JP4668073B2 - スラッジ回収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スラッジ含有液状物からスラッジを除去、回収するスラッジ回収装置に関するものである。
スラッジを含有する液状物からスラッジを除去するにあたって、回転ドラムと、この回転ドラム内に配置されたスクレーパとを同期回転させて回転ドラム内のスラッジ含有液状物に遠心分離を施すとともに、エアクラッチおよびストッパにより、回転ドラムを固定する一方、スクレーパのみを回転させて回転ドラム内からスラッジを掻き出すスラッジ回収装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−85129号公報
しかしながら、特許文献1に開示のスラッジ回収装置においては、エアクラッチを用いているため、エアクラッチに対するエア供給装置やエア配管などが必要である。また、エアクラッチおよびストッパを各々、制御する必要がある。このため、スラッジ回収装置の構成が複雑な分、小型化が困難で、かつ、コストが嵩んでしまうという問題点がある。
以上の問題に鑑みて、本発明の課題は、小型化および低コスト化を図ることのできるスラッジ回収装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、回転ドラムと、該回転ドラム内に配置されたスクレーパとを同期回転させて前記回転ドラム内のスラッジ含有液状物に遠心分離を施すとともに、前記回転ドラムおよび前記スクレーパのうちの一方を回転させて前記回転ドラム内からスラッジを掻き出すスラッジ回収装置において、前記回転ドラムから上方に延びた円筒状の回転ドラム駆動軸と、前記スクレーパから前記回転ドラム駆動軸の内側に同軸状に延びたスクレーパ駆動軸と、前記回転ドラム駆動軸を介して前記回転ドラムを回転駆動可能な回転ドラム駆動機構と、前記スクレーパ駆動軸を介して前記スクレーパを回転駆動可能なスクレーパ駆動機構とを有し、前記回転ドラム駆動軸と前記スクレーパ駆動軸との間に第1の一方向クラッチが配置され、前記回転ドラム駆動軸と前記回転ドラム駆動機構との間、および前記スクレーパ駆動軸と前記スクレーパ駆動機構との間のいずれか一方に第2の一方向クラッチが配置され、遠心分離時には、前記回転ドラム駆動機構および前記スクレーパ駆動機構のうちの一方の駆動機構が回転駆動力を発生し、スラッジ掻き出し時には、前記回転ドラム駆動機構および前記スクレーパ駆動機構のうちの他方の駆動機構が回転駆動力を発生する一方、前記一方の駆動機構は制動力を発生させることを特徴とする。
本発明においては、例えば、前記第2の一方向クラッチは、前記スクレーパ駆動軸と前記スクレーパ駆動機構との間に配置され、遠心分離時には、前記回転ドラム駆動機構が前記一方の駆動機構として前記回転ドラムを回転させ、スラッジ掻き出し時には、前記スクレーパ駆動機構が前記他方の駆動機構として前記スクレーパを回転駆動する一方、前記回転ドラム駆動機構は前記回転ドラムに制動力を印加する。
本発明では、遠心分離時に、回転ドラム駆動機構が回転ドラム駆動軸を回転駆動し、スクレーパ駆動機構は、スクレーパの回転駆動を停止した状態にある。この状態において、回転ドラム駆動軸の回転は、回転ドラム駆動軸とスクレーパ駆動軸との間に配置された第1の一方向クラッチを介してスクレーパ駆動軸に伝達され、回転ドラムおよびスクレーパが同期回転する。また、スクレーパ駆動機構は、スクレーパ駆動軸の回転駆動を停止した状態にあるため、スクレーパ駆動軸からスクレーパ駆動機構への回転伝達は、第2の一方向クラッチによって自動的に遮断されているので、回転ドラム駆動機構に余計な負荷がかからず、遠心分離時の負荷を大幅に軽減できる。これに対して、スラッジ掻き出し時には、スクレーパ駆動機構が回転駆動力を発生させる一方、回転ドラム駆動機構は、回転ドラム駆動軸に制動力を印加する。この状態において、スクレーパ駆動機構の回転駆動力は、第2の一方向クラッチを介してスクレーパ駆動軸に伝達される一方、スクレーパ駆動軸から回転ドラム駆動軸への回転伝達は、第1の一方向クラッチによって自動的に遮断されている。従って、スクレーパのみが回転し、回転ドラムは回転しない。このように本発明では、遠心分離時とスラッジ掻き出し時の切り換えは、回転ドラム駆動機構およびスクレーパ駆動機構でのモータ制御を行うだけで第1の一方向クラッチと第2の一方向クラッチとにより自動的に行われるため、エアクラッチを用いた場合と比較して、構成の簡素化を図ることができる。また、スラッジ掻き出し時の回転ドラムの制動は、回転ドラム駆動機構の制動力により行われるので、ストッパを設ける必要がない。それ故、ストッパおよびクラッチの各々に対する制御も不要であるため、構成の簡素化を図ることができる。よって、本発明によれば、構成の簡素化を図ることができるので、スラッジ回収装置の小型化および低コスト化を図ることができる。
なお、前記第2の一方向クラッチは、前記回転ドラム駆動軸と前記回転ドラム駆動機構との間に配置され、遠心分離時には、前記スクレーパ駆動機構が前記一方の駆動機構として前記スクレーパを回転させ、スラッジ掻き出し時には、前記回転ドラム駆動機構が前記他方の駆動機構として前記回転ドラムを回転駆動する一方、前記スクレーパ駆動機構は前記スクレーパに制動力を印加するように構成してもよい。このように構成した場合も、遠心分離時とスラッジ掻き出し時の切り換えは、回転ドラム駆動機構およびスクレーパ駆動機構でのモータ制御を行うだけで第1の一方向クラッチと第2の一方向クラッチとにより自動的に行われるため、エアクラッチを用いた場合と比較して、構成の簡素化を図ることができる。また、スラッジ掻き出し時の回転ドラムの制動は、回転ドラム駆動機構の制動力により行われるので、ストッパを設ける必要がない。それ故、ストッパおよびクラッチの各々に対する制御も不要であるため、構成の簡素化を図ることができる。よって、スラッジ回収装置の小型化および低コスト化を図ることができる。
本発明において、前記一方の駆動機構は、駆動源としてブレーキモータを備えていることが好ましい。このように構成すると、遠心分離時とスラッジ掻き出し時の切り換えは、回転ドラム駆動機構およびスクレーパ駆動機構でのモータ制御のみで行うことができ、かつ、スラッジ掻き出し時に十分な制動力を発揮することができる。
本発明において、前記第1の一方向クラッチおよび前記第2の一方向クラッチは、いずれも前記回転ドラム駆動軸および前記スクレーパ駆動軸に対して同軸状に配置されたリング形状を有していることが好ましい。このように構成すると、前記第1の一方向クラッチおよび前記第2の一方向クラッチを前記回転ドラム駆動軸および前記スクレーパ駆動軸に対して直接、設けることができるので、構成の簡素化を図ることができ、スラッジ回収装置の小型化および低コスト化を図ることができる。
本発明において、前記スラッジ含有液状物は、例えば、スラッジを含有する工作機械用クーラント液である。
本発明に係るスラッジ回収装置においては、遠心分離時とスラッジ掻き出し時の切り換えは、回転ドラム駆動機構およびスクレーパ駆動機構でのモータ制御を行うだけで第1の一方向クラッチと第2の一方向クラッチとにより自動的に行われるため、エアクラッチを用いた場合と比較して、構成の簡素化を図ることができる。また、スラッジ掻き出し時の回転ドラムの制動は、回転ドラム駆動機構の制動力により行われるので、ストッパを設ける必要がない。それ故、ストッパおよびクラッチの各々に対する制御も不要であるため、構成の簡素化を図ることができる。よって、本発明によれば、構成の簡素化を図ることができるので、スラッジ回収装置の小型化および低コスト化を図ることができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したスラッジ回収装置について説明する。
(全体構成)
図1(a)、(b)、(c)は、それぞれ、本発明を適用したスラッジ回収装置における平面図、正面図、および右側面図である。
図1に示すように、本形態におけるスラッジ回収装置1は、金属を切削加工する際に使用したスラッジ含有のクーラント液に遠心分離を施すことにより、スラッジ含有クーラント液からスラッジを除去、回収するもので、外郭は、箱状のケース体2によって形成されている。ケース体2の内部には箱状のフレーム3が配置され、その内部には、図2を参照して後述する遠心分離用の回転ドラムが配置されている。また、ケース体2の内部には、スラッジ含有のクーラント液を工作機械の側から吸入してフレーム3内部の回転ドラム内に供給する吸入用ポンプ31と、遠心分離によりスラッジを除去、回収した後のクーラント液を再び、工作機械に戻す吐出用ポンプ32とを備えており、これらの動作は、コントロールボックス20に格納された制御装置より制御される。
(スラッジ回収装置の詳細な構成)
図2は、図1(a)のA−A´における拡大断面図である。図2に示すように、本形態のスラッジ回収装置1は、フレーム3の内部に内側ハウジング33と外側ハウジング39を備えており、内側ハウジング33と外側ハウジング39との間に区画された空間によって、スラッジが除去されたクーラント液の排出路21が構成されている。排出路21の底部には、図1に示す吐出用ポンプ32に接続された配管38が接続されるジョイント23が取り付けられている。また、内側ハウジング33の底部にはドレン配管(図示せず)が接続されるジョイント22が取り付けられている。内側ハウジング33の内部には、有底円筒状の回転ドラム8が配置され、回転ドラム8の内側には複数枚の羽根状のスクレーパ9が配置されている。
回転ドラム8の底部中央にはスラッジ掻き出し用の開口部80が形成されている。また、開口部80には、回転ドラム8内にスラッジ含有のクーラント液を吐出するためのノズル37が配置されている。ノズル37は、配管36を介して、図1に示す吸入用ポンプ31に接続されている。
回転ドラム8の上方位置には、円筒状の回転ドラム駆動軸81が上方に延びており、この回転ドラム駆動軸81の下端部は、回転ドラム8の上端部がボルトにより固定される円環状のフランジ部811になっている。フランジ部811には、複数の穴812が形成されており、この穴812を介して、回転ドラム8の内部と排出路21とが連通している。
フレーム3の上端部には、ボルトにより貼り合わされた板状の蓋材34と固定板35が固定されており、固定板35には円筒状のスリーブ30が固定されている。また、スリーブ30の内側には一対のベアリング軸受82が配置され、これらのベアリング軸受82によって、回転ドラム駆動軸81がスリーブ30に対して軸線周りに回転可能に支持されている。
スクレーパ9の上方位置ではスクレーパ駆動軸91が上方に延びており、このスクレーパ駆動軸91の下端部には、スクレーパ9がボルトにより固定されている。スクレーパ駆動軸91は、回転ドラム駆動軸81の内側において回転ドラム駆動軸81と同軸状に延びており、回転ドラム駆動軸81の上端部から突出している。ここで、スクレーパ駆動軸91は、回転ドラム駆動軸81の内側に対して一対のベアリング軸受93により軸線周りに回転可能に支持されている。
回転ドラム駆動軸81に対しては、回転ドラム駆動機構4が構成されており、この回転ドラム駆動機構4は、フレーム3の側面部に固定されたブレーキモータ40と、このブレーキモータ40の出力軸に連結されたタイミングプーリ41と、このタイミングプーリ41と回転ドラム駆動軸81の外周側に取り付けられたタイミングプーリ42とを接続するタイミングベルト43とを備えている。
スクレーパ駆動軸91に対してはスクレーパ駆動機構5が構成されており、スクレーパ駆動機構5は、フレーム3の側面部に固定されたギヤードモータ50と、このギヤードモータ50の出力軸に連結されたタイミングプーリ51と、このタイミングプーリ51とスクレーパ駆動軸91の外周側に同軸状に取り付けられたタイミングプーリ52とを接続するスクレーパ用タイミングベルト53とを備えている。
ここで、回転ドラム駆動軸81とスクレーパ駆動軸91との間に形成された環状隙間内には、一対の第1の一方向クラッチ6が軸線方向で離間する2箇所に配置されている。ここで、第1の一方向クラッチ6は、後述するリング状のローラクラッチからなり、回転ドラム駆動軸81およびスクレーパ駆動軸91に対して同軸状に配置されている。
また、スクレーパ駆動軸91とタイミングプーリ52との間に形成された環状隙間内には、第2の一方向クラッチ7が配置されている。第2の一方向クラッチ7も、第1の一方向クラッチ6と同様、後述するリング状のローラクラッチからなり、回転ドラム駆動軸81およびスクレーパ駆動軸91に対して同軸状に配置されている。
(一方向クラッチの構成)
図3(a)、(b)は、遠心分離時の第2の一方向クラッチ7および第1の一方向クラッチ6の動作を示す説明図であり、各々、図2のB−B´拡大断面図、および図2のC−C´断面図に相当する。図3(c)、(d)は、スラッジ掻き出し時の第2の一方向クラッチ7および第1の一方向クラッチ6の動作を示す説明図であり、各々、図2のB−B´拡大断面図、および図2のC−C´断面図に相当する。
図3(b)、(d)に示すように、第1の一方向クラッチ6は、スクレーパ駆動軸91と一体に回転する内輪614と、回転ドラム駆動軸81と一体に回転する外輪613とを備えたリング形状を備えており、外輪613と内輪614との間には、保持器617を間に挟んで周方向に配置された複数のローラ615(係合子)と、複数のローラ615を内輪614の外周面および外輪613の内周面に対して係合する方向に押圧するバネ616とを備えている。内輪614としては、スクレーパ駆動軸91の外周面自身により形成された構成、あるいはスクレーパ駆動軸91の外周面に固定されたリング体を用いた構成を採用でき、外輪613としては、回転ドラム駆動軸81の内周面自身により形成された構成、あるいは回転ドラム駆動軸81の内周面に固定されたリング体を用いた構成を採用できる。
図3(a)、(c)に示すように、第2の一方向クラッチ7は、スクレーパ駆動軸91と一体に回転する内輪714と、タイミングプーリ52と一体に回転する外輪713とを備えたリング形状を備えており、外輪713と内輪714との間には、保持器717を間に挟んで周方向に配置された複数のローラ715(係合子)と、複数のローラ715を内輪714の外周面および外輪713の内周面に対して係合する方向に押圧するバネ716とを備えている。内輪714としては、スクレーパ駆動軸91の外周面自身により形成された構成、あるいはスクレーパ駆動軸91の外周面に固定されたリング体を用いた構成を採用でき、外輪713としては、タイミングプーリ52の内周面自身により形成された構成、あるいはタイミングプーリ52の内周面に固定されたリング体を用いた構成を採用できる。
このような一方向クラッチ6、7において、外輪613、713の内周面には、複数の凹部618、718が円周方向に略等間隔で形成されており、凹部618、718の内周面がカム面619、719を構成している。複数のローラ615、715は、保持器617、717によって凹部618、718内を周方向に移動可能に支持されている。バネ616、716は、保持器617、717とローラ615、715との間に配置され、ローラ615、715を円周方向に弾性的に押圧している。
従って、図3(b)、(c)に示すように、ローラ615、715がバネ616、716により凹部618、718において隙間が狭い部分に楔状に食い込んだ状態では、内輪614、714と外輪613、713とは、ローラ615、715を介して噛み合い状態となり同期回転する(ロック状態)。
これに対して、図3(a)、(d)に示すようにローラ615、715が凹部618、718において隙間が狭い部分より広い部分に変位して解放された状態では、内輪614、714と外輪613、713との間で回転力の伝達が行われない(オーバーラン状態)。
(スラッジ回収装置での遠心分離動作)
このように構成されたスラッジ回収装置1において、金属を切削加工する際等に使用したクーラント液から、スラッジを遠心分離する遠心分離工程においては、吸入用ポンプ31により、配管36、ノズル37、および開口部80を介して回転ドラム8の内部に対して、スラッジを含有するクーラント液を導入する。次に、回転ドラム駆動機構4のブレーキモータ40を駆動させ、タイミングプーリ41、タイミングベルト43、およびタイミングプーリ42を介して回転ドラム駆動軸81を反時計回りCCWに回転させる。これにより回転ドラム駆動軸81に接続された回転ドラム8が反時計回りCCWに回転する。
その際、スクレーパ駆動機構5のギヤードモータ50は停止している。但し、図3(b)に示すように、第1の一方向クラッチ6はロック状態となるため、回転ドラム駆動軸81の回転力はスクレーパ駆動軸91へと伝達され、これによりスクレーパ9と回転ドラム8とが反時計回りCCWに一体となって同期回転を行う。その際、図3(a)に示すように、第2の一方向クラッチ7では、スクレーパ駆動軸91(内輪714)の反時計回りCCWの回転によりオーバーラン状態となるため、スクレーパ駆動軸91の回転力はタイミングプーリ95に伝達されず、タイミングプーリ95は静止状態を維持する。
このようにして、クーラント液に含まれていたスラッジが回転ドラム8の内壁に向けて遠心分離され、クーラント液が再生される。再生されたクーラント液は、回転ドラム駆動軸81のフランジ部811の穴812を介して排出路21に流出し、吐出用ポンプ32により、スラッジ回収装置1の外部(工作機械側)へと戻される。
(スラッジ回収装置でのスラッジ掻き出し動作)
遠心分離工程により回転ドラム8の内壁に固着したスラッジを掻き出すスラッジ掻き出し工程においては、まず、スクレーパ駆動機構5のギヤードモータ50を駆動させ、タイミングプーリ51、タイミングベルト53、タイミングプーリ52を回転させる。その際、回転ドラム駆動機構4のブレーキモータ40には、制動力を発揮するような給電が行われる。従って、タイミングプーリ41、タイミングベルト43、およびタイミングプーリ42に制動力が加わり、回転ドラム駆動軸81は回転しない。
従って、図3(c)に示すように、第2の一方向クラッチ7は、タイミングプーリ95の反時計周りCCWの回転によりロック状態となるため、スクレーパ用タイミングプーリ95の回転力はスクレーパ駆動軸91へと伝達される。これに対して、図3(d)に示すように、第1の一方向クラッチ6では、スクレーパ駆動軸91の反時計周りCCWの回転によりオーバーラン状態となるため、スクレーパ駆動軸91の回転力は回転ドラム駆動軸81に伝達されない。従って、回転ドラム8が停止した状態を維持しつつ、スクレーパ9のみを回転させることができるので、回転ドラム8の内壁に固着したスラッジをスクレーパ9により掻き出すことができるとともに、スラッジを開口部80から回転ドラム8の下に掻き出し、回収することができる。
このように、本形態のスラッジ回収装置1によれば、遠心分離工程およびスラッジ掻き出し工程により、スラッジの回収およびクーラント液の再生を行うことができる。その際の条件は、コントールボックス20内に構成された制御装置でのタイマー設定によって任意に設定できる。例えば、運転開始以降、まず、スラッジ掻き出し動作を行った後、遠心分離工程を行い、次に、スラッジ掻き出し動作を行うなど、遠心分離工程とスラッジ掻き出し動作とを交互に連続して行えば、スラッジの回収およびクーラント液の再生を連続的に行うことができる。また、スラッジ掻き出し動作−遠心分離工程−スラッジ掻き出し動作を一サイクルとするスラッジの回収およびクーラント液の再生を間欠的に行うこともできる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態におけるスラッジ回収装置1では、遠心分離時に、回転ドラム駆動機構4のブレーキモータ40が回転ドラム駆動軸81を回転駆動し、スクレーパ駆動機構5のギヤードモータ50は、スクレーパ9の回転駆動を停止した状態にある。この状態において、回転ドラム駆動軸81の回転は、回転ドラム駆動軸81とスクレーパ駆動軸91との間に配置された第1の一方向クラッチ6を介してスクレーパ駆動軸91に伝達され、回転ドラム8およびスクレーパ9が同期回転する。また、スクレーパ駆動機構5は、スクレーパ駆動軸91の回転駆動を停止した状態にあるため、スクレーパ駆動軸91からスクレーパ駆動機構5への回転伝達は、第2の一方向クラッチ7によって自動的に遮断されているので、回転ドラム駆動機構4に余計な負荷がかからず、遠心分離時の負荷を大幅に軽減できる。これに対して、スラッジ掻き出し時には、スクレーパ駆動機構5のギヤードモータ50が回転駆動力を発生させる一方、回転ドラム駆動機構4のブレーキモータ40は、回転ドラム駆動軸81に制動力を印加した状態にある。この状態において、スクレーパ駆動機構5の回転駆動力は、第2の一方向クラッチ7を介してスクレーパ駆動軸91に伝達される一方、スクレーパ駆動軸91から回転ドラム駆動軸81への回転伝達は、第1の一方向クラッチ6によって自動的に遮断されているので、スクレーパ9のみが回転し、回転ドラム8が回転しない。
このように本形態では、遠心分離時とスラッジ掻き出し時の切り換えは、回転ドラム駆動機構4およびスクレーパ駆動機構5のモータ制御を行うだけで第1の一方向クラッチ6と第2の一方向クラッチ7とにより自動的に行われるため、エアクラッチを用いた場合と比較して、構成の簡素化を図ることができる。また、スラッジ掻き出し時の回転ドラム8の制動は、回転ドラム駆動機構4の制動力により行われるので、ストッパを設ける必要がない。それ故、ストッパおよびエアクラッチの各々に対する制御も不要であるため、構成の簡素化を図ることができる。それ故、スラッジ回収装置1の小型化および低コスト化を図ることができる。
また、本形態において、回転ドラム駆動機構4は、駆動源としてブレーキモータ40を備えているため、他の機構部品で制動力を発生させる必要がない。従って、遠心分離時とスラッジ掻き出し時の切り換えは、回転ドラム駆動機構4およびスクレーパ駆動機構5でのモータ制御のみで行うことができ、かつ、スラッジ掻き出し時に十分な制動力を発揮することができる。
さらに、本形態では、第1の一方向クラッチ6および前記第2の一方向クラッチ7として回転ドラム駆動軸81およびスクレーパ駆動軸91に対して同軸状に配置されたリング形状のものを用いたため、第1の一方向クラッチ6および第2の一方向クラッチ7を回転ドラム駆動軸81およびスクレーパ駆動軸91に対して直接、設けることができる。それ故、スラッジ回収装置1の構成の簡素化を図ることができ、スラッジ回収装置1の小型化および低コスト化を図ることができる。
[その他の実施の形態]
上記形態においては、スラッジ回収装置1では、第2の一方向クラッチ7をスクレーパ駆動軸91とスクレーパ駆動機構5との間に配置したが、第2の一方向クラッチ7を回転ドラム駆動軸81と回転ドラム駆動機構4との間に配置してもよい。この場合、遠心分離時には、スクレーパ駆動機構5がスクレーパ駆動軸91を回転駆動し、回転ドラム駆動機構4は、回転ドラム8の回転駆動を停止した状態にある一方、スラッジ掻き出し時には、回転ドラム駆動機構4が回転駆動力を発生させ、スクレーパ駆動機構5は、スクレーパ駆動軸91に制動力を印加する。このように構成した場合も、遠心分離時とスラッジ掻き出し時の切り換えは、第1の一方向クラッチ6と第2の一方向クラッチ7とにより自動的に行われるため、エアクラッチを用いた場合と比較して、構成の簡素化を図ることができる。また、スラッジ掻き出し時の回転ドラム8の制動は、回転ドラム駆動機構4の制動力により行われるので、ストッパを設ける必要がない。それ故、ストッパおよびクラッチの各々に対する制御も不要であるため、構成の簡素化を図ることができる。
上記形態においては、スラッジを除去済みのクーラント液を直接、吐出用ポンプ32によりスラッジ回収装置1から排出する構成を採用したが、スラッジ回収装置1に貯留タンクを設け、スラッジを除去済みのクーラント液を貯留タンクで一時貯留してから工作機械に戻す構成を採用してもよい。
なお、上記形態においては、スラッジ含有液状物として、スラッジを含有するクーラント液からスラッジを回収する例を説明したが、スラッジ含有液状物としては、クーラント液の他、めっき液や塗装液などからスラッジを回収するスラッジ回収装置に本発明を適用してもよい。
(a)、(b)、(c)は、それぞれ、本発明を適用したスラッジ回収装置における平面図、正面図、および右側面図である。 図1(a)のA−A´における断面図である。 本発明を適用したスラッジ回収装置に用いた一方向クラッチの説明図である。
符号の説明
1 スラッジ回収装置
4 回転ドラム駆動機構
5 スクレーパ駆動機構
6 第1の一方向クラッチ
7 第2の一方向クラッチ
8 回転ドラム
9 スクレーパ
40 ブレーキモータ
50 ギヤードモータ
81 回転ドラム駆動軸
91 スクレーパ駆動軸

Claims (5)

  1. 回転ドラムと、該回転ドラム内に配置されたスクレーパとを同期回転させて前記回転ドラム内のスラッジ含有液状物に遠心分離を施すとともに、前記回転ドラムおよび前記スクレーパのうちの一方を回転させて前記回転ドラム内からスラッジを掻き出すスラッジ回収装置において、
    前記回転ドラムから上方に延びた円筒状の回転ドラム駆動軸と、前記スクレーパから前記回転ドラム駆動軸の内側に同軸状に延びたスクレーパ駆動軸と、前記回転ドラム駆動軸を介して前記回転ドラムを回転駆動可能な回転ドラム駆動機構と、前記スクレーパ駆動軸を介して前記スクレーパを回転駆動可能なスクレーパ駆動機構とを有し、
    前記回転ドラム駆動軸と前記スクレーパ駆動軸との間に第1の一方向クラッチが配置され、
    前記回転ドラム駆動軸と前記回転ドラム駆動機構との間、および前記スクレーパ駆動軸と前記スクレーパ駆動機構との間のいずれか一方に第2の一方向クラッチが配置され、
    遠心分離時には、前記回転ドラム駆動機構および前記スクレーパ駆動機構のうちの一方の駆動機構が回転駆動力を発生し、
    スラッジ掻き出し時には、前記回転ドラム駆動機構および前記スクレーパ駆動機構のうちの他方の駆動機構が回転駆動力を発生する一方、前記一方の駆動機構は制動力を発生させることを特徴とするスラッジ回収装置。
  2. 請求項1において、前記第2の一方向クラッチは、前記スクレーパ駆動軸と前記スクレーパ駆動機構との間に配置され、
    遠心分離時には、前記回転ドラム駆動機構が前記一方の駆動機構として前記回転ドラムを回転させ、
    スラッジ掻き出し時には、前記スクレーパ駆動機構は前記他方の駆動機構として前記スクレーパを回転駆動する一方、前記回転ドラム駆動機構は前記回転ドラムに制動力を印加することを特徴とするスラッジ回収装置。
  3. 請求項1または2において、前記一方の駆動機構は、駆動源としてブレーキモータを備えていることを特徴とするスラッジ回収装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記第1の一方向クラッチおよび前記第2の一方向クラッチは、いずれも前記回転ドラム駆動軸および前記スクレーパ駆動軸に対して同軸状に配置されたリング形状を有していることを特徴とするスラッジ回収装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記スラッジ含有液状物は、スラッジを含有する工作機械用クーラント液であることを特徴とするスラッジ回収装置。
JP2006011348A 2006-01-19 2006-01-19 スラッジ回収装置 Expired - Fee Related JP4668073B2 (ja)

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