 帯電部材及び電子写真装置 | |
JP3862171B2 (ja) | 帯電ローラー、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP5191085B2 (ja) | 帯電ローラー | |
JP6554806B2 (ja) | 導電性部材、帯電装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、および導電性部材の製造方法 | |
JP4739968B2 (ja) | 帯電ロール、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2004326099A (ja) | 帯電ローラー、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2009014834A (ja) | 帯電ローラー及び前記帯電ローラーを有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2006234898A (ja) | 導電性部材の製造方法及び電子写真用導電性部材 | |
JP2005292633A (ja) | 帯電ローラー、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP4437926B2 (ja) | 導電性シームレスチューブの製造方法 | |
JP2004037785A (ja) | 接触帯電装置およびプロセスカートリッジ | |
JP2000284571A (ja) | 帯電部材及び電子写真装置 | |
JP2005315978A (ja) | 帯電ローラー、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101013 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101209 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110104 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110112 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4668155 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |